JP2022012609A - 圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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【課題】圧電アクチュエーターの破壊を抑制することができる圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】複数の凹部12が形成された基板10と、振動板50と、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを備える圧電アクチュエーター300と、を備え、前記圧電アクチュエーター300は、活性部310を複数有し、前記第1電極60及び前記第2電極70の何れか一方の電極は、前記活性部310の個別電極を構成し、他方の電極は、前記活性部310の共通電極を構成し、前記第1電極60及び前記第2電極80は、前記圧電アクチュエーター300を駆動するスイッチング素子を有する駆動回路120と電気的に接続され、前記凹部12の長手方向Yにおいて前記圧電体層70は、前記凹部12の外側まで延在され、前記凹部12の長手方向Yにおいて、前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記凹部12内に存在する。【選択図】図5

Description

本発明は、基板に振動板を介して設けられた圧電アクチュエーターを具備する圧電デバイス及び液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置に関する。
液滴を吐出する液体噴射ヘッドの代表例としては、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。インクジェット式記録ヘッドとしては、例えばノズルに連通する圧力室が形成された流路形成基板と、この流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられた圧電アクチュエーターと、を具備し、圧電アクチュエーターによって圧力室内のインクに圧力変化を生じさせることで、ノズルからインク滴を噴射するものが知られている。
圧電アクチュエーターは、流路形成基板上に設けられた第1電極、圧電体層及び第2電極を具備する。第1電極及び第2電極の何れか一方を活性部毎に独立した個別電極として構成し、第1電極及び第2電極の何れか他方を複数の活性部に共通する共通電極として構成した圧電アクチュエーターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、圧電アクチュエーターの活性部の長手方向は、個別電極の引き出し配線とは反対側において、個別電極の端部で規定され、個別電極の引き出し配線側において、共通電極の端部で規定されている。
特開2018-27710号公報
しかしながら、活性部の長手方向を規定する共通電極の端部が、圧力室よりも外側である非可撓部に配置されていると、圧電アクチュエーターを駆動した際のひずみに起因する応力が、共通電極の端部に集中し、圧電体層に焼損破壊、いわゆる、マイクロクラックから絶縁破壊に至る虞があるという問題がある。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドに限定されず、その他の圧電デバイスにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、圧電アクチュエーターの破壊を抑制することができる圧電デバイス、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、複数の凹部が形成された基板と、前記基板の一方面側に設けられた振動板と、前記振動板の前記基板とは反対面側に形成された第1電極と圧電体層と第2電極とを備える圧電アクチュエーターと、を備え、前記圧電アクチュエーターは、前記第1電極と前記第2電極とにより前記圧電体層が挟まれた活性部を複数有し、前記第1電極及び前記第2電極の何れか一方の電極は、前記活性部の各々に独立して設けられた個別電極を構成し、前記第1電極及び前記第2電極の何れか他方の電極は、複数の前記活性部に共通して設けられた共通電極を構成し、前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧電アクチュエーターを駆動するスイッチング素子を有する駆動回路と電気的に接続され、前記凹部の長手方向において前記圧電体層は、前記凹部の外側まで延在され、前記凹部の前記長手方向において、前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記凹部内に存在することを特徴とする圧電デバイスにある。
また、本発明の他の態様は、複数の凹部が形成された基板と、前記基板の一方面側に設けられた振動板と、前記振動板の前記基板とは反対面側に形成された第1電極と圧電体層と第2電極とを備える圧電アクチュエーターと、を備え、前記圧電アクチュエーターは、前記第1電極と前記第2電極とにより前記圧電体層が挟まれた活性部を複数有し、前記第1電極及び前記第2電極の何れか一方の電極は、前記活性部の各々に独立して設けられた個別電極を構成し、前記第1電極及び前記第2電極の何れか他方の電極は、複数の前記活性部に共通して設けられた共通電極を構成し、前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧電アクチュエーターを駆動するスイッチング素子を有する駆動回路と電気的に接続され、前記凹部の長手方向において前記圧電体層は、前記凹部の外側まで延在され、前記凹部の前記長手方向において、前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記凹部内に存在することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る流路形成基板の平面図である。 実施形態1に係る流路形成基板の要部平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態1に係る圧電アクチュエーターの動作を説明する断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの要部断面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの要部を拡大した平面図である。 一実施形態に係る記録装置の概略構成を示す図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本発明の一態様を示すものであって、本発明の範囲内で任意に変更可能である。各図において同じ符号を付したものは、同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。また、各図においてX、Y、Zは、互いに直交する3つの空間軸を表している。本明細書では、これらの軸に沿った方向をX方向、Y方向、及びZ方向とする。各図の矢印が向かう方向を正(+)方向、矢印の反対方向を負(-)方向として説明する。また、Z方向は、鉛直方向を示し、+Z方向は鉛直下向き、-Z方向は鉛直上向きを示す。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。図2は、記録ヘッドの平面図である。図3は、図2の要部を拡大した図である。図4は、図2のA-A′線断面図である。図5及び図6は、図4の要部を拡大した図である。図7は、圧電アクチュエーターの動作を説明する図3のB-B′線に準ずる断面図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド1(以下、単に記録ヘッド1とも言う)は、基板の一例として流路形成基板10を具備する。流路形成基板10は、シリコン基板、ガラス基板、SOI基板、各種セラミック基板からなる。
流路形成基板10には、複数の圧力室12が第1方向であるX方向に沿って配置されている。複数の圧力室12は、X方向及びZ方向に直交するY方向の位置が同じ位置となるように、X方向に沿った直線上に配置されている。X方向で互いに隣り合う圧力室12は、隔壁11によって区画されている。もちろん、圧力室12の配置は特にこれに限定されず、例えば、X方向に沿って配置された圧力室12において、1つ置きにY方向にずれた位置に配置した、所謂、千鳥配置としてもよい。
また、本実施形態の圧力室12は、Z方向からの平面視においてY方向に長尺な長尺形状を有する。すなわち、圧力室12は、Z方向からの平面視において、Y方向が長手方向となり、X方向が短手方向となる形状となっている。また、本実施形態の圧力室12は、Z方向からの平面視において、Y方向が長手方向となる長方形状を有する。もちろん、圧力室12をZ方向からの平面視した際の形状は、特にこれに限定されず、圧力室12は、平行四辺形状であってもよく、長方形状を基本として長手方向の両端部を半円形状とした、いわゆる、角丸長方形状(別名、トラック形状とも言う)であってもよく、多角形状であってもよい。
また、流路形成基板の圧力室12の+Y方向の外側の領域には、連通部13が形成されている。連通部13と各圧力室12とは、圧力室12毎に設けられたインク供給路14及び連通路15を介して連通されている。連通部13は、詳しくは後述する保護基板30のマニホールド部32と連通して複数の圧力室12の共通のインク室となるマニホールド100の一部を構成する。このため、連通部13は、複数の圧力室12に対応してX方向に亘って連続して設けられている。インク供給路14は、圧力室12よりも流路を横断する断面の開口が小さくなるように形成されており、連通部13から圧力室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。本実施形態では、インク供給路14は、圧力室12の+X方向の片側の幅を-X方向に絞ることで、流路を横断する断面の開口面積を小さくしている。もちろん、インク供給路14は、X方向の幅を絞るものに限定されず、Z方向の高さを絞るようにしてもよい。また、連通路15は、圧力室12とX方向において同じ幅で形成されている。すなわち、ノズル21毎に設けられた圧力室12、インク供給路14、連通路15で構成される個別流路が、複数の隔壁11によって区画されている。
流路形成基板10の+Z方向の面には、圧力室12毎に対応するノズル21が設けられたノズルプレート20が接合されている。ノズルプレート20のノズル21は、Y方向において圧力室12のインク供給路14とは反対側、すなわち、圧力室12の-Y方向の端部近傍に連通する位置に配置されている。本実施形態の複数のノズル21は、Y方向の位置が同じ位置となるように、X方向に沿って配置されており、X方向に沿って配置された複数のノズル21によってノズル列が構成されている。なお、ノズル21の配置は、特にこれに限定されず、例えば、X方向に沿って配置された複数のノズル21において、一つ置きにY方向にずれた位置に配置した、所謂、千鳥配置としてもよい。このようなノズルプレート20としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、シリコン単結晶基板等のセラミックを用いることができる。ノズルプレート20として流路形成基板10と線膨張係数の同等の材料を用いることが好ましい。ノズルプレート20と流路形成基板10との線膨張係数を同等とすることで、ノズルプレート20及び流路形成基板10が加熱や冷却されることによる反りやクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
流路形成基板10の-Z方向側の面には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウム膜からなる絶縁体膜52と、が設けられている。なお、圧力室12等の液体流路は、流路形成基板10を+Z方向側の面から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力室12等の液体流路の-Z方向側の面は、弾性膜51によって画成されている。もちろん、振動板50は、特にこれに限定されるものではなく、弾性膜51と絶縁体膜52との何れか一方を設けるようにしてもよく、その他の膜が設けられていてもよい。振動板50を構成するその他の膜の材料としては、シリコン、窒化ケイ素等が挙げられる。
振動板50の-Z方向側の面には、振動板50を撓み変形させて圧力室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧電アクチュエーター300が設けられている。圧電アクチュエーター300は、振動板50側である+Z方向側から-Z方向側に向かって順次積層された第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを具備する。圧電アクチュエーター300が、圧力室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段となっている。このような圧電アクチュエーター300は、圧電素子とも言い、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを含む部分を言う。また、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を活性部310と称する。これに対して、圧電体層70に圧電歪みが生じない部分を非活性部と称する。すなわち、活性部310は、圧電体層70が第1電極60と第2電極80とで挟まれた部分を言う。本実施形態では、凹部である圧力室12毎に活性部310が形成されている。つまり、圧電アクチュエーター300には複数の活性部310が形成されていることになる。そして、一般的には、活性部310の何れか一方の電極を活性部310毎に独立する個別電極とし、他方の電極を複数の活性部310に共通する共通電極として構成する。本実施形態では、第1電極60が個別電極を構成し、第2電極80が共通電極を構成している。もちろん、第1電極60が共通電極を構成し、第2電極80が個別電極を構成してもよい。この圧電アクチュエーター300のうち、圧力室12にZ方向で対向する部分が可撓部となり、圧力室12の外側部分が非可撓部となる。可撓部は圧電アクチュエーター300の駆動により活性部310を変位させたときにZ方向に可動する部分である。
具体的には、第1電極60は、図2及び図3に示すように、圧力室12毎に切り分けられて活性部310毎に独立する個別電極を構成する。第1電極60は、X方向において、圧力室12の幅よりも狭い幅で形成されている。すなわち、X方向において、第1電極60の端部は、圧力室12に対向する領域の内側に位置している。
また、図3及び図6に示すように、第1電極60の+Y方向の端部60aは、+Y方向において圧力室12よりも外側、すなわち、圧力室12の+Y方向の端部12aよりも+Y方向となる位置に配置されている。本実施形態では、第1電極60の端部60aは、+Z方向でインク供給路14に対向する位置に設けられている。
図3及び図5に示すように、第1電極60の-Y方向の端部60bは、-Y方向において圧力室12よりも外側、すなわち、圧力室12の-Y方向の端部12bよりも-Y方向となる位置に配置されている。本実施形態では、第1電極60の-Y方向の端部60bには、詳しくは後述する第2電極80と同一層からなるが第2電極80とは電気的に不連続となる配線部81を介して引き出し配線である個別リード電極91が接続されている。この個別リード電極91には、圧電アクチュエーター300を駆動するスイッチング素子である駆動回路120が実装された配線基板121が接続されている。
また、図3及び図6に示すように、第1電極60の+Y方向の端部の外側には、第1電極60と同一層からなるが第1電極60とは電気的に不連続となるように形成された下地電極61が設けられている。下地電極61は、Y方向に所定の幅でX方向に亘って連続して設けられている。このように圧電体層70の下である+Z方向側に下地電極61を設けることで、第1電極60上に形成される圧電体層70の結晶構造をY方向に亘って揃えることができ、圧電特性を向上することができる。つまり、下地電極61が設けられていないと、圧電体層70の第1電極60上に形成された部分と、第1電極60が形成されていない第1電極60の+Y方向の外側に形成された部分とで下地が異なり、結晶構造が異なってしまう。このように第1電極60の境界で圧電体層70の結晶構造が異なると、第1電極60の+Y方向の端部上に設けられた圧電体層70の結晶構造にも影響を及ぼし、第1電極60上にY方向に亘って圧電体層70の結晶構造を揃えることができずに、圧電特性が低下してしまう虞がある。もちろん、下地電極61を設けないようにしてもよい。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができる。圧電体層70に用いられるペロブスカイト型酸化物としては、例えば、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
圧電体層70は、図2に示すように、Y方向の幅が所定の幅で、X方向に亘って連続して設けられている。図4に示すように、圧電体層70のY方向の幅は、圧力室12の長手方向であるY方向の長さよりも長い。このため、圧力室12の±Y方向の両側では、圧電体層70は、圧力室12の内側から圧力室12の外側まで延在している。このように、圧電体層70は、Y方向において圧力室12の外側まで延設されているため、振動板50の強度を向上し、活性部310を駆動させて圧電アクチュエーター300を変位させた際に、圧電体層70の割れや剥離等を抑制することができる。
また、図4に示すように、圧電体層70の+Y方向の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧電体層70の-Y方向の端部は、第1電極60の端部よりも内側に位置しており、第1電極60の-Y方向の端部は、圧電体層70に覆われていない。
このような圧電体層70には、図3に示すように、各隔壁11に対応して他の領域よりも厚さが薄い部分である凹部71が形成されている。本実施形態の凹部71は、圧電体層70をZ方向に完全に除去することで形成されている。すなわち、圧電体層70が他の領域よりも厚さの薄い部分を有するとは、圧電体層70がZ方向に完全に除去されたものも含む。もちろん、凹部71の+Z方向の底面に圧電体層70が他の部分よりも薄く形成されていてもよい。
また、凹部71のX方向の幅は、隔壁11の幅と同一、もしくは、それより広くなっている。本実施形態では、凹部71のX方向の幅は、隔壁11の幅よりも広くなっている。
このような凹部71は、-Z方向からの平面視において、矩形状となるように形成されている。もちろん、凹部71の-Z方向からの平面視した形状は、矩形状に限定されず、5角形以上の多角形状であってもよく、円形状や楕円形状等であってもよい。
このように圧電体層70に凹部71を設けることにより、振動板50の圧力室12のX方向の端部に対向する部分、所謂、振動板50の腕部の剛性が抑えられるため、圧電アクチュエーター300を良好に変位させることができる。
本実施形態では、凹部71のZ方向で圧力室12に対向する部分において、+Y方向の端部を凹部71の端部71aと称し、-Y方向の端部を凹部71の端部71bと称する。つまり、凹部71の±Y方向の両端部は、隔壁11にZ方向で対向する部分は含まれない。
第2電極80は、図2~図4に示すように、圧電体層70の第1電極60とは反対側である-Z方向側に設けられており、複数の活性部310に共通する共通電極を構成する。第2電極80は、Y方向が所定の幅となるように、X方向に亘って連続して設けられている。このため、図3に示すように、活性部310の±X方向の両端部は、第1電極60の±X方向の両端部によって規定されている。すなわち、第1電極60の±X方向の端部は、圧力室12に相対向する領域内に設けられているため、活性部310の±X方向の端部は可撓部内に設けられている。このように活性部310の±X方向の端部を可撓部内に設けることで、活性部310と非活性部との境界における応力が振動板50の変形によって開放される。このため、活性部310の±X方向の端部における応力集中に起因する焼損破壊を抑制することができる。
ここで図3及び図6に示すように、第2電極80の+Y方向の端部80aは、第1電極60の+Y方向の端部60aよりも外側となるように配置されている。すなわち、Y方向において、第2電極80の+Y方向の端部80aは、圧力室12の+Y方向の端部12aよりも外側に延在する。このため、活性部310の+Y方向の端部は、第1電極60の端部60aによって規定されている。
また、図3及び図5に示すように、第2電極80の-Y方向の端部80bは、圧力室12内に存在する。ここで、第2電極80の-Y方向の端部80bが圧力室12内に存在するとは、第2電極80の圧力室12に-Z方向で対向する部分において、第2電極80の-Y方向の端部80bが、圧力室12の-Y方向の端部12bよりも+Y方向側に位置することを言う。言い換えると、-Z方向からの平面視において、第2電極80の-Y方向の端部80bが圧力室12に重なる位置に配置されていることを言う。なお、本実施形態では、第2電極80は、Y方向に同じ幅で、X方向に連続して設けるようにしたため、隔壁11に対向する第2電極80においても、-Y方向の端部80bは、Y方向で圧力室12の-Y方向の端部12bよりも+Y方向側に位置する。もちろん、これに限定されず、例えば、第2電極80の端部80bは、隔壁11に-Z方向で対向する一部が、Y方向において圧力室12の-Y方向の端部12bよりも-Y方向側に位置するように、圧力室12よりも-Y方向に延在されていてもよい。
このように第2電極80の-Y方向の端部80bを、圧力室12の-Y方向の端部12bよりも+Y方向側に配置することで、活性部310の-Y方向の端部は、第2電極80の-Y方向の端部80bによって規定される。つまり、第1電極60の-Y方向の端部60bは、引き出し配線である個別リード電極91に接続されるように圧電体層70の外側まで引き出されているため、第1電極60の-Y方向の端部60bによって活性部310の-Y方向の端部を規定することはできない。
そして、活性部310の端部を規定する第2電極80の-Y方向の端部80bを圧力室12の-Y方向の端部12bよりも+Y方向側に配置することで、活性部310と非活性部との境界が、圧力室12に-Z方向で対向する領域に配置することができる。したがって、活性部310を駆動した際に、-Y方向の活性部310と非活性部との境界における応力を、振動板50の変形によって開放させることができる。すなわち、-Y方向の活性部310と非活性部との境界部分で振動板50が流路形成基板10に拘束されることなく変形することができるため、活性部310と非活性部との境界部分に生じる応力を、振動板50の変形によって開放させることができる。このため活性部310を駆動した際の応力が活性部310と非活性部との境界に集中するのを抑制して、圧電体層70に焼損破壊、所謂、マイクロクラックから絶縁破壊が生じるのを抑制することができる。
ちなみに、図3及び図6に示すように、活性部310の+Y方向の端部は、第1電極60によって規定されており、第1電極60の+Y方向の端部60a、すなわち、活性部310と非活性部との境界は、圧力室12の外側に配置されている。しかしながら、第1電極60の+Y方向の端部60a上には、圧電体層70、第2電極80等が形成されているため、第1電極60の+Y方向の端部60aで活性部310の+Y方向の端部を規定していても、応力集中によって破壊され難い。また、本実施形態では、第1電極60の+Y方向の端部60aは、インク供給路14に対向する領域に形成されているため、活性部310を駆動した際に、活性部310と非活性部との境界部分が流路形成基板10に拘束されずに撓み変形することで、応力集中を抑制することができる。ただし、インク供給路14は、圧力室12に比べてX方向の幅が狭いため、圧電アクチュエーター300が変形し難く、第2電極80の-Y方向側の端部80bによって圧力室12に対向する位置に設けられた活性部310と非活性部との境界部分よりも応力緩和は小さくなる。
また、図3及び図5に示すように、第2電極80の-Y方向の端部80bは、-Y方向において、凹部71の端部71bよりも外側となるように配置されている。すなわち、圧力室12に-Z方向で対向する部分において、第2電極80の-Y方向の端部80bは、Y方向において圧力室12の-Y方向の端部12bと凹部71の-Y方向の端部71bとの間に配置されている。
このように第2電極80の-Y方向の端部80bを、Y方向において圧力室12の-Y方向の端部12bと凹部71の-Y方向の端部71bとの間に配置することで、活性部310を駆動した際に、第2電極80の-Y方向の端部80bに応力が集中するのを抑制することができる。すなわち、図7に示すように、活性部310を駆動して圧電アクチュエーター300が圧力室12内に向かう+Z方向側が凸となるように変形すると、圧力室12の-Y方向の凹部71が設けられていない部分Cでは、曲率半径の中心が振動板50よりも+Z方向側となるように変形するものの変形量は小さく、凹部71が設けられた部分Dでは、曲率半径の中心が振動板よりも-Z方向側となるように大きな変形量で変形する。この凹部71が設けられた部分Dでは、曲率半径の中心が振動板50よりも-Z方向側となるように変形するため、圧電体層70には引っ張り応力が印加される。このように圧電体層70に引っ張り応力が印加される部分Dに、第2電極80が形成された領域と第2電極80が形成されていない領域との境界を設けると、この境界に応力集中が生じてしまう。本実施形態では、第2電極80の-Y方向の端部80bを、凹部71が設けられておらず変形量が小さい部分Cに設けることで、構造の違いによる応力集中を抑制することができる。また、第2電極80の-Y方向の端部80bを圧電体層70に圧縮応力が印加される部分に配置することで、引っ張り応力に比べて破壊の生じ難い圧縮応力が印加される部分で構造を変更することができ、圧電体層70の破壊を抑制することができる。
また、図3及び図5に示すように、第2電極80の-Y方向の端部80bのさらに外側、すなわち、-Y方向には、配線部81が設けられている。配線部81は、第2電極80の-Y方向の端部80bと接触しないように間隔を空けた状態で、圧電体層70上から圧電体層70よりも-Y方向に延設された第1電極60の端部60b上に亘って形成されている。この配線部81は、活性部310毎に独立して設けられている。すなわち、配線部81は、X方向に沿って所定の間隔で複数配置されている。また、配線部81は、第2電極80と同一層で形成することで、製造工程を簡略化してコストを低減することができる。
このような圧電アクチュエーター300の第1電極60と第2電極80とには、図1及び図2に示すように、本実施形態の引き出し配線である個別リード電極91と駆動用共通電極である共通リード電極92とがそれぞれ接続されている。
個別リード電極91及び共通リード電極92は、本実施形態では、同一層からなるが、電気的に不連続となるように形成されている。これにより、個別リード電極91と共通リード電極92とをそれぞれ個別に形成する場合に比べて、製造工程を簡略化してコストを低減することができる。もちろん、個別リード電極91と共通リード電極92とを異なる層で形成するようにしてもよい。
個別リード電極91及び共通リード電極92は、導電性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、金(Au)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等を用いることができる。また、個別リード電極91及び共通リード電極92は、第1電極60及び第2電極80や振動板50との密着性を向上する密着層を有してもよい。本実施形態では、個別リード電極91及び共通リード電極92として金(Au)を用いた。
個別リード電極91は、活性部310毎、すなわち、第1電極60毎に設けられたものである。個別リード電極91は、図5に示すように、圧電体層70の外側に設けられた第1電極60の-Y方向の端部60bに配線部81を介して接続され、流路形成基板10上、実際には振動板50上まで-Y方向に引き出されている。
また、個別リード電極91は、圧電体層70上の配線部81上まで延設されている。これは、詳しくは後述する保護基板30を接着剤35によって接合する際に個別リード電極91によって接着面の高さを揃えて、接着剤35の厚さにばらつきが生じるのを抑制することができる。
共通リード電極92は、図1及び図2に示すように、±X方向の両端部において、圧電体層70上の共通電極を構成する第2電極80上から振動板50上にまで-Y方向に引き出されている。
また、図5及び図6に示すように、共通リード電極92は、Y方向において、第2電極80の両端部80a、80b上のそれぞれに延設部93を具備する。
図2及び図6に示すように、第2電極80の+Y方向の端部80a上に設けられた延設部93は、圧力室12の端部12a上に可撓部と非可撓部とに跨って設けられている。
また、図2及び図5に示すように、第2電極80の-Y方向の端部80b上に設けられた延設部93は、Y方向において圧力室12の端部12bよりも内側に配置されている。
これら第2電極80の両端部80a、80b上に設けられた2つの延設部93は、それぞれ、複数の活性部310に対してX方向に亘って連続して設けられており、X方向の両端部で共通リード電極92に連続する(図1、図2参照)。このように、延設部93を設けることで、第2電極80のX方向における電圧降下を抑制して、インク吐出特性の低下及びばらつきを抑制することができる。特に、本実施形態では、活性部310のY方向の両端部のそれぞれに延設部93を設けることで、延設部93のY方向及びZ方向を含む面内方向の断面積を増大させて、電気抵抗値を比較的小さくすることができ、電圧降下を効果的に抑制することができる。また、第2電極80の+Y方向の端部80a上に延設部93を設けることで、可撓部と非可撓部との境界の剛性を向上して、可撓部と非可撓部との境界の応力集中における圧電体層70の破壊を抑制することができる。また、延設部93を活性部310の変形量の比較的小さい両端部側に設け、変形量の比較的大きい中央部に設けないことで、延設部93が活性部310の変形を阻害するのを抑制して、圧電アクチュエーター300の変形量が著しく低下するのを抑制することができる。さらに、+Y方向側に設けられた延設部93は、保護基板30を接合する際の高さ調整を行うことができる。
また、図5に示すように、Y方向において、圧電体層70上の個別リード電極91側には、第2電極80の-Y方向側の端部80b上に設けられた駆動用共通電極の一部である延設部93とY方向において間隔を空けて配置された第3電極が設けられている。本実施形態の第3電極は、第1浮き電極82と第2浮き電極94とを具備する。
第1浮き電極82は、第2電極80及び配線部81と同一層からなるが、これらと電気的に不連続となるように設けられている。すなわち、第1浮き電極82は、Y方向において第2電極80の-Y方向の端部80bと配線部81との間に、第2電極80及び配線部81と連続しないように間隔を空けて配置されている。
第2浮き電極94は、第1浮き電極82上に設けられたものであり、個別リード電極91及び共通リード電極92と同一層からなるが、これらと電気的に不連続となるように設けられている。すなわち、第2浮き電極94は、Y方向において個別リード電極91と延設部93との間に、個別リード電極91及び延設部93と連続しないように間隔を空けて配置されている。本実施形態では、第1浮き電極82と第2浮き電極94とが、第3電極を構成している。
このように駆動用共通電極の一部である延設部93とY方向に間隔を空けて配置された第3電極である第1浮き電極82及び第2浮き電極94を設けることで、第2電極80の-Y方向の端部80bを圧力室12内となるように配置することができる。つまり、第3電極と延設部93とを電気的に導通させることなく、第2電極80の-Y方向の端部80bを圧力室12内に配置することができる。ちなみに、第3電極を延設部93及び第2電極80と電気的に接続すると、活性部310の-Y方向の端部が、第3電極によって規定されることになる。このため、第3電極がY方向において圧力室12の外側まで設けられていると、活性部310と非活性部との境界が圧力室12の外側に配置され、活性部310を駆動した際の応力集中によって圧電体層70に焼損破壊が生じる虞がある。
また、第2浮き電極94は、圧力室12の-Y方向の端部12b上に可撓部と非可撓部とに跨って設けられている。このため、第2浮き電極94を設けることで、圧力室12の-Y方向の端部12bにおいて可撓部と非可撓部との境界の剛性を向上して、可撓部と非可撓部との境界の応力集中における圧電体層70の破壊を抑制することができる。
また、第2浮き電極94を設けることで、保護基板30が接着剤35によって接合される際の高さ調整を行うことができる。
さらに、第1浮き電極82及び第2浮き電極94からなる第3電極を駆動用共通電極である延設部93に間隔を空けて設けることで、延設部93及び第2電極80に大電流が流れた時などに第3電極に若干の放電を行うことができ、焼損破壊を抑制することができる。また、本実施形態では第1浮き電極82及び第2浮き電極94からなる第3電極は、引き出し配線である個別リード電極91ともY方向に間隔を空けて配置されている。このため、第1電極60及び個別リード電極91に大電流が流れたときなどにも第3電極に若干の放電を行うことができ、焼損破壊を抑制することができる。
このような圧電アクチュエーター300が形成された流路形成基板10上には、図1及び図4に示すように、圧電アクチュエーター300を保護するための保護基板30が接着剤35によって接合されている。
保護基板30が接着剤35によって接着される流路形成基板10の接着面は、Y方向において共通電極である第2電極80の外側で、且つ圧力室12の外側である。本実施形態の保護基板30が接着される流路形成基板10の接着面は、圧電体層70上に形成された個別リード電極91、第2浮き電極94、±Y方向側に設けられた延設部93となっている。これら個別リード電極91、第2浮き電極94及び延設部93に保護基板30を、接着剤35を介して接着することで、接着面の高さを揃えることができる。したがって、保護基板30を接着する際の圧力が、流路形成基板10側に均等に印加され易く、圧電アクチュエーター300や流路形成基板10等の破壊を抑制することができる。また、保護基板30が接着される接着面の高さを揃えることができるため、無駄な接着剤35が活性部310側に流れ出すのを抑制して、流れ出した接着剤35によって活性部310の変形が阻害されるのを抑制することができる。また、-Y方向において個別リード電極91と第3電極を構成する第2浮き電極94との間にも接着剤35は設けられている。このため、接着剤35による接着面積を広くすることができると共に、XY平面に沿った方向とXZ平面に沿った方向とに接着面を設けることができるため、アンカー効果によって保護基板30と流路形成基板10との接着強度を向上することができる。
このような保護基板30には、圧電アクチュエーター300を収容する空間を画成する凹部である保持部31が設けられている。また、保護基板30には、マニホールド100の一部を構成するマニホールド部32が設けられている。マニホールド部32は、保護基板30をZ方向に貫通して複数の圧力室12に対してX方向に亘って連続して設けられており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通している。また、保護基板30は、個別リード電極91及び共通リード電極92の端部を覆わない大きさで設けられており、保護基板30の外側に存在する個別リード電極91及び共通リード電極92に配線基板121が接続されている。
保護基板30の-Z方向側には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料からなり、この封止膜41によってマニホールド部32の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料で形成される。この固定板42のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、マニホールド100の-Z方向の面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態の記録ヘッド1では、図示しない外部インク供給手段と接続したインク導入口からインクを取り込み、マニホールド100からノズル21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力室12に対応するそれぞれの第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加する。これにより圧電アクチュエーター300と共に振動板50がたわみ変形して各圧力室12内の圧力が高まり、各ノズル21からインク滴が噴射される。
以上説明したように、本実施形態の圧電デバイスの一例である液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッド1では、複数の凹部である圧力室12が形成された基板である流路形成基板10と、流路形成基板10の一方面側である-Z方向の面側に設けられた振動板50と、振動板50の流路形成基板10とは反対面側である-Z方向の面側に形成された第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを備える圧電アクチュエーター300と、を備える。また、圧電アクチュエーター300は、第1電極60と第2電極80とにより圧電体層70が挟まれた活性部310を複数有し、第1電極60及び第2電極80の何れか一方の電極は、活性部310の各々に独立して設けられた個別電極を構成し、第1電極60及び第2電極80の何れか他方の電極は、複数の活性部310に共通して設けられた共通電極を構成する。また、第1電極60及び第2電極80は、圧電アクチュエーター300を駆動するスイッチング素子を有する駆動回路120と電気的に接続され、圧力室12の長手方向であるY方向において圧電体層70は、圧力室12の外側まで延在され、圧力室12のY方向において、共通電極の少なくとも一方の端部である端部80bは、圧力室12内に存在する。
本実施形態の記録ヘッド1では、第1電極60が、個別電極を構成し、第2電極80が、共通電極を構成している。
そして、凹部である圧力室12の長手方向であるY方向において、活性部310の一方の端部は、個別電極である第1電極60の端部60aによって規定され、活性部310の他方の端部は、共通電極である第2電極80の端部80bによって規定され、活性部310の他方の端部を規定する第2電極80の端部80bが、圧力室12内に存在する。
このように、活性部310のY方向の端部を規定する共通電極を構成する第2電極80の端部80bが、圧力室12内に存在することで、活性部310を駆動した際の活性部310と非活性部との境界における応力が振動板50の変形によって開放される。したがって、活性部310と非活性部との境界に応力集中が生じるのを抑制して、応力集中に起因する焼損破壊を抑制することができる。また、圧電アクチュエーター300が、Y方向において圧力室12の外側まで延設されているため、振動板50の強度を向上し、活性部310を駆動させて圧電アクチュエーター300を変位させた際に、圧電体層70の割れや剥離等を抑制することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、活性部310が第1方向であるX方向に沿って複数配置されており、X方向に亘って連続して設けられた駆動用共通電極を構成する延設部93と延設部93と長手方向であるY方向において間隔を空けて配置され、X方向に亘って連続して設けられた第3電極である第1浮き電極82及び第2浮き電極94と、を具備する。このように第3電極を設けることで、第3電極と第2電極80とを電気的に導通させることなく、第2電極80の-Y方向の端部80bを圧力室12内に配置することができる。また、第1浮き電極82及び第2浮き電極94からなる第3電極を駆動用共通電極である延設部93に間隔を空けて設けることで、延設部93及び第2電極80に大電流が流れた時などに第3電極に若干の放電を行うことができ、焼損破壊を抑制することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、基板である流路形成基板10には、長手方向であるY方向において共通電極の外側で、凹部である圧力室12の外側に保護基板30が接合されていることが好ましい。これによれば、保護基板30が圧力室12の外側に接合されることで、保護基板30が圧電アクチュエーター300の圧力室12内での変形を阻害しないため、変位量の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、第3電極は、個別電極から基板である流路形成基板10上に引き出された引き出し配線である個別リード電極91側に配置されていることが好ましい。これによれば、個別リード電極91及び個別電極に大電流が流れた際に、第3電極に若干放電することができ、圧電体層70に焼損破壊が生じるのを低減することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、基板である流路形成基板10の第3電極を構成する第1浮き電極82及び第2浮き電極94と引き出し配線である個別リード電極91とには、保護基板30が接着剤35を介して接着され、接着剤35は、第1浮き電極82及び第2浮き電極94と個別リード電極91との間にも設けられていることが好ましい。これによれば、接着剤35による接着面積を広くすることができると共に、XY平面に沿った方向とXZ平面に沿った方向とに接着面を設けることができるため、アンカー効果によって保護基板30と流路形成基板10との接着強度を向上することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、圧電体層70は、凹部である圧力室12に対向する領域の少なくとも一部には、他の部分よりも厚さの薄い部分である凹部71を有することが好ましい。このように凹部71を設けることで、振動板50を変形し易くして、振幅、すなわち、圧電アクチュエーター300の変位量を大きくすることができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、凹部である圧力室12の長手方向であるY方向において、圧力室12内に存在する共通電極である第2電極80の少なくとも一方の端部80bは、圧電体層70の厚さの薄い部分である凹部71の圧力室12に対向する領域における端部71bよりも外側に配置されていることが好ましい。このように第2電極80の-Y方向の端部80bを、Y方向において圧力室12の-Y方向の端部12bと凹部71の-Y方向の端部71bとの間に配置することで、活性部310を駆動した際に、第2電極80の-Y方向の端部80bに応力が集中するのを抑制することができる。
また、本実施形態の記録ヘッド1では、凹部である圧力室12の短手方向であるX方向において、個別電極である第1電極60の幅は、圧力室12の幅よりも小さいことが好ましい。このようにX方向において個別電極である第1電極60の幅を圧力室12の幅よりも小さくすることで、X方向における活性部310と非活性部との境界を圧力室12にZ方向で対向する位置に配置することができる。したがって、活性部310を駆動した際の応力が、振動板50が変形することによって開放され、活性部310と非活性部との境界に応力集中が生じるのを抑制して、焼損破壊が発生するのを抑制することができる。また、X方向において圧力室12の壁面上における剛性が低下するため、圧電アクチュエーター300の変位量を大きくすることができる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの図6と同様の位置を示す要部断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態の圧電アクチュエーター300は、上述した実施形態1と同様に、第1電極60が個別電極を構成し、第2電極80が共通電極を構成している。また、第2電極80の-Y方向の端部80bは、上述した実施形態1と同様に、圧力室12内に存在する。
また、図8に示すように、本実施形態の第1電極60の+Y方向の端部60aは、圧力室12内に存在する。ここで、第1電極60の+Y方向の端部60aが圧力室12内に存在するとは、第1電極60の圧力室12に-Z方向で対向する部分において、第1電極60の+Y方向の端部60aが、圧力室12の+Y方向の端部12aよりも-Y方向側に位置することを言う。言い換えると、-Z方向からの平面視において、第1電極60の+Y方向の端部60aが圧力室12に重なる位置に配置されていることを言う。なお、本実施形態では、第1電極60は、X方向において圧力室12の幅よりも狭い幅で設けられているため、第1電極60の+Y方向の端部60aの全てが、圧力室12の端部12aよりも-Y方向側に位置する。
活性部310の+Y方向の端部は、第1電極60の+Y方向の端部60aによって規定されているため、第1電極60の+Y方向の端部60aを、圧力室12の+Y方向の端部12aよりも-Y方向側に配置することで、+Y方向における活性部310と非活性部との境界を圧力室12に-Z方向で対向する領域に配置することができる。したがって、活性部310を駆動した際に、+Y方向の活性部310と非活性部との境界における応力を、振動板50の変形によって開放させることができる。このため、活性部310を駆動した際の応力が活性部310と非活性部との境界に集中するのを抑制して、圧電体層70に焼損破壊、所謂、マイクロクラックから絶縁破壊が生じるのを抑制することができる。
また、第1電極60の+Y方向の端部60aは、+Y方向において、凹部71の+Y方向の端部71aよりも外側となるように配置されている。すなわち、圧力室12に-Z方向で対向する部分において、第1電極60の+Y方向の端部60aは、Y方向において、圧力室12の+Y方向の端部12aと凹部71の+Y方向の端部71aとの間に配置されている。
このように上述した実施形態1の第2電極80の-Y方向の端部80bと同様に、第1電極60の+Y方向の端部60aを、Y方向において圧力室12の+Y方向の端部12aと凹部71の+Y方向の端部71aとの間に配置することで、活性部310を駆動した際に、第1電極60の+Y方向の端部60aに応力が集中するのを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の圧電デバイスの一例であるインクジェット式記録ヘッド1では、凹部である圧力室12の長手方向であるY方向において、活性部310の一方の端部は、個別電極である第1電極60の端部60aによって規定され、活性部310の他方の端部は、共通電極である第2電極80の端部80bによって規定され、活性部310の他方の端部を規定する第2電極80の端部80bが、圧力室12内に存在する。
このように、活性部310のY方向の端部を規定する共通電極を構成する第2電極80の端部80bが、圧力室12内に存在することで、活性部310を駆動した際の活性部310と非活性部との境界における応力が振動板50の変形によって開放される。したがって、活性部310と非活性部との境界に応力集中が生じるのを抑制して、応力集中に起因する焼損破壊を抑制することができる。また、圧電アクチュエーター300が、Y方向において圧力室12の外側まで延設されているため、振動板50の強度を向上し、活性部310を駆動させて圧電アクチュエーター300を変位させた際に、圧電体層70の割れや剥離等を抑制することができる。
また、本実施形態の圧電デバイスの一例であるインクジェット式記録ヘッド1では、凹部である圧力室12の長手方向であるY方向において、活性部310の一方の端部を規定する個別電極である第1電極60の端部60aは、圧力室12内に存在する。このように第1電極60の+Y方向の端部60aを、Y方向において圧力室12の+Y方向の端部12aと凹部71の+Y方向の端部71aとの間に配置することで、活性部310を駆動した際に、第1電極60の+Y方向の端部60aに応力が集中するのを抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、圧力室12の-Z方向から平面視した際の形状を、長方形状としたが、特にこれに限定されない。また、凹部71の-Z方向から平面視した際の形状を長方形状としたが、特にこれに限定されない。ここで、圧力室12及び凹部71の変形例を図9に示す。
図9に示すように、圧力室12の-Y方向の端部12bは、X方向に対して傾斜して設けられている。この場合、第2電極80の-Y方向の端部80bが圧力室12内に設けられているとは、第2電極80の-Y方向の端部80bが、圧力室12の傾斜した端部12bの最も+Y方向側に位置する部分よりも+Y方向側に位置することを言う。
また、図9に示すように、凹部71は、-Z方向から平面視した際に六角形状を有する。この場合、第2電極80の-Y方向の端部80bが、-Y方向において凹部71の-Y方向の端部71bよりも外側となるように配置されているとは、第2電極80の-Y方向の端部80bが、凹部71の-Y方向の端部71bの最も-Y方向側に位置する部分よりも-Y方向側に位置することを言う。なお、圧力室12及び凹部71の+Y方向の端部12a、71aにおいても同様である。
また、上述した各実施形態では、第2電極80の-Y方向の端部80bのみを圧力室12内に配置し、第2電極80の+Y方向の端部80aを圧力室12よりも外側に配置するようにしたが、特にこれに限定されない。例えば、第2電極80の+Y方向の端部80aを-Y方向の端部80bと同様に、圧力室12内に存在するように配置してもよい。このとき、活性部310の+Y方向の端部は、第2電極80の+Y方向の端部80aによって規定されていてもよいし、第1電極60の+Y方向の端部60aで規定されていてもよい。ただし、第2電極80の+Y方向の端部80aを圧力室12内に存在するように配置した場合、延設部93を設けるスペースが減少し、延設部93のY方向及びZ方向を含む面の断面積が減少してしまう。このため、2つの延設部93を合わせた電気抵抗値が低下し、第2電極80のX方向における電圧降下が生じる虞がある。したがって、上述した実施形態1及び2のように、共通電極を構成する第2電極80の一方の端部である-Y方向の端部80bのみを圧力室12内に存在するように配置するのが好ましい。これにより延設部93の断面積が減少するのを抑制して第2電極80のX方向における電圧降下を抑制することができる。
また、上述した各実施形態では、第1電極60が活性部310毎の個別電極を構成し、第2電極80が複数の活性部310の共通電極を構成するようにしたが、特にこれに限定されず、第1電極60が複数の活性部310の共通電極を構成し、第2電極80が活性部310毎の個別電極を構成するようにしてもよい。この場合であっても、共通電極を構成する第1電極60のY方向の少なくとも一方の端部が、圧力室12内に設けられていればよい。
また、これら各実施形態の記録ヘッド1は、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置に搭載される。図10は、一実施形態に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図10に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、記録ヘッド1は、インク供給手段を構成するカートリッジ2が着脱可能に設けられ、キャリッジ3に搭載されている。この記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5の軸方向に移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
このようなインクジェット式記録装置Iでは、記録ヘッド1に対して記録シートSを+X方向に搬送し、キャリッジ3を記録シートSに対してY方向に往復移動させながら、記録ヘッド1からインク滴を吐出させることで記録シートSの略全面に亘ってインク滴の着弾、所謂、印刷が実行される。
また、上述したインクジェット式記録装置Iでは、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向であるY方向に往復移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向であるX方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
また、本発明は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドのみならず、超音波発信機等の超音波デバイス、超音波モーター、圧力センサー、焦電センサー等他の圧電デバイスにも適用することができる。
I…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、1…インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、2…カートリッジ、3…キャリッジ、4…装置本体、5…キャリッジ軸、6…駆動モーター、7…タイミングベルト、8…搬送ローラー、10…流路形成基板(基板)、11…隔壁、12…圧力室(凹部)、12a…圧力室の+Y方向の端部、12b…圧力室の-Y方向の端部、13…連通部、14…インク供給路、15…連通路、20…ノズルプレート、21…ノズル、30…保護基板、31…保持部、32…マニホールド部、35…接着剤、40…コンプライアンス基板、41…封止膜、42…固定板、43…開口部、50…振動板、51…弾性膜、52…絶縁体膜、60…第1電極、60a…第1電極の+Y方向の端部、60b…第1電極の-Y方向の端部、61…下地電極、70…圧電体層、71…凹部、71a…凹部の+Y方向の端部、71b…凹部の-Y方向の端部、80…第2電極、80a…第2電極の+Y方向の端部、80b…第2電極の-Y方向の端部、81…配線部、82…第1浮き電極、91…個別リード電極、92…共通リード電極、93…延設部、94…第2浮き電極、100…マニホールド、120…駆動回路、121…配線基板、300…圧電アクチュエーター、310…活性部、S…記録シート

Claims (13)

  1. 複数の凹部が形成された基板と、
    前記基板の一方面側に設けられた振動板と、
    前記振動板の前記基板とは反対面側に形成された第1電極と圧電体層と第2電極とを備える圧電アクチュエーターと、
    を備え、
    前記圧電アクチュエーターは、前記第1電極と前記第2電極とにより前記圧電体層が挟まれた活性部を複数有し、
    前記第1電極及び前記第2電極の何れか一方の電極は、前記活性部の各々に独立して設けられた個別電極を構成し、
    前記第1電極及び前記第2電極の何れか他方の電極は、複数の前記活性部に共通して設けられた共通電極を構成し、
    前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧電アクチュエーターを駆動するスイッチング素子を有する駆動回路と電気的に接続され、
    前記凹部の長手方向において前記圧電体層は、前記凹部の外側まで延在され、
    前記凹部の前記長手方向において、前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記凹部内に存在することを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記活性部が第1方向に沿って配置されており、
    前記第1方向に亘って連続して設けられた駆動用共通電極と、前記駆動用共通電極と前記長手方向において間隔を空けて配置され、前記第1方向に亘って連続して設けられた第3電極と、を具備することを特徴とする請求項1記載の圧電デバイス。
  3. 前記基板には、前記長手方向において前記共通電極の外側で、且つ前記凹部の外側に保護基板が接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の圧電デバイス。
  4. 前記第3電極は、前記個別電極から前記基板上に引き出された引き出し配線側に配置されていることを特徴とする請求項2記載の圧電デバイス。
  5. 前記基板の前記第3電極と前記引き出し配線とには、保護基板が接着剤を介して接着され、
    前記接着剤は、前記第3電極と前記引き出し配線との間にも設けられていることを特徴とする請求項4記載の圧電デバイス。
  6. 前記圧電体層は、前記凹部に対向する領域の少なくとも一部には、他の部分よりも厚さの薄い部分を有することを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の圧電デバイス。
  7. 前記凹部の前記長手方向において、前記凹部内に存在する前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記圧電体層の厚さの薄い部分の前記凹部に対向する領域における端部よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項6記載の圧電デバイス。
  8. 前記凹部の短手方向において、前記個別電極の幅は、前記凹部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の圧電デバイス。
  9. 前記第1電極が、前記個別電極を構成し、
    前記第2電極が、前記共通電極を構成していることを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載の圧電デバイス。
  10. 前記凹部の前記長手方向において、前記活性部の一方の端部は、前記個別電極の端部によって規定され、
    前記活性部の他方の端部は、前記共通電極の端部によって規定され、
    前記活性部の前記他方の端部を規定する前記共通電極の端部が、前記凹部内に存在することを特徴とする請求項9に記載の圧電デバイス。
  11. 前記凹部の前記長手方向において、前記活性部の前記一方の端部を規定する前記個別電極の端部は、前記凹部内に存在することを特徴とする請求項10に記載の圧電デバイス。
  12. 複数の凹部が形成された基板と、
    前記基板の一方面側に設けられた振動板と、
    前記振動板の前記基板とは反対面側に形成された第1電極と圧電体層と第2電極とを備える圧電アクチュエーターと、
    を備え、
    前記圧電アクチュエーターは、前記第1電極と前記第2電極とにより前記圧電体層が挟まれた活性部を複数有し、
    前記第1電極及び前記第2電極の何れか一方の電極は、前記活性部の各々に独立して設けられた個別電極を構成し、
    前記第1電極及び前記第2電極の何れか他方の電極は、複数の前記活性部に共通して設けられた共通電極を構成し、
    前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧電アクチュエーターを駆動するスイッチング素子を有する駆動回路と電気的に接続され、
    前記凹部の長手方向において前記圧電体層は、前記凹部の外側まで延在され、
    前記凹部の前記長手方向において、前記共通電極の少なくとも一方の端部は、前記凹部内に存在することを特徴とする液体噴射ヘッド。
  13. 請求項12記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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