JP4982734B2 - カーボンナノチューブ分散ペースト、カーボンナノチューブ分散溶液およびその製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ分散ペースト、カーボンナノチューブ分散溶液およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、カーボンナノチューブ分散ペースト、カーボンナノチューブ分散溶液およびその製造方法に関する。
カーボンナノチューブ(以下「CNT」と略記する)は、1991年に発見された炭素原子のみからなる炭素の新物質である。CNTは、ナノメートル・オーダーの構造であること、円筒状であること、炭素原子がらせん状に配列すること、など通常の物質にはない特徴をもっている。そのため、CNTは、その電気的特性、引っ張り強度、復元性、熱伝導度などに優れた特徴を示し、様々な応用技術が提案されている。
しかし、CNT、特に単層カーボンナノチューブ(以下「SWCNT」と略記する)は、構成原子が全て表面原子であるため、隣接するCNT間のファンデルワールス力による凝集が生じやすく、複数本のCNTから成る強いバンドル構造が形成されてしまうことが知られている。この高い凝集性は、CNTの化学的・物理的操作や、CNTの産業利用への最大の障害となっており、孤立分散したCNTを得るための様々な分散方法が提案されている。なお、ここで「孤立分散する」とは、CNTが1本ずつバラバラになることをいう。
溶液中でCNTを孤立分散する方法としては、まず、超音波処理などの物理的分散処理をする方法が提案されている。例えば、特許文献1では、アセトンにSWCNTを入れて超音波処理をすることで、SWCNTがアセトン中に分散することを報告している。
次に、超音波処理に加えて、界面活性剤などの物質を溶媒に加え、これらの物質でCNTを覆うことによってCNTの親溶媒性(特に親水性)を高める方法が提案されている。ここで用いられる物質は多種多様であるが、例えば、非特許文献1では、SWCNT凝集体を界面活性剤のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液中に入れることで、疎水性のCNT表面がSDSによって親水性が増し、超音波処理による分散がより効率的になることを報告している。
さらに、親溶媒性を高めるだけではなく、同じ極性を有する分子同士の斥力を利用して、分散したCNT同士が凝集しないようにする方法も提案されている。例えば、特許文献2では、疎水部および正または負の電荷を有する親水部を有する分散剤を使用している。この場合も、分散剤がCNTに吸着することによってCNTの親溶媒性が高まる。さらに、分散剤の各分子には同じ電荷を有する親水部が存在するので、CNT全体が正負のいずれか一方の電荷を帯びるようになり、CNT同士が反発するようになる。
特開2000−86219号公報 特開2005−35810号公報 Michael J. O'Connell et al., Science, 2002, Vol. 297, p.593-596.
しかしながら、従来の方法においては、CNTの分散に多くの時間を要するという問題がある。その理由を以下に挙げる。
第一に、超音波処理などの物理的分散処理は、CNTの分散過程の間は常に行わなければならないためである。これは、界面活性剤などを用いたとしても同じである。すなわち、界面活性剤など親溶媒性を高めるために用いられる物質は、CNTのバンドル構造を分散させるのに単独では十分な力は備えていないといえる。また、同じ極性を有する分子同士の斥力を利用した方法も超音波処理などは必要であり、これらの分子はバンドルを分散させるというよりは、分散しているCNTが再び凝集しないように維持しているといえる。
第二に、得られた分散溶液には、孤立分散したCNTだけでなく、細い(小さい)CNTバンドルも混ざっており、分離精製が必要であるためである。分散溶液から孤立分散したCNTを得るためには、高性能の遠心分離機が必要であり、その分離には多くの時間を要する。
第三に、上記分散処理および分離精製処理は、全てのバンドルが孤立分散するまで繰り返し行わなければならないためである。
また、上記の問題点とは別に、従来の方法においては、分離精製した孤立分散CNTが、CNT間のファンデルワールス力により、再度バンドル構造を形成してしまうという問題もある。すなわち、従来の方法において得られた孤立分散したCNTは、その状態では不安定であり、長期保存には適していない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、CNTが孤立分散状態で安定であるCNT分散ペースト、CNT分散溶液、およびそれらを簡単かつ迅速に製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
上記目的は、複数のCNTバンドルを構成する各CNTの少なくとも一部分に両性分子を付着させ、前記複数のCNTバンドルのうち、一のCNTバンドルを構成するCNTに付着した両性分子が、隣接する他のCNTバンドルを構成するCNTに付着した両性分子と電気的に引き合うことにより、前記複数のCNTバンドルを構成する各CNTを孤立分散させることによって達成される。
本発明によれば、CNTが孤立分散状態で安定であるCNT分散ペースト、CNT分散溶液を、簡単かつ迅速に製造することができる。
上記手段では、両性分子間の電気的引力を利用して分散過程が進行していくので、従来技術のように超音波処理などの物理的分散処理を行う必要がない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(CNT分散ペースト)
CNT分散ペーストは、孤立分散させたいCNT凝集体(バンドル)と、両性分子と、を混合することで作製する。
両性分子は、本発明における分散処理において主たる役割を果たす。正電荷および負電荷を有するこれらの分子は、CNTバンドルの表面上で自己組織化両性単分子膜(self-assembled zwitterionic monolayer:以下「SAZM」と略記する)を形成する。
CNTバンドルを覆うSAZMは、双極子間の強い電気的相互作用によって、他のCNTバンドルを覆うSAZMと静電的に結合する傾向がある。この静電的な力によって混合物中の各CNTバンドルが互いに引っ張りあうことにより、CNTバンドルを構成する各CNTの引き剥がれが起き、新たなCNTバンドルの表面が露出する。新しく露出した表面は、新たにSAZMによって覆われる。以上の反応が、CNTバンドルを構成するCNTが完全に孤立分散するまで繰り返されるので、最終的にはCNTが完全に孤立分散する。
具体例として、両性分子として3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート(以下「Z−3−18」と略記する)を使用した場合の分散の仕組みを、図1を用いて説明する。
CNTバンドル1とZ−3−18分子5と安定剤とを混ぜると、Z−3−18分子5は、まず、Z−3−18分子間の電気的引力によって自己組織化し、二量体または四量体になる。この時、安定剤は、Z−3−18分子5の疎水部と水素結合を形成し、二量体または四量体を構成するZ−3−18分子間の結合を安定にする。安定剤はなくても構わないので、ここでは図示しない。次に、これらのSAZM構成要素(Z−3−18分子の二量体または四量体)は、CNTバンドル1の表面に付着し、構成要素間で会合して、CNTバンドル1の表面にSAZMを形成する(図1(A))。この時、隣り合うZ−3−18分子5間で、同じ極性を有する領域が接近すると斥力が働いてしまう。そのため、Z−3−18分子5は、図1のように正電荷と負電荷が交互になるようにSAZMを構成する。
CNTバンドル1を覆うSAZMは、双極子間の強い電気的相互作用によって、他のCNTバンドルを覆うSAZMと静電的に結合する。このような双極子間の電気的相互作用は容易に起こり、静置しておくだけで十分である。この時、この静電的な力によって各CNTバンドルが互いに引っ張りあうことにより、CNTバンドル1を構成する各CNT3の引き剥がしが起き、Z−3−18分子が吸着していないCNTが露出する(図1(B))。この新しく露出した表面は、新たにZ−3−18分子5によって覆われる。以上の反応が、CNTバンドルを構成するCNTが完全に孤立分散するまで繰り返されるので、最終的にはCNT3がZ−3−18分子5によって完全に孤立分散する(図1(C))。
この過程は、両性分子の物理的特性によって自動的に進行するため、従来技術で見られる超音波処理などの物理的分散処理は不必要である。
上記両性分子は、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンのポリマーやポリペプチドなどの両性高分子、および、3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート、3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート、3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート(CHAPS)、3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−2−ヒドロキシプロパンスルホネート(CHAPSO)、n−ドデシル−N,N'−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホネート、n−ヘキサデシル−N,N'−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホネート、n−オクチルホスホコリン、n−ドデシルホスホコリン、n−テトラデシルホスホコリン、n−ヘキサデシルホスホコリン、ジメチルアルキルベタイン、パーフルオロアルキルベタイン、レシチン、などの両性低分子(両性界面活性剤を含む)、などが挙げられる。
安定剤は、例えば、グリセロール、多級アルコール、ポリビニルアルコール、アルキルアミンなどの水素結合を形成する物質が挙げられる。
このように作られたCNTと両性分子の混合物では、バンドルを構成していたCNTは孤立分散しているが、それらは両性分子を介して静電的に結合しているため、粘性が高いペースト状になる(図1(C)参照)。図2は、薬さじ上のCNT分散ペーストの写真である。
なお、上記分散ペーストの製法では、両性分子の正電荷−負電荷間の引力を用いてCNTを孤立分散させるようにしているが、この原理によれば、両性分子を用いずに正電荷−負電荷間の引力を用いてCNTを孤立分散させることもできる。
例えば、両性分子の代わりに陽性分子(例えば、陽イオン性界面活性剤および陽イオン性ポリマー)で修飾したCNTバンドルと、陰性分子(例えば、陰イオン性界面活性剤および陰イオン性ポリマー)で修飾したCNTバンドルと、の2種類のCNTバンドルを用いてCNTを孤立分散させることができる。これら2種類のCNTバンドルを混合すると、2種類のバンドル間で正電荷−負電荷間の引力が働き、上記両性分子を用いた方法と同じようにCNTバンドルが解体されていく。
しかし、この方法では、静電的に結合できるCNTバンドルの数が半減する上、CNTの分散に伴って現れる新たなCNT表面を覆う陽性または陰性の分子がないため、上記両性分子を用いる方法に比べて効率が若干低下することが予想される。
(CNT分散溶液)
CNT分散溶液は、上記製法によって得られたCNT分散ペーストを、極性が高いイオンおよび電荷を有する高分子の溶液に溶解することで得られる。この時、極性が高いイオンおよび電荷を有する高分子の組み合わせは、極性が高い陰イオンおよび酸性高分子、または極性が高い陽イオンおよび塩基性高分子、のいずれかとなる。以下、極性が高い陰イオンおよび酸性高分子を用いた場合について説明する。
極性が高い陰イオンは、溶液中では両性分子内の正電荷部分と強くイオン結合し、両性分子の正電荷部分を電気的に中和する。これにより、両性分子は負電荷に帯電し、両性分子に覆われたCNTは負電荷を帯びるようになる。その結果、孤立分散したCNTは互いに反発するようになり、CNT分散ペーストのように静電的に結合しなくなるので、CNTは溶液中で完全に孤立分散状態になる。
上記極性が高い陰イオンは、例えば、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、フッ化ベリリウムイオンなどが挙げられる。
酸性高分子は、両性分子によって孤立分散されたCNTの安定化において主たる役割を果たす。酸性高分子は、上記極性が高い陰イオンによって負の電荷を帯びるようになったCNTを覆う両性分子と、互いに反発しあう性質を持つ。そのため、CNTを覆っている両性分子は、CNTを分散させた後も周囲にある酸性高分子と反発しあうことになるので、CNTから離れることができなくなる。これにより、SAZMは高い安定性を得られるようになる。なお、酸性高分子は、ペーストを作製する段階で混ぜても構わない。また、孤立分散されたCNTの安定性を高める必要がない場合は、電荷を有する高分子(この場合、酸性高分子)は必ずしも必要ではない。電荷を有する高分子を加えなくても、CNT分散溶液は得られる。
上記酸性高分子は、例えば、κ―カラギーナン(κ-carrageenan)、DNA、ナフィオン(登録商標)、酢酸セルロース、リン酸セルロース、スルホン酸セルロース、ゲラン、アラビアンガム、ポリーリン酸などが挙げられる。
極性が高い陽イオンおよび塩基性高分子を用いた場合は、原理は同じだが正電荷と負電荷が逆になる。すなわち、両性分子は、極性が高い陽イオンによって両性分子が正電荷を帯び、周囲の塩基性高分子と反発するようになる。上述のとおり、孤立分散されたCNTの安定性を高める必要がない場合は、電荷を有する高分子(この場合、塩基性高分子)は必ずしも必要ではない。
上記極性が高い陽イオンは、例えば、テトラメチルアンモニウムイオンなどが挙げられる。
上記塩基性高分子は、例えば、プロトン化されているキトサンなどが挙げられる。
(応用例)
本発明によって製造された、CNT分散ペーストおよびCNT分散溶液は、様々な物質への塗布、混合が可能である。
例えば、本発明に係るCNT分散ペーストをDNAから成る膜に塗布または混合することが可能であり、それを乾燥後、DNAを分解することにより、CNT膜を調製することが可能となる。本発明に係るCNTペーストを用いた場合、従来の分散方法に比べて孤立分散したCNTが再バンドル化しにくいため、従来の分散方法で調整されたCNTよりもより多くのCNTを膜に含有させることができる。また、このようにして得られたCNT膜は、孤立分散したCNTから調製されているので、従来のCNTバンドルを含む溶液から調製された膜と比較して、一本一本のCNT同士の絡み合いが密となる。結果として極めて高強度のCNT膜になる。このような高強度CNT膜は、細胞培養用の基材などとして利用できる。
また、本発明に係るCNT分散ペーストを一方向に力学的に伸展しながら物質に塗布すること、または物質に塗布または混合した後に電場を印加すること、などによって、CNT分散ペースト内のそれぞれのCNTを一方向に配向させることができる。その結果、CNTを塗布または混合した物質に、電気的特性および/または力学的特性を付与することが可能となる。
さらに、本発明によって得られた、孤立分散したCNTは、凝集状態またはバンドル状態のCNTと比較して柔軟性に優れているため、柔軟性を持つ足場材料として利用できる。例えば、孤立分散したCNTにアパタイトを析出させ、それを足場に骨芽細胞を培養することで、柔軟な骨組織再生基材を提供することができる。
また、本発明のCNTの分散方法は、CNTと同様の理由により凝集している0次元/1次元炭素構造体にも適用できる。
具体的には、0次元(点として表しうる、すなわち概略球状の粒子)の形態を有する炭素構造体として、フラーレン(C60、C70、C82、C90、C100など)など、1次元(線として表しうる、針状、棒状の粒子)の形態を有する炭素構造体として、カーボンナノチューブ、カーボンナノワイヤー、カーボンナノホーン、カーボンナノシート、カーボンナノベルトなど、に対しても本発明に係る分散方法を適用することができる。
実施例1は、両性分子として3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート、電荷を有する高分子としてκ―カラギーナン、極性の高いイオンとしてヨウ化物イオン、を用いて、SWCNT分散ペーストおよびSWCNT分散溶液を調製した場合である。
CNTとしてSWCNT(Nano−Lab)を0.12g、両性分子として3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート(Fluka:以下「Z−3−18」と略記する)を0.42g、安定剤としてグリセロールを4ml、を用意した。これらの物質を自動乳鉢で20分間練り、混合した。その後、電荷を有する高分子としてκ―カラギーナン(和光純薬)0.21gと、溶媒として脱イオン水4mlを混合物に加え、さらに40分間自動乳鉢で練り、混合した。以上の操作により、光沢があり、黒く、粘性が高いSWCNT分散ペーストが得られた。
このSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が2%以下になるように、1.0mMのヨウ化ナトリウム水溶液に溶かすことによって、SWCNT分散溶液を得た。
実施例2は、電荷を有する高分子としてκ−カラギーナンを、極性の高いイオンとしてチオシアン酸イオン、を用いて、孤立分散したSWCNTの配向膜を作製した場合である。
実施例1で作製したSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が約500ppmになるように、1.0mMチオシアン酸ナトリウム水溶液に溶かした。さらに、κ−カラギーナンを1%(w/v)になるようにこの水溶液に加えた。この水溶液を透過型電子顕微鏡のステージ上で乾燥、成型し、薄膜を作製した。
図3は、SWCNT配向膜の高分解能透過型電子顕微鏡像である。スケールバーは、50nmを示している。膜を構成するSWCNTは、バンドル状ではなく1本ずつになっており、かつ、溶液を滴下乾燥した際に表面張力が作用した方向(円周方向)に向かって配向していた。個々のSWCNTは直径2.5±0.2nmであり、完全に孤立分散していることがわかった(矢印)。なお、SWCNTを配向させた原動力は、この薄膜を形成する際に生じた表面張力であると考えられる。
この結果から、実施例1のSWCNT分散ペーストおよび分散溶液も、SWCNTがバンドル状ではなく1本ずつになっていることが示唆された。
実施例3は、両性分子として3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート、電荷を有する高分子として高分子DNA、を用いて、SWCNT分散ペーストを調製した場合である。
CNTとしてSWCNTを0.2g、両性分子として3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート(Fluka:以下「Z−3−14」と略記する)を0.4g、安定剤としてグリセロールを5ml、を用意した。これらの物質を自動乳鉢で30分間練り、混合した。その後、この混合物に、電荷を有する高分子として高分子DNA(ひも状、分子量150万、有機合成薬品工業)を含む水溶液を5ml加え、さらに30分間自動乳鉢で練り、混合した。以上の操作により、光沢があり、黒く、粘性が高いSWCNT分散ペーストが得られた。
得られた分散ペーストを、実施例2と同様に高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、SWCNTは完全に孤立分散していることがわかった。
実施例4は、両性分子として2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンポリマーを用いて、SWCNT分散ペーストを調製した場合である。
CNTとしてSWCNTを0.2g、両性分子として2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンのポリマー(大和化学:以下「MPC−ポリマー」という)を0.4g、脱イオン水を5ml、を用意した。これらの物質を自動乳鉢で30分間練り、混合した。以上の操作により、光沢があり、黒く、粘性が高いSWCNT分散ペーストが得られた。
得られた分散ペーストを、実施例2と同様に高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、SWCNTは完全に孤立分散していることがわかった。
実施例5は、両性分子ではなく、陽性分子および陰性分子を用いて、SWCNT分散ペーストを調製した場合である。
CNTとしてSWCNTを0.1g、陽性分子として陽イオン性界面活性剤のN−[3−(ペルフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム=ヨージド(三菱マテリアル)の2%水溶液50ml、を用意し、これらの物質を自動乳鉢で1時間練り、混合した。同様に、SWCNTを0.1gと、陰性分子として陰イオン性界面活性剤のリン酸ビス[2−(N−プロピルペルフルオロオクチルスルホニルアミノ)エチル]エステル(三菱マテリアル)の1.5%水溶液40ml、を用意し、これらの物質を自動乳鉢で1時間練り、混合した。得られた2種類のCNT混合物を合わせ、さらに自動乳鉢で1時間練り、混合した。以上の操作により、光沢があり、黒く、粘性が高いSWCNT分散ペーストが得られた。
得られたSWCNT分散ペーストを遠心分離し上澄みを回収することで、孤立分散したSWCNTを得た。回収率は約65%であった。
実施例6は、陽性ポリマーおよび陰性ポリマーを用いて、SWCNT分散ペーストを調製した場合である。
CNTとしてSWCNTを0.1g、陽イオン性ポリマーとしてキトサンの1.5%水溶液50ml、を用意し、これらの物質を自動乳鉢で1時間練り、混合した。同様に、SWCNTを0.1gと、陰イオン性ポリマーとしてアルギン酸ナトリウムの1.5%水溶液50ml、を用意し、これらの物質を自動乳鉢で1時間練り、混合した。得られた2種類のCNT混合物を合わせ、さらに自動乳鉢で1時間練り、混合した。以上の操作により、光沢があり、黒く、粘性が高いSWCNT分散ペーストが得られた。
得られたSWCNT分散ペーストを遠心分離し上澄みを回収することで、孤立分散したSWCNTを得た。回収率は約45%であった。
実施例7は、電荷を有する高分子としてDNA、極性の高いイオンとしてチオシアン酸イオン、を用いて、孤立分散したSWCNTの配向膜を作製した場合である。
実施例1で作製したSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が約1000ppmになるように、1.0mMチオシアン酸ナトリウム水溶液に溶かした。さらに、高分子DNAを1.5%になるようにこの水溶液に加えた。放射型電気泳動装置(発明者の自作)を用いてSWCNTの配向を制御しながら乾燥させてDNA薄膜を作製した。DNA分解酵素でDNAを分解した後、実施例2と同様に高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、SWCNTは完全に孤立分散し、放射状に配向したことがわかった。
図4は、このDNA薄膜中の孤立分散したSWCNTを示す写真である。スケールバーは50mである。
このように、電荷を有する高分子としてDNAを用いた場合、薄膜を形成した後にDNA分解酵素などで電荷を有する高分子を除去できる。
実施例8は、孤立分散したSWCNTを配合・配向したアパタイトを作製した場合である。
実施例1で作製したSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が約200ppmになるように人工唾液(和光純薬)に溶かした。得られた水溶液は、放射型電気泳動装置を用いて電圧をかけながら、24時間静置した。形成した結晶を走査型電子顕微鏡で観察したところ、SWCNTが放射状に配向しており、それを軸にしてリン酸カルシウム結晶が成長したことがわかった。
実施例9は、孤立分散したSWCNTを配合・配向した金属膜を作製した場合である。
実施例1で作製したSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が約1000ppmになるように1.5%アルギン酸ナトリウム水溶液に溶かした。得られた水溶液は、放射型電気泳動装置を用いて電圧をかけながら室温でキャスト、乾燥した。100mM塩化銅(Cu(II)イオン)で架橋した後、1Mアスコルビン酸で還元することによって、SWCNTを配合・配向した銅の薄膜を作製した。
実施例10は、孤立分散したSWCNTを配合・配向したガラスを作製した場合である。
実施例1で作製したSWCNT分散ペーストを、SWCNT含有量が約5000ppmになるように0.5Mケイ酸ナトリウム水溶液に溶かした。得られた水溶液は、放射型電気泳動装置を用いて電圧をかけながら室温でキャスト、乾燥した。これを650℃で焼結することによって、SWCNTを配合・配向したガラスを作製した。
実施例11は、両性分子としてPurebright−MB(登録商標:日本油脂)、極性の高いイオンとしてチオシアン酸イオン、を用いて、SWCNT分散溶液を調製した場合である。Purebright−MBは生体親和性が高いため、Purebright−MBで覆われた孤立分散したSWCNTは、バイオ技術への応用可能性が高いという利点がある。
まず、両性分子としてPurebright−MBを脱イオン水に40mg/mlになるように溶解した。次に、濃度が0.02g/mlになるように、CNTとしてSWCNTをPurebright−MB水溶液に加え、自動乳鉢で30分間練り、混合した。さらに、得られた混合溶液に、チオシアン酸ナトリウム水溶液が10mMになるようにチオシアン酸ナトリウム水溶液を加え、自動振とう機で30分間振とうした。以上の操作により、SWCNT分散溶液を得た。
実施例12は、乳酸・グリコール酸共重合体(以下「PLGA」という)をベースとして、孤立分散したSWCNTを含む膜を作製した場合である。PLGAは生体親和性が高いため、PLGAをベースとした膜は、バイオ技術への応用可能性が高いという利点がある。
まず、濃度が1.0〜3.0%になるように、PLGAをアセトンに溶解した。次に、前記PLGA溶液約5.0mlをテフロンシャーレに注ぎ、室温で乾燥させた。その後、乾燥させたPLGA膜の上に、実施例11で作製したSWCNT分散溶液を1.0ml加え、減圧乾燥した。乾燥後、前記PLGA溶液5.0mlをさらに加え、室温で乾燥させた。以上の操作により、PLGA−SWCNT−PLGA三重膜を作製した。
実施例13は、PLGAをベースとして、孤立分散したSWCNTを含むビーズを作製した場合である。
まず、実施例11で作製したSWCNT分散溶液を自動カプセル化装置(Encapsulator:イノテック社:スイス)を用いて、実施例12で作製したPLGA溶液に添加した。その結果、両溶媒(水とアセトン)の相互拡散によるエマルジョン液滴界面の乱れによる自己乳化効果が発生し、大きさが300〜600nmのエマルジョン滴が生成した。その後、アセトンを除去し、凍結乾燥した。以上の操作により、SWCNT含有PLGAビーズを作製した。
実施例14は、PLGAをベースとして、孤立分散したSWCNTを含む繊維を作製した場合である。
まず、実施例11で作製したSWCNT分散溶液に、アルギン酸ナトリウムをアルギン酸ナトリウムの濃度が約1.0%になるように加えた。得られた溶液を、注射器を用いて連続して10%塩化カルシウム水溶液に注入してアルギン酸繊維を作製した。得られたSWCNT含有アルギン酸繊維を、実施例12で作製したPLGA溶液に浸した後、室温で乾燥させた。以上の操作により、PLGAで覆われたSWCNT含有アルギン酸繊維を作製した。
本発明によって、CNTが均一に孤立分散した、CNT分散ペーストおよびCNT分散溶液を提供できるため、例えば、CNTの吸着性を利用した有害物質除去剤、および、CNTの強度、柔軟性を生かしたCNTガラス、CNT細胞培養基材、CNT膜、CNT配向膜、CNTビーズ、CNT繊維、ならびに、CNTの物理的特性を生かしたCNT塗料、などの多様な用途に向けてCNT材料を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る分散方法の模式図であって、(A)は、カーボンナノチューブバンドルに両性分子が付着した状態を示す模式図、(B)は、カーボンナノチューブバンドルが分離した直後を示す模式図、(C)は、カーボンナノチューブ分散ペーストの状態を示す模式図 本発明の一実施の形態に係る単層カーボンナノチューブ分散ペーストの写真 κ−カラギーナンを電荷を有する高分子として用いて作成した単層カーボンナノチューブ配向膜の高分解能透過型電子顕微鏡写真 DNAを電荷を有する高分子として用いて作成した単層カーボンナノチューブ配向膜の高分解能透過型電子顕微鏡写真
符号の説明
1 カーボンナノチューブバンドル
3 カーボンナノチューブ
5 3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート分子

Claims (16)

  1. 複数のカーボンナノチューブバンドルを構成する各カーボンナノチューブの少なくとも一部分に両性分子を付着させ、前記複数のカーボンナノチューブバンドルのうち、一のカーボンナノチューブバンドルを構成するカーボンナノチューブに付着した両性分子が、隣接する他のカーボンナノチューブバンドルを構成するカーボンナノチューブに付着した両性分子と電気的に引き合うことにより、前記複数のカーボンナノチューブバンドルを構成する各カーボンナノチューブを孤立分散させて、ペーストを製造する、
    カーボンナノチューブ分散ペーストの製造方法。
  2. 両性分子の安定剤をさらに使用する、請求項1記載のカーボンナノチューブ分散ペーストの製造方法。
  3. 請求項1記載または請求項2記載のいずれかの方法を用いて得られたカーボンナノチューブ分散ペーストを、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、フッ化ベリリウムイオンまたはテトラメチルアンモニウムイオンを溶媒に溶かした溶液に加える、カーボンナノチューブ分散溶液の製造方法。
  4. 請求項1記載または請求項2記載のいずれかの方法を用いて得られたカーボンナノチューブ分散ペーストを、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、フッ化ベリリウムイオンまたはテトラメチルアンモニウムイオンおよび電荷を有する高分子を溶媒に溶かした溶液に加える、カーボンナノチューブ分散溶液の製造方法。
  5. 前記イオンおよび電荷を有する高分子の組み合わせは、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオンもしくはフッ化ベリリウムイオンおよび酸性高分子、またはテトラメチルアンモニウムイオンおよび塩基性高分子、のいずれかである、請求項4記載のカーボンナノチューブ分散溶液の製造方法。
  6. カーボンナノチューブおよび両性分子を有するカーボンナノチューブ分散ペーストであって、
    前記カーボンナノチューブの少なくとも一部分に前記両性分子が付着し、前記両性分子同士が電気的に引き合うことにより、前記カーボンナノチューブが孤立分散してペースト状となる、
    カーボンナノチューブ分散ペースト。
  7. カーボンナノチューブと、両性分子と、ヨウ化物イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、フッ化ベリリウムイオンまたはテトラメチルアンモニウムイオンと、を有するカーボンナノチューブ分散溶液であって、
    前記カーボンナノチューブの少なくとも一部に前記両性分子が付着し、前記カーボンナノチューブが前記溶液中に孤立分散している、カーボンナノチューブ分散溶液であり、
    電荷を有する高分子をさらに有するカーボンナノチューブ分散溶液。
  8. 請求項1から請求項5記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ膜であって、
    前記カーボンナノチューブは、所定の方向に配向されているカーボンナノチューブ膜。
  9. 請求項1から請求項5記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ含有アパタイトであって、
    前記カーボンナノチューブは、所定の方向に配向されているカーボンナノチューブ含有アパタイト。
  10. 請求項1から請求項5記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ含有金属膜。
  11. 前記カーボンナノチューブは、所定の方向に配向されている、請求項10記載のカーボンナノチューブ含有金属膜。
  12. 請求項1から請求項5記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ含有ガラス。
  13. 前記カーボンナノチューブは、所定の方向に配向されている、請求項12記載のカーボンナノチューブ含有ガラス。
  14. 請求項1から請求項5記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ含有ビーズ。
  15. 請求項1から請求項記載のいずれかの方法を用いて得られた孤立分散状態のカーボンナノチューブを含有する、カーボンナノチューブ含有繊維
  16. 複数の0次元/1次元炭素構造体の凝集体を構成する各0次元/1次元炭素構造体の少なくとも一部分に両性分子を付着させ、前記複数の0次元/1次元炭素構造体の凝集体のうち、一の0次元/1次元炭素構造体の凝集体を構成する0次元/1次元炭素構造体に付着した両性分子が、隣接する他の0次元/1次元炭素構造体の凝集体を構成する0次元/1次元炭素構造体に付着した両性分子と電気的に引き合うことにより、前記複数の0次元/1次元炭素構造体の凝集体を構成する各0次元/1次元炭素構造体を孤立分散させて、ペーストを製造する、
    0次元/1次元炭素構造体分散ペーストの製造方法。
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