JP4983912B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4983912B2
JP4983912B2 JP2009503793A JP2009503793A JP4983912B2 JP 4983912 B2 JP4983912 B2 JP 4983912B2 JP 2009503793 A JP2009503793 A JP 2009503793A JP 2009503793 A JP2009503793 A JP 2009503793A JP 4983912 B2 JP4983912 B2 JP 4983912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage value
current
control device
transistor
upper arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009503793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008111151A1 (ja
Inventor
宏之 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2008111151A1 publication Critical patent/JPWO2008111151A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4983912B2 publication Critical patent/JP4983912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • B66B1/28Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical
    • B66B1/30Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical effective on driving gear, e.g. acting on power electronics, on inverter or rectifier controlled motor
    • B66B1/308Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical effective on driving gear, e.g. acting on power electronics, on inverter or rectifier controlled motor with AC powered elevator drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)

Description

本発明は、エレベータの制御装置に関するものである。
従来のエレベータの制御装置は下記特許文献1に記載のように、商用交流電源を直流に変換するコンバータと、コンバータの出力を交流に変換しエレベータ駆動用のモータに給電するインバータと、コンバータ及びインバータを制御する制御手段を備えたエレベータの制御装置において、上記装置を構成する各部品の稼働状況を計測する手段と、計測値に予め設定した重み付けを行い寿命予測基準値を得る手段と、基準値に基づいて各部品の寿命を予測する手段を備えたものである。
具体的には、上記稼働状況を計測する手段は、インバータの部品として用いられるトランジスタ素子の熱変動量△Tを、電流指令若しくは電流検出値、すなわち素子に流れる電流と、素子固有の損失特性より算出し、さらに、タイマ27のタイマ値から得られる部品の稼働時間若しくは稼働頻度と熱変動量△Tとを合わせて、過渡熱変動量△T/dtも算出する。寿命予測部は、これらの算出値に、トランジスタの寿命特性である対数関数に準じた重み付けを行い、寿命予測基準値を得る。電流指令値若しくは電流検出値に、寿命特性に応じた対数関数を乗じた値を稼働時間により積算する。寿命予測基準値と予め設定された部品毎の寿命値を比較し、部品寿命の判定を行うものである。
かかる制御装置によれば、負荷が変動する部品及び寿命特性が線形でない部品に関しても、精度の高い寿命予測を行うことができる。
特開平9−290970号公報
しかしながら、上記エレベータの制御装置は、インバータのトランジスタ素子の熱変動量△Tを、電流値から計算で求めようとするものであるが、電流値はエレベータの一走行において、時々刻々と変化しており、また出力周波数も変化している。このように、電流値や周波数が時間とともに変化する状況においては、上記のようにして半導体素子の寿命を予測することが煩雑であり複雑であるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、モータを駆動するインバータを成す半導体素子のオン電圧値に基づいて簡易に半導体素子の劣化を判断し得るエレベータの制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源から供給される交流を直流に変換するコンバータと、前記変換された直流を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑された直流を任意の周波数の交流に変換してかごを駆動するモータを駆動制御する三相インバータとを備えたエレベータの制御装置において、前記三相インバータは、第1上アームと第1下アームとから成る第1半導体ブリッジと、第2上アームと第2下アームとから成る第2半導体ブリッジと、第3上アームと第3下アームとから成る第3半導体ブリッジとから成り、前記第1から第3半導体ブリッジのうち二つを選択して、選択した前記第1及び第2半導体ブリッジのうちから前記第1上アームと該第1上アームと異なる前記半導体ブリッジの前記第2下アームとに電流を流す診断用電流指令手段と、前記導通した前記第1上アーム又は前記第2下アームの少なくともいずれか一方のオン電圧値を検出する電圧検出手段と、前記かごが停止している時に前記診断用電流指令手段を動作させる動作手段と、前記オン電圧値が閾電圧値を越えると、異常信号を発生する判断手段と、を備えたことを特徴とするものである。
第2の発明に係るエレベータの制御装置は、初期のオン電圧値に基づいて閾電圧値を求める閾電圧補正手段を備え、判断手段は、今回のオン電圧値が前記閾電圧値を越えると、異常信号を発生する、ことが好ましい。これにより、三相インバータを形成する半導体素子の初期のオン電圧値が閾電圧値を求める基準となるので、半導体素子の劣化の判断が該オン電圧値のばらつきの影響を受けにくくなる。
第3の発明に係るエレベータの制御装置における制御手段は、かごが停止してから予め定められた時間を経過したら電流指令手段を動作させる、ことが好ましい。これにより、三相インバータを形成する半導体素子が温度上昇しても、温度が下がるまで時間を経過した後、半導体素子のオン電圧値を検出するので、半導体素子のオン電圧の温度変動量を少なくできる。よって、半導体素子の劣化の検出精度が向上する。
第4の発明に係るエレベータの制御装置は、三相インバータから発生した熱を放散させる放熱フィンと、放熱フィンの温度を検出して温度検出信号を発生する温度検出手段と、温度検出信号に基づいて閾電圧値を補正する温度補正手段と、を備えることが好ましい。これにより、周囲温度の変動や、三相インバータを成す半導体素子の温度上昇によるオン電圧値の変動を補正できる。よって、半導体素子の劣化の検出精度が向上する。
本発明によれば、インバータを構成する半導体素子のオン電圧値に基づいて簡易に半導体素子の劣化を判断できるという効果がある。
本発明の一実施の形態を示すエレベータの制御装置の全体図である。 図1に示す電流指令器及びインバータの内部構成図である。 図1に示すインバータ及び電圧検出器の内部構成図である。 図1に示す診断部の内部構成図(a)、インバータのトランジスタの通電サイクル数対オン電圧の特性図(b)である。 図1によるエレベータの制御装置の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
5 コンバータ、7 平滑コンデンサ、10 三相インバータ、11 第1半導体ブリッジ、11u 第1上アーム、11d 第1下アーム、12 第2半導体ブリッジ、12u 第2上アーム、12d 第2下アーム、13 第3半導体ブリッジ、13u 第3上アーム、13d 第3下アーム、21 モータ、29 かご、30 電圧検出器、50 温度検出器、60 診断部、60a 判断手段、60h 閾電圧温度補正部、71 電流指令選択部、75 診断用電流指令部。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態を示すエレベータの制御装置の全体図、図2は図1に示す電流指令器及びインバータの内部構成図、図3は図1に示すインバータ及び電圧検出器の内部構成図、図4は図1に示す診断部の内部構成図(a)、インバータを成すトランジスタの通電サイクル数対オン電圧の特性図(b)である。
図1おいて、エレベータの制御装置は、三相交流電源eに電磁開閉器の常開接点3を介して接続されると共に、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ5と、コンバータ5の出力に接続されると共に、上記直流電圧を平滑して直流母線電圧を得る平滑コンデンサ7と、コンバータ5の出力に接続されると共に、上記直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換する三相インバータ10とを備え、三相インバータ10がモータ21を駆動して巻上機のシーブ23を介してロープ25により釣合錘27、かご29を上下動するように形成されている。
制御装置は、モータ21の二相(図においてはU相、W相)に流れる電流を検出すると共に、検出電流値を発生する電流検出器22sを二つ有し、該検出電流値をアナログからデジタルに変換する第1A/D変換器40を介して電流制御部77及び診断部60に入力されている。
さらに、制御装置は、走行信号により電流指令信号を発生する電流指令器70と、電流指令信号が電流制御部77を介してPWM信号を生成して三相インバータ10を駆動するゲートドライバ79とを有している。
そして、三相インバータ10には、トランジスタ等を放熱させる放熱フィン10fが設けられており、該放熱フィン10fの温度を検出して温度検出信号を発生して該温度検出信号を診断部60に入力する温度検出器50が設けられている。
制御装置は、三相インバータ10を成すトランジスタがオンしている時のオン電圧値を測定し、アナログの該オン電圧値をデジタルに変換する第2A/D変換器43を介して診断部60に入力する電圧検出器30を有している。
図2において、三相インバータ10は、U相を成す第1半導体ブリッジ11と、V相を成す第2半導体ブリッジ12と、W相を成す第3半導体ブリッジ13とを有している。
第1半導体ブリッジ11は、トランジスタTr1とダイオードD1との並列接続から成るアームを有する第1上アーム11uと、第1上アーム11uに直列接続された第1下アーム11dとから成っており、第2半導体ブリッジ12は、第2上アーム12uと、第2上アーム12uに直列接続された第2下アーム12dとから成っており、第3半導体ブリッジ13は、第3上アーム13uと、第3上アーム13uに直列接続された第3下アーム13dとから成っている。
各アームは、制御導通手段としての各第1から第3上トランジスタTr1〜Tr3にそれぞれダイオードD1〜D3が並列接続され、同様に各第1から第3下トランジスタTr4〜Tr6にそれぞれダイオードD4〜D6が並列接続されている。
図2において、電流指令器70は、走行信号の有無により通常用電流指令部73又は診断用電流指令手段としての診断用電流指令部75のいずれかを選択する電流指令選択部71を有している。
通常用電流指令部73は、走行信号の発生により通常用電流指令信号を生成して、電流制御部77に入力するように形成され、診断用電流指令部75は、走行信号が不発生であると共に、所定の条件が成立した時に、診断用電流指令信号を生成して、電流制御部77に入力するように形成されている。診断用電流指令部75には、三相インバータ10を成す第1から第3上トランジスタTr1〜Tr3、第1から第3下トランジスタTr4〜Tr6を選択してオンさせるトランジスタ選択部75aを有している。
また、動作手段としての電流指令選択部71には、設定スイッチ70sが設けられており、該設定スイッチ70sを閉じると共に、走行信号が発生していないことにより、診断用電流指令部75から診断用電流指令信号が発生するように形成されている。
トランジスタ選択部75aは、三相インバータ10の三相のうち上アームと下アームとで相の異なる二相のトランジスタTrを導通するように形成されている。これは、上アームと下アームのトランジスタTrを一つづつオンさせてモータ21に電流を流すと共に、異なる二相を選択したのは、直流母線の短絡を防止するためである。
図3において、電圧検出手段としての電圧検出器30は、Vp母線とVn母線とを有する直流母線電圧を検出する母線電圧検出部33と、三相インバータ10のU相出力端子の電圧を検出するU相電圧検出部34と、三相インバータ10のV相出力端子の電圧を検出するV相電圧検出部35と、三相インバータ10のW相出力端子の電圧を検出するW相電圧検出部36と、母線電圧検出部33、U相電圧検出部34、V相電圧検出部35、W相電圧検出部36の出力がアナログスイッチ32に接続されている。
母線電圧検出部33は、直流母線電圧を分圧するために第1分圧抵抗33pと第2分圧抵抗33nとが直列に接続され、該接続部にバッファアンプ33bの入力が接続されており、三相インバータ10のu相出力端子とVn母線との間に、第1u相抵抗34uと第2u相抵抗34nとが直列に接続され、該接続部にu相バッファアンプ34bの入力が接続されており、三相インバータ10のv相出力端子とVn母線との間に、第1v相抵抗35vと第2v相抵抗35nとが直列に接続され、該接続部にv相バッファアンプ35bの入力が接続されており、三相インバータ10のw相出力端子とVn母線との間に、第1w相抵抗36wと第2w相抵抗36nとが直列に接続され、該接続部にw相バッファアンプ36bの入力が接続されている。
そして、電圧検出器30は、各バッファアンプ33b〜36bのそれぞれの出力が該出力を選択するアナログスイッチ32、絶縁アンプ37、第2A/D変換器38、オン電圧演算部39を介して診断部60に入力されている。
また、電流指令器70のトランジスタ選択部75aからの選択信号をフォットカプラなどから成る絶縁器31を介してアナログスイッチ32に入力することによりアナログスイッチ32は、U相,V相,W相電圧検出部34,35,37のいずれか二つと母線電圧検出部33が選択される。
オン電圧演算部39は、トランジスタ選択部75aが例えば、第2上トランジスタTr2と第1下トランジスタTr4とを選択してゲートドライブ79を介して第2上トランジスタTr2と第1下トランジスタTr4をオンさせる。この時に、オン電圧演算部39は、母線電圧検出部33、U相電圧検出部34、V相電圧検出部35の電圧Vp、Vu、Vvをそれぞれ取り込み、下記のようにして第2上トランジスタTr2のオン電圧値V2onを求める。
V2on=Vp−Vv
また、第1下トランジスタTr4のオン電圧値V4onは、上記検出した電圧Vuとなる。
図4(a)において、診断部60は、電圧検出器30が検出してオン電圧演算部39が求めたトランジスタTrの初期オン電圧値を記憶するRAM60fと、初期オン電圧値に余裕を見て閾電圧値を定めてRAM60fに記憶する閾電圧補正手段としての閾電圧補正部60eと、判断手段としての判断部60aとを備え、判断部60aは、電圧検出器30が検出したトランジスタTrのオン電圧値とRAM60fから読み出した閾電圧値とを比較して、オン電圧値が該閾電圧値を越えると異常信号を発生するように形成されている。
さらに、一般に三相インバータ10は、トランジスタTrの6個がほぼ等しく使用され、同様に劣化していくことが予測されるため、各トランジスタTrのオン電圧は、ほぼ同一の劣化特性を示す。このため、三相インバータ10の上アームと下アームとのトランジスタTrを一つづつオンさせ、オンした少なくとも一つのトランジスタTrのオン電圧値を検出して、該オン電圧値と閾電圧値とを上記のようにして比較すれば、トランジスタTrの劣化診断が可能である。
そして、上記異常信号により三相インバータ10のトランジスタTrが異常の旨を表示器80に表示するように形成されている。これは、図4(b)に示すように、上記トランジスタTr4は、通電回数の増加に伴い、オン電圧値が除々に増加した後、急激に増加して劣化することが知られている。このため、判断部60aは、オン電圧値が閾電圧値を越えたら劣化する前に、トランジスタTrの異常を検出するものである。
また、三相インバータ10に設けられた放熱フィン10fの温度検出器50からの温度検出信号に基づいて上記閾電圧値を補正して補正閾電圧値を得る温度補正手段としての閾電圧温度補正部60hを有することが好ましい。これは、三相インバータ10のトランジスタTrのオン電圧値が周囲温度により変動することが知られているからである。
上記のように構成されたエレベータの制御装置の動作を図1から図5によって説明する。図5は、図1によるエレベータの制御装置の動作を示すタイムチャートである。
<設定作業>
まず、走行信号が発生していない状態において、作業者が設定スイッチ70sを閉じ、電流指令選択部71を介して診断用電流指令部75から診断用電流指令信号を電流制御部77に入力すると共に、トランジスタ選択部75aが三相インバータ10を動作させるトランジスタを選択して、例えば、図3及び図5に示すように、第2上トランジスタTr2と第1下トランジスタTr4とを選択してゲートドライバ79を介して上記第2上トランジスタTr2と第1下トランジスタTr4をオンさせる。直流母線電圧から第2上トランジスタTr2、モータ12を介して第1下トランジスタTr4に電流が流れる。
この時に生じる母線電圧検出部33、U相電圧検出部34、V相電圧検出部35の電圧Vp、Vu、Vvをアナログスイッチ32を介してオン電圧演算部39に取り込み、オン電圧演算部39は、第2上トランジスタTr2の初期オン電圧値V2on、第1下トランジスタTr4の初期オン電圧値V4onを求めて、図4(a)に示す診断部60のRAM60fに入力する。閾電圧補正部60eは、上記初期オン電圧値V2on,V4onに余裕を見込んだ閾電圧値Ve2,Ve4をそれぞれ求めてRAM60fに入力する。
<通常運転時>
走行信号が発生すると、電流指令部70の電流指令選択部71が通常用電流指令部73を選択し、通常用電流指令部73から発生した通常用電流指令信号を、電流制御部77を介してゲートドライバ79により三相インバータ10を動作し、モータ21を駆動してかご29を上昇または下降する。
<診断時>
いま、走行信号が消滅して所定時間、好ましくは放熱フィン10fの熱時定数の時間以上経過すると、図2に示す電流指令部70の電流指令選択部71は、診断用電流指令部75から診断用電流指令信号を電流制御部77に入力すると共に、トランジスタ選択部75aが三相インバータ10を動作させるトランジスタTrを選択して、例えば第2上トランジスタTr2と第1下トランジスタTr4を選択してオンさせる。図3及び図5に示すように、直流母線電圧から第2上トランジスタTr2、モータ12を介して第1下トランジスタTr4に電流が流れる。
この時に生じる母線電圧検出部33、U相電圧検出部34、V相電圧検出部35の電圧Vp、Vu、Vvをそれぞれアナログスイッチ32、絶縁アンプ37、第2A/D変換器38を介してオン電圧演算部39に取り込み、オン電圧演算部39は、第2上トランジスタTr2のオン電圧V2on、第1下トランジスタTr4のオン電圧V4onを求めて、診断部60のRAM60fに入力する。判断部60aは、該オン電圧値が閾電圧値を越えるか否かを判断し、越えたら、異常信号を発生して表示器80に異常の旨表示すると共に、三相インバータ10が故障する前に、安全にかご29の走行を停止する。
上記実施形態のエレベータの制御装置は、交流電源eから供給される交流を直流に変換するコンバータ5と、変換された直流を平滑する平滑コンデンサ7と、平滑された直流を任意の周波数の交流に変換してかご29を駆動するモータ21を駆動制御する三相インバータ10とを備えたエレベータの制御装置において、三相インバータ10は、第1上アーム11uと第1下アーム11dとから成る第1半導体ブリッジ11と、第2上アーム12uと第2下アーム12dとから成る第2半導体ブリッジ12と、第3上アーム13uと第3下アーム13dとから成る第3半導体ブリッジ13とから成り、第1から第3半導体ブリッジ11〜13のうち二つを選択して、選択した第1及び第2半導体ブリッジ11,12のうちから一つの第2上トランジスタTr2(第2上アーム)と該第2上トランジスタTr2と異なる半導体ブリッジ11の第1下トランジスタTr4(第1下アーム)とに電流を流す診断用電流指令部75と、導通したトランジスタTrのオン電圧値を検出する電圧検出器30と、かご29が停止している時に診断用電流指令部75から診断用電流指令信号を発生する電流指令選択部71と、オン電圧値が閾電圧値を越えると、異常信号を発生する判断部60aと、を備えたものである。
かかる制御装置によれば、三相インバータ10を構成するトランジスタTrのオン電圧値が閾電圧値を越えると、異常信号を発生するので、簡易にトランジスタTrの劣化を判断できる。
また、制御装置は、三相インバータ10におけるトランジスタTrの初期のオン電圧値に基づいて閾電圧値を求める閾電圧補正部60eを備え、判断部60aは、今回のオン電圧値が閾電圧値を越えると、異常信号を発生する、ことが好ましい。これにより、トランジスタTrの初期のオン電圧値が閾電圧値を求める基準となるので、トランジスタTrの劣化の判断が該オン電圧値のばらつきの影響を受けにくくなる。
また、動作手段としての電流指令選択部71は、かご29が停止してから予め定められた時間、例えば三相インバータ10の放熱フィン10fの熱時定数を経過した後、診断用診断用電流指令部75から診断用電流指令信号を発生して三相インバータ10のトランジスタTrをオンさせることが好ましい。
これにより、該トランジスタTrの温度上昇しても、温度が下がるまで時間を経過した後、トランジスタTrのオン電圧を検出するので、トランジスタのオン電圧値の変動量を少なくできる。よって、トランジスタTrの劣化の検出精度が向上する。
また、制御装置は、トランジスタTrから発生した熱を放散させる放熱フィン10fと、放熱フィン10の温度を検出して温度検出信号を発生する温度検出器50と、温度検出信号に基づいて閾電圧値を補正する閾電圧温度補正部60hと、を備えることが好ましい。
これにより、周囲温度の変動や三相インバータのトランジスタTrの温度上昇によるオン電圧値の変動を補正できる。よって、トランジスタTrの劣化の検出精度が向上する。
本発明は、エレベータの制御装置に適用できる。

Claims (4)

  1. 交流電源から供給される交流を直流に変換するコンバータと、
    前記変換された直流を平滑する平滑コンデンサと、
    前記平滑された直流を任意の周波数の交流に変換してかごを駆動するモータを駆動制御する三相インバータとを備えたエレベータの制御装置において、
    前記三相インバータは、第1上アームと第1下アームとから成る第1半導体ブリッジと、第2上アームと第2下アームとから成る第2半導体ブリッジと、第3上アームと第3下アームとから成る第3半導体ブリッジとから成り、
    前記第1から第3半導体ブリッジのうち二つを選択して、選択した前記第1及び第2半導体ブリッジのうちから前記第1上アームと該第1上アームと異なる前記半導体ブリッジの前記第2下アームとに電流を流す診断用電流指令手段と、
    前記導通した前記第1上アーム又は前記第2下アームの少なくともいずれか一方のオン電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記かごが停止している時に前記診断用電流指令手段を動作させる動作手段と、
    前記オン電圧値が閾電圧値を越えると、異常信号を発生する判断手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 初期の前記オン電圧値に基づいて前記閾電圧値を求める閾電圧補正手段を備え、
    前記判断手段は、今回の前記オン電圧値が前記閾電圧値を越えると、異常信号を発生する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記かごが停止してから予め定められた時間を経過したら前記電流指令手段を動作させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記三相インバータから発生した熱を放散させる放熱フィンと、
    前記放熱フィンの温度を検出して温度検出信号を発生する温度検出手段と、
    前記温度検出信号に基づいて前記閾電圧値を補正する温度補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータの制御装置。
JP2009503793A 2007-03-12 2007-03-12 エレベータの制御装置 Active JP4983912B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/054808 WO2008111151A1 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 エレベータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008111151A1 JPWO2008111151A1 (ja) 2010-06-24
JP4983912B2 true JP4983912B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=39759102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009503793A Active JP4983912B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 エレベータの制御装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4983912B2 (ja)
CN (1) CN101600641B (ja)
WO (1) WO2008111151A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5549255B2 (ja) * 2010-02-09 2014-07-16 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
JP5456527B2 (ja) * 2010-03-19 2014-04-02 東芝エレベータ株式会社 エレベータの制御装置
JP2012036003A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの制御装置
JP6632936B2 (ja) * 2016-06-07 2020-01-22 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0321079U (ja) * 1989-07-12 1991-03-01
JPH05219752A (ja) * 1991-12-10 1993-08-27 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置の短絡保護装置
JPH05270755A (ja) * 1992-03-25 1993-10-19 Hitachi Ltd エレベーターの保全装置
JP3302722B2 (ja) * 1992-06-11 2002-07-15 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
JPH09290970A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Hitachi Ltd エレベータの制御装置
JP2004357437A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換装置及びその故障診断方法
JP2004357463A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Toyota Industries Corp 保護回路
JP4727166B2 (ja) * 2004-05-13 2011-07-20 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101600641B (zh) 2012-05-30
JPWO2008111151A1 (ja) 2010-06-24
WO2008111151A1 (ja) 2008-09-18
CN101600641A (zh) 2009-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101668174B1 (ko) 전동기 제어 장치
JP6910230B2 (ja) パワーモジュールのジャンクション温度測定方法
WO2010029780A1 (ja) インバータ装置、インバータコントロールシステム、モータ制御システム、インバータ装置の制御方法
JP5617211B2 (ja) インバータ装置の冷却能力測定方法
JP5456527B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2767965B2 (ja) 電力変換装置及びインバータ装置
JP4333802B1 (ja) インバータの駆動装置
JP4951642B2 (ja) 電力変換装置及びそれを用いたエレベータ装置
US8805623B2 (en) Engine life predicting apparatus and refrigerating apparatus
JP2012135119A (ja) インバータ装置
JP3541460B2 (ja) インバータ装置
JP4983912B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2011010480A (ja) 電力変換装置
US6362593B1 (en) Apparatus and method for compensating dead time of motor
JP6781503B2 (ja) エレベータの制御装置および制御方法
JP5976873B1 (ja) エレベータの制御装置
JP2020125933A (ja) 温度検出装置、異常検出装置及び電力変換装置
JP2007230728A (ja) エレベーターの制御装置
JP2010246246A (ja) 電力供給装置
JP7118019B2 (ja) 半導体モジュール、および半導体モジュールの寿命予測システム
JP2007269413A (ja) エレベーターの制御装置
CN113939989B (zh) 电力转换装置、半导体芯片的寿命诊断装置及半导体芯片的寿命诊断方法
JP5549255B2 (ja) エレベータの制御装置
JP7191227B2 (ja) 電力変換装置および劣化診断システム
JPH09290970A (ja) エレベータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4983912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250