JP4973804B2 - 睡眠判定装置 - Google Patents
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Description
就寝者の生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号(S2)を検出する生体信号検出部(41)と、
前記就寝者の体動の大きさに応じて振幅が変化する体動信号(S1)を検出する体動信号検出部(20,33)と、
前記体動信号(S1)の振幅が体動閾値(V1)を入床体動判定時間(t1)以上継続して超えた場合に成立する第1入床判定条件、及び前記生体情報信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)を入床生体情報判定時間(t2)以上継続して超えた場合に成立する第2入床判定条件の少なくとも何れか一方の判定条件が成立した場合に、前記就寝者が入床したと判定する判定部(44)を備え、
前記判定部(44)は、前記生体情報信号(S2)の振幅と前記生体情報閾値(V2)との比較するフローと、前記体動信号(S1)のメモリ(42)への格納するフローとを並列に行い、前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回ったことをトリガとして前記就寝者の出床の判定を行い、
前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回っている状態が出床生体情報判定時間(t3)以上継続し、且つ、前記トリガの直前に前記体動信号(S1)の振幅が体動閾値(V1)を超えている状態が出床体動判定時間(t4)以上継続していた場合に成立する第1出床判定条件、及び前記トリガの後の検出期間(t5)中に、前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回った時間の積算時間が、積算判定時間(t6)以上である場合に成立する第2出床判定条件の少なくとも何れか一方の判定条件が成立した場合に、前記就寝者が出床したと判定することを特徴とする睡眠判定装置である。
第1の発明の睡眠判定装置において、
前記生体情報信号(S2)は、前記就寝者の呼吸、又は心拍を示す信号であることを特徴とする。
第2の発明の睡眠判定装置において、
前記出床生体情報判定時間(t3)及び前記出床体動判定時間(t4)は、それぞれ2分間であることを特徴とする。
第2又は第3の発明の睡眠判定装置において、
前記検出期間(t5)は、15分間であり、
前記積算判定時間(t6)は、12分間であることを特徴とする。
第1から第4の発明のうちの何れか1つの睡眠判定装置において、
前記入床体動判定時間(t1)は、2分であり、
前記入床生体情報判定時間(t2)は、10分であることを特徴とする。
本発明の睡眠判定装置の実施形態として、就寝者の出床と就寝者の入床を判定する入床出床判定装置の例を説明する。本実施形態の入床出床判定装置は、空調システムに用いられ、入床や出床の判定結果は、例えば、空調システムの制御を行うための情報として使用される。図1は、本実施形態における入床出床判定装置(10)の概略構成を説明する図である。また、図2は、入床出床判定装置(10)の使用状態を説明する図である。図1に示すように、入床出床判定装置(10)は、感圧ユニット(20)と本体ユニット(30)とを備えている。なお、図1や図2では、入床出床判定装置(10)の判定結果を利用する空調システムは、図示を省略してある。
感圧ユニット(20)は、就寝者から生起する体動を本体ユニット(30)へ伝達する。この例では、感圧ユニット(20)は、感圧部(21)と圧力伝達部(22)とを備えている。感圧部(21)は、一端が閉塞して他端が開口する細長の中空状のチューブにより構成されている。感圧部(21)は、寝室(5)のベッド等の寝具(6)内に設置されている(図2を参照)。また、圧力伝達部(22)は、両端が開口する細長の中空状のチューブにより構成されている。この圧力伝達部(22)は、感圧部(21)よりも小径である。圧力伝達部(22)は、一端が感圧部(21)の開口部(23)に接続され他端が本体ユニット(30)に接続されている。
本体ユニット(30)は、ケーシング(31)、取付部(32)、受圧部(33)、及び回路ユニット(40)を備えている(回路ユニット(40)は、図1、2では現れていない)。ケーシング(31)は、扁平な箱状に形成され、例えば寝室(5)内の床面に設置される。取付部(32)は、ケーシング(31)の側面に形成されている。取付部(32)は、内方に向かって凹んだ略円環状の凹部(32a)と、該凹部(32a)内から外方へ突出する凸部(32b)とを有している。凸部(32b)には、ケーシング(31)の外部と内部とを連通するように軸方向に貫通穴(32c)が形成されている。凸部(32b)には、圧力伝達部(22)の他端部を外嵌してある。これにより、感圧部(21)の内部と圧力伝達部(22)の内部と貫通穴(32c)とが連通する。
図3は、回路ユニット(40)の構成例を示すブロック図である。回路ユニット(40)は、図3に示すように、生体信号検出部(41)、メモリ(42)、タイマ(43)、及び判定部(44)を備え、ケーシング(31)に収容されている。
生体信号検出部(41)は、就寝者の心拍数を検出し、検出結果(心拍信号(S2))を判定部(44)に出力する。この例では、生体信号検出部(41)は、受圧部(33)から出力された体動信号(S1)を所定の周波数帯域の体動信号に変調する。生体信号検出部(41)は、変調した体動信号の周波数帯域から心拍の周波数帯域の信号を抽出し、1分間毎の心拍数を導出する。生体信号検出部(41)は、導出した心拍数を、就寝者の生体活動に応じて振幅が変化する心拍信号(S2)として出力する。心拍信号(S2)は、本発明の生体情報信号の一例である。
メモリ(42)は、一定期間に読み取られた体動信号(S1)を保持するためのメモリである。この例では、メモリ(42)は、最新の一定期間分(後述の出床生体情報判定時間(t3))の体動信号(S1)が保持される。なお、本実施形態では、出床生体情報判定時間(t3)は2分間であり、前記メモリ(42)は、その2分間に読み込まれた数の体動信号(S1)を保持する。
タイマ(43)は、第1、第2カウンタ(43a,43b)を備え、それぞれのカウンタ(43a,43b)で並行してカウント動作を行えるようになっている。それぞれのカウンタ(43a,43b)は、判定部(44)の制御に応じて、時間のカウントを開始し、カウント結果を判定部(44)に出力する。
判定部(44)は、就寝者の寝具(6)への入床、及び寝具(6)からの出床を判定する。判定結果は、判定信号(S3)として、回路ユニット(40)の外部(例えば、空調システムの制御装置等)に出力する。
〈入床の判定〉
図7は、入床出床判定装置(10)における、就寝者の入床の判断動作を説明するフローチャートである。入床出床判定装置(10)における入床判定では、第1入床判定条件の成立、不成立の判定(ステップST01〜07、以下、第1入床判定動作)と、第2入床判定条件の成立、不成立の判定(ステップST11〜17、以下、第2入床判定動作)とが並行で行われる。
まず、第1入床判定動作では、体動信号(S1)が体動閾値(V1)を超えたことを入床判定のトリガとしている(図4を参照)。このトリガの検出は、ステップST01,02で行う。具体的には、判定部(44)は、ステップST01において、受圧部(33)が出力した体動信号(S1)を取り込む。次に、ステップST02において、判定部(44)は、ステップST01で取り込んだ体動信号(S1)の振幅と体動閾値(V1)とを比較する。比較の結果、体動信号(S1)の振幅が体動閾値(V1)以上の場合には、ステップST03の処理に進み、そうでない場合にはステップST01の処理に戻る。
一方、第2入床判定動作では、心拍信号(S2)が生体情報閾値(V2)を超えたことを入床判定のトリガとしている(図4を参照)。このトリガの検出は、ステップST11,12で行う。具体的には、まず、判定部(44)は、ステップST11において、生体信号検出部(41)が出力した心拍信号(S2)を取り込む。ステップST12では、判定部(44)は、ステップST11で取り込んだ心拍信号(S2)の振幅と生体情報閾値(V2)とを比較し、心拍信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)以上の場合には、ステップST13の処理に進み、そうでない場合にはステップST11の処理に戻る。
図8は、第1出床判定条件が成立するか否かを判定する際の動作(第1出床判定動作)を説明するフローチャートである。また、図9は、第2出床判定条件が成立するか否か判定する際の動作(第2出床判定動作)を説明するフローチャートである。入床出床判定装置(10)では、主に判定部(44)が、それぞれのフローチャートに従って動作する。
第1出床判定動作(ステップST21〜33)では、心拍信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)を下回ったことをトリガとし(図5を参照)、そのトリガよりも前の体動信号(S1)の振幅に応じて前記就寝者の出床の判定を行う。そのため、入床出床判定装置(10)では、最新の一定期間分の体動信号(S1)を保持する。具体的には、判定部(44)は、受圧部(33)が出力した体動信号(S1)を一定間隔で取り込んで、その値をメモリ(42)に格納する(ステップST31〜33)。このメモリ(42)には、直近の2分間(出床生体情報判定時間(t3))に取り込んだ体動信号(S1)の値を格納する。
第2出床判定動作(ステップST40〜49)でも、心拍信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)を下回ったことをトリガとして、前記就寝者の出床の判定を行う(図6を参照)。このトリガの検出は、ステップST40,41で行う。具体的には、判定部(44)は、ステップST40において、生体信号検出部(41)が出力した心拍信号(S2)を取り込む。ステップST41では、判定部(44)は、ステップST40で取り込んだ心拍信号(S2)の振幅と生体情報閾値(V2)とを比較し、心拍信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)以下の場合には、ステップST42の処理に進み、そうでない場合にはステップST40の処理に戻る。
以上のように、本実施形態では、心拍信号(S2)(生体情報信号)の振幅が、生体情報閾値(V2)を下回ったことをトリガとして前記就寝者の出床の判定を行う。出床時における就寝者の体動が比較的大きな場合には、前記第1出床判定条件が成立するので、前記第1出床判定動作が行われることで、就寝者の出床が検出される。一方、就寝者がそろりと出床した場合(すなわち、体動が比較的小さな場合)には、前記第2出床判定条件が成立するので、前記第2出床判定動作が行われることで、就寝者の出床が検出される。それゆえ、本実施形態では、就寝者がそろりと出床した場合にも、正確に出床判定を行うことが可能になる。
20 感圧ユニット
33 受圧部
41 生体信号検出部
44 判定部
Claims (5)
- 就寝者の生体活動に応じて振幅が変化する生体情報信号(S2)を検出する生体信号検出部(41)と、
前記就寝者の体動の大きさに応じて振幅が変化する体動信号(S1)を検出する体動信号検出部(20,33)と、
前記体動信号(S1)の振幅が体動閾値(V1)を入床体動判定時間(t1)以上継続して超えた場合に成立する第1入床判定条件、及び前記生体情報信号(S2)の振幅が生体情報閾値(V2)を入床生体情報判定時間(t2)以上継続して超えた場合に成立する第2入床判定条件の少なくとも何れか一方の判定条件が成立した場合に、前記就寝者が入床したと判定する判定部(44)を備え、
前記判定部(44)は、前記生体情報信号(S2)の振幅と前記生体情報閾値(V2)との比較するフローと、前記体動信号(S1)のメモリ(42)への格納するフローとを並列に行い、前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回ったことをトリガとして前記就寝者の出床の判定を行い、
前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回っている状態が出床生体情報判定時間(t3)以上継続し、且つ、前記トリガの直前に前記体動信号(S1)の振幅が体動閾値(V1)を超えている状態が出床体動判定時間(t4)以上継続していた場合に成立する第1出床判定条件、及び前記トリガの後の検出期間(t5)中に、前記生体情報信号(S2)の振幅が前記生体情報閾値(V2)を下回った時間の積算時間が、積算判定時間(t6)以上である場合に成立する第2出床判定条件の少なくとも何れか一方の判定条件が成立した場合に、前記就寝者が出床したと判定することを特徴とする睡眠判定装置。 - 請求項1の睡眠判定装置において、
前記生体情報信号(S2)は、前記就寝者の呼吸、又は心拍を示す信号であることを特徴とする睡眠判定装置。 - 請求項2の睡眠判定装置において、
前記出床生体情報判定時間(t3)及び前記出床体動判定時間(t4)は、それぞれ2分間であることを特徴とする睡眠判定装置。 - 請求項2又は請求項3の睡眠判定装置において、
前記検出期間(t5)は、15分間であり、
前記積算判定時間(t6)は、12分間であることを特徴とする睡眠判定装置。 - 請求項1から請求項4のうちの何れか1つの睡眠判定装置において、
前記入床体動判定時間(t1)は、2分であり、
前記入床生体情報判定時間(t2)は、10分であることを特徴とする睡眠判定装置。
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