JP5976873B1 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータ装置に搭載された半導体スイッチング素子の異常状態を検出して即時に保護動作を働かせる。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの制御装置30は、電圧検出部41、電圧予測部42、異常判定部43と、保護動作部44を備える。電圧予測部42は、乗りかご4の運転パターンに基づいてインバータ装置13のIGBT13aに流れる電流パターンを予測し、その予測した電流パターンからIGBT13aのVce電圧値を予測する。電圧検出部41は、乗りかご4の運転時にIGBT13aのVce電圧値を検出する。異常判定部43は、Vceの予測値と検出値とを比較してIGBT13aの異常状態を判定する。保護動作部44は、異常判定部43の判定結果に基づいてIGBT13aの保護動作を実施する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、インバータ装置を備えたエレベータの制御装置に関する。
通常、エレベータのインバータ装置には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を代表とした半導体スイッチング素子が用いられる。近年、この種の半導体スイッチング素子の小型化が進み、それに伴い短絡耐量が低くなっており、素子に短絡電流が流れ始めてから破壊に至るまでの時間が非常に短い。したがって、何らかの原因で短絡等の異常が発生した場合には直ぐに保護動作を働かせる必要がある。
特開平7−7962号公報 特開2006−82933号公報
エレベータ(乗りかご)の運転中に何らかの原因で半導体スイッチング素子に短絡等の異常が発生すると、上述したインバータ装置が正常に働かず、非常に危険な状態である。
本発明が解決しようとする課題は、インバータ装置に搭載された半導体スイッチング素子の異常状態を検出して即時に保護動作を働かせることのできるエレベータの制御装置を提供することである。
一実施形態に係るエレベータの制御装置は、インバータ装置の駆動により乗りかごを運転する。このエレベータの制御装置は、電圧予測手段と、電圧検出手段と、異常判定手段と、保護動作手段とを備える。
上記電圧予測手段は、上記乗りかごの運転パターンに基づいて上記インバータ装置に搭載された半導体スイッチング素子に流れる電流パターンを予測し、その予測した電流パターンから上記半導体スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間の電圧値を予測する。上記電圧検出手段は、上記乗りかごの運転時に上記半導体スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間の電圧値を検出する。上記異常判定手段は、上記電圧予測手段によって予測された電圧値と上記電圧検出手段によって検出された電圧値とを比較して上記半導体スイッチング素子の異常状態を判定する。上記保護動作手段は、この異常判定手段の判定結果に基づいて上記半導体スイッチング素子の保護動作を実施する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。 図2はIGBTが短絡した状態を示す図である。 図3はIGBTのコレクタ電流Icの増加に対するコレクタ−エミッタ間電圧Vceとゲート−エミッタ間電圧Vgeの特性を示す図である。 図4はIGBTのコレクタ電流Icによるコレクタ−エミッタ間電圧Vceの変化箇所を示す図である。 図5は第2の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。 図6はIGBTの概略構成を示す図である。 図7はIGBTの経年的な使用によりセラミック基板と銅ベースとの間の接合半田が脆化した状態を示す図である。 図8はIGBTの温度上昇に対するコレクタ電流Icとコレクタ−エミッタ間電圧Vceの特性を示す図である。 図9はIGBTのゲート−エミッタ間電圧Vgeの増加に対するコレクタ電流Icとコレクタ−エミッタ間電圧Vceの特性を示す図である。 図10は第3の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。
このエレベータは、駆動装置10とエレベータ制御装置30とを備える。駆動装置10は、コンバータ11、平滑コンデンサ12、インバータ装置13を有し、エレベータ制御装置30の駆動指示に従って巻上機2の駆動に必要な電力を供給する。
なお、コンバータ11は、商用電源1から供給される交流電圧を直流電圧に変換するものである。商用電源1は、三相の交流電源からなる。平滑コンデンサ12は、コンバータ11によって変換された直流電圧のリプルを平滑する。インバータ装置13は、コンバータ11から平滑コンデンサ12を介して与えられた直流電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御により任意の周波数、電圧値の交流電圧に変換し、これを駆動電力として巻上機2に供給する。
巻上機2は、同期電動機からなり、駆動装置10からの電力供給によって回転する。巻上機2には図示せぬシーブを介してロープ3が巻回されており、そのロープ3の一端には乗りかご4、他端にはカウンタウェイト5が連結されている。これにより、巻上機2の回転に伴い、ロープ3を介して乗りかご4とカウンタウェイト5がつるべ式に昇降動作する。
エレベータの駆動系に備えられたインバータ装置13には、少なくとも1組のIGBT(半導体スイッチング素子)13aと、このIGBT13aに逆並列に接続されるダイオード(整流素子)13bが回路素子として組み込まれている。
エレベータ制御装置30は、「制御盤」とも言われ、エレベータ全体の制御を行う部分である。このエレベータ制御装置30には、IGBT13aの異常状態を検出するための機能として、電圧検出部41、電圧予測部42、異常判定部43、保護動作部44が備えられている。
電圧検出部41は、乗りかご4の運転時に監視対象とするIGBT13aのコレクタ−エミッタ間電圧Vceを検出する。
電圧予測部42は、乗りかご4の運転パターンに基づいてIGBT13aに流れる電流パターンを予測し、その予測した電流パターンからIGBT13aのコレクタ−エミッタ間電圧Vceを予測する。上記運転パターンには、乗りかご4の積載荷重および行先階が含まれる。つまり、運転前に乗りかご4の運転パターンとして得られる積載荷重および行先階からインバータ装置13を駆動するのに必要な電力を求め、その電力からIGBT13aに流れる電流と電圧を予測する。
異常判定部43は、電圧予測部42によって予測されたコレクタ−エミッタ間電圧Vceと電圧検出部41によって検出されたコレクタ−エミッタ間電圧Vceとを比較してIGBT13aの異常状態を判定する。この場合、両者の電圧値の差分が予め設定された値以上であれば、IGBT13aが短絡状態にあると判定される。
保護動作部44は、異常判定部43の判定結果に基づいてIGBT13aの保護動作を実施する。具体的には、異常判定部43によってIGBT13aが短絡している状態が判定された場合には、保護動作部44は、直ちに乗りかご4を最寄階に停止させて、インバータ装置13の駆動を停止する。
次に、IGBT13aの短絡状態を検出する方法について説明する。
図2に示すように、IGBT13aが短絡すると、大きなコレクタ電流Ic(高di/dt)が短絡電流として流れる。このとき、素子の浮遊容量を通じてゲート−エミッタ間電圧Vgeが上昇する現象が発生する。また、図3および図4に示すように、コレクタ電流Icの上昇に伴い、通電時のコレクタ−エミッタ間電圧Vceの値も変化する。
ここで、乗りかご4の積載荷重および行先階からIGBT13aに対する通電電流のパターンを予測可能であり、その通電電流からVceの電圧変化も予測することができる。何かの不具合でIGBT13aに短絡が発生すると、上述したようにIGBT13aに大きなコレクタ電流Icが流れるので、Vceの電圧値も変化する。したがって、その変化分を検出すれば、IGBT13aが短絡していることを検出できる。
そこで、図1に示した電圧予測部42では、乗りかご4の運転前にそのときの運転パターン(積載荷重および行先階)からIGBT13aに流れる電流パターンを予測し、その電流パターンからIGBT13aのコレクタ−エミッタ間電圧Vceを予測して異常判定部43に与える。なお、予測方法としては、例えば乗りかご4の運転パターン毎にIGBT13aに流れる電流と電圧との関係式を予め用意しておき、その関係式に従って予測する方法などがある。
一方、乗りかご4が運転されると、電圧検出部41によってIGBT13aのコレクタ−エミッタ間電圧Vceが検出され、異常判定部43に与えられる。異常判定部43では、電圧予測部42から与えられたVceの予測値と、電圧検出部41から与えられたVceの検出値とを比較する。
この場合、IGBT13aが正常な状態であれば、予測値と検出値とは同じ値あるいは近似した値になる。IGBT13aが異常な状態であれば、予測値と検出値とは異なる値になる。そこで、異常判定部43は、予測値と検出値との差分を求め、その差分が予め設定された値以上であれば、IGBT13aが異常な状態つまり短絡状態であると判定する。
異常判定部43によってIGBT13aが短絡状態であると判定されると、保護動作部44は、保護動作として、直ちに乗りかご4を最寄階に停止させて、インバータ装置13の駆動を停止する。これにより、IGBT13aが破損する前にインバータ装置13の駆動を停止でき、また、乗りかご4の運転を止めて乗客の安全を確保できる。
このように、乗りかご4の運転パターンからVceの電圧値を予測し、その予測された電圧値と運転時に検出した電圧値とを比較することで、IGBT13aの異常状態を検出でき、短絡している場合には即時に保護動作へ移行することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、監視対象であるIGBT13aの劣化状態に応じてVceの予測値を補正する機能を設けたものである。
図5は第2の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
図5の構成において、図1と異なる点は、エレベータ制御装置21に補正部45が設けられることである。この補正部27は、監視対象であるIGBT13aの劣化状態を判定し、その劣化状態に応じて電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。
図6はIGBT14aの概略構成図である。
シリコンからなるIGBTチップ51は、ボンディングワイヤ52を介してセラミック基板53上に形成された主電極に接続される。セラミック基板53は放熱用の銅ベース55に半田54で接合されている。銅ベース55の下には放熱器56が設けられており、矢印で示すように、IGBTチップ51に発生した熱を放熱板である銅ベース55を介して放熱器56に逃がしている。
ここで、エレベータの運転に伴い、IGBT13aが発熱/休止を繰り返して、銅ベース55に温度変動が生じると、セラミック基板53と銅ベース55の熱膨張係数の違いによって、接合部の半田54に応力がかかり、脆化(クラック)が生じる問題がある。
このときの状態が図7である。IGBT13aの経年的な使用に伴い、セラミック基板53と銅ベース55とを接合している半田54の脆化が激しくなると、放熱性能が著しく低下し、ジャンクション温度が上昇してIGBTチップ1が熱で破損する。特にエレベータのような急加速・停止を繰り返す使い方をしている場合、IGBT13aに加わる熱ストレスは大きくなり、上記現象が顕著に現れる。
IGBT13aに通電している電流が一定であれば、図8に示すように、IGBTチップ51の温度Tjによってコレクタ−エミッタ間電圧Vceが変動する。つまり、温度Tjが高くなるほど、Vceの電圧値が上がる。
そこで、保守点検時あるいは図示せぬ監視センタからの遠隔操作により、乗りかご4を所定の条件で運転し、IGBT13aの電圧変化を初期値と比較することで、劣化の状態を判定する。
「所定の条件」とは、負荷変動の無い状態で運転することであり、具体的には乗りかご4が空荷の状態(これをノーロード:NLと呼ぶ)で、一定の速度でアップ方向あるいはダウン方向に運転することである。乗りかご4をNL状態にして定速運転すると、IGBT13aに一定のコレクタ電流Icが流れる。したがって、そのときのコレクタ−エミッタ間電圧Vceを測定すれば、初期値との比較により劣化の進行度が分かる。
図5に示した補正部45は、上記のように一定の条件でIGBT13aを通電したときに検出されるVceの電圧値からIGBT13aの劣化状態を判定し、その劣化状態に応じて電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。この場合、IGBT13aの劣化が進んでいるほど、電圧値を上げるようにVceの電圧特性を補正する。異常判定部43では、補正後の電圧特性から得られるVceの予測値と運転時のVceの検出値とを比較してIGBT14aの異常判定を行う。
(変形例)
上記第2の実施形態では、一定の条件でIGBT13aを通電したときに検出されるVceの電圧値からIGBT13aの劣化状態を判定したが、Vgeの電圧値を計測することでも劣化状態を判定することが可能である。
図8に示した特性図は、Vge=15Vのデータである。同じIGBT素子の温度でも、図9に示すようにVgeの値によって、コレクタ−エミッタ間電圧Vceの値が変化する。この例では、Vge=20V,15V,12V,10V,8Vに変えた場合のVceの特性が示されている。
IGBT素子のゲート回路には、アルミ電解コンデンサ等の特性劣化する用品が実装されているので、コレクタ−エミッタ間電圧Vgeが経年的に変化する場合がある。また、Vgeは負荷の状態(通電電流)に対しても変動するため、一定の条件(例えば、誰も乗車しないときの1階から4階の運転)でIGBT13aを通電したときのVgeを測定して初期値と比較すれば、その変動分からIGBT13aの劣化状態を判定できる。
図5に示した補正部45は、上記のように一定の条件でIGBT13aを通電したときに検出されるVgeの電圧値からIGBT13aの劣化状態を判定し、その劣化状態に応じて電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。この場合、IGBT13aの劣化が進んでいるほど、電圧値を上げるようにVceの電圧特性を補正する。異常判定部43では、補正後の電圧特性から得られるVceの予測値と運転時のVceの検出値とを比較してIGBT14aの異常判定を行う。
このように、監視対象とするIGBT13aの劣化状態に応じて電圧予測部42によって予測される電圧値を補正することで、IGBT13aの異常状態をより正確に判定でき、短絡している場合には即時に保護動作へ移行することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、監視対象とするIGBT13aの温度条件を考慮してVceの予測値を補正する機能を設けたものである。
図10は第3の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
図10の構成において、図1と異なる点は、エレベータ制御装置21に温度検出部46と補正部47が設けられることである。この温度検出部46は、監視対象とするIGBT13aの周囲の温度を検出する。IGBT13aの周囲とは、IGBT13aが搭載されたインバータ装置13の周囲を含む。補正部47は、温度検出部46によって検出された温度からIGBT13aのジャンクション温度の上昇状態を予測し、そのジャンクション温度の上昇状態に応じて電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。
すなわち、IGBT13aが搭載されたインバータ装置13の周囲の温度は常に一定とは限らず、エレベータの稼働率や季節によっても異なる。特に、夏と冬とでは温度差が顕著に現れる。インバータ装置13に用いられているIGBT13aのジャンクション温度もその周囲温度の影響を受けるため、Vceの電圧特性を変動するものと考えられる。
そこで、インバータ装置13の近傍に図示せぬ温度センサを設置しておき、この温度センサによって測定された温度を温度検出部46にて検出する。補正部47では、温度検出部46によって検出された温度を考慮して電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。
例えば、IGBT13aの周囲温度が初期時に測定した温度よりも5度高い状況であったとする。このような場合には、その温度差の5度だけ電圧値を上げるようにVceの電圧特性を補正する。これにより、異常判定部43では、補正後の電圧特性から得られるVceの予測値と運転時のVceの検出値とを比較してIGBT14aの異常判定を行う。
(変形例)
上記第3の実施形態では、IGBT13aの周囲温度を考慮してVceの電圧特性を補正したが、IGBT13aの内部温度を考慮してVceの電圧特性を補正することでも良い。
すなわち、夏と冬では冷却の時定数が異なり、通電時のIGBTチップの温度変化に差が発生する。例えば、前からの通電により熱がこもっている場合には、内部温度が高めになる。
そこで、IGBT13aの内部温度を図示せぬ温度センサで測定する構成とし、その温度を温度検出部46にて検出する。補正部47では、温度検出部46によって検出された温度を考慮して電圧予測部42が予測するVceの電圧値を補正する。
例えば、IGBT13aの内部温度が初期時に測定した温度よりも5度高い状況であったとする。このような場合には、その温度差の5度だけ電圧値を上げるようにVceの電圧特性を補正する。これにより、異常判定部43では、補正後の電圧特性から得られるVceの予測値と運転時のVceの検出値とを比較してIGBT14aの異常判定を行う。
このように、監視対象とするIGBT13aの温度条件を考慮してVceの予測値を補正することで、IGBT13aの異常状態をより正確に判定でき、短絡している場合には即時に保護動作へ移行することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、インバータ装置に搭載された半導体スイッチング素子の異常状態を検出して即時に保護動作を働かせることのできるエレベータの制御装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…商用電源、2…巻上機、3…ロープ、4…乗りかご、5…カウンタウェイト、10…駆動装置、11…コンバータ、12…平滑コンデンサ、13…インバータ、13a…IGBT、30…エレベータ制御装置、41…電圧検出部、42…電圧予測部、43…異常判定部、44…保護動作部、45…補正部、46…温度検出部、47…補正部、51…IGBTチップ、52…ボンディングワイヤ、53…セラミック基板、54…半田、55…銅ベース、56…放熱器。

Claims (7)

  1. インバータ装置の駆動により乗りかごを運転するエレベータの制御装置において、
    上記乗りかごの運転パターンに基づいて上記インバータ装置に搭載された半導体スイッチング素子に流れる電流パターンを予測し、その予測した電流パターンから上記半導体スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間の電圧値を予測する電圧予測手段と、
    上記乗りかごの運転時に上記半導体スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    上記電圧予測手段によって予測された電圧値と上記電圧検出手段によって検出された電圧値とを比較して上記半導体スイッチング素子の異常状態を判定する異常判定手段と、
    この異常判定手段の判定結果に基づいて上記半導体スイッチング素子の保護動作を実施する保護動作手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 上記異常判定手段は、
    上記電圧予測手段によって予測された電圧値と上記電圧検出手段によって検出された電圧値との差分が予め設定された値以上であった場合に上記半導体スイッチング素子が短絡状態にあると判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 一定の条件で上記半導体スイッチング素子を通電したときのコレクタ−エミッタ間の電圧値と予め設定された初期値との比較から上記半導体スイッチング素子の劣化状態を判定し、その劣化状態に応じて上記電圧予測手段が予測する電圧値を補正する補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 一定の条件で上記半導体スイッチング素子を通電したときのゲート−エミッタ間の電圧値と予め設定された初期値との比較から上記半導体スイッチング素子の劣化状態を判定し、その劣化状態に応じて上記電圧予測手段が予測する電圧値を補正する補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  5. 上記半導体スイッチング素子の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
    この温度検出手段によって検出された温度から上記半導体スイッチング素子のジャンクション温度の上昇状態を予測し、そのジャンクション温度の上昇状態に応じて上記電圧予測手段が予測する電圧値を補正する補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  6. 上記半導体スイッチング素子の内部の温度変化を検出する温度検出手段と、
    この温度検出手段によって検出された温度変化に応じて上記電圧予測手段が予測する電圧値を補正する補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  7. 上記半導体スイッチング素子は、IGBTであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
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