JPH01254917A - 液晶表示素子及びそれを使用したoa機器 - Google Patents

液晶表示素子及びそれを使用したoa機器

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JPH01254917A
JPH01254917A JP63082290A JP8229088A JPH01254917A JP H01254917 A JPH01254917 A JP H01254917A JP 63082290 A JP63082290 A JP 63082290A JP 8229088 A JP8229088 A JP 8229088A JP H01254917 A JPH01254917 A JP H01254917A
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plate
crystal display
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JP63082290A
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English (en)
Inventor
Masao Ogawara
雅夫 大河原
Minoru Akatsuka
赤塚 實
Yuji Hayata
祐二 早田
Yukio Endo
幸雄 遠藤
Kazutoshi Sawada
和利 沢田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高密度表示に適した反射型の液晶表示素子と
それを使用した電子機器に関するものである。
[従来の技術] 従来、両電極間の液晶分子のねじれ角(ツイスト角)を
大きくして、鋭い電圧−透過率変化を起し、高密度のド
ツトマトリクス表示をする方法として、スーパーツイス
ト素子(T、J。
5cheffer and  J、 Nehrfng、
  Appl、、 Phys、。
Lett、 45 (10) 1021−1023 (
1984) )が知られていた。
しかし、この方法は用いられる液晶表示素子の液晶の複
屈折率Δnと液晶層の厚みdとの積□  Δn−dの値
が実質的に0.8〜1.2μmの間にあり(特開昭60
−10720号)、表示色として、黄緑色と暗青色、青
紫色と淡黄色等、特定の色相の組み合せでのみ、良いコ
ントラスト比が得られていた。
このようにこの液晶表示素子では白黒表示ができなかっ
たことにより、マイクロカラーフィルターと組み合せて
、マルチカラー又はフルカラー表示ができない欠点があ
った。
一方、同様な方式を使用し、液晶の複屈折率と厚みとの
積Δnodを0.6μm付近と小さく設定することによ
り、ほぼ白と黒に近い表示が得られる方式が提案されて
いる。  (M、 5chadtet  al、  A
ppl、 Phys、 Lett、  50(5)、 
 1987゜p、236 ) しかし、この方式を使用した場合においては表示が暗く
、かつ、最大コントラスト比があまり大きくなく、青味
を帯びるため、反射型で用いた場合には特に表示の鮮明
度に欠ける欠点があった。
また、カラー偏光板を用いることにより、特定の色づき
を補償して背景を無彩色に近付ける方法が提案されてい
る。この方法による色の補償は、表示の明るさはまずま
ずであるが、オンのセグメントが青〜紫に着色する上、
コントラスト比が低いという欠点があった。
また、白黒表示でかつコントラスト比の高い液晶表示素
子として、互いに逆らせんの液晶セルを2層積層し、一
方のセルのみ電圧を印加し、他方のセルは単なる光学的
な補償板として使用する方式が提案されている。(奥村
はか、テレビジョン学会技術報告、11(27)、 p
、79゜しかし、この方式は2NjセルでのΔn−dの
マツチングが非常に厳しく、歩留りの向上が困難な上、
液晶セルが2N必要なため、液晶セルの薄く軽いという
特長を犠牲にしている欠点があった。
【発明の解決しようとする課題1 従来の方式では、明るく白黒度の良い液晶表示素子を、
歩留り良く生産することが困難であった。
液晶表示素子の特長の一つは、低消費電力にあり、携帯
型のワープロ、パソコン等の電子機器の場合には、消費
電力の大きい光源を用いないて反射型で使用することが
望まれている。
しかし、必ずしも充分な性能を備えた白黒表示で反射型
に対応できるものはなかった。
このため、コントラスト比がよく、かつ明るい白黒表示
素子であって、歩留りよく生産できる液晶表示素子が望
まれていた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、ほぼ平行に配置され配向III m Hを有する一
対の透明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含
有した誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角
が160〜300°の液晶層と、この液晶層を挟持する
上下の基板の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを
有し、この液晶層の外側に一対の偏光板を設置した液晶
表示素子に8いて、液晶層での液晶の屈折率異方性Δn
、と液晶層の厚みdlとの積Δn、・dlが0.4〜1
.5μmとされ、液晶層と偏光板との間の少なくとも一
方に一軸性の複屈折板を配置し、この一軸性の複屈折板
のΔn2・d、を液晶層のΔn1・d、の大きさの27
3以下、かつ1/12以上とし、裏側の偏光板の裏側に
反射板を設けたことを特徴とする液晶表示素子、及び、
液晶層の両外側であって一対の偏光板の内側に一対の複
屈折板を配置し、これらの一軸性の複屈折板の合計のΔ
n、 * d、を液晶層のΔn1・d工の大きさの27
3以下、かつ1/12以上とし、裏側の偏光板の裏側に
反射板を設けた裏側に光源を設けたことを特徴とする液
晶表示素子、及びそれらの液晶表示素子と、CPUと、
記憶手段と、液晶表示素子の駆動手段とを少なくとも有
することを特徴とする電子機器を提供するものである。
本発明は、液晶層と偏光板との間の少なくとも一方に一
軸性の複屈折板を配置したものである。
このため、液晶層は1贋でよく、生産性を下げたり、色
ムラを起こしやすい第2の液晶層を設けなくても、明る
い反射型の白黒表示の液晶表示素子が容易に得られる。
この液晶層は従来のスーパーツイスト液晶表示素子の液
晶層と同じ構成の液晶層であり、電極群が対向しており
、これにより各ドツト毎にオンオフを制御可能とされる
。この液晶層のねじれ角は約160〜300°とされる
。特に、200〜260°程度がコントラスト比、ドメ
イン等からみて好ましい。
具体的には、ほぼ平行に配置された一対の透明電極基板
間に旋光性物質を含有した誘電異方性が正のネマチック
液晶を挟持し、両電極間での液晶分子のねじれ角を16
0〜300°とすれば良い、これは、 160”未満で
は急峻な透過率変化が必要とされる高デーティでの時分
割駆動をした際のコントラスト比の向上が少なく、逆に
300°を越えるとヒステリシスや光を散乱するドメイ
ンを生じ易いためである。
また液晶層の液晶の屈折率異方性(Δn+)とその液晶
層の厚み(d8)との積Δn、・d、が0.4〜1.5
μmとされる。
これは、0.4μm未満では、オン時の透過率が低く、
青味がかりた表示色になりやすく、また、 1.5μm
を越えると、オン時の色相が黄色から赤色を呈し、白黒
表示となりにくい。
特に、表示色の無彩色化が厳しく要求される用途では、
液晶層のΔn、 * d、は0.5〜1.0μmとされ
ることが好ましい。
なお、このΔn1・dlの範囲は、その液晶表示素子の
使用温度範囲内で満足されるようにされることが好まし
く、使用温度範囲内で美しい表示が得られる。もワとも
外の性能の要求のために、使用温度範囲の一部でのみ、
この関係を満足するようにされることもありうる。この
場合には、Δn、・d、の範囲が上記範囲からはずれる
温度範囲では、表示が色付いたり、視野角特性が低下し
たりすることとなる。
所望のパターンにバターニングをしたIT○(In、f
)3−3nO=) 、 5n02等の透明電極を設けた
プラスチック、ガラス等の基板の表面にポリイミド、ポ
リアミド等の膜を設け、この表面をラビングしたり、S
iO等を斜め蒸着したりして配向制御膜を形成した透明
電極付きの基板を準備して、この透明電極付きの基板の
間に、前記した誘電異方性が正のネマチック液晶による
160〜300°ねじれの液晶層を挟持するようにされ
る。この代表的な例としては、多数の行列状の電極が形
成されたドツトマトリックス液晶表示素子があり、一方
の基板に640本のストライブ状の電極が形成され、他
方の基板にこれに直交するように400本のストライブ
状の電極が形成され、 640X  400ドツトのよ
うな表示がなされる。
なお、電極と配向制御膜との間に基板間短絡防止のため
にTiO□、Sin、、Altos等の絶縁膜を設けた
り、透明電極にAI、(:r、Ti等の低抵抗のリード
電極を併設したり、カラーフィルターを電極の上もしく
は下に積層したりしてもよい。
この液晶層の両外側に一対の偏光板を配置する。この偏
光板自体もセルを構成する基板の外側に配置することが
一般的であるが、性能か許せば、基板自体を偏光板で構
成したり、基板と′lX極との間に偏光層として設けて
もよい。
本発明では、上記液晶層に隣接して複屈折板を積層する
。この複屈折板は、液晶層と偏光板との闇に設ければよ
く、液晶層の片面のみに設けても、両面に設けてもよい
また、この複屈折板は液晶層と偏光板との間に設ければ
よく、例えば、液晶層と電極の間に層状に設けたり、電
極と基板の間に層状に設けたり、基板自体を複屈折板と
したり、基板と偏光板との間に層状に設けたり、それら
を組み合わせて設けたりすれば良い。
この複屈折板としては、一軸性で複屈折性を示す透明板
であれば使用でき、プラスチックフィルム、無機の結晶
板等が使用可能である。所望の複屈折効果を得るために
Δn1・d、を調整して使用するが、1枚の板では調整
できない場合には、同じ複屈折板または異なる複屈折板
を複数枚組合せて用いてもよい。
良好な白黒表示を行うためには、ある特定のねじれ角と
Δn1・dlを持った液晶層に対し、一軸性の複屈折板
のΔn2・d2の大きさ及びそれらの光軸の方向、さら
に一対の偏光板の偏光軸の方向を最適化することが重要
である。
本発明では複屈折板のΔn2・d2の大きさ(複数枚使
用した場合にはその総和)は、概略液晶層のΔn、・d
8の大きさの273以下、かつl/12以上に設定すれ
る。これにより、反射型で良好な白黒表示が得られる。
具体的には、約0.05〜0.7μmとすることが好ま
しい。
複屈折板のΔn2・d2の大きさは、これよりも大きく
ても、即ち、液晶層のΔn、・d、の大きさとほぼ等し
い程度でも、白黒表示を得ることはできるが、Δnヨ・
d2は大きいほど視角が狭くなる傾向がある。したがっ
て、コントラスト比が高く、視野角の広い表示を得るた
めには、Δn2・d2を液晶層のΔn、・d、の大きさ
の273以下に設定することが好ましい。
また、Δn2・d2を液晶層のΔn、・d、の大きさの
1712よりも小さく設定すると、白黒表示からの色の
ずれが増大するため、1712以上に設定する。
このため、Δn2・d、を液晶層のΔn1・dlの大き
さの273以下、かつ1712以上に設定する。具体的
には約0.05〜0.7μmとする。このように設定す
ると、コントラスト比の高いポジ表示が得られやすい0
反射型の表示素子の場合、ポジ表示の方が背景が明るく
見易い表示とすることができ、本発明の条件においては
この点でも好ましい。
以下図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
第1図は本発明による液晶表示素子を模式的に現わした
斜視図である。第2図(A)(B)は、夫々上から見た
第1図の上側の偏光板の偏光軸方向、複屈折板の光軸方
向及び液晶層の上側の液晶分子の長軸方向、並びに、下
側の偏光板の偏光軸方向、複屈折板の光軸方向及び液晶
層の下側の液晶分子の長軸方向の相対位置を示した平面
図である。
第1図において、1.2は一対の偏光板、3は文字や図
形を表示するためのΔn0・d、が0.4〜1.5μm
の誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角が1
60〜300°の液晶層、4A、4Bはその上下に積層
された複屈折板、5は上側の偏光板の偏光軸、6は下側
の偏光板の偏光軸、7は液晶層の上側の液晶分子、8は
液晶層の下側の液晶分子、9Aは上側の複屈折板の光軸
方向、9Bは下側の複屈折板の光軸方向を示している。
この下側の偏光板の下側に図示されていない反射板を設
ける。
第2図において、液晶層の上側の液晶分子7の長軸方向
からみた上側の偏光板の偏光軸5の方向を時計回りに計
ったものをθ1、液晶層の上側の液晶分子7の長軸方向
からみた上側の複屈折板の光軸方向9Aを時計回りに計
ったものを02、液晶層の下側の液晶分子8の長軸方向
からみた下側の偏光板の偏光軸6の方向を時計回りに計
ったものを03.液晶層の下側の液晶分子8の長軸方向
からみた下側の複屈折板の光軸方向9Bを時計回りに計
ったものを04とする。
本発明では、このθ1.θ2、θ3、θ4を白黒表示と
なるように最適化すればよい。
本発明の液晶表示素子を、例えば、液晶層のねじれ角を
240°程度とし、そのΔn8・dユを0.8μm程度
とし、その上下に配置した一対の一軸性の複屈折板のΔ
n、・dtを0.4μm程度とした場合には、一対の偏
光板の偏光軸をほぼ60〜120°程度の角度で交差す
るように配置することが好ましい。
この場合、0□、θ4に関しては、5°≦O1≦ 14
0°、40°≦04≦170°とすることにより、オフ
の透過率が高く、オンの透過率が低いコントラスト比の
高いポジ表示が実現できるため好ましい。
これにより、この液晶表示素子は、視野角特性に優れた
コントラスト比の高い白黒表示が可能となる。
また、上記例では、液晶層を左らせんとしたが、らせん
が逆であっても、液晶層の液晶分子の長袖方向、偏光板
の偏光軸の方向、複屈折板の光軸方向との関係θ1、θ
2、θ3、θ4を適当に選ぶことにより、上記例と同様
に容易に白黒表示が得られる。
色をより完全に白黒化する必要がある場合には、色を補
正するためのカラーフィルターや、カラー偏光板を併用
したり、液晶中に色素を添加したり、あるいは特定の波
長分布を有する照明を用いたりしてもよい。
本発明は、このような構成の液晶セルの電極に電圧を印
加するための駆動手段を接続し、駆動を行う。
本発明は、この外、本発明の効果を損しない範囲内で、
通常の液晶表示素子で使用されている種々の技術が適用
可能である。
本発明では、この液晶表示素子を表示素子として用いて
、これに8ビツト、16ビツト、32ビツトのマイクロ
プロセッサ−等のCPU (中央演算処理袋W> 、R
AM、ROM、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク、CDROM等の記憶手段、IC回路による液晶表
示素子の駆動手段を付加して、パーソナルコンピュータ
ー、ワードプロセッサー、ワークステーション等のOA
種機器して好適である。
この外、液晶テレビ、魚群探知器、レーダー、オシロス
コープ、各種民生用ドツトマトリックス表示装置等種々
の用途に使用可能である。
なお、これらの電子機器は、必要に応じてCPU、記憶
手段、駆動手段の外、電源、印刷手段、各種センサー、
各種外部接続手段とのインターフェース等を含んでいて
もよい。
[作用1 本発明の動作原理については、必ずしも明らかではない
が、およそ次のように推定できる。
第3図(A)は、本発明の液晶表示素子と対比するため
に複屈折板のみを使用しないスーパーツイスト液晶表示
素子の構成を示す側面から見た模式図であり、ねじれ角
が160〜300゜で、Δn、・d8が0.4〜1.5
μmの正の誘電異方性を有するネマチック液晶による液
晶層13、とその上下に配置された一対の偏光板11.
12とを示している。この例では上下に配置された一対
の偏光板11.12の偏光軸の交差角を90°としてい
る。
このような構成の液晶表示素子の場合、液晶層に電圧が
印加されていない状態または非選択電圧のような低い電
圧が印加された状態において、入射側の下側の偏光板1
2を通してほぼ完全に直線偏光化された光が、この液晶
層13を透過すると、だ円偏光状態となる。このだ円偏
光の形や方向は光の波長により異なり、光を赤緑青の3
原色に分けて考えると、第3図(B)のようになる、こ
れらの形も方向も異なっただ円偏光が出射側の上側の偏
光板11を通過すると、赤緑青の光によって通過する光
の強度が夫々異なり、そのため特定の色に着色して見え
ることとなる。なお、第3図(B)においてIS、16
は夫々偏光板ti、izの偏光軸を示す。
これに対して、本発明では第4図(A)にその側面から
見た模式図を示すように、ねじれ角が160〜300°
で、Δn、 s d、が0.4〜1.5.umの正の誘
電異方性を有するネマチック液晶による液晶層23、そ
の上に配置された2枚の一軸性の複屈折板24A、24
B、さらにその上下に配置された一対の偏光板21.2
2とを示している。
この例では、液晶層のねじれ角を240@、Δn1・d
、を0.82μmとし、上下に配置された一対の偏光板
21.22の偏光軸の交差角を90°としている。なお
、この例では説明を簡単にするために一軸性の複屈折板
を片側に2枚積層して使用しているが、片側に1枚また
は3枚以上の一軸性の複屈折板を用いたり、前述したよ
うに液晶層の上下に一対の1枚ないしはそれ以上の枚数
の一軸性の複屈折板を設けても良い。
この一軸性の複屈折板は、それ自体を偏光板の間に挟持
すると、その一軸性の複屈折板のΔn、・d2の値によ
って入射直線偏光を任意のだ円偏光にしたり、円偏光に
したり、あるいは直線偏光に戻したりできる性質がある
。そのため、適当なΔn、・d2の複屈折板を液晶層に
重ねることにより、第4図(B)のようにすることがで
きる。
即ち、液晶層に電圧が印加されていない状態または非選
択電圧のような低い電圧が印加された状態において、入
射側の下側の偏光板22を通してほぼ完全に直線偏光化
された光が、この液晶層23を透過すると、だ円偏光状
態となる。このだ円偏光となワた光をさらに複屈折板2
4A。
24Bを通過させることにより、条件によ、ってはだ円
偏光を再度直線偏光に近い状態に戻せる場合がある。
これは、光を赤緑青の3原色に分けて考えると、第4図
(B)のようになる、この例のように、赤緑青の偏光軸
の方向がほぼ揃い、かつ、ほぼ直線偏光に戻ワている場
合、出射側の偏光軸の向きにかかわらず、通過する光強
度の波長依存性をなくすことができる。即ち、無彩色化
することができることとなる。
この例のように、その偏光軸を90°交差して偏光板を
設置して、一軸性の複屈折板のΔn嚢・d2を液晶層の
Δn8・dlの2/3〜1/12程度と低くし、出射側
での偏光が出射側である上側の偏光板の偏光軸と一致す
るようにした場合には、透過光強度は無彩色に近く、か
つ最も高くなり、白く見えることとなり、ポジ表示とな
る。なお、第4図(B)において25.26は夫々偏光
板21.22の偏光軸を示す。
一軸性の複屈折板のΔn、ad、を液晶層のΔni・d
、とほぼ同じにして、出射側での偏光が出射側である上
側の偏光板の吸収軸と一致するように調整した場合には
、前述の如く、良好なコントラストと広い視野角を同時
に得ることが困難となる傾向がある。
なお、表示のネガ、ポジは、液晶層のねじれ角、そのΔ
n、・dl、一軸性の複屈折板のΔn、・dll、それ
らと偏光板との角度θ1、θ2、θ3.θ4等の構成用
件を変えることにより変わる。
一方、この構成で液晶層に充分な電圧を印加した場合に
は、液晶層を透過しただ円偏光の形や方向が電圧印加前
と異なってくる。
そのため、複屈折板を通過した後のだ円偏光状態も異な
り、これによって透過率が変化し、表示が可能になる。
しかし、複屈折板の挿入により、電圧を印加しない状態
でうまくだ円偏光の形や方向を揃えられて黒または白の
状態ができたとはいえ、かならずしも電圧印加状態で白
または黒の状態になるとは限らない、このため、液晶層
のツイスト角、Δn1・d8等のパラメータにより、複
屈折板のΔn2・dfi、その光軸方向、偏光板の偏光
軸方向等を実験的に最適化することが好ましい。
この複屈折板の効果は、複屈折板を液晶層の入射側に配
置しても同様に働く。
[実施例1 実施例1 第1の基板として、ガラス基板上に設けられたITO透
明電極をストライプ状にバターニングし、蒸着法により
5insによる短絡防止用の絶縁膜を形成し、ポリイミ
ドのオーバーコートをスピンコードし、これを2ピング
して配向制御膜を形成した基板を作成した。
第2の基板として、ガラス基板上に設けられたITO透
明電極を第1の基板と直交するようにストライブ状にパ
ターニングし、Signの絶縁膜を形成し、ポリイミド
のオーバーコートをし、これを第1の基板のラビング方
向と交差角60°となるようにラビングして配向制御膜
を形成した基板を作成した。
この2枚の基板の周辺をシール材でシールして、液晶セ
ルを形成し、この液晶セル内に誘電異方性が正のネマチ
ック液晶を注入して240゜ねじれの液晶層となるよう
にし、注入口を封止した。この液晶層ではΔn1・d、
は0.82μmであった。
この液晶セルの両面にΔn、・d2が0.14μmの一
軸性の複屈折板を夫々積層し、さらにその上下に一対の
偏光板を積層した。
この液晶表示素子の液晶分子の長軸方向、偏光板の偏光
軸方向及び複屈折板の光軸方向との相対的な関係は、θ
、=115°、θ宏=95°、θ、=8じ、θ4=11
0°とした。
この液晶表示素子電圧を印加し、その透過率変化を調べ
た結果、第5図に示すように良好なしきい値電圧特性が
得られ、マルチプレックス駆動を行った場合に良好なコ
ントラスト比が得られることが分かった。
この液晶表示素子を裏側に反射板を配置して、 1/2
00デユーテイ、1/15バイアスで駆動してオン、オ
フ状態での色相を観察した。この結果を第6図に示す。
この結果からも明らかなように、オフで良好な白レベル
が得られ、オンで若干青色っぽいが透過率が低いため、
充分に黒く見えるようなポジ型の白黒表示が得られた。
この液晶表示素子のコントラスト比(画素部分のみ)を
測定したところ、約30であった。
また、視角特性も良好であった。
実施例2 実施例1の液晶表示素子において、液晶分子の長軸方向
、偏光板の偏光軸方向及び複屈折板の光軸方向との相対
的な関係めみを変更して液晶表示素子を作成した。即ち
、e I= 100@、θ2=70°、θ、=65°、
θ4=85°とした。
この液晶表示素子を実施例1と同様に1/200デユー
テイ、1/15バイアスで駆動したところ、実施例1と
ほぼ同等なポジ型の白黒表示が得られ、コントラスト比
(画素部°分のみ)も約30であった。
実施例3 実施例1の液晶表示素子において、複屈折板のΔn2・
d2を0.12μmとし、液晶分子の長軸方向、偏光板
の偏光軸方向及び複屈折板の光軸方向との相対的な関係
を変更して液晶表示素子を作成した。即ち、0t=11
5°、θ、=80”、θ3=as”、θ、=105°と
した。
この液晶表示素子を実施例1と同様に1/200デユー
テイ、1/15バイアスで駆動したところ、実施例1と
ほぼ同等なポジ型の白黒表示が得られ、コントラスト比
(画素部分のみ)も約30であった。
[発明の効果] 以上に説明したように本発明は、従来のスーパーツイス
ト液晶表示素子と比べてより優れた視野角特性及びコン
トラスト比を持つ白黒表示が可能となり、鮮明で表示品
位の高いポジ型の表示が得られる。
また、時分割表示特性も従来のスーパーツイスト液晶表
示素子と遜色がない等の優れた効果を有する。
さらに、本発明では、単に複屈折板を配置するのみで、
第2の液晶層を設けなくても明るい白黒表示が可能なも
のであり、液晶表示素子の生産性が極めて高いという利
点も有する。
本発明は、本発明の効果を損しない範囲内で今後とも種
々の応用が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による液晶表示素子を模式的に現わした
斜視図である。 第2図(A)(B)は、夫々上から見た上側及び下側の
液晶分子の長軸方向、偏光板の偏光軸方向及び複屈折板
の光軸方向の相対位置を示した平面図である。 第3図(A)(B)は、単なるスーパーツイスト液晶表
示素子の構成を示した模式図及びその偏光の状態を説明
する平面図。 第4図(A)(B)は、本発明の液晶表示素子の構成を
示した模式図及びその偏光の状態を説明する平面図。 第5図は、実施例1のしきい値電圧特性を示すグラフ。 第6図は、実施例1のオン、オフ状態での色相を示す色
相図。 1.2.11.12.21.22は偏光板、3.13.
23は液晶層、 4A、4B、24A、24Bは複屈折板1.5.6,1
5.16、z5、z6は偏光軸、7.8は液晶分子の長
軸方向、 9A、9Bは複屈折板の光軸方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ほぼ平行に配置され配向制御膜を有する一対の透
    明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含有した
    誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角が16
    0〜300°の液晶層と、この液晶層を挟持する上下の
    基板の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを有し、
    この液晶層の外側に一対の偏光板を設置した液晶表示素
    子において、液晶層での液晶の屈折率異方性Δn_1と
    液晶層の厚みd_1との積Δn_1・d_1が0.4〜
    1.5μmとされ、液晶層と偏光板との間の少なくとも
    一方に一軸性の複屈折板を配置し、この一軸性の複屈折
    板のΔn_2・d_2を液晶層のΔn_1・d_1の大
    きさの2/3以下、かつ1/12以上とし、裏側の偏光
    板の裏側に反射板を設けたことを特徴とする液晶表示素
    子。
  2. (2)ほぼ平行に配置され配向制御膜を有する一対の透
    明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含有した
    誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角が16
    0〜300°の液晶層と、この液晶層を挟持する上下の
    基板の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを有し、
    この液晶層の外側に一対の偏光板を設置した液晶表示素
    子において、液晶層での液晶の屈折率異方性Δn_1と
    液晶層の厚みd_1との積Δn_1・d_1が0.4〜
    1.5μmとされ、液晶層の両外側であって一対の偏光
    板の内側に一対の複屈折板を配置し、これらの一軸性の
    複屈折板の合計のΔn_2・d_2を液晶層のΔn_1
    ・d_1の大きさの2/3以下、かつ1/12以上とし
    、裏側の偏光板の裏側に反射板を設けた裏側に光源を設
    けたことを特徴とする液晶表示素子。
  3. (3)請求項1または2の液晶表示素子と、CPUと、
    記憶手段と、液晶表示素子の駆動手段とを少なくとも有
    することを特徴とする電子機器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990016006A1 (en) * 1989-06-22 1990-12-27 Citizen Watch Co., Ltd. Liquid crystal display device and phase difference plates
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US5497256A (en) * 1993-09-14 1996-03-05 Sharp Kabushiki Kaisha Normally black mode liquid crystal display apparatus having liquid crystal cell of the first minimum design
US7247411B2 (en) 2000-10-04 2007-07-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display

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