JP4978455B2 - プレスフィット端子およびそれを用いた液圧制御装置 - Google Patents

プレスフィット端子およびそれを用いた液圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板の貫通孔に挿入されて基板と電気接続されるプレスフィット端子、およびそれを用いた液圧制御装置に関するものである。
従来のプレスフィット端子は、プレスフィット部が基板の貫通孔に圧入され、プレスフィット部の拡張力により、プレスフィット部と貫通孔内周面とが電気接続されるようになっている(特許文献1参照)。
また、他のプレスフィット端子は、バスバー(以下、これを便宜上、基板という)に形成された貫通孔に挿入されるものであり、同貫通孔の内周縁部を嵌入可能な嵌合凹部を有している。この嵌合凹部に上記内周縁部が嵌入されることでプレスフィット端子が基板に固定される(特許文献2参照)。
特開2004−273256号公報 特開2005−174615号公報
しかしながら、前者のプレスフィット端子は、プレスフィット端子に対してその軸線方向に力が加わったとき、その力に対する抵抗力はプレスフィット部と貫通孔内周面との間の摩擦力のみであるため、振動等によりプレスフィット端子が基板から分離し易くなる(抜けやすくなる)おそれがあった。
例えば、前者のプレスフィット端子をソレノイドの端子として用い、組み付け工程の途中ではプレスフィット部と貫通孔内周面との間の摩擦力のみでソレノイドと基板が結合されている場合、搬送中の振動等により貫通孔内周面(接点部)が摩耗して導通不良となったり、組み付け工程にてソレノイドが基板から脱落する虞がある。
一方、後者のプレスフィット端子は、プレスフィット端子を基板の貫通孔に嵌入する際に、嵌合凹部に隣接する突起状の圧入部が貫通孔内を通過するため、嵌合凹部の内壁部の過変形や貫通孔内周面の傷付きにより導通不良が発生する虞があった。
また、後者のプレスフィット端子は、基板の厚さ方向において、嵌合凹部両側の圧入部と基板とのクリアランスをゼロにはできないため、振動によりプレスフィット端子と基板が相対変位して接点部が摩耗し導通不良となる虞があった。
本発明は上記点に鑑みて、プレスフィット端子と基板との電気的な導通状態および機械的な結合状態が確実に維持されるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(5)の貫通孔(51)に挿入端(71)から挿入されてプレスフィット部(72)が貫通孔(51)の内周面と電気接続されるプレスフィット端子であって、プレスフィット部(72)よりも挿入端(71)側に位置し、挿入方向(X)に沿うプレスフィット部(72)の中心軸線に対する直交方向(Y、Z)に弾性変形可能とされて作用面(743)が基板(5)の一方の面(54)に当接可能なクリップ部(74)と、プレスフィット部(72)よりも反挿入端側に位置し、中心軸線方向(X)に弾性変形可能とされて作用面(764)が基板(5)の他方の面(55)に当接可能な弾性ストッパ(76)と、プレスフィット部(72)よりも反挿入端側に位置し、作用面(751)が基板(5)の他方の面(55)に当接可能であって作用面(751、764)を中心軸線方向(X)に押圧したときの同中心軸線方向(X)における押圧点の弾性変位量が、同一の押圧力に関して弾性ストッパ(76)よりも小さい固定ストッパ(75)とを備え、さらに、クリップ部(74)の作用面(743)と固定ストッパ(75)の作用面(751)との間の中心軸線方向(X)の距離(H1)が、クリップ部(74)の作用面(743)と弾性ストッパ(76)の作用面(764)との間の中心軸線方向(X)の距離(S1)よりも大きく設定されていることを特徴とする。
これによると、端子(7)を基板(5)の貫通孔(51)に挿入する際、クリップ部(74)は、弾性変形して貫通孔(51)の内周面を摺動しつつ貫通孔(51)内を進み、そして固定ストッパ(75)が基板(5)の他方の面(55)に当接する位置に端子(7)が至る前に、クリップ部(74)は貫通孔(51)を通過して復元し、基板(5)の一方の面(54)に当接することが可能となる。そして、クリップ部(74)と弾性変形した状態の弾性ストッパ(76)とによって基板(5)を挟むことが可能となる。
このように、クリップ部(74)と弾性ストッパ(76)とによって基板(5)が挟まれることにより、別部材を設けることなく、端子(7)が基板(5)から抜けるのを防止することができる。
また、弾性ストッパ(76)のばね力によって、振動等による端子(7)と基板(5)との相対変位(すなわち、がたつき)を防止して、貫通孔(51)の内周面やプレスフィット部(72)(接点部)の摩耗を防止することができる。
また、固定ストッパ(75)と基板(5)との当接により、貫通孔(51)への端子(7)の挿入深さが制限されるため、弾性ストッパ(76)の過度な変形を防止でき、弾性ストッパ(76)の耐久性を高く維持できる。
さらに、端子(7)を基板(5)の貫通孔(51)に挿入する際、クリップ部(74)は弾性変形して貫通孔(51)内を進むため、端子(7)の過変形や貫通孔(51)の内周面の傷付きを防止することができる。
したがって、端子(7)と基板(5)との電気的な導通状態および機械的な結合状態を確実に維持することができる。
なお、本発明における「基板」は、ガラス・エポキシ、セラミック等を基材としたプリント回路基板のみならず、銅系金属等の金属板からなる所謂バスバーをも含むものである。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のプレスフィット端子において、弾性ストッパ(76)は、片側自由端の突片状を呈しており、複数の直線状の板部(761、762、765)と、これら板部の端部同士を接続する曲線状のR部(763)とからなることを特徴とする。
これによると、直線状の板部(761、762、765)よりもR部(763)の方が容易に変形し易いため、R部(763)を設けることによってばね定数を小さくすることができる。また、R部(763)を設けない態様、すなわち直線状の板部(761、762、765)のみの態様では、撓み量の増加に伴ってばね定数が急増するのに対し、R部(763)を設けた場合は撓み量の増加に伴うばね定数の増加が緩やかになる。換言すると、R部(763)を設けた場合は、R部(763)を設けない態様よりも、撓み量の変化に伴うばね定数の変化が小さくなり、撓み量とばね力の関係がリニアに近くなる。したがって、端子(7)を基板(5)に装着したときの弾性ストッパ(76)のばね力のばらつきを小さくして、安定した保持力を得ることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のプレスフィット端子において、R部(763b)に隣接する2つの板部(761、762、765)は平行であることを特徴とする。
これによると、R部(763a)に隣接する2つの板部(761、762、765)が平行でない態様よりもR部が長くなるため、撓み量の変化に伴うばね定数の変化が一層小さくなり、撓み量とばね力の関係がさらにリニアに近くなる。したがって、端子(7)を基板(5)に装着したときの弾性ストッパ(76)のばね力のばらつきをさらに小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のプレスフィット端子において、弾性ストッパ(76)は、中心軸線(J)を挟んで対向する位置に2個設けられていることを特徴とする。
これによると、弾性ストッパ(76)が1つだけの態様と比較して、クリップ部(74)と弾性ストッパ(76)とによって基板(5)を安定した状態で挟持することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のプレスフィット端子において、プレスフィット部(72)は、貫通孔(51)の内周面に接触する接触面部(721)が中心軸線(J)を挟んで対向する位置に2つ設けられ、中心軸線方向(X)に見たときに、中心軸線を中心とした周方向に関する2つの接触面部(721)の夫々の中心を結ぶ線と周方向に関する弾性ストッパ(76)の2つの作用面(764)の夫々の中心を結ぶ線とが交差していることを特徴とする。
これによると、上記2つの接触面部(721)の夫々の中心を結ぶ線と上記弾性ストッパ(76)の2つの作用面(764)の夫々の中心を結ぶ線とが平行になった態様と比較して、基板(5)に対する端子(7)の傾きを防止することができ、端子(7)と基板(5)との接触状態を安定させることができるため、これらの電気的な導通状態を安定して得ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のプレスフィット端子において、クリップ部(74)は、片側自由端の突片状を呈しており、自由端は固定端よりも中心軸線(J)から離れていることを特徴とする。
これによると、クリップ部(74)は、貫通孔(51)内を進む際に容易に弾性変形可能であるとともに、貫通孔(51)を通過すると確実に復元して基板(5)の一方の面(54)に当接することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1に記載のプレスフィット端子において、弾性ストッパ(76)は、片側自由端の突片状を呈しており、中心軸線(J)に対して傾斜するとともに固定端側よりも自由端側が中心軸線(J)から遠ざかるように延在する板部を有することを特徴とする。
これによると、弾性ストッパ(76)の板部が、中心軸線(J)と平行な板部や中心軸線(J)に直交する板部にて構成される態様と比較して、弾性ストッパ(76)をコンパクトにすることができる。
請求項8に記載の発明では、内部に流体通路が形成されたボデー(1)と、流体通路を開閉する弁体を含む弁部ユニット(23)、および同弁部ユニット(23)に着脱可能に外嵌され、通電されたときに弁体を吸引するソレノイド(21)を有する電磁弁(2)と、内部に収容室(31)が形成されるとともに、ボデー(1)に組み付けられたケース(3)と、基板面に電子部品が配置されるとともに、ソレノイド(21)のコイルに接続されたソレノイド端子(7)、およびケース(3)に外部から装着されるコネクタに接続されるコネクタ端子(4)が接合された基板(5)とを備える液圧制御装置であって、ソレノイド端子(7)は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載のプレスフィット端子であることを特徴とする。
ところで、ソレノイド(21)が弁部ユニット(23)に着脱可能に外嵌されている場合、すなわちソレノイド(21)がボデー(1)に固定されていない場合は、ソレノイド(21)の振動によりソレノイド端子(7)と基板(5)とが相対変位して貫通孔(51)の内周面やプレスフィット部(72)が摩耗し易いが、ソレノイド端子(7)として請求項1ないし6のいずれか1つに記載のプレスフィット端子を用いることにより、弾性ストッパ(76)のばね力によって、ソレノイド(21)の振動によるソレノイド端子(7)と基板(5)との相対変位を防止して、貫通孔(51)の内周面やプレスフィット部(72)の摩耗を防止することができる。
請求項9に記載の発明のように、請求項8に記載の液圧制御装置は、車両に搭載され、流体通路をブレーキ液が流通する液圧制御装置として用いることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)を用いた液圧制御装置の正面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は図3のC−C線に沿う断面図、図5は図3のD−D線に沿う断面図である。
本実施形態の液圧制御装置は、ブレーキ液圧を制御して車両の制動力を制御する車両用ブレーキ装置の液圧制御装置として用いられる。なお、図1の上下方向は、車両搭載状態での上下方向を示している。
図1〜図4に示すように、液圧制御装置は、ブレーキ液が流通する流体通路(図示せず)が形成された金属製のボデー1を備えている。このボデー1には、流体通路を開閉する複数個の電磁弁2、ブレーキ液を吸入・吐出するポンプ(図示せず)、このポンプを駆動する電動機(図示せず)等が取付けられている。
電磁弁2は、流体通路を開閉する弁体(図示せず)を含む弁部ユニット23と、通電されたときに弁体を吸引するソレノイド21とを備えている。
ボデー1の側面には、ソレノイド21や基板5を覆うようにして樹脂製のケース3が組み付けられている。このケース3には、金属製の4個のブッシュ34および多数のコネクタ端子4がインサート成形されている。ケース3は、ソレノイド21および板状の基板5が収容される収容室31を形成する略直方体のソレノイド収容部32と、多数のコネクタ端子4の一端側が収容される空間331を形成する略直方体のコネクタ収容部33を備えている。図示しないコネクタがコネクタ収容部33に装着されることにより、そのコネクタのコネクタ端子と液圧制御装置のコネクタ端子4とが接続される。
そして、ケース3は、4個のスクリュー6によりブッシュ34を介してボデー1に固定されている。ケース3とボデー1との合わせ面はパッキン35にてシールされている。
また、ケース3には、ソレノイド収容部32とケース3の外部とを連通する連通孔36が形成されており、この連通孔36により、ソレノイド収容部32が負圧になるのを防止するようになっている。この連通孔36は、気体を通し、液体の流通を阻止する特性のフィルタ37によって覆われている。
ケース3には、基板5側に向かって突出する複数個のステー39が一体に形成されている。このステー39は、基板5側に向かって突出する円柱状の大径円柱部39aと、この大径円柱部39aの端部から突出してさらに基板5側に向かって延びる円柱状の小径円柱部39bとを備えている。大径円柱部39aの外径は、基板5に設けられた複数のステー挿入穴53の内径よりも十分大きく設定され、小径円柱部39bの外径は、ステー挿入穴53の内径よりも僅かに大きく設定されている。そして、小径円柱部39bをステー挿入穴53に圧入して、ケース3と基板5とを一体的に結合している。なお、本実施形態では、基板5として、ガラス・エポキシを基材とするプリント回路基板を用いている。
基板5には、一方の面54に電子部品(図示せず)が配置され、コネクタ端子4の他端側が接合されている。また、基板5には、電磁弁2のソレノイド端子7(詳細後述)および電動機端子8が接合されている。そして、コネクタ端子4およびソレノイド端子7は、圧入により基板5に固定されるプレスフィット端子を用いている。電動機端子8はハンダまたはプレスフィットにて接合されている。
因みに、電動機端子8がプレスフィットにて接合される場合は、電動機端子8を基板5に圧入する際に基板5が撓むのを防止するために、基板5における電動機端子8の挿入穴近傍にて基板5を支持するストッパ38を、ケース3に設けるのが望ましい。
図5に示すように、電磁弁2の弁部ユニット23は、その大部分はボデー1内に収容され、弁部ユニット23の一部をなす非磁性体金属製のスリーブ23aがボデー1から突出している。この弁部ユニット23は、ボデー1にカシメ等によって固定されている。
ソレノイド21は、コイルワイヤ24を装着した樹脂製のボビン25の外周を樹脂成形したものを、磁性体金属製の筒状のヨーク26内に組み付け、磁性体金属製のリング27をヨーク26の開口端部に装着し、さらにコイルワイヤ24とソレノイド端子7とをハンダにて接合して構成されている。そして、ソレノイド21は、弁部ユニット23のスリーブ23aに着脱可能に外嵌されている。
次に、電磁弁2のソレノイド端子7(プレスフィット端子)について説明する。図6(a)は図2のソレノイド端子7の構成を示す図、図6(b)は図6(a)のE矢視図、図6(c)は図6(a)のF矢視図、図7は図6(a)のG−G線に沿う断面図、図8(a)は図2のソレノイド端子7と基板5との接合部の断面図、図8(b)は図8(a)のH矢視図である。
図8に示すように、基板5には、銅箔よりなる導電部材52が貫通孔51の開口を取り囲むようにして装着されている。そして、ソレノイド端子7を挿入向きIの前方側端部71(すなわち、ソレノイド端子7の挿入端)から挿入向きIに沿って基板5の貫通孔51に挿入することにより、導電部材52とソレノイド端子7とが電気的に接続されるようになっている。
ソレノイド端子7は、銅合金または黄銅の板をプレス成形して形成される。図6、図7に示すように、ソレノイド端子7は、基板5の貫通孔51に圧入されるプレスフィット部72を備えている。プレスフィット部72は、端子の軸線J方向に延びるとともに、断面がN型に形成され、貫通孔51の内周面に接触する接触面部721が端子の軸線Jを挟んで対向する位置に2つ設けられている。すなわち、上記軸線Jはプレスフィット部72の中心軸線と一致する。なお、プレスフィット部72の断面形状は、図7に示すN型に限らず、図9に示すようなH型、あるいは図10に示すような分割型であってもよい。因みに、図9および図10は図6(a)のG−G線に沿う断面図に相当する。
ソレノイド端子7は、プレスフィット部72よりも挿入端側に、素材のまま平坦になっている第1端子面73aを備え、プレスフィット部72よりも反挿入端側に、素材のまま平坦になっている第2端子面73bを備えている。
ここで、端子の軸線J方向を長手方向Xとする。この長手方向Xは、ソレノイド端子7の挿入方向と平行である。そして、端子の軸線Jに対して直交し、且つ、第1端子面73aおよび第2端子面73bと平行な方向を幅方向Yとする。さらに、端子の軸線Jおよび幅方向Yに対してともに直交する方向を厚み方向Zとする。
ソレノイド端子7は、プレスフィット部72よりも挿入端側にクリップ部74を備えている。クリップ部74は、第1端子面73aから突出する片側自由端の突片状を呈しており、端子の軸線Jを挟んで対向する位置に2個設けられている。より詳細には、クリップ部74は、第1端子面73aから折り曲げられて厚み方向Zに延びる腕部741と、この腕部741における反挿入端側の端部から折り曲げられ、第1端子面73aに沿って且つ端子の軸線Jから離れる向きに延びる作用部742と、この作用部742における反挿入側端面(自由端)である作用面743とを備えている。クリップ部74の作用部742は、腕部741側を基点として幅方向Yに弾性変形可能になっている。
また、端子の軸線Jから作用面743までの幅方向Yの寸法を作用面寸法L1としたとき、作用面寸法L1は貫通孔51の半径R(図8参照)とほぼ同等に設定されており、作用面743が基板5の一方の面54(図8参照)に当接可能になっている。
ソレノイド端子7は、プレスフィット部72よりも反挿入端側に固定ストッパ75を備えている。固定ストッパ75は、第2端子面73bから幅方向Yに突出しており、端子の軸線Jを挟んで対向する位置に2個設けられている。そして、固定ストッパ75における挿入側端面である作用面751が、基板5の他方の面55に当接可能になっている。なお、クリップ部74の作用面743と固定ストッパ75の作用面751との間の長手方向Xの距離を第1面間寸法H1としたとき、第1面間寸法H1は基板5の板厚t(図8参照)よりも僅かに大きく設定されている。
ソレノイド端子7は、プレスフィット部72よりも反挿入端側に弾性ストッパ76を備えている。弾性ストッパ76は、第2端子面73bから突出する片側自由端の突片状を呈しており、端子の軸線Jを挟んで対向する位置に2個設けられている。
より詳細には、弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、この第1腕板部761aから延在し、長手方向X(すなわち、第1腕板部761aに対して直交する方向)に沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備え、隣接する第1腕板部761aと作用板部762間が、1/4円の90°R部763aによって接続されている。そして、作用板部762における挿入側端面(自由端)である作用面764が、基板5の他方の面55に当接可能であるとともに、弾性ストッパ76は、第2端子面73b側を基点として長手方向Xに弾性変形可能になっている。
なお、クリップ部74の作用面743と弾性ストッパ76の作用面764との間の長手方向Xの距離を第2面間寸法S1としたとき、第2面間寸法S1は、前述の第1面間寸法H1よりも小さく、且つ基板5の板厚tよりも僅かに小さく設定されている。
ここで、弾性ストッパ76と固定ストッパ75とを弾性変形の容易さについて比較すると、同じ押圧力にて各作用面764、751を夫々、長手方向X(但し反挿入端側)に押圧したとき、同長手方向Xに関する各押圧点の弾性変位量は、固定ストッパ75が弾性ストッパ76よりも格段に少ない。ここでは、固定ストッパ75は殆ど弾性変形しない。
上記構成になる液圧制御装置は、以下のようにして組み立てられる。まず、ボデー1に、電磁弁2の弁部ユニット23、ポンプ、電動機等を組み付ける。このとき、ボデー1をかしめて、電磁弁2の弁部ユニット23をボデー1に一体的に固定する。
一方、ソレノイド端子7を基板5の貫通孔51に挿入することにより、基板5にソレノイド21を一体的に固定して基板集合体とする。
すなわち、図8に示すように、ソレノイド端子7を挿入向きIの前方側端部71から挿入向きIに沿って基板5の貫通孔51に挿入すると、クリップ部74は幅方向Yに弾性変形して貫通孔51の内周面を摺動しつつ貫通孔51内を進み、弾性ストッパ76の作用面764が基板5の他方の面55に当接して、弾性ストッパ76が長手方向Xに弾性変形する。
そして、固定ストッパ75の作用面751が基板5の他方の面55に当接する位置にソレノイド端子7が至る前に、クリップ部74は貫通孔51を通過して復元し、クリップ部74の作用面743が基板5の一方の面54に当接する。そして、ソレノイド端子7を貫通孔51に挿入する力を取り除くと、クリップ部74と弾性変形した状態の弾性ストッパ76とによって基板5が挟まれる。このとき、弾性ストッパ76の弾性力に基づいてソレノイド端子7が基板5から反挿入端側に反力を受けることとなるため、固定ストッパ75の作用面751と基板5の他方の面55との間にわずかな隙間が生じる。
以上のようにして、基板集合体とした後に、基板5のステー挿入穴53にケース3のステー39を圧入することにより、基板集合体を収容室31に収容した状態でケース3に基板集合体を一体的に固定する。このとき、コネクタ端子4が基板5の貫通孔51に圧入される。
そして、基板集合体を収容したケース3を、スクリュー6によりボデー1に固定する。このとき、ソレノイド21は弁部ユニット23のスリーブ23aに外嵌される。以上により、液圧制御装置が完成する。
本実施形態では、クリップ部74と弾性ストッパ76とによって基板5が挟まれるため、別部材を設けることなく、ソレノイド端子7が基板5から抜けるのを防止することができる。
また、ソレノイド21が弁部ユニット23に着脱可能に外嵌されている場合、すなわちソレノイド21がボデーに固定されていない場合は、ソレノイド21の振動によりソレノイド端子7と基板5とが相対変位して貫通孔51内周面が摩耗し易いが、弾性ストッパ76のばね力によって、振動等によるソレノイド端子7と基板5との相対変位(すなわち、がたつき)が防止されるため、貫通孔51内周面(接点部)の摩耗を防止することができる。
また、固定ストッパ75と基板5との当接により、貫通孔51への端子の7挿入深さが制限されるため、弾性ストッパ76の過度な変形を防止でき、弾性ストッパ76の耐久性を高く維持できる。
また、ソレノイド端子7を基板5の貫通孔51に挿入する際、クリップ部74は弾性変形して貫通孔51内を進むため、ソレノイド端子7の過変形や貫通孔51内周面の傷付きを防止することができる。
また、クリップ部74を複数個設けているため、クリップ部74が1つだけの態様と比較して、クリップ部74と弾性ストッパ76とによって基板5を安定した状態で挟持することができる。
また、弾性ストッパ76を複数個設けているため、弾性ストッパ76が1つだけの態様と比較して、クリップ部74と弾性ストッパ76とによって基板5を安定した状態で挟持することができる。
また、弾性ストッパ76は、直線状の第1腕板部761aと直線状の作用板部762との間に、変形が容易な90°R部763aを設けているため、ばね定数を小さくすることができる。また、90°R部763aを設けない態様、すなわち直線状の板部のみの態様では、撓み量の増加に伴ってばね定数が急増するのに対し、90°R部763aを設けた場合は撓み量の増加に伴うばね定数の増加が緩やかになる。換言すると、90°R部763aを設けた場合は、90°R部763aを設けない態様よりも、撓み量の変化に伴うばね定数の変化が小さくなり、撓み量とばね力の関係がリニアに近くなる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、安定した保持力を得ることができる。
また、ソレノイド21が弁部ユニット23に着脱可能に外嵌されている場合、すなわちソレノイド21がボデーに固定されていない場合は、ソレノイド21の振動によりソレノイド端子7と基板5とが相対変位して貫通孔51内周面が摩耗し易いが、本実施形態のソレノイド端子7を用いることにより、弾性ストッパ76のばね力によって、ソレノイド21の振動によるソレノイド端子7と基板5との相対変位を防止して、貫通孔51内周面の摩耗を防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図11(a)は第2実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)の構成を示す図、図11(b)は図11(a)のK矢視図、図11(c)は図11(a)のL矢視図、図12(a)は図11のソレノイド端子7と基板5との接合部の断面図、図12(b)は図12(a)のM矢視図である。本実施形態は、クリップ部74の構成が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11、図12に示すように、ソレノイド端子7のクリップ部74は、第1端子面73aから突出する片側自由端の突片状を呈しており、端子の軸線Jを挟んで対向する位置に2個設けられている。クリップ部74の作用部742は、第1端子面73aおよび端子の軸線Jから離れる向きに延びており、第1端子面73a側を基点として厚み方向Zに弾性変形可能になっている。
なお、作用面寸法L1は貫通孔51の半径Rとほぼ同等に設定されており、第1面間寸法H1は基板5の板厚tよりも僅かに大きく設定されている。また、第2面間寸法S1は、第1面間寸法H1よりも小さく、且つ基板5の板厚tよりも僅かに小さく設定されている。
上記構成において、図12に示すように、ソレノイド端子7を挿入向きIの前方側端部71から挿入向きIに沿って基板5の貫通孔51に挿入すると、クリップ部74は厚み方向Zに弾性変形して貫通孔51の内周面を摺動しつつ貫通孔51内を進み、弾性ストッパ76の作用面764が基板5の他方の面55に当接して、弾性ストッパ76が長手方向Xに弾性変形する。
そして、固定ストッパ75の作用面751が基板5の他方の面55に当接する位置にソレノイド端子7が至る前に、クリップ部74は貫通孔51を通過して復元し、クリップ部74の作用面743が基板5の一方の面54に当接する。そして、ソレノイド端子7を貫通孔51に挿入する力を取り除くと、クリップ部74と弾性変形した状態の弾性ストッパ76とによって基板5が挟まれる。
本実施形態のクリップ部74は、第1実施形態のクリップ部74よりも曲げ加工工程が少ないため、加工が容易である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図13は第3実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、この第1腕板部761aから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の第1繋ぎ板部765aと、この第1繋ぎ板部765aから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、この第2腕板部761bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
また、隣接し且つ直交する第1腕板部761aと第1繋ぎ板部765a間、第1繋ぎ板部765aと第2腕板部761b、および第2腕板部761bと作用板部762間は、それぞれ90°R部763aによって接続されている。
本実施形態では、変形が容易な90°R部763aを複数個設けているため、弾性ストッパ76のばね定数をさらに小さくすることができるとともに、撓み量とばね力の関係をよりリニアに近くすることができる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図14は第4実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第3実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第3実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態における弾性ストッパ76の第1繋ぎ板部765aは、第1腕板部761aから延在し、長手方向Xに沿って且つ反挿入端側に向かって延びている。
本実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。図15は第5実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第3実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第3実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態における弾性ストッパ76は、第2端子面73bの形状が変更されて第1腕板部761aが削除されている。すなわち、弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の第1繋ぎ板部765aと、この第1繋ぎ板部765aから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、この第2腕板部761bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
本実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。図16は第6実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図16に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、この第1腕板部761aから延在し、端子の軸線Jに近づく向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、この第2腕板部761bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
そして、隣接する第1腕板部761aと第2腕板部761bは平行になっているため、第1腕板部761aと第2腕板部761b間は、1/2円の180°R部763bによって接続されている。また、隣接し且つ直交する第2腕板部761bと作用板部762間は、90°R部763aによって接続されている。
本実施形態では、90°R部763aよりもさらに変形が容易な180°R部763bを設けているため、弾性ストッパ76のばね定数をさらに小さくすることができるとともに、撓み量とばね力の関係をよりリニアに近くすることができる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。図17は第7実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図17に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、この第1腕板部761aから延在し、端子の軸線Jに近づく向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、この第2腕板部761bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第3腕板部761cと、この第3腕板部761cから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
そして、隣接する第1腕板部761aと第2腕板部761bは平行になっているため、第1腕板部761aと第2腕板部761b間は、1/2円の180°R部763bによって接続されている。また、隣接する第2腕板部761bと第3腕板部761cも平行になっているため、第2腕板部761bと第3腕板部761c間も、1/2円の180°R部763bによって接続されている。さらに、隣接し且つ直交する第3腕板部761cと作用板部762間は、90°R部763aによって接続されている。
本実施形態では、90°R部763aよりもさらに変形が容易な180°R部763bを複数個設けているため、弾性ストッパ76のばね定数をさらに小さくすることができるとともに、撓み量とばね力の関係をよりリニアに近くすることができる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について説明する。図18は第8実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図18に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、この第1腕板部761aから延在し、長手方向Xに沿って且つ反挿入端側に向かって延びる直線状の第1繋ぎ板部765aと、この第1繋ぎ板部765aから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
そして、隣接し且つ直交する第1腕板部761aと第1繋ぎ板部765a間は、90°R部763aによって接続されている。また、隣接し且つ平行な第1繋ぎ板部765aと作用板部762間は、180°R部763bによって接続されている。
本実施形態では、90°R部763aよりもさらに変形が容易な180°R部763bを設けているため、弾性ストッパ76のばね定数をさらに小さくすることができるとともに、撓み量とばね力の関係をよりリニアに近くすることができる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態について説明する。図19は第9実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図19に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の第1繋ぎ板部765aと、この第1繋ぎ板部765aから延在し、長手方向Xに沿って且つ反挿入端側に向かって延びる直線状の第2繋ぎ板部765bと、この第2繋ぎ板部765bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
そして、隣接し且つ平行な第1繋ぎ板部765aと第2繋ぎ板部765b間は、180°R部763bによって接続されている。また、隣接し且つ平行な第2繋ぎ板部765bと作用板部762間も、180°R部763bによって接続されている。
本実施形態では、90°R部763aよりもさらに変形が容易な180°R部763bを複数個設けているため、弾性ストッパ76のばね定数をさらに小さくすることができるとともに、撓み量とばね力の関係をよりリニアに近くすることができる。したがって、ソレノイド端子7を基板5に装着したときの弾性ストッパ76のばね力のばらつきを小さくして、一層安定した保持力を得ることができる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態について説明する。図20(a)は第10実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図、図20(b)は図20(a)のN矢視図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図20に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、幅方向Yに沿って且つ端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、長手方向Xに沿って見た状態(図20(b)参照)で第1腕板部761aから略90°折り曲げられ、厚み方向Zに沿って且つ端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、この第2腕板部761bから延在し、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
本実施形態では、長手方向Xに見たときに、中心軸線を中心とした周方向に関するプレスフィット部72の2つの接触面部721(図7参照)の夫々の中心を結ぶ線は幅方向Yと平行であり、この2つの接触面部721の夫々の中心を結ぶ線と周方向に関する弾性ストッパ76の2つの作用面764の夫々の中心を結ぶ線とは交差する。この場合、2つの接触面部721の夫々の中心を結ぶ線と弾性ストッパ76の2つの作用面764の夫々の中心を結ぶ線とが平行になった態様と比較して、基板5に対するソレノイド端子7の傾きを防止することができるため、ソレノイド端子7基板5との接触状態を安定させることができ、これらの電気的な導通状態を安定して得ることができる。
(第11実施形態)
本発明の第11実施形態について説明する。図21(a)は第11実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図、図21(b)は図21(a)のP矢視図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図21に示すように、ソレノイド端子7の弾性ストッパ76は、第2端子面73bから延在し、挿入端側に向かいつつ端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第1腕板部761aと、幅方向Yに沿って見た状態(図21(b)参照)で第1腕板部761aから略90°折り曲げられ、厚み方向Zに沿って且つ端子の軸線Jから離れる向きに延びる直線状の第2腕板部761bと、幅方向Yに沿って見た状態で第2腕板部761bから略90°折り曲げられ、長手方向Xに沿って且つ挿入端側に向かって延びる直線状の作用板部762とを備えている。
本実施形態では、長手方向Xに見たときに、プレスフィット部72の2つの接触面部721(図7参照)を結ぶ線は幅方向Yと平行であり、この2つの接触面部721を結ぶ線と弾性ストッパ76の2つの作用面764を結ぶ線とは交差する。したがって、本実施形態によれば、第10実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第12実施形態)
本発明の第12実施形態について説明する。図22は第12実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。本実施形態は、第2実施形態のソレノイド端子7における弾性ストッパ76の構成を変更したものである。なお、第2実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図22に示すように、本実施形態では、弾性ストッパ76における作用板部762は、端子の軸線Jに対して傾斜している。より詳細には、作用板部762は、固定端側(すなわち、第1腕板部761a側)よりも自由端側(すなわち、作用面764側)が端子の軸線Jから遠ざかり、且つ固定端側よりも自由端側が挿入端側に近づくように、直線状に延びている。このため、弾性ストッパ76の板部が、端子の軸線Jと平行な板部や端子の軸線Jに直交する板部にて構成される態様と比較して、弾性ストッパ76がコンパクトになっている。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、第1面間寸法H1と第2面間寸法S1との大小関係に関して、基板5へのソレノイド端子7の組付前、及び組付後の双方において第2面間寸法S1が第1面間寸法H1よりも小さいものとなるようにソレノイド端子7及び基板5の寸法関係が設定されたが、組付後においては必ずしも上記の関係とならなくてもよい。すなわち、弾性ストッパ76が基板5に対して弾性押圧力付与していれば、第2面間寸法S1が第1面間寸法H1以上となるようにソレノイド端子7及び基板5の寸法関係が設定されてもよい。
上記各実施形態では、基板としてプリント回路基板を採用したが、これに限らず、例えば、基板として所謂バスバーを採用してもよい。また、基板においてプレスフィット端子が接触する部分が同プレスフィット端子よりも硬い場合には、本発明によって、プレスフィット端子の摩耗や過変形等の抑止効果が得られることとなる。
上記各実施形態では、本発明のプレスフィット端子を車両用ブレーキ装置の液圧制御装置に適用したが、本発明のプレスフィット端子は他の用途の装置にも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)を用いた液圧制御装置の正面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 図3のD−D線に沿う断面図である。 (a)は図2のソレノイド端子7の構成を示す図、(b)は(a)のE矢視図、(c)は(a)のF矢視図である。 図6(a)のG−G線に沿う断面図である。 (a)は図2のソレノイド端子7と基板5との接合部の断面図、(b)は(a)のH矢視図である。 図2のソレノイド端子7におけるプレスフィット部72の他の例を示す断面図である。 図2のソレノイド端子7におけるプレスフィット部72のさらに他の例を示す断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)の構成を示す図、(b)は(a)のK矢視図、(c)は(a)のL矢視図である。 (a)は図11のソレノイド端子7と基板5との接合部の断面図、(b)は(a)のM矢視図である。 本発明の第3実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第5実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第6実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第7実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第8実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 本発明の第9実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。 (a)は本発明の第10実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図、(b)は(a)のN矢視図である。 (a)は本発明の第11実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図、(b)は(a)のP矢視図である。 本発明の第12実施形態に係るプレスフィット端子(ソレノイド端子7)と基板5との接合部の断面図である。
符号の説明
5…基板、7…プレスフィット端子、51…貫通孔、54…一方の面、55…他方の面、71…挿入端、72…プレスフィット部、74…クリップ部、75…固定ストッパ、76…弾性ストッパ、…、743…作用面、751…作用面、764…作用面、X…長手方向(挿入方向)、Y…幅方向(直交方向)、Z…厚み
方向(直交方向)。

Claims (9)

  1. 基板(5)の貫通孔(51)に挿入端(71)から挿入されてプレスフィット部(72)が前記貫通孔(51)の内周面と電気接続されるプレスフィット端子であって、
    前記プレスフィット部(72)よりも前記挿入端(71)側に位置し、挿入方向(X)に沿う前記プレスフィット部(72)の中心軸線に対する直交方向(Y、Z)に弾性変形可能とされて作用面(743)が前記基板(5)の一方の面(54)に当接可能なクリップ部(74)と、
    前記プレスフィット部(72)よりも反挿入端側に位置し、前記中心軸線方向(X)に弾性変形可能とされて作用面(764)が前記基板(5)の他方の面(55)に当接可能な弾性ストッパ(76)と、
    前記プレスフィット部(72)よりも反挿入端側に位置し、作用面(751)が前記基板(5)の他方の面(55)に当接可能であって前記作用面(751、764)を前記中心軸線方向(X)に押圧したときの同中心軸線方向(X)における押圧点の弾性変位量が、同一の押圧力に関して前記弾性ストッパ(76)よりも小さい固定ストッパ(75)とを備え、
    さらに、前記クリップ部(74)の作用面(743)と前記固定ストッパ(75)の作用面(751)との間の前記中心軸線方向(X)の距離(H1)が、前記クリップ部(74)の作用面(743)と前記弾性ストッパ(76)の作用面(764)との間の前記中心軸線方向(X)の距離(S1)よりも大きく設定されていることを特徴とするプレスフィット端子。
  2. 前記弾性ストッパ(76)は、片側自由端の突片状を呈しており、複数の直線状の板部(761、762、765)と、これら板部の端部同士を接続する曲線状のR部(763)とからなることを特徴とする請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. 前記R部(763b)に隣接する2つの板部(761、762、765)は平行であることを特徴とする請求項2に記載のプレスフィット端子。
  4. 前記弾性ストッパ(76)は、前記中心軸線(J)を挟んで対向する位置に2個設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のプレスフィット端子。
  5. 前記プレスフィット部(72)は、前記貫通孔(51)の内周面に接触する接触面部(721)が前記中心軸線(J)を挟んで対向する位置に2つ設けられ、
    前記中心軸線方向(X)に見たときに、前記中心軸線を中心とした周方向に関する前記2つの接触面部(721)の夫々の中心を結ぶ線と前記周方向に関する前記弾性ストッパ(76)の2つの作用面(764)の夫々の中心を結ぶ線とが交差していることを特徴とする請求項4に記載のプレスフィット端子。
  6. 前記クリップ部(74)は、片側自由端の突片状を呈しており、自由端は固定端よりも前記中心軸線(J)から離れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のプレスフィット端子。
  7. 前記弾性ストッパ(76)は、片側自由端の突片状を呈しており、前記中心軸線(J)に対して傾斜するとともに固定端側よりも自由端側が前記中心軸線(J)から遠ざかるように延在する板部を有することを特徴とする請求項1に記載のプレスフィット端子。
  8. 内部に流体通路が形成されたボデー(1)と、
    前記流体通路を開閉する弁体を含む弁部ユニット(23)、および同弁部ユニット(23)に着脱可能に外嵌され、通電されたときに前記弁体を吸引するソレノイド(21)を有する電磁弁(2)と、
    内部に収容室(31)が形成されるとともに、前記ボデー(1)に組み付けられたケース(3)と、
    基板面に電子部品が配置されるとともに、前記ソレノイド(21)のコイルに接続されたソレノイド端子(7)、および前記ケース(3)に外部から装着されるコネクタに接続されるコネクタ端子(4)が接合された基板(5)とを備える液圧制御装置であって、
    前記ソレノイド端子(7)は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載のプレスフィット端子であることを特徴とする液圧制御装置。
  9. 車両に搭載され、前記流体通路をブレーキ液が流通することを特徴とする請求項8に記載の液圧制御装置。
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