JP4978391B2 - 反射型液晶表示媒体 - Google Patents
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これに対し、モノクロ表示ではカイラリティーの異なる2層のコレステリック液晶分散膜を積層し反射率が改善できることが示されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、各色の液晶層の色純度の改善と、視野角による色ずれを防ぐ目的で、反射色よりも短波長域の光を吸収するフィルターを各色層の観察者側に挿入することが開示されている(例えば、特許文献3〜6参照)。
すなわち本発明の請求項1に係る発明は、一対の樹脂基板間に液晶層を有する光反射パネルを複数積層して構成され、
前記液晶層がコレステリック液晶を含み、少なくとも反射波長域が隣り合う液晶層ごとに液晶の螺旋ねじれ方向が異なり、
前記樹脂基板のうち、少なくとも積層後に積層方向の両端面となる樹脂基板以外のすべてが、ポリエーテルスルホンにより構成され、前記両端面となる樹脂基板が、ポリエチレンテレフタレートにより構成されることを特徴とする反射型液晶表示媒体である。
前記液晶層がコレステリック液晶を含み、全ての液晶の螺旋ねじれ方向が同一であり、
前記樹脂基板のうち、少なくとも積層後に積層方向の両端面となる樹脂基板以外のすべてが、ポリエーテルスルホンにより構成され、前記両端面となる樹脂基板が、ポリエチレンテレフタレートにより構成され、前記複数の光反射パネルの間に、位相補償層を設けたことを特徴とする反射型液晶表示媒体である。
請求項1に係る発明によれば、さらに耐熱性、耐久性に優れ、高解像度の反射型液晶表示媒体を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、逆のカイラリティーの液晶を積層することなく、反射特性に優れた反射型液晶表示媒体を提供することができる。
本発明の反射型液晶表示媒体は、一対の樹脂基板間に液晶層を有する光反射パネルを複数積層して構成され、前記液晶層がコレステリック液晶を含み、少なくとも反射波長域が隣り合う液晶層ごとに液晶の螺旋ねじれ方向が異なり、前記樹脂基板のうち、少なくとも積層方向の端面となる樹脂基板以外のすべてが、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン及びポリ環状オレフィンから選択される1種以上により構成されることを特徴とする。
但し、本発明においては、少なくとも積層後に積層方向の両端面となる樹脂基板以外のすべてに、ポリエーテルスルホンにより構成される樹脂基板を適用し、両端面となる樹脂基板には、ポリエチレンテレフタレートにより構成される樹脂基板を適用する。
特に、例えば前記青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ選択反射する複数の液晶層を積層して多色表示を行う場合には、彩度や明度が不足して、色鮮やかな明るい表示を得ることができないという問題がある。
この原因は明らかでないが、一般に樹脂は複屈折性を有するため積層されたコレステリック液晶間の樹脂基板の複屈折により、透過光の偏光状態に何らかの変化が生じていることが考えられる。
すなわち、まず樹脂の材質に関しては、樹脂基板として汎用的に用いられるポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」を称する場合がある)に比べて、ポリエーテルスルホン(以下、「PES」と称する場合がある)、ポリカーボネート(以下、「PC」と称する場合がある)、環状ポリオレフィン(以下、「COP」と称する場合がある)、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」と称する場合がある)及びポリ塩化ビニリデン(以下、「PVDC」と称する場合がある)のいずれもが反射率低下に対して効果があることがわかった(以下、PES、PC、COP、PVC、PVDCで構成される樹脂基板をまとめて「特定樹脂基板」と称する場合がある)。
すなわち、後述するように比較的反射率低下が大きいPETで構成される樹脂基板(PET樹脂基板)の場合でも、光反射パネルを積層した後の表示媒体の積層方向における最表面、最裏面となる位置に該PET樹脂基板を配置した場合には、それ以外の内部のすべての樹脂基板を前記特定樹脂基板とすれば、反射率には影響がなくほとんど問題とならない。逆に、前記最表面、最裏面以外の内部の樹脂基板のうちの1つでもPET樹脂基板とした場合には、実用上問題となり得る反射率低下が起こってしまう。
したがって本発明に用いられる特定樹脂基板としては、詳細は明らかでないが、一般的な無偏光やコヒーレントな光に対してではなく、液晶層等を通過した円偏光に対してその光特性を変化させずに透過させるものであることが望ましいと考えられる。より具体的には、透過する円偏光をほとんど回転させずに透過させることが可能な特性を有している樹脂基板であることが好適であると予想される。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る反射型液晶表示媒体の模式断面図である。本実施形態の反射型液晶表示媒体は、青色、黄色、緑色、赤色の4つの光を各々選択反射する液晶層を有する光反射パネルを積層したフルカラー表示用の反射型液晶表示媒体であり、図1(A)、(B)は、青色光及び赤色光を反射する液晶層間に黄色光及び緑色光を反射する液晶層を積層順を変えて構成したものである。
また、赤色光反射パネル70の裏面(図面下側)には黒色の遮光層35を、観察側には赤色フィルター32を形成するとともに、黄色光反射パネル50の観察側には黄色フィルター31を形成している。
また、図において、符号11〜18は透明の樹脂基板であり、各樹脂基板の液晶層側に設けられた(各液晶層の両面に配置される)電極は省略している。この点は以下の他の実施形態でも同様である。
そして、青色光反射パネル40と緑色光反射パネル60との間に配置された黄色光反射パネル50は、それぞれ透明電極を形成した2枚の樹脂基板13,14間に、黄色光を選択反射する右ねじれのコレステリック液晶からなる液晶層22(LY)を形成したものである。
また、赤色光反射パネル70の裏面には黒色の遮光層35を、観察側には赤色フィルター32を形成するとともに、緑色光反射パネル60の観察側には黄色フィルター31を形成している。
なお、上記彩度および明度は、L*a*b*色度座標における明度L*および彩度c*(=√(a*2+b*2))であり、ミノルタ社製分光光度計CM2002を用いて測定することができる。
さらに、コレステリック液晶の配向状態を制御するために、それぞれの液晶層21〜24と接するように配向層を設けてもよい。
また、前記両端面となる樹脂基板11、18を前記特定樹脂基板としてもよい。
PCは、一般的なエンジニアリングプラスチックであり、耐熱性はPESに比べて劣るが、透明性や寸法安定性等に優れるため有効である。特に樹脂基板を厚くした場合でも反射率低下が少ないため好適である。
PVDCは、ビニリデン基を重合させた非晶性の熱可塑性樹脂であり、成形性や耐溶剤性に優れる。耐熱性は十分ではないが、酸素と水分に対してバリア性があることから、前記光学的特性に加えて耐環境性の点で好適である。
これらの特定樹脂基板の中では、耐熱性に優れたPESを用いることがより好ましく、内部樹脂基板をすべてPES樹脂基板とすることが、長期にわたる表示媒体の使用に対して反射率の低下を抑えることができるため最も好適である。なおこの場合に、最表面、最裏面の樹脂基板もPESにより構成してもよいが、PESはPETと比較して黄色味があるため青の反射率を低下させてしまう。また、PESのヘイズ値は1.4でありPETのヘイズ値0.6より大きいため緑や赤の反射率も低下させてしまう。以上の点でPET樹脂基板とすることが望ましい。
接着層には、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などの紫外線硬化型または熱硬化型の接着剤や、ポリエステルやポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体などのホットメルト接着剤や、ポリ酢酸ビニルなどの粘着剤など、公知の光学用の接着剤または粘着剤を用いることができる。ただし、接着層は透光性を有する必要がある。なお接着層には、パネル同士を接着するだけでなく、基板の表面反射を低減してコントラストを高める作用があるため、樹脂基板材料と屈折率が近い方が好ましい。
これらのフィルターを設けることによって、表示彩度が向上するとともに、視角による表示色相の変化を抑制することができる。
なお、上記「液晶層の反射率を最大とする」とは、例えばコレステリック液晶の場合には液晶をプレーナ状態として反射状態とすることを意味する。また、上記分光反射率は、紫外可視分光光度計U−4000(日立社製)によって測定した。
まず、電極を形成した一方の樹脂基板の端部に接着剤を塗布し、これに同様に電極を形成した他方の基板を、スペーサを介して両電極が対向するように一定間隔で接着する。これを各色分の4つ作製する。次いで、これらのそれぞれにおける一対の基板間に、青色光、黄色光、緑色光、赤色光を各々反射可能なコレステリック液晶を注入し、基板端部を封止して、青色光反射パネル40、黄色光反射パネル50、緑色光反射パネル60、赤色光反射パネル70を作製する。各々のパネルにおける液晶層21,22,23,24の厚みは、2〜20μmの範囲程度にする。
図2は、第2の実施形態に係る反射型液晶表示媒体の模式断面図である。本実施形態の反射型液晶表示媒体は、図1に示した表示媒体の構成に、λ/2波長板(位相補償層)を挿入したものであり、その他の構成等は第1の実施形態で説明したものと同様である。
図2(A)に示す反射型液晶表示媒体では、図の矢印で示す観察側から順に、青色光反射パネル40、緑色光反射パネル60および赤色光反射パネル70を積層し、青色光反射パネル40と緑色光反射パネル60との間に黄色光反射パネル50を設け、さらに、黄色光反射パネル50と緑色光反射パネル60との間に位相補償層36を設けた構成となっている。
また、赤色光反射パネル70の裏面には黒色の遮光層35を、観察側には赤色フィルター32を形成するとともに、黄色光反射パネル50の観察側には黄色フィルター31を形成している。
また、このように位相補償層36を反射光パネルと別個の層として設ける代わりに、緑色光反射パネル60の観察者側の樹脂基板15、電極または電極と液晶層23との間の配向膜など、反射光パネルを構成する部材を、複屈折性部材として、位相補償層36と兼ねるようにしてもよい。
図4は、第3の実施形態に係る反射型液晶表示媒体の模式断面図である。本実施形態の反射型液晶表示媒体は、青色、緑色、赤色の3つの光を各々選択反射する液晶層を有する光反射パネルを積層したフルカラー表示用の反射型液晶表示媒体であり、図4(B)の構成は、図4(A)の構成に1/2波長板を挿入したものである。
すなわち、この構成は図1に示した表示媒体の構成から、黄色光反射パネルを抜き取ったものであり、その他の構成等は第1の実施形態で説明したものと同様である。
図4(B)に示す反射型液晶表示媒体では、図の矢印で示す観察側から順に、青色光反射パネル40、緑色光反射パネル60および赤色光反射パネル70を積層し、さらに、緑色光反射パネル60と赤色光反射パネル70との間の赤色フィルター32の下側に位相補償層36を設けた構成となっている。
図5は、第4の実施形態に係る反射型液晶表示媒体の模式断面図である。本実施形態の反射型液晶表示媒体は、黄色の光を選択反射する液晶層を有する光反射パネルを2つ積層した2色表示用の反射型液晶表示媒体であり、図5(B)の構成は、図5(A)の構成に1/2波長板を挿入したものである。
第一の黄色光反射パネル52は、それぞれ透明電極を形成した2枚の樹脂基板1,2間に、黄色光を選択反射する右ねじれのコレステリック液晶からなる液晶層25を形成したものであり、第二の黄色光反射パネル54は、それぞれ透明電極を形成した2枚の樹脂基板3,4間に、黄色光を選択反射する左ねじれのコレステリック液晶からなる液晶層26を形成したものである。
なお、上記第一の黄色光反射パネル52及び第二の黄色光反射パネル54の構成は同じであっても異なっていてもよいが、液晶層25、26の構成、反射波長域は同一であることが望ましい。
そしてこの場合にも、第1の実施形態同様、少なくとも内部樹脂基板を特定樹脂基板としているため、反射率の低下を防止することができる。
図5(B)に示す反射型液晶表示媒体では、図の矢印で示す観察側から順に、第一の黄色光反射パネル52及び第二の黄色光反射パネル54を積層し、さらに、第一黄色光反射パネル52と第二黄色光反射パネル54との間に位相補償層36を設けた構成となっている。
図6は、第5の実施形態に係る反射型液晶表示媒体の模式断面図である。本実施形態の反射型液晶表示媒体は、青色、黄色の2つの光を選択反射する液晶層を有する光反射パネルを積層した4色表示用の反射型液晶表示媒体であり、図6(B)の構成は、図6(A)の構成に1/2波長板を挿入したものである。
青色光反射パネル42は、それぞれ透明電極を形成した2枚の樹脂基板5,6間に、青色光を選択反射する右ねじれのコレステリック液晶からなる液晶層27を形成したものであり、黄色光反射パネル56は、それぞれ透明電極を形成した2枚の樹脂基板7,8間に、黄色光を選択反射する左ねじれのコレステリック液晶からなる液晶層28を形成したものである。
なお、上記青色光反射パネル42及び黄色光反射パネル56により優れた色調の白色表示を得るためには、液晶層27、28の反射波長域をそれぞれ選択反射の中心波長が、400nm〜500nm、550nm〜650nmの範囲となる関係とすることが望ましい。
そしてこの場合にも、第1の実施形態同様、少なくとも内部樹脂基板を特定樹脂基板としているため、反射率の低下を防止することができる。
図6(B)に示す反射型液晶表示媒体では、図の矢印で示す観察側から順に、青色光反射パネル42及び黄色光反射パネル56を積層し、さらに、青色光反射パネル42と黄色光反射パネル56との間に位相補償層36を設けた構成となっている。
以下に、本発明の試験例を示す。本発明はこの試験例により限定されるものではない。なお、評価用の反射型液晶表示媒体としては、図1(A)に示す構成のものを用いた。
<試験例1>
本試験例では、基板を各同一種の樹脂基板として表示媒体を作製する代わりに、各種の樹脂をガラスを用いたセル間に挟み、各々の分光反射特性を調べた。
−各色光用液晶の調製−
青色光用コレステリック液晶および黄色光用コレステリック液晶として、メルク社製カイラル剤のR−811とR−1011とを4:1の質量比で混合した混合カイラル剤を、メルク社製ネマチック液晶E44に、青色光用コレステリック液晶については全体中の23.0質量%(440nm)、黄色光用コレステリック液晶については18.8質量%(550nm)、それぞれ添加して、それぞれ右ねじれのコレステリック液晶を調製した。
表面に、10mm×10mmのITO電極をパターニングした一対のガラス基板(コーニング社製7059、25mm×22mm×0.2mm)を用意した。この電極側の表面に、垂直配向用ポリイミド(SE7511L、日産化学社製)をエチルセルソルブで10倍に希釈した溶液をスピンコートにより塗布して配向膜を形成した。
前記作製したガラス基板の配向膜上にスペーサ粒子を散布し、さらにUV硬化樹脂で各基板端部にストライプ状にシールパターンを描画した。次いで、これらの一対の基板を対向させて貼り合せてUV硬化し、それぞれセルギャップが5μmの4個のセルを作製した。
次に、上記セルの開口部に、各々前記青色光用(右ねじれ)、緑色光用(左ねじれ)、黄色光用(右ねじれ)、赤色光用(左ねじれ)のコレステリック液晶を滴下し、毛細管現象を利用して液晶を注入し、その後それぞれのセルの開口部をUV接着剤で封止し、基板をガラス基板とする青色光反射パネル、緑色光反射パネル、黄色光反射パネル、赤色光反射パネルを得た。
アクリル樹脂溶液に黄色染料(Kayaset Yellow K−CL、日本化薬社製)を1質量%溶解した溶液を、黄色光反射パネルの上面に塗布し、乾燥させて、黄色フィルターを形成するとともに、アクリル樹脂溶液に赤色染料(PD400R・FX1、日立化成社製)を0.5質量%溶解した溶液を、赤色光反射パネルの上面に塗布し、乾燥させて、赤色フィルターを形成した。さらに、黒色樹脂溶液(BKR105、日本化薬社製)を、赤色光反射パネルの下面に塗布し、乾燥させて、遮光層を形成した。
上記反射型液晶表示媒体につき、各液晶層の反射率を最大にした状態で、分光光度計CM2002(ミノルタ社製)を用いて、白色表示時のL*a*b*色度座標を測定した。その結果、原点からの距離で定義される彩度C*=((a*)2+(b*)2)1/2は、20.5(a*=−14.0、b*=15.0)、明度は69.5であり、見た目でも若干黄色味を帯びた乳白色であった。
本試験例では、試験例1で最も反射率低下が大きかったPET樹脂基板について、表示媒体中での配置位置による影響について検討した。
具体的には、試験例1と同様にして、1枚のPET樹脂を配置する位置を最表面と黄色反射パネル及び緑色反射パネルとに変えた測定サンプルを作製し(各々、図中で「最表面にPET1枚配置」「YG間にPET1枚配置」と表示)反射率の変動を調べた。
測定結果を参照とした樹脂を挟まないものと併せて図9示す。
本試験例では、<試験例1>と同様に、基板を各同一種の樹脂基板として表示媒体を作製する代わりに、各種の樹脂をガラスを用いたセル間に挟み、各々の分光反射特性を調べた。
−液晶の調製−
緑色右ねじれ光用コレステリック液晶として、メルク社製カイラル剤のR−811とR−1011とを4:1の質量比で混合した混合カイラル剤を、メルク社製ネマチック液晶E44に20.2質量%(520nm)添加して調製した。
緑色左ねじれ光用コレステリック液晶として、メルク社製カイラル剤のS−811とS−1011とを4:1の質量比で混合した混合カイラル剤を、メルク社製ネマチック液晶E44に20.2質量%(520nm)添加して調製した。
<試験例1>と同様に、ITO電極をパターニングした一対のガラス基板表面にスピンコートにより配向膜を形成し、スペーサ粒子を散布した後、UV硬化樹脂を用いて張合わせて試験用のセルを得た。
上記セルの開口部に、各々前記右ねじれと左ねじれ緑色光用のコレステリック液晶を滴下し、毛細管現象を利用して液晶を注入し、その後それぞれのセルの開口部をUV接着剤で封止し、緑色右ねじれ光反射パネル、緑色左ねじれ光反射パネルを得た。
樹脂基板として、厚さ12μmのPVDC樹脂基板(旭化成社製、サランラップ)、厚さ12μmのPVC樹脂基板(リケンテクノス社製、リケンラップ)及び厚さ5μmのPET樹脂基板(東レ社製、ルミラー)を各々用意し、これらを各々前記ガラス基板と同一サイズにカットした。
次に、左右ねじれの反射型液晶表示媒体の反射率を最大にした状態で、紫外可視分光光度計U−4000(日立社製)により分光反射率を測定した。左右ねじれの反射パネル間にPVDC、PVC樹脂を挟んだものの結果を図10に、各々参照とした樹脂を挟まないものの結果と併せて示す。
21〜28 液晶層
31 黄色フィルター
32 赤色フィルター
35、39 遮光層
36 位相補償層
38 燈色フィルター
40、42 青色光反射パネル
50、52、54、56 黄色光反射パネル
60 緑色光反射パネル
70 赤色光反射パネル
Claims (2)
- 一対の樹脂基板間に液晶層を有する光反射パネルを複数積層して構成され、
前記液晶層がコレステリック液晶を含み、少なくとも反射波長域が隣り合う液晶層ごとに液晶の螺旋ねじれ方向が異なり、
前記樹脂基板のうち、少なくとも積層後に積層方向の両端面となる樹脂基板以外のすべてが、ポリエーテルスルホンにより構成され、前記両端面となる樹脂基板が、ポリエチレンテレフタレートにより構成されることを特徴とする反射型液晶表示媒体。 - 一対の樹脂基板間に液晶層を有する光反射パネルを複数積層して構成され、
前記液晶層がコレステリック液晶を含み、全ての液晶の螺旋ねじれ方向が同一であり、
前記樹脂基板のうち、少なくとも積層後に積層方向の両端面となる樹脂基板以外のすべてが、ポリエーテルスルホンにより構成され、前記両端面となる樹脂基板が、ポリエチレンテレフタレートにより構成され、前記複数の光反射パネルの間に、位相補償層を設けたことを特徴とする反射型液晶表示媒体。
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