JP4984026B2 - 圧電素子ユニットの製造方法及び固定治具 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電材料層に電圧を印加することによって変位する圧電素子を具備する圧電素子ユニットの製造方法及びそれに用いられる固定治具に関する。
圧電素子を用いた装置としては、ノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室の液体、例えば、インクを加圧してノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等が挙げられ、その一つとして、軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電素子(圧電振動子)を使用したものがある。このような縦振動モードの圧電素子としては、共通内部電極と個別内部電極とを圧電材料を挟んで積層した圧電素子形成部材(圧電振動板)を固定基板に固定し、圧電素子形成部材をワイヤソー装置によって櫛歯状に切り分けることによって形成したものがある。すなわち、縦振動モードの圧電素子としては、複数の圧電素子が一体的に形成された圧電素子(圧電振動子)ユニットとして構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この圧電素子ユニットは、上述したようにワイヤソー装置によって圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けることによって形成される。一般的には、例えば、圧電素子ユニットを複数並設した状態で固定し、複数の圧電素子ユニット(圧電素子形成部材)を同時に加工している。しかしながら、このように複数の圧電素子ユニットを同時に加工すると、ワイヤが圧電素子形成部材との接触による負荷によって撓んでしまい、各圧電素子ユニットでスリットの深さにばらつきが生じてしまうという問題がある。このようなスリットの深さのばらつきは、圧電素子ユニットの移動を停止した状態で加工を行う、いわゆる停止切りを行うことで解消することはできるが、各圧電素子の幅にばらつきが生じてしまう虞がある。すなわち、停止切りを行うことで、初期段階で所定深に形成されたスリットでは、実質的に同一カ所を長時間加工することになり、スリットの幅が部分的に広がってしまい、圧電素子の幅にばらつきが生じてしまう虞がある。
なお、このような問題を解消するために、ワイヤのテンションを上げることが考えられるが、ワイヤが切れやすくなってしまうため好ましくない。また、加工速度を低下することも考えられるが、ワイヤがぶれてしまい圧電素子の幅にばらつきが生じやすくなるため好ましくない。また、ワイヤが巻きかけられているローラの間隔を短くすることも考えられるが、装置自体を変更する必要があり、さらには一度に製造できる圧電素子ユニットの数も少なくなり、コストが増加してしまうため好ましくない。
特開平11−129474号公報
本発明は、このような事情に鑑み、複数の圧電素子形成部材を一度に良好に櫛歯状に切り分けることができる圧電素子ユニットの製造方法及びそれに好適に用いられる固定治具を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とを有する圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けた圧電素子の列を具備する圧電素子ユニットの製造方法であって、複数の圧電素子形成部材を並列させて固定治具によりテーブル上に固定してこれら複数の圧電素子形成部材に一対のローラに巻きかけられたワイヤを接触走行させることによって各圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けて前記圧電素子の列を形成し、その際、前記一対のローラ間の中央部に配置される前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さが、両端部側に配置される前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さよりも高くなるようにしたことを特徴とする圧電素子ユニットの製造方法にある。
かかる第1の態様では、圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分ける際に形成される各スリットの深さを均一化することができる。すなわち、停止切りをすることなく圧電素子の列を形成することができる。したがって、各圧電素子の変位特性を向上することができると共に、変位特性の均一化を図ることができる。
本発明の第2の態様は、前記圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けるときの前記ワイヤの各圧電素子形成部材に対応する位置での撓み量に基づいて、並列された各圧電素子形成部材の少なくとも高さをそれぞれ補正したことを特徴とする第1の態様の圧電素子ユニットの製造方法にある。
かかる第2の態様では、圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分ける際に形成される各スリットの深さをより確実に均一化することができる。
本発明の第3の態様は、前記ワイヤの撓み量が大きい程、前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さが高くなるようにしたことを特徴とする第2の態様の圧電素子ユニットの製造方法にある。
かかる第3の態様では、圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分ける際に形成される各スリットの深さをより確実に均一化することができる。
本発明の第4の態様は、各圧電素子形成部材を前記テーブルに対して傾斜した状態で当該圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分け、且つその際に、各圧電素子形成部材の前記ワイヤとの交差角度が同一となるように各圧電素子形成部材の角度をさらに補正したことを特徴とする第1〜3の何れかの態様の圧電素子ユニットの製造方法にある。
かかる第4の態様では、圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分ける際に形成される各スリットの深さをより確実に均一化することができる。
本発明の第5の態様は、個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とを有する圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けた圧電素子の列を具備する圧電素子ユニットの製造に用いられて、複数の前記圧電素子形成部材に一対のローラに巻きかけられたワイヤを接触走行させることによって各圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けて前記圧電素子の列を形成する際に、これら複数の圧電素子形成部材をテーブル上に固定するための固定治具であって、前記圧電素子形成部材がそれぞれ配置される複数の固定部を有し、且つ各固定部の前記テーブルに対する高さがそれぞれ独立して調整できるようになっていることを特徴とする固定治具にある。
かかる第5の態様では、固定部の高さを調整することで、各圧電素子形成部材の高さを容易に調整することができる。
本発明の第6の態様は、前記固定部を有する複数の固定部材が連結されてなることを特徴とすることを特徴とする第5の態様の固定治具にある。
かかる第6の態様では、固定部の高さを容易に調整することができる。
以下に、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の製造方法によって製造された圧電素子ユニットの一例を示す斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。
図1及び図2に示すように、圧電素子ユニット10は、複数の圧電素子11がその幅方向に並設された列12を有する圧電素子形成部材13と、圧電素子形成部材13の基端部と接合されて先端部を自由端として固定する固定基板14とを有し、例えば、インクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッドに搭載される。
圧電素子形成部材13は、個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とからなる。例えば、本実施形態では、圧電素子形成部材13は、圧電材料層15と、圧電素子11の2つの極を構成する内部電極、すなわち、隣接する圧電素子11と電気的に独立する個別電極を構成する内部電極16と、隣接する圧電素子11と電気的に共通する共通電極を構成する内部電極17とを交互に挟んで積層することにより形成されている。勿論、圧電素子形成部材13は、本実施形態の構成に限定されるものではなく、個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とを有するものであればよい。そして、この圧電素子形成部材13には、詳しくは後述するが、ワイヤソー装置によって複数のスリット18を形成することで、すなわち櫛歯状に切り分けることで、圧電素子11の列12が形成されている。また、圧電素子11の列12の両側には、圧電素子11と同様に圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分けることによって形成され、各圧電素子11よりも広い幅を有する位置決め部19が設けられている。なお、この位置決め部19は、圧電素子ユニット10をインクジェット式記録ヘッド等に組み込む際に、圧電素子ユニット10を高精度に位置決めするために設けられている。
ここで、各圧電素子11の個別電極となる内部電極16は、基本的には圧電素子形成部材13の略全面に亘って設けられているが、固定基板14の端面近傍に対向する領域で先端側と基端部側とが分離して設けられている。一方、共通電極となる内部電極17も、基本的に圧電素子形成部材13の略全面に亘って設けられているが、圧電素子11の先端部近傍で内部電極16と同様に分離されている。すなわち、圧電素子11の固定基板14に接合される領域は、振動に寄与しない不活性領域となっており、圧電素子11を構成する両極の内部電極16,17間に電圧を印加すると、固定基板14に接合されていない先端部側のみが振動する。
また、圧電素子形成部材13の外表面には、内部電極16,17と接続される外部電極層20が形成されている。また、圧電素子形成部材13の少なくとも圧電素子11の列12に対応する領域の基端部側には、外部電極層20が存在しない電極非形成部21が存在する。そして、この電極非形成部21に対向する領域に達する長さで複数のスリット18が形成され、外部電極層20はこのスリット18及び電極非形成部21によって、圧電素子11毎に分離され、隣接する圧電素子11と電気的に独立する個別外部電極22と、隣接する圧電素子11と電気的に共通する共通外部電極23とを構成する。
以下、このような圧電素子ユニットの形成方法について説明する。なお、図3は、圧電素子ユニットの製造工程を示す断面図であり、図4は、ワイヤソー装置の一例を示す概略図であり、図5は、固定治具に固定された圧電素子形成部材の加工状態を示す概略図である。
まず、図3(a)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料層15と内部電極16,17とを交互にサンドイッチ状に挟んで積層して圧電素子形成部材13を形成する。次に、図3(b)に示すように、このように積層形成した圧電素子形成部材13の表面に外部電極層20を形成する。例えば、本実施形態では、所定パターンのマスク部材を介して外部電極用材料を蒸着することにより、圧電素子形成部材13の表面の所定領域に外部電極層20を形成した。なお、圧電材料層15の材料は、勿論、チタン酸ジルコン酸鉛に限定されるものではない。
次に、図3(c)に示すように、圧電素子形成部材13の基端部側の底面に固定基板14を接合して圧電素子ユニット10を形成する。なお、この固定基板14は、特性の問題から比重が重く且つ硬い材料、例えば、ステンレス(SUS)又はタングステン合金等の金属を用いることが好ましい。
また、この段階では、圧電素子形成部材13には圧電素子が形成されておらず、最終的に圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分けることによって、圧電素子11の列12を有する圧電素子ユニット10となる。すなわち、圧電素子形成部材13を固定基板14に接合した後、この圧電素子形成部材13にワイヤソー装置によって複数のスリット18を形成することによって圧電素子ユニット10が形成される。
そして、本発明では、このように圧電素子形成部材13に複数のスリット18を形成する工程、すなわち、圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分ける工程を、複数の圧電素子ユニット10(圧電素子形成部材13)を並列して配置した状態で行っている。
ここで、圧電素子形成部材13の加工に用いられるワイヤソー装置100は、例えば、図4に示すように、第1〜第3のローラ101〜103とこれら第1〜第3のローラ101〜103に巻きかけられたワイヤ104とを有し、第1のローラ101と第2のローラ102との間に巻きかけられたワイヤ104の下側には、加工対象である複数の圧電素子形成部材13が固定治具200によって固定されるテーブル105を有する。ワイヤ104は、圧電素子形成部材13に形成される各スリット18に対応して第1のローラ101と第2のローラ102とに一定間隔で巻きかけられており、圧電素子形成部材13の両端部に対応する部分等、スリット18を形成しない部分では、第1〜第3のローラ101〜103に巻きかけられている。なお、本実施形態では、1本のワイヤ104が、第1〜第3のローラ101〜103に螺旋状に巻きかけられたワイヤソー装置100を例示したが、勿論、複数のワイヤが、第1及び第2のローラ101,102に各スリットに対応して巻きかけられたワイヤソー装置であってもよい。
そして、図5に示すように、固定治具200によってテーブル105上に固定された複数の圧電素子形成部材13に、一対のローラ、すなわち、第1のローラ101と第2のローラ102とに巻きかけられたワイヤ104を接触走行させることによって、各圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分けることで圧電素子11の列12を形成する。すなわち、第1〜第3のローラ101〜103を回転させて、ワイヤ104を図中矢印で示す方向に移動させながら、テーブル105を図中上方に移動させ、スラリーを供給しながらワイヤ104を圧電素子形成部材13に接触させることによって複数のスリット18を形成する。
このとき本発明では、第1及び第2のローラ101,102間の中央部に配置される圧電素子形成部材13の高さが、両端部に配置される圧電素子形成部材13の高さよりも高くなるようにしている。
例えば、本実施形態では、各圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分ける際の、各圧電素子形成部材13に対応する位置でのワイヤ104の撓み量に基づいて、並列された各圧電素子形成部材13のテーブル105に対する高さをそれぞれ補正するようにしている。なお、ここでいう圧電素子形成部材13のテーブル105に対する高さとは、固定治具200に固定された状態での高さであり、例えば、本実施形態では、テーブル105表面から固定治具200の圧電素子ユニット10(圧電素子形成部材13)が載置される固定部201の先端部までの高さh1を基準としている。そして、ワイヤ104の撓み量が大きいほど各圧電素子形成部材13のテーブル105からの高さが高くなるように、固定治具200の各固定部201の高さを補正している。
ここで、本実施形態に係る固定治具200は、図5に示すように、圧電素子ユニット10が所定角度で傾斜した状態で載置される固定部201を有する固定部材202が複数連結されてなる。具体的には、固定部201の先端部までの高さが異なる複数種類の固定部材202を用意しておき、ワイヤ104の撓み量に応じて所定の固定部材202を選択し、それらを連結させることによって固定治具200としている。このように複数の固定部材202が連結されてなる固定治具200であれば、各固定部201の高さを極めて容易に調整することができる。なお、固定治具200は、ワイヤ104の撓み量に応じて固定する圧電素子形成部材13のテーブル105に対する高さを調整できるものであれば、勿論、その構造は特に限定されるものではない。
そして、具体的には次のようにして各固定部201の高さを補正している。まず、各圧電素子形成部材13の高さを一定とした状態で、これら圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分ける工程を実施し、各圧電素子形成部材13に形成されるスリット18の深さを測定する。このスリット18の深さは、ワイヤ104の撓み量に応じて変化し、中央部に位置する圧電素子形成部材13のものほど浅くなる(図6参照)。なお、この例では、圧電素子ユニット10(圧電素子形成部材13)を11個並列させており、横軸は圧電素子ユニット10の並び順を示す番号である。次いで、このようなスリット18の深さデータに基づいて、すなわち、ワイヤ104の撓み量に基づいて、例えば、図7のグラフに示すように圧電素子形成部材13の高さh1の補正値を決定する。そして、この補正値に基づいて、上述したように固定部材202を選択して連結して固定治具200を形成することで、各固定部201の高さを補正している。例えば、この例では、各固定部201の高さ、すなわち、圧電素子形成部材13の高さに、最大で0.085mmの差を生じさせることになる。
このように圧電素子形成部材13の高さh1の補正を行った状態で、圧電素子形成部材13を櫛歯状に切り分けることで、テーブル105(圧電素子形成部材13)の移動を停止した状態で加工を行ういわゆる停止切りを実施しなくても、図8のグラフに示すように、各圧電素子形成部材13のスリット18の深さをほぼ一定にすることができる。また、停止切りを行う必要がないため、各スリット18の幅も略一定、すなわち、各圧電素子11の幅が略一定となる。したがって、本発明によれば、各圧電素子ユニット10の各圧電素子11の変位特性を向上することができると共に、変位特性の均一化を図ることができる。
また、圧電素子形成部材13に形成されるスリット18の深さのばらつきが低減されるため、加工スピードを上げることもできる。例えば、従来4μm/secで加工する必要があったものを、本発明の方法を採用することで5μm/sec程度に加工スピードを上げることが可能となる。
なお、本実施形態では、ワイヤ104の撓み量に基づいて圧電素子形成部材13の高さを補正するようにしたが、例えば、ワイヤ104の撓み量を基づかなくても、中央部に配置される圧電素子形成部材13の高さが端部側に配置される圧電素子形成部材13の高さよりも高くなるようにすれば、停止切りの時間を短くすることができるため、各圧電素子300の変位特性を向上させることはできる。
また、本実施形態では、ワイヤ104の撓み量に基づいて圧電素子形成部材13の高さのみを調整するようにしたが、これに限定されず、例えば、ワイヤ104の各圧電素子形成部材13との接触角度が略同一となるように、各圧電素子形成部材13の傾斜角度をさらに補正するようにしてもよい。ワイヤ104の撓みによりワイヤ104の各圧電素子形成部材13との接触角度は若干異なり、この違いがスリット18の深さにも多少影響することが考えられるが、圧電素子形成部材の傾斜角度、例えば、テーブル105表面に対する固定部201の傾斜角度を補正することで、各スリット18の深さをより均一化することができる。
なお、このように形成された圧電素子ユニット10には、その後、圧電素子11を駆動するための信号を供給する駆動配線が接続されて、インクジェット式記録ヘッド等に搭載される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の製造方法で製造された圧電素子ユニットの斜視図である。 本発明の製造方法で製造された圧電素子ユニットの平面図及び断面図である。 圧電素子ユニットの製造工程を示す断面図である。 ワイヤソー装置の一例を示す概略図である。 固定治具に固定された圧電素子形成部材の加工状態を示す概略図である。 高さ補正なしでの加工によるスリットの深さを示すグラフである。 圧電素子形成部材の高さの補正量を示すグラフである。 高さ補正ありでの加工によるスリットの深さを示すグラフである。
符号の説明
10 圧電素子ユニット、 11 圧電素子、 13 圧電素子形成部材、 14 固定基板、 18 スリット、 100 ワイヤソー装置、 101 第1のローラ、 102 第2のローラ、 103 第3のローラ、 104 ワイヤ、 105 テーブル、 200 固定治具、 201 固定部、 202 固定部材

Claims (6)

  1. 個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とを有する圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けた圧電素子の列を具備する圧電素子ユニットの製造方法であって、
    複数の圧電素子形成部材を並列させて固定治具によりテーブル上に固定してこれら複数の圧電素子形成部材に一対のローラに巻きかけられたワイヤを接触走行させることによって各圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けて前記圧電素子の列を形成し、その際、前記一対のローラ間の中央部に配置される前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さが、両端部側に配置される前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さよりも高くなるようにしたことを特徴とする圧電素子ユニットの製造方法。
  2. 前記圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けるときの前記ワイヤの各圧電素子形成部材に対応する位置での撓み量に基づいて、並列された各圧電素子形成部材の少なくとも高さをそれぞれ補正したことを特徴とする請求項1に記載の圧電素子ユニットの製造方法。
  3. 前記ワイヤの撓み量が大きい程、前記圧電素子形成部材の前記テーブルに対する高さが高くなるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の圧電素子ユニットの製造方法。
  4. 各圧電素子形成部材を前記テーブルに対して傾斜した状態で当該圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分け、且つその際に、各圧電素子形成部材の前記ワイヤとの交差角度が同一となるように各圧電素子形成部材の角度をさらに補正したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の圧電素子ユニットの製造方法。
  5. 個別電極層及び共通電極層と圧電材料層とを有する圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けた圧電素子の列を具備する圧電素子ユニットの製造に用いられて、複数の前記圧電素子形成部材に一対のローラに巻きかけられたワイヤを接触走行させることによって各圧電素子形成部材を櫛歯状に切り分けて前記圧電素子の列を形成する際に、これら複数の圧電素子形成部材をテーブル上に固定するための固定治具であって、
    前記圧電素子形成部材がそれぞれ配置される複数の固定部を有し、且つ各固定部の前記テーブルに対する高さがそれぞれ独立して調整できるようになっていることを特徴とする固定治具。
  6. 前記固定部を有する複数の固定部材が連結されてなることを特徴とする請求項5に記載の固定治具。
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