JP2780465B2 - 睡眠状態判定装置 - Google Patents
睡眠状態判定装置Info
- Publication number
- JP2780465B2 JP2780465B2 JP2230376A JP23037690A JP2780465B2 JP 2780465 B2 JP2780465 B2 JP 2780465B2 JP 2230376 A JP2230376 A JP 2230376A JP 23037690 A JP23037690 A JP 23037690A JP 2780465 B2 JP2780465 B2 JP 2780465B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heart rate
- sleep state
- sleep
- detecting means
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は就寝者の睡眠状態を判定する睡眠状態判定装
置に関するものである。
置に関するものである。
従来の技術 従来この種の睡眠状態判定装置として例えば、就寝者
の脳波や眼球運動を検出して検出信号の波形処理を行っ
て入眠を判定するもの（特開昭62−253034号公報）や、
就寝者の脈波を検出して検出信号の波形処理を行って入
眠を判定するもの（特開昭63−150047号公報）がある
が、いずれも脳波や眼球運動、脈波等を検出する検出手
段を直接人体の頭皮または皮膚に装着する構成であるた
め、装着による異和感があり睡眠が乱されるといった課
題があった。そこで発明者は寝具に配設した可撓性の圧
電素子により人体に非接触で体動を検出し、体動の静止
時間がある設定値以上になった場合に入眠したと判定す
る睡眠状態判定装置を本発明に先立ち考えた。
の脳波や眼球運動を検出して検出信号の波形処理を行っ
て入眠を判定するもの（特開昭62−253034号公報）や、
就寝者の脈波を検出して検出信号の波形処理を行って入
眠を判定するもの（特開昭63−150047号公報）がある
が、いずれも脳波や眼球運動、脈波等を検出する検出手
段を直接人体の頭皮または皮膚に装着する構成であるた
め、装着による異和感があり睡眠が乱されるといった課
題があった。そこで発明者は寝具に配設した可撓性の圧
電素子により人体に非接触で体動を検出し、体動の静止
時間がある設定値以上になった場合に入眠したと判定す
る睡眠状態判定装置を本発明に先立ち考えた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記本発明に先立ち考えた睡眠状態判
定装置は体動の静止時間のみで入眠を判定していたので
判定率がやや低目であるといった課題があった他、就寝
者が入眠したかどうかのみを判定するものであり、睡眠
深度やレム睡眠を判定することができないといった課題
があった。
定装置は体動の静止時間のみで入眠を判定していたので
判定率がやや低目であるといった課題があった他、就寝
者が入眠したかどうかのみを判定するものであり、睡眠
深度やレム睡眠を判定することができないといった課題
があった。
本発明はかかる従来の課題を解消するもので、就寝者
の入眠の判定類を高め、さらに睡眠深度やレム睡眠を判
定する睡眠状態判定装置を提供することを目的とする。
の入眠の判定類を高め、さらに睡眠深度やレム睡眠を判
定する睡眠状態判定装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の睡眠状態判定装置
は、マットレス、ふとん、シーツ等の寝具に配設可能な
可撓性を有した圧電素子と、前記圧電素子の出力信号に
基づき寝床上の人体の体動を検出する体動検出手段と、
前記圧電素子からの出力信号に基づき前記人体の心拍数
を検出する心拍数検出手段と、前記体動検出手段および
前記心拍数検出手段からの信号に基づき前記人体の睡眠
状態を判定する判定手段とを備えたものである。
は、マットレス、ふとん、シーツ等の寝具に配設可能な
可撓性を有した圧電素子と、前記圧電素子の出力信号に
基づき寝床上の人体の体動を検出する体動検出手段と、
前記圧電素子からの出力信号に基づき前記人体の心拍数
を検出する心拍数検出手段と、前記体動検出手段および
前記心拍数検出手段からの信号に基づき前記人体の睡眠
状態を判定する判定手段とを備えたものである。
作用 本発明の睡眠状態判定装置は上記の構成によって以下
のように作用する。すなわち、寝具に配設された圧電素
子が寝床上の就寝者の寝返り等の体動や心拍による体表
面の微小変位により変形を受けると、圧電素子から圧電
効果により電圧が発生する。圧電素子からの出力信号は
体動検出手段および心拍数検出手段でそれぞれ必要な処
理がなされ体動および心拍数として検出される。そし
て、判定手段では検出された体動および心拍数に基づき
就寝者の睡眠状態が判定される。
のように作用する。すなわち、寝具に配設された圧電素
子が寝床上の就寝者の寝返り等の体動や心拍による体表
面の微小変位により変形を受けると、圧電素子から圧電
効果により電圧が発生する。圧電素子からの出力信号は
体動検出手段および心拍数検出手段でそれぞれ必要な処
理がなされ体動および心拍数として検出される。そし
て、判定手段では検出された体動および心拍数に基づき
就寝者の睡眠状態が判定される。
実施例 以下、本発明の睡眠状態判定装置の第１の実施例を添
付図面に基づいて説明する。第１図は同実施例の斜視
図、第２図は同実施例のブロック図である。第１図、第
２図において１は可撓性のある圧電素子で、ここではポ
リフッ化ビニリデン（PVDF）等の高分子圧電材料を薄膜
状にし両面に可撓性の電極膜を付着させたものをテープ
状に成型したもので、製造コストが比較的安く大量に生
産できるものである。圧電素子１は人体が就寝した際に
胸部の真下に位置するようベッド16のマットレス17の表
面に接着用のテープで固定されている。２は寝返り等の
体動を検出する体動検出手段で、第１のフィルタ回路
３、第１の増幅回路４、整流回路５、積分回路６および
第１の比較回路７から構成される。第１のフィルタ回路
３はチェビシェフ回路等からなり圧電素子１の出力信号
のうち約１〜約10Hzの波形成分のみを通過させる。８は
心拍数を検出する心拍数検出手段で、第２のフィルタ回
路９、第２の増幅回路10および計数回路11から構成され
ている。第２のフィルタ回路９はチェビシェフ回路等か
らなり圧電素子１の出力信号のうち約１〜約8Hzの波形
成分のみを通過させる。12は就寝者の睡眠状態を判定す
る判定手段で、タイマー13と第１の判定部14とから構成
されている。15は体動検出手段２、心拍数検出手段８お
よび判定手段12を内蔵した回路ユニットである。
付図面に基づいて説明する。第１図は同実施例の斜視
図、第２図は同実施例のブロック図である。第１図、第
２図において１は可撓性のある圧電素子で、ここではポ
リフッ化ビニリデン（PVDF）等の高分子圧電材料を薄膜
状にし両面に可撓性の電極膜を付着させたものをテープ
状に成型したもので、製造コストが比較的安く大量に生
産できるものである。圧電素子１は人体が就寝した際に
胸部の真下に位置するようベッド16のマットレス17の表
面に接着用のテープで固定されている。２は寝返り等の
体動を検出する体動検出手段で、第１のフィルタ回路
３、第１の増幅回路４、整流回路５、積分回路６および
第１の比較回路７から構成される。第１のフィルタ回路
３はチェビシェフ回路等からなり圧電素子１の出力信号
のうち約１〜約10Hzの波形成分のみを通過させる。８は
心拍数を検出する心拍数検出手段で、第２のフィルタ回
路９、第２の増幅回路10および計数回路11から構成され
ている。第２のフィルタ回路９はチェビシェフ回路等か
らなり圧電素子１の出力信号のうち約１〜約8Hzの波形
成分のみを通過させる。12は就寝者の睡眠状態を判定す
る判定手段で、タイマー13と第１の判定部14とから構成
されている。15は体動検出手段２、心拍数検出手段８お
よび判定手段12を内蔵した回路ユニットである。
上記構成による動作を以下に説明する。マッレス17に
配設された圧電素子１が寝床上の就寝者の寝返り等の体
動や心拍による体表面の微小変位により変形を受ける
と、圧電素子１から圧電効果により電圧が発生する。
配設された圧電素子１が寝床上の就寝者の寝返り等の体
動や心拍による体表面の微小変位により変形を受ける
と、圧電素子１から圧電効果により電圧が発生する。
体動検出手段２では、圧電素子１からの出力信号がフ
ィルタにかけられた後、増幅、整流、積分され、第１の
比較回路７によりあらかじめ定められた閾値Voと積分値
とが比較される。
ィルタにかけられた後、増幅、整流、積分され、第１の
比較回路７によりあらかじめ定められた閾値Voと積分値
とが比較される。
第３図に実際に人が就寝した際の増幅回路４の信号出
力を第３図に、積分回路６の信号出力を第４図に示す。
第３図ｂは第３図ａの図中Ｓ部の拡大図である。図より
入床、離床時や寝返り等の体動が起こった場合は大きな
出力がでるが、それ以外の安静状態の場合は人体の心拍
活動に伴う体表面の微小変位によりレベルの低い出力が
得られる。すなわち、積分値Ｖが第４図中の閾値Vo以上
の場合は体動が発生したとして第１の比較回路７の出力
レベルはHiとなり、それ以外の場合は体動がないとして
出力レベルはLoとなる。
力を第３図に、積分回路６の信号出力を第４図に示す。
第３図ｂは第３図ａの図中Ｓ部の拡大図である。図より
入床、離床時や寝返り等の体動が起こった場合は大きな
出力がでるが、それ以外の安静状態の場合は人体の心拍
活動に伴う体表面の微小変位によりレベルの低い出力が
得られる。すなわち、積分値Ｖが第４図中の閾値Vo以上
の場合は体動が発生したとして第１の比較回路７の出力
レベルはHiとなり、それ以外の場合は体動がないとして
出力レベルはLoとなる。
一方、第３図ｂに示したように圧電素子１は人体の心
拍活動に伴う微小変位も検出可能であるため、人体に体
動がなく安静状態である場合には、心拍数検出手段によ
り圧電素子１からの出力信号は第２のフィルタ９を通過
後、増幅され計数回路11で心拍数Ｈが計数される。
拍活動に伴う微小変位も検出可能であるため、人体に体
動がなく安静状態である場合には、心拍数検出手段によ
り圧電素子１からの出力信号は第２のフィルタ９を通過
後、増幅され計数回路11で心拍数Ｈが計数される。
判定手段12では、第１の比較回路７の出力レベルがHi
になった時点でタイマー13が計時動作を開始する。ここ
で、タイマー13は第１の比較回路７の出力レベルが次に
Hi状態になるまでの時間を計時する。すなわち、タイマ
ー13は体動が生起して次の体動が生起するまでの体動静
止時間Ｔを計時する。次に、発明者らは先に睡眠実験に
よりＴが約15分継続すれば入眠状態である確率が大きい
ということを見出した。また、睡眠中、心拍数はおおむ
ね睡眠深度と対応して減少するといわれている。これら
の知見を総合して考慮し、第１の判定部14ではタイマー
13の計時する体動静止時間Ｔと心拍数検出手段により検
出された心拍数Ｈを用い、第５図の関係に基づいて就寝
者の睡眠状態の判定を行なう。すなわち、同図のよう
に、領域S1のようにＴ＜ToかつH1≦Ｈの場合は覚醒状態
もしくはうとうとした状態、領域S2のようにTo≦Ｔ＜T2
かつHo≦Ｈ＜H1の場合は入眠状態（睡眠第２段階に相
当）、領域S3のようにT1≦ＴかつＨ＜Hoの場合は徐波睡
眠状態（睡眠第3,4段階に相当）であると判定する。各
定数の値は実験により設定可能であるが、判定手段12が
学習により各定数を設定できるような学習部を有した構
成にしてもよい。
になった時点でタイマー13が計時動作を開始する。ここ
で、タイマー13は第１の比較回路７の出力レベルが次に
Hi状態になるまでの時間を計時する。すなわち、タイマ
ー13は体動が生起して次の体動が生起するまでの体動静
止時間Ｔを計時する。次に、発明者らは先に睡眠実験に
よりＴが約15分継続すれば入眠状態である確率が大きい
ということを見出した。また、睡眠中、心拍数はおおむ
ね睡眠深度と対応して減少するといわれている。これら
の知見を総合して考慮し、第１の判定部14ではタイマー
13の計時する体動静止時間Ｔと心拍数検出手段により検
出された心拍数Ｈを用い、第５図の関係に基づいて就寝
者の睡眠状態の判定を行なう。すなわち、同図のよう
に、領域S1のようにＴ＜ToかつH1≦Ｈの場合は覚醒状態
もしくはうとうとした状態、領域S2のようにTo≦Ｔ＜T2
かつHo≦Ｈ＜H1の場合は入眠状態（睡眠第２段階に相
当）、領域S3のようにT1≦ＴかつＨ＜Hoの場合は徐波睡
眠状態（睡眠第3,4段階に相当）であると判定する。各
定数の値は実験により設定可能であるが、判定手段12が
学習により各定数を設定できるような学習部を有した構
成にしてもよい。
上記作用により、従来は体動静止時間Ｔのみに基づい
て就寝者の入眠を判定していたが、本実施例によれば、
圧電素子を用いて非接触、無拘束な状態で体動と心拍数
を検出し、入眠の判定を体動静止時間と心拍数に基づい
て行なうので入眠の判定率が高まるとともに、睡眠深度
を判定することが可能であるといった効果がある。
て就寝者の入眠を判定していたが、本実施例によれば、
圧電素子を用いて非接触、無拘束な状態で体動と心拍数
を検出し、入眠の判定を体動静止時間と心拍数に基づい
て行なうので入眠の判定率が高まるとともに、睡眠深度
を判定することが可能であるといった効果がある。
次に本発明の睡眠状態判定装置の第２の実施例を添付
図面に基づいて説明する。この実施例が第１の実施例と
相違する点は、第６図のブロック図に示すように、判定
手段12が体動検出手段２からの信号に基づき作動するタ
イマー13と、心拍数検出手段８からの信号に基づき心拍
数の変化量を演算する第１の演算部18と、タイマー13お
よび第１の演算部18からの信号に基づき寝床上の人体の
睡眠状態を判定する第２の判定部19とを有した点にあ
る。
図面に基づいて説明する。この実施例が第１の実施例と
相違する点は、第６図のブロック図に示すように、判定
手段12が体動検出手段２からの信号に基づき作動するタ
イマー13と、心拍数検出手段８からの信号に基づき心拍
数の変化量を演算する第１の演算部18と、タイマー13お
よび第１の演算部18からの信号に基づき寝床上の人体の
睡眠状態を判定する第２の判定部19とを有した点にあ
る。
上記構成により、判定手段12では、第１の比較回路７
の出力レベルがHiの場合はタイマー13が計時動作を開始
する。ここで、上記のように睡眠中、心拍数はおおむね
睡眠深度と対応して減少するといわれているので、入床
直後の覚醒状態を基準とした心拍数の変化量ΔＨも睡眠
深度と対応して推移する。したがって、第１の判定部14
では、タイマー13の計時する体動静止時間Ｔと心拍変化
量ΔＨを総合して考慮し、人体が入床してタイマー13が
計時動作を開始すると、その後一定機関については基準
の心拍数Hwを検出し、その後は各時点における心拍変化
量ΔＨを第１式に基づいて算出し、ＴとΔＨを用いて第
７図の関係に基づいて就寝者の睡眠状態の判定を行な
う。
の出力レベルがHiの場合はタイマー13が計時動作を開始
する。ここで、上記のように睡眠中、心拍数はおおむね
睡眠深度と対応して減少するといわれているので、入床
直後の覚醒状態を基準とした心拍数の変化量ΔＨも睡眠
深度と対応して推移する。したがって、第１の判定部14
では、タイマー13の計時する体動静止時間Ｔと心拍変化
量ΔＨを総合して考慮し、人体が入床してタイマー13が
計時動作を開始すると、その後一定機関については基準
の心拍数Hwを検出し、その後は各時点における心拍変化
量ΔＨを第１式に基づいて算出し、ＴとΔＨを用いて第
７図の関係に基づいて就寝者の睡眠状態の判定を行な
う。
ΔＨ＝Ｈ−Hw （１） ただし、ΔH:各時点における心拍変化量 Ｈ ：各時点における心拍数 Hw:基準心拍数 すなわち、同図のように、領域S1のようにＴ＜Toかつ
ΔＨ＜ΔHoの場合は覚醒状態もしくはうとうとした状
態、領域S2のようにTo≦Ｔ＜T2かつΔHo≦Ｈ＜ΔH1の場
合は入眠状態（睡眠第２段階に相当）、領域S3のように
T1≦ＴかつΔH1≦ΔＨの場合は徐波睡眠状態（睡眠第3,
4段階に相当）であると判定する。各定数の値は実験に
より設定可能であり、例えばΔHoは発明者の睡眠実験に
よればHwの約15％の値となる。また、判定手段12が学習
により各定数を設定できるような学習部を有した構成に
してもよい。
ΔＨ＜ΔHoの場合は覚醒状態もしくはうとうとした状
態、領域S2のようにTo≦Ｔ＜T2かつΔHo≦Ｈ＜ΔH1の場
合は入眠状態（睡眠第２段階に相当）、領域S3のように
T1≦ＴかつΔH1≦ΔＨの場合は徐波睡眠状態（睡眠第3,
4段階に相当）であると判定する。各定数の値は実験に
より設定可能であり、例えばΔHoは発明者の睡眠実験に
よればHwの約15％の値となる。また、判定手段12が学習
により各定数を設定できるような学習部を有した構成に
してもよい。
上記作用により、第１の実施例と同様に、従来は体動
静止時間Ｔのみに基づいて就寝者の入眠を判定していた
が、本実施例によれば、圧電素子を用いて非接触、無拘
束な状態で体動と心拍数を検出し、入眠の判定を体動静
止時間と心拍変化量に基づいて行なうので入眠の判定率
が高まるとともに、睡眠深度を判定することが可能であ
るといった効果がある。
静止時間Ｔのみに基づいて就寝者の入眠を判定していた
が、本実施例によれば、圧電素子を用いて非接触、無拘
束な状態で体動と心拍数を検出し、入眠の判定を体動静
止時間と心拍変化量に基づいて行なうので入眠の判定率
が高まるとともに、睡眠深度を判定することが可能であ
るといった効果がある。
次に本発明の睡眠状態判定装置の第３の実施例を添付
図面に基づいて説明する。この実施例が上記の実施例と
相違する点は、第８図のブロック図に示すように、判定
手段12が体動検出手段２からの信号に基づき単位時間当
りの体動発生回数を演算する第２の演算手段20と、心拍
数検出手段８からの信号に基づき心拍数の分散値を演算
する第３の演算部21と、第２の演算手段20および第３の
演算部21からの信号に基づき寝床上の就寝者の睡眠状態
を判定する第３の判定部22とを有した点にある。
図面に基づいて説明する。この実施例が上記の実施例と
相違する点は、第８図のブロック図に示すように、判定
手段12が体動検出手段２からの信号に基づき単位時間当
りの体動発生回数を演算する第２の演算手段20と、心拍
数検出手段８からの信号に基づき心拍数の分散値を演算
する第３の演算部21と、第２の演算手段20および第３の
演算部21からの信号に基づき寝床上の就寝者の睡眠状態
を判定する第３の判定部22とを有した点にある。
上記構成により、判定手段12では、第２の演算手段20
により単位時間当りに第１の比較回路７の出力レベルが
Hiになる回数、すなわち単位時間当りの体動発生回数Ｂ
が演算されるとともに、第３の演算手段21により心拍数
検出手段８からの信号に基づき心拍数の分散値Ｖが演算
される。上記の演算は入床直後から一定時間毎に繰返し
行なわれる。ここで、体動の頻度は覚醒状態、睡眠第１
段階、レム睡眠に多く、睡眠第２、３、４段階に少な
い。また、心拍数の変動はレム睡眠に多い。したがっ
て、第３の判定部22では、単位時間当たりの体動発生回
数Ｂと心拍数の分散値Ｖを総合して考慮し、第９図に示
すように、領域SRのようにB2≦Ｂ＜B3かつV2≦Ｖである
場合はレム睡眠、領域S1のようにB2≦ＢかつV1≦Ｖ＜V2
である場合は覚醒状態もしくはうとうとした状態、領域
S2のようにB0≦Ｂ＜B2かつV0≦Ｖ＜V1である場合は入眠
状態（睡眠第２段階に相当）、領域S3のようにＢ＜B1か
つＶ＜V0の場合は徐波睡眠状態（睡眠第3,4段階に相
当）であると判定する。各定数の値は実験により設定可
能であるが、判定手段12が学習により各定数を設定でき
るような学習部を有した構成にしてもよい。
により単位時間当りに第１の比較回路７の出力レベルが
Hiになる回数、すなわち単位時間当りの体動発生回数Ｂ
が演算されるとともに、第３の演算手段21により心拍数
検出手段８からの信号に基づき心拍数の分散値Ｖが演算
される。上記の演算は入床直後から一定時間毎に繰返し
行なわれる。ここで、体動の頻度は覚醒状態、睡眠第１
段階、レム睡眠に多く、睡眠第２、３、４段階に少な
い。また、心拍数の変動はレム睡眠に多い。したがっ
て、第３の判定部22では、単位時間当たりの体動発生回
数Ｂと心拍数の分散値Ｖを総合して考慮し、第９図に示
すように、領域SRのようにB2≦Ｂ＜B3かつV2≦Ｖである
場合はレム睡眠、領域S1のようにB2≦ＢかつV1≦Ｖ＜V2
である場合は覚醒状態もしくはうとうとした状態、領域
S2のようにB0≦Ｂ＜B2かつV0≦Ｖ＜V1である場合は入眠
状態（睡眠第２段階に相当）、領域S3のようにＢ＜B1か
つＶ＜V0の場合は徐波睡眠状態（睡眠第3,4段階に相
当）であると判定する。各定数の値は実験により設定可
能であるが、判定手段12が学習により各定数を設定でき
るような学習部を有した構成にしてもよい。
上記作用により、従来は体動静止時間Ｔのみに基づい
て就寝者の入眠を判定していたが、本実施例によれば、
圧電素子を用いて非接触、無拘束な状態で体動と心拍数
を検出し、入眠の判定を単位時間当りの体動発生回数と
心拍数の分散値に基づいて行なうので入眠の判定率が高
まるとともに、レム睡眠を含めた睡眠深度を判定するこ
とが可能であるといった効果がある。
て就寝者の入眠を判定していたが、本実施例によれば、
圧電素子を用いて非接触、無拘束な状態で体動と心拍数
を検出し、入眠の判定を単位時間当りの体動発生回数と
心拍数の分散値に基づいて行なうので入眠の判定率が高
まるとともに、レム睡眠を含めた睡眠深度を判定するこ
とが可能であるといった効果がある。
以上、３つの実施例について説明したが、いづれも圧
電素子を寝床に配設するだけで非接触、無拘束な状態で
就寝者の睡眠深度を判定することができるので、フィー
ルドでの睡眠実験のみならず在宅ヘルスケア、幼児の生
育管理等に活用できる。また、本装置を複数個用意して
複数人の睡眠状態を集中管理できるようなシステムを構
成してもよく、病院等の施設で患者の管理、看護婦の労
働軽減等に活用できる。
電素子を寝床に配設するだけで非接触、無拘束な状態で
就寝者の睡眠深度を判定することができるので、フィー
ルドでの睡眠実験のみならず在宅ヘルスケア、幼児の生
育管理等に活用できる。また、本装置を複数個用意して
複数人の睡眠状態を集中管理できるようなシステムを構
成してもよく、病院等の施設で患者の管理、看護婦の労
働軽減等に活用できる。
発明の効果 以上のように本発明の睡眠状態判定装置では、以下の
ような効果がある。すなわち、従来は体動静止時間のみ
に基づいて就寝者の入眠を判定していたが、本発明の睡
眠状態判定装置によれば、圧電素子を用いて非接触、無
拘束な状態で体動と心拍数を検出し、体動と心拍数に基
づいて入眠の判定を行なうので入眠の判定率が高まると
ともに、睡眠深度も判定することが可能となる。
ような効果がある。すなわち、従来は体動静止時間のみ
に基づいて就寝者の入眠を判定していたが、本発明の睡
眠状態判定装置によれば、圧電素子を用いて非接触、無
拘束な状態で体動と心拍数を検出し、体動と心拍数に基
づいて入眠の判定を行なうので入眠の判定率が高まると
ともに、睡眠深度も判定することが可能となる。
第１図は本発明の第１の実施例の睡眠状態判定装置の斜
視図、第２図は同装置のブロック図、第３図ａは同装置
の増幅回路からの出力を示す波形図、第３図ｂは第３図
ａの拡大波形図、第４図は同装置の積分回路からの出力
を示す波形図、第５図は体動静止時間と心拍数と睡眠状
態との関係を示す相関図、第６図は本発明の第２の実施
例の睡眠状態判定装置のブロック図、第７図は体動静止
時間と心拍数と睡眠状態との関係を示す相関図、第８図
は本発明の第３の実施例の睡眠状態判定装置のブロック
図、第９図は単位時間当りの体動発生回数と心拍数の分
散値と睡眠状態との関係を示す相関図である。 １……圧電素子、２……体動検出手段、８……心拍数検
出手段、12……判定手段、15……回路ユニット、16……
ベッド、17……マットレス。
視図、第２図は同装置のブロック図、第３図ａは同装置
の増幅回路からの出力を示す波形図、第３図ｂは第３図
ａの拡大波形図、第４図は同装置の積分回路からの出力
を示す波形図、第５図は体動静止時間と心拍数と睡眠状
態との関係を示す相関図、第６図は本発明の第２の実施
例の睡眠状態判定装置のブロック図、第７図は体動静止
時間と心拍数と睡眠状態との関係を示す相関図、第８図
は本発明の第３の実施例の睡眠状態判定装置のブロック
図、第９図は単位時間当りの体動発生回数と心拍数の分
散値と睡眠状態との関係を示す相関図である。 １……圧電素子、２……体動検出手段、８……心拍数検
出手段、12……判定手段、15……回路ユニット、16……
ベッド、17……マットレス。
Claims (4)
- 【請求項１】マットレス、ふとん、シーツ等の寝具に配
設可能な可撓性を有した圧電素子と、前記圧電素子の出
力信号に基づき寝床上の人体の体動を検出する体動検出
手段と、前記圧電素子からの出力信号に基づき前記人体
の心拍数を検出する心拍数検出手段と、前記体動検出手
段および前記心拍数検出手段からの信号に基づき前記人
体の睡眠状態を判定する判定手段とからなる睡眠状態判
定装置。 - 【請求項２】判定手段は、体動検出手段からの信号によ
り作動するタイマーと、前記タイマーおよび心拍数検出
手段からの信号に基づき寝床上の人体の睡眠状態を判定
する第１の判定部とを有した請求項１記載の睡眠状態判
定装置。 - 【請求項３】判定手段は、体動検出手段からの信号に基
づき作動するタイマーと、心拍数検出手段からの信号に
基づき心拍数の変化量を演算する第１の演算部と、前記
タイマーおよび前記第１の演算部からの信号に基づき寝
床上の人体の睡眠状態を判定する第２の判定部とを有し
た請求項１記載の睡眠状態判定装置。 - 【請求項４】判定手段は、体動検出手段からの信号に基
づき単位時間当りの体動発生回数を演算する第２の演算
手段と、心拍数検出手段からの信号に基づき心拍数の分
散値を演算する第３の演算手段と、前記第２の演算手段
および前記第３の演算手段からの信号に基づき寝床上の
就寝者の睡眠状態を判定する第３の判定部とを有した睡
眠状態判定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2230376A JP2780465B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 睡眠状態判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2230376A JP2780465B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 睡眠状態判定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04109961A JPH04109961A (ja) | 1992-04-10 |
| JP2780465B2 true JP2780465B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=16906897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2230376A Expired - Fee Related JP2780465B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 睡眠状態判定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2780465B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06269427A (ja) * | 1993-03-18 | 1994-09-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 就寝装置 |
| JPH0779933A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 就寝装置 |
| JPH07204167A (ja) * | 1994-01-24 | 1995-08-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 在席装置 |
| JPH08112270A (ja) * | 1994-10-18 | 1996-05-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 睡眠状態判定方法 |
| JP3906491B2 (ja) * | 1996-05-07 | 2007-04-18 | 松下電器産業株式会社 | 睡眠モニター装置と目覚まし装置 |
| JP2002034955A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 睡眠状態および中途覚醒の判定システム、睡眠状態および中途覚醒の判定方法、睡眠状態および中途覚醒の判定用プログラムを記録した記録媒体 |
| JP3877615B2 (ja) * | 2002-03-11 | 2007-02-07 | 三洋電機株式会社 | 睡眠深度推定装置 |
| US9572095B2 (en) | 2002-05-06 | 2017-02-14 | Avaya Inc. | Intelligent selection of message delivery mechanism |
| US7706516B2 (en) | 2002-10-02 | 2010-04-27 | Avaya Inc. | Intelligent handling of message refusal |
| JP4036049B2 (ja) * | 2002-07-16 | 2008-01-23 | ダイキン工業株式会社 | 睡眠状態の良否判定システム |
| JP4300421B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2009-07-22 | 横河電機株式会社 | 生体情報検出装置 |
| JP4551148B2 (ja) * | 2004-07-21 | 2010-09-22 | 株式会社ジェピコ | 睡眠分析装置 |
| EP2391261A1 (en) * | 2009-01-28 | 2011-12-07 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Entrance information system and method for issuing entrance instructions for a sleeping room by an entrance information system |
| JP5956711B2 (ja) | 2010-06-04 | 2016-07-27 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | Ｘ線撮影装置 |
| JP5760351B2 (ja) * | 2010-09-08 | 2015-08-12 | セイコーエプソン株式会社 | 睡眠評価装置、睡眠評価システムおよびプログラム |
| EP2524647A1 (en) * | 2011-05-18 | 2012-11-21 | Alain Gilles Muzet | System and method for determining sleep stages of a person |
| JP2018019879A (ja) * | 2016-08-03 | 2018-02-08 | ヤマハ株式会社 | 入眠判定装置、入眠判定方法およびプログラム |
| JP6957011B2 (ja) * | 2017-03-10 | 2021-11-02 | 国立大学法人電気通信大学 | 睡眠段階判定装置、睡眠段階判定方法及びプログラム |
-
1990
- 1990-08-30 JP JP2230376A patent/JP2780465B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04109961A (ja) | 1992-04-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2780465B2 (ja) | 睡眠状態判定装置 | |
| EP0476138B1 (en) | Sleep detecting device | |
| US8585607B2 (en) | Monitoring, predicting and treating clinical episodes | |
| WO2019174027A1 (zh) | 一种生理信息监测方法及生理信息监测垫、一种床垫 | |
| US20090119841A1 (en) | Bed apparatus and method of determining body movement | |
| JP2002219116A (ja) | 睡眠周期検出装置 | |
| JP2817358B2 (ja) | 入眠判定装置 | |
| JP3303426B2 (ja) | 就寝装置 | |
| JP4058310B2 (ja) | 睡眠状態判定装置及び就寝モニタリングシステム | |
| JPH04347140A (ja) | 睡眠状態判定装置 | |
| JP3099338B2 (ja) | 入眠判定装置および在床判定装置 | |
| JP2768025B2 (ja) | 睡眠検出装置 | |
| JP2950038B2 (ja) | 睡眠評価装置 | |
| JPH07327939A (ja) | 監視装置 | |
| JPH04348741A (ja) | 睡眠状態判定装置 | |
| JP2718303B2 (ja) | 睡眠状態判定装置 | |
| JPH05245148A (ja) | 睡眠感推定装置及び目覚し装置 | |
| JP2718291B2 (ja) | 睡眠検出装置 | |
| JP2817357B2 (ja) | 入眠判定装置 | |
| JP2768024B2 (ja) | 睡眠検出装置 | |
| JPH04272745A (ja) | 睡眠検出装置 | |
| JP2768048B2 (ja) | 睡眠状態判定装置 | |
| KR940008158B1 (ko) | 수면검출장치 | |
| JPH06154179A (ja) | 生体情報処理装置 | |
| JPH03277346A (ja) | 入眠判定装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090515 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |