JP2014004692A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータ基板とキャップ部材との間の熱膨張差によりノズルの位置が変化することや、アクチュエータ基板が破損することを防止する。
【解決手段】液体噴射ヘッド1は、複数のチャンネル6が配列するチャンネル列7を有し、複数のチャンネル6が側面SPに開口するアクチュエータ基板2と、外形が長尺形状を有し板厚方向に貫通する貫通窓11を備え、側面SPが貫通窓11に貫通窓11の開口面と略平行に装着され、アクチュエータ基板2が接着剤5を介して接合されるキャップ部材3と、複数のノズル8が配列するノズル列9を有し、複数のノズル8と複数のチャンネル6とがそれぞれ連通して側面SPに接着されるノズルプレート4とを備える。更に、キャップ部材3は、貫通窓11とキャップ部材3の外縁との間に貫通窓11から離間する溝22を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴を吐出して被記録媒体に記録する液体噴射ヘッド及びこの液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料(以下、液体という。)を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液体を吐出する。液体の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜を形成する。
図9は、この種の液体噴射ヘッド(インクジェットヘッド101)の分解斜視図である(特許文献1の図1)。インクジェットヘッド101は、液滴を吐出するための吐出口111を設けたノズルプレート112と、液体を押し出すポンプ機能を有するチャンバが複数配列するアクチュエータ110と、中央部に貫通窓を備え、アクチュエータ110が挿入されて接着剤により固定されるノズルキャップ113とを備える。インクジェットヘッド101は、更に、アクチュエータ110の各チャンバに液体を供給する流路116と、アクチュエータ110に駆動信号を伝達するフレキシブル基板117と、フレキシブル基板117に駆動信号を供給する回路基板115と、ノズルキャップ113及び回路基板115を固定するベース部材114とを備える。
図10は、組み立て後のインクジェットヘッド101の断面模式図である(特許文献1の図2)。アクチュエータ110の液体吐出側がノズルキャップ113の開口部に挿入され、ノズルプレート112はアクチュエータ110の吐出面及びノズルキャップ113の吐出側の外表面に接着剤により貼り付けられる。また、ノズルキャップ113と流路116及びベース部材114とは接着剤119により接着され、固定される。なお、121は弾性部材、120は温度センサー、122は熱伝導樹脂である。図10において、ノズルキャップ113の開口部の内壁面とアクチュエータ110の挿入部の外表面との間に隙間が存在するが、この隙間は、通常、接着剤119により埋め立てられている。
ここで、アクチュエータ110は圧電材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)セラミックスが使用され、ノズルキャップ113は金属材料、たとえばステンレスやアルミニウムが使用される。接着剤119としては硬化後の硬度の高い高硬度材料や硬化後の硬度の低い低硬度材料が使用される。低硬度材料を使用すれば、アクチュエータ110とノズルキャップ113の熱膨張差に伴う応力がアクチュエータ110に加わることを低減させることができる。しかし、硬化後の硬度が低硬度の接着剤119を使用すると、液体として溶剤系インクを使用したときに接着剤119が溶剤系インクにより溶解してノズルキャップ113からアクチュエータ110が剥がれてしまう等の不具合が発生する。そこで、ノズルキャップ113とアクチュエータ110の間は硬化後の硬度の高い高硬度の接着剤119を使用し、液体として溶剤系インクを使用しても接着剤119が劣化しないようにする。
しかし、高硬度の接着剤119を使用してノズルキャップ113とアクチュエータ110を接着すると、ノズルキャップ113とアクチュエータ110の熱膨張差による応力がアクチュエータ110に直接印加され、アクチュエータ110が変形する。アクチュエータ110としてPZTセラミックスを使用しノズルキャップ113として熱伝導性の高いアルミニウムやステンレスを使用した場合、PZTセラミックスの線膨張係数は4〜9×10-6/℃であり、アルミニウムの線膨張係数は24×10-6/℃であり、ステンレスの線膨張係数は12〜19×10-6/℃である。そのため、接着剤119を加熱して硬化させた後に冷却したときの温度変化や駆動の際の温度変化に伴ってアクチュエータ110に応力が印加され、アクチュエータ110に接着したノズルプレート112の寸法が変化し、ノズルの位置ずれが発生する。また、高硬度の接着剤は高温で硬化するので、冷却後の熱膨張差によりアクチュエータ110にクラックが入る、あるいはアクチュエータ110が破壊するなどの不具合が発生する。
特許文献2では、このような不具合を防止するために、PZTセラミックスの線膨張係数と略同等の線膨張係数を有するスペーサをアクチュエータ基板に積層して接着し、アクチュエータ基板の変形を抑えている。スペーサとして、例えば厚さ0.1mm〜1.5mmの石英板やアルミナ板(Al23)を使用する。このスペーサをアクチュエータ基板に積層して接着することにより、ノズルキャップとアクチュエータ基板の熱膨張差に基づいてアクチュエータ基板に応力が加わっても、アクチュエータ基板の変形を抑えることができる。そのために、高温で硬化する高硬度の接着剤を使用することができ、溶剤系インクに対する接着剤の耐性を向上させることができる、と記載されている。
特許文献3には、1サイクルで駆動することが可能な液体噴射ヘッドが記載されている。液体噴射ヘッドは、PZTの圧電材料からなるアクチュエータ基板と、その上に接合されるカバープレート基板と、アクチュエータ基板及びカバープレート基板の端面に接合されるノズルプレートを備えている。アクチュエータ基板の表面には同じ形状の複数の吐出溝が所定のピッチで並列して形成される。各吐出溝はその上部がカバープレート基板により覆われて各チャンネルを構成する。各チャンネルは、液体を吐出するための吐出チャンネルと液体を吐出しないダミーチャンネルとが交互に所定のピッチで配列し、端部に位置するダミーチャンネルとアクチュエータ基板の端部との間には溝が形成されていない。
特許文献4にはアクチュエータと流路部材の間に緩衝部材を設置した液体噴射ヘッドが記載されている。液体噴射ヘッドは、アクチュエータに形成される溝の容積を圧電体の電歪効果により瞬間的に変化させて溝に充填される液体を吐出する。液体の吐出速度はアクチュエータが持つ固有振動の影響を受け、この固有振動は、アクチュエータと流路部材やベース部材との間に介在する接着剤の硬度の変化や厚さのむらによって変化する。そこで、アクチュエータと流路部材やベース部材との間に緩衝部材を設置してアクチュエータの振動が流路部材やベース部材の影響を受けないようにし、液体の吐出速度のばらつきによる液滴の着弾地点がずれることを防止する。そして、アクチュエータとノズルキャップとして機能するベース部材との間には間隙を設けてアクチュエータの振動がベース部材に伝達されない構造としている。
特開2009−143210号公報 特開2003−182080号公報 特開2010−131941号公報 特会2011−126254号公報
溶剤系インクに対して耐性のある高硬度の接着剤は高温での硬化処理を必要とする。そのため、ノズルキャップに使用されるキャップ部材とアクチュエータ基板とをこの種の接着剤により接着すると、アクチュエータ基板の特に長手方向に大きな応力が加わり、ノズルの位置ずれが発生しやすくなる。また、この長手方向の大きな応力によりアクチュエータ基板にクラックや割れが発生しやすくなる。そのため、接着剤の硬化温度を高くすることができない、という課題があった。
特許文献2では、アクチュエータ基板にアクチュエータ基板と同等の線膨張係数を有するスペーサを接着してアクチュエータ基板を補強し、ノズルキャップが膨張してもスペーサによってアクチュエータ基板が変形することを抑制する。これにより、硬化温度の高い高硬度の接着剤を使用することができる。しかし、スペーサを付加することによりアクチュエータ基板周辺の容積が増大し、重量も増加する。更に、部品点数及び製造工数も増加してコスト高となる。
また、特許文献4の構造のように、ノズルキャップ113とアクチュエータ110との間のノズルプレート112側に隙間が存在すると、この隙間に液体が滞留する。ノズルプレート112は薄いポリイミド樹脂を使用するので半透明である。そのため、上記隙間に滞留する液体が外部から見えてしまい、外観上好ましくない。これを防ぐために隙間に接着剤を充填すると、アクチュエータ基板とキャップ部材が接着剤により固定され、キャップ部材の膨張や収縮に伴ってアクチュエータ基板が変形し、ノズルの位置ずれが発生しやすくなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、アクチュエータ基板が温度変化してもノズルの位置ずれが発生し難い液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の液体噴射ヘッドは、複数のチャンネルが配列するチャンネル列を有し、複数の前記チャンネルが側面に開口するアクチュエータ基板と、外形が長尺形状を有し板厚方向に貫通する貫通窓を備え、前記側面が前記貫通窓に前記貫通窓の開口面と略平行に装着され、前記アクチュエータ基板と接着剤を介して接合されるキャップ部材と、複数のノズルが配列するノズル列を有し、複数の前記ノズルと複数の前記チャンネルとがそれぞれ連通して前記側面に接着されるノズルプレートと、を備え、前記キャップ部材は、前記貫通窓と前記キャップ部材の外縁との間に前記貫通窓から離間する溝を有することとした。
また、前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の一方端と前記貫通窓の前記一方端の側の端部との間に設置されることとした。
また、前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の他方端と前記貫通窓の前記他方端の側の端部との間に設置されることとした。
また、前記溝は、前記貫通窓の短手方向の幅よりも長いこととした。
また、前記貫通窓は、前記開口面の法線から見る平面視で長方形を有し、前記長方形の角部に前記長方形の外側に膨らむ逃げ部を有することとした。
また、前記溝は、前記逃げ部を含む前記貫通窓の短手方向の幅よりも長いこととした。
また、前記溝は、前記キャップ部材の前記ノズルプレートの側の表面に設置されることとした。
また、前記溝は、前記キャップ材の板厚方向に貫通することとした。
また、前記溝は、前記貫通窓を取り囲むリング状に設置されることとした。
また、前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の一方端又は他方端と前記貫通窓との間の前記長手方向の溝幅が、前記キャップ部材の短手方向の一方側又は他方側の外縁と前記貫通窓との間の前記短手方向の溝幅とは異なることとした。
また、前記溝は、前記長手方向の溝幅が前記短手方向の溝幅よりも広いこととした。
また、前記溝は、前記貫通窓に連通することとした。
また、前記溝は、前記接着剤が充填されない空隙領域を有することとした。
また、前記接着剤はショア硬度が80°を下回らないこととした。
本発明の液体噴射装置は、上記いずれかに記載の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明の液体噴射ヘッドは、複数のチャンネルが配列するチャンネル列を有し、複数のチャンネルが側面に開口するアクチュエータ基板と、外形が長尺形状を有し板厚方向に貫通する貫通窓を備え、側面が貫通窓に貫通窓の開口面と略平行に装着され、アクチュエータ基板と接着剤を介して接合されるキャップ部材と、複数のノズルが配列するノズル列を有し、複数のノズルと複数のチャンネルとがそれぞれ連通して側面に接着されるノズルプレートと、を備え、キャップ部材は、貫通窓とキャップ部材の外縁との間に貫通窓から離間する溝を有する。これにより、アクチュエータ基板とキャップ部材との間の熱膨張差によりアクチュエータ基板の長手方向に応力が印加された場合でも、第一緩衝溝がこの応力を緩和し、ノズルの位置ずれを抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドのノズルプレートを除去して液体吐出方向から見る正面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドのノズルプレートを除去して液体吐出方向から見る正面模式図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分断面模式図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッドのノズルプレートを除去して液体吐出方向から見る正面模式図である。 本発明の第八実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 従来工程のインクジェットヘッドの断面模式図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図であり、図1(a)が液体噴射ヘッド1の模式的な分解斜視図であり、図1(b)がノズルプレート4を除去した液体吐出方向(x方向)から見る正面模式図であり、図1(c)が液体噴射ヘッド1を上方(z方向)から見る上面模式図である。
図1に示すように、液体噴射ヘッド1はアクチュエータ基板2とキャップ部材3とノズルプレート4とを備える。アクチュエータ基板2は、複数のチャンネル6が配列するチャンネル列7を有し、複数のチャンネル6が側面SPに開口する。キャップ部材3は、外形が長尺形状を有し板厚方向(x方向)に貫通する貫通窓11を備え、アクチュエータ基板2の側面SPが貫通窓11に貫通窓11の開口面と略平行に装着され、アクチュエータ基板2と接着剤5を介して接合される。ノズルプレート4は、複数のノズル8が配列するノズル列9を有し、複数のノズル8と複数のチャンネル6とがそれぞれ連通して側面SPに接着される。
キャップ部材3は、更に、貫通窓11とキャップ部材3の外縁との間に貫通窓11から離間する溝22を備える。より具体的には、溝22は第一溝22aと第二溝22bを含む。第一溝22aはキャップ部材3の長手方向(y方向)の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間に設置される。第二溝22bはキャップ部材3の長手方向の他方端Kcと貫通窓11の当該他方端Kcの側の端部との間に設置される。
これにより、アクチュエータ基板2とキャップ部材3との間の熱膨張差に基づいて、アクチュエータ基板2の長手方向(y方向)に応力が印加される場合に、この応力は第一及び第二溝22a、22bにより緩和され、側面SPのy方向の位置ずれ、すなわちノズル8の位置ずれが抑制される。また、アクチュエータ基板2が破損することを防止することができる。本実施形態ではキャップ部材3の一方端Kaと他方端Kcの両端部に溝22を設置したのでノズル8の位置ずれが効果的に抑制され、アクチュエータ基板2の破損も確実に防止できる。なお、第一又は第二溝22a、22bのいずれか一方に設置した場合でもノズル8の位置ずれの抑制効果やアクチュエータ基板2の破損防止効果を得ることができる。
また、図1(c)に示すように、アクチュエータ基板2の側面SPはキャップ部材3の外表面(キャップ部材3の+x側の表面)と面一に設置され、ノズルプレート4は側面SPからキャップ部材3の外表面にかけて延在して接着される。更に、第一及び第二溝22a、22bはキャップ部材3のノズルプレート4の側の表面に設置される。即ち、複数のチャンネル6が開口する側面SPと同一表面に第一及び第二溝22a、22bが設置されるので、側面SPの長手方向に働く応力を効果的に緩和させることができる。なお、第一及び第二溝22a、22bをキャップ部材3の外表面とは反対側の表面(キャップ部材3のノズルプレート4側とは反対側の表面)に設置される場合でもアクチュエータ基板2の長手方向に対して応力緩和効果を有する。
また、図1(a)及び(b)に示すように、第一又は第二溝22a、22bは、貫通窓11の短手方向(z方向)の幅よりも長い形状を有し、キャップ部材3の一方端Ka又は他方端Kcよりも貫通窓11に近接して設置される。これにより、アクチュエータ基板2の側面SPの長手方向に印加される応力が緩和され、ノズル8の位置ずれが抑制される。
また、ノズルプレート4側において、貫通窓11の内壁面ISとアクチュエータ基板2の外表面GP(アクチュエータ基板2の±z側の表面)との間の間隙には接着剤5が充填される。そのため、この間隙に液体が滞留することによる外観上の不具合が防止される。
なお、アクチュエータ基板2に形成するチャンネル列7は2列以上であってもよい。例えば、2枚のアクチュエータ基板を積層して一体化し、2つのチャンネル列及びこれに対応する2つのノズル列を有するものであってもよい。また、溝22は貫通窓11から離間して設置されるものであればよく、貫通窓11から離間しかつ貫通窓11に連通するものであってもよい。また、溝22は、キャップ部材3の長手方向の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間、あるいはキャップ部材3の長手方向の他方端Kcと貫通窓11の当該他方端Kcの側の端部との間にそれぞれ又はいずれか一方に複数設置してもよい。また、本実施形態におけるノズルプレート4は側面SPの外形よりも大きいが、これに代えて、ノズルプレート4をアクチュエータ基板2の側面SPと同じ外形としてもよい。
アクチュエータ基板2の隣接するチャンネル6の隔壁はPZT等の圧電体材料が使用される。本実施形態ではアクチュエータ基板2としてPZTセラミックスを使用し、隣接するチャンネル6の隔壁はz方向に分極処理が施されている。図1において、各チャンネル6はx方向に細長い形状を有し、上面にはチャンネル列7の各チャンネル6に液体を供給するための図示しない供給口が開口する。キャップ部材3として、金属材料、例えばステンレスやアルミニウム、あるいはプラスチック材料を使用することができる。ノズルプレート4として合成樹脂フィルム、例えばポリイミドフィルムを使用することができる。
キャップ部材3に溝22を設置してアクチュエータ基板2に印加される応力が緩和されることに伴い、高温で硬化する高硬度の接着剤5を使用することができる。例えば温度80℃〜100℃で硬化するエポキシ系樹脂を使用することが可能となる。高温で硬化させることが可能となったことに伴い、硬化後の硬度を高くすることができる。本実施形態において、接着剤5の硬化後のショア硬度は80°を下回らず、例えば85°〜90°とすることができ、溶剤系インクに対する耐性を向上させることができる。また、接着剤5は、硬化温度の上昇に伴って熱履歴の影響が低減する。アクチュエータ基板2とキャップ部材3とを接合した後に硬化温度よりも高い温度に晒されると、その熱履歴に応じてアクチュエータ基板2に加わる応力が変化し、ノズル8の位置ずれが発生する。本発明においては接着剤5の硬化温度を高くすることができるので、この熱履歴による影響を除去することができる。また、アクチュエータ基板2の長手方向の応力が緩和されるので、キャップ部材3の材料の選択幅を広げることができる。
液体噴射ヘッド1は次のように動作する。図示しない液体タンクから液体が図示しない流路を介して各チャンネル6に供給され、各チャンネル6は液体により満たされる。各チャンネルを離隔する隔壁はz方向に分極され、隔壁の表面には図示しない駆動電極が形成される。駆動信号が各チャンネル6の駆動電極に供給されると隔壁は厚みすべり変形してチャンネル6の容積が瞬間的に拡張し収縮する。チャンネル6の拡張の際に液体を引き込み、収縮の際にノズル8から液滴が吐出される。
(第二実施形態)
図2は、本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッド1のノズルプレート4を除去して液体吐出方向から見る正面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図2に示すように、第三溝22cは、キャップ部材3の長手方向の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間でありキャップ部材3のノズルプレート4側の表面に、キャップ部材3を短手方向(z方向)に横切るように設置される。第四溝22dは、キャップ部材3の長手方向の他方端Kcと貫通窓11の当該他方端Kcの側の端部との間でありキャップ部材3のノズルプレート4側の表面に、キャップ部材3を短手方向に横切るように設置される。第三及び第四溝22c、22dは貫通窓11の長手方向の端部に近接して設置される。その他の構成は第一実施形態と同様なので、説明を省略する。これにより、アクチュエータ基板2の長手方向に印加される応力がキャップ部材3の短手方向の幅に亘って緩和され、ノズル8の位置ずれが抑制される。
(第三実施形態)
図3は本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図であり、図3(a)がノズルプレート4を除去した液体噴射ヘッド1を液体吐出方向(x方向)から見る正面模式図であり、図3(b)が液体噴射ヘッド1を上方から見る上面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3に示すように、第五溝22eは、キャップ部材3の長手方向の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間であり、貫通窓11の端部に近接して設置され、キャップ部材3の板厚方向(x方向)に貫通する。第六溝22fは、キャップ部材3の長手方向の他方端Kcと貫通窓11の当該他方端Kcの側の端部との間であり、貫通窓11の端部に近接して設置され、キャップ部材3の板厚方向に貫通する。その他の構成は第一実施形態と同様なので、説明を省略する。
このように、第五及び第六溝22e、22fはキャップ部材3の板厚方向に貫通するので、アクチュエータ基板2の長手方向に印加される応力は、アクチュエータ基板2の側面SPからアクチュエータ基板2の後方端Tbに向けてキャップ部材3の板厚に亘って緩和される。その結果、ノズル8の位置ずれが効果的に抑制されるとともに、各チャンネル6に加わる長手方向の歪も緩和される。
(第四実施形態)
図4は、本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1のノズルプレート4を除去して液体吐出方向から見る正面模式図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図4に示すように、第七溝22gは、キャップ部材3のノズルプレート4側に、貫通窓11に近接し貫通窓11を取り囲むリング状に設置される。このように、貫通窓11に近接し貫通窓11を取り囲むように第七溝22gが設置されるので、アクチュエータ基板2の一方端Ta又は他方端Tcの長手方向に印加される応力の他に、アクチュエータ基板2の上方(+z側)の上面TPや下方(−z側)の下面BPに印加される応力も緩和される。その結果、ノズル8の位置ずれやチャンネル6の変形を一層効果的に抑制することができる。その他の構成は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
(第四実施形態の変形例)
第四実施形態の変形例を説明する。第四実施形態は、第七溝22gをキャップ部材3に貫通窓11を取り囲むように設置し、第七溝22gの溝幅(一方端Kaと貫通窓11の間及び他方端Kcと貫通窓11の間についてはy方向(長手方向)の溝幅、±z方向(キャップ部材3の短手方向の一方側及び他方側)の外縁と貫通窓11との間についてはz方向(短手方向)の溝幅)を一定にした。これに対し、第四実施形態の変形例は、第七溝22gの溝幅について、一方端Kaと貫通窓11との間および他方端Kcと貫通窓11との間のy方向の溝幅と、±z方向の外縁と貫通窓11との間のz方向の溝幅とを異なるように形成した。
好ましくは、一方端Kaと貫通窓11との間および他方端Kcと貫通窓11との間のy方向の溝幅を、±z方向の外縁と貫通窓11との間のz方向の溝幅より広く形成することが可能である。
この第四実施形態の変形例を採用することによって、一方端Kaと貫通窓11との間および他方端Kcと貫通窓11との間の第七溝22gを十分広い溝幅とすることができる。そのため、アクチュエータ基板とキャップ部材との間の熱膨張差によりアクチュエータ基板の長手方向に応力が印加された場合でも、第七溝22gはより効果的にこの応力を緩和し、長手方向に配列するノズルの位置ずれを抑制することができる。
(第五実施形態)
図5は、本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッド1の部分分解斜視図である。本実施形態ではアクチュエータ基板2の構造をより具体的に示す。同一の部分または同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
液体噴射ヘッド1は、アクチュエータ基板2とキャップ部材3とノズルプレート4とを備える。アクチュエータ基板2は、チャンネル6に充填される液体に圧力を印加する圧電体基板2aと、圧電体基板2aの上面に接合されるカバープレート2bとを備える。圧電体基板2aの上面にはその長手方向(y方向)に配列する複数のチャンネル6からなるチャンネル列7が設置される。各チャンネル6は、圧電体基板2aのノズルプレート4側の側面SPからノズルプレート4とは反対側の後方端Tbの手前まで形成される。各チャンネル6は、側面SPに開口し、側面SP側では一定の深さを有し、後方端Tb側では漸次浅く形成される。隣接するチャンネル6は隔壁15により離隔され、各隔壁15の側面には各チャンネル6を駆動するための駆動電極13が形成される。圧電体基板2aの後方端Tb側の上面には電極端子14が形成され、駆動電極13に電気的に接続する。カバープレート2bには液体が供給される供給口12が形成され、供給口12はカバープレート2bと圧電体基板2aとが接合されたときに後方端Tbの側において各チャンネル6と連通する。圧電体基板2aとカバープレート2bとはノズルプレート4側の端面を面一に接合されて側面SPを構成する。
圧電体基板2aはPZTセラミックスを使用することができる。カバープレート2bは、圧電体基板2aと同じPZTセラミックスを使用することができる。また、圧電体基板2aと異なる他の材料を使用することができる。他の材料を使用する場合は、圧電体基板2aと同等の線膨張係数の材料を使用することが望ましい。圧電体基板2aはその厚さ方向に予め分極処理が施される。キャップ部材3、ノズルプレート4、及び、接着剤5を介してキャップ部材3とアクチュエータ基板2とを一体的に構成する点については第一実施形態と同様なので説明を省略する。
液体噴射ヘッド1をこのように構成すれば、アクチュエータ基板2の内部にチャンネル列7を容易に設置することができる。また、アクチュエータ基板2の後方端Tb近傍の電極端子14はフレキシブル基板等を介して回路基板等に電気的に接続することができる。また、キャップ部材3の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間に第一溝22aを設置したことにより、アクチュエータ基板2とキャップ部材3との熱膨張差によりアクチュエータ基板2に加わる応力が緩和され、ノズル8の位置ずれを抑制することができる。
なお、本発明においても、第一溝22aはキャップ部材3の板厚方向に貫通するものであってもよいし、キャップ部材3の短手方向に亘って設置されるのものであってもよいし、貫通窓11を取り囲むリング状に設置されるものであってもよい。また、各チャンネル6の形状や配置は図5に示すものに限定されず、側面SPから後方端Tbに亘って設置されるものであってもよいし、液体を吐出する吐出チャンネルと液体を吐出しないダミーチャンネルが交互に配置されるものであってもよい。
(第六実施形態)
図6は、本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッド1の部分BB(図5を参照)のxy平面に平行な断面を上方向(+z方向)から見る部分断面模式図である。本第六実施形態は、高硬度の接着剤5を使用した場合でも第一溝22aが応力緩和効果を失わない構造を有する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
液体噴射ヘッド1はアクチュエータ基板2、キャップ部材3及びノズルプレート4を備える。キャップ部材3は、その長手方向の一方端Kaと貫通窓11の当該一方端Kaの側の端部との間のノズルプレート4側の表面に第一溝22aが設置される。第一溝22aはその内部に接着剤5が充填されない空隙領域17を有する。言いかえると、接着剤5が第一溝22aにキャップ部材3とノズルプレート4の間から浸み込む場合でも、第一溝22aはその内部が接着剤5により埋め立てられない十分な広さ、例えば長手方向(y方向)の十分な幅を有する。
液体噴射ヘッド1の組み立ては、まず、アクチュエータ基板2とノズルプレート4を第二接着剤18により固定し、次に、アクチュエータ基板2をキャップ部材3の貫通窓11に嵌挿し接着剤5により固定する。高硬度の接着剤5を高温で硬化させると、接着剤5は軟化してノズルプレート4とキャップ部材3と間隙を通って第一溝22aに流入する。例えば、ショア硬度が80°以上の接着剤5が第一溝22aに充填されると、第一溝22aは長手方向に対する応力緩和効果が低下する。そこで、第一溝22aの内部に接着剤5により埋め立てられない空隙領域17を形成して、ショア硬度が80°以上の接着剤5を使用しても応力緩和機能が維持されるようにする。なお、第一実施形態の第一溝22aを例として説明したが、第二〜第四実施形態の第二溝22b〜第七溝22gに対しても適用することができる。
(第七実施形態)
図7は、本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッド1のノズルプレート4を除去した吐出側の正面模式図である。第一実施形態と異なる部分は貫通窓11の形状であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、主に第一実施形態と異なる構成について説明する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付した。
キャップ部材3に形成される貫通窓11は、開口面の法線方向(x方向)から見る平面視で長方形を有し、当該長方形の角部に当該長方形の外側に膨らむ第一逃げ部21a、第二逃げ部21b、第三逃げ部21c及び第四逃げ部21dを有する。アクチュエータ基板2の外表面GPと第一〜第四逃げ部21a〜21dを含む貫通窓11の内壁面ISとの間に接着剤5が充填され、アクチュエータ基板2とキャップ部材3とが接合される。
通常、長方形の貫通窓11を円形切削工具により穿孔するので、内壁面ISの角部を直角に研削することができず、円弧状となる。角部に円弧状の内壁面ISが残っていると、アクチュエータ基板2の角部や第一又は第二緩衝部材20a、20bの角部がこの円弧状の内壁面ISに近接又は当接し、長手方向(y方向)に印加される応力がアクチュエータ基板2の角部に集中しやすい。そこで、第一〜第四逃げ部21a〜21dを設けることにより、長手方向に印加される応力がアクチュエータ基板2の角部に集中することを防ぐことができる。また、第一〜第四逃げ部21a〜21dのノズルプレート4側は接着剤5が充填されるので液体が滞留せず、外観上の不具合も発生しない。
より好ましくは、第一溝22a又は第二溝22bを、第一〜第四逃げ部21dを含む貫通窓11の短手方向(z方向)の幅よりも長く形成する。第一又は第二溝22a、22bと貫通窓11の間に介在するキャップ部材3は、アクチュエータ基板2の厚さ(z方向の長さ)よりも長くなり、キャップ部材3からアクチュエータ基板2の長手方向(y方向)に印加される応力に対して弾性体として機能する。これにより、アクチュエータ基板2に印加される応力が一層効果的に緩和される。
なお、第一又は第二溝22a、22bは、いずれか一方のみを設置してもよいし、第二〜第六実施形態のように形成してもよい。また、第一及び第二逃げ部21a、21bと第三及び第四逃げ部21c、21dの一方側のみに形成してもよい。また、アクチュエータ基板2、キャップ部材3、ノズルプレート4、接着剤5、及び緩衝部材20の材料等については第一実施形態と同様なので説明を省略する。
(第八実施形態)
図8は本発明の第八実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。液体噴射装置30は、液体噴射ヘッド1、1’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド1、1’に液体を供給し、液体噴射ヘッド1、1’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に液体を供給する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。各液体噴射ヘッド1、1’は複数のヘッドチップを備え、各ヘッドチップは複数のチャンネルを備え、各チャンネルに連通するノズルから液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’は既に説明した第一〜第四実施形態のいずれかを使用する。
液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド1、1’と、液体噴射ヘッド1、1’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド1、1’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド1、1’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39を備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1、1’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド1、1’に供給する。各液体噴射ヘッド1、1’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、キャリッジユニット43と被記録媒体44が移動機構40によって相対的に移動して記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射ヘッド
2 アクチュエータ基板
2a 圧電体基板
2b カバープレート
3 キャップ部材
4 ノズルプレート
5 接着剤
6 チャンネル
7 チャンネル列
8 ノズル
9 ノズル列
11 貫通窓
12 供給口
13 駆動電極
14 電極端子
15 隔壁
17 空隙領域
18 第二接着剤
22 溝、22a 第一溝、22b 第二溝、22c 第三溝、22d 第四溝、22e 第五溝、22f 第六溝、22g 第七溝
30 液体噴射装置
SP 側面、TP 上面、BP 下面、GP 外表面、Tb 後方端、IS 内壁面、Ka 一方端、Kc 他方端

Claims (15)

  1. 複数のチャンネルが配列するチャンネル列を有し、複数の前記チャンネルが側面に開口するアクチュエータ基板と、
    外形が長尺形状を有し板厚方向に貫通する貫通窓を備え、前記側面が前記貫通窓に前記貫通窓の開口面と略平行に装着され、前記アクチュエータ基板と接着剤を介して接合されるキャップ部材と、
    複数のノズルが配列するノズル列を有し、複数の前記ノズルと複数の前記チャンネルとがそれぞれ連通して前記側面に接着されるノズルプレートと、を備え、
    前記キャップ部材は、前記貫通窓と前記キャップ部材の外縁との間に前記貫通窓から離間する溝を有する液体噴射ヘッド。
  2. 前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の一方端と前記貫通窓の前記一方端の側の端部との間に設置される請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の他方端と前記貫通窓の前記他方端の側の端部との間に設置される請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記溝は、前記貫通窓の短手方向の幅よりも長い請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記貫通窓は、前記開口面の法線から見る平面視で長方形を有し、前記長方形の角部に前記長方形の外側に膨らむ逃げ部を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記溝は、前記逃げ部を含む前記貫通窓の短手方向の幅よりも長い請求項5に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記溝は、前記キャップ部材の前記ノズルプレートの側の表面に設置される請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記溝は、前記キャップ材の板厚方向に貫通する請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記溝は、前記貫通窓を取り囲むリング状に設置される請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記溝は、前記キャップ部材の長手方向の一方端又は他方端と前記貫通窓との間の前記長手方向の溝幅が、前記キャップ部材の短手方向の一方側又は他方側の外縁と前記貫通窓との間の前記短手方向の溝幅とは異なる請求項9に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記溝は、前記長手方向の溝幅が前記短手方向の溝幅よりも広い請求項10に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記溝は、前記貫通窓に連通する請求項1〜11のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  13. 前記溝は、前記接着剤が充填されない空隙領域を有する請求項1〜12のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  14. 前記接着剤はショア硬度が80°を下回らない請求項1〜13のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  15. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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