JP2718291B2 - 睡眠検出装置 - Google Patents
睡眠検出装置Info
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は睡眠を検出する睡眠検出
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の睡眠検出装置は、例えば
人体の脳波や眼球運動を検出して検出信号の波形処理を
行なって入眠を判定するもの（特開昭６２−２５３０３
４号公報）や、人体の脈波を検出して検出信号の波形処
理を行なって入眠を判定するもの（特開昭６３−１５０
０４７号公報）であり、これらいずれも脳波や眼球運
動、脈波等の生体信号を検出する検出手段を直接人体の
頭皮または皮膚に装着する構成であり、また装着時には
違和感が生じ睡眠が乱されるといった課題があった。こ
れらのことに鑑みて、発明者らは寝具に配設した圧電素
子により人体に非接触で体動を検出し、体動の静止時間
がある設定時間以上になった場合に、入眠したと判定す
る睡眠検出装置を先に考えた。
人体の脳波や眼球運動を検出して検出信号の波形処理を
行なって入眠を判定するもの（特開昭６２−２５３０３
４号公報）や、人体の脈波を検出して検出信号の波形処
理を行なって入眠を判定するもの（特開昭６３−１５０
０４７号公報）であり、これらいずれも脳波や眼球運
動、脈波等の生体信号を検出する検出手段を直接人体の
頭皮または皮膚に装着する構成であり、また装着時には
違和感が生じ睡眠が乱されるといった課題があった。こ
れらのことに鑑みて、発明者らは寝具に配設した圧電素
子により人体に非接触で体動を検出し、体動の静止時間
がある設定時間以上になった場合に、入眠したと判定す
る睡眠検出装置を先に考えた。
【０００３】図４は上記従来の睡眠検出装置のブロック
図である。同図よりこの装置は寝具に配設された圧電素
子１の信号のある特定の周波数成分をろ波するフィルタ
ー２、増幅手段３、平滑化手段４、不在判定手段５、在
床判定手段６、体動判定手段７、タイマー８及び入眠判
定手段９とから構成され、以下のように作用する。ここ
で、寝具上に人体が存在する場合の人体の体動を次の２
つに分けて定義する。人体の心臓の活動や呼吸活動によ
り伝搬される身体の微小な体動を細体動と呼び、入床・
起床・寝返りといった身体の大きな体動を粗体動と呼
ぶ。さて、上記のような人体の細体動と粗体動により寝
具に配設された圧電素子１が変形を受けると、その変形
の程度に応じて圧電素子１より電圧が発生する。この電
圧の出力信号はフィルター２によりろ波され、増幅手段
３により増幅され、さらに平滑化手段４により平滑化さ
れる。図５および図６に平滑化手段４の出力信号の波形
図を示す。図より入床・起床・寝返りといった粗体動に
対応してレベルの高い出力が得られる一方、在床してい
て安静状態であれば心拍や呼吸といった細体動に対応し
てレベルの低い出力が得られる。この事実に基づき、平
滑化手段４の信号レベルＶに応じて以下の判定がなされ
る。Ｖがあらかじめ定められた第１の設定値Ｖａ未満で
ある場合は不在判定手段５により寝具上に人体が存在し
ないと判定される。ＶがＶａ以上でありかつあらかじめ
定められた第２の設定値Ｖｂ未満である場合は在床判定
手段６により寝具上に人体が安静状態で存在すると判定
される。ＶがＶｂ以上である場合は体動判定手段７によ
り寝具上で人体が粗体動を生起したと判定される。次
に、在床判定手段６の信号がある場合にはタイマー８に
より計時動作が開始される。ただし、この計時動作は不
在判定手段６または体動判定手段８の信号によりリセッ
トされる。そして、入眠判定手段９ではタイマー８によ
り計時される計時時間があらかじめ定められた設定時間
を越えれば寝具上で人体が入眠したと判定される。
図である。同図よりこの装置は寝具に配設された圧電素
子１の信号のある特定の周波数成分をろ波するフィルタ
ー２、増幅手段３、平滑化手段４、不在判定手段５、在
床判定手段６、体動判定手段７、タイマー８及び入眠判
定手段９とから構成され、以下のように作用する。ここ
で、寝具上に人体が存在する場合の人体の体動を次の２
つに分けて定義する。人体の心臓の活動や呼吸活動によ
り伝搬される身体の微小な体動を細体動と呼び、入床・
起床・寝返りといった身体の大きな体動を粗体動と呼
ぶ。さて、上記のような人体の細体動と粗体動により寝
具に配設された圧電素子１が変形を受けると、その変形
の程度に応じて圧電素子１より電圧が発生する。この電
圧の出力信号はフィルター２によりろ波され、増幅手段
３により増幅され、さらに平滑化手段４により平滑化さ
れる。図５および図６に平滑化手段４の出力信号の波形
図を示す。図より入床・起床・寝返りといった粗体動に
対応してレベルの高い出力が得られる一方、在床してい
て安静状態であれば心拍や呼吸といった細体動に対応し
てレベルの低い出力が得られる。この事実に基づき、平
滑化手段４の信号レベルＶに応じて以下の判定がなされ
る。Ｖがあらかじめ定められた第１の設定値Ｖａ未満で
ある場合は不在判定手段５により寝具上に人体が存在し
ないと判定される。ＶがＶａ以上でありかつあらかじめ
定められた第２の設定値Ｖｂ未満である場合は在床判定
手段６により寝具上に人体が安静状態で存在すると判定
される。ＶがＶｂ以上である場合は体動判定手段７によ
り寝具上で人体が粗体動を生起したと判定される。次
に、在床判定手段６の信号がある場合にはタイマー８に
より計時動作が開始される。ただし、この計時動作は不
在判定手段６または体動判定手段８の信号によりリセッ
トされる。そして、入眠判定手段９ではタイマー８によ
り計時される計時時間があらかじめ定められた設定時間
を越えれば寝具上で人体が入眠したと判定される。
【０００４】しかしながら、上記技術の睡眠検出装置で
は、細体動が確実に検出されるよう増幅手段３の増幅度
を高く設定してあるため、図５に示すように寝床近傍で
就寝者以外の他人が歩行したり、ドアを開閉したり、あ
るいは他の寝床で他人が寝返りを行なった場合、他人の
行為による振動が圧電素子１に伝搬してしまい、就寝者
が実際には粗体動を起こしていないのにあたかも粗体動
を起こしたように動作してしまい、入眠判定に誤動作が
生じるといった課題があった。
は、細体動が確実に検出されるよう増幅手段３の増幅度
を高く設定してあるため、図５に示すように寝床近傍で
就寝者以外の他人が歩行したり、ドアを開閉したり、あ
るいは他の寝床で他人が寝返りを行なった場合、他人の
行為による振動が圧電素子１に伝搬してしまい、就寝者
が実際には粗体動を起こしていないのにあたかも粗体動
を起こしたように動作してしまい、入眠判定に誤動作が
生じるといった課題があった。
【０００５】また、電気毛布、電気カーペット等の電気
採暖具を同一寝具上で使用すると電源スイッチのオン・
オフや温度制御による通電のオン・オフによって発生す
る電気的ノイズが圧電素子に印加され、図６に示すよう
に、この場合も就寝者が実際には粗体動を起こしていな
いのにあたかも粗体動を起こしたように動作してしま
い、入眠判定に誤動作が生じるといった課題があった。
採暖具を同一寝具上で使用すると電源スイッチのオン・
オフや温度制御による通電のオン・オフによって発生す
る電気的ノイズが圧電素子に印加され、図６に示すよう
に、この場合も就寝者が実際には粗体動を起こしていな
いのにあたかも粗体動を起こしたように動作してしま
い、入眠判定に誤動作が生じるといった課題があった。
【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、その
目的は、他人の動作による振動伝搬や他の機器からの電
気的ノイズと就寝者本人の体動と区別して入眠判定に誤
動作のない睡眠検出装置を提供することにある。
目的は、他人の動作による振動伝搬や他の機器からの電
気的ノイズと就寝者本人の体動と区別して入眠判定に誤
動作のない睡眠検出装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の睡眠検出装置は、寝具に配設された圧電素子
と、前記圧電素子の信号のある特定の周波数成分をろ波
するフィルターと、前記フィルターの信号を増幅する増
幅手段と、前記増幅手段の信号を平滑化する平滑化手段
と、前記平滑化手段の信号レベルがあらかじめ定められ
た第１の設定値以上の場合は出力レベルを高レベル（以
下Ｈｉという）としそれ以外の場合は出力レベルを低レ
ベル（以下Ｌｏという）とする第１の比較手段と、前記
平滑化手段の信号レベルがあらかじめ定められた第２の
設定値以上の場合は出力レベルをＨｉとしそれ以外の場
合は出力レベルをＬｏとする第２の比較手段と、前記第
２の比較手段の出力レベルがＨｉの場合は計時動作を開
始しそれ以外の場合は計時動作をリセットする第１のタ
イマーと、前記第１のタイマーにより計時される計時時
間があらかじめ定められた第１の設定時間以上であれば
出力レベルをＨｉとしそれ以外の場合は出力レベルをＬ
ｏとする第３の比較手段と、前記第１の比較手段および
前記第３の比較手段の双方の出力レベルが共にＬｏなら
ば前記寝具に人体が存在しないと判定する不在判定手段
と、前記第１の比較手段の出力レベルがＨｉでかつ前記
第３の比較手段の出力レベルがＬｏならば前記寝具に人
体が安静状態で存在すると判定する在床判定手段と、前
記第３の比較手段の出力レベルがＨｉならば前記寝具上
で人体が体動を生起したと判定する体動判定手段と、前
記在床判定手段の信号により計時動作を開始するととも
に前記不在判定手段または前記体動判定手段の信号によ
り計時動作をリセットする第２のタイマーと、前記第２
のタイマーにより計時される計時時間があらかじめ定め
られた第２の設定時間を越えれば人体が入眠したと判定
する入眠判定手段とを備えたものである。
に本発明の睡眠検出装置は、寝具に配設された圧電素子
と、前記圧電素子の信号のある特定の周波数成分をろ波
するフィルターと、前記フィルターの信号を増幅する増
幅手段と、前記増幅手段の信号を平滑化する平滑化手段
と、前記平滑化手段の信号レベルがあらかじめ定められ
た第１の設定値以上の場合は出力レベルを高レベル（以
下Ｈｉという）としそれ以外の場合は出力レベルを低レ
ベル（以下Ｌｏという）とする第１の比較手段と、前記
平滑化手段の信号レベルがあらかじめ定められた第２の
設定値以上の場合は出力レベルをＨｉとしそれ以外の場
合は出力レベルをＬｏとする第２の比較手段と、前記第
２の比較手段の出力レベルがＨｉの場合は計時動作を開
始しそれ以外の場合は計時動作をリセットする第１のタ
イマーと、前記第１のタイマーにより計時される計時時
間があらかじめ定められた第１の設定時間以上であれば
出力レベルをＨｉとしそれ以外の場合は出力レベルをＬ
ｏとする第３の比較手段と、前記第１の比較手段および
前記第３の比較手段の双方の出力レベルが共にＬｏなら
ば前記寝具に人体が存在しないと判定する不在判定手段
と、前記第１の比較手段の出力レベルがＨｉでかつ前記
第３の比較手段の出力レベルがＬｏならば前記寝具に人
体が安静状態で存在すると判定する在床判定手段と、前
記第３の比較手段の出力レベルがＨｉならば前記寝具上
で人体が体動を生起したと判定する体動判定手段と、前
記在床判定手段の信号により計時動作を開始するととも
に前記不在判定手段または前記体動判定手段の信号によ
り計時動作をリセットする第２のタイマーと、前記第２
のタイマーにより計時される計時時間があらかじめ定め
られた第２の設定時間を越えれば人体が入眠したと判定
する入眠判定手段とを備えたものである。
【０００８】
【作用】本発明は上記構成によって以下のように作用す
る。
る。
【０００９】寝具上に人体が存在する場合、人体の細体
動または粗体動により寝具に配設された圧電素子が変形
を受けると、その変形の程度に応じて圧電素子より電圧
が発生する。この出力信号はフィルターによりろ波さ
れ、その信号は増幅手段により増幅され、平滑化手段に
より平滑化される。
動または粗体動により寝具に配設された圧電素子が変形
を受けると、その変形の程度に応じて圧電素子より電圧
が発生する。この出力信号はフィルターによりろ波さ
れ、その信号は増幅手段により増幅され、平滑化手段に
より平滑化される。
【００１０】次に、前記平滑化手段の信号レベルがあら
かじめ定められた第１の設定値以上の場合は第１の比較
手段の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。また前記平滑化手段の信号レベルが
あらかじめ定められた第２の設定値以上の場合は第２の
比較手段の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出
力レベルはＬｏとなる。前記第２の比較手段の出力レベ
ルがＨｉの場合は第１のタイマーの計時動作が開始され
それ以外の場合は計時動作はリセットされる。前記第１
のタイマーにより計時される計時時間があらかじめ定め
られた第１の設定時間以上であれば第３の比較手段の出
力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レベルはＬ
ｏとなる。
かじめ定められた第１の設定値以上の場合は第１の比較
手段の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。また前記平滑化手段の信号レベルが
あらかじめ定められた第２の設定値以上の場合は第２の
比較手段の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出
力レベルはＬｏとなる。前記第２の比較手段の出力レベ
ルがＨｉの場合は第１のタイマーの計時動作が開始され
それ以外の場合は計時動作はリセットされる。前記第１
のタイマーにより計時される計時時間があらかじめ定め
られた第１の設定時間以上であれば第３の比較手段の出
力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レベルはＬ
ｏとなる。
【００１１】前記第１の比較手段および前記第３の比較
手段の双方の出力レベルが共にＬｏならば不在判定手段
により人体が存在しないと判定される。前記第１の比較
手段の出力レベルがＨｉでかつ前記第３の比較手段の出
力レベルがＬｏならば在床判定手段により前記人体が安
静状態で存在すると判定される。前記第３の比較手段の
出力レベルがＨｉならば体動判定手段により前記寝具上
の人体に体動が生起したと判定される。
手段の双方の出力レベルが共にＬｏならば不在判定手段
により人体が存在しないと判定される。前記第１の比較
手段の出力レベルがＨｉでかつ前記第３の比較手段の出
力レベルがＬｏならば在床判定手段により前記人体が安
静状態で存在すると判定される。前記第３の比較手段の
出力レベルがＨｉならば体動判定手段により前記寝具上
の人体に体動が生起したと判定される。
【００１２】第２のタイマーは前記在床判定手段の信号
により計時動作を開始する。ここで前記第２のタイマー
は前記不在判定手段または前記体動判定手段の信号によ
り計時動作をリセットする。前記第２のタイマーにより
計時される計時時間があらかじめ定められた第２の設定
時間を越えれば入眠判定手段により人体が入眠したと判
定される。
により計時動作を開始する。ここで前記第２のタイマー
は前記不在判定手段または前記体動判定手段の信号によ
り計時動作をリセットする。前記第２のタイマーにより
計時される計時時間があらかじめ定められた第２の設定
時間を越えれば入眠判定手段により人体が入眠したと判
定される。
【００１３】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。図１は本実施例をベッド２２に装着した際の
斜視図、図２はブロック図である。図１および図２にお
いて、１は圧電素子でポリフッ化ビニリデン（ＰＶＤ
Ｆ）等の高分子圧電材料を薄膜状にし両面に可とう性の
電極膜を付着させテープ状に成形されたもので、図１の
ようにマットレス２１の表面に固定されてある。１９は
回路ユニットで、フィルター２、増幅手段３、平滑化手
段４、第１の比較手段１０、第２の比較手段１１、第１
のタイマー１２、第３の比較手段１３、不在判定手段１
４、在床判定手段１５、体動判定手段１６、第２のタイ
マー１７及び入眠判定手段１８（図１では図示せず）を
内蔵している。圧電素子１と回路ユニット１９とはシー
ルド線２０で接続されている。
説明する。図１は本実施例をベッド２２に装着した際の
斜視図、図２はブロック図である。図１および図２にお
いて、１は圧電素子でポリフッ化ビニリデン（ＰＶＤ
Ｆ）等の高分子圧電材料を薄膜状にし両面に可とう性の
電極膜を付着させテープ状に成形されたもので、図１の
ようにマットレス２１の表面に固定されてある。１９は
回路ユニットで、フィルター２、増幅手段３、平滑化手
段４、第１の比較手段１０、第２の比較手段１１、第１
のタイマー１２、第３の比較手段１３、不在判定手段１
４、在床判定手段１５、体動判定手段１６、第２のタイ
マー１７及び入眠判定手段１８（図１では図示せず）を
内蔵している。圧電素子１と回路ユニット１９とはシー
ルド線２０で接続されている。
【００１４】この一実施例は以下のように作用する。寝
具上に人体が存在する場合、人体の細体動または粗体動
により寝具に配設された圧電素子１が変形を受けると、
その変形の程度に応じて圧電素子より電圧が発生する。
この出力信号はフィルター２によりろ波され、その信号
は増幅手段３により増幅され、平滑化手段４により平滑
化される。平滑化手段４からの出力波形は先に説明した
従来例と同一で、図５および図６に示した通りである。
具上に人体が存在する場合、人体の細体動または粗体動
により寝具に配設された圧電素子１が変形を受けると、
その変形の程度に応じて圧電素子より電圧が発生する。
この出力信号はフィルター２によりろ波され、その信号
は増幅手段３により増幅され、平滑化手段４により平滑
化される。平滑化手段４からの出力波形は先に説明した
従来例と同一で、図５および図６に示した通りである。
【００１５】ここで、図５および図６に示したように、
他人の動作による振動伝搬や他の機器からの電気的ノイ
ズが発生した場合には、平滑化手段４の信号レベルＶが
共にＶｂ以上になるが、その継続時間に注目してみる
と、他人の動作による振動伝搬の場合（図中ｔ1 ）や他
の機器からの電気的ノイズが発生した場合（ｔ2 ）と就
寝者本人の粗体動の場合（ｔ0 ）とには明確な違いがあ
ることが判る。すなわち、圧電素子１の変形度合は他人
の動作による振動伝搬の場合や他の機器からの電気的ノ
イズが発生した場合よりも就寝者本人の粗体動の場合の
方が大きいため、前記継続時間にはｔ0 ＞ｔ1 、ｔ0 ＞
ｔ2 なる関係がある。したがって、ＶがＶｂ以上になる
継続時間をカウントすることにより他人の動作による振
動伝搬や他の機器からの電気的ノイズと就寝者本人の粗
体動との区別が可能となる。
他人の動作による振動伝搬や他の機器からの電気的ノイ
ズが発生した場合には、平滑化手段４の信号レベルＶが
共にＶｂ以上になるが、その継続時間に注目してみる
と、他人の動作による振動伝搬の場合（図中ｔ1 ）や他
の機器からの電気的ノイズが発生した場合（ｔ2 ）と就
寝者本人の粗体動の場合（ｔ0 ）とには明確な違いがあ
ることが判る。すなわち、圧電素子１の変形度合は他人
の動作による振動伝搬の場合や他の機器からの電気的ノ
イズが発生した場合よりも就寝者本人の粗体動の場合の
方が大きいため、前記継続時間にはｔ0 ＞ｔ1 、ｔ0 ＞
ｔ2 なる関係がある。したがって、ＶがＶｂ以上になる
継続時間をカウントすることにより他人の動作による振
動伝搬や他の機器からの電気的ノイズと就寝者本人の粗
体動との区別が可能となる。
【００１６】以上のことを前提として、図３に基づいて
さらに説明する。同図でＹ1 、Ｙ2 、Ｙ3 、Ｙ4 、Ｙ5
及びＹ6 は第１の比較手段１０、第２の比較手段１１、
第３の比較手段１３、不在判定手段１４、在床判定手段
１５および体動判定手段１６のそれぞれにおける出力レ
ベルである。平滑化手段４の出力波形の信号レベルＶが
あらかじめ定められた第１の設定値Ｖａ以上の場合は第
１の比較手段１０の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の
場合は出力レベルはＬｏとなる。またＶがあらかじめ定
められた第２の設定値Ｖｂ以上の場合は第２の比較手段
１１の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。第２の比較手段１１の出力レベルが
Ｈｉの場合は第１のタイマー１２の計時動作が開始され
それ以外の場合は計時動作はリセットされる。第１のタ
イマー１２により計時される計時時間があらかじめ定め
られた第１の設定時間Ｔ１以上であれば第３の比較手段
１３の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。
さらに説明する。同図でＹ1 、Ｙ2 、Ｙ3 、Ｙ4 、Ｙ5
及びＹ6 は第１の比較手段１０、第２の比較手段１１、
第３の比較手段１３、不在判定手段１４、在床判定手段
１５および体動判定手段１６のそれぞれにおける出力レ
ベルである。平滑化手段４の出力波形の信号レベルＶが
あらかじめ定められた第１の設定値Ｖａ以上の場合は第
１の比較手段１０の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の
場合は出力レベルはＬｏとなる。またＶがあらかじめ定
められた第２の設定値Ｖｂ以上の場合は第２の比較手段
１１の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。第２の比較手段１１の出力レベルが
Ｈｉの場合は第１のタイマー１２の計時動作が開始され
それ以外の場合は計時動作はリセットされる。第１のタ
イマー１２により計時される計時時間があらかじめ定め
られた第１の設定時間Ｔ１以上であれば第３の比較手段
１３の出力レベルはＨｉとなりそれ以外の場合は出力レ
ベルはＬｏとなる。
【００１７】次に、第１の比較手段１０および第３の比
較手段１３双方の出力レベルが共にＬｏならば不在判定
手段１４によりベッドには人体が存在しないと判定され
る。第１の比較手段１０の出力レベルがＨｉでかつ第３
の比較手段１３の出力レベルがＬｏならば在床判定手段
１５によりベッドに人体が安静状態で存在すると判定さ
れる。第３の比較手段１３の出力レベルがＨｉならば体
動判定手段１６によりベッドで人体に体動が生起したと
判定される。
較手段１３双方の出力レベルが共にＬｏならば不在判定
手段１４によりベッドには人体が存在しないと判定され
る。第１の比較手段１０の出力レベルがＨｉでかつ第３
の比較手段１３の出力レベルがＬｏならば在床判定手段
１５によりベッドに人体が安静状態で存在すると判定さ
れる。第３の比較手段１３の出力レベルがＨｉならば体
動判定手段１６によりベッドで人体に体動が生起したと
判定される。
【００１８】そして、第２のタイマー１７は在床判定手
段１５の信号により計時動作を開始する。ここで第２の
タイマー１７は不在判定手段１４または体動判定手段１
６の信号により計時動作をリセットする。第２のタイマ
ー１７により計時される計時時間があらかじめ定められ
た第２の設定時間Ｔ２を越えれば入眠判定手段１８によ
り人体が入眠したと判定される。Ｔ２に関しては、発明
者らが行なった睡眠実験により約１５分が適当との知見
を得ている。また、Ｖａ、Ｖｂは睡眠実験により設定す
ることができる。
段１５の信号により計時動作を開始する。ここで第２の
タイマー１７は不在判定手段１４または体動判定手段１
６の信号により計時動作をリセットする。第２のタイマ
ー１７により計時される計時時間があらかじめ定められ
た第２の設定時間Ｔ２を越えれば入眠判定手段１８によ
り人体が入眠したと判定される。Ｔ２に関しては、発明
者らが行なった睡眠実験により約１５分が適当との知見
を得ている。また、Ｖａ、Ｖｂは睡眠実験により設定す
ることができる。
【００１９】上記作用により本一実施例によれば、Ｖが
Ｖｂ以上になる継続時間をカウントすることにより他人
の動作による振動伝搬や他の機器からの電気的ノイズと
就寝者本人の粗体動との区別が可能となり、入眠判定に
誤動作のない睡眠検出装置を提供することができるとい
った効果がある。
Ｖｂ以上になる継続時間をカウントすることにより他人
の動作による振動伝搬や他の機器からの電気的ノイズと
就寝者本人の粗体動との区別が可能となり、入眠判定に
誤動作のない睡眠検出装置を提供することができるとい
った効果がある。
【００２０】上記一実施例では圧電素子１をマットレス
２１に配設したが、上記細体動が検出できる範囲内であ
れば、マットレス２１内部に内蔵したりベッドフレーム
に配設する構成としてもよいし、さらにふとんやシー
ツ、まくら等に内蔵あるいは配設できるような構成とし
てもよい。
２１に配設したが、上記細体動が検出できる範囲内であ
れば、マットレス２１内部に内蔵したりベッドフレーム
に配設する構成としてもよいし、さらにふとんやシー
ツ、まくら等に内蔵あるいは配設できるような構成とし
てもよい。
【００２１】また、本発明は圧電素子１の装着は寝具に
限定されるものではなく、椅子やソファ、乗り物の座
席、カーペット等への装着も可能であり、前記装着場所
における人体の睡眠状態の判定といった応用も容易に実
現可能である。
限定されるものではなく、椅子やソファ、乗り物の座
席、カーペット等への装着も可能であり、前記装着場所
における人体の睡眠状態の判定といった応用も容易に実
現可能である。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明の睡眠検出装
置によれば、他人の動作による振動伝搬や他の機器から
の電気的ノイズと就寝者本人の粗体動との区別が可能と
なり、入眠判定に誤動作のない睡眠検出装置を提供する
ことができるといった効果がある。
置によれば、他人の動作による振動伝搬や他の機器から
の電気的ノイズと就寝者本人の粗体動との区別が可能と
なり、入眠判定に誤動作のない睡眠検出装置を提供する
ことができるといった効果がある。
【図１】本発明の一実施例における睡眠検出装置の外観
斜視図
斜視図
【図２】同装置のブロック図
【図３】同装置における圧電素子の出力信号とこの出力
信号が処理される過程を示す説明図
信号が処理される過程を示す説明図
【図４】従来の睡眠検出装置のブロック図
【図５】同装置において他人の動作があった場合に平滑
化手段からの出力を示す波形図
化手段からの出力を示す波形図
【図６】同装置において他の機器からの電気的ノイズが
あった場合に平滑化手段からの出力を示す波形図
あった場合に平滑化手段からの出力を示す波形図
１ 圧電素子 ２ フィルター ３ 増幅手段 ４ 平滑化手段 １０ 第１の比較手段 １１ 第２の比較手段 １２ 第１のタイマー １３ 第３の比較手段 １４ 不在判定手段 １５ 在床判定手段 １６ 体動判定手段 １７ 第２のタイマー １８ 入眠判定手段 ２１ マットレス ２２ ベッド
Claims (1)
- 【請求項１】寝具に配設された圧電素子と、前記圧電素
子の信号のある特定の周波数成分をろ波するフィルター
と、前記フィルターの信号を増幅する増幅手段と、前記
増幅手段の信号を平滑化する平滑化手段と、前記平滑化
手段の信号レベルがあらかじめ定められた第１の設定値
以上の場合は出力レベルを高レベルとしそれ以外の場合
は出力レベルを低レベルとする第１の比較手段と、前記
平滑化手段の信号レベルがあらかじめ定められた第２の
設定値以上の場合は出力レベルを高レベルとしそれ以外
の場合は出力レベルを低レベルとする第２の比較手段
と、前記第２の比較手段の出力レベルが高レベルの場合
は計時動作を開始しそれ以外の場合は計時動作をリセッ
トする第１のタイマーと、前記第１のタイマーにより計
時される計時時間があらかじめ定められた第１の設定時
間以上であれば出力レベルを高レベルとしそれ以外の場
合は出力レベルを低レベルとする第３の比較手段と、前
記第１の比較手段および前記第３の比較手段の双方の出
力レベルが共に低レベルならば前記寝具に人体が存在し
ないと判定する不在判定手段と、前記第１の比較手段の
出力レベルが高レベルでかつ前記第３の比較手段の出力
レベルが低レベルならば前記寝具に人体が安静状態で存
在すると判定する在床判定手段と、前記第３の比較手段
の出力レベルが高レベルならば前記寝具で人体が体動を
生起したと判定する体動判定手段と、前記在床判定手段
の信号により計時動作を開始するとともに前記不在判定
手段または前記体動判定手段の信号により計時動作をリ
セットする第２のタイマーと、前記第２のタイマーによ
り計時される計時時間があらかじめ定められた第２の設
定時間を超えれば人体が入眠したと判定する入眠判定手
段とからなる睡眠検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3171028A JP2718291B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 睡眠検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3171028A JP2718291B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 睡眠検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515517A JPH0515517A (ja) | 1993-01-26 |
| JP2718291B2 true JP2718291B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=15915749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3171028A Expired - Fee Related JP2718291B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 睡眠検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2718291B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2770751B2 (ja) * | 1994-10-06 | 1998-07-02 | 松下電器産業株式会社 | 人体検出装置 |
| JP4300421B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2009-07-22 | 横河電機株式会社 | 生体情報検出装置 |
| JP4973804B2 (ja) * | 2010-09-16 | 2012-07-11 | ダイキン工業株式会社 | 睡眠判定装置 |
| US20160249852A1 (en) * | 2013-12-03 | 2016-09-01 | Sony Corporation | Information processing apparatus, information processing method, and program |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP3171028A patent/JP2718291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0515517A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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