JP4979058B2 - 電子写真装置に用いられるベルト及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
1つは、図1や図2のように、複数の電子写真感光体上に形成した異なる色のトナー像を、転写材搬送ベルト上の転写材あるいは中間転写ベルトに順次転写していく、いわゆるタンデム方式のカラー電子写真装置である。
もう1つは、図3のように、1つの電子写真感光体と中間転写ベルトを用いるものであり、中間転写ベルトが、各色トナー像を重ねるのに必要な回数(トナーが4種の場合4回)回転した後にトナー像を転写材Pに一括して転写する方式のカラー電子写真装置である。
(1)ポリエーテルエステルアミド、ポリオレフィンエーテルおよびポリエーテルアミドからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、
(2)ポリフッ化ビニリデン、および
(3)カーボン
を含有する樹脂組成物からなる層を有し、
該樹脂組成物中の該(3)の質量(A)と該(1)の質量(B)との比率(A/B)が4〜50であり、かつ、該樹脂組成物における、該(1)、(2)及び(3)の含有量が、各々、0.1〜1.8質量%、50.0〜97.9質量%、及び2〜15質量%であることを特徴とする電子写真装置に用いられるベルトが提供される。
また、本発明にしたがって、上記電子写真エンドレスベルトを有する電子写真装置が提供される。
先に述べたように、本発明者らは、表面エネルギーが低いために、離型性に優れ、ベルトのクリーニング性が良いことで知られるフッ素樹脂、その中でも、加工温度が低いため、ベルト製造時の取り扱いが容易なポリフッ化ビニリデン(PVDF)に着目した。
このように、吸着力と、画像濃度の安定性が相反する傾向にあったので、それらを両立できるカーボンの濃度が存在するか、カーボンの添加量を細かく振って、検討した。しかし、吸着力と、水玉模様の防止を両立することはできなかった。
1.トリーの発生により、沿面放電発生部分の表面抵抗が極端に低下する。
2.抵抗低下部に存在するトナーに作用する電界強度が強くなりすぎる。
3.電子写真感光体上のトナー(パッチ)をベルトに転写できなくなって、トナーが電子写真感光体に残る。
4.パッチ画像上に樹枝状の模様が現れるようになる。
というメカニズムで樹枝状模様が発生していると考えられる。特に、熱可塑性樹脂組成物をフィルム状に成形した後に、PVDFの融点である170℃以上に加熱する工程を経る場合、樹枝状の模様が発生しやすい。これは、以下のように考えられる。
1.フィルム状に加工された後、再度PVDFの融点以上に加熱されることにより、フィルム成形工程で発生したPVDFの結晶が一旦融解する。
2.PVDFの結晶が一旦融解し、再結晶化する際、カーボンが、PVDF樹脂の結晶の外に吐き出されて凝集し、この凝集物が、沿面放電のきっかけ(電極)を作っている。
1.ベルトの成形工程においてPVDFが結晶化する際、微量に添加されたPEE、POEおよび/またはPEAが、PVDFの結晶化を阻害する。PVDFの結晶が少なければ、そこに取り込まれているカーボンも少なくなる。したがって、このフィルムを再加熱し、PVDFの再結晶化が起きても、結晶から吐き出されるカーボンは少量なので、カーボンの凝集が抑えられ、沿面放電のきっかけが作られにくくなっている。
2.PEE、POEおよび/またはPEAの抵抗値は、PVDFより低いので、仮に沿面放電が発生したとしても、PVDF(海)に対して、島状に分散したPEE、POEおよび/またはPEAによって電荷が素早く除電され、放電の持続が妨げられる。つまり、沿面放電が発生したとしても、すぐに消滅してしまうため、抵抗低下部は、パッチ画像に影響しないほど、極めて微小な領域で収まる。
すなわち、水玉模様を防止するためには、帯電しにくいベルトにするか、除電速度が速いベルトにすると良いと考えられる。一方、吸着力を向上させるには、除電速度の遅いベルトにすると良いと考えられる。
このことから、水玉模様を防止し、かつ、吸着力を高めるには、帯電しにくく、除電速度が遅いベルトが良いと考えられる。
中間転写ベルトを用いた電子写真装置においても、転写材搬送ベルトを用いた電子写真装置と同様に、パッチ検知補正を行う。このため、パッチ画像の水玉模様が発生しない特性は、中間転写ベルトにも、転写材搬送ベルトにも共通して求められる。そして先に述べたように、パッチ画像の水玉模様を防止するためには、除電速度を速めるために、ベルトの抵抗を下げることが有効である。中間転写ベルトの場合には、紙を吸着する機能は不要であるが、ベルトの抵抗を下げると、再転写が悪化する。
特に、高温高湿環境では、ベルトの抵抗が下がりやすいので、再転写が顕著に現れ、画像濃度が大幅に低下してしまう。このように、中間転写ベルトの場合、パッチ画像の水玉模様の防止と、(特に高温高湿環境における)再転写の防止を両立することが、極めて困難である。
さらに、上記配合に、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル、ポリグリセリンステアリン酸エステルなどの、多価アルコール型非イオン系界面活性剤を添加すると、吸着力と繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性をさらに高い次元で両立可能である。
また、C/Aが0.3より大きい場合も、吸着力と繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性が、多価アルコール型非イオン系界面活性剤を添加しないときと、あまり差がないことがわかった。
本発明において、ポリフッ化ビニリデンとは、フッ化ビニリデンのホモポリマーおよび、フッ化ビニリデンとコモノマーとを共重合体したコポリマーを指す。共重合に用いるコモノマーとしては、6フッ化プロピレン、テトラフルオロエチレンなどが挙げられ、該コモノマーの含有率は5〜15モル%程度である。ただし、吸着力の強化と水玉模様の防止を両立するためには、ホモポリマーの方が有利であった。ポリフッ化ビニリデンのホモポリマーにおいては、頭−頭(Head−to−head)結合になっている部分と、頭−尾結合(Head−to−Tail)結合になっている部分が混在する場合が多いが、それらの比率が本発明の効果に影響することはない。
まず、ベルトを図11aに示したように、ベルト表面と水平な面でスライスする。スライス面は、ベルトの厚さ方向に対して中央位置とする。スライス面を真上から、走査電子顕微鏡(SEM)で観察する(図11b)。観察倍率は、走査電子顕微鏡の観察視野の中に、黒鉛粒子が50〜100個程度観察される倍率とする。観察された視野の中から、黒鉛粒子をランダムに30個選び出す。選び出した30個の黒鉛粒子の観察面積(走査電子顕微鏡で観察したときの面積)を、それぞれ求める。次に、求められた30個の観察面積を、相加平均する。最後に、該相加平均値と同じ面積を有する円の直径を算出し、これを黒鉛の平均粒子径とする。
まず、ベルトを図11aに示したように、ベルト表面と水平な面で、薄く切り出す。切り出す位置は、ベルトの厚み方向に対して中央部とする。
切り出したサンプルのスライス面を、透過電子顕微鏡(TEM)で観察する。観察倍率は、透過電子顕微鏡の観察視野の中に、カーボンブラックの一次粒子が50〜100個程度観察される倍率とする。観察された視野の中から、カーボンブラックの一次粒子をランダムに30個選び出す。選び出した各粒子の観察面積(透過電子顕微鏡で観察したときの面積)を、それぞれ求める。次に、求められた30個の観察面積を、相加平均する。最後に、該相加平均値と同じ面積を有する円の直径を算出し、これをカーボンブラックの一次粒子径とする。
すなわち、ポリフッ化ビニリデンの含有量Mは、ベルトに用いられる樹脂組成物の全質量に対して、50.0〜97.9質量%が好ましい。50.0質量%より少ないと、ポリフッ化ビニリデンの好ましい特性であるクリーニング性が発揮されにくくなる。97.9質量%より多いと、ポリフッ化ビニリデンの持つ結晶性が強く現れ、成形されたベルトの寸法変化が大きくなる。すると、ベルトの張架ユニットの寸法許容範囲を大きくする必要が生じるため、電子写真装置の小型化の観点から好ましくない。
グリセリン脂肪酸エステル(グリセリンと脂肪酸とのエステル反応により得られる化合物)、ペンタエリトリット脂肪酸エステル(ペンタエリトリトールと脂肪酸とのエステル反応により得られる化合物),ソルビット脂肪酸エステル(D−ソルビトールと脂肪酸とのエステル反応により得られる化合物),ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンと脂肪酸とのエステル反応により得られる化合物)。
ポリオレフィン,エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH),ポリスチレン,ポリアクリロニトリル,ABS樹脂,ポリアセタール,メタクリル樹脂,変性ポリフェニレンエーテル,ポリサルホン,ポリエーテルサルホン,ポリアミドイミド,熱可塑性ポリイミド,ポリエーテル・エーテルケトン,脂肪族ポリケトン,ポリメチルペンテン,フッ素樹脂(エチレン−4フッ化エチレン共重合体,4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体,フッ化エチレンプロピレン共重合体,4フッ化エチレンなど)。
あらかじめPVDFと、カーボンと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤とを溶融混練(一次混練)し、粉砕して粉砕物を得、
次に該粉砕物と、PVDFと、PEE、POEおよび/またはPEAとを溶融混練(二次混練)して混練物を得、該混練物を溶融成形によってチューブ状に成形するとき、多価アルコール型非イオン系界面活性剤を添加したことによる、吸着力と繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性を両立する効果が高まる。一次混練時において、カーボンと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤とが十分に馴染むことで、最終的に得られる樹脂組成物の電気特性が、過大な電荷は素早く除電するが、適度な電荷は保持するという性質を発揮しやすくなるためではないか、と思われる。
<測定器>
抵抗計:超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)
試料箱:超高抵抗計測定用試料箱TR42(アドバンテスト社製)
(主電極はφ22mm厚さ10mmの金属、ガードリング電極は内径41mm、外径49mm厚さ10mmの金属とする)
ベルトから直径56mmの円形の試験片を切り出す。切り出した試験片の片面には、その全面にPt−Pd蒸着を行うことで蒸着膜電極を設ける。もう一方の面には同じくPt−Pd蒸着膜により、直径25mmの主電極膜と、内径38mm、外径50mmのガードリング電極膜を同心状に設ける。なお、Pt−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立製作所製)を用い、電流値15mAにて蒸着操作を2分間行って得る。蒸着操作を終了したものを測定サンプルとする。測定時には、直径22mmの主電極を、直径25mmの主電極膜からはみ出さないように該膜の上に置く。また、内径41mmのガードリング電極を、内径38mm、外径50mmのガードリング電極膜からはみ出さないように、電極膜の上に置いて測定する。
測定雰囲気:23℃/50%RH
(測定サンプルは、あらかじめ測定雰囲気に24時間放置しておく)
測定モード:プログラムモード5
(チャージおよびメジャー30秒、ディスチャージ10秒)
印加電圧:100(V)
その他の条件および体積抵抗率の計算は、ASTM−D257−78に準拠する。
以下、実施例をもって本発明をさらに詳細に説明する。
2軸押し出し機を利用して、表1の配合からなるペレットを作製した。次に、該ペレットを、図5に示すインフレーション成形装置を用いてインフレーション成形した。ここで、図6に示すように、エアリング200には、一本200(W)のカートリッジヒーターが、直径700mmのピッチ円(PCD700)上に40本内蔵されている。各ヒーターを挟みこむように、銅板(ヒートシンク)2枚を1対として、各カートリッジヒーターに取り付けた(図7および図8参照)。
なお、図6から明らかなように、エアリング内部は周方向に仕切られていない。また、エアリング200へのエア供給口210は、不図示の送風手段(ブロワ)に接続されており、ここを通じて送風されたエアが、エアリング200の内部で周方向の流量が均一化され、図6の噴出し口から出てくる。
該操作により、インフレーションチューブの折り目は消失した。次に、蛇行防止ガイドを内周面に取り付け、幅をカットして、周長480mm、幅245mm、厚さ100μmのベルトを得た。
得られたベルトを、転写材搬送ベルト24として、図4のような電子写真装置に組み込んだ。
感光ドラム1−Yは回転過程で、1次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段による像露光3を受ける。このようにしてカラー画像の第1の色成分像(この例ではイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)によりイエロー成分トナー像に現像される。このようにして感光ドラム1−Y上に第1色(イエロー)のトナー像が形成される。そして、所定のタイミングで、感光ドラム1−M、1−C、1−BK上にも第2色〜第4色のトナー像が形成される。
以上が、電子写真装置の動作概略である。
<水玉模様の評価>
繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性を直接測定する代わりに、水玉模様の評価を行った。試験環境は、23℃/55%RHとした。なお、あらかじめ、転写材搬送ベルトを組み込んだ電子写真装置を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。
まず、各色について、20mm四方の大きさのトナー像(パッチ画像)を、ベルト上に並べて転写した。もちろん、このときには転写材を使用していない。つまり、電子写真感光体に形成されたトナー像を直接、転写材搬送ベルト上に転写した。なお、4色のパッチの、ベルト上の濃度(ベルト上のトナー載り量)が、0.3±0.1(mg/cm2)になるように、現像バイアスを調節した。転写バイアスは、全色とも+1300(V)とした。
A:水玉模様は、まったく発生していない。
B:かすかに水玉模様の発生が認められるが、凝視しないと判別できない。パッチ画像濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチを読み取ったときと、同等の出力が得られた。
C:凝視しなくても判別できる水玉模様が認められる。ただし軽微であり、パッチ画像濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチ画像を読み取ったときと、同等の出力が得られた。
D:水玉模様が、はっきりと認められる。パッチ画像濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチを読み取ったときとは異なる出力が得られた。
紙の吸着力が、直接画質に影響する1つ目の項目として、色ズレの評価を行った。
試験環境は、30℃/80%RHとした。なお、あらかじめ、転写材搬送ベルトを組み込んだ電子写真装置と下記2種類の転写材を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。
なお、転写材は、250枚あるいは500枚で一冊として包装されているが、紙を十分に吸湿させるため、該包装を解き、紙が10枚以上重ならないようにして、放置したものを用いた。
このような評価を、下記2種類の紙について行った。
紙1:CLC(カラーレーザーコピア)用紙(キヤノン社製、A4サイズ、坪量=81.4g/m2)
紙2:CLC用厚口用紙NS700(キヤノン社製、A4サイズ、坪量=157g/m2)
CLC用紙(坪量=81.4g/m2)を用いる場合:4色共に+800(v)
CLC用厚口用紙(坪量=157g/m2)を用いる場合:4色共に+900(V)
厚口用紙の場合に、転写バイアスを高めにしたのは、紙が厚い分、紙の抵抗が高いので、トナーを良好に転写するためには、より高い転写バイアスが必要となるからである。
200μm以下:A
200μmより大きく220μm以下:B
220μmより大きく240μm以下:C
240μmより大きく260μm以下:D
260μmより大きい:DD
紙の吸着力が、直接画質に影響する二つ目の項目として、後端横スジの評価を行った。
試験環境は、30℃/80%RHとした。なお、あらかじめ、転写材搬送ベルトを組み込んだ電子写真装置と上記2種類の転写材を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。
なお、転写材は、250枚あるいは500枚で一冊として包装されているが、紙を十分に吸湿させるため、該包装を解き、紙が10枚以上重ならないようにして、放置したものを用いた。
なお、転写バイアスは、色ズレの評価と同様に、用いる紙によって、値を変えた。
CLC用紙(坪量=81.4g/m2)を用いる場合:4色共に+800(v)
CLC用厚口用紙(坪量=157g/m2)を用いる場合:4色共に+900(V)
厚口用紙の場合に、転写バイアスを高めにした理由は、色ズレの評価において述べた理由と同じである。
評価基準は、紙によらず、以下の通りとした。評価結果を表7に示す。
A:後端横スジは、まったく発生していない。
B:かすかに後端横スジの発生が認められるが、凝視しないと判別できない。
C:凝視しなくても判別できる程度の後端横スジの発生が認められるが、軽微である。
D:後端横スジが、はっきりと認められる。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例では、A/B=50であるので、実施例1と比較すると、水玉模様防止と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)のレベルが劣った。
また、10000枚耐久後、パッチ画像に極めて軽微な樹枝状の模様が認められたが、パッチ濃度を誤って読み取るほどのレベルではなかったため、画像濃度の安定性は、初期と同等であった。
配合を表1のように変え、厚みを100μmから60μmに変更した以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例では、PEEAの量が1.8質量%と多めである上に、PEEAに対するカーボンの量(A/B)が4と少なめであるので、実施例3と比較すると、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)のレベルが劣った。
配合を表1のように変え、厚みを100μmから130μmに変更した以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例では、A/Bが20であるため、10000枚耐久後のパッチ画像に、樹枝状の模様は、全く認められなかった。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。本実施例では、PEEAとPOEを配合した。また、カーボンも2種類使用した。結果を表7に示す。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例では、フィラーの添加量が多いため、10000枚耐久後に、ベルトに軽微なひび割れが認められた。
配合を表1のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例のフィラー添加量は、実施例10より少ないため、10000枚耐久後に、ベルトにひび割れは認められなかった。
グラフト鎖用モノマーとしてスチレン70質量部、
ブチルメタクリレート20質量部、
グリシジルメタクリレート8.5質量部、
連鎖移動剤として4臭化炭素0.5質量部、
ラジカル発生剤としてアゾビスイソブチロニトリル1質量部、
の混合物に対して、ポりビニルアルコールの1%水溶液100質量部を加え、攪拌装置と窒素ガス導入管を取り付けた反応容器に仕込み、反応容器内を窒素気流下で80℃に保って、激しく攪拌しながら、10時間重合させた。重合生成物をろ過、洗浄、乾燥して、グラフト鎖用ポリマーを得た。該グラフト鎖用カーボン100質量部と、ファーネスブラック(MA100R三菱化学製)15質量部とを180℃のニーダーで30分間混練して、グラフト化カーボンを得た。
製造例1で得られたグラフト化カーボンを用いて、表1に示す配合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
本実施例では、グラフト化カーボンを用いているため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)のレベルが、他の実施例と比較して劣った。
これは、カーボンの表面がグラフト鎖で覆われたことで、カーボンとポリフッ化ビニリデンとの界面エネルギーが変化し、このことがベルトの電気特性に影響を与えて、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)の両立が困難になったものと思われる。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本実施例では、A/Bが20であるため、10000枚耐久後のパッチ画像に、樹枝状の模様は、全く認められなかった。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。本実施例では、A/B=50であるので、10000枚耐久後、パッチ画像に極めて軽微な樹枝状の模様が認められた。ただし、パッチ濃度を誤って読み取るほどのレベルではなかった。結果を表7に示す。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
厚みを150μmに変更した以外は、実施例5と同様にして、ベルトを製造、評価した。本実施例では、ベルトの厚みが150μmと厚いため、ベルトの静電容量が小さい。このため、実施例5よりも水玉模様が悪かった。結果を表7に示す。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。
以上、本発明のベルトが、吸着ローラーを持たない図4の電子写真装置に好適であることを説明してきたが、もちろん、図1のように吸着ローラーを有する電子写真装置に用いることも可能である。
実施例1で得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図3に示す電子写真装置に組み込んだ。電子写真感光体1の外径は、直径46.7mmである。電子写真感光体は、20μmの電荷輸送層を持ち、像露光前の電位(Vd)が−600(V)、像露光後の電位(Vl)が−150(V)となるように一次帯電および露光を行った。中間転写ベルトの移動速度は51mm/秒、電子写真感光体の表面速度は、50mm/秒とした。トナーは、非磁性1成分のネガトナーを用いた。一次転写ローラー6および2次転写ローラー7は、実施例1で用いた転写ローラー22と同じものを使用した。ベルトクリーニング部材9は、図9の装置を用いた転写ローラーの抵抗測定方法と同一の測定方法にて、1×107(Ω)の抵抗値を示す、外径12mmのゴムローラーを用いた。該ローラーに、交流電圧と、電子写真感光体の表面電位と逆極性の直流電圧を重畳した電圧(ここでは、2kHz、2kVppの正弦波交流電圧と、+1kVの直流電圧)を印加し、中間転写ベルト5上のトナーを、電子写真感光体と逆極性に帯電させた。これによって、トナーが電子写真感光体1と中間転写ベルト5との当接部(ニップ部)およびその近傍において、中間転写ベルト5から電子写真感光体1に静電的に転写されるようにした(静電クリーニング)。上記の静電クリーニングによって、中間転写ベルト5をクリーニングし、水玉模様評価用の画像形成動作および再転写評価用の画像形成動作に備えた。なお、水玉模様評価用の画像形成動作時および再転写評価用の画像形成動作時には、ベルトクリーニング部材9は中間転写ベルト5から離間している。
<水玉模様の評価>
繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性を直接測定する代わりに、水玉模様の評価を行った。試験環境は、23℃/55%RHとした。なお、あらかじめ、中間転写ベルトを組み込んだ電子写真装置を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。
まず、各色について、20mm四方の大きさのトナー像(パッチ)を、中間転写ベルト上に、並べて転写した。なお、4色のパッチの、ベルト上の濃度(ベルト上のトナー載り量)が、0.3±0.1(mg/cm2)になるように、現像バイアスを調節した。転写バイアスは、全色とも+1300(V)とした。
A:水玉模様は、まったく発生していない。
B:かすかに水玉模様の発生が認められるが、凝視しないと判別できない。パッチ濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチを読み取ったときと、同等の出力が得られた。
C:凝視しなくても判別できる水玉模様が認められる。ただし軽微であり、パッチ濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチを読み取ったときと、同等の出力が得られた。
D:水玉模様が、はっきりと認められる。パッチ濃度を読み取るセンサーの出力を測定したところ、正常なパッチを読み取ったときとは異なる出力が得られた。
試験環境は、30℃/80%RHとした。なお、あらかじめ、中間転写ベルトを組み込んだ電子写真装置と、実施例1で用いた用紙1を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。転写材は、500枚で一冊として包装されているが、紙を十分に吸湿させるため、該包装を解き、紙が10枚以上重ならないようにして、放置したものを用いた。
評価モード1:過去1時間以上、画像出力を行っていない状態から評価を開始する。まず、電子写真装置をフルカラーモード(中間転写ベルトが4回転してから転写材への2次転写に移るモード)で、第一色であるイエローのベタ画像を、電子写真感光体から中間転写ベルトに転写させた(一回転目)。なお、電子写真感光体上のトナー載り量が、0.6±0.1(mg/cm2)になるように、イエロートナーの現像バイアスを調節した。一次転写バイアスは+800(v)とした。イエロートナーの一次転写を終え、中間転写ベルトが二回転目(2色目の一次転写工程)に入ったときに、電子写真装置の電源をOFFにして、すべての動作を止めた。なお、2色目は、電子写真感光体上に、像露光を行っていない。電子写真感光体上に再転写されたイエロートナーを、無色透明の粘着剤つきポリエステルテープに写し取り、用紙1に貼り付けた。再転写トナー濃度を知るための比較対照として、トナーが全く付着していない状態の、前記ポリエステルテープも、用紙1に貼り付けた。イエロートナーが付着したポリエステルテープと、トナーが付着していないポリエステルテープの画像濃度を、マクベス濃度計(RD914、グレタグマクベス社製)で読み取り、両者の濃度差を、再転写の指標とした。
なお、評価モード2の一次転写バイアスは、すべて+800(v)、二次転写バイアスは、+1500(v)とした。電子写真感光体上に再転写されたイエロートナーの濃度を、評価モード1と同様の方法で測定し、評価した。
なお、表8の評価基準は以下のようである。
A:濃度0.02未満。
B:濃度0.02以上0.05未満。
C:濃度0.05以上0.1未満。
D:濃度0.1以上。画像濃度、色調への影響が大きい。
実施例1で得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図2に示す電子写真装置に組み込んだ。なお、電子写真感光体1−Y〜1−BKは、20μmの電荷輸送層を持ち、像露光前の電位(Vd)が−600(V)、像露光後の電位(Vl)が−150(V)となるように一次帯電および露光を行った。1−Y〜1−BKの外径は、いずれも直径24mmである。中間転写ベルトの移動速度は51mm/秒、電子写真感光体の表面速度は、50mm/秒である。トナーは、非磁性1成分のネガトナーを用いた。一次転写ローラー6および2次転写ローラー7は、実施例1で用いた転写ローラー22と同じものを使用した。ベルトクリーニング部材9は、実施例21と同じものを用いた。該ローラーに印加する電圧も、実施例21と同様にして、中間転写ベルト5の静電クリーニングを行うようにした。なお、実施例21と同様に、水玉模様評価用の画像形成動作時および再転写評価用の画像形成動作には、ベルトクリーニング部材9は中間転写ベルト5から離間している。
以下のようにして、水玉模様および再転写の評価を行った。
繰り返し画像出力時の画像濃度の安定性を直接測定する代わりに、水玉模様の評価を行った。試験環境は、23℃/55%RHとした。なお、あらかじめ、中間転写ベルトを組み込んだ電子写真装置を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。
まず、各色について、20mm四方の大きさのトナー像(パッチ)を、中間転写ベルト上に、並べて転写した。なお、4色のパッチの、ベルト上の濃度(ベルト上のトナー載り量)が、0.3±0.1(mg/cm2)になるように、現像バイアスを調節した。転写バイアスは、全色とも+1300(V)とした。
4色のパッチを、中間転写ベルト上に転写し終えた直後、2次転写工程に入る前に、電子写真装置の電源をOFFにして、中間転写ベルト上に掲載されたパッチ画像の濃度の均一性を、目視で確認した。水玉模様の評価基準は、実施例21と同じである。評価結果を表8に示す。
試験環境は、30℃/80%RHとした。なお、あらかじめ、中間転写ベルトを組み込んだ電子写真装置と、実施例1で用いた用紙1を、該環境に24時間以上放置してから、評価を行った。転写材は、500枚で一冊として包装されているが、紙を十分に吸湿させるため、該包装を解き、紙が10枚以上重ならないようにして、放置したものを用いた。
評価モード1:過去1時間以上、画像出力を行っていない状態から評価を開始する。1色目(イエロー)は、電子写真感光体に全露光してベタ画像とし、2色目(マゼンタ)は、露光しなかった。なお、電子写真感光体上のトナー載り量が、0.6±0.1(mg/cm2)になるように、イエロートナーの現像バイアスを調節した。一次転写バイアスは+800(v)とした。
イエロートナーの一次転写を終え、中間転写ベルトが二回転目(2色目の一次転写工程)に入ったときに、電子写真装置の電源をOFFにして、すべての動作を止めた。なお、2色目は、電子写真感光体上に、像露光を行っていない。電子写真感光体上に再転写されたイエロートナーの濃度を、実施例21と同様の方法で測定、評価した。
評価モード2の一次転写バイアスは、すべて+800(v)、二次転写バイアスは、+1500(v)とした。電子写真感光体上に再転写されたイエロートナーの濃度を、評価モード1と同様の方法で測定、評価した。
評価結果を表8に示す。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例では、導電剤としてPEEAのみを使用しているため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例では、導電剤としてカーボンのみを使用しているため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像には、樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例の体積抵抗率は、実施例4と同じであったが、A/Bが3と小さいために、PEEAのみを添加した比較例1と同様の特性しか得られなかった。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例の体積抵抗率は、実施例4と同じであったが、A/Bが55と大きいために、カーボンのみを添加した比較例2と同様の特性しか得られなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像に樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例の評価結果は、PEEAのみを添加した比較例1の評価結果と同等になった。これは、本比較例のA/Bが1.43と小さいために、実質的にPEEAの効果が支配的になったためと考えられる。
配合を表2のように変えた以外は、実施例1と同様にしてベルトを製造、評価した。結果を表7に示す。本比較例の評価結果は、PEEAのみを添加した比較例1の評価結果と同等になった。これは、本比較例のA/Bが1.43と小さいために、実質的にPEEAの効果が支配的になったためと考えられる。
比較例3のベルトを、中間転写ベルトとして、図3の電子写真装置に組みこんで、実施例21と同様に評価した。評価結果を表8に示す。
比較例4のベルトを、中間転写ベルトとして、図3の電子写真装置に組みこんで、実施例21と同様に評価した。評価結果を表8に示す。また、10000枚耐久後のパッチ画像に樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。
比較例3のベルトを、中間転写ベルトとして、図2の電子写真装置に組みこんで、実施例22と同様に評価した。評価結果を表8に示す。
比較例4のベルトを中間転写ベルトとして、図2の電子写真装置に組みこんで、実施例22と同様に評価した。評価結果を表8に示す。また、10000枚耐久後のパッチ画像に樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。
あらかじめカーボンと多価アルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
それにも拘わらず、本実施例のベルトにおいては、157g/m2の厚紙においても、水玉、色ズレ、後端横スジのすべてにおいて、良好な結果を得ることが出来た。結果を表9に示す。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
まず、下記のようにして、粉砕物5(一次混練物)を作った。
粉砕物5:空にした加圧式のニーダーを200℃に加熱しておき、そこにPVDFのペレット79.8kgを投入して、攪拌混合し、PVDFを融解させた。次に、カーボンブラック(ケッチェンブラックEC−600JD)2.5kgと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤(チラバゾールH−818)25gとをニーダーに投入し、ニーダーの蓋を閉じて6分間混練した。この操作(カーボンブラックと多価アルコール型非イオン系界面活性剤の投入および混練)を、合計8回行った。したがって、最終的にニーダーに投入された物質は、PVDFが79.8kg、カーボンブラックが20kg、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が200gである。8回目の投入および混練が終了後、ニーダーの蓋を開けて、混練物が230℃になるまで、室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。そして再び、ニーダーの蓋を開け、混練物が230℃になるまで室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。このとき、混練物の温度は270℃になっていた。最初にカーボンブラックを投入してからの総混練時間は、64分である。混練物の温度は270℃より高くならないようにした。得られた混練物を、ギロチンカッターと粉砕機を用いて、2〜5mm程度の大きさに粉砕し、粉砕物5を得た。
実施例23で用いた粉砕物2と、粉砕物5と、PVDFと、PEAとを混合し、2軸押し出し機を用いて溶融混練(二次混練)し、表4の配合のペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を、表9に示す。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
まず、下記のようにして、粉砕物12(一次混練物)を作った。
粉砕物12:空にした加圧式のニーダーを200℃に加熱しておき、そこにPVDFのペレット69.7kgを投入して、攪拌混合し、PVDFを融解させた。次に、カーボンブラック(シーストSPSRF−LS)5kgと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤(チラバゾールH−818)50gとをニーダーに投入し、ニーダーの蓋を閉じて6分間混練した。この操作(カーボンブラックと多価アルコール型非イオン系界面活性剤の投入および混練)を、合計6回行った。したがって、最終的にニーダーに投入された物質は、PVDFが69.7kg、カーボンブラックが30kg、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が300gである。6回目の投入および混練が終了後、ニーダーの蓋を開けて、混練物が230℃になるまで、室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。そして再び、ニーダーの蓋を開け、混練物が230℃になるまで室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。このとき、混練物の温度は270℃になっていた。最初にカーボンブラックを投入してからの総混練時間は、52分である。混練物の温度は270℃より高くならないようにした。得られた混練物を、ギロチンカッターと粉砕機を用いて、2〜5mm程度の大きさに粉砕し、粉砕物12を得た。
実施例23で用いた粉砕物2と、粉砕物12と、PVDFと、PEEAと、酸化亜鉛と、ジメチルシリコーンオイルで処理した酸化亜鉛とを混合し、2軸押し出し機を用いて溶融混練(二次混練)し、表4の配合のペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を、表9に示す。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
実施例24で用いた粉砕物3と、実施例24で用いた粉砕物4と、PVDFと、POEと、酸化亜鉛と、ジメチルシリコーンオイルで処理した酸化亜鉛とを表4の配合になるように混合し、該混合物を2軸押し出し機にて溶融混練(二次混練)してペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を、表9に示す。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
あらかじめカーボンとアルコール型非イオン系界面活性剤とをPVDFに練り込んで粉砕した粉砕物(一次混練物)を、2種類作った。
まず、下記のようにして、粉砕物19(一次混練物)を作った。
粉砕物19:空にした加圧式のニーダーを200℃に加熱しておき、そこにPVDFのペレット67kgを投入して、攪拌混合し、PVDFを融解させた。次に、カーボンブラック(デンカブラック粉状品)5kgと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤(チラバゾールH−818)500gとをニーダーに投入し、ニーダーの蓋を閉じて8分間混練した。この操作(カーボンブラックと多価アルコール型非イオン系界面活性剤の投入および混練)を、合計6回行った。したがって、最終的にニーダーに投入された物質は、PVDFが67kg、カーボンブラックが30kg、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が3kgである。6回目の投入および混練が終了後、ニーダーの蓋を開けて、混練物が230℃になるまで、室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。そして再び、ニーダーの蓋を開け、混練物が230℃になるまで室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間混練した。このとき、混練物の温度は270℃になっていた。最初にカーボンブラックを投入してからの総混練時間は、64分である。混練物の温度は270℃より高くならないようにした。得られた混練物を、ギロチンカッターと粉砕機を用いて、2〜5mm程度の大きさに粉砕し、粉砕物19を得た。
次に粉砕物19と、PVDFと、PEEAと、酸化亜鉛とを混合し、2軸押し出し機を用いて、表4の配合のペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。ただし、ベルトの厚さは60μmとした。評価結果を、表9に示す。
まず、下記のようにして、粉砕物20(一次混練物)を作った。
粉砕物20:空にした加圧式のニーダーを200℃に加熱しておき、そこにPVDFのペレット67kgを投入して、攪拌混合し、PVDFを融解させた。次に、グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)5kgと、多価アルコール型非イオン系界面活性剤(チラバゾールH−818)500gとを、ニーダーに投入し、ニーダーの蓋を閉じて6分間溶融混練した。この操作(グラフト化カーボンブラックと多価アルコール型非イオン系界面活性剤の投入および溶融混練)を、合計6回行った。したがって、最終的にニーダーに投入された物質は、PVDFが67kg、グラフト化カーボンブラックが30kg、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が3kgである。6回目の投入および溶融混練が終了後、ニーダーの蓋を開けて、溶融混練物が230℃になるまで、室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間溶融混練した。そして再び、ニーダーの蓋を開け、溶融混練物が230℃になるまで室温で冷ました。その後、ニーダーの蓋を閉じ、8分間溶融混練した。このとき、溶融混練物の温度は270℃になっていた。最初にグラフト化カーボンブラックを投入してからの総混練時間は、52分である。溶融混練物の温度は270℃より高くならないようにした。以上のようにして得られた溶融混練物を、ギロチンカッターと粉砕機を用いて、2〜5mm程度の大きさに粉砕し、粉砕物20を得た。
実施例34で用いた粉砕物19と、PVDFを表4の配合になるように混合し、該混合物を、2軸押し出し機にて溶融混練(二次混練)して、ペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。本比較例では、導電剤としてカーボンのみを使用しているため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像には、樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。評価結果を、表9に示す。
本比較例と、比較例2との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表7と表9の評価結果を比べるとわかるように、比較例2と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、PEEAまたはPOAまたはPEAがないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
実施例34で用いた粉砕物19と、PVDFとPEEAとを表4の配合になるように混合し、該混合物を、2軸押し出し機にて溶融混練(二次混練)して、ペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。本比較例では、A/Bが3と小さいため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。評価結果を、表9に示す。
また、本比較例と比較例3との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表7と表9の評価結果を比べるとわかるように、比較例3と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
実施例34で用いた粉砕物19と、PVDFとPEEAとを表4の配合になるように混合し、該混合物を、2軸押し出し機にて溶融混練して、ペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。本比較例では、A/Bが55と大きいため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像には、樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。評価結果を、表9に示す。
また、本比較例と比較例4との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表7と表9の評価結果を比べるとわかるように、比較例4と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
実施例34で用いた粉砕物19と、PVDFとPEEAとを表4の配合になるように混合し、該混合物を、2軸押し出し機にて溶融混練(二次混練)して、ペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。本比較例では、A/Bが1.43と小さいため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。評価結果を、表9に示す。
また、本比較例と比較例5との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表7と表9の評価結果を比べるとわかるように、比較例5と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
実施例35で用いた粉砕物20と、PVDFとPEEAとを表4の配合になるように混合し、該混合物を、2軸押し出し機にて溶融混練(二次混練)して、ペレットを得た。該ペレットを用いて、実施例1と同様にして溶融成形することによって、転写材搬送ベルトを作成し、実施例1と同様の評価を行った。本比較例では、A/Bが1.43と小さいため、水玉模様と吸着力(色ズレおよび後端横スジ)が両立できなかった。評価結果を、表9に示す。
また、本比較例と比較例6との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表7と表9の評価結果を比べるとわかるように、比較例6と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
実施例26と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図3に示す電子写真装置に組み込み、実施例21と同様に評価を行った。評価結果を表10に示す。
本実施例では、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が添加されているので、CLC厚口用紙を用いた場合でも、再転写が悪化しなかった。多価アルコール型非イオン系界面活性剤の添加によって過大な電荷を素早く除去する性質が強く現れたため、2次転写ローラーに高い電圧を印加した場合でも2次転写ローラーによって中間転写ベルトに与えられたプラス電荷が残りにくくなっている。すなわち、中間転写ベルトに過大なプラス電荷が残っていると、次色の一次転写時工程において、電子写真感光体と中間転写ベルトとの電位差が大きくなりすぎて、過大な転写電流が流れて、再転写が悪化するが、本実施例の場合には、そのようなことがない。
実施例26と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図2に示す電子写真装置に組み込み、実施例22と同様に評価を行った。評価結果を表10に示す。
本実施例では、多価アルコール型非イオン系界面活性剤が添加されているので、CLC厚口用紙を用いた場合でも、再転写が悪化しなかった。多価アルコール型非イオン系界面活性剤の添加によって過大な電荷を素早く除去する性質が強く現れたため、転写ローラーに高い電圧を印加した場合でも転写ローラーによって中間転写ベルトに与えられたプラス電荷が残りにくくなっている。すなわち、中間転写ベルトに過大なプラス電荷が残っていると、次色の転写時工程において、電子写真感光体と中間転写ベルトとの電位差が大きくなりすぎて、過大な転写電流が流れて、再転写が悪化するが、本実施例の場合には、そのようなことがない。
比較例12と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図3の装置に組み込んで、実施例21と同様に評価を行った。
本比較例では、A/Bが3と小さいため、、水玉模様と再転写が両立できなかった。評価結果を、表10に示す。
また、本比較例と比較例7との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表8と表10の評価結果を比べるとわかるように、比較例7と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
比較例13と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図3の装置に組み込んで、実施例21と同様に評価を行った。本比較例では、A/Bが55と大きいため、水玉模様と再転写が両立できなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像には、樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。評価結果を、表10に示す。
また、本比較例と比較例8との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表8と表10の評価結果を比べるとわかるように、比較例8と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
比較例12と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図2の装置に組み込んで、実施例22と同様に評価を行った。
本比較例では、A/Bが3と小さいため、、水玉模様と再転写が両立できなかった。評価結果を、表10に示す。
また、本比較例と比較例9との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表8と表10の評価結果を比べるとわかるように、比較例9と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
比較例13と同様にして得られたベルトを、中間転写ベルトとして、図2の装置に組み込んで、実施例22と同様に評価を行った。本比較例では、A/Bが55と大きいため、水玉模様と再転写が両立できなかった。また、10000枚耐久後のパッチ画像には、樹枝状の模様が認められ、初期と比較して、画像濃度の安定性が悪化していた。評価結果を、表10に示す。
また、本比較例と比較例10との違いは、多価アルコール型非イオン系面活性剤の有無にあるが、表8と表10の評価結果を比べるとわかるように、比較例10と本比較例の評価結果は同等であった。つまり、A/Bが本発明の範囲にないときには、多価アルコール型非イオン系面活性剤を添加しても、何ら有益な効果は認められなかった。
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
L:黒鉛(UF−G10、平均粒子径4μm、昭和電工製)
M:ジメチルシリコーンオイルで表面処理した酸化亜鉛
(ピグモライト微細亜鉛華B 平均粒子径0.2μm、大東化成工業製)
N:縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル(チラバゾールH−818、太陽化学製)
P:ポリグリセリンステアリン酸エステル(チラバゾールP−4、太陽化学製)
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
L:黒鉛(UF−G10、平均粒子径4μm、昭和電工製)
M:ジメチルシリコーンオイルで表面処理した酸化亜鉛
(ピグモライト微細亜鉛華B 平均粒子径0.2μm、大東化成工業製)
N:縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル(チラバゾールH−818、太陽化学製)
P:ポリグリセリンステアリン酸エステル(チラバゾールP−4、太陽化学製)
B:ポリエーテルエステルアミド(PEEA)樹脂(ペレスタットNC63 三洋化成製)
C:ポリオレフィンエーテル(POE)樹脂(ペレスタット300 三洋化成製)
D:ポリエーテルアミド(PEA)樹脂(ペバックス2533 アルケマ製)
E:カーボンブラック(デンカブラック粉状品 一次粒子径35nm 電気化学工業製)
F:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD 一次粒子径34nm ライオン工業製)
G:カーボンブラック(シーストSP SRF-LS 一次粒子径95nm 東海カーボン製)
H:グラフト化カーボンブラック(製造例1参照)
I:パーフロロブタンスルホン酸カリウム(KFBS 三菱マテリアル製)
J:パーフロロオクタンスルホン酸ナトリウム(エフトップEF-103 ジェムコ製)
K:酸化亜鉛(酸化亜鉛一種 平均粒子径0.6μm堺化学工業製)
Kは導電処理の施されていない酸化亜鉛である。
L:黒鉛(UF−G10、平均粒子径4μm、昭和電工製)
M:ジメチルシリコーンオイルで表面処理した酸化亜鉛
(ピグモライト微細亜鉛華B 平均粒子径0.2μm、大東化成工業製)
N:縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル(チラバゾールH−818、太陽化学製)
P:ポリグリセリンステアリン酸エステル(チラバゾールP−4、太陽化学製)
1−Y イエロー色用電子写真感光体
1−M マゼンタ色用電子写真感光体
1−C シアン色用電子写真感光体
1−BK ブラック色用電子写真感光体
21 次帯電器
3 露光光
41 イエロー色現像器
42 マゼンタ色現像器
43 シアン色現像器
44 ブラック色現像器
5 中間転写ベルト
61 次転写部材
72 次転写ローラー
82 次転写対向ローラー
9 ベルトクリーニング部材
11 給紙ローラー
13 電子写真感光体クリーニング部材
15 定着器
21 駆動ローラー
22 転写ローラー
23 コロナ除電器
24 転写材搬送ベルト
25 吸着ローラー
26 張架ローラー
27,28,29,30,31,33 バイアス電源
1001 軸押し出し機
110 ホッパー
140 ダイス
150 チューブ直径調節用エア吸排気路
160 チューブ
170 安定板
180 ピンチロール
190 カッター
200 エアリング
210 エア供給口
P 転写材
Claims (8)
- (1)ポリエーテルエステルアミド、ポリオレフィンエーテルおよびポリエーテルアミドからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、
(2)ポリフッ化ビニリデン、および
(3)カーボン
を含有する樹脂組成物からなる層を有し、
該樹脂組成物中の該(3)の質量(A)と該(1)の質量(B)との比率(A/B)が4〜50であり、かつ、該樹脂組成物における、該(1)、(2)及び(3)の含有量が、各々、0.1〜1.8質量%、50.0〜97.9質量%、及び2〜15質量%であることを特徴とする電子写真装置に用いられるベルト。 - 前記樹脂組成物において、前記(1)の含有量が0.1〜0.9質量%である請求項1に記載のベルト。
- 前記(3)が、カーボンブラック、またはカーボンブラックおよび黒鉛である請求項1または2に記載のベルト。
- 前記樹脂組成物が、さらに(4)多価アルコール型非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルト。
- 該樹脂組成物中の前記(4)の質量(C)と前記(3)の質量(A)との比率(C/A)が0.01以上0.3以下である請求項4に記載のベルト。
- 前記(4)多価アルコール型非イオン界面活性剤が、グリセリン脂肪酸エステルである請求項5に記載のベルト。
- 前記グリセリン脂肪酸エステルが、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステルおよびポリグリセリンステアリン酸エステルの少なくとも一方である請求項6に記載のベルト。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベルトを有することを特徴とする電子写真装置。
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