JP4976823B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、光源からの射出された光を受光素子で受光し、受光素子での光の受光状態を検出する光学式エンコーダに関する。
従来、複数の光源から射出された光をそれぞれの光源に対応する受光素子で受光する光学式エンコーダが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、スリットと遮光部とが交互に一定間隔で繰り返して配置されて形成されたコード板と、このコード板の表側に配置される一対の光源と、コード板の裏側に設けられて、前記一対の光源から射出される光をそれぞれ受光する一対の受光アレイと、を備えた光学式エンコーダである。この光学式エンコーダでは、コード板を挟んで光源および受光アレイが互いに対向した位置に配置された構成が採られている。
特開平5−99691号公報(第3頁、および図1参照)
ところで、特許文献1のような従来のエンコーダでは、一対の光源の距離が近接しすぎたり、一対の受光アレイの距離が近接しすぎたりすると、一方の光源から射出された光がこの光源に対向する受光アレイだけでなく、他方の受光アレイにも一部入射してしまう、いわゆるクロストークが発生するという問題が一例として挙げられる。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、良好に光を受光する光学式エンコーダを提供することを1つの目的とする。
本発明の光学式エンコーダは、所定方向に沿って少なくとも2つ以上の変位測定用の光学格子が設けられるメインスケール、このメインスケールに対して前記所定方向に相対移動可能な検出ヘッド、前記メインスケールの前記光学格子のそれぞれに対して光を射出する少なくともつ以上の発光素子、および前記光学格子のそれぞれに対応して前記検出ヘッドに少なくとも2つ以上設けられるとともに、前記光学格子を透過または反射した前記光を受光する受光素子を備えた光学式エンコーダであって、前記発光素子は、前記メインスケールのそれぞれの前記光学格子に向かって、それぞれ波長の異なる光を射出し、前記発光素子から前記受光素子までの前記光の光路上で、前記光学格子の前記光の入射面および射出面のうち少なくともいずれか一方に、前記発光素子から射出される所定波長の光を透過するとともに、所定波長外の光を遮光するフィルタが設けられ、少なくとも2つ以上の前記光学格子は、互いに隣り合って並行に前記メインスケールに設けられ、少なくとも2つ以上の前記発光素子および少なくとも2つ以上の前記受光素子は、それぞれ、前記光学格子に対応して、1つの前記検出ヘッドに設けられることを特徴とする。
ここで、2つ以上の変位測定用の光学格子とは、例えば変位検出用の光学格子と、原点検出用の光学格子などをいう。
この発明によれば、発光素子からメインスケールに設けられる変位測定用の各光学格子に対してそれぞれ波長が異なる光を射出し、各光学格子に対応して設けられる受光素子にて、各光学格子を透過または反射した所定波長の光を受光している。これにより、受光素子では、所定波長外の光を受光せず、所定波長に対応した光のみを受光するので、例えば所定波長外の光が、所定波長に対応する受光素子に入光して受光検出精度を低下させてしまう、いわゆるクロストークを良好に防止することができる。よって、光学式エンコーダは、例えば小型化により受光素子が互いに近接して配置されたとしても、良好にクロストークを防止して所定波長の光のみを受光することができる。よって、光学式エンコーダの小型化、および光学式エンコーダの高精度化を図ることができる。
本発明の光学式エンコーダでは、前記発光素子から前記受光素子までの前記光の光路上に、前記発光素子から射出される所定波長の光を透過するとともに、所定波長外の光を遮光するフィルタが設けられることを特徴とする
この発明によれば、フィルタにより所定波長外の光を遮断することができるので、受光素子に入光する光を、この受光素子に対応した所定波長の光のみに絞ることができ、クロストークなどの不都合をより確実に防止することができる。したがって、光学式エンコーダのさらなる高精度化を図ることができる。
本発明の光学式エンコーダでは、前記フィルタは、前記光学格子の前記光の入射面または射出面のうち少なくともいずれか一方に設けられることを特徴とする
この発明によれば、フィルタはメインスケールの光入射面、または光射出面に設けられている。これにより、メインスケールから入射した光のうち、受光素子に対応した所定波長の光のみを射出することができる。したがって、受光素子では、良好に所定波長のみの光を受光することができる。
本発明の光学式エンコーダでは、前記発光素子は、前記光を発光する光源と、この光源から射出される前記光を平行光にする光平行化部材と、を備えることが好ましい。
この発明によれば、発光素子は、光源から射出される光を平行化する光平行化部材を備えている。このため、発光素子から射出される光は、光平行化部材により平行化されているので、光の拡散を防止することができる。したがって、射出された光が拡散して、他の受光素子に入光するクロストークを防止することができ、光学式エンコーダの高精度化を図ることができる。
また、本発明の光学式エンコーダでは、前記光平行化部材は、前記光源の前記光の射出面の周縁に連続して設けられるとともに、前記光の射出方向に軸方向が延出する略筒状に形成されることが好ましい。
この発明によれば、光平行化部材は、光源の光射出面の周縁に連続して設けられるとともに、軸方向が、射出される光の射出方向、すなわち光路軸と同方向となる略筒状に形成されている。これにより、平行化部材の筒内部に光源からの光を通すことで、筒内周面によって光の拡散を防止することができ、射出光を平行化することができる。したがって、簡単な構成で、射出された光が拡散して、他の受光素子に入光するクロストークを防止することができ、光学式エンコーダの高精度化を図ることができる。
〔第一の実施の形態〕
以下、本発明の第一の実施の形態に係る光学式エンコーダを図面を参照して説明する。
[光学式エンコーダの構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る光学式エンコーダの平面図である。図2は、光学式エンコーダの側面図である。図3は、原点用発光素子の拡大図であり、(A)は、原点用発光素子の断面図、(B)は、原点用発光素子を光射出面側から見た正面図である。
図1ないし図3において、100は、光学式エンコーダであり、この光学式エンコーダ100は、測定軸に沿って光学格子12が形成された反射型のメインスケール10と、メインスケール10の測定軸に沿って相対移動可能に設けられ、メインスケール10に対して光を照射する発光素子30、およびメインスケール10からの反射光を受光して変位信号を出力する受光部40を有する検出ヘッドとしてのインデックススケール20と、を備えている。
メインスケール10は、線膨張係数の小さい材料(例えばガラス)などによって長尺帯状に形成されたメインスケール基板11と、このメインスケール基板11の表面に、測定軸方向である長尺方向に沿って形成された光学格子12とから構成されている。ここで、光学格子12は、メインスケール10の測定軸方向に沿う一端縁側に配置される主信号用光学格子13と、メインスケール10の測定軸方向に沿う他端縁側に配置される原点用光学格子14と、を備えている。主信号用光学格子13は、測定軸方向に略直交する方向に長手となる光反射部13Aと光非反射部13Bとが一定のピッチで交互に配列されて形成されている。また、原点用光学格子14は、メインスケール10の測定軸方向に沿う他端縁側の所定位置に配設され、発光素子30から射出された光を反射する原点用光反射部14Aを備えている。
インデックススケール20は、メインスケール10と同様に、線膨張係数の小さい材料、例えばガラスなどにより形成される略透明のインデックス基板21を備えている。このインデックススケール20は、前記したように、メインスケール10に対して測定軸方向に相対移動可能に設けられている。
そして、インデックス基板21の主信号用光学格子13に略対向する位置には、発光素子30から射出された光を透過する主信号用光束透過部22が設けられている。この主信号用光束透過部22は、測定軸に略直交する方向に長手となる複数の図示しないスリットを所定ピッチで配設することにより形成され、発光素子30から射出された光束は、このスリットを通ってメインスケール10の主信号用光学格子13に向かって射出される。
また、インデックス基板21は、メインスケール10の原点用光学格子14に略対向する位置に移動可能な原点用光束透過部23が設けられている。この原点用光束透過部23は、測定軸に略直交する方向に長手となる図示しない原点用スリットを備え、発光素子30から射出された光束は、この原点用スリットを通ってメインスケール10に射出される。
さらに、インデックススケール20には、上記したように、発光素子30と受光部40とが固定されている。これにより、インデックススケール20の移動に伴って、発光素子30および受光部40もメインスケール10に対して相対的に移動する。ここで、発光素子30は、インデックススケール20のメインスケール10から離隔する一面側に設けられ、受光部40は、メインスケール10と対向する面に設けられている。
発光素子30は、主信号用発光素子31と、原点用発光素子32とを備えている。これらの主信号用発光素子31および原点用発光素子32は、図示しないフレームによりインデックススケール20と連結されている。
主信号用発光素子31は、赤色光(波長660nm)を発光する光源としての赤色LED(Light Emitting Diode)31Aを備えている。この赤色LED31Aは、図示しない制御回路部に電気的に接続され、制御回路部からの制御により所定の電力が供給されると、赤色光を射出する。また、この赤色LED31Aは、射出された赤色光が主信号用光束透過部22を透過した後、メインスケール10の光学格子13の光反射部13Aにて反射され、インデックススケール20の受光部40の後述する主信号用受光素子41に受光されるように、適宜設置角度が調整されている。
原点用発光素子32は、赤外光(890nm)を発光する光源としての赤外LED32Aを備えている。この赤外LED32Aは、図示しない制御回路部に電気的に接続され、制御回路部からの制御により所定の電力が供給されると、赤外光を射出する。また、この赤外LED32Aは、射出された赤外光が原点用光束透過部23を透過した後、メインスケール10の原点用光学格子14の測定軸方向の延長線上に射出され、さらに赤外光が原点用光学格子14にて反射された際に受光部40の後述する原点用受光素子42に受光されるように、適宜角度が調整されている。
また、原点用発光素子32には、図3に示すように、赤外LED32Aの赤外光の射出方向に光平行化部材としてのアパーチャ33が設けられている。このアパーチャ33は、内周面の系寸法が赤外LED32Aの赤外光射出面32Bに略一致する略筒状に形成されている。これにより、赤外LED32Aから射出される赤外光がアパーチャ33の内周面により拡散されず、アパーチャ33の先端部から略平行光となる赤外光が射出される。
受光部40は、上記したように、主信号用受光素子41と、原点用受光素子42とを備えている。
主信号用受光素子41は、図示しない制御回路部に電気的に接続され、主信号用発光素子31から射出される赤色光を受光すると、所定の変位信号を生成して制御回路部に入力する。この時、主信号用受光素子41は、原点用発光素子32の赤外LED32Aから射出される赤外光を受光したとしても、信号を生成しない。具体的には、この主信号用受光素子41は、複数の受光素子アレイPDA(図示省略)を備えている。受光素子アレイPDAは、たとえば、メインスケール10の光学格子13のピッチ(λ)に対して、3λ/4のピッチで4個を1セットとして、少なくとも1セットのフォトダイオードを配列形成したものである。この受光素子アレイPDAにより、メインスケール10の変位(メインスケール10およびインデックススケール20の相対変位)に伴って、270°ずつずれた4相(A,BB,AB,B相)の変位信号が得られるようになっている。
原点用受光素子42は、図示しない制御回路部に電気的に接続され、原点用発光素子32から射出される赤外光を受光すると、所定の変位信号を生成して制御回路部に入力する。この時、原点用受光素子42は、赤色LED31Aから射出された赤色光が入光したとしても、信号を生成しない。この原点用受光素子42は、例えば単一の図示しない受光素子アレイを備え、原点用発光素子32から射出されて赤外光を受光すると、所定の原点信号が得られるようになっている。これにより、メインスケール10の変位(メインスケール10およびインデックススケール20の相対変位)により、インデックススケール20がメインスケール10上の所定位置に移動したことを検知することにより、インデックススケール20の原点合わせが可能となる。なお、本実施の形態では、原点用受光素子42にて原点用光学格子にて反射された赤外光を受光することで、インデックススケール20が原点位置に移動した際に信号を生成する構成としたが、例えばメインスケール10にABS(Absolute)パターンを形成するなどして、原点からの相対位置に基づいた所定の信号を生成する構成としてもよい。
上記のような光学式エンコーダ100では、制御回路部の制御により発光素子30の主信号用発光素子31および原点用発光素子32を発光させると、赤色LED31Aおよび赤外LED32Aから射出された赤色光および赤外光がそれぞれインデックススケール20の主信号用光束透過部22および原点用光束透過部23を透過してメインスケール10に射出される。そして、これらの赤色光および赤外光は、メインスケール10の主信号用光学格子13および原点用光学格子14にて一部または全部の光が反射され、赤色光は、インデックススケール20の主信号用受光素子41に、赤外光は原点用受光素子42に入光する。
この時、メインスケール10およびインデックススケール20を測定軸に沿って相対移動させると、光学格子12にて反射される赤色光および赤外光の光量が変化し、受光部40の主信号用受光素子41および原点用受光素子42は、これらの光量の変化に応じて所定の電気信号を生成し、制御回路部に出力する。この後、制御回路部は、入力された電気信号に基づいて、メインスケール10およびインデックススケール20の相対移動量、インデックススケール20の原点位置を演算する。
[光学式エンコーダの作用効果]
上述したように、第一の実施の形態の光学式エンコーダ100では、赤色光を射出する赤色LED31Aを有する主信号用発光素子31、および赤外光を射出する赤外LED32Aを有する原点用発光素子32を備えた発光素子30と、赤色光を受光して所定の信号を生成する主信号用受光素子41、および赤外光を受光して所定の信号を生成する原点用受光素子42を備えた受光部40と、を備えている。
このため、主信号用受光素子41では、主信号用発光素子31から射出された赤色光のみに対応して所定の信号を生成し、同様に原点用受光素子42では、原点用発光素子32から射出された赤外光のみに対応して所定の信号を生成することができる。したがって、赤外光や赤色光が対応しない受光素子に回りこんで入光したとしても、これらの光による信号の発生がなく、良好にクロストークを防止することができる。よって、光学式エンコーダ100の測定精度を高精度化することができる。また、このようにクロストークを防止することができるため、主信号用受光素子41および原点用受光素子42をより近接させて配置することができ、光学式エンコーダ100の小型化を図ることができる。
また、原点用発光素子32の赤外LED32Aには、赤外光の射出方向側に延出する略筒状のアパーチャ33が設けられている。このため、赤外LED32Aから射出された赤外光をアパーチャ33の内周部に通すことにより、赤外光の主光軸から離隔する拡散成分がアパーチャ33の内周面により外部に漏れず、アパーチャ33の先端部から略平行化された赤外光を射出することができる。
[第二の実施の形態]
次に本発明の第二の実施の形態における光学式エンコーダ100Aについて、図面を参照して説明する。
図4は、本発明の第二の実施の形態に係る光学式エンコーダの正面図である。図5は、第二の実施の形態の光学式エンコーダの側面図である。
上記第一の実施の形態の光学式エンコーダ100では、メインスケール10にて赤色光および赤外光を反射させて主信号用受光素子41および原点用受光素子42にて受光させる反射型の光学式エンコーダ100の例を示したが、本第二の実施の形態では、所定波長の光をメインスケール110を透過させて受光素子にて受光させる透過型の光学式エンコーダ100Aについて説明する。
図4において、光学式エンコーダ100Aは、メインスケール110と、インデックススケール120と、発光素子130と、受光素子140と、などを備えている。
メインスケール110は、例えばガラスなどの線膨張係数の低い材料にて形成される透明な長手帯状のメインスケール基板111を備えている。このメインスケール基板111上には、長手方向に延びる測定軸に沿って、主信号用光学格子112と、原点用光学格子113とが設けられている。
主信号用光学格子112は、メインスケール基板111の測定軸の一端縁側に沿って設けられている。そして、この主信号用光学格子112には、主信号用の光を透過する主信号用光透過部112Aと、主信号用の光を遮光する主信号用光遮光部112Bとが測定軸に沿って一定のピッチで配置される、いわゆるINC(Incremental)パターンが形成されている。
原点用光学格子113は、メインスケール基板111の測定軸の他端縁側に沿って、設けられている。この原点用光学格子113には、原点信号用の光を透過する原点透過部113Aと、原点信号用の光を遮光する原点遮光部113Bとが、測定軸に沿ってランダム幅で配置される、いわゆるABS(Absolute)パターンが形成されている。
そして、メインスケール110の光射出面側、すなわちインデックススケール120と対向する面には、所定波長の光のみを透過させる主信号用光学フィルタ35A、および原点用光学フィルタ35Bが設けられている。
主信号用光学フィルタ35Aは、主信号用光学格子112上に貼付されている。この主信号用光学フィルタ35Aは、後述する主信号用発光素子131から射出される赤色光を透過し、赤色光以外の波長の光を遮光する。
一方、原点用光学フィルタ35Bは、原点用光学格子113上に貼付されている。この原点用光学フィルタ35Bは、後述する原点用光学素子132から射出される赤外光を透過し、赤外光以外の波長の光を遮光する。
インデックススケール120は、線膨張係数の小さい例えば透明ガラスなどにより、メインスケール110の主信号用光学格子112および原点用光学格子113に対向する面を有する略板状に設けられている。また、このインデックススケール120は、第一の実施の形態と同様に、メインスケール110の測定軸に沿って、このメインスケール110に対して相対的に移動可能に設けられている。そして、このインデックススケール120には、発光素子130および受光素子140が設けられている。
発光素子130は、インデックススケール120のメインスケール110と対向しない一面側に設けられている。この発光素子130は、例えば図示しないフレームを介してインデックススケール120に連結され、インデックススケール120の移動に伴って、メインスケール110に対して相対的に移動可能となる。そして、この発光素子130は、図4および図5に示すように、主信号用発光素子131と、原点用発光素子132と、光平行化部材としての集光レンズ34と、などを備えている。そして、これらの主信号用発光素子131および原点用発光素子132はそれぞれ図示しない制御回路部に電気的に接続され、この制御回路部により印加電圧が制御されて発光する。
主信号用発光素子131は、赤色光を発光する光源としての赤色LED131Aを備え、メインスケール110の主信号用光学格子112が設けられる一端縁側に向かって赤色光を射出する。
一方、原点用発光素子132は、赤外光を発光する光源としての赤外LED132Aを備え、メインスケール110の原点用光学格子113が設けられる他端縁側に向かって赤外光を射出する。
集光レンズ34は、赤色LED131Aおよびメインスケール110の間、赤外LED132Aおよびメインスケール110の間にそれぞれ設けられ、赤色LED131Aおよび赤外LED132Aから射出された光を屈折させて平行化し、メインスケール110側に射出する。
受光素子140は、インデックススケール120のメインスケール110との対向しない反対側面に設けられている。この受光素子140は、主信号用光学格子112を通って射出された光を受光する主信号用受光素子141と、原点用光学格子113を通って射出された光を受光する原点用受光素子142と、を備えている。これらの主信号用受光素子141および原点用受光素子142は、それぞれ測定軸に沿って設けられている。
そして、主信号用受光素子141は、主信号用光学格子112のINCパターンにより形成される赤色光のみを受光して所定電気信号を生成する。
一方、原点用受光素子142は、原点用光学格子113のABSパターンにより形成される赤外光を受光して所定電気信号を生成する。そして、これらの主信号用受光素子141および原点用受光素子142は、それぞれ図示しない制御回路部に接続され、生成した電気信号を制御回路部に出力している。
上述したような光学式エンコーダ100Aでは、発光素子130の主信号用発光素子131および原点用発光素子132の赤色LED131Aおよび赤外LED132Aから射出された赤色光および赤外光は、集光レンズ34により平行化されてメインスケール110に向かって射出される。
これらの赤色光および赤外光のうち、赤色光は、メインスケール110に形成された主信号用光学格子112の主信号用光透過部112Aを透過した後、主信号用光学フィルタ35Aに入射する。そして、この主信号用光学フィルタ35Aは、赤色光以外の波長の光を遮光し、赤色光のみをインデックススケール120の主信号用受光素子141に向かって射出する。
一方、赤外LED132Aから射出された赤外光は、メインスケール110の原点用光学格子113の原点用光透過部113Aを透過した後、原点用光学フィルタ35Bに入射する。そして、この原点用光学フィルタ35Bは、赤外光以外の波長の光を遮光し、赤外光のみをインデックススケール120の原点用受光素子142に向かって射出する。
そして、主信号用受光素子141で赤色光を受光すると、受光した光量に応じて所定の電気信号が制御回路部に入力され、メインスケール110およびインデックススケール120の相対移動量の絶対値が演算される。また、原点用受光素子142にて赤外光を受光すると、受光した光の光量に応じて所定の電気信号が制御回路部に入力され、インデックススケール120の原点からの移動量が演算される。
[第二の実施の形態の光学式エンコーダの作用効果]
上記のような構成の光学式エンコーダでも、第一の実施の形態と同様に、主信号用発光素子131から赤色光を射出し、原点用発光素子132から赤外光を射出している。そして、主信号用受光素子141では赤色光のみを受光し、原点用受光素子142では、赤外光のみを受光している。このため、例えば主信号用受光素子141に赤外光が入光したとしても、この赤外光の入光により電気信号が生成されず、赤色光によってのみ電気信号を生成される。同様にして、原点用受光素子142は、赤外光の入光によってのみ電気信号を生成する。したがって、主信号用受光素子141および原点用受光素子142は、それぞれ主信号用発光素子131および原点用発光素子132から射出された光のみを受光して所定の電気信号を生成することができ、良好にクロストークを防止することができる。よって、光学式エンコーダ100Aの高精度化を図ることができる。また、主信号用受光素子141および原点用受光素子142をより近接して配置してもクロストークの発生を防止できるため、光学式エンコーダ100Aの小型化をも図ることができる。
また、メインスケール110のINCパターン上に主信号用光学フィルタ35Aを設け、ABSパターン上に原点用光学フィルタ35Bを設けている。このため、主信号用発光素子131から射出された赤色光に、赤色光以外の波長の光が混入していたとしても、主信号用光学フィルタ35Aにより、これらの赤色光以外の波長の光がカットされる。したがって、メインスケール110のINCパターン側から射出された光が原点用受光素子142側に回りこんで入光したとしても、原点用受光素子142にて受光可能な赤外光が主信号用光学フィルタ35Aによりカットされているため、原点用受光素子142での不良信号の発生を防止することができる。同様にして、メインスケール110のABSパターン側から射出された光が主信号用受光素子141側に回りこんで入光したとしても、主信号用受光素子141にて受光可能な赤色光が原点用光学フィルタ35Bによりカットされているため、主信号用受光素子141での不良信号の発生を防止することができる。したがって、受光素子140でのクロストークをより確実に防止することができ、光学式エンコーダ100Aのさらなる高精度化を図ることができる。
さらに、発光素子130は、主信号用発光素子131および原点用発光素子132から射出された光を平行化する集光レンズ34を備えている。このため、各発光素子から射出された光が拡散されない。したがって、良好にクロストークを防止でき、光学式エンコーダ100Aの高精度化を図ることができる。
[第三の実施の形態]
次に、本発明の第三の実施の形態における光学式エンコーダについて、図面を参照して説明する。
図6は、第三の実施の形態における光学式エンコーダの側断面図である。図7は、第三の実施の形態の光学式エンコーダのメインスケールの一部を示す平面図である。図8は、第三の実施の形態の光学式エンコーダのインデックススケールおよび受光素子の一部を示す平面図である。
第三の実施の形態の光学式エンコーダ100Dは、メインスケール210およびインデックススケール220を2次元方向に相対的に移動させる構成としたものである。
すなわち、図6ないし図8において、光学式エンコーダ100Dは、メインスケール210と、インデックススケール220と、インデックススケール220に設けられる発光素子230と、インデックススケール220に設けられる受光素子240と、を備えている。
メインスケール210は、線膨張係数の小さい例えばガラスなどにより形成される略板状のメインスケール基板211を備えている。このメインスケール基板211には、図6に示すように、縦横方向にそれぞれ一定のピッチで反射セル213および透明部214が配置された光学格子212が設けられている。
インデックススケール220は、線膨張係数の小さい例えばガラスなどにより形成され、図6および図8に示すように、メインスケール210に対向して配置される透明なインデックス基板221を備えている。このインデックス基板221のメインスケール210と対向しない側には、発光素子230が設けられている。また、インデックス基板221には、発光素子230から射出された光をメインスケール210側に透過させる光透過孔222が設けられている。また、インデックス基板221には、メインスケール210の光学格子212にて反射した光を受光する受光素子240が設けられている。
発光素子230は、赤色光を発光する赤色LEDを備えた赤色発光素子231と、赤外光を発光する赤外LEDを備えた赤外発光素子232とを備えている。また、発光素子230の光照射方向には、赤色発光素子231および赤外発光素子232から射出された光を集光する分布屈折率型レンズ236が設けられている。
受光素子240は、メインスケール210に対向して設けられ、図8に示すように、メインスケール210の光学格子212の反射セル213の縦横方向に沿って、Y方向受光素子241と、X方向受光素子242とを備えている。Y方向受光素子241は、発光素子230から射出される光のうち、赤色光のみを受光可能であり、赤色光を受光することにより所定の電気信号を図示しない制御回路部に入力する。一方、X方向受光素子242は、発光素子230から射出される光のうち、赤外光のみを受光可能であり、赤外光を受光することにより所定の電気信号を図示しない制御回路部に入力する。そして、制御回路部は、Y方向受光素子241およびX方向受光素子242から入力される電気信号に基づいて、インデックススケール220のメインスケール210に対する2次元方向の相対移動量を演算する。
〔第三の実施の形態の光学式エンコーダの作用効果〕
上記のような第三の実施の形態では、上記第一および第二の実施の形態に加えて、次のような効果が得られる。
すなわち、第三の実施の形態の光学式エンコーダ100Dでは、インデックススケール220のY方向の移動を赤色光により検出し、インデックススケール220のX方向の移動を赤外光により検出しているため、Y方向受光素子241およびX方向受光素子242におけるクロストークがなく、良好にメインスケール210およびインデックススケール220の相対移動量を測定することができる。したがって、メインスケール210に対するインデックススケール220の相対的な2次元方向の移動量を良好に測定することができる。
[第四の実施の形態]
次に、本発明の第四の実施の形態に係る光学式エンコーダを図面に基づいて説明する。
第四の実施の形態の光学式エンコーダは、上記第三の実施の形態の光学式エンコーダ100Dを変形したものであり、同一構成については、上記第三の実施の形態と同符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
第四の実施の形態の光学式エンコーダ100Dは、第三の光学式エンコーダ100Dの発光素子230を改良したものである。すなわち、第三の光学式エンコーダ100Dでは、発光素子230から射出された光束を分布屈折率型レンズ236で集光し、メインインデックス210に照射したが、第四の実施の形態では、図9ないし図11に示すような発光素子230Aを用いる。図9は、第四の実施の形態に係る光学式エンコーダを構成する発光素子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。図10は、前記第三の実施の形態の発光素子の一部を示す斜視図である。図11は、前記第三の実施の形態の発光素子から射出された光の照射分布を示す図である。
この発光素子230Aは、インデックススケール220の光透過孔222に設けられ、メインスケール210に対して、赤色光および赤外光を射出する。
具体的には、発光素子230Aは、図9および図10に示すように、略筒状のアパーチャ233を備えている。このアパーチャ233の一端縁には、底部233Aが設けられ、この底部233Aに、赤色発光素子231と、赤外発光素子232と、が設けられている。これらの赤色発光素子231および赤外発光素子232は、それぞれ制御回路部に電気的に接続され、制御回路部からの制御により所定の電力が供給されて、赤色光や赤外光を射出する。そして、赤色発光素子231および赤外発光素子232から射出された光は、アパーチャ233の内周面により広範囲に拡散されず、アパーチャ233の先端部から所定方向にのみ射出される。
また、赤色発光素子231および赤外発光素子232は、それぞれ例えば透明樹脂にて形成される照射誘導レンズ231A,232Aを備えている。
照射誘導レンズ231Aは、底部233Aに当接する略平行する長手状底面を有している。また、この照射誘導レンズ231Aの長手略中央部には、アパーチャ233の先端側に向かって突出する突出先端部231Bが設けられ、長手状底面の長手両端縁から突出先端部231Bに向かって傾斜面231Cが形成されて、略山形に形成されている。また、長手状底面の長手方向と略平行する側縁、傾斜面231C、および突出先端部231Bにより囲われる側面は、長手状底面と略直交して立上形成されている。さらに、長手状底部の略中央部には、LED設置部が設けられ、このLED設置部に、赤色光を発光する赤色LED231Dが配置されている。この照射誘導レンズ231Aにより、赤色LED231Dから射出される光は、図11に示すように、略楕円形状の照射分布領域234に広がって射出される。
照射誘導レンズ232Aも、照射誘導レンズ231Aと同様に、底部233Aに当接する略平行する長手状底面を有しており、この長手略中央部にアパーチャ233の先端側に向かって突出する突出先端部232B、長手状底面の長手両端縁を突出先端部232Bとを結ぶ傾斜面232Cを備えた略山形に形成されている。また、長手状底面の長手方向と略平行する側縁、傾斜面232C、および突出先端部232Bにより囲われる側面は、長手状底面と略直交して立上形成されている。さらに、長手状底部の略中央部には、LED設置部が設けられ、このLED設置部に、赤外光を発光する赤外LED232Dが配置されている。この照射誘導レンズ231Aにより、赤外LED232Dから射出される光は、図11に示すように、略楕円形状の照射分布領域235に広がって射出される。
また、これらの照射誘導レンズ331Aおよび照射誘導レンズ232Aは、長手状底面部の長手方向が互いに略直交する状態に底部233Aに配置されている。これにより、赤色光の照射分布領域234および赤外光の照射分布領域235は、それぞれ楕円の長径(または短径)が互いに略直交する状態となる。このような発光素子230Aを、図8における光透過孔222に設けることにより、X方向に対して赤外光を射出し、Y方向に対して赤色光を射出することが可能となる。
また、Y方向受光素子241は、光透過孔222からY方向に所定寸法変位した位置に配置され、X方向受光素子242は、光透過孔222からX方向所定寸法変位した位置に配置されている。具体的には、Y方向受光素子241は、図11における照射分布領域234内でかつ、照射分布領域235と重ならない位置234Aに射出された赤色光がメインスケール210にて反射されて進行する光路上に設けられている。一方、X方向受光素子242は、照射分布領域235内でかつ、照射分布領域234と重ならない位置235Aに射出された赤外光がメインスケール210にて反射されて進行する光路上に設けられている。
〔第四の実施の形態の光学式エンコーダの作用効果〕
上記のような第四の実施の形態の光学式エンコーダ100Dの発光素子230Aでは、上記第一ないし第三の実施の形態の作用効果に加えて、次のような効果が得られる。
すなわち、第四の実施の形態の光学式エンコーダ100Dでは、単一の略筒状のアパーチャ233内に赤色発光素子231および赤外発光素子232が設けられている。
このため、複数の発光素子をそれぞれ個別にインデックススケール220に取り付ける必要がない。したがって、構成を簡単にすることができ、発光素子230のインデックススケール220への取り付け作業も容易に実施できる。
また、略山形の照射誘導レンズ231A,232Aが、長手状底面の長手方向が略直交する状態に配置されている。このため、赤色発光素子231から射出される赤色光をY方向に長手となる略楕円形状の照射分布領域234に照射することができ、赤外発光素子232から射出される赤外光をX方向に長手となる略楕円形状の照射分布領域235に照射することができる。
そして、Y方向受光素子241は、発光素子230Aから照射分布領域234内でかつ、照射分布領域235と重ならない位置234Aに射出された赤色光がメインスケール210にて反射されて進行する光路上に設けられている。また、X方向受光素子242は、照射分布領域235内でかつ、照射分布領域234と重ならない位置235Aに射出された赤外光がメインスケール210にて反射されて進行する光路上に設けられている。
このため、Y方向受光素子241では、発光素子230Aから射出される光のうち赤色光のみを良好に受光することができ、X方向受光素子242では、発光素子230Aから射出される光のうち、赤外光のみを良好に受光することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は、上記実施形態で説明した構成に限定されるものでなく、次のような変形例も含む。
例えば、第二の実施の形態において、光学フィルタ35A,35Bをメインスケール110のインデックススケール120との対向面に貼付する例を示したが、メインスケール110の発光素子130との対向面に貼付する構成としてもよく、また、図12に示すように、インデックススケール120に貼付する構成としてもよい。
すなわち、図12において、光学式エンコーダ100Bは、第二の実施の形態と略同様の透過型の光学式エンコーダであり、メインスケール110、インデックススケール120、発光素子130、および受光素子140を備えている。そして、この光学式エンコーダ100Bでは、インデックススケール120のメインスケール110との対向面に主信号用光学フィルタ35Aおよび原点用光学フィルタ35Bが貼付されている。すなわち、主信号用光学フィルタ35Aは、主信号用光学格子112に対向するとともに、インデックススケール120の主信号用受光素子141が設けられる面部の反対側の面部に貼付されている。また、原点用光学フィルタ35Bは、原点用光学格子113に対向するとともに、インデックススケール120の原点用受光素子142が設けられる面部の反対側の面部に貼付されている。
この構成では、光学フィルタ35A,35Bと、受光素子141,142との距離が短くなるため、各受光素子141,142に対応波長外の光が入光するのをより確実に防止することができる。したがって、各受光素子141,142におけるクロストークをより良好に防止でき、光学式エンコーダ100Bの高精度化を図ることができる。
また、第二の実施の形態の光学式エンコーダ100Bに、第一の実施の形態にて例示したアパーチャ33を用いる構成としてもよい。また、第一の実施の形態において、第二の実施の形態にて示したような集光レンズ34を用いる構成としてもよい。
また、第一の実施の形態において、原点用発光素子32の赤外LED32Aにアパーチャ33を取り付ける構成を示したが、主信号用発光素子31の赤色LED31Aにアパーチャ33を取り付けてもよく、赤色LED31Aおよび赤外LED32Aの双方にアパーチャ33を取り付ける構成としてもよい。
さらに、光平行化部材としては、上記のようなアパーチャ33、集光レンズ34に限らず、例えば凹状の光平行化ミラーにて射出光を反射させて光を平行化する構成としてもよく、その他いかなる構成を用いてもよい。
そして、光源として赤色LED31A、赤外LED32AなどのLEDを用いる例を示したが、半導体レーザによりレーザ光を射出する構成としてもよい。この構成では、半導体レーザから射出されるレーザ光には他の波長成分が含まれないため、受光素子にて各波長の光のみを受光する構成とすれば、光平行化部材や、フィルタなどがなくとも良好に所定発光素子から射出されたレーザ光のみを受光することができる。
また、主信号用受光素子41,141およびY方向受光素子241にて受光させる光として赤色光を例示し、原点用受光素子42,142およびX方向受光素子242にて受光させる光として赤外光を例示したが、これに限られず、互いに波長の異なる他の波長の光であってもよい。例えば、主信号用発光素子31,131にて青色光を発光させて主信号用受光素子41,141にて受光させ、原点用発光素子32,132にて赤色光を発光させて原点用受光素子42,142にて受光させる構成などとしてもよい。
また、上記第一および第二の実施の形態では、赤色LED31A,131Aから赤色光を発光させ、赤外LED32A,132Aから赤外光を発光させる構成としたが、例えば第四の実施の形態のように、1つの光源から2波長の光を発光させる構成としてもよい。
さらに、2つの波長の異なる光をそれぞれ対応する受光素子にて受光させる例を示したが、例えば3つ以上の波長の異なる光をそれぞれ対応する受光素子にて受光させる構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔発明の効果〕
本発明の光学式エンコーダによれば、良好にクロストークを防止でき、より高精度な検出が可能となるうえ、受光素子をより近接させる配置が可能となるため装置の小型化をも促進することができる。
本発明は、光源からの射出された光を受光素子で受光し、受光素子での光の受光状態を検出する光学式エンコーダに利用できる。
本発明の一実施の形態に係る光学式エンコーダの平面図である。 前記第一の実施の形態の光学式エンコーダの側面図である。 (A)は、原点用発光素子の断面図、(B)は、原点用発光素子を光射出面側から見た正面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る光学式エンコーダの正面図である。 前記第二の実施の形態の光学式エンコーダの側面図である。 第三の実施の形態における光学式エンコーダの側断面図である。 第三の実施の形態における光学式エンコーダのメインスケールの一部を示す平面図である。 第三の実施の形態における光学式エンコーダのインデックススケールおよび受光素子の一部を示す平面図である。 第四の実施の形態の光学式エンコーダを構成する発光素子を示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図である。 第四の実施の形態の発光素子の一部を示す斜視図である。 第四の実施の形態の発光素子から射出された光の照射分布を示す図である。 他の実施の形態における光学式エンコーダの側面図である。部を示す平面図である。
符号の説明
10,110,210…メインスケール
20,120,220…インデックススケール
31,131…主信号用発光素子
32,132…原点用発光素子
31A,131A,231D…光源としての赤色LED
32A,132A,232D…光源としての赤外LED
33,233…光平行化部材としてのアパーチャ
34…光平行化部材としての集光レンズ
35A…主信号用光学フィルタ
35B…原点用光学フィルタ
41,141…主信号用受光素子
42,142…原点用受光素子
100,100A,100B,100C,200…光学式エンコーダ
231…赤色光発光素子
232…赤外光発光素子
241…Y方向受光素子
242…X方向受光素子

Claims (3)

  1. 所定方向に沿って少なくとも2つ以上の変位測定用の光学格子が設けられるメインスケール、このメインスケールに対して前記所定方向に相対移動可能な検出ヘッド、前記メインスケールの前記光学格子のそれぞれに対して光を射出する少なくともつ以上の発光素子、および前記光学格子のそれぞれに対応して前記検出ヘッドに少なくとも2つ以上設けられるとともに、前記光学格子を透過または反射した前記光を受光する受光素子を備えた光学式エンコーダであって、
    前記発光素子は、前記メインスケールのそれぞれの前記光学格子に向かって、それぞれ波長の異なる光を射出し、
    前記発光素子から前記受光素子までの前記光の光路上で、前記光学格子の前記光の入射面および射出面のうち少なくともいずれか一方に、前記発光素子から射出される所定波長の光を透過するとともに、所定波長外の光を遮光するフィルタが設けられ、
    少なくとも2つ以上の前記光学格子は、互いに隣り合って並行に前記メインスケールに設けられ、
    少なくとも2つ以上の前記発光素子および少なくとも2つ以上の前記受光素子は、それぞれ、前記光学格子に対応して、1つの前記検出ヘッドに設けられる
    ことを特徴とした光学式エンコーダ。
  2. 請求項1に記載の光学式エンコーダであって、
    前記発光素子は、前記光を発光する光源と、この光源から射出される前記光を平行光にする光平行化部材と、を備えた
    ことを特徴とした光学式エンコーダ。
  3. 請求項に記載の光学式エンコーダであって、
    前記光平行化部材は、前記光源の前記光の射出面の周縁に連続して設けられるとともに、前記光の射出方向に軸方向が延出する略筒状に形成された
    ことを特徴とした光学式エンコーダ。
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