JP4978247B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプに関する。
燃料タンク内の燃料の残量が減少しても、安定して燃料を供給する燃料ポンプモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料ポンプモジュールでは、燃料ポンプを収容するサブタンクを有している。この燃料ポンプは、サブタンクの燃料を吸引し、燃料タンク外の例えば内燃機関に供給するとともに、サブタンク外の燃料をサブタンク内に汲み上げるポンプ部を有している。
ポンプ部は、流路部材を有し、流路部材は、外周側に外周側羽根部と内周側に内周側羽根部を有する1枚の円盤状の羽根車を回転可能に収容している。流路部材には、外周側羽根部に沿って円弧状に形成される外周側ポンプ流路と内周側羽根部に沿って円弧状に形成される内周側ポンプ流路が形成されている。
外周側ポンプ流路には、サブタンク内の燃料を吸入する外周側吸入口と、外周側ポンプ流路にて昇圧した燃料を燃料タンク外に供給する外周側吐出口とが形成されている。内周側ポンプ流路には、サブタンク外の燃料を吸入する内周側吸入口と、内周側ポンプ流路にて昇圧した燃料をサブタンク内に供給する内周側吐出口とが形成されている。
外周側ポンプ流路および内周側ポンプ流路は、羽根車の軸方向側面に並んで形成されている。外周側ポンプ流路と内周側ポンプ流路との間は、羽根車の軸方向側面と流路部材との間に形成される微少クリアランスにてシールされている。外周側ポンプ流路内の圧力は、内周側ポンプ流路内の圧力よりも大きいため、外周側ポンプ流路内の燃料が上記微少クリアランスを介して内周側ポンプ流路に溢流するおそれがある。
これに対し、特許文献1では、羽根車に軸方向位置が異なる2つの平面を形成し、それぞれの平面に外周側羽根部および内周側羽根部を形成している。外周側ポンプ流路および内周側ポンプ流路は、外周側羽根部および内周側羽根部の軸方向位置に対応した位置に形成される。これにより、外周側ポンプ流路から内周側ポンプ流路までのシール距離を長くし、燃料の溢流を抑制している。
特表2003−532009号公報
ところが、特許文献1の羽根車は軸方向位置が異なる2つの平面を有しているため形状が複雑である。外周側ポンプ流路および内周側ポンプ流路が形成される流路部材もその羽根車を回転可能に収容する必要があるため、形状が複雑となる。羽根車と流路部材の形状が複雑になると、外周側ポンプ流路と内周側ポンプ流路との間のシール機能が発揮できるような上記微少クリアランスとなるように羽根車と流路部材とを製造することが困難となる。
また、複雑な形状の羽根車を流路部材内で回転可能にすべく羽根車と流路部材を製造すると、製造の精度を考慮すると羽根車と流路部材との間の微少クリアランスが大きくなってしまう。外周側ポンプ流路と内周側ポンプ流路との間の距離が長くなったとはいえ、微少クリアランスが大きくなれば、燃料は外周側ポンプ流路から内周側ポンプ流路へ溢流するおそれがある。
本発明の目的は、1枚の羽根車に2つのポンプ流路を有する燃料ポンプにおいて、簡単な構造でポンプ流路間の燃料の溢流を抑制できる燃料ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、外周側羽根部と内周側羽根部とを有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、羽根車を収容し、外周側羽根部に沿って円弧状に形成される外周側ポンプ流路と、内周側羽根部に沿って円弧状に形成される内周側ポンプ流路とが形成され、外周側ポンプ流路には、外周側吸入口と、羽根車が回転することにより外周側ポンプ流路内の燃料が昇圧し、昇圧された燃料が吐出する外周側吐出口とが形成され、内周側ポンプ流路には、内周側吸入口と、羽根車が回転することにより内周側ポンプ流路内の燃料が昇圧され、昇圧された燃料が吐出する内周側吐出口とが形成される流路部材とを有する燃料ポンプであって、
内周側ポンプ流路は、内周側ポンプ流路の内周側吐出口側の端部と内周側吸入口側の端部との間に形成され、内周側吐出口側の端部から内周側吸入口側の端部への燃料の流出を抑制する円弧状の内周側シール部が、回転軸と外周側ポンプ流路の外周側吐出口側の端部との間に配置されるように、流路部材に形成されており、内周側ポンプ流路は、内周側吸入口が、回転軸と外周側ポンプ流路の外周側吸入口側の端部と外周側ポンプ流路の外周側吐出口側の端部とで囲んだ領域内に配置されるように形成されていることを特徴としている。
流路部材内で羽根車が回転すると、外周側ポンプ流路の燃料圧力は、外周側吐出口側の端部で最も高く、外周側ポンプ流路を流れる燃料は、この外周側吐出口側の端部から溢流する可能性が高い。この発明は、この点に着目してなされたものであり、溢流する最も可能性が高い部位の周囲に圧力の低い内周側ポンプ流路を配置しないように、外周側ポンプ流路と内周側ポンプ流路とを流路部材に形成させた。
具体的には、内周側ポンプ流路は、内周側ポンプ流路の内周側吐出口側の端部と内周側吸入口側の端部との間に形成される内周側吐出口の端部から内周側吸入口側の端部への燃料の流出を抑制する円弧状の内周側シール部が、回転軸と外周側ポンプ流路の外周側吐出口側の端部との間に配置されるように、流路部材に形成されている。
これにより、従来技術のように羽根車の形状を複雑化せずとも、内周側ポンプ流路と、最も燃料圧力が高まる外周側吐出口側の端部との距離を長くすることができる。簡単な構造の羽根車を用いても内周側ポンプ流路と、外周側吐出口側の端部との距離を長くすることができる。簡単な構造の羽根車を用いることができるので、流路部材の構造も簡単となり、外周側ポンプ流路と内周側ポンプ流路との間における、羽根車と流路部材との間の微少クリアランスを可能な限り小さくすることができ、外周側ポンプ流路から内周側ポンプ流路への燃料の溢流抑制効果を向上させることができる。
特に、請求項に記載の発明によれば、内周側ポンプ流路は、内周側吸入口が、回転軸と外周側ポンプ流路の外周側吸入口側の端部と外周側ポンプ流路の外周側吐出口側の端部とで囲んだ領域内に配置されるように形成されていることを特徴としている。
羽根車に形成される内周側羽根部の移動速度は、外周側羽根部の移動速度よりも遅い。また、内周側ポンプ流路の長さは、外周側ポンプ流路の長さよりも短い。このため、内周側ポンプ流路では、吐出口から吐出される燃料量を確保することが困難である。
この構成によれば、内周側ポンプ流路は、内周側吸入口が回転軸と外周側ポンプ流路の外周側吸入口側の端部と外周側ポンプ流路の外周側吐出口側の端部とで囲んだ領域内に配置されるように内周側ポンプ流路を形成されているので、内周側ポンプ流路の長さを可能な限り長くすることができ、内周側吐出口から吐出される燃料の吐出量を可能な限り多くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、外周側吸入口は外周側ポンプ流路の一端部に形成され、外周側吐出口は外周側ポンプ流路の他端部に形成されることを特徴としている。この構成によれば、外周側吸入口から外周側吐出口までの距離が長くなるので、外周側吐出口から吐出される燃料を可能な限り昇圧させることができ、吐出量を可能な限り多くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、内周側吸入口は内周側ポンプ流路の一端部に形成され、内周側吐出口は内周側ポンプ流路の他端部に形成されることを特徴としている。この構成によれば、内周側吸入口から内周側吐出口までの距離が長くなるので、内周側吐出口から吐出される燃料の吐出量を可能な限り多くすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の燃料ポンプ4を用いる燃料供給装置1であって、その燃料供給装置1を燃料タンク2内に設置させている状態を示す図である。図1中の矢印に示される上下方向は、車両に搭載された状態の燃料タンク2の重力方向を示す。
燃料供給装置1は、燃料タンク2内の燃料を燃料タンク2外の内燃機関などの燃料消費装置に供給するものである。燃料供給装置1は、サブタンク3と燃料ポンプ4とを備えている。サブタンク3は、燃料タンク2の底面21に設置され、燃料タンク2内の燃料を一時的に貯留する。燃料ポンプ4は、サブタンク3内に収容され、サブタンク3に一時的に貯留された燃料を吸引し、燃料タンク2外の燃料消費装置に供給する。
サブタンク3は、図1に示すように、底部31と、底部31の外周縁から上方に延びる側壁32とを有する円筒状ないし箱型状の樹脂製の容器である。サブタンク3は、燃料タンク2の液面とは独立した液面で燃料タンク2内の燃料を貯留することができる。サブタンク3の底部31の面積は、燃料タンク2の底面21の面積よりも小さいので、燃料タンク2の液面が低下しても、サブタンク3の液面を燃料ポンプ4にて吸引可能な液面の高さとすることができる。
サブタンク3の底部31には、貫通孔33が形成されている。サブタンク3の底部31には、脚部34が形成され、サブタンク3の底部31と燃料タンク2の底面21との間に隙間35が形成される。
サブタンク3内には、燃料ポンプ4が収容される。燃料ポンプ4は、ポンプ部5と、このポンプ部5を駆動するモータ部9とを備えている。ポンプ部5は、モータ部9よりも下方に配置されている。モータ部9は、ブラシ付き直流モータであり、略円筒状のハウジング41内に永久磁石(図示せず)を環状に配置し、この永久磁石の内周側に同軸上に電機子91を配置する構成となっている。電機子91は、コア(図示せず)の外周に巻回されたコイル(図示せず)と、シャフト92とを有している。電機子91の上部には、整流子(図示せず)およびブラシ(図示せず)が設けられている。
シャフト92の上端部は、ハウジング41の上端に設けられているエンドカバー42内に収容される軸受(図示せず)に回転可能に支持されている。エンドカバー42には、コネクタ43が設けられており、外部電源から電力がコネクタ43に埋設されたターミナル(図示せず)、ブラシ、整流子を介して電機子91に供給される。供給された電力により電機子91が回転すると、シャフト92とともに羽根車としてのインペラ8が回転する。モータ部9の形式は、本実施形態のようにブラシ付き直流モータに限らず、ブラシレスモータであってもよい。
ポンプ部5は、サブタンク3内の燃料を吸引し、燃料タンク2外に供給する機能と、サブタンク3外の燃料を吸引し、サブタンク3内に供給する機能とを有する。ポンプ部5は、インペラ8、ポンプケーシング51およびポンプカバー52を備えている。ポンプケーシング51およびポンプカバー52により1つの流路部材が形成され、その内部にインペラ8が回転可能に収容されている。
インペラ8は、図2に示すように、耐燃料性に優れる樹脂製であって、略円盤状に形成されている。インペラ8の外周縁には、全周に渡って外周側羽根部としての高圧ポンプ羽根部81が形成され、その高圧ポンプ羽根部81の内周側には、全周にわたって内周側羽根部としての低圧ポンプ羽根部82が形成されている。
高圧ポンプ羽根部81は、所定の間隔で放射状に延びる複数の羽根片81aと、羽根片81aの間に形成される羽根溝81bと、羽根溝81bの内周側壁面の軸方向中央部から径方向に突出する突起部81cと、羽根片81aの外周側先端部間を全周に渡って接続する環状部81dとを有する。突起部81cの軸方向側面は曲面となっており、先端に向かうに従い厚さが減少するような形状となっている。低圧ポンプ羽根部82は、上記高圧ポンプ羽根部81と同等の構成がとられている。
図1に示すように、ポンプケーシング51およびポンプカバー52は、例えばアルミニウム、あるいは耐燃料性に優れかつ高強度の樹脂にて成形されている。ポンプケーシング51は、ハウジング41の一方の端部に圧入固定されており、その中心に軸受83が嵌着されている。ポンプカバー52は、ポンプケーシング51に被せられた状態でハウジング41の一端に、かしめなどにより固定されている。ポンプカバー52の中心にはスラスト軸受84が圧入固定されている。軸受83は、シャフト92の下端部の径方向側面を回転可能に支持し、スラスト軸受84はシャフト92の下端部の軸方向側面を支持する。
図1に示すように、ポンプケーシング51およびポンプカバー52には、インペラ8を回転可能に収容した状態で、高圧ポンプ羽根部81に対応する位置に、この羽根部81に沿って円弧状の外周側ポンプ流路としての高圧ポンプ流路6が形成され、低圧ポンプ羽根部82に対応する位置に、この羽根部82に沿って円弧状の内周側ポンプ流路としての低圧ポンプ流路7が形成されている。
高圧ポンプ流路6の一方の端部には、外周側吸入口としての吸入口62が形成されており、その吸入口62には、ポンプカバー52の下面から下方に延びる高圧ポンプ吸入管64が接続さている。高圧ポンプ吸入管64の先端には、不織布などの吸振性のある材料を袋状にした高圧ポンプサクションフィルタ69が接続されている。高圧ポンプ流路6の他方の端部には、吸入口62から吸入した燃料を吐出する外周側吐出口としての吐出口63が形成されており、その吐出口63には、ポンプケーシング51の上面に形成された高圧ポンプ吐出通路65が接続されている。高圧ポンプ吐出通路65は、ポンプ部5を支持するハウジング41内に開口している。
低圧ポンプ流路7の一方の端部には、内周側吸入口としての吸入口72が形成されており、その吸入口72には、ポンプカバー52の下面から下方に延びる低圧ポンプ吸入管74が接続されている。この低圧ポンプ吸入管74は、サブタンク3の底部31に形成されている貫通孔33を貫通しており、その先端には、不織布などの吸振性のある材料を袋状にした低圧ポンプサクションフィルタ79が接続されている。低圧ポンプサクションフィルタ79は隙間35に収容されている。低圧ポンプ流路7の他方の端部には、吸入口72から吸入した燃料を吐出する内周側吐出口としての吐出口73が形成されており、その吐出口73には、ポンプカバー52の下面に形成された低圧ポンプ吐出通路75が接続されている。
インペラ8が回転することにより、高圧ポンプ羽根部81は、高圧ポンプ流路6の吸入口62から吐出口63に向けて移動し、低圧ポンプ羽根部82は、低圧ポンプ流路7の吸入口72から吐出口73に向けて移動する。
高圧ポンプ羽根部81が高圧ポンプ流路6内を移動すると、高圧ポンプ流路6には、吸入口62からサブタンク3内の燃料が吸入される。高圧ポンプ流路6に吸入された燃料は、高圧ポンプ羽根部81の移動により昇圧し、吐出口63から高圧ポンプ吐出通路65を介して電機子91が収容されている燃料室94内に吐出される。燃料室94に吐出された燃料は、エンドカバー42に形成されている吐出筒部44、吐出筒部44に接続されている図示しないホースを介して燃料タンク2外の燃料消費装置に供給される。
低圧ポンプ羽根部82が低圧ポンプ流路7内を移動すると、低圧ポンプ流路7には、吸入口72からサブタンク3外の燃料が吸入される。低圧ポンプ流路7に吸入された燃料は、低圧ポンプ羽根部82の移動により吐出口73から低圧ポンプ吐出通路75を介してサブタンク3に吐出される。
次に、ポンプケーシング51およびポンプカバー52に形成される高圧ポンプ流路6および低圧ポンプ流路7の配置について、図3および4に基づいて説明する。図3は、図1中のIII−III線の断面を示しており、図4は、図3中のIV−IV線におけるポンプケーシング51、ポンプカバー52およびインペラ8の断面を示している。
図4に示すように、インペラ8は、ポンプケーシング51の下面に形成された凹部51aに収容される。その凹部51aの底面には、高圧ポンプ流路6および低圧ポンプ流路7の一部となる高圧ポンプ溝61および低圧ポンプ溝71が形成されている。ポンプケーシング51に被せられるポンプカバー52の上面にも、高圧ポンプ流路6および低圧ポンプ流路7の一部となる高圧ポンプ溝61および低圧ポンプ溝71が形成されている。高圧ポンプ流路6は、インペラ8の高圧ポンプ羽根部81を挟んで向かい合ったポンプケーシング51の高圧ポンプ溝61およびポンプカバー52の高圧ポンプ溝61によって形成される。低圧ポンプ流路7は、インペラ8の低圧ポンプ羽根部82を挟んで向かい合ったポンプケーシング51の低圧ポンプ溝71、ポンプカバー52の低圧ポンプ溝71によって形成される。
インペラ8の軸方向側面と、ポンプケーシング51の凹部51aの底面との間、およびインペラ8の軸方向側面と、ポンプカバー52の上面との間のうち、高圧ポンプ溝61、低圧ポンプ溝71が形成されていない部分のクリアランスは、高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7への燃料の漏れが発生しない程度のクリアランス(例えば数μmから数十μm)となっている。
図3に示すように、高圧ポンプ溝61は、シャフト92の回転軸93を中心とする円周上に形成された円弧状の溝であり、その一方の端部には、吸入口62が形成されている。高圧ポンプ溝61の他方の端部に対向する位置に形成されるポンプケーシング51側の高圧ポンプ溝61の端部には、吐出口63が形成されている(吐出口63の形成場所については図4を参照)。これにより、吸入口62から吐出口63までの距離が長くなるので、吐出口63から吐出される燃料を可能な限り昇圧させることができ、吐出量を可能な限り多くすることができる。
上記円周上のうち、高圧ポンプ溝61の吸入口側端部67と吐出口側端部68との間の高圧ポンプ溝61が形成されていない円弧状の区間には、高圧ポンプシール部66が形成されている。高圧ポンプシール部66は、高圧ポンプ溝61の吐出口側端部68から吸入口側端部67への燃料の流出を抑制する部位である。高圧ポンプシール部66は、ポンプケーシング51側にも形成されている。
図3に示すように、低圧ポンプ溝71は、シャフト92の回転軸93と中心とする高圧ポンプ溝61が形成される円周よりも内周側の円周上に形成された円弧状の溝であり、その一方の端部には、吸入口72が形成されている。低圧ポンプ溝71の他方の端部には、吐出口73が形成されている。これにより、吸入口72から吐出口73までの距離が長くなるので、吐出口73から吐出される燃料の吐出量を可能な限り多くすることができる。
上記円周上のうち、低圧ポンプ溝71の吸入口側端部77と吐出口側端部78との間の低圧ポンプ溝71が形成されていない円弧状の区間には、内周側シール部としての低圧ポンプシール部76が形成されている。低圧ポンプシール部76は、低圧ポンプ溝71の吐出口側端部78から吸入口側端部77への燃料の流出を抑制する部位である。低圧ポンプシール部76は、ポンプケーシング51側にも形成されている(図3および図4参照)。
低圧ポンプ溝71は、図3に示すように、円弧状の高圧ポンプ溝61に対して、円弧状の低圧ポンプシール部76がシャフト92の回転軸93と高圧ポンプ溝61の吐出側端部68との間に配置されるようにポンプカバー52に形成される。ポンプケーシング51にもポンプカバー52と同様の位置に低圧ポンプ溝71が形成される。
このように、高圧ポンプ流路6と低圧ポンプ流路7との位置関係を定めると、簡単な構造のインペラ8を用いても高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7への燃料の溢流抑制効果を向上させることができる。
以下、その理由について述べる。モータ部9に外部電源からコネクタ43を介して電力が供給されると、電機子91が回転する。電機子91が回転すると電機子91に固定されているシャフト92とともにインペラ8が回転する。インペラ8が回転すると、吸入口62から高圧ポンプ流路6にサブタンク3内の燃料が吸入され、吸入口72から低圧ポンプ流路7にサブタンク3外の燃料が吸入される。
高圧ポンプ流路6では、羽根溝81b内の燃料が羽根溝81bの径方向外側から高圧ポンプ溝61に流出し、その燃料は再び羽根溝81bの径方向内側から流入するということが繰り返され、旋回流が発生する(図4中の実線矢印参照)。低圧ポンプ流路7でも、高圧ポンプ流路6にて発生する旋回流と同様の旋回流が発生する(図4中の破線矢印参照)。旋回流となった燃料の運動エネルギーにより各ポンプ流路6、7内の燃料が昇圧する。
高圧ポンプ流路6にて昇圧された燃料は、吐出口63を介して高圧ポンプ吐出通路65を通じ、燃料室94へ吐出される。燃料室94に吐出された燃料は、吐出筒部44を介して、燃料タンク2外の燃料消費装置に供給される。低圧ポンプ流路7にて移送される燃料は、吐出口73を介して低圧ポンプ吐出通路75を通じ、サブタンク3へ吐出される。
高圧ポンプ流路6は低圧ポンプ流路7よりも外周側に設けられているため、高圧ポンプ流路6の方が、低圧ポンプ流路7よりも燃料圧力が高くなる。高圧ポンプ流路6内において、吐出口側端部68の燃料圧力が最も高くなる。
上述したようにポンプ部5は、ポンプケーシング51とポンプカバー52との間にインペラ8を回転可能に収容する構造となっている。このため、高圧ポンプ流路6および低圧ポンプ流路7が形成されている部分以外におけるポンプケーシング51とインペラ8の軸方向側面、およびポンプカバー52とインペラ8の軸方向側面との間に、ある程度のクリアランスが必要となる。このクリアランスは、高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7への燃料の流出が抑制できる程度のクリアランスとする必要がある。
仮に、最も燃料圧力が高まる高圧ポンプ流路6の吐出口側端部68の近傍に低圧ポンプ流路7が形成されたとすると、各ポンプ流路6、7間の距離が短くなるため、高圧ポンプ流路6からの燃料の流出を抑制すべく上記クリアランスを設定したとしても高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7へ燃料が溢流する可能性がある。発明者は、この点に着目し、高圧ポンプ流路6の吐出口側端部68の周囲には、低圧ポンプ流路7を配置させない構造、言い換えると、吐出口側端部68から低圧ポンプ流路7を可能限り遠ざけた構造とした。
具体的には、低圧ポンプ流路7は、円弧状の高圧ポンプ流路6に対して、円弧状の低圧ポンプシール部76がシャフト92の回転軸93と高圧ポンプ流路6の吐出側端部68との間に配置されるように形成される。
これによれば、高圧ポンプ流路6の吐出側端部68と低圧ポンプ流路7との距離を可能な限り遠ざけることができるため、高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7への燃料の溢流を抑制することができる。
また、高圧ポンプ流路6と低圧ポンプ流路7との位置関係を定めるだけで、高圧ポンプ流路6から低圧ポンプ流路7への溢流抑制効果を向上させているため、インペラ8の構造を簡単にすることができる。インペラ8の構造を簡単にできるので、図4に示すように、インペラ8の軸方向側面を平坦なものとすることができる。その結果、ポンプケーシング51とインペラ8の軸方向側面、およびポンプカバー52とインペラ8の軸方向側面との間のクリアランスを可能な限り小さくしたポンプ部5を製造すること容易となり、更に燃料溢流抑制効果が向上する。
低圧ポンプ流路7は、高圧ポンプ流路6に比べ燃料を吐出させる能力が低い。このため、可能な限り流路内の燃料を吐出させるためには、流路長を長くする必要がある。本実施形態では、図3に示すように、低圧ポンプ流路7の吸入口72をシャフト92の回転軸93と、高圧ポンプ流路6の吸入口側端部67と、吐出口側端部68とで囲んだ領域S内に配置されるように形成しているので、低圧ポンプ流路7の長さを可能な限り長くすることができ、吐出口73から吐出される燃料の吐出量を可能な限り多くすることができる。
本発明の一実施形態による燃料ポンプを用いる燃料供給装置の断面図である。 図1の燃料供給装置に用いられるインペラの斜視図である。 図1中のIII−III線の断面図である。 図3中のIV−IV線におけるポンプケーシング、ポンプカバーおよびインペラの断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
3 サブタンク
4 燃料ポンプ
41 ハウジング
5 ポンプ部
51 ポンプケーシング(流路部材)
52 ポンプカバー(流路部材)
6 高圧ポンプ流路(外周側ポンプ流路)
61 高圧ポンプ溝
62 吸入口(外周側吸入口)
63 吐出口(外周側吐出口)
64 高圧ポンプ吸入管
65 高圧ポンプ吐出通路
66 高圧ポンプシール部
67 吸入口側端部
68 吐出口側端部
69 高圧ポンプサクションフィルタ
7 低圧ポンプ流路(内周側ポンプ流路)
71 低圧ポンプ溝
72 吸入口(内周側吸入口)
73 吐出口(内周側吐出口)
74 低圧ポンプ吸入管
75 低圧ポンプ吐出通路
76 低圧ポンプシール部(内周側シール部)
77 吸入口側端部
78 吐出口側端部
79 低圧ポンプサクションフィルタ
8 インペラ(羽根車)
81 高圧ポンプ羽根部(外周側羽根部)
82 低圧ポンプ羽根部(内周側羽根部)
9 モータ部
91 電機子
92 シャフト
93 回転軸
94 燃料室

Claims (3)

  1. 外周側羽根部と内周側羽根部とを有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車を収容し、前記外周側羽根部に沿って円弧状に形成される外周側ポンプ流路と、前記内周側羽根部に沿って円弧状に形成される内周側ポンプ流路とが形成され、前記外周側ポンプ流路には、外周側吸入口と、前記羽根車が回転することにより前記外周側ポンプ流路内の燃料が昇圧し、昇圧された燃料が吐出する外周側吐出口とが形成され、前記内周側ポンプ流路には、内周側吸入口と、前記羽根車が回転することにより前記内周側ポンプ流路内の燃料が昇圧され、昇圧された燃料が吐出する内周側吐出口とが形成される流路部材とを有する燃料ポンプであって、
    前記内周側ポンプ流路は、前記内周側ポンプ流路の前記内周側吐出口側の端部と前記内周側吸入口側の端部との間に形成され、前記内周側吐出口側の端部から前記内周側吸入口側の端部への燃料の流出を抑制する円弧状の内周側シール部が、前記回転軸と前記外周側ポンプ流路の前記外周側吐出口側の端部との間に配置されるように、前記流路部材に形成されており、
    前記内周側ポンプ流路は、前記内周側吸入口が、前記回転軸と前記外周側ポンプ流路の前記外周側吸入口側の端部と前記外周側ポンプ流路の前記外周側吐出口側の端部とで囲んだ領域内に配置されるように形成されていることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 前記外周側吸入口は前記外周側ポンプ流路の一端部に形成され、前記外周側吐出口は前記外周側ポンプ流路の他端部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 前記内周側吸入口は前記内周側ポンプ流路の一端部に形成され、前記内周側吐出口は前記内周側ポンプ流路の他端部に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料ポンプ
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