JP4977143B2 - 真空処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピアス式電子銃の電子ビームを蒸着材料に照射し、被処理基板に蒸着膜を形成する真空処理装置に関する。
例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)用のガラス基板に保護膜として形成される酸化マグネシウム(MgO)等の被膜は、蒸着により形成されている。このようなMgOの蒸着被膜を形成するため、様々な方法が開発されてきた。
従来方法の一例としては、プラズマを蒸着材料上に磁気的手段によって導いて、蒸着材料の上方に置かれた基体上に被膜を形成させるイオンプレーティング法がある。大面積で均一な内部応力の低い薄膜を形成するために、アーク放電プラズマ流を磁場を加えてシート状に変形し、該シート状プラズマの幅方向に細長い永久磁石(シート化磁石)の磁界によって、前記シート状プラズマを前記蒸着材料上に導いて該蒸着材料を蒸発させ、該蒸着材料の上方に置かれたガラス基板上に被膜を形成する工夫がされている(特許文献1参照)。
また、イオンプレーティング法を改良する方法としては、るつぼ内の蒸着材料の蒸発する部分が偏らないように、シート状プラズマの分布を細かく調整できるようにしたものがある。磁束密度分布を与える複数の永久磁石をガラス基板の幅方向に一列に並べ、かつるつぼの下方に配置し、ガラス基板の搬送方向に対しては前後に、るつぼに対しては上下に個々に移動可能としたものである(特許文献2参照)。これによって、シート状プラズマの分布が均一になり、プラズマビームがねじれることなくるつぼに収束されて蒸着材料が安定して蒸発されるので、ガラス基板上に均一な膜質が得られるというものである。
また、基板の面全体における輝度特性を均質にするために、成膜面に堆積する酸化マグネシウムの結晶/非結晶の割合に着目し、磁石やコイルを用いてプラズマ雰囲気中の電子を基板の成膜面に入射させて、大面積の基板全体にわたる均質な誘電体膜を作成するものがある(特許文献3参照)。イオンプレーティング法では、プラズマ流発生装置は複数のプラズマガンと複数の収束コイルと複数のシート化磁石から構成されることが多い。ここで、ガラス基板の成膜面に対し様々な方向から磁力線が入射され、さらに複数のプラズマ流の間で相互干渉が起こる。その結果基板の成膜面に堆積した酸化マグネシウムの膜質に分布を生じる。そのため、PDPの面に発光部(高輝度部)と低輝度部が観測され、発光部は結晶化されてMgOの(111)配向膜となっており、低輝度部はアモルファス(非結晶)であることが分った。これを防止し、ガラス基板の面全体における輝度特性を均質にするため、プラズマ雰囲気中の電子を積極的に基板の成膜面の全面に入射させ、大面積の基板全体にわたる均質な誘電体膜を作成するというものである。
更に、近年ではフラットパネルの大型化、量産化の流れに対応し、より一層均質な成膜が望まれた。そこで、プラズマに比べて電子を利用する方が電気的または磁気的に制御しやすく、成膜の質を高めるのにより適していることから電子ビームを用いた蒸着装置が使用されるようになった。
例えば、複数台数のピアス式電子銃を有するインライン式真空蒸着装置が開発された。この装置は、基本的には仕込/取出室と蒸着室の2室または仕込室と蒸着室と取出室の3室を仕切りバルブを介して連設した構成を備える。
その概略は次の通りである。すなわち、PDPの保護膜であるMgOを連続して成膜する加熱源として、ピアス式電子銃が主に使用されている。蒸着室側壁に固定したピアス式電子銃から略水平に発せられた電子ビームを、偏向コイルにより偏向させて蒸発源であるハース内のMgOの蒸発ポイントに照射することでMgO蒸気流を発生させ、その上を通過移動するキャリアに搭載されたガラス基板にMgO被膜を形成する。
蒸着室内を大気に曝すことがないこと、仕込/取出室または仕込室においてガラス基板やガラス基板に取付けした治具に対し、脱ガスや加熱処理などの前処理を行なうことが出来るので蒸着室内の雰囲気を安定に維持することが出来ることなどの特長があるというものである。
更に、ピアス式電子銃を有するインライン式真空蒸着装置の高効率化のために蒸着材料の加熱に工夫をしたマルチポイント蒸着方式が実用化されている。これは、ガラス基板の搬送方向に対し複数台数のピアス式電子銃を列をなして固定したもので、個々のピアス式電子銃から発せられる電子ビームを磁石やコイルを使用してビーム形状を短径に対し長径の比が1.5以下とし、更に前後方向及び左右方向のマルチポイントにジャンプ可能とし、効率の良い原材料の蒸発を行なうというものである(特許文献4)。電子ビームの形状を、短径に対し長径の比が1.5以下にすることで略方形にし、蒸着材料を効率的に蒸発させ、さらに、電子ビームの当たる蒸発ポイントを前後方向及び左右方向にジャンプして蒸発材料の蒸発面の局所的な変化を抑制することができる。結果として優れた成膜速度で蒸着被膜を基板の表面に形成することが可能となるというものである。
特許278299(第2頁、図1) 特開平9−170074号公報(第3頁、図2、図3) 特開2003−306768号公報(第4頁、図1) 特開2004−010943号公報(第3頁、図1)
図18に示す装置は、従来の電子ビーム偏向装置120を用いたピアス式電子銃103を有するインライン式真空蒸着装置101の概略を示す図である。図18においては、蒸着室102におけるガラス基板110の搬送方向から見て背面の壁面に2台のピアス式電子銃103が固定されている。電子ビームは、個々のピアス式電子銃103からガラス基板110の搬送方向に向けて略水平に発せられるように構成される。
従来の真空蒸着装置101では、略水平に固定されたピアス式電子銃103からの電子ビームを蒸着材料であるMgO111に誘導して照射するために、真空槽102内に磁石装置120を設置し、偏向コイル121(図19参照)に電流を流して発生する磁場を用いていた。このため電子ビーム偏向装置120のポールピース126を蒸発ポイントP1、P2の近傍に設置する必要があった。
図19は、図18に示した従来の電子ビーム偏向装置120の概略を示す平面図である。従来の蒸着被膜の形成方法に使用したインライン式真空蒸着装置101の蒸着室102におけるガラス基板110の搬送方向と、電子ビームを発生するピアス式電子銃103と、MgO111を載せたリングハ−ス104と、従来の電子ビーム偏向装置120のポールピース126との位置関係を示すものである。
ガラス基板110の搬送方向に対して直交方向(ガラス基板の幅方向)に2点の蒸発ポイントP1、P2(1台のハ−スにつき2点)が設けられており、個々のピアス式電子銃103から発せられる電子ビームを左右にジャンピングさせて蒸発ポイントP1とP2に照射する。このように蒸発ポイントPを増やすことにより、MgO111を効率良く蒸発させることができる。それ以前の真空蒸着装置に比べて約2倍の優れた速度で成膜することが出来た。
しかしながら、更なるPDPの大画面化、低価格化の要求から、より一層のガラス基板の大型化による蒸着速度のアップ、タクトタイムのアップ及び連続運転時間のアップが求められている。
ガラス基板サイズは上記従来の真空蒸着装置101が開発された当時に比べ4〜8倍(42インチパネル1または2枚から42インチパネル8枚以上)になり、蒸着速度は10倍(ダイナミックレート1200Å・m/minから12000Å・m/min)、タクトタイムは6倍(9分から1.5分)、連続運転時間は3倍以上(100時間から336時間以上)になっている。
このような、ガラス基板110の大型化による蒸着速度のアップ、タクトタイムのアップ及び連続運転時間のアップに伴い、ポールピース126に付着するMgO膜(以下付着物とする)が成長し、ガラス基板110に到達する蒸気流を妨げ、またリングハース104にまで干渉して溝部104a(図20参照)内のMgO111の表面を荒らすなどの問題が発生した。さらには、成長した付着物がリングハース104の回転を不安定にし蒸着速度を不安定にする問題があった。なお、ポールピース126には、クリーニングの容易化のため、図示しないポールピース防着板を取り付ける場合もあったが、ポールピース防着板自体に付着物が成長して同様の問題を発生することもあった。
ポールピース126に付着物の成長への対策としては、ポールピース126を蒸発ポイントPから離すことも行なわれているが、将来の蒸着速度の更なるハイレート、連続運転時間のアップには対応できない。更なる高効率を目指すには、蒸着室102の限られたスペースにできるだけ多くの蒸発ポイントPを確保する必要があるから、蒸発ポイントPを十分に離すだけの機械的な余裕が無いためである。
また、隣り合うポールピース126の間では相互に磁場干渉が起こる。この相互の磁場干渉が大きいと成膜時の膜厚分布が不均一となる。従って、隣り合うポールピース126の間は一定以上の距離をおく必要があるが、蒸着室102の限られたスペースでは限界があった。その一方、ガラス基板110へのMgO111の蒸着において一定の膜厚分布を得るには、蒸発ポイントPの間隔を広げすぎないようにしなければならなかった。そのため、蒸着室102の限られたスペースで機械的干渉と磁気的干渉の双方に配慮することは極めて困難であった。その結果、充分な偏向磁場が取れにくくMgOヘのビーム照射角が小さくなり蒸発効率が悪いという問題もあった。
また、充分な偏向磁場が取れにくいためMgOヘのビーム照射角が小さくなり、MgOに照射された電子ビームを構成する熱電子が反射電子となって蒸着室内の水分や酸素などと衝突して二次電子となり、基板の表面へのMgO被膜の形成に障害を及ぼす問題があった。そのため、従来の真空蒸着装置101においては二次電子吸収板107が必要であった。
また、蒸着材料111の表面の荒れやリングハース104の回転の不安定によりMgOの蒸発にばらつきが生じた結果の蒸着材料の局所的な掘れは、更なる蒸着材料111の蒸発の不安定を引き起こすので蒸着材料111の表面をスクレーパー108にて常時ならす必要もあった。
また、蒸着室内に配置したために付着物の付着により加熱されるポールピース126と、磁界発生のために大電流を流す偏向コイル121との冷却のために冷却水用配管等の設備の設置も必要であった。そのために、特に図示しない防着板の点数が多くなり、複雑な形状になり、その表面積も大きくなるなどの問題があった。さらには、蒸着室クリーニング時の作業性も悪くなっていた。
本願発明は、前述の問題に鑑みてなされ、ピアス式電子銃の電子ビームを真空槽内の蒸発源に収容された蒸着材料に照射し、前記蒸発源に対向する被処理基板に蒸着膜を形成する真空処理装置において、前記電子ビームの入射方向に対して略直交し、かつ前記蒸発源の電子ビーム照射面に対して略平行な磁場を形成する磁石装置を、前記電子ビーム照射面の裏の真空槽外に配設することにより、前記蒸発源の蒸発ポイントへ前記電子ビ−ムを偏向させて誘導することを特徴とする真空処理装置によって解決できる。
前記真空処理装置において、前記電子ビームを偏向させて蒸発ポイントへ誘導する磁石装置を真空槽(蒸着室)外に配設したことにより、蒸発ポイントP近傍に従来のポールピースがなくなり、従来前記ポールピースへの付着物が連続生産時間を律速していたケースがあったが、全面的に解決した。すなわち、前記付着物が成長し、蒸気流を遮って膜厚分布を悪くする問題が解決した。また、従来成長した前記付着物が前記蒸発源であるリングハースの回転を不安定にし、蒸着速度を不安定にする問題がなくなった。更に、成長した前記付着物が前記リングハースの凹部に収容した蒸着材料の表面を荒らし、前記蒸着レートを不安定にする問題も解決し、スクレーパーでのならしも不用となった。
また、前記真空処理装置において、真空槽(蒸着室)外に配設した前記磁石装置により、前記電子ビームの入射方向に対して略直交し、かつ前記蒸発源の電子ビーム照射面に対して略平行な磁場を形成できるようにしたことで、電子ビームが整い、ピアス式電子銃毎のばらつきが低減できた。また、MgO等の蒸着材料に照射された電子ビームを構成する熱電子が反射電子となって前記蒸着室内の水分や酸素などと衝突して二次電子となり、被処理基板であるガラス基板の表面へのMgO等の被膜の形成に障害を及ぼす問題が無くなった。そのため、従来の装置において必要であった二次電子吸収板が不要になった。
また、前記磁石装置を蒸着室外に配設したこと、更には永久磁石で構成したことにより、設置位置の微調整が可能となり、基板サイズに合わせて蒸発ポイントPを最適化できる。また、従来の装置に比べ最適磁場が限られたスペースで容易に形成できるため、蒸着材料であるMgOへ電子ビーム入射角の最適化ができ、電子ビ−ムのジャンピングによるマルチポイント蒸着方式がより安定して実施可能となり、投入パワーに対する蒸着速度がアップした。これは、MgO膜の膜厚分布や(111)配向膜を得るプロセス条件の最適化に効果的である。MgO膜はPDPセル内壁の電極の耐スパッタ保護膜として働くだけでなく、(111)配向膜にすると他の材料よりも二次電子放出係数が高いことから、放電開始・維持電圧を下げる働きをするという利点がある。
また、前記真空処理装置において、前記電子ビームを偏向させて蒸発ポイントへ誘導する磁石装置を蒸着室外に配設したことにより、従来多かった防着板点数が減り、二次電子吸収板や偏向コイルの冷却用配管等の設備もなくなったため、蒸着室がシンプルになり蒸着室のクリーニング時間が短縮できた。
本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置の蒸着室におけるガラス基板の搬送方向とピアス式電子銃との位置関係を示す説明図(蒸着室内部の本体側面からの説明図)である。 図1に示した、インライン式真空蒸着装置におけるピアス式電子銃3と、リングハース4と、ヨーク24に取り付けた永久磁石26a、26bとの位置関係を示す平面図である。 本発明の実施の形態によるインライン式真空蒸着装置におけるリングハース4と永久磁石の位置関係を示す部分の断面図である。磁束Bが真空槽の底部壁面を透過して、リングハース4の表面まで達して平行磁場区間を形成している様子を示す。 本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置に使用する磁石装置の永久磁石の発生する平行磁場の説明図である。 永久磁石26a、26bは、2個一組としてヨーク24の両端部に接着されている。接着にあたり、永久磁石26aと永久磁石26bが磁気回路を構成するように、永久磁石26aはN極を上側にして接着し、永久磁石26bはN極を下側にして接着している。このことにより、永久磁石26aはN極、永久磁石26bはS極として使用する。N極である永久磁石26aとS極である永久磁石26bの間は空間に磁束Bが発生する。 本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置の実施例2の説明図である。リングハースを3個とした例である。 本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置の実施例2の平面図である。リングハースを3個とした例である。一つのピアス式電子銃3が一つの蒸発ポイントPに対応する。 本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置の実施例3の平面図である。マルチポイント方式のXジャンプ方式の真空蒸着装置の例である。 本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置の実施例4の平面図である。マルチポイント方式のYジャンプ方式の真空蒸着装置の例である。 本発明の実施の形態の磁石装置20の取り付け状況を説明する部分断面図である。磁石装置20は磁石を取り付けたヨーク24の前後左右の位置調整と角度調整が可能なものである。 本発明の実施の形態の磁石装置20の正面図である。 本発明の実施の形態の磁石装置20の平面図である。 本発明の変形例1の磁石装置40の取り付け状況を説明する部分断面図である。前後左右の位置調整のみ可能な磁石装置である。 本発明の変形例1の磁石装置40の正面図である。 本発明の変形例1の磁石装置40の平面図である。 本発明の変形例2の磁石装置60の取り付け状況を説明する部分断面図である。可能な限り薄くした磁石装置である。 本発明の変形例2の磁石装置60の正面図である。 本発明の変形例2の磁石装置60の平面図である。 従来のインライン式真空蒸着装置の蒸着室におけるガラス基板の搬送方向とピアス式電子銃との位置関係を示す説明図(蒸着室内部の本体側面からの説明図)である。蒸着室102内に電子ビーム偏向装置120を設けている。2次電子吸収板も設置されており、蒸着室102内が狭い。 図18に示した、インライン式真空蒸着装置におけるピアス式電子銃とリングハースとの位置関係を示す平面図である。 従来の電子ビーム偏向装置の平面図である。従来、スクレーパー108が設置されていた。 従来の電子ビーム偏向装置の側面図である。従来、冷却用配管設備が必用であった。偏向コイル用水変換アダプター122はその一部である。 従来の電子ビーム偏向装置の正面図である。 本実施の形態の磁石装置による電子ビーム形状の例である。リングハース上で蒸発ポイントPの四角い範囲に照射している様子を示している。 本実施の形態の磁石装置による電子ビーム形状の例である。蒸発ポイントPでの拡大図である。歪なく方形に照射されている。 比較のための従来の電子ビーム偏向装置による電子ビーム形状の例である。蒸発ポイントPの形状が歪んでいる。 インライン式真空蒸着装置の模式図である。Aが2室の場合、Bが3室の場合である。
符号の説明
1 真空処理装置
2 蒸着室
3 ピアス式電子銃
4 リングハース
4a 溝部
5 フィーダ
6 材料供給装置
10 ガラス基板
20 磁石装置
21 取り付けブラケット
22 取り付けプレート(1)
23 取り付けプレート(2)
24 ヨーク
24a ヨーク中心
25 分度器
26a 永久磁石(N極)
26b 永久磁石(S極)
27 長穴
28 長穴
29 回動中心軸
40 磁石装置
41 取り付けブラケット
42 取り付けプレート(1)
43 取り付けプレート(2)
44 ヨ−ク
46a 永久磁石(N極)
46b 永久磁石(S極)
47 長穴
48 長穴
60 磁石装置
61 取り付けブラケット
62 取り付けプレート(1)
63 取り付けプレート(2)
64 ヨーク
66a 永久磁石(N極)
66b 永久磁石(S極)
67 長穴
68 長穴
69 回動中心軸
81、82 インライン式真空蒸着装置
83 仕込/取出室
84 仕込室
85 取出室
91 排気口
94〜96 扉
97〜98 ゲートバルブ
101 真空処理装置
102 蒸着室
103 ピアス式電子銃
104 リングハース
104a 溝部
105 フィーダ
106 材料供給装置
107 二次電子吸収板
108 スクレーパー
110 ガラス基板
111 蒸着材料
120 電子ビーム偏向装置
121 偏向コイル
122 偏向コイル用水変換アダプター(水冷却配管設備の一つ)
123 補助ヨ−ク
126 ポールピース
B 磁束
L ヨ−クの寸法
M 平行磁場区間
N 揺動コイル
P、P1、P2 蒸発ポイント
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態を図1〜4に示す。まず、図1〜4を参照して装置構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態の蒸着被膜の形成に使用するインライン式真空蒸着装置1の実施例の真空槽(蒸着室)2におけるガラス基板10の搬送方向と、電子ビームを発生するピアス式電子銃3と、蒸着材料11を収容したリングハ−ス4の位置関係を示す図である。本発明で使用する電子ビームを偏向する磁石装置20は、リングハ−ス4の裏側で蒸着室2の外側(大気中)に蒸発ポイント毎に設けられている(図3参照)。
図2は、本発明の実施の形態の磁石装置20の永久磁石26a、26bの配置を示す説明図である。リングハース4の溝部4a内の蒸着材料11であるMgO表面で約10〜30ガウスの磁場を得るように永久磁石26a、26bの強度を決定した。また、ビームのスイープの範囲内ではほぼ平行磁場になるような磁気回路を成すようにヨーク24の寸法L(図4参照)を決めた。更に電子ビームが高い入射角度で入射するように蒸発ポイントPと磁気装置20の位置を最適化した。本実施例では、永久磁石26a、26bの中間点であるヨーク24の中心24aの上方リングハース4の表面において30ガウス以上とし、リングハース4の表面の蒸発ポイントPでは10ガウス以上の磁束Bを得るように調整した。
図3は、リングハース4と永久磁石26a、26bの位置関係を示す蒸着室2の断面の部分図である。リングハース4は、蒸着室2の内部(真空側)にある。一方、永久磁石26a、26bは、蒸着室2の外部(大気側)にある。蒸着室2の底面の下方に永久磁石26a、26bを配置する部分の材質は透磁性の材料を使用している。
図4は、本発明の実施の形態の磁石装置20の永久磁石部分の拡大図である。ヨーク24の両端に永久磁石26a、26bが接着されており、一方のN極が他方のS極にヨーク24を介して結合し、上方の磁束Bを発生して磁気回路を形成するようになっている。その磁束Bの平行磁場区間を電子ビームの制御に使用する。また、平行磁場区間の寸法Mが、電子ビームのスイープの範囲をカバーするようにヨーク24の寸法Lを決定する。
更に、図9〜11にて、本発明で使用する電子ビームを偏向する磁石装置20の実施例1の詳細を説明する。
図9は、本発明の実施の形態の磁石装置20とリングハース4の位置関係を示す説明図である。蒸着室2の底面のリングハース4の下方に、磁石装置20が配置されている。
図10は磁石装置20の正面図である。また、図11は、磁石装置20の平面図である。取り付けブラケット21に取り付けプレート22が長穴27により左右方向に調整可能に取り付けられている。次に取り付けプレート22に取り付けプレート23が長穴28を用いて前後に位置調整可能に取り付けられている。更に取り付けプレート23にその上に永久磁石26a、26bを接着したヨ−ク24が回動中心軸29を介して取り付けられている。更に、取り付けプレート23には微調整のための分度器25、取り付けプレート22には位置調整のためのスケール22a、取り付けブラケット21には位置調整のためのスケ−ル21aが追加工されている。このような構成により永久磁石26を接着したヨ−ク24は、精密に角度及び位置調整可能となっている。なお、取り付けに使用したネジ類は取り付けプレ−トの裏にあるため図示しない。
次に、磁石装置20の機能を説明する。図2において、ピアス式電子銃3から電子ビーム(点線)が水平方向に照射されると、リングハース4の上方を直進する。リングハース4の下方には磁石装置20が配置され、その上方には磁束Bが電子ビームに直交する方向に発生している。電子ビームは磁束Bにより、下方に曲げられて蒸発ポイントPに照射される。磁石装置20は精密に角度及び位置調整されているため、ピアス式電子銃3の特に図示しない揺動コイルの制御に忠実に従って蒸発ポイントPを歪なく走査することができる。その結果、リングハース4上の蒸着材料11が効率よく蒸発することができる。これにより、先に記述した様々な効果が得られる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は他の構成の真空処理装置にも使用可能である。図5〜8に他の構成の真空蒸着装置の例を示す。
図5〜6にリングハース4を3個にした場合の実施例を示す。図5は、リングハースを3個にした場合のインライン式真空蒸着装置1の蒸着室2の概略を示す図である。図6は図5の装置の蒸着室2におけるガラス基板10の搬送方向と、ピアス式電子銃3と、磁石装置20の位置関係を示す平面図である。本実施例では、ピアス式電子銃3は、ガラス基板10の搬送方向正面に横一列に並んで固定されている。一つのピアス式電子銃3は一つの蒸発ポイントPに対応するようになっている。本発明の実施の形態によれば6個ある磁石装置20はそれぞれ十分な間隔を開けて配置できるので、機械的及び磁気的な相互干渉が発生しないため良好な成膜が可能である。
また、本発明はマルチポイント方式の真空蒸着装置にも適用可能である。図7は、マルチポイント蒸着のXジャンプ方式の真空蒸着装置に適用した例を示す。個々のピアス式電子銃が内蔵する特に図示しない揺動コイルによって発せられるビ−ムを左右にジャンピングすることができる。図8は、マルチポイント蒸着のYジャンプ方式の真空蒸着装置に適用した例を示す。個々のピアス式電子銃が内蔵する特に図示しない揺動コイルによって発せられるビ−ムを前後にジャンピングすることができる。更に、特に図示しないが前後左右にジャンピングすることも可能である。もちろん、揺動コイルはピアス式電子銃が内蔵するものに限らず、例えば、電子銃の外側N(図1参照)に別に設けても良い。このように、一つのピアス式電子銃3で複数の蒸発ポイントPに対応する場合でも、磁石装置20はそれぞれ十分な間隔をあけて配置できるので、機械的及び磁気的な相互干渉が発生しないため良好な成膜が可能である。
また、本発明で使用する磁石装置20は、使用する真空蒸着装置に対応して変形できる。図12〜14は、磁石装置の変形例1である。この磁石装置40は、永久磁石46a、46bを接着したヨ−ク44の角度調整が不要の場合の例である。一つのピアス式電子銃3を一つの蒸発ポイントPに固定して照射を行なう場合には、前後左右方向の調整のみでも良いためである。図12では、リングハース4の下方に磁石装置40が配置されている。
図13は磁石装置40の正面図である。また、図14は、磁石装置40の平面図である。取り付けブラケット41に取り付けプレート42が長穴47を用いて前後に位置調整可能に取り付けられ、取り付けプレ−ト43は取り付けプレート42に長穴48を用いて左右に位置調整可能に取り付けられている。更に取り付けプレート43にその上に永久磁石46a、46bを接着したヨ−ク44が取り付けられている。ヨーク44は、角度調整はできない。
図15〜17は、磁石装置の変形例2である。この磁石装置60では、特に永久磁石66a、66bが小さいことを有効に活用して、磁石装置60を可能な限り薄くした例である。図15では、リングハース4の下方に磁石装置60が配置されている。
図16は磁石装置60の正面図である。また、図17は、磁石装置60の平面図である。取り付けブラケット61に取り付けプレート62が長穴67を用いて左右に位置調整可能に取り付けられ、取り付けプレ−ト62には取り付けプレート63が長穴68を用いて前後に位置調整可能に取り付けられている。更にその側方への張り出し63aに永久磁石66a、66bを接着したヨーク64が回動中心軸69を介して取り付けられている。ヨーク64は回動中心軸69を中心に角度調整ができるようになっている。
以上述べた磁石装置20の効果を従来の装置と比較するため、電子ビームの照射実験を行なった。その結果を図23〜25にて説明する。図25は、従来の電子ビーム偏向装置120による蒸発ポイントPでの観測結果である。従来は、方形になるように制御しても歪んで楕円形状となっていた。
図23は、本実施の形態の磁石装置20による蒸発ポイントPでの観測結果である。方形にリングハース4の上を照射できる。図24は、本実施の形態の磁石装置による蒸発ポイントPでの拡大観測結果である。所望する方形のビーム形状となっており、ピアス式電子銃3の図示しない揺動コイルの制御に従って歪みなく照射されたことが分る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術思想に基づいて種々の変更が可能である。
本発明の真空処理装置はMgO蒸着に限らず、ピアス式電子銃を使用する真空処理装置に適用できる。
本発明の実施の形態のインライン式真空蒸着装置では蒸着材料を入れる容器をリングハース4としたが、角形ハースやるつぼでも良い。
本発明はMgO被膜の形成方法のほか、SiO2被膜、TiO2被膜やAl23被膜などの金属酸化物被膜を形成するための方法としても採用することができる。また本発明の蒸着被膜の形成方法は、Al被膜などの金属被膜を形成するための方法としても採用することができる。
本発明の実施の形態では、電子ビームの偏向に用いる永久磁石を、蒸着室の大気側(蒸着室外)に設置したが、真空槽内のリングハース4の下側に設置しても良い。
また、本発明の真空処理装置は、各種のインライン式真空蒸着装置に応用できる。図26にインライン式真空蒸着装置の模式図を示す。図26Aが2室の場合のインライン式真空蒸着装置81、図26Bが3室の場合のインライン式真空蒸着装置82である。2室の場合は、蒸着室2と仕込/取出室83をゲートバルブで仕切れるように構成する。3室の場合は蒸着室2、仕込室84、取出室85をゲートバルブで仕切れるように構成する。
いずれもゲートバルブを閉じて、蒸着室2の真空を保ちながら、扉94〜96の開閉をして、ガラス基板10を仕込んだり、取り出したり出来るように構成されていて、蒸着膜の製造効率の向上を図っている。

Claims (11)

  1. ピアス式電子銃の電子ビームを真空槽内の蒸発源に収容された蒸着材料に照射し、前記蒸発源に対向する被処理基板に蒸着膜を形成する真空処理装置において、前記電子ビームの入射方向に対して略直交し、かつ前記蒸発源の電子ビーム照射面に対して略平行な磁場を形成する磁石装置を、前記電子ビーム照射面の裏側の真空槽外に配設することにより、前記蒸発源の蒸発ポイントへ前記電子ビームを偏向させて誘導することを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記蒸発源が、リングハースであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の真空処理装置。
  3. 前記蒸着材料が、金属、金属酸化物または絶縁物であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の真空処理装置。
  4. 前記金属酸化物が、プラズマディスプレイパネルの保護膜として用いられるMgOまたはMgO複合材料であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の真空処理装置。
  5. 前記磁石装置が、永久磁石で構成されたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の真空処理装置。
  6. 前記真空処理装置が少なくとも仕込/取出室と蒸着室の2室、または仕込室と蒸着室と取出室の3室を有するインライン式真空蒸着装置であり、前記ピアス式電子銃が前記蒸着室の被処理基板の搬送方向に対する側壁面に固定され、被処理基板の搬送方向に対して略直交方向に向けて電子ビームを発するように制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の真空処理装置。
  7. ピアス式電子銃の揺動コイルによる電子ビームのジャンピングにより、2つ以上の蒸発ポイントを形成することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の真空処理装置。
  8. 前記ピアス式電子銃の揺動コイルにより、電子ビームを前後または左右にジャンピングさせることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の真空処理装置。
  9. 前記真空処理装置が少なくとも仕込/取出室と蒸着室の2室、または仕込室と蒸着室と取出室の3室を有するインライン式真空蒸着装置であり、前記ピアス式電子銃が前記蒸着室の被処理基板の搬送方向に対する正面または背面の壁面に固定され、被処理基板の搬送方向に対して略同方向に向けて電子ビームを発するように制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の真空処理装置。
  10. ピアス式電子銃の揺動コイルによる電子ビームのジャンピングにより、2つ以上の蒸発ポイントを形成することを特徴とする請求の範囲第9項に記載の真空処理装置。
  11. 前記ピアス式電子銃の揺動コイルにより、電子ビームを前後または左右にジャンピングさせることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の真空処理装置。
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