JP4975362B2 - ミシン - Google Patents
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Description
上述した複数の作業は、実行の順番の先後を入れ替えられないものもあるが、実行すべき縫いの態様やミシン使用者の作業性向上の要求に応じて順番を選択すべき要求も存在することから、従来の玉縁縫いミシンでは、ペダルの各段にごとにいずれの作業が実行されるかを定めたパターンデータを複数用意して記憶し、その中から任意のパターンを選択して使用していた(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、縫いに要する各種作業の順序の選択を自在且つ容易に行うことをその目的とする。
なお、「優先順位毎にグループ化」されて形成される各グループは優先的に実行される順位が決まっているが、実行順位が隣接する二つのグループ間において、当該各グループに属する作業同士が同じ工程に割り当てられることを妨げる意味ではない。
つまり、実行順情報においては、「優先順位」が先のグループが後のグループよりも実行順位が後ろになることはないように定めているが、「優先順位」が先のグループが隣接する次のグループと同じ工程で実行されることまでは制限しない。
前記設定手段は、前記重複登録可否情報が無効の場合には、前記二つのグループに含まれる各作業の同一の工程への割り当てを禁止する、という構成を採っている。
このように順番に推移する各工程について任意に作業の割り当てが可能であることから、実行すべき縫いの態様やミシン使用者の作業性向上の要求に応じて、縫いに要する各種作業の順序の選択を自在に行うことが可能となる。また、多くの組み合わせの中から適正なものを選択する必要がないので、各種作業の順序の選択を容易且つ円滑に行うことが可能となる。
また、設定作業において、作業が適正に行われるか否かの判断を不要とすることができ、設定作業の容易迅速化を図ることが可能となる。
なお、実行の優先順位が定められた各グループに各作業がそのように分類されるかについては、先後の順番が入れ替わることで縫いが正しく行われなかったり、各種作業の作動装置に破損や故障などを生じないように配慮されることが望ましい。
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図1乃至図23に基づいて説明する。図1は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示すブロック図である。
上記玉縁縫いミシン10は、身生地の上に玉布を重ねて二本の平行な縫い目を形成すると共に縫い目の間に直線切れ目を形成し、その両端部にV字切れ目を形成する。また、一方の縫い目の形成時にフラップ布の縫いつけが行われる。また、身生地には予めダーツが形成されており、縫製時にダーツによるふくらみを生じないようにダーツ延ばしが行われる。
そして、玉縁縫いミシン10は、この操作ペダル92の操作により、上述した大押え送り機構12による身生地の搬送、ミシンモータ26により駆動される2本の縫い針の上下動による縫い目の形成、メス機構30による直線きれい目の形成及びコーナメス機構34による直線切れ目の両端部への略V字状切れ目のなど、各種の作業を実行する複数の作動装置による縫製に要する各種の作業を、複数の工程に分けて当該各工程を順番に実行する。
なお、上記大押さえ送り機構12,バインダー機構20,針上下動機構24,メス機構30,フラップ保持機構40,バキューム装置50,ダーツ延ばし装置54による各種作業の駆動源となる作動装置は、いずれも図示しないインターフェイス及びドライバ回路を介して動作制御手段60により制御されるようになっている。
大押さえ機構12は、テーブル上の身生地を押さえるために昇降可能に支持された左右一対の大押さえを備え、各大押さえはエアシリンダである右昇降シリンダ16と左昇降シリンダ18とにより個別に行われる。これらのシリンダ16,18は動作制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
また、大押さえ機構12は、各大押さえを支持するガイド機構により所定の布送り方向に沿って移動させる押さえモータ14を備え、これにより身生地その他の被縫製物を布送り方向に沿って搬送するようになっている。
ダーツ延ばし装置54は、ダーツが形成された身生地の一端部を上方から押さえつけるためのエアシリンダである押圧シリンダ56を備え、当該押圧シリンダ56は動作制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。なお、ダーツ延ばし装置54は、ダーツを引き延ばすために身生地の一端部を押圧保持するための手段であり、引き延ばし作業は作業者が保持された身生地の他端部を引っ張ることで行われる。
バインダーは身生地のセット位置の上方で昇降可能に支持され、身生地の上面に玉布がセットされるとバインダー昇降シリンダ22によりバインダーを下降させて当該バインダーの上側に玉布の両端部を折り返させるようになっている。また、図示はしないが大押え送り機構12の各大押さえにはバインダーの上側に玉布の両端部を折り返させるために進退移動する折り込み板が設けられており、バインダーが下降すると連動して作動するようになっている。
当該バインダー昇降シリンダ22は動作制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
当該各フラップ用シリンダ42,44は動作制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
即ち、メスモータ32は、身生地の送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メスを上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
当該メス昇降シリンダ36は動作制御手段60に制御される図示しない電磁弁により作動の切り替えが行われる。
表示入力手段91は表示パネルとその表示画面の表面に貼着されるシート状のタッチセンサからなり、シートの表面において外部から接触された位置を検出する。表示パネルには表示情報と共に各種入力を行うためのスイッチ画面が表示され、当該各スイッチ画面に対してオペレータが指先を接触させることでスイッチの入力を検知することができるようになっている。つまり、表示パネルとタッチセンサとの協働により、各種の設定を行うための画面選択やコマンド、数値の入力を行うための設定入力手段として機能することとなる。
具体的には、表示入力手段91からは、玉縁縫いを行うための各種のパラメータ、例えば、縫いピッチ、ミシンモータ26の回転速度、玉縁縫いの縫い長さ(縫い目を形成する際の大押さえ送り機構12による搬送量)、身生地のセットを前基準位置、後基準位置のいずれで行うか等の設定入力や、後述する操作ペダル92によって実行が指示される各工程ごとに作業割り当てを行うための入力が作業者により行われる。
操作ペダル92は、踏み込み操作による操作位置に応じて七工程まで実行の指示が可能であって、作業者の足による踏み込み操作により回動可能なペダル部材と、ペダル部材の回動操作によりその回動角度量に応じた指令信号を順次発生し、その指令信号を動作制御手段60に出力するボリュームとを備えている。
上記ボリュームは、ペダル部材の踏み込み操作量に応じて抵抗値が変化するように構成され、動作制御手段60はボリュームから入力される信号の電圧の変化により操作位置の変化を段階的に認識することが可能となっている。
なお、ペダル部材は前踏みと後踏みとが可能となっているが、いずれの場合にも、各工程の切り替えは一段ごとに推移するようになっており、飛び越しでの段数切り替えは行われない。
動作制御手段60は、各種の制御を行うCPU61と、機能設定プログラム62aと縫製プログラム62bとが記憶されたプログラムメモリ62と、機能分類データ63a,ペダル機能設定データ63b及び縫製データ63cが書き込まれているデータメモリ63とを備えている。
つまり、この機能分類データ63aは、操作ペダル92の操作位置に応じて実行が指令される各工程ごとに各機能を割り当てる際に参照される実行順情報である。
かかる機能分類データ63aは、同じ機能群に属する複数の機能については、実行の先後の順はいずれであっても良く、また、同時であっても良いことを示し、また、先の機能群に属する機能よりも後の機能群に属する機能が先に実行されることは禁止されることを示す。
また、二つの機能群が隣接する場合に、先の機能群に属する機能と後の機能群に属する機能とを必ず別に実行しなければならない場合には、これら前後の機能群の間で重複登録無効の設定が行われる。これにより、これら前後の機能群に属するいずれの機能についても、操作ペダル92の同じ入力段階で実行される工程に対して割り当てられることがないように、後述する機能設定プログラム62bに基づく機能設定処理が行われる。
このように、機能分類データ63aは、割り当てを行う各種の作業についての実行の優先順位を示す内容と重複登録可否情報とからなる実行順情報に相当し、機能分類データ63aを記憶するデータメモリ63は、実行順情報を記憶する実行順記憶手段として機能する。
このペダル機能設定データ63bは、縫製プログラム62bの実行の際に、操作ペダル92の操作位置が変わるたびに、いずれの機能を実行すべきか参照される。
図3はペダル機能設定データ63bの一例を示す概念図ある。この図3に示す例では、ペダル一段目で実行が指令される工程にダーツ延ばし装置下降A及びバキューム装置吸引Bが割り当てられ、ペダル二段目で実行が指令される工程に大押さえ装置前進動作C及び右側大押さえ装置下降Dが割り当てられ、ペダル三段目で実行が指令される工程に左側大押さえ装置下降Eが割り当てられ、ペダル四段目で実行が指令される工程にバインダー下降Fが割り当てられ、ペダル五段目で実行が指令される工程に右側フラップ押さえ下降Gが割り当てられ、ペダル六段目で実行が指令される工程に左側フラップ押さえ下降Hが割り当てられ、ペダル七段目で実行が指令される工程に縫製スタートIが割り当てられている。
割り当ては、実行の優先順位の早い段数から行われ、各工程ごとに割り当てることが可能な機能の機能群を機能群順に一覧を表示入力手段91により順次表示し、その中から選択を受け付けるようにして行われる。その際、割り当て可能な機能か否かの判断には、前述した機能分類データが参照される。
例えば、一つの工程について設定が行われる場合には、一つの機能群について全ての機能が表示され、次の工程の設定に移行する入力がない限りは一つの機能群の全ての機能を選択の候補として表示し続ける処理が行われる。
また、一つの機能群の全てが選択されても次の工程の設定に移行する入力がない場合には、次の機能群について重複登録無効の設定があるか判定し、ない場合には、次の機能群の全ての機能を選択の候補として表示する。
一方、重複登録の無効の設定がある場合には、次の工程の設定に自動的に移行する処理が行われる。
図4は機能設定プログラム62bに基づく機能設定処理を示すフローチャートであり、図5はミシンの縫製データなどの入力を行う通常画面M1の表示例、図6はミシンの各種の設定の入力を行う調整画面M2の表示例である。図4に示すフローチャート基づいて機能設定処理を説明する。
なお、入力段数とは操作ペダル92が各工程の実行を指令する指令信号を順次発生する際の各工程に対応する操作ペダル92の段階的位置を示しており、本実施形態では、第一段目から第七段目まで設定可能である。
かかる機能アイコンは選択入力を行う機能ボタンとしての機能を有し、機能設定画面中において、未登録状態では縁有り明色で表示され、登録状態では縁有り暗色(網掛け)で表示され、登録確定状態では縁なしで表示される(図7〜図21の機能ボタンA〜I参照)。
そして、上記機能設定画面の表示が行われると、現在の機能群番号Nが5以上か否かの判定が行われる。これは最終の第5機能群に属する縫製スタートIの機能については、操作ペダル91の操作対象から任意に外すことができるように、現在の機能群番号が5に到達した段階で機能設定を完了させるエンターボタン(図19のエンターボタンS4参照)を表示させるか否かを判定するための処理である。
現在の機能群番号Nが5以上ではない場合(ステップF3:NO)には、処理をステップF6に進め、現在の機能群番号Nが5以上である場合(ステップF3:YES)には、機能設定画面にエンターボタンの表示を行う(ステップF4)。さらに、エンターボタンの押下の有無を判定し、押下されれば(ステップF5:YES)機能設定処理は終了となり、押下されなければ(ステップF5:NO)処理をステップF6に進める。
そして、上記判定により次ペダル段数設定ボタンが押されてない場合(ステップF6:NO)にはステップF7に処理を進め、押されている場合(ステップF6:YES)にはステップF13に処理を進める。
また、第Nの機能群に設定されている全ての機能が登録された場合には(ステップF9:YES)、第Nの機能群に設定されている全ての機能についての機能ボタンを登録状態から確定状態の表示に切り替えて(ステップF10)、設定の対象を次の機能群に進めて(N=N+1)設定された各機能の読み出しを行う(ステップF11)。
このとき、機能分類データ62aにおいて、次の機能群について重複登録の無効が設定されているか判定し、設定されていない場合には(ステップF12:NO)、ステップF2に処理を戻し、設定されている場合には(ステップF12:YES)、ステップF14に処理を進める。このステップF14への進行処理により、次ペダル段数設定ボタンが押下されることなく操作ペダル91の入力段数が自動的に一つ進められることとなる。
そして、動作制御手段60は、CPU61により実行される上記フローチャートの処理により各作業が割り当てられた工程が、操作ペダル92が発生する指令信号に従って順番に実行されるように、上記大押さえ送り機構12,バインダー機構20,針上下動機構24,メス機構30,フラップ保持機構40,バキューム装置50,ダーツ延ばし装置54などの駆動源となる各作動装置の動作制御を行って、玉縁縫いを行う。
ペダルの1段目にはダーツ延ばし装置下降Aとバキューム装置吸引Bが割り当てられる予定なので、まず機能ボタンAが押下されて表示が登録状態に切り替えられ(図8の機能設定画面M4:機能設定処理におけるステップF8)、次いで機能ボタンBが押下されて表示が登録状態に切り替えられる(図9の機能設定画面M5:機能設定処理におけるステップF8)。
次に、機能設定画面M6における機能ボタンCが押下されると、第1の機能群の機能が全て登録されたこととなるので(機能設定処理におけるステップF9:YES)、当該機能ボタンCは確定状態に表示が切り替えられる(機能設定処理におけるステップF10)。また、機能分類データ63aから第2の機能群に設定されている各種機能が読み出され、確定表示の機能ボタンCと同じペダルの2段目の表示領域に第2機能群の機能ボタンD,Eが表示される(図11の機能設定画面M7:機能設定処理におけるステップF2)。
次に、機能設定画面M13における次ペダル段数設定ボタンS3が押下されると(機能設定処理におけるステップF6:YES)、機能ボタンGは確定状態に表示が切り替えられ(機能設定処理におけるステップF13)、まだ未登録の機能ボタンHはペダルの6段目の表示領域に表示位置が移動される(図18の機能設定画面M14:機能設定処理におけるステップF14を経てステップF2)。
その一方で現在の機能群番号が5に到達したか判定され、達しているので機能設定画面M15にエンターボタンS4が表示される(機能設定処理におけるステップF4)。
また、まだ未登録の機能ボタンIはペダルの7段目の表示領域に表示位置が移動される(図20の機能設定画面M16)。
次に、機能設定画面M17における機能ボタンIが押下されると、第5の機能群の機能が全て登録されたこととなるので(機能設定処理におけるステップF9:YES)、当該機能ボタンIは確定状態に表示が切り替えられる(機能設定処理におけるステップF10)。
そして、最終的にはエンターボタンF4が押下されて、機能設定が完了する。
以上のように、玉縁縫いミシン10では、機能設定プログラム62aにより、操作ペダル92の各入力段数ごとに表示入力手段91の機能設定画面により任意に各種作業が割り当てられる。そして、縫製時には操作ペダル92により人為的な入力を受けて入力段が切り替えられることで、各入力段に割り当てられた各種の作業が順次に実行される。
このように順番に推移する各工程が操作ペダルの入力段数の切り替えにより切り替えられ、各工程について任意に作業の割り当てが可能であることから、実行すべき縫いの態様やミシン使用者の作業性向上の要求に応じて、縫いに要する各種作業の順序の選択を自在に行うことが可能となる。また、多くの組み合わせの中から適正なものを選択する必要がないので、各種作業の順序の選択を容易且つ円滑に行うことが可能となる。
また、設定作業において、作業が適正に行われるか否かの判断を不要とすることができ、設定作業の容易迅速化を図ることが可能となる。
さらに、機能分類データ63aには、同時に実行可能な作業を各機能群の単位で順番の制限を行うので、機能群内での順番の選択の任意性を保ちながら、作業実行の順番の適正化を図ることが可能となる。
さらに、機能分類データ63aには、グループである各機能群の境界に重複登録可否情報が含まれているので、順番が連続する機能群に属する機能同士であって、同じ入力段(工程)に割り当てることを回避したいような機能が存在する場合に、割り当ての設定段階でこれを回避でき、各入力段に割り当てられる各種作業の順番のさらなる適正化を図ることが可能となる。
図22,図23にペダル機能設定データ63bの他の例を示す概念図ある。
図22に示すように、機能設定プログラム62aに基づく機能設定処理では、各機能群の順番が入れ替わらない範囲で各種の機能の順番の入れ替えが可能である。
また、この例のように、最終の機能群に属する機能(本実施形態では「縫製スタートI」)については、操作ペダル92の入力段に割り当てないことも可能である。
即ち、これは、機能設定プログラム62aに基づく機能設定処理のステップF3〜F5において、設定の対象が最終の機能群(第5機能群)まで到達すると、エンターボタンS4の表示を行い、設定作業を完了させてしまうことが可能であることに起因する。
このように、縫製スタートIの機能のように、操作ペダル92による入力を行わないでも他の縫製スタートスイッチなどで実行させることが可能な機能については、エンターボタンS4の表示後に設定入力を受け付けるようにすることで、操作ペダル92の入力段への割り当てを行うか否かを任意に選択させることが可能となる。
また、上記実施の形態では、操作手段としての操作ペダル92は、踏み込み操作による操作位置に応じて各工程の実行を指令する指令信号を順次出力したが、操作手段の操作回数に応じて各工程の実行を指令する指令信号を出力するようにしても良い。この場合は、例えば、操作手段として操作スイッチを設け、この操作スイッチの1回目の操作では1番目の工程を実行する指令信号を出力し、N回目の操作手段の操作では、第N番目の工程を実行する指令信号を出力するようにすれば、簡単な構成の操作スイッチを一つ設けるのみで各工程の実行を指令する指令信号を順次発生させることができる。
また、上記実施の形態では、各作業の割り当ての際に実行順情報に基づいて割り当て可能な機能群のみを機能群の優先順位毎に順次表示したが、割り当て可能な機能群については、他の機能群と識別可能に表示するようにして割り当て可能な機能群と他の機能群とを両方表示するようにしても良い。
12 大押さえ送り機構(搬送手段)
20 バインダー機構
30 メス機構
34 コーナーメス機構
40 フラップ保持機構
50 バキューム装置
54 ダーツ延ばし装置
60 動作制御手段
61 CPU
63 データメモリ(実行順記憶手段)
63a 機能分類データ(実行順情報)
91 表示入力手段(設定手段)
92 操作ペダル(操作手段)
Claims (2)
- 縫製に要する各種の作業を実行する複数の作動装置と、
前記各種の作業を複数の工程に分けて当該各工程を順番に実行するミシンにおいて、
入力操作により前記各工程の実行を指令する指令信号を順次発生する操作手段と、
前記各種の作業を前記各工程に割り当てる設定手段と、
前記各作業が割り当てられた工程を前記操作手段により順次発生される指令信号に従って順番に実行されるように前記各作動装置の動作制御を行う動作制御手段とを備え、
前記各作業を実行の優先順位毎にグループ化した実行順情報を記憶する実行順記憶手段と、
前記設定手段による割り当ての際に、前記実行順情報に基づいて割り当て可能なグループを順次表示する表示手段を有することを特徴とするミシン。 - 前記実行順情報には、実行順が隣接して前後する二つのグループ内の作業の同一の工程への割り当ての有効無効を設定する重複登録可否情報が含まれ、
前記設定手段は、前記重複登録可否情報が無効の場合には、前記二つのグループに含まれる各作業の同一の工程への割り当てを禁止することを特徴とする請求項1記載のミシン。
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