JP6265325B2 - レーザー走査装置、レーザー走査システム、及びレーザー走査方法 - Google Patents

レーザー走査装置、レーザー走査システム、及びレーザー走査方法 Download PDF

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Description

本発明は、光切断法を用いて対象物の形状計測を行うレーザー走査装置、レーザー走査システム、及びレーザー走査方法に関するものである。
従来から、物体の形状を非接触かつ光学的に計測する手法として光切断法が知られている。この光切断法は、スリット光を対象物に照射し、反射光をカメラ等によって観測することで三角測量の原理によって対象物の3次元形状を取得するものである。そして対象物におけるスリット光が照射される位置を移動させて掃引することで、対象物の全体形状を把握することが可能となる。
ここで光切断法では一般に、点光源を機械的に移動させることでスリット光を作成したり、またスリット光を機械的に移動させることで対象物へのスリット光の照射位置を移動させたりしている。即ち、対象物の形状計測に機械的な機構を用いることが一般的となっている。
ところで、このような機械的な機構を用いる場合には動作速度に限界があるため、計測誤差等が生じてしまい、十分な計測結果を得られない可能性が考えられる。ここで特許文献1には、白色光源からの白色光を波長別に分散させてスペクトル光に変換し、対象物の立体計測を行う装置が記載されている。
特開2008−157888号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置は、スペクトル光を用いることで、光源を機械的に動作させることなく対象物の立体形状を計測するものではあるが、上述した光切断法を用いたものではない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、機械的な動作機構を用いることなく、光切断法による計測対象物の立体形状計測を行うことのできるレーザー走査装置、レーザー走査システム、及びレーザー走査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明に係るレーザー走査装置は、レーザー光を出射する出射部と、前記レーザー光が入射されて、該レーザー光を照射範囲が一方向に広がるスリット光として出射するスリット光生成部と、前記スリット光が入射されて、該スリット光を該スリット光の波長に応じた角度で出射する変向部と、前記レーザー光の波長を連続的に変化させる波長調整部と、を備え、前記変向部は、反射型又は透過型のグレーティングを有し、前記グレーティングは、溝が前記一方向に直交する幅方向に間隔をあけて前記一方向に沿うように刻まれた板状の素子であって、前記溝は、前記一方向の両端部で前記幅方向に歪んだ弓形状とされることで、前記スリット光における前記一方向の両端部での光の出射方向と前記スリット光における前記一方向の中心部での光の出射方向とを一致させるように補正する補正部であることを特徴とする。
このようなレーザー走査装置によれば、波長調整部によってレーザー光の波長を変化させることで波長の異なるレーザー光が生成され、これを基に波長の異なるスリット光がスリット光生成部から出射されることになる。そしてこれら波長の異なるスリット光は、変向部を経由することでその波長毎に異なる方向に出射される。このため、スリット光の波長を変化させることで、立体形状計測を行う計測対象物への照射位置を移動させていくことが可能となる。
また、変向部に反射型又は透過型グレーティングを用いることで、スリット光の出射角度を変向させることが可能である。さらに、反射型又は透過型を適宜選択することで、出射部の設置位置と計測対象物の設置位置との間の相対位置関係の選択に自由度が広がり、レーザー走査装置全体の設置スペースの省スペースが可能となる。
さらに、前記変向部は、前記スリット光における前記一方向の両端部での光の出射方向と、前記スリット光における前記一方向の中心部での光の出射方向とを一致させるように補正する補正部を有している。よって変向部にスリット光が入射された際に一方向に対する歪みがスリット光に生じて、そのままでは平行な光を計測対象物に照射できないような場合であっても、補正部によってスリット光の出射方向を補正して、スリット光を上記一方向に平行に出射させることができる。よって、計測対象物の立体形状計測の精度を向上させることができる。
さらに、前記変向部は、プリズムを有していてもよい。
このように変向部がプリズムを有することで、予め設定した出射角度となるように、精度よくスリット光を出射することができ、計測対象物の立体形状計測の精度を向上させることができる。
また、前記スリット光生成部は、前記レーザー光を入射して平行光として出射するコリメートレンズと、入射した前記平行光を前記一方向に拡散させて前記スリット光として出射するシリンドリカルレンズと、を有していてもよい。
このようなスリット光生成部によれば、まずコリメートレンズによって出射部のレーザー光から平行光を生成することで、レーザー光の幅寸法を所定の値とすることができる。さらに、シリンドリカルレンズによって、コリメートレンズからの平行光を、平行光の高さ方向となる一方向に拡散させることで、任意の幅寸法、高さ寸法(一方向の寸法)のスリット光を生成することができる。そしてこのようにコリメートレンズとシリンドリカルレンズとを組み合わせることで、簡易な構造でスリット光を生成できるため、コスト低減につながる。
さらに、前記スリット光生成部は、入射端から入射するレーザー光を、出射端から予め定められた立体角の範囲に拡散する拡散光として出射する光ファイバーと、入射する前記拡散光を前記レーザー光の前記一方向に直交する幅方向に集光して前記スリット光として出射するシリンドリカルレンズと、を有していてもよい。
このようなスリット光生成部によれば、シリンドリカルレンズによって光ファイバーからの拡散光を幅方向に集光することで、スリット光の幅寸法を所定の値とすることができる。また、光ファイバーは、屈折率の異なるクラッドとコアとから構成されており、これらクラッドとコアとの屈折率比が異なればレーザー光の立体角を変更することが可能となる。従って、使用する光ファイバーを選択する際にクラッドとコアとの屈折率比を考慮することで、一方向へのレーザー光の拡散量を設定できる。このように光ファイバーとシリンドリカルレンズとを組み合わせることで、任意の幅寸法、高さ寸法(一方向の寸法)のスリット光を生成することができる。また、レンズとしてシリンドリカルレンズのみを用いるため、複数のレンズを組み合わせる場合に比べて、シリンドリカルレンズの設置位置の調整が容易である。
また、前記変向部は、複数設けられていてもよい。
このように変向部が複数設けられていることで、スリット光の角度を複数回変向させることができ、立体形状計測を行う計測対象物へスリット光を照射した場合に、波長の異なるスリット光同士の照射位置を、大きく異ならせることができる。従って、より大きな領域での計測対象物の掃引が可能となる。
また、本発明に係るレーザー走査システムは、上記レーザー走査装置と、前記スリット光が計測対象物に照射された際の、該計測対象物における照射位置の画像を取得する画像取得部と、を備えることを特徴とする。
このようなレーザー走査システムによれば、立体形状計測を行う計測対象物への照射位置をスリット光の波長に応じて移動させていくことが可能となり、これら照射された画像を画像取得部によって取得することで、計測対象物の立体形状計測が可能となる。
さらに、本発明に係るレーザー走査方法は、レーザー光を出射するレーザー光出射工程と、前記レーザー光を照射範囲が一方向に広がるスリット光として出射するスリット光出射工程と、前記スリット光を該スリット光の波長に応じた角度で出射する出射角度変化工程と、前記レーザー光の波長を連続的に変化させる波長変更工程と、前記波長に応じた角度で出射された前記スリット光が計測対象物に照射された際に、該計測対象物における照射位置の画像を取得する画像取得工程と、を備え、前記出射角度変化工程では、反射型又は透過型のグレーティングとして、溝が前記一方向に直交する幅方向に間隔をあけて前記一方向に沿うように刻まれた板状の素子を用いるとともに、前記溝を、前記一方向の両端部で前記幅方向に歪んだ弓形状とすることで、前記スリット光における前記一方向の両端部での光の出射方向と前記スリット光における前記一方向の中心部での光の出射方向とを一致させるように補正することを特徴とする。
このようなレーザー走査方法によれば、立体形状計測を行う計測対象物への照射位置をスリット光の波長に応じて移動させていくことが可能となり、これら照射された画像を取得することで、計測対象物の立体形状計測が可能となる。
本発明のレーザー走査装置、及びレーザー走査システムによると、スリット光の波長毎に出射角度を変化させることができるので、機械的な動作機構を用いることなく、光切断法による計測対象物の立体形状計測を行うことが可能である。
本発明の第一参考例に係るレーザー走査システムを示す全体概略図である。 本発明の第一参考例に係るレーザー走査システムに関し、レーザー走査装置を示す斜視図である。 本発明の第一参考例に係るレーザー走査システムに関し、送光コリメータの詳細を示す側面図である。 本発明の第二参考例に係るレーザー走査システムに関し、レーザー走査装置を示す斜視図である。 本発明の第三参考例に係るレーザー走査システムに関し、(a)は送光コリメータを示す斜視図であり、(b)は光ファイバーを拡大して示す斜視図である。 本発明の第四参考例に係るレーザー走査システムに関し、レーザー走査装置を示す斜視図である。 本発明の第五参考例に係るレーザー走査システムに関し、レーザー走査装置を示す斜視図である。 本発明の施形態に係るレーザー走査システムに関し、(a)はレーザー走査装置を示す斜視図であり、(b)は変向部としてのグレーティングの正面図である。 本発明のレーザー走査システムの変形例を示す全体概略図である。
〔第一参考例
以下、本発明の第一参考例に係るレーザー走査システム100について説明する。
図1に示すように、レーザー走査システム100は、光切断法を用いて計測対象物Wの立体形状計測を行うレーザー走査装置1(以下、単に走査装置1とする)と、計測対象物Wの画像を取得する画像取得部7とを備えている。
走査装置1は、図1及び図2に示すように、レーザー光L1を出射する光源2(出射部)と、レーザー光L1からスリット光L3を生成する送光コリメータ3(スリット光生成部)と、スリット光L3をその波長に応じた角度で出射する変向部4とを備えている。また、走査装置1は、光源2からのレーザー光L1の波長を連続的に、選択的に変化させる波長調整部5を備えている。
光源2は、例えば白色のレーザー光L1を発する白色レーザーが用いられ、波長調整部5へ向けてレーザー光L1を出射する。
波長調整部5は、グレーティング、プリズム、又は、市販の波長可変フィルタモジュール等であり、光源2のレーザー光L1から所望の波長の光を取り出し可能としつつ、このように波長が変化するレーザー光L1を送光コリメータ3へ入射させる。
送光コリメータ3は、図3に示すように、光源2からの光を伝達する光ファイバー10と、光ファイバー10からのレーザー光L1が入射されて平行光L2を生成するコリメートレンズ11と、平行光L2を拡散させるシリンドリカルレンズ12とを有している。
光ファイバー10は、光源2からのレーザー光L1を送光コリメータ3の近傍まで伝達するものであり、互いに光の屈折率の異なるコアとクラッドから構成されている。この光ファイバー10には、市販品を用いることが可能である。
コリメートレンズ11は、光ファイバー10におけるレーザー光L1が出射される端部にレンズ面が対向するように、即ち、光源2に対向するように設けられている。そしてこのコリメートレンズ11は、高さ方向D1(一方向、図3の紙面上下方向)に延び、かつ、高さ方向D1に直交する幅方向D2(図3の紙面に向かう方向)に所定の幅寸法を有する平行光L2をレーザー光L1から生成する。
シリンドリカルレンズ12は、片面に凹型レンズ面12aが形成されており、この凹型レンズ面12aが変向部4に対向するように設けられている。即ち、このシリンドリカレンズはコリメートレンズ11と変向部4との間に設けられており、シリンドリカルレンズ12からの平行光L2を高さ方向D1に拡散させて、幅方向D2に所定の幅寸法を有するスリット光L3を生成する。
変向部4は、図2に示すように1つの反射型のグレーティング15を有している。このグレーティング15は、微細な溝(不図示)が幅方向D2に間隔をあけて高さ方向D1に沿うように平行に刻まれた板状の素子である。そしてシリンドリカルレンズ12からのスリット光L3を波長の違いに応じて異なる角度に回折させて、計測対象物Wに照射する。
ここで本参考例では、グレーティング15は反射型であるため、スリット光L3はグレーティング15に入射する方向とは反対側に反射するように回折する。
画像取得部7は、スリット光L3が計測対象物Wに照射された際の該計測対象物Wにおける照射位置の画像を取得するものであり、例えばカメラやフォトダイオードなど、光を検出して画像として取得可能なものでる。
このようなレーザー走査システム100によると、まず光源2から、白色のレーザー光L1を出射し(レーザー光出射工程)、その後、波長調整部5によって光源2からのレーザー光L1の波長を変化させる(波長変更工程)ことで、波長の異なるレーザー光L1が連続的に生成されることになる。
そして、これら波長の異なるレーザー光L1は、送光コリメータ3を経由することで、波長の異なるスリット光L3とされて出射される(スリット光出射工程)。ここで、スリット光L3は、その波長毎に変向部4によって異なる方向に回折されて出射される(出射角度変化工程)ため、立体形状計測を行う計測対象物Wへの照射位置をスリット光L3の波長に応じて移動させていくことが可能となる。
これにより、これら波長の異なるスリット光L3が計測対象物Wに照射された際に、計測対象物Wにおける照射位置の画像を画像取得部7によって連続的に取得する(画像取得工程)ことで、光切断法を用いて計測対象物Wの立体形状計測を行うことが可能となる。
また、送光コリメータ3では、コリメートレンズ11によって光源2のレーザー光L1から平行光L2を生成することで、レーザー光L1の幅寸法を高精度に所定の値とすることができる。さらにシリンドリカルレンズ12によって、コリメートレンズ11からの平行光L2をその高さ方向D1に拡散させることで任意の幅寸法、高さ寸法のスリット光L3を生成することができる。
このようにコリメートレンズ11とシリンドリカルレンズ12とを組み合わせることで、簡易な構造でスリット光L3を生成できる。さらに、これらコリメートレンズ11とシリンドリカルレンズ12には市販品を用いることが可能であるため、コスト低減を図りながらスリット光L3の生成が可能となる。
さらに、送光コリメータ3が光ファイバー10を有していることで、光源2を計測対象物Wと離れた位置に設けることが可能となり、レーザー走査システム100の設置位置の自由度を高めることができる。
参考例のレーザー走査システム100によると、スリット光L3の波長毎に出射角度を変化させることができるので、機械的な動作機構を用いることなく、光切断法による対象物の立体形状計測を行うことが可能である。そしてこのように機械的な動作機構が存在しないことで、レーザー走査システム100の耐久性や、メンテナンス性を向上できる。
なお、光源2には、例えば自由電子レーザーなど、自在にレーザー光L1の波長を変化させることが可能なレーザーを用いてもよい。即ちこの場合には、光源2と波長調整部5とが一体となっていることになる。また光ファイバー10は必ずしも設けなくともよく、光源2から直接レーザー光を送光コリメータ3へ入射させてもよい。
ここで、上述したスリット光L3とは、必ずしも矩形状の光のみを意味するものではなく、例えば楕円形状の光など、断面形状に関わらず、幅方向D2に対して高さ方向D1の寸法が大きくなっている光全般を示す。
〔第二参考例
次に、本発明の第二参考例に係るレーザー走査システム100Aについて説明する。
なお、第一参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
参考例では、変向部4Aが第一参考例とは異なっている。
即ち、図4に示すように、変向部4Aは反射型のグレーティング15ではなく、透過型のグレーティング15Aを有している。このようなグレーティング15Aを用いることで、スリット光L3はグレーティング15Aの背面へと通過するように回折する。
参考例のレーザー走査システム100Aによると、透過型のグレーティング15Aを用いることで、光源2の設置位置と計測対象物Wの設置位置との間の相対位置関係の選択に自由度が広がり、レーザー走査システム100A全体の設置スペースの省スペースが可能となる。
また、レーザー走査システム100A(100)の設置スペースに合わせて、省スペースが可能となるように、反射型のグレーティング15、又は透過型のグレーティング15Aを適宜選択すればよい。
〔第三参考例
次に、本発明の第二参考例に係るレーザー走査システム100Bについて説明する。
なお、第一参考例及び第二参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
参考例では、第一参考例のレーザー走査システム100を基本構成として、送光コリメータ3Bが第一参考例とは異なっている。
送光コリメータ3Bは、図5に示すように、光源2からのレーザー光L1を伝達して拡散光L4を出射する光ファイバー10と、光ファイバー10からの拡散光L4が入射されて、拡散光L4の高さ方向D1に直交する幅方向D2に集光するシリンドリカルレンズ12Bとを有している。
光ファイバー10は、入射端10aから入射するレーザー光L1を、出射端10bから予め定められた立体角の範囲に拡散させて、コーン状の拡散光L4を生成する。
シリンドリカルレンズ12Bは、片面に凸型レンズ面12Baが形成されており、光ファイバー10と変向部4との間で、凸型レンズ面12Baが変向部4に対向するように設けられており、拡散光L4からスリット光L3を生成して出射する。
参考例のレーザー走査システム100Bによれば、光ファイバー10から出射された図5(b)に示すコーン状の拡散光L4がシリンドリカルレンズ12Bによって幅方向D2に集光される。従って、レーザー光L1から、所定の値の幅寸法を有するスリット光L3を生成することができる。
ここで、光ファイバー10は、屈折率の異なるクラッドとコアとから構成されており、これらクラッドとコアとの屈折率比が異なれば、拡散光L4の立体角を変更することが可能となる。
従って、このようにクラッドとコアとの屈折率比を適宜選択することで、高さ方向D1への拡散光L4の拡散量を設定できる。このようにして、光ファイバー10とシリンドリカルレンズ12Bとを組み合わせることで、任意の幅寸法、高さ寸法のスリット光L3を生成することができる。
また、レンズとしては、シリンドリカルレンズ12Bのみを用いるため、複数のレンズを組み合わせる場合に比べて、シリンドリカルレンズ12Bの設置位置の調整が容易となる。
なお、本参考例の送光コリメータ3Bを第二参考例のレーザー走査システム100Aに適用してもよい。
〔第四参考例
次に、本発明の第四参考例に係るレーザー走査システム100Cについて説明する。
なお、第一参考例から第三参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
参考例では、第一参考例のレーザー走査システム100を基本構成として、変向部4Cが第一参考例とは異なっている。
変向部4Cは、図6に示すように、複数(本参考例では2つ)設けられている。即ち、反射型のグレーティング15が複数設けられている。このような場合、複数回、スリット光L3の角度を回折させることになり、計測対象物Wへスリット光L3を照射する際に波長の異なるスリット光L3同士で、照射位置を大きく異ならせることができる。
従って、より大きな領域の掃引が可能となる。なお、各々の変向部4Cは、反射型のグレーティング15を有する場合に限られず、透過型のグレーティング15Aを複数有していてもよい。また後述するプリズム15Dを有していてもよい。
また、各々の変向部4Cが、反射型のグレーティング15、透過型のグレーティング15A、及びプリズム15Dのうちいずれか一つを有してもよい。即ち、反射型のグレーティング15、透過型のグレーティング15A、及びプリズム15Dを組み合わせてスリット光L3の出射角度を変化させることが可能となり、出射角度の設計に自由度が高くなる。
〔第五参考例
次に、本発明の第五参考例に係るレーザー走査システム100Dについて説明する。
なお、第一参考例から第四参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
参考例では、第一参考例のレーザー走査システム100を基本構成として、変向部4Dが第一参考例とは異なっている。
変向部4Dは、図7に示すように、反射型のグレーティング15ではなく、プリズム15Dを有している。このプリズム15Dはガラスや水晶等から形成された多面体である。そして、このようなプリズム15Dを用いることで、スリット光L3は波長毎に異なる屈折率で屈折することになる。そしてこのようなプリズム15Dによって、予め設定した設計上の出射角度となるように、精度よくスリット光L3を出射し、計測対象物Wに照射することができ、計測対象物Wの立体形状計測の精度を向上させることができる。
施形態〕
次に、本発明の施形態に係るレーザー走査システム100Eについて説明する。
なお、第一参考例から第五参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、第一参考例のレーザー走査システム100を基本構成として、変向部4Eが第一参考例とは異なっている。
図8に示すように、変向部4Eは、スリット光L3における高さ方向D1の両端部での光の出射方向を、スリット光L3における高さ方向D1の中心部での光の出射方向に一致するように補正する補正部20を有している。
ここで、反射型のグレーティング15(又は透過型のグレーティング15A)を有する変向部4Eでは、スリット光L3は、高さ方向D1の両端部で回折量が大きくなることがわかっている。即ち、図(a)に示すように、スリット光L3は高さ方向D1に真っ直ぐな形状とはならず、高さ方向D1の両端部が幅方向D2の一方側に曲がったような歪んだ弓状となる。
ここで、図(b)に示すように、グレーティング15に刻まれた溝20aの形状を、高さ方向D1の両端側で、スリット光L3が幅方向D2の他方側に歪んだ弓形状とする。
これによって、スリット光L3はその高さ方向D1で出射方向が補正され、グレーティング15によって回折されたスリット光L3は高さ方向D1に対して平行に出射されることになる。
即ち、グレーティング15における弓状の溝20aが形成された部分が補正部20となる。そしてこのような補正部20によって、スリット光L3を高さ方向D1に平行に出射させ、計測対象物Wの立体形状計測の精度を向上させることができる。
なお、補正部20は、例えば光源2に設けてもよい。即ち、グレーティング15で回折された後のスリット光L3の歪みを打ち消すような平行光L2、レーザー光L1を光源2側で生成してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、図9に示すように、画像取得部7は複数設けられていてもよい。具体的には、スリット光L3が照射された計測対象物Wの画像を、例えば側方及び前方から取得し、これらの画像を合成することで、より精度の高い立体形状計測が可能となる。
また、画像取得部7を複数設ける場合には、スリット光L3の照射位置に応じて、これらの画像取得部7を切り替えて使用してもよい。
また、第三参考例の送光コリメータ3Bを第四参考例から第五参考例、及び実施形態に適用してもよい。
さらに、シリンドリカルレンズ12、12Bに代えて、フレネルレンズを用いてもよい。
1…レーザー走査装置 2…光源(出射部) 3、3B…送光コリメータ(スリット光生成部) 4、4A、4C,4D,4E…変向部 5…波長調整部 7…画像取得部 10…光ファイバー 10a…入射端 10b…出射端 11…コリメートレンズ 12、12B…シリンドリカルレンズ 12a…凹型レンズ面 12Ba…凸型レンズ面 15、15A、15D…グレーティング 20…補正部 20a…溝 100、100A、100B、100C、100D…レーザー走査システム D1…高さ方向 D2…幅方向 L1…レーザー光 L2…平行光 L3…スリット光 L4…拡散光 W…計測対象物

Claims (7)

  1. レーザー光を出射する出射部と、
    前記レーザー光が入射されて、該レーザー光を照射範囲が一方向に広がるスリット光として出射するスリット光生成部と、
    前記スリット光が入射されて、該スリット光を該スリット光の波長に応じた角度で出射する変向部と、
    前記レーザー光の波長を連続的に変化させる波長調整部と、
    を備え
    前記変向部は、反射型又は透過型のグレーティングを有し、
    前記グレーティングは、溝が前記一方向に直交する幅方向に間隔をあけて前記一方向に沿うように刻まれた板状の素子であって、
    前記溝は、前記一方向の両端部で前記幅方向に歪んだ弓形状とされることで、前記スリット光における前記一方向の両端部での光の出射方向と前記スリット光における前記一方向の中心部での光の出射方向とを一致させるように補正する補正部であることを特徴とするレーザー走査装置。
  2. 前記変向部は、プリズムを有することを特徴とする請求項1に記載のレーザー走査装置。
  3. 前記スリット光生成部は、
    前記レーザー光を入射して平行光として出射するコリメートレンズと、
    入射した前記平行光を前記一方向に拡散させて前記スリット光として出射するシリンドリカルレンズと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザー走査装置。
  4. 前記スリット光生成部は、
    入射端から入射するレーザー光を、出射端から予め定められた立体角の範囲に拡散する拡散光として出射する光ファイバーと、
    入射する前記拡散光を前記レーザー光の前記一方向に直交する幅方向に集光して前記スリット光として出射するシリンドリカルレンズと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザー走査装置。
  5. 前記変向部は、複数設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレーザー走査装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のレーザー走査装置と、
    前記スリット光が計測対象物に照射された際の、該計測対象物における照射位置の画像を取得する画像取得部と、
    を備えることを特徴とするレーザー走査システム。
  7. レーザー光を出射するレーザー光出射工程と、
    前記レーザー光を照射範囲が一方向に広がるスリット光として出射するスリット光出射工程と、
    前記スリット光を該スリット光の波長に応じた角度で出射する出射角度変化工程と、
    前記レーザー光の波長を連続的に変化させる波長変更工程と、
    前記波長に応じた角度で出射された前記スリット光が計測対象物に照射された際に、該計測対象物における照射位置の画像を取得する画像取得工程と、
    を備え
    前記出射角度変化工程では、反射型又は透過型のグレーティングとして、溝が前記一方向に直交する幅方向に間隔をあけて前記一方向に沿うように刻まれた板状の素子を用いるとともに、前記溝を、前記一方向の両端部で前記幅方向に歪んだ弓形状とすることで、前記スリット光における前記一方向の両端部での光の出射方向と前記スリット光における前記一方向の中心部での光の出射方向とを一致させるように補正することを特徴とするレーザー走査方法。
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