JP2009202602A - 圧電素子形成部材の製造方法およびそれによって得られた圧電素子形成部材、圧電素子ユニットならびに液体噴射ヘッド - Google Patents

圧電素子形成部材の製造方法およびそれによって得られた圧電素子形成部材、圧電素子ユニットならびに液体噴射ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減しうる圧電素子形成部材の製造方法を提供する。
【解決手段】個別内部電極12と共通内部電極11とが圧電材料層8を挟んで交互に積層された圧電振動板23の表面に、上記個別内部電極12に導通する個別外部電極16と、共通内部電極11に導通する共通外部電極17が形成される圧電素子形成部材を製造する方法であって、上記圧電振動板23表面の個別外部電極16の形成領域と、上記共通外部電極17の形成領域との境界領域にマスク材4を配置して外部電極形成材料を蒸着することにより外部電極を形成する際に、上記マスク材4が共通外部電極形成領域を横切る支持部材6を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧電材料層に電圧を印加することによって変位する圧電素子が一体的に形成された圧電素子形成部材の製造方法およびそれによって得られた圧電素子形成部材、圧電素子ユニットならびに液体噴射ヘッドに関するものであり、特に、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室に供給されたインクを圧電素子によって加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等に好適なものである。
インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドの一つとして、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものが知られている。
このような縦振動モードの圧電アクチュエータを構成する圧電素子(圧電振動子)ユニットとしては、図8に示すように、共通内部電極11と個別内部電極12とを圧電体13を挟んで積層して形成された積層型の圧電振動子14を複数有する振動子群19と、この振動子群19を支持する固定基板15とによって構成されたものがある。また、この振動子群19の表面には、圧電振動子14の先端面部に露出された個別内部電極12に導通する個別外部電極16と、基端面部に露出された共通内部電極11に導通する共通外部電極17とが形成されている。そして、各個別外部電極16と共通外部電極17との接点部に、フレキシブルケーブル18の接続端部が搭載され、半田付け等によりフレキシブルケーブル18が実装されている(例えば、下記の特許文献1)。
上記のような圧電素子ユニットは、一般に、つぎのようにして製造される。
すなわち、まず、図9に示すように、後端から先端近傍まで延びる共通内部電極11となる導電材料21を表面に露出させ、先端から活性領域の終端側まで延びる個別内部電極12となる導電材料20と、圧電材料22とを挟みながら積層し、乾燥後に焼成して形成された圧電振動板23を準備する。ついで、上記圧電振動板23の表面の、個別外部電極16と共通外部電極17との境界となる領域にマスク材24を固定する。上記マスク材24は、上記境界領域に帯状に設けられるとともに、個別電極側の両端部(後述するダミー振動子になる領域)にわたって設けられ、全体として略コ字状を呈している。
そして、図10に示すように、上記圧電振動板23の下面を除く全面に外部接続用の電極形成材料を蒸着して電極層を形成することにより、個別外部電極16と共通外部電極17を形成する。蒸着が終了した段階で、マスク材24を除去すると、先端面,後端面および一方の表面の3面にだけ導電層が形成され、また他方の表面に露出している導電材料21の後端が導電層と電気的に接続された圧電振動板を得ることができる。
つぎに、共通内部電極11と圧電体13とだけが積層された領域(不活性領域)を、金属等の固定基板15に位置決めして接着剤で固定する(図8参照)。そののち、ダイシングソウやワイヤソウの切断具(図示せず)により、圧電材料22の自由端側の先端から少なくとも個別内部電極12の後端側までスリット25を形成し、圧電振動子14としての振動領域および個別電極となる領域を櫛歯状に切分けて、圧電素子ユニットを完成させる。このとき、個別電極側の両端部に、圧電振動子14よりも幅広のダミー振動子を形成することが行なわれる。
特開平11−10875号公報
上述した製造方法では、個別外部電極16と共通外部電極17とを、それらの境界領域にマスク材24を設けた状態での1回の蒸着によって完成させる。上記個別外部電極16と共通外部電極17が導通してしまうと、圧電効果が得られなくなるため、両者は電気的に絶縁状態になければならない。
しかしながら、上述した製造方法では、個別外部電極16と共通外部電極17の境界領域に細長い帯状のマスク材24を設けて蒸着するため、蒸着の際にマスク材24に撓みが生じやすい。特に最近では、コストその他の面から圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくする傾向にあり、上記マスク材24でマスクされる領域の幅寸法も縮小化される傾向にあり、蒸着中の撓みが生じやすくなっている。マスク材24に撓みが生じると、マスク材24の撓んだ部分が圧電振動板23の表面から浮き上がって隙間ができ、個別外部電極16と共通外部電極17の境界領域である上記隙間に蒸着材料が回り込んで、最悪の場合には個別外部電極16と共通外部電極17をショートさせてしまうという問題がある。また、上記マスク材24として、略コ字状を呈するものを用いた場合、上記境界領域に相当する帯状の部分は、両端部が圧電振動板23の表面に密着して中央部に浮きが生じやすくなる。
このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に発生する。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減しうる圧電素子形成部材の製造方法およびそれによって得られた圧電素子形成部材、圧電素子ユニットならびに液体噴射ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の圧電素子形成部材の製造方法は、個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成される圧電素子形成部材を製造する方法であって、上記圧電振動板表面の個別外部電極形成領域と、上記共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置して外部電極形成材料を蒸着することにより外部電極を形成する際に、上記マスク材が共通外部電極形成領域を横切る支持部材を有することを要旨とする。
すなわち、本発明は、上記圧電振動板表面の個別外部電極形成領域と、上記共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置して外部電極形成材料を蒸着することにより外部電極を形成する際に、上記マスク材が共通外部電極形成領域を横切る支持部材を有する。このため、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生を防ぐ。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
本発明の圧電素子形成部材の製造方法において、上記マスク材は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している場合には、帯状のマスク材の途中部には浮き上がりが生じやすいことから、支持部材を設けて浮きを防止し、蒸着精度を向上させて不良率を低減する効果が顕著で効果的である。
本発明の圧電素子形成部材の製造方法において、上記支持部材は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている場合には、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の途中部の浮きを効果的に防止し、蒸着精度をより向上させることができる。
本発明の圧電素子形成部材の製造方法において、上記支持部材は、圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている場合には、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の最も浮き上がりやすい中央部の浮きを効果的に防止し、蒸着精度を効果的に向上させることができる。
本発明の圧電素子形成部材の製造方法において、複数の上記圧電振動板を上記個別内部電極が露出する先端側と上記共通内部電極が露出する後端側が対向するよう並べて配置し、上記マスク材は、上記複数並べられた圧電振動板を同時に覆うものであって、個別外部電極を形成するための第1開口部および共通外部電極を形成するための第2開口部が形成され、上記支持部材は、上記第2開口部を横切って開口縁部同士を連結している場合には、複数の圧電振動板を並べ、それらを覆うマスク材を用いて多数個の圧電振動板に対して同時に蒸着を行なう際に、2つ並んだ圧電振動板の間の領域に形成された第2開口部を横切るように支持部材が設けられていることから、第1開口部と第2開口部の間に圧電振動子の列方向に沿って帯状に設けられたマスク材の帯状部の浮き上がりを効果的に防止できる。そして、多数個同時に蒸着する場合にも蒸着精度を効果的に向上させることができる。
また、本発明の圧電素子形成部材は、個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成される圧電素子形成部材であって、上記共通外部電極は、上記圧電振動板の上記共通内部電極が露出する端面から表面にわたって連続的に設けられ、上記表面の共通外部電極形成領域には、当該領域を横切る電極非形成部が存在するとともに、上記端面の共通外部電極の少なくとも一部に、他の部分より厚さの薄い薄膜部が形成されていることを要旨とする。
このため、上記共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、共通外部電極を蒸着で形成する際に、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されるマスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。また、上記薄膜部は、上記支持部材に対応して形成されることとなる。したがって、蒸着の際、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生が防止された圧電素子ユニットとなる。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
本発明の圧電素子形成部材において、上記圧電振動板表面の、上記個別外部電極形成領域と上記共通外部電極形成領域との境界領域に設けられる電極非形成領域は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している場合には、上記帯状の電極非形成領域は、帯状のマスク材によって形成されることとなる。したがって、帯状のマスク材の途中部には浮き上がりが生じやすいことから、支持部材を設けて浮きを防止し、蒸着精度を向上させて不良率を低減する効果が顕著で効果的である。
本発明の圧電素子形成部材において、上記電極非形成部は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている場合には、上記電極非形成部は、マスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。したがって、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の途中部の浮きを効果的に防止し、蒸着精度をより向上させることができる。
本発明の圧電素子形成部材において、上記電極非形成部および上記薄膜部は、上記圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている場合には、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の最も浮き上がりやすい中央部の浮きが効果的に防止され、蒸着精度が効果的に向上された圧電素子ユニットとなる。また、薄膜部が複数設けられるものに比べ、列設された各圧電振動子の位置による圧電振動子に印加される駆動電圧のばらつきが少なくなり、各圧電振動子を均一に変位させることができる。
本発明の圧電素子形成部材において、上記共通外部電極は、上記個別外部電極形成領域と、上記共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置した状態での外部電極形成材料の蒸着により形成され、上記薄膜部は、上記マスク材に設けられた共通外部電極形成領域を横切る支持部材に連続して形成されている場合には、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
また、本発明の圧電素子ユニットは、請求項6〜10のいずれか一項に記載の圧電素子形成部材の不活性領域を固定基板に固定し、個別電極が存在する自由端側の先端から少なくとも個別電極の後端までスリットが形成されることにより圧電振動子の列が形成されたことを要旨とする。
このため、上記共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、共通外部電極を蒸着で形成する際に、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されるマスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。また、上記薄膜部は、上記支持部材に対応して形成されることとなる。したがって、蒸着の際、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生が防止された圧電素子ユニットとなる。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
また、本発明の液体噴射ヘッドは、個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成され、不活性領域を固定基板に固定して個別電極が存在する自由端側の先端から少なくとも個別電極の後端までスリットが形成されることにより圧電振動子の列が形成された圧電素子ユニットを備えた液体噴射ヘッドであって、固定端側の共通外部電極は、上記圧電振動板の固定端側の端面から表面にわたって連続的に設けられ、上記表面の共通外部電極形成領域には、当該領域を横切る電極非形成部が存在するとともに、上記端面の共通外部電極の少なくとも一部に、他の部分より厚さの薄い薄膜部が形成されていることを要旨とする。
このため、上記共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、共通外部電極を蒸着で形成する際に、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されるマスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。また、上記薄膜部は、上記支持部材に対応して形成されることとなる。したがって、蒸着の際、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生が防止された圧電素子ユニットとなる。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、圧電振動板表面の自由端側の個別外部電極形成領域と、固定端側の共通外部電極形成領域との境界領域に設けられる電極非形成領域は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している場合には、上記帯状の電極非形成領域は、帯状のマスク材によって形成されることとなる。したがって、帯状のマスク材の途中部には浮き上がりが生じやすいことから、支持部材を設けて浮きを防止し、蒸着精度を向上させて不良率を低減する効果が顕著で効果的である。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記表面の共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている場合には、上記電極非形成部は、マスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。したがって、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の途中部の浮きを効果的に防止し、蒸着精度をより向上させることができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記電極非形成部および薄膜部は、圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている場合には、圧電振動子の列方向に沿って設けられたマスク材の最も浮き上がりやすい中央部の浮きが効果的に防止され、蒸着精度が効果的に向上された圧電素子ユニットとなる。また、薄膜部が複数設けられるものに比べ、列設された各圧電振動子の位置による圧電振動子に印加される駆動電圧のばらつきが少なくなり、各圧電振動子を均一に変位させることができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記共通外部電極は、圧電振動板表面の自由端側の個別外部電極形成領域と、固定端側の共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置した状態での外部電極形成材料の蒸着により形成され、上記薄膜部は、上記マスク材に設けられた共通外部電極形成領域を横切る支持部材に対応した箇所に形成されている場合には、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
本発明の圧電素子ユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 本発明の記録ヘッドを示す断面図である。 本発明の圧電素子ユニットの製造工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の圧電素子ユニットの製造工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は正面図である。 本発明の圧電素子ユニットの製造工程の第2例を示す平面図である。 本発明の圧電素子ユニットの製造工程の第2例を示す平面図である。 本発明の圧電素子ユニットの製造工程の第2例を示す平面図である。 従来の圧電素子ユニットを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来の圧電素子ユニットの製造工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来の圧電素子ユニットの製造工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の圧電素子形成部材を用いた圧電素子ユニット1を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
上記圧電素子ユニット1は、複数の圧電振動子14が列状に形成された圧電振動子形成部材としての圧電振動板23と、上記圧電振動板23の一端部である先端部を自由端とし、他端側である後端部を固定端として、上記固定端側の不活性領域(圧電振動子14の変位に無関係の領域)が固定される固定基板15とを有している。上記圧電素子ユニット1は、例えば、インクジェット式記録ヘッド等に代表される液体噴射ヘッドに組み込まれ、インクジェット式記録装置等の液体噴射ヘッドに使用される。
上記圧電振動板23は、圧電材料層8と、圧電振動子14の2つの極を構成する内部電極すなわち隣接する圧電振動子14と電気的に独立する個別電極を構成する個別内部電極12と、隣接する圧電振動子14と電気的に共通する共通電極を構成する共通内部電極11とが、上記圧電材料層8を挟んで交互に積層されることにより形成されている。
上記圧電振動板23には、ワイヤーソー等によって複数のスリット25が形成されている、上記スリット25は、個別内部電極12が存在する自由端側の先端から、少なくとも個別内部電極12の後端まで形成されている。上記スリット25が形成されることにより、圧電振動板23の先端部が櫛歯状に切り分けられ、複数の圧電振動子14が列状に形成されている。上記スリット25の固定端側の底面は、圧電振動板23の表面側が深く裏面側が浅い傾斜面になっている。
ここで、上記圧電振動子14の列の幅方向両外側部には、各圧電振動子14よりも幅の広い位置決め部26が形成されている。上記位置決め部26は、圧電素子ユニット1を液体噴射ヘッドに組み込む際に、圧電素子ユニット1を高精度に位置決めするために設けられている。
上記個別内部電極12は、圧電材料層8の先端面側にわずかに露出して後述する個別外部電極16と導通している。上記個別内部電極12の後端部は、固定基板15と接合される不活性領域に至る直前まで延びている。一方、上記共通内部電極11は、圧電材料層8の固定端面側にわずかに露出して後述する共通外部電極17と導通している。上記共有内部電極11の先端は、圧電材料層8の先端に至る少し前まで延びている。
そして、個別内部電極12,共通内部電極11および圧電材料層8が積層された領域が活性領域の圧電振動子14であり、個別内部電極12と共通内部電極11に電圧を印加すると圧電材料層8の圧電変形により伸縮変位を呈する。一方、個別内部電極12が存在しない領域が変位と関係のない不活性領域であり、この部分が固定基板15に固定された状態で圧電振動子14が伸縮することにより、圧電振動子14の先端部が振動するのである。
上記圧電振動板23の自由端側すなわち個別内部電極12が露出する先端側には個別外部電極16が形成され、固定端側すなわち共通内部電極11が露出している後端側には共通外部電極17が形成されている。上記個別外部電極16が形成された領域と共通外部電極17が形成された領域との境界領域には、圧電振動子14の列方向に延びる帯状の電極非形成領域9が形成されている。また、両外側の位置決め部26の表面には、上記電極非形成領域9と連続して圧電振動板23の両側辺に沿うように電極非形成領域5が形成されている。
自由端側の個別外部電極16は、上記圧電振動板23の表面から自由端の端面にわたって連続した層状に設けられており、自由端の端面に露出する個別内部電極12と導通している。また、上記個別外部電極16は、各圧電振動子14の表面において固定端側まで延び、この固定端側の部分でフレキシブルケーブル18と接続されている。
固定端側の共通外部電極17は、上記圧電振動板23の表面から固定端の端面にわたって連続した層状に設けられており、固定端の端面に露出する共通内部電極11と導通している。また、圧電振動板23表面の共通外部電極17が形成される領域には、当該領域を横切る電極非形成部2が形成されている。上記表面の共通外部電極17が形成された領域を横切る電極非形成部2は、圧電振動子14の列方向に直交する方向に設けられている。
さらに、固定端の端面の共通外部電極17には、上記電極非形成部2と連続するように他の部分より厚さの薄い薄膜部3が形成されている。この例では、上記電極非形成部2および薄膜部3は、圧電振動子14の列方向中央部にそれぞれ1つずつだけ設けられている。そして、上記共通外部電極17は、上記電極非形成部2および薄膜部3によって区分された共通外部電極17の両側の部分でフレキシブルケーブル18と接続されている。
上記共通外部電極17は、後述するように、圧電振動板23表面の自由端側の個別外部電極16が形成された領域と、固定端側の共通外部電極17が形成された領域との境界領域(すなわち電極非形成領域9)にマスク材4(図3〜図4参照)を配置した状態での外部電極形成材料の蒸着により形成される。そして、上記薄膜部3は、上記マスク材4に設けられた共通外部電極17の形成領域を横切る支持部材6に連続して、すなわち上記支持部材6に対応した箇所に、形成されている。
なお、上記電極非形成部2および薄膜部3は、圧電振動子14の列方向に複数並ぶように形成することもできる。また、上記薄膜部3は、共通外部電極17の他の部分よりも電極の膜厚が薄い領域であるが、全く電極層が形成されていなくてもよく、このような態様も本発明における「薄膜部」に含まれる趣旨である。上記薄膜部3に電極膜が形成されていない場合は、この部分に共通内部電極11が露出することになる。
図2は、上記圧電素子ユニット1が用いられた液体噴射ヘッド10の一例を示す図である。
この液体噴射ヘッド10は、ノズル31と圧力発生室32が形成された流路ユニット33と、圧電振動子14が収容されたヘッドケース35とが接合されて構成されている。
上記流路ユニット33は、ノズル31が穿設されたノズルプレート36と、圧力発生室32と共通の貯留室37ならびにこれらを連通させる供給路38とに対応する空間が形成された流路形成板44と、上記圧力発生室32の開口を塞ぐ振動板40とが積層されて形成されている。
上記圧電振動子14は、駆動信号の入力により、充電状態で長手方向に収縮し、充電状態から放電する過程で長手方向に伸長する縦振動モードの振動子である。上記圧電振動子14は、その先端が圧力発生室32の一部を形成する振動板40の島部40Aに固着された状態で他端が固定基板15に固定されて上述した圧電素子ユニット1を構成している。
また、上記ヘッドケース35には、その貯留室37に対応する部分に、貯留室37にインクカートリッジ等の液体を導入するヘッド流路34が形成されている。上記ヘッド流路34の開口縁には、供給管43が形成されている。
上記液体噴射ヘッド10では、上記圧電振動子14の収縮・伸長を受けて圧力発生室32が膨張・収縮し、圧力発生室32の圧力変動によりインク等の液体の吸引と液滴の吐出とが行われるようになっている。18は圧電振動子14に駆動信号を入力するフレキシブルケーブルである。
つぎに、上記圧電素子ユニット1の製造方法について説明する。
すなわち、まず、図3に示すように、個別内部電極12と共通内部電極11とが圧電材料層8を挟んで交互に積層された圧電振動板23を準備する。
上記圧電振動板23は、個別内部電極12となる電極材料シート、共通内部電極11となる電極材料シート、圧電材料層8となるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料シートを積層し、焼成して得られたものである。この状態で、上記個別内部電極12は圧電振動板23の自由端となる端面に露出し、共通内部電極11は圧電振動板23の固定端となる端面に露出している。
ついで、上記圧電振動板23の表面にステンレス鋼のシート材等からなる所定形状のマスク材4を配置する。上記マスク材4は、上記圧電振動板23表面の自由端側の個別外部電極15が形成された領域と、固定端側の共通外部電極17が形成された領域との境界領域において圧電振動子14の列方向に延びる帯状部7を有している。また、上記マスク材4は、上記帯状部7の中央から固定端側に向かって延び、共通外部電極17が形成された領域を横切る支持部材6と、上記帯状部7の両端部から圧電振動板23の両側辺に沿うように自由端側に向かって延びる側辺部27とを有している。
つぎに、図4に示すように、圧電振動板23に上記マスク材4を配置した状態で、圧電振動板23の表面に、クロム,ニッケル,金,白金,銅等の外部電極形成材料としての導電性材料を蒸着することにより、上記マスク材4に覆われていない部分に、個別外部電極16および共通外部電極17を形成する。
このとき、上記マスク材4は、圧電振動子14の列方向に延びる帯状部7を有し、上記支持部材6は、圧電振動子14の列方向中央部に、上記列方向に直交する方向に1つだけ設けられている。このため、上記帯状部7の途中部には浮き上がりが生じやすいことから、支持部材6により浮きが効果的に防止され、蒸着精度を向上させて不良率が低減される。
そして、上記蒸着の際、圧電振動板23の固定端側の端面の中央部分は、上記支持部材6によって隠れる状態となることから、この領域に蒸着材料の付着が少なく、薄膜部3が形成される。また、蒸着が終わってマスク材4を除去すると、マスク材4の帯状部7に隠れた部分に電極非形成領域9が形成され、側辺部27に隠れた部分に電極非形成領域5が形成される。また、支持部材6に隠れた部分に、電極非形成部2が形成される。
そののち、固定端側の不活性領域を固定基板15に固定したのち、圧電振動板23の個別電極が存在する自由端側の先端から個別電極の後端までワイヤーソー等によってスリット25を形成することにより、圧電振動子14の列が形成された圧電素子ユニット1が得られる(図1参照)。
このように、本実施の形態では、個別外部電極16が形成された領域と共通外部電極17が形成された領域との境界領域に配置されたマスク材4の帯状部7は、支持部材6の重みで浮き上がりや撓みが防止される。また、帯状部7があることにより、マスク材4を圧電振動板23に押し付けるための押え部材等を載せるスペースが生まれ、より効果的に浮き上がりを防止できる。この場合、帯状部7の幅寸法よりも支持部材6の幅寸法を大きくすることにより、押え部材を載せやすくなり、より効果的である。
このようにして、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生を防ぐ。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材4でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合、上記マスク材4として略コ字状を呈するものを用いているため効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材6を容易に保持できてマスク材4を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
図5〜図7は、本発明の製造方法の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態は、圧電振動板23を複数並べて同時に蒸着を行なうようにしたものである。すなわち、まず、上記第1の実施の形態と同様の圧電振動板23を複数準備し、図5に示すように、複数の圧電振動板23を自由端すなわち個別内部電極12が露出した先端側(図示の上側)と固定端すなわち共通内部電極11が露出した後端側(図示の下側)が対向するよう並べて配置する。図では3つ並べた状態を示している。
マスク材28は、上記複数並べられた圧電振動板23を同時に覆うものであって、個別外部電極16を形成するための第1開口部29と、共通外部電極を形成するための第2開口部30が形成されている。なお、上記マスク材28で各圧電振動板23に対して精度よく外部電極層を形成させるためには、各圧電振動板23を精度よく位置決めする必要がある。そのため、各圧電振動板23は、圧電振動板23を位置決めし把持する把持部材等が設けられた基盤(図示せず)に位置決めし、その状態でマスク材28を配置することが行なわれる。
上記第1開口部29と第2開口部30とを仕切る部分が上記帯状部9に相当し、上記第1開口部29の両側において圧電振動板23の両側部を覆う部分が上記側辺部27に相当する。
上記第2開口部30は、圧電振動板23の固定端側の右側を露呈させる領域と左側を露呈させる領域とに分かれている。すなわち、支持部材6が、上記第2開口部30を横切って開口縁部同士を連結している状態となっている。すなわち、上記支持部材6は、圧電振動板23の自由端と固定端が対向する領域において第1開口部29と第2開口部30とを仕切る仕切り部39と、上記帯状部7とを連結している。
この状態から、図6に示すように、圧電振動板23に上記マスク材4を配置した状態で、圧電振動板23の表面に外部電極形成材料としての導電性材料を蒸着することにより、上記マスク材4に覆われていない部分に、個別外部電極16および共通外部電極17を形成する。
このとき、上記マスク材4は、圧電振動子14の列方向に延びる帯状部7を有し、上記支持部材6は、圧電振動子14の列方向中央部に、上記列方向に直交する方向に1つだけ設けられている。このため、上記帯状部7の途中部には浮き上がりが生じやすいことから、支持部材6により浮きが効果的に防止され、蒸着精度を向上させて不良率が低減される。
そして、図7に示すように、上記蒸着の際、圧電振動板23の固定端側の端面の中央部分は、上記支持部材6によって隠れる状態となることから、この領域に蒸着材料の付着が少なく、薄膜部3が形成される。また、蒸着が終わってマスク材4を除去すると、マスク材4の帯状部7に隠れた部分に電極非形成領域9が形成され、側辺部27に隠れた部分に電極非形成領域5が形成される。また、支持部材6に隠れた部分に、電極非形成部2が形成される。
そののち、固定端側の不活性領域を固定基板15に固定したのち、圧電振動板23の個別電極が存在する自由端側の先端から個別電極の後端までワイヤーソー等によってスリット25を形成することにより、圧電振動子14の列が形成された圧電素子ユニット1が得られる(図1参照)。
このように、本実施の形態では、複数の圧電振動板23を並べ、それらを覆うマスク材28を用いて多数個の圧電振動板23に対して同時に蒸着を行なう際に、2つ並んだ圧電振動板23の間の領域に形成された第2開口部30を横切るように支持部材6が設けられていることから、第1開口部29と第2開口部30の間に圧電振動子14の列方向に沿って帯状に設けられたマスク材28の帯状部7の浮き上がりを効果的に防止できる。そして、多数個同時に蒸着する場合にも蒸着精度を効果的に向上させることができる。
なお、上記各実施の形態は、本発明の圧電素子ユニットおよび液体噴射ヘッドをインクジェット式記録ヘッドに適用した例を示したが、本発明の圧電素子ユニットおよび液体噴射ヘッドは、インクジェット式記録装置用のインクだけを対象にするのではなく、グルー,マニキュア,導電性液体(液体金属)等を噴射することができる。さらに、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド,液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド,有機ELディスプレイ,FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド,バイオチップ製造に用いられる生体有機噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッド全般に適用することも可能である。これらの場合にも同様の作用効果を奏する。
以上のように、本発明の圧電素子形成部材の製造方法によれば、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生を防ぐ。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
また、本発明の圧電素子形成部材、圧電素子ユニット、液体噴射ヘッドによれば、上記共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、共通外部電極を蒸着で形成する際に、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されるマスク材に設けられた支持部材によって形成されることとなる。また、上記薄膜部は、上記支持部材に対応して形成されることとなる。したがって、蒸着の際、個別外部電極形成領域と共通外部電極形成領域との境界領域に配置されたマスク材は、支持部材の重みで浮き上がりや撓みが防止され、上記境界領域への蒸着材料の回り込みが防止できてショートの発生が防止された圧電素子ユニットとなる。特に、圧電振動体の圧電振動に直接関係しない部分を小さくして上記マスク材でマスクされる領域の幅寸法が縮小化された場合や、上記マスク材として略コ字状を呈するものを用いた場合に効果的である。しかも、蒸着工程の際に、支持部材を容易に保持できてマスク材を高精度に位置決め配置することができる。このように、蒸着精度を向上させて外部電極をより高精度に形成することにより不良率を低減することができる。
1…圧電素子ユニット、2…電極非形成部、3…薄膜部、4…マスク材、5…電極非形成領域、6…支持部材、7…帯状部、8…圧電材料層、9…電極非形成領域、10…液体噴射ヘッド、11…共通内部電極、12…個別内部電極、13…圧電体、14…圧電振動子、15…固定基板、16…個別外部電極、17…共通外部電極、18…フレキシブルケーブル、19…振動子群、20…導電材料(個別内部)、21…導電材料(共通内部)、22…圧電材料、23…圧電振動板、24…マスク材、25…スリット、26…位置決め部、27…側辺部、28…マスク材、29…第1開口部、30…第2開口部、31…ノズル、32…圧力発生室、33…流路ユニット、34…ヘッド流路、35…ヘッドケース、36…ノズルプレート、37…貯留室、38…供給路、39…仕切り部、40…振動板、40A…島部、43…供給管、44…流路形成板。

Claims (16)

  1. 個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成される圧電素子形成部材を製造する方法であって、
    上記圧電振動板表面の個別外部電極形成領域と、上記共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置して外部電極形成材料を蒸着することにより外部電極を形成する際に、上記マスク材が共通外部電極形成領域を横切る支持部材を有することを特徴とする圧電素子形成部材の製造方法。
  2. 上記マスク材は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している請求項1記載の圧電素子形成部材の製造方法。
  3. 上記支持部材は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている請求項1または2記載の圧電素子形成部材の製造方法。
  4. 上記支持部材は、圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている請求項3記載の圧電素子形成部材の製造方法。
  5. 複数の上記圧電振動板を上記個別内部電極が露出する先端側と上記共通内部電極が露出する後端側が対向するよう並べて配置し、上記マスク材は、上記複数並べられた圧電振動板を同時に覆うものであって、個別外部電極を形成するための第1開口部および共通外部電極を形成するための第2開口部が形成され、上記支持部材は、上記第2開口部を横切って開口縁部同士を連結している請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電素子形成部材の製造方法。
  6. 個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成される圧電素子形成部材であって、
    上記共通外部電極は、上記圧電振動板の上記共通内部電極が露出する端面から表面にわたって連続的に設けられ、上記表面の共通外部電極形成領域には、当該領域を横切る電極非形成部が存在するとともに、上記端面の共通外部電極の少なくとも一部に、他の部分より厚さの薄い薄膜部が形成されていることを特徴とする圧電素子形成部材。
  7. 上記圧電振動板表面の、上記個別外部電極形成領域と上記共通外部電極形成領域との境界領域に設けられる電極非形成領域は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している請求項6記載の圧電素子形成部材。
  8. 上記電極非形成部は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている請求項6または7記載の圧電素子形成部材。
  9. 上記電極非形成部および上記薄膜部は、上記圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている請求項8記載の圧電素子形成部材。
  10. 上記共通外部電極は、上記個別外部電極形成領域と、上記共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置した状態での外部電極形成材料の蒸着により形成され、上記薄膜部は、上記マスク材に設けられた共通外部電極形成領域を横切る支持部材に連続して形成されている請求項6〜9のいずれか一項に記載の圧電素子形成部材。
  11. 請求項6〜10のいずれか一項に記載の圧電素子形成部材の不活性領域を固定基板に固定し、個別電極が存在する自由端側の先端から少なくとも個別電極の後端までスリットが形成されることにより圧電振動子の列が形成されたことを特徴とする圧電素子ユニット。
  12. 個別内部電極と共通内部電極とが圧電材料を挟んで交互に積層された圧電振動板の表面に、上記個別内部電極に導通する個別外部電極と、共通内部電極に導通する共通外部電極がそれぞれ層状に形成され、不活性領域を固定基板に固定して個別電極が存在する自由端側の先端から少なくとも個別電極の後端までスリットが形成されることにより圧電振動子の列が形成された圧電素子ユニットを備えた液体噴射ヘッドであって、
    固定端側の共通外部電極は、上記圧電振動板の固定端側の端面から表面にわたって連続的に設けられ、上記表面の共通外部電極形成領域には、当該領域を横切る電極非形成部が存在するとともに、上記端面の共通外部電極の少なくとも一部に、他の部分より厚さの薄い薄膜部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  13. 圧電振動板表面の自由端側の個別外部電極形成領域と、固定端側の共通外部電極形成領域との境界領域に設けられる電極非形成領域は、圧電振動子の列方向に延びる帯状部を有している請求項12記載の液体噴射ヘッド。
  14. 上記表面の共通外部電極形成領域を横切る電極非形成部は、圧電振動子の列方向に直交する方向に設けられている請求項12または13記載の液体噴射ヘッド。
  15. 上記電極非形成部および薄膜部は、圧電振動子の列方向中央部に1つだけ設けられている請求項14記載の液体噴射ヘッド。
  16. 上記共通外部電極は、圧電振動板表面の自由端側の個別外部電極形成領域と、固定端側の共通外部電極形成領域との境界領域にマスク材を配置した状態での外部電極形成材料の蒸着により形成され、上記薄膜部は、上記マスク材に設けられた共通外部電極形成領域を横切る支持部材に対応した箇所に形成されている請求項12〜15のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
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