JP4983215B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少数キャリアを注入することで導電率を変調することができる横型の半導体装置に関する。
従来より、ホールを注入するためのインジェクタ領域を備えた縦型の半導体装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、n型のコレクタ領域の表層部にn+型のエミッタ領域が設けられており、当該エミッタ領域を貫通してコレクタ領域に達するトレンチが形成され、当該トレンチ内に絶縁膜およびエミッタ電極が形成されたトレンチゲート構造が複数設けられた縦型の半導体装置が提案されている。
上記半導体装置では、各トレンチゲート構造はエミッタ領域が挟み込まれるように配置されており、各トレンチゲート構造で挟まれたエミッタ領域がチャネル領域として機能する。また、コレクタ領域およびトレンチ内の絶縁膜に接すると共にエミッタ領域には接触しないp+型のインジェクタ領域が設けられている。このインジェクタ領域は駆動回路に接続され、当該駆動回路から電圧が印加されるようになっている。なお、コレクタ領域にはコレクタ電極が形成されている。
このような半導体装置において、コレクタ電極とエミッタ電極とを導通させ、駆動回路からインジェクタ領域に正電圧を印加すると、インジェクタ領域が接している絶縁膜との界面にホールが注入される。これに伴い、チャネル領域の空乏層が後退してチャネル中央部に中性領域が現われて電流が流れる。このとき、インジェクタ領域に所定値以上の正電圧を印加すると、インジェクタ領域とチャネル領域とによるpn接合が順バイアスされ、ホールがチャネル領域およびコレクタ領域に注入されて伝導度変調される。これにより、主電流を低いオン抵抗で流すことができる。
特許第2561413号公報
しかしながら、上記従来の技術では、インジェクタ領域に正電圧を印加した状態でコレクタ電極に、サージ、特に負サージが入力されると、コレクタ電極とインジェクタ領域とが順バイアスされ、サージ電流のほとんどがインジェクタ領域に流れてしまう。このため、負サージがインジェクタ領域への印加電圧を制御する駆動回路に入力されてしまい、当該駆動回路が破壊されてしまうという問題が生じてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、インジェクタ領域からホールを注入することでオン抵抗を低減させるようにした半導体装置において、サージ、特に負サージに対する耐圧を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、半導体装置において、第1のシリコン基板(12)と第2のシリコン基板(13)とが酸化膜(11)を介して貼り合わされたSOI基板(10)のうち、第2のシリコン基板が第1導電型層(13a)で構成されると共に、当該第1導電型層(13a)の表層部に第1導電型層(13a)よりも低濃度の第1導電型層(13b)が形成されたものが用いられている。
そして、低濃度の第1導電型層(13b)において、当該低濃度の第1導電型層(13b)の表面から前記第1導電型層(13a)に達すると共に、低濃度の第1導電型層(13b)を2つの領域に分離し、第1導電型層(13a)よりも高濃度の第1導電型領域(14)が形成されている。当該高濃度の第1導電型領域(14)の表面にはコレクタ電極(16)が形成されている。
分離された低濃度の第1導電型層の一方の領域には、高濃度の第1導電型領域(14)に沿って第1の第2導電型インジェクタ領域(17)が形成され、第1の第2導電型インジェクタ領域(17)上に第1インジェクタ電極(18)が形成されている。また第1の第2導電型インジェクタ領域(17)と低濃度の第1導電型層(13b)との境界を含むように高濃度の第1導電型領域(14)に沿ってゲート電極(21、22)が形成されている。
さらに、高濃度の第1導電型領域(14)と第1の第2導電型インジェクタ領域(17)との間の低濃度の第1導電型層(13b)の表層部に第1導電型領域(19)が形成されていると共に、当該第1導電型領域(19)上にエミッタ電極(20)が形成されている。
そして、高濃度の第1導電型領域(14)と第1の第2導電型インジェクタ領域(17)との間において、低濃度の第1導電型層(13b)が2つの領域に分離された方向にトレンチゲート構造(23〜25)と第1導電型領域(19)とが交互に形成され、高濃度の第1導電型領域(14)において第1の第2導電型インジェクタ領域(17)とは反対側に高濃度の第1導電型領域(14)に沿ってサージ吸収用の第2導電型ベース領域(26)が形成され、当該第2導電型ベース領域(26)上にグランド電極(27)が形成されていることが特徴となっている。
このように、サージ吸収用の第2導電型ベース領域(26)を設けることで、コレクタ電極(16)に印加されたサージ電流を第2導電型ベース領域(26)側に流すようにすることができる。特に、コレクタ電極(16)に負サージが印加された場合、低濃度の第1導電型層(13b)を分離するように形成された第1導電型領域(19)によって、第2導電型ベース領域(26)から第1の第2導電型インジェクタ領域(17)側に流れようとする負サージを阻止することができる。以上のようにして、サージ、特に負サージに対する耐量を向上させることができ、第1インジェクタ電極(18)に接続された駆動回路がサージによって破壊されてしまうことを防止できる。
上記のような場合、グランド電極(27)、第2導電型ベース領域(26)、低濃度の第1導電型層(13b)、高濃度の第1導電型領域(14)、コレクタ電極(16)によって形成される第1電流経路が、第1インジェクタ電極(18)、第1の第2導電型インジェクタ領域(17)、低濃度の第1導電型層(13b)、高濃度の第1導電型領域(14)、コレクタ電極(16)によって形成される第2電流経路よりも短くなっていることが好ましい。
これにより、コレクタ電極(16)に印加されたサージ電流を電流経路が短い第2導電型ベース領域(26)側に多く流すようにすることができ、サージが第1の第2導電型インジェクタ領域(17)側に流れないようにすることができる。
また、上記の半導体装置において、高濃度の第1導電型領域(14)とトレンチゲート構造(23〜25)との間に高濃度の第1導電型領域(14)に沿って第2の第2導電型インジェクタ領域(28)が形成され、当該第2の第2導電型インジェクタ領域(28)上に第2インジェクタ電極(29)が形成された構成とすることもできる。
これにより、小数キャリア(ホール)を注入するためのインジェクタ領域として第2の第2導電型ベース領域(26)からのさらなる小数キャリアの注入を行うようにすることができ、導電率変調によって半導体装置の動作抵抗を下げるようにすることができる。
このような場合、第1電流経路が、第2インジェクタ電極(29)、第2の第2導電型インジェクタ領域(28)、低濃度の第1導電型層(13b)、高濃度の第1導電型領域(14)、コレクタ電極(16)によって形成される第3電流経路よりも短くなっていることが好ましい。これにより、サージをグランド電極(27)に流れやすくすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される半導体装置は、例えば複合型パワーICの一部として用いられ、モータ駆動や大電流のスイッチ等として適用される。なお、N型を第1導電型、P型を第2導電型とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。まず、図1(b)に示すように、半導体装置は、酸化膜11を介して第1のシリコン基板12と第2のシリコン基板13とを貼り合せたSOI基板10を用いて形成されている。
SOI基板10のうち、第1のシリコン基板12は支持基板であり、当該第1のシリコン基板12上に酸化膜11が形成されている。また、酸化膜11上に第2のシリコン基板13が形成されており、当該第2のシリコン基板13は半導体素子が形成される部分であり、N+型層13aで構成されている。本実施形態では、半導体素子として横型のGTBTが採用される。また、酸化膜11として、例えばSiOが採用される。
第2のシリコン基板13においては、N+型層13aの表層部にN−型層13bが形成されている。このN−型層13bには、当該N−型層13bの表面からN+型層13aに達するディープN+型領域14(図1(b)中DeepN+と表記)が形成されている。すなわち、図1(b)に示されるように、ディープN+型領域14とN+型層13aとがオーバーラップした状態になっている。
上記ディープN+型領域14は、第2のシリコン基板13の面のうち一方向に延びるように直線状に形成されており、N−型層13bを2つの領域に分離している。なお、ディープN+型領域14の濃度は例えば1×1019cm−3である。
そして、ディープN+型領域14上に、当該ディープN+型領域14が延びる方向に開口した絶縁膜15が形成されており、この絶縁膜15上に形成されると共にディープN+型領域14に接触するコレクタ電極16が設けられている。図1(a)に示されるように、コレクタ電極16は、ディープN+型領域14が延びる方向に沿って設けられ、ディープN+型領域14とのコンタクトが図られている。なお、本実施形態では、絶縁膜15として、例えばBPSG膜が採用される。
また、図1(b)に示されるように、N−型層13bにおいて、ディープN+型領域14によって分離された2つの領域のうちの一方には、P+型ベース領域17(図1(b)中P+baseと表記、本発明の第1の第2導電型インジェクタ領域に相当)が形成されている。このP+型ベース領域17は、半導体素子にホールを注入するためのインジェクタ領域であり、直線状のディープN+型領域14に沿って形成されている。
上記P+型ベース領域17上に、当該P+型ベース領域17が延びる方向に開口した絶縁膜15が形成され、この絶縁膜15上にP+型ベース領域17とコンタクトするインジェクタ電極18(本発明の第1インジェクタ電極に相当)が設けられている。
そして、N−型層13bのうち、ディープN+型領域14とP+型ベース領域17との間の表層部にN+型領域19が形成されている。このN+型領域19はエミッタ領域に相当するものであり、N+型領域19上に当該N+型領域19上で開口した絶縁膜15が形成され、この絶縁膜15上にN+型領域19とコンタクトするエミッタ電極20が設けられている。
また、N−型層13b上において、エミッタ電極20とインジェクタ電極18との間には、P+型ベース領域17とN−型層13bとの境界が含まれるように開口した絶縁膜15が形成されており、当該境界とコンタクトするコンタクト用電極21が設けられている。本実施形態では、コンタクト用電極21としてポリシリコンが採用される。
さらに、当該コンタクト用電極21上に開口した絶縁膜15が形成されており、コンタクト用電極21とコンタクトするゲート電極22(図1(b)中gateと表記)が設けられている。なお、コンタクト用電極21およびゲート電極22が本発明のゲート電極に相当する。
なお、図1(a)に示されるように、各エミッタ電極20間にトレンチ23が形成されており、当該トレンチ23内にゲート絶縁膜24およびポリシリコンで形成された電極25が形成されたトレンチゲート構造が設けられている。そして、上記ゲート電極22は、当該トレンチゲート構造の電極25に接続され、ゲートとして機能する。
一方、図1(b)に示されるように、N−型層13bにおいて、ディープN+型領域14によって分離された2つの領域のうちの他方には、P+型ベース領域26(図1(b)中P+baseと表記)が形成されている。このP+型ベース領域26は、サージを吸収するための領域であり、直線状のディープN+型領域14に沿って形成されている。
また、P+型ベース領域26上に、当該P+型ベース領域26が延びる方向に開口した絶縁膜15が形成され、この絶縁膜15上にP+型ベース領域26とコンタクトするグランド電極27が設けられている。
本実施形態では、P+型ベース領域26は、P+型ベース領域17よりもコレクタ電極16の近くに配置されている。すなわち、グランド電極27、P+型ベース領域26、N−型層13b、ディープN+型領域14、コレクタ電極16によって形成される第1電流経路が、インジェクタ電極18、P+型ベース領域17、N−型層13b、ディープN+型領域14、コレクタ電極16によって形成される第2電流経路よりも短くなっている。
そして、グランド電極27とインジェクタ電極18との間でユニットセルが構成され、当該ユニットセルが繰り返し設けられた状態になっている。以上が、本実施形態に係る半導体装置の構成である。上記インジェクタ電極18、ゲート電極22、エミッタ電極20、コレクタ電極16、グランド電極27は、半導体装置を制御する駆動回路にそれぞれ接続され、駆動回路から印加される電圧によって作動するようになっている。なお、上記構成を有する半導体装置は、周知の半導体プロセスにより形成される。
次に、上記半導体装置の作動について説明する。まず、通常のオン動作時では、多数キャリアはコレクタ電極16からディープN+型領域14を介してN+型層13a、N−型層13bN+型領域19、エミッタ電極20を経由する経路をたどる。つまり、電流は当該経路を流れる。
このとき、少数キャリアであるホールはP+型ベース領域17からN−型層13bに注入される。これにより、導電率変調効果が生じ、N−型層13bにおける実際の抵抗率が大幅に低減する。具体的に、キャリア濃度については、1×1014cm−3の濃度が1×1016cm−3以上の濃度に増加する。また、動作抵抗は2桁以上減少する。このように、インジェクタ電極18からホールを供給することで、GTBTのオン抵抗を低減させて動作させることができる。
このように動作する半導体装置において、コレクタ電極16に負サージが印加された場合、P+型ベース領域17よりもコレクタ電極16側に配置されたP+型ベース領域26がいち早く順バイアスされる。これにより、負サージは、グランド電極27、P+型ベース領域26、N−型層13b、ディープN+型領域14、コレクタ電極16という経路(本発明の第1経路に相当)によってグランドに吸収される。
すなわち、負サージは、P+型ベース領域26からP+型ベース領域17側に流れようとするが、N−型層を二分するように設けられたディープN+型領域14によって阻止され、P+型ベース領域17側へ流れる負サージは少ない。したがって、N−型層13b、P+型ベース領域17、インジェクタ電極18を介して当該インジェクタ電極18に接続された駆動回路に負サージが流れる量は非常に少ない。このようにして、インジェクタ電極18に接続された駆動回路への負サージの入力を防止することができ、ひいては駆動回路の破壊を防止することができる。
また、コレクタ電極16に正サージが印加された場合、P+型ベース領域17よりもコレクタ電極16に近いP+型ベース領域26でアバランシェが起き、負サージと同じくサージ電流はP+型ベース領域26を主として流れる。したがって、正サージがP+型ベース領域17側に流れる量は少なく、インジェクタ電極18に接続された駆動回路が正サージによって破壊されることを防止できる。
なお、上記のようにして動作する半導体装置では、上述のように、定常動作でP+型ベース領域17を順バイアスすればホールが注入される。そして、本実施形態では、P+型ベース領域26は、コレクタ電極16(ドレイン)に対してエミッタ電極20(ソース)の反対側に配置され、エミッタ電極20とP+型ベース領域26とは離れている。さらに、N+型層13aとコレクタ電極16下のディープN+型領域14が繋がっており、濃度が高いN+型の領域、すなわちディープN+型領域14がエミッタ電極20とP+型ベース領域26との間に形成されている。このため、ホールがP+型ベース領域26に直接吸収されることはほとんどなく、N−型層13bの導電率を十分に上げることができるので、オン電圧の上昇という問題は起きない。
以上説明したように、本実施形態では、N+型層13aの表層部に設けられたN−型層13bにおいて、コレクタ電極16下にN+型層13aに達するディープN+型領域14を設け、N−型層13bを2つの領域に分離している。また、ディープN+型領域14によって二分されたN−型層13bの一方の領域にインジェクタとしてのP+型ベース領域17を設けると共に、ディープN+型領域14においてP+型ベース領域17とは反対側にサージ吸収用のP+型ベース領域26を設けている。この場合、P+型ベース領域26は、P+型ベース領域17よりもコレクタ電極16の近くに配置されていることが特徴となっている。すなわち、コレクタ電極16からインジェクタ電極18までの電流経路よりも、コレクタ電極16からグランド電極27までの電流経路を短くなっている。
これにより、コレクタ電極16に印加されたサージ電流を電流経路が短いP+型ベース領域26側に流すことができ、当該P+型ベース領域26を介してサージ電流をグランド電極27に流すことができる。したがって、インジェクタ電極18に接続された駆動回路にサージ電流が流れることを防止することができ、当該駆動回路が破壊されてしまうことを防止できる。
特に、コレクタ電極16に負サージが印加された場合、コレクタ電極16下に設けられたディープN+型領域14によって、P+型ベース領域26からP+型ベース領域17側に流れようとするサージを阻止することができる。以上のようにして、サージ耐量を向上させた導電率変調デバイスを提供することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、第1実施形態で示されたGTBT素子において、さらにオン抵抗を低減させるために、インジェクタのための領域を増やした構成になっていることが特徴となっている。
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。図2(b)に示されるように、ディープN+型領域14とN+型領域19との間に、インジェクタ領域としてのP+型ベース領域28(図2(b)中P+baseと表記、本発明の第2の第2導電型インジェクタ領域に相当)が設けられている。そして、上記P+型ベース領域28上に、当該P+型ベース領域28が延びる方向に開口した絶縁膜15が形成され、この絶縁膜15上にP+型ベース領域28とコンタクトするインジェクタ電極29(本発明の第2インジェクタ電極に相当)が設けられている。
このようにしてP+型ベース領域28を設ける場合、図2(a)に示されるように、P+型ベース領域28は、ディープN+型領域14とトレンチゲート構造との間に配置されると共に、直線状のディープN+型領域14に沿って形成されている。
本実施形態では、第1電流経路が、インジェクタ電極29、P+型ベース領域28、N−型層13b、ディープN+型領域14、コレクタ電極16によって形成される第3電流経路よりも短くなっていることが好ましい。これにより、第1電流経路にサージを流しやすくすることができる。
以上説明したように、第1実施形態に示されたGTBT素子の構造に対してホールを注入するためのインジェクタ領域としてP+型ベース領域28を追加して設け、導電率変調を行うことで動作抵抗を下げることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態において、サージ吸収用のP+型ベース領域26の濃度を高くする(例えば1×1018cm−3)ことで、サージの吸収を高めるようにしても良い。
また、当該P+型ベース領域26の領域深さをN+型層13aに達しない程度まで深くすることもできる。これにより、コレクタ電極16に印加された負サージがたどる電流経路を短くすることができ、サージ耐圧を高めることができる。なお、サージ吸収用のP+型ベース領域26を、インジェクタ領域としてのP+型ベース領域17、29と同時に形成することにより、コストダウンを図ることもできる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
符号の説明
10…SOI基板、11…酸化膜、12…第1のシリコン基板、13…第2のシリコン基板、13a…N+型層、13b…N−型層、14…ディープN+型領域、16…コレクタ電極、17…P+型ベース領域、18…インジェクタ電極、19…N+型領域、20…エミッタ電極、21…コンタクト用電極、22…ゲート電極、23〜25…トレンチゲート構造、26…P+型ベース領域、27…グランド電極、28…P+型ベース領域、29…インジェクタ電極。

Claims (4)

  1. 第1のシリコン基板(12)と第2のシリコン基板(13)とが酸化膜(11)を介して貼り合わされたSOI基板(10)のうち、前記第2のシリコン基板(13)が第1導電型層(13a)で構成されると共に、当該第1導電型層(13a)の表層部に前記第1導電型層(13a)よりも低濃度の第1導電型層(13b)が形成されており、
    前記低濃度の第1導電型層(13b)において、当該低濃度の第1導電型層(13b)の表面から前記第1導電型層(13a)に達するように形成され、前記低濃度の第1導電型層(13b)を2つの領域に分離する、前記第1導電型層(13a)よりも高濃度の第1導電型領域(14)と、
    前記高濃度の第1導電型領域(14)の表面に形成されたコレクタ電極(16)と、
    分離された前記低濃度の第1導電型層(13b)の一方の領域に形成されると共に、前記高濃度の第1導電型領域(14)に沿って形成された第1の第2導電型インジェクタ領域(17)と、
    前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)上に形成された第1インジェクタ電極(18)と、
    前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)と前記低濃度の第1導電型層(13b)との境界を含むように前記高濃度の第1導電型領域(14)に沿って形成されたゲート電極(21、22)と、
    前記高濃度の第1導電型領域(14)と前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)との間の前記低濃度の第1導電型層(13b)の表層部に形成された第1導電型領域(19)と、
    前記第1導電型領域(19)上に形成されたエミッタ電極(20)とを備え、
    前記高濃度の第1導電型領域(14)と前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)との間において、前記低濃度の第1導電型層(13b)が2つの領域に分離された方向にトレンチゲート構造(23〜25)と前記第1導電型領域(19)とが交互に形成された横型の半導体素子が備えられた半導体装置であって、
    前記高濃度の第1導電型領域(14)において前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)とは反対側に前記高濃度の第1導電型領域(14)に沿ってサージ吸収用の第2導電型ベース領域(26)が形成され、当該第2導電型ベース領域(26)上にグランド電極(27)が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記グランド電極(27)、前記第2導電型ベース領域(26)、前記低濃度の第1導電型層(13b)、前記高濃度の第1導電型領域(14)、前記コレクタ電極(16)によって形成される第1電流経路が、前記第1インジェクタ電極(18)、前記第1の第2導電型インジェクタ領域(17)、前記低濃度の第1導電型層(13b)、前記高濃度の第1導電型領域(14)、前記コレクタ電極(16)によって形成される第2電流経路よりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記高濃度の第1導電型領域(14)と前記トレンチゲート構造(23〜25)との間に前記高濃度の第1導電型領域(14)に沿って第2の第2導電型インジェクタ領域(28)が形成され、当該第2の第2導電型インジェクタ領域(28)上に第2インジェクタ電極(29)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1電流経路が、前記第2インジェクタ電極(29)、前記第2の第2導電型インジェクタ領域(28)、前記低濃度の第1導電型層(13b)、前記高濃度の第1導電型領域(14)、前記コレクタ電極(16)によって形成される第3電流経路よりも短くなっていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
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