JP4973784B2 - 設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置 - Google Patents

設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置 Download PDF

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Description

本発明は設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置に関し、特に、製品設計の際に、製品の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理を行う設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置に関する。
近年、装置の構造設計に際し、3次元データ、すなわち、仮想空間上のデータを用いて装置内の部品の配置についての検証を行う技術が知られている。
この技術を用いることにより、試作品を作成して行っていたような検証に代わり、設計段階から事前に配置についての検証を行うことができるため、短期間で製品開発を実現することができる。
特開2002−56040号公報 特開2005−258643号公報 特開2006−134297号公報 特開2006−301953号公報
このような3次元データを用いた事前検証は、変形しない部品に対して行う場合に限らず、紐状や帯状のケーブル等の可撓性を備える部品(以下、「柔軟物」と言う)に対しても行うことのニーズが高まっている。
柔軟物に対して事前検証を行う場合は、まず、柔軟物を通過する経路を作成(決定)し、その経路に沿って検証を行っている。
しかしながら、柔軟物にはコネクタ等の変形しない部品が接続されている場合がある。このような場合、柔軟物を装置内に配置した後(這わせた後)の状態からでは、柔軟物を引き回す途中の空間(スペース)が確保されているかの確認が容易ではない。
このため、コネクタが無い状態で検証を行って柔軟物の経路を決定した場合、実際に柔軟物を経路上に這わせる場合に、コネクタが経路の近傍に存在する他の構造物に干渉して通すことができないという問題がある。
従って、指定した経路で実際に柔軟物を引き回すことが可能か否かを手動で別途検証する必要があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、製品設計の際に、柔軟物を装置内に配置する経路が存在するか否かを容易に確認できる設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、空間内の配置設計の際に、空間の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理をコンピュータに実行させる設計支援プログラムが提供される。この設計支援プログラムは、コンピュータを、格納手段、幾何中心算出手段、経路変更手段、および、検証手段として機能させる。
格納手段は、可撓性を有する長尺の第1の部材と、第1の部材に接続され第1の部材よりも断面形状が大きな第2の部材とを有する集合物の空間内における配置位置データと、他の設置物の配置位置データとを格納する。
幾何中心算出手段は、第1の部材が通過する経路上の点にて経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した点群から幾何中心を算出する。
経路変更手段は、幾何中心算出手段により算出された幾何中心を第1の部材が通過するように経路を変更する。
検証手段は、経路変更手段によって変更された経路上を第1の部材が通過する際に、集合物が設置物と干渉するか否かを検証する。
このような設計支援プログラムによれば、幾何中心算出手段により、第1の部材が通過する経路上の点にて経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した点群から幾何中心が算出される。また、経路変更手段により、幾何中心算出手段によって算出された幾何中心を第1の部材が通過するように経路が変更される。また、検証手段により、経路変更手段によって変更された経路上を第1の部材が通過する際に、集合物が設置物と干渉するか否かが検証される。
開示の設計支援プログラムによれば、可撓性を有する長尺の部材を備える集合物を装置内に配置する経路が存在するか否かを容易に確認できる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
実施の形態の設計支援装置の概要を示す図である。 設計支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 モニタに表示される製品3Dモデルの一例を示す図である。 設計支援装置の機能を示すブロック図である。 中継点を示す図である。 幾何中心経路生成部の構成を示すブロック図である。 ハーネス情報を示す図である。 ハーネス経路情報を示す図である。 輪郭形状情報を示す図である。 幾何中心情報を示す図である。 干渉箇所情報を示す図である。 幾何中心経路情報を示す図である。 多角形の幾何中心の計算を説明する図である。 線形補間法を説明する図である。 設計支援装置の処理を示すフローチャートである。 第1の姿勢決定処理を示すフローチャートである。 空き空間チェック処理を示すフローチャートである。 第2の姿勢決定処理を示すフローチャートである。 具体例のハーネスと設置物との関係を示す図である。 具体例のハーネスの寸法を示す図である。 具体例の設置物の空き空間を確認する断面図である。 具体例の幾何中心決定処理を示す図である。 具体例の干渉チェックを示す図である。 具体例の幾何中心点を結んだ経路を示す図である。 具体例の輪郭外形3D形状を示す図である。 具体例の結果表示画面を示す図である。 変形例の第1の姿勢決定処理を示すフローチャートである。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態の設計支援装置について概要を説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
図1は、実施の形態の設計支援装置の概要を示す図である。
設計支援装置(コンピュータ)1は、空間内の配置設計の際に、空間の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理を行う。
この設計支援装置1は、格納手段2と、幾何中心算出手段3と、経路変更手段4と、検証手段5とを有している。
格納手段2は、製品6内における集合物(部品)7の配置位置データと、設置物8a、8bの配置位置データとを格納する。
この集合物7は、可撓性を有する長尺の第1の部材7aと、第1の部材7aに接続され第1の部材7aよりも断面形状が大きな第2の部材7b、7cとを有する。
この第1の部材7aは、例えば線状、紐状または帯状をなしている。
なお、図1では、第2の部材7b、7cは、第1の部材7aの端部に設けられているが、これに限らず、第2の部材7b、7cは、第1の部材7aの途中に設けられていてもよい。
幾何中心算出手段3は、第1の部材7aが通過する経路上の点にて経路の接線方向(図1中、点線矢印で示す方向)に対して法線方向に放射状に設置物8aまたは設置物8bと接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した点群から幾何中心(2次元断面上の重心)を算出する。
この処理は、経路上の任意の点(例えば、設置物8a、8bの近傍のみ)で行うようにしてもよいし、全経路にわたって一定距離毎に行うようにしてもよい。
経路変更手段4は、幾何中心算出手段3により算出された幾何中心を第1の部材7aが通過するように経路を変更する。図1では、変更された経路を点線で示している。
検証手段5は、経路変更手段4によって変更された経路上を第1の部材7aが通過する際に、第2の部材7bまたは第2の部材7cが、設置物8a、8bと干渉するか否かを検証する。例えば、図1中、設置物8a、8bの左側から第2の部材7cを移動させて設置物8a、8bの右側(図1に示す位置)に配置したい場合は、第2の部材7cが、変更された経路に沿って移動する際に、設置物8a、8bと干渉するか否かを検証する。
このような設計支援装置1によれば、図1においては第2の部材7bまたは第2の部材7cが設置物8a、8b間を通過できる可能性の高い経路を容易に作成することができる。そして、その経路に変更した後に、干渉するか否かの検証を行うことで、集合物7のような可撓性を有する部材を装置内に配置する設計を行う際に、配置できる経路が存在するか否かを容易に確認することができる。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
図2は、設計支援装置のハードウェア構成例を示す図である。
設計支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD103内には、プログラムファイルが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、ネットワーク300に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク300を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。なお、通信インタフェース106は、ネットワーク通信カード、モデム等が考えられる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図3は、モニタに表示される製品3Dモデルの一例を示す図である。
モニタ104aに表示される製品3Dモデル10は、筐体11と、筐体11に設置された設置物12、13、14と、筐体11に設置されたハーネス(集合物)20とを有している。
ハーネス20は、可撓性を有するケーブル(第1の部材)21と、ケーブル21の両端に接続され、ケーブル21よりも断面形状が大きなコネクタ(第2の部材)22、23とを有している。
ここで、ケーブル21の通過する経路(初期経路)は、予め決定されており、ケーブル21は、その初期経路に沿って配置されている。
設計支援装置100は、設置物12〜14によって形成された空間(やその他の空間)をハーネス20が通過できるか否か、およびその通過経路を、設置物12〜14との位置関係を考慮して判断する。
例えば製品3Dモデル10であれば、現状のケーブル21の通過経路のチェックポイント31、32、33をそれぞれ中心とするエリア31a、32a、33aを考慮する。このチェックポイントは、例えば設計者が構造上、設置物12〜14との干渉が気になる点を予め設定したものである。
エリア31aの周辺には設置物が配置されていないため、設計者は、コネクタ23を通過させることができると判断できる。しかし、エリア32aが設置物13に干渉するか否か、また、エリア33aが、設置物14に干渉するか否かや、干渉した場合に経路を変えて(干渉を回避して)コネクタ23を通過させることができるか否かについて、設計者は、目視では判断が難しい。
従って、設計支援装置100は、以下の処理により、コネクタ23が、設置物12〜14により形成された空間を通過できるか否かを判断し、その結果をモニタ104aに表示させる。また、経路を変える必要がある場合は、その経路もモニタ104aに表示させる。これにより、ハーネス20を装置内に配置する経路が存在するか否かを容易に確認できる情報を設計者に提供する。
以下、製品3Dモデル10を処理する場合を例にとって設計支援装置100の機能を説明するが、設計支援装置100が処理できるモデルは、製品3Dモデル10に限定されないことは言うまでもない。
次に、図2のようなハードウェア構成のシステムにおいて設計を行うために、設計支援装置100が備える機能について説明する。
図4は、設計支援装置の機能を示すブロック図である。
設計支援装置100は、経路管理部110と、幾何中心経路生成部120と、経路変更部130と、形状化部140と、コネクタ(構造物)移動部150と、干渉結果格納部160と、モデルデータ格納部170と、検証モデル管理部180とを有している。
経路管理部110は、ハーネス20の形状に関する情報(ハーネス情報)と、このハーネス20を筐体11内に這わせる際の経路(初期経路)に関する情報(ハーネス経路情報)とを管理する。
この経路は、図3に示したように、曲線または1つ以上の直線の組み合わせによって構成されており、経路を構成する曲線または直線上には、少なくとも1つのチェックポイントが設けられる。
また、各チェックポイント間には、各チェックポイント間の経路上に所定間隔(例えばケーブル21の直径ピッチ)で仮想的に決定した点(以下、「中継点」と言う)を設ける。
図5は、中継点を示す図である。
コネクタ22とケーブル21との接続点がチェックポイント34に設定されている場合、図5では、所定間隔で設けられた中継点34a〜34fを中継してチェックポイント32に至っている。なお、以下の説明では、チェックポイントおよび中継点をまとめて「通過点」とも言う。
再び図4に戻って説明する。
幾何中心経路生成部120は、設置物12〜14を考慮したケーブル21の通過経路を生成する。具体的には、各通過点において、設置物12〜14との関係に基づいて幾何中心(多角形の重心位置)を算出し、ケーブル21が通過する幾何中心点(中心位置)を決定する。なお、幾何中心の求め方については、後に詳述する。
また、幾何中心経路生成部120は、各通過点における幾何中心をケーブル21が通過する際の、コネクタ23の断面方向と、コネクタ23の輪郭形状の姿勢(後述)とを決定し、記憶する。
経路変更部130は、幾何中心経路生成部120が生成した幾何中心点を順番に並べ、その幾何中心点をケーブル21が通過するように経路を変更(再定義)する。
形状化部140は、幾何中心経路生成部120が幾何中心を算出する際に配置した点群(後述)を結んで形状化する。
具体的には、変更した経路上のチェックポイントを中心に、ケーブル21の進行方向に対して一定方向周りで放射線上の点を結んで点の軌跡によって形成される図形を作成する。また、当該チェックポイントに隣接するチェックポイントを同様に放射線上に結んで点の軌跡によって形成される図形を作成する。そして、その点間に形状を作成する。
コネクタ移動部150は、経路変更部130によって変更された経路に沿ってコネクタ23を移動させる。
具体的には、隣接する通過点それぞれのコネクタ23の断面方向と輪郭形状の姿勢とを用いて、線形補間法により、各点の差異により線形的に変化した点の間を補間する。なお線形補間法については、後に詳述する。
干渉結果格納部160は、コネクタ移動部150が変更した経路上を、コネクタ23を移動させたときの、コネクタ23と設置物12〜14との干渉結果を格納する。
モデルデータ格納部170は、出力装置200から与えられる製品3Dモデル10を構成する各部品(筐体11や設置物12〜14等)の情報を格納している。
検証モデル管理部180は、モデルデータ格納部170に格納されている製品3Dモデル10に、干渉結果格納部160に格納されている干渉結果を反映させた画面(結果表示画面)をモニタ104aに表示する。
次に、幾何中心経路生成部120の構成について詳しく説明する。
図6は、幾何中心経路生成部の構成を示すブロック図である。
幾何中心経路生成部120は、輪郭形状抽出部(形状抽出手段)121と、輪郭形状格納部122と、幾何中心算出部123と、幾何中心情報格納部124と、通過検証部125と、断面方向決定部(通過方向決定手段)126と、幾何中心経路情報格納部127とを有している。
輪郭形状抽出部121は、経路管理部110が管理するハーネス20の形状に関する情報から、ハーネス20が経路を通過する際のハーネス20の輪郭形状を抽出する。
本実施の形態では、コネクタ23が設置物12〜14により形成された空間を通過できるか否かを検証する処理を行うため、ケーブル21の最小曲げ半径とコネクタ23の寸法とによって規定される輪郭形状を抽出する。
輪郭形状格納部122は、輪郭形状抽出部121が抽出した輪郭形状に関する情報を格納する。
幾何中心算出部123は、経路上の通過点において、通過点から経路の接線方向に対して法線方向に放射状の直線を仮想的に伸ばす。そして、その直線が設置物と接触する位置に点を仮想的に配置する。その直線が設置物と接触しない場合には、経路の中心から一定距離だけ直線を伸ばした位置に点を仮想的に配置する。
この一定距離は、特に限定されないが、例えば、コネクタ23の寸法およびケーブル21の最小曲げ半径から決定する。
このようにして配置した点群から、その通過点における幾何中心を算出する。
また、幾何中心算出部123は、算出した幾何中心の位置と、幾何中心を算出する際に配置した点群の位置とを幾何中心情報として幾何中心情報格納部124に格納する。
通過検証部125は、通過点を通過する際の、コネクタ23の設置物12〜14との干渉チェックを行うことにより、輪郭形状抽出部121が抽出した輪郭形状で、コネクタ23がチェックポイントおよび中継点を通過できるか否かを検証する。
具体的には、経路上の通過点において、対角線の距離が最小となる輪郭形状の中心を幾何中心点に合わせる。そして、この輪郭形状を回転させることにより、輪郭形状の回転角度毎の設置物12〜14との干渉をチェックする。その後、干渉結果を干渉箇所情報として幾何中心情報格納部124に格納する。
断面方向決定部126は、幾何中心情報格納部124を参照し、各チェックポイントおよび中継点におけるコネクタ23の断面方向(姿勢)を決定する。
具体的には、隣接するチェックポイントと中継点、または、隣接する2つの中継点において幾何中心を算出する際に配置した点群それぞれの方向と距離によって、コネクタ23の移動量が最小となるようなコネクタ23の断面方向を決定する。
なお、初期経路におけるコネクタ23の通過形状からの移動量が最小となるようなコネクタ23の断面方向を決定するようにしてもよい。
そして、断面方向決定部126は、決定したコネクタ23の姿勢の情報を、幾何中心経路情報格納部127に格納する。
次に、各部が有する情報について説明する。
まず、経路管理部110が有する情報について説明する。
図7は、ハーネス情報を示す図である。
経路管理部110では、ハーネス情報がテーブル化されて格納されている。
ハーネス情報管理テーブル110aには、ケーブル直径(mm)、ケーブル中心の最小曲げ半径(mm)、参照ハーネス経路情報、コネクタサイズ#1(mm)およびコネクタサイズ#2(mm)の欄が設けられている。
ケーブル直径(mm)の欄には、ケーブル21の直径の値が格納される。
ケーブル中心の最小曲げ半径(mm)の欄には、ケーブル21の中心までの最小曲げ半径の値が格納される。
参照ハーネス経路情報の欄には、参照すべきハーネス経路情報を識別する情報が格納される。
コネクタサイズ#1(mm)の欄には、コネクタ22の幅、奥行き、高さが、この順番に格納されている。
コネクタサイズ#2(mm)の欄には、コネクタ23の幅、奥行き、高さが、この順番に格納されている。
図8は、ハーネス経路情報を示す図である。
経路管理部110では、ハーネス経路情報がテーブル化されて格納されている。
ハーネス経路情報管理テーブル110bには、ハーネス情報管理テーブル110aに関連付けられていることを示すタグ「Point001」が付されている。
このハーネス経路情報管理テーブル110bには、チェックポイント(中継点)番号、絶対座標位置(X,Y,Z)、通過方向RX(ベクトル)、通過方向RY(ベクトル)、通過方向RZ(ベクトル)、および、コネクタ姿勢(RX,RY,RZ)の欄が設けられている。
チェックポイント(中継点)番号の欄には、チェックポイントおよび中継点を識別する番号が設定されている。図8では、「1」、「2」、「3」、「4」がチェックポイントを識別する番号であり、「1−1」、「1−2」が中継点を識別する番号である。
絶対座標位置(X,Y,Z)の欄には、コネクタ22の予め定めたある位置を原点としたときの、各チェックポイントおよび中継点におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の絶対座標が格納される。
通過方向RX(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのX軸方向の移動距離の大きさが格納される。
通過方向RY(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのY軸方向の移動距離の大きさが格納される。
通過方向RZ(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのZ軸方向の移動距離の大きさが格納される。
コネクタ姿勢(RX,RY,RZ)の欄には、コネクタ23の姿勢を表す絶対座標が格納される。なお、チェックポイント番号が「2」〜「4」のチェックポイントのコネクタ姿勢の欄は空欄になっている。
次に、輪郭形状格納部122が備える輪郭形状情報について説明する。
図9は、輪郭形状情報を示す図である。
輪郭形状格納部122では、ハーネス20の輪郭形状情報がテーブル化されて格納されている。前述したように、この情報は、ケーブル21の最小曲げ半径とコネクタ23の寸法とによって規定される形状の情報である。
輪郭形状管理テーブル122aには、ケーブル21の最小曲げ半径とコネクタ23の寸法とによって規定される図形(直方体)の3次元各方向から見た輪郭形状(輪郭形状#1、輪郭形状#2、輪郭形状#3)の欄が設けられている。
そして、各欄の横方向には、Xサイズ、Yサイズ、対角線距離および中心位置の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられている。
Xサイズの欄には、直方体の幅、奥行き、高さのうちの1つをX軸方向にとったときの値(mm)が格納される。
Yサイズの欄には、直方体の幅、奥行き、高さのうちの1つをY軸方向にとったときの残りの2つの大きさ(mm)が格納される。
輪郭形状#1は、Xサイズに直方体の幅の値が格納されており、Yサイズに直方体の奥行きの値が格納されている。
輪郭形状#2は、Xサイズに直方体の幅の値が格納されており、Yサイズに直方体の高さの値が格納されている。
輪郭形状#3は、Xサイズに直方体の奥行きの値が格納されており、Yサイズに直方体の高さの値が格納されている。
対角線距離の欄には、XサイズおよびYサイズの欄に格納された値で2次元平面に矩形を作成したときの、この矩形の対角線の距離が格納される。
中心位置の欄には、直方体の予め定めたある位置を原点としたときの輪郭形状の中心位置の座標が格納される。
次に、幾何中心情報格納部124に格納されている幾何中心情報について説明する。
図10は、幾何中心情報を示す図である。
幾何中心情報格納部124では、幾何中心情報がテーブル化されて格納されている。
幾何中心情報管理テーブル124aには、チェックポイント(中継点)番号、相対位置#1(X1,Y1)〜相対位置#8(X8,Y8)、幾何中心までの相対位置(X,Y)、および輪郭形状姿勢(RX,RY)の欄が設けられている。
相対位置#1(X1,Y1)〜相対位置#8(X8,Y8)の欄には、それぞれ、チェックポイントまたは中継点の位置を原点としたときの、原点から幾何中心算出部123が幾何中心を算出する際に配置した各点の相対位置を示す座標が格納されている。
例えば、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの相対位置#1(X1,Y1)の欄には、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの位置を原点としたときの、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの幾何中心を算出する際に配置した点の相対位置を示す座標(X座標,Y座標)が格納されている。
以下、相対位置#2(X2,Y2)〜相対位置#8(X8,Y8)についても同様である。
幾何中心までの相対位置(X,Y)の欄には、チェックポイント毎および中継点毎にチェックポイントまたは中継点の位置を原点としたときの原点からの幾何中心までの相対位置の座標(X座標,Y座標)が格納されている。
輪郭形状姿勢(RX,RY)の欄には、後述する姿勢決定処理によって決定された輪郭形状の姿勢を示す座標(X座標,Y座標)が格納されている。
次に、幾何中心経路情報格納部127に格納されている幾何中心経路情報について説明する。
図11は、干渉箇所情報を示す図である。
幾何中心情報格納部124では、干渉箇所情報がテーブル化されて格納されている。
干渉箇所情報管理テーブル124bには、幾何中心算出部123が幾何中心を算出する際に配置した各点の相対位置(幾何中心情報管理テーブル124aの相対位置とは異なる)を示す座標の欄が設けられている。また、最下部には、干渉箇所(合計)の欄が設けられている。
そして、相対位置を示す座標の欄の横方向には、幾何中心点に輪郭形状の中心を配置したときの、各相対位置での輪郭形状との干渉結果が格納されている。
例えば、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの相対位置#11(X11,Y11)の欄には、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの幾何中心点を原点としたときの、チェックポイント番号が「1」のチェックポイントの干渉をチェックする際に配置した点の相対位置を示す座標(X座標,Y座標)が格納されている。
以下、相対位置#12(X12,Y12)〜相対位置#18(X18,Y18)についても同様である。
干渉箇所(合計)の欄の横方向には、チェックポイント毎および中継点毎に干渉結果の合計数が格納されている。
図12は、幾何中心経路情報を示す図である。
幾何中心経路情報格納部127では、幾何中心経路情報がテーブル化されて格納されている。
幾何中心経路情報管理テーブル127aには、絶対座標位置(X,Y,Z)、通過方向RX(ベクトル)、通過方向RY(ベクトル)、通過方向RZ(ベクトル)、コネクタ姿勢(RX,RY,RZ)および空き空間の欄が設けられている。
絶対座標位置(X,Y,Z)の欄には、ハーネス経路情報管理テーブル110bの絶対座標位置(X,Y,Z)に格納された座標位置に、幾何中心情報管理テーブル124aの幾何中心までの相対位置(X,Y)の欄に格納された座標位置を加えた座標が格納される。
例えば、チェックポイント番号が「1」の欄は、ハーネス経路情報管理テーブル110bの絶対座標位置(X,Y,Z)に格納された座標位置(0,0,3.5)に幾何中心経路情報管理テーブル127aの幾何中心までの相対位置(X,Y)の欄に格納された座標位置(0,0,27.2)を加えた(0,0,30.7)が格納される。
通過方向RX(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのX軸方向の移動距離の大きさが格納される。
通過方向RY(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのY軸方向の移動距離の大きさが格納される。
通過方向RZ(ベクトル)の欄には、1つ前のチェックポイントからのZ軸方向の移動距離の大きさが格納される。
コネクタ姿勢(RX,RY,RZ)の欄には、コネクタ23の姿勢を表す絶対座標が格納される。
空き空間の欄には、ハーネス20を通過させることができる空間が存在するか否かがチェックポイント毎に格納される。具体的には、後述する他の構造物との干渉チェックの結果が格納される。干渉チェックの結果、他の構造物と干渉しない場合には、「有り」が格納される。また、他の構造物と干渉する場合には、「無し」が格納される。
次に、幾何中心算出部123の幾何中心の算出方法について説明する。
まず、三角形の重心および面積を計算する。次にこの計算結果を利用して多角形の幾何中心を求める。
<三角形の重心計算>
点1(x1,y1)、点2(x2,y2)、点3(x3,y3)の3点の頂点を有する三角形を例に説明する。
三角形の重心の公式より、重心(xg,yg)は次式(1)、(2)で表される。
xg=(x1+x2+x3)/3・・・(1)
yg=(y1+y2+y3)/3・・・(2)
<三角形の面積計算>
原点(0,0)と点1(x1,y1)、点2(x2,y2)で構成される三角形の面積を求める。
ベクトル(x1,y1)とベクトル(x2,y2)が作る平行四辺形の面積Cは、次式(3)で表される。
C=x1・y2−y1・x2・・・(3)
三角形の面積Sは平行四辺形の半分である。よって面積Sは、次式(4)で表される。
S=C/2・・・(4)
<多角形の幾何中心の計算>
図13は、多角形の幾何中心の計算を説明する図である。
図のように、多角形を分割した三角形の重心と面積を積算し全面積で割れば、多角形の幾何中心(xg,yg)となる。
S1,S2,・・・,Sn:三角形の面積
St=S1+S2+・・・+Sn:三角形の面積の合計
(xg1,yg2):三角形S1の重心
(xg2,yg2):三角形S2の重心
・・・
(xgn,ygn):三角形Snの重心
従って、幾何中心(xg,yg)は、次式(5)、(6)で表される。
xg=(S1・xg1+S2・xg2+・・・・+Sn・xgn)/St・・・(5)
yg=(S1・yg1+S2・yg2+・・・・+Sn・ygn)/St・・・(6)
次に、コネクタ移動部150の線形補間法について説明する。
<線形補間法>
以下、例として2次元で説明する。
図14は、線形補間法を説明する図である。
座標(x0,y0)と(x1,y1)があるとする。ここで、[x0,x1]の間に、あるxが与えられたときに、この線上にある点を得たいとする。
(y−y0)/(y1−y0)=(x−x0)/(x1−x0)・・・(7)
両辺と同じ値である値をαとする(補間係数)。これはx0からx1までの距離とxに一致するまで動かした点までの距離との比である。xに入る値が分れば、次式(8)によってαが得られる。
α=(x−x0)/(x1−X0)・・・(8)
また、次式(9)も成り立つ。
α=(y−y0)/(y1−y0)・・・(9)
この式を代数的に操作すると次式(10)が得られる。
y=(1−α)y0+αy1・・・(10)
この式(10)から、αの値を計算すると、直接yの値が得られる。
本実施の形態では、この線形補間法を3次元の位置(x,y,z)と姿勢(rx,ry,rz)それぞれについて適用する。
次に、設計支援装置100の処理を説明する。
図15は、設計支援装置の処理を示すフローチャートである。
まず、経路管理部110が、検証対象のハーネス20を選択する(ステップS1)。
次に、幾何中心経路生成部120が、ハーネス20のチェックポイント番号が「1」のチェックポイント(始点)を抽出する(ステップS2)。
次に、幾何中心経路生成部120が、ステップS2にて抽出したチェックポイント番号が「1」のチェックポイントの空き空間およびコネクタ23の姿勢を計算する(ステップS3)。なお、この計算方法については後述する。
次に、幾何中心経路生成部120が、経路上の次の中継点を決定する(ステップS4)。
次に、決定した経路上の中継点における空き空間およびコネクタ23の姿勢を、ステップS3と同様の方法で計算する(ステップS5)。
次に、幾何中心経路生成部120が、空き空間の有無を幾何中心経路情報管理テーブル127aに格納する(ステップS6)。
次に、終点か否か(次の経路上の通過点が存在するか否か)を判断する(ステップS7)。
終点ではない場合(ステップS7のNo)、ステップS4に移行し、次の経路上の中継点についてステップS4以降の処理を行う。
一方、終点である場合(ステップS7のYes)、経路変更部130が、ケーブル21が各通過点における幾何中心点を通過する経路に変更する(ステップS8)。
次に、形状化部140が、ハーネス20のチェックポイント番号が「1」のチェックポイント(始点)に輪郭外形3D形状を配置する(ステップS9)。
次に、コネクタ移動部150が、変更した経路上の次の通過点への姿勢を計算する(ステップS10)。なお、この計算方法については後述する。
次に、終点か否か(次の通過点が存在するか否か)を判断する(ステップS11)。
終点ではない場合(ステップS11のNo)、ステップS10に以降し、次の経路上の通過点についてステップS10以降の処理を行う。
一方、終点である場合(ステップS11のYes)、処理を終了する。
次に、幾何中心経路生成部120が、ステップS3およびステップS5において行う空き空間をチェックする処理とコネクタ23の姿勢を決定する処理(第1の姿勢決定処理)について詳しく説明する。
図16は、第1の姿勢決定処理を示すフローチャートである。
まず、輪郭形状抽出部121が、ハーネス情報管理テーブル110aのケーブル直径(mm)、ケーブル中心の最小曲げ半径(mm)、および、コネクタサイズ#2(mm)の欄の値を抽出する(ステップS21)。
次に、輪郭形状抽出部121が、抽出した欄の値に基づいて対角線距離を計算し(ステップS22)、その計算結果を輪郭形状管理テーブル122aに格納する。なお、対角線距離を計算する際の輪郭形状も輪郭形状管理テーブル122aに格納する。
次に、当該通過点の位置を基準点(計算開始点)に設定する(ステップS23)。
次に、幾何中心算出部123および通過検証部125が、当該通過点に空き空間が存在するか否かをチェックする(ステップS24)。このチェック方法については、後述する。
空き空間の有無のチェック後、断面方向決定部126が、干渉箇所情報管理テーブル124bを参照し、空き空間に輪郭形状(後述するステップS37にて決定した輪郭形状)を配置したときに、設置物12〜14と干渉する箇所が存在するか否かを判断する(ステップS25)。
設置物12〜14と干渉する箇所が存在しない場合(ステップS25のNo)、断面方向決定部126が、当該通過点において設置物12〜14に干渉しない位置に輪郭形状(後述するステップS37にて決定した輪郭形状)を配置したときに、1つ前の通過点におけるコネクタ23の姿勢との差異(移動距離)が最小となるコネクタ23の姿勢を抽出する(ステップS26)。抽出した情報は、幾何中心情報管理テーブル124aの輪郭形状姿勢(RX,RY)の欄に格納する。
その後、図15に戻り次のステップ(ステップS4またはステップS6)に移行する。
一方、設置物12〜14と干渉する箇所が存在する場合、すなわち、コネクタ23を通過させる際、当該通過点で必ず設置物12〜14と干渉してしまう場合(ステップS25のYes)、断面方向決定部126が、干渉箇所情報管理テーブル124bを参照し、当該通過点での干渉箇所の合計数が、予め定めた制限値以上か否かを判断する(ステップS27)。
干渉箇所の合計数が、制限値未満である場合(ステップS27のNo)、断面方向決定部126が、1つ前の通過点における基準点を、当該通過点における幾何中心点として抽出する(ステップS28)。その後、ステップS24に移行し、ステップS24以降の処理を引き続き行う。
一方、干渉箇所の合計数が、制限値以上である場合(ステップS27のYes)、断面方向決定部126が、当該通過点の基準点(初期経路により予め作成されている通過点の基準点)を、当該通過点における幾何中心点として抽出する(ステップS29)。
次に、断面方向決定部126が、1つ前の通過点でのコネクタ23の姿勢を当該通過点でのコネクタ23の姿勢として抽出する(ステップS30)。抽出した情報は、幾何中心情報管理テーブル124aの輪郭形状姿勢(RX,RY)の欄に格納する。
その後、図15に戻り次のステップ(ステップS4またはステップS6)に移行する。
以上で姿勢決定処理の説明を終了する。
次に、ステップS24の処理(空き空間チェック処理)について詳しく説明する。
図17は、空き空間チェック処理を示すフローチャートである。
まず、幾何中心算出部123が、輪郭形状管理テーブル122aを参照し、ステップS22にて求めた対角線距離のうち最小の対角線距離を抽出する。これは、対角線距離が最小の輪郭形状が、ハーネス20の通過面積(断面積)が最小となり、コネクタ23を通過させる可能性が一番高い輪郭形状であると判断できるからである。
そして、幾何中心算出部123が、基準点を中心とした点を配置する(ステップS31)。具体的には、経路の接線方向に対して法線方向に、基準点から、抽出した対角線距離までの線分を伸ばす。そして、その直線が設置物と接触する位置に点を配置する。その線分が設置物と接触しない場合には、線分の先端に点を配置する。そして、配置した点の相対位置座標を幾何中心情報管理テーブル124aに格納する。
次に、幾何中心算出部123が、ステップS31の点を配置する処理を時計回りに360度(1周)以上行ったか否かを判断する(ステップS32)。
360度未満である場合(ステップS32のNo)、ステップS31に移行し、次の点を配置する。なお、配置する点の数は、特に限定されず、例えば設計者が自由に決定することができる。1度刻みで配置するように予め決定すれば360個の点を配置する。
一方、360度以上回転した場合(ステップS32のYes)、幾何中心算出部123が、抽出した各点の幾何中心を算出し(ステップS33)、ケーブル21が通過する幾何中心点(中心位置)を決定する。そして、決定した幾何中心点の相対座標を、幾何中心情報管理テーブル124aの幾何中心までの相対位置(X,Y)の欄に格納する。
次に、幾何中心算出部123が、ステップS33にて求めた幾何中心点から対角線距離までの線分を伸ばす。そして、その直線が設置物と接触する位置に点を配置する。その線分が設置物と接触しない場合には、線分の先端に点を配置する(ステップS34)。そして、配置した点の相対位置座標を干渉箇所情報管理テーブル124bに格納する。
次に、幾何中心算出部123が、ステップS34の点を配置する処理を360度(1周)以上行ったか否かを判断する(ステップS35)。
360度未満である場合(ステップS35のNo)、ステップS34に移行し、次の接触点を抽出する。
一方、360度以上である場合(ステップS35のYes)、通過検証部125が、ステップS34にて配置した点を結線する。具体的には、ステップS34にて抽出した順番に点間を線で結ぶ(ステップS36)。
次に、通過検証部125が、輪郭形状を幾何中心に配置する(ステップS37)。具体的には、輪郭形状管理テーブル122aを参照し、対角線距離が最小となる輪郭形状の中心を幾何中心点に合わせる。
次に、通過検証部125が、輪郭形状とステップS36にて結線されることにより形成された空間との干渉をチェックする(ステップS38)。干渉する箇所(点)が存在する場合、干渉箇所情報管理テーブル124bの干渉する箇所の欄を「有り」に設定する。そして、干渉箇所(合計)の欄の値をインクリメントする。
次に、ステップS38の干渉をチェックする処理を180度(半周)以上行ったか否かを判断する(ステップS39)。これは、コネクタ23の輪郭形状が、ケーブル21の中心位置を対称の中心とした点対称な図形であるため、360度行う必要がないからである。
180度未満である場合(ステップS39のNo)、ステップS38に移行し、次の接触点について干渉をチェックする。
一方、180度以上である場合(ステップS39のYes)、処理を終了する。
以上で空き空間チェック処理の説明を終了する。
次に、図15のステップS10の、コネクタ移動部150が、変更した経路上の次の通過点への姿勢を計算する処理(第2の姿勢決定処理)について詳しく説明する。
図18は、第2の姿勢決定処理を示すフローチャートである。
まず、幾何中心経路情報管理テーブル127aを参照し、計算対象のチェックポイントでのコネクタ23の姿勢を抽出する(ステップS41)。
次に、幾何中心経路情報管理テーブル127aを参照し、計算対象のチェックポイントの、次のチェックポイントでのコネクタ23の姿勢を抽出する(ステップS42)。
次に、上記2点の姿勢の変化量を、前述した線形補間法により算出する(ステップS43)。
次に、移動量に対する変化量を算出する(ステップS44)。
次に、算出された姿勢と移動量を輪郭外形3D形状に反映させる(ステップS45)。
輪郭外形3D形状に反映させた後の、各中継点での設置物12〜14との干渉をチェックする(ステップS46)。そして、干渉チェック結果を干渉結果格納部160に記録する(ステップS47)。
次に、終点か否か(次のチェックポイントが存在するか否か)を判断する(ステップS48)。
終点ではない場合(ステップS48のNo)、ステップS44に移行し、次のチェックポイントについてステップS44以降の処理を行う。
一方、終点である場合(ステップS48のYes)、処理を終了する。
<具体例>
次に、前述した各処理について、ハーネス20を用いて具体的に説明する。
図19は、具体例のハーネスと設置物との関係を示す図である。なお、図19では、ハーネス20と設置物12とを図示し、他の構造物については図示を省略している。
具体例では、ハーネス20のコネクタ23が設置物12内を通過できるか否かを検証するものとして説明を進める。
図20は、具体例のハーネスの寸法を示す図である。
ハーネス20の各部の寸法は以下のようになっている。
コネクタの寸法:幅70mm、奥行き7mm、高さ15mm
ケーブル中心の最小曲げ半径:60mm
ケーブル半径:3mm
また、本具体例の中継点は、ケーブル21の直径ピッチ、すなわち6mm毎に設定する。
まず、コネクタ23の寸法およびケーブル21の最小曲げ半径より、設置物12の通過に必要な輪郭形状を算出し、輪郭形状の対角線距離Aを算出する。
図20に示すように、ハーネス20の場合、ハーネス20の最小曲げ半径は、60mm+3mm=63mmとなる。
また、ハーネス20の幅(70mm)と奥行き(7mm)とによって規定される輪郭形状#1の対角線距離A=70.3mmとなる。
また、ハーネス20の幅(70mm)と高さ(15mm+63mm)とによって規定される輪郭形状#2の対角線距離A=104.8mmとなる。
また、ハーネス20の奥行き(7mm)と高さ(15mm+63mm)とによって規定される輪郭形状#3の対角線距離A=78.3mmとなる。
このとき、最小となる対角線距離Aを一定距離として採用する。本具体例では、70.3mmを採用する。
次に、ケーブル21の中心から一定距離に対して空き空間の距離を測定する。
まず、ハーネス20の経路上の各通過点において、ケーブル21の接線方向に対して法線方向に放射状に線分を伸ばして空き空間を確認する。
図21は、具体例の設置物の空き空間を確認する断面図である。
設置物12に接触した場合は、接触した位置に点を作成し、設置物12に接触しない場合は、通過点からの一定距離で点を作成する。この点の作成を、ケーブル21を中心として放射状に繰り返し行う。
なお、空き空間を探すために伸ばす線分の長さは、前述したように最小となる対角線距離Aの70.3mmとする。
次に、作成された点を順番に結ぶことで空き空間の範囲を抽出する。図21では空き空間の範囲を示す領域24が抽出される。
図22は、具体例の幾何中心決定処理を示す図である。
次に、幾何中心算出部123は、抽出した領域24の外周からこの範囲の幾何中心を求めて、ケーブル21の中心位置(コネクタ23を通過させる中心位置)を決定する。
次に、中心位置が移動することで空き空間(ハーネス20を通過させることができる空間)が変化するため、新たに算出した幾何中心点から一定距離分だけ離間した点の軌跡について再度、空き空間の範囲を抽出する。
図23は、具体例の干渉チェックを示す図である。
図23(a)および図23(b)には、再度、抽出した空き空間の範囲を示す領域25が図示されている。
図23(a)に示すように、通過検証部125が、領域25の外形線と幾何中心点41を中心位置に設定したコネクタ23の輪郭形状42との干渉チェックを行いながら、輪郭形状42を180度回転させる。
これにより、図23(b)に示すように、回転させた結果から干渉のない姿勢と元のコネクタの姿勢または、前で抽出している点の姿勢から判定して、コネクタ23を通過させる形状を決定する。
このようにして経路上の各チェックポイントおよび中継点について幾何中心点を算出し、コネクタ23を通過させる形状を決定する。
図24は、具体例の幾何中心点を結んだ経路を示す図である。
前述したように、経路変更部130が、初期経路から幾何中心点を結んだ経路16に経路を変更する。
そして、形状化部140が、輪郭外形3D形状を配置する。
図25は、具体例の輪郭外形3D形状を示す図である。
変更した経路16上の各幾何中心点を中心に、ケーブル21の進行方向に対して干渉箇所情報管理テーブル124bの各相対位置#11〜#18の欄の相対座標を時計周りに結んで形成される点の軌跡によって形成される図形を作成する。
図25では一例として、ある通過点の幾何中心点41の相対位置#11〜#18の欄の相対座標を示す点61〜68と、幾何中心点41に隣接する通過点の幾何中心点43の相対位置#11〜#18の欄の相対座標を示す点71〜78が図示されている。
そして、相対座標を示す点を経路に沿って形状化することにより、輪郭外形3D形状80が得られる。
その後、輪郭外形3D形状80を経路16に沿って移動しながら干渉チェックを行う。
その後、検証モデル管理部180は、モニタ104aに干渉チェック結果を示す結果表示画面を表示させる。
図26は、具体例の結果表示画面を示す図である。
結果表示画面50には、製品3Dモデル10と、製品3Dモデル10におけるハーネス20の設置物12〜14との干渉結果を示す結果表示部51とが表示されている。
図26に示すように、製品3Dモデル10の経路変更部130によって変更された経路52(経路16に対応)の、幾何中心経路情報管理テーブル127aのチェックポイントに対応する部位には、その部位を示すポインタ53、54、55、56が表示されている。
また、結果表示部51のチェックポイント番号が「1」のチェックポイントが、ポインタ53に対応している。結果表示部51のチェックポイント番号が「2」のチェックポイントが、ポインタ54に対応している。結果表示部51のチェックポイント番号が「3」のチェックポイントが、ポインタ55に対応している。結果表示部51のチェックポイント番号が「4」のチェックポイントが、ポインタ56に対応している。
これにより、空き空間の存在しない(設置物12〜14との干渉が発生している)チェックポイントを容易に確認することができる。
なお、図26では、結果表示部51にチェックポイントおよび各チェックポイントに対応する空き空間の有無のみを表示したが、これに限らず、中継点および各中継点に対応する空き空間の有無を表示するようにしてもよい。これにより、さらに、詳細な干渉箇所の情報を得ることができる。
以上述べたように、設計支援装置100によれば、予め用意されたハーネス20の初期経路に基づいて、通過に必要な空き空間を算出し、新たに幾何中心点を中心位置とする経路を作成し、経路を変更するようにした。これにより、初期経路を、ハーネス20を通過させる可能性の高い経路に容易に変更することができる。
そして、変更された経路に沿って空き空間のチェックをすることで、変更された経路の空き空間の有無の確認を行うようにした。これにより、経路の検証の容易化、および経路を検証する時間の短縮が図れる。
また、断面方向決定部126を設けることによって、経路だけでなく、断面方向の空き具合によって、設置物12〜14の通過に必要なコネクタ23の断面方向を決定するようにした。これにより、チェックポイントおよび中継点における断面方向の修正や検証時間の短縮が図れる。
また、輪郭形状抽出部121が、ハーネス20が備えるコネクタ22、23の形状の情報やケーブル21の径や最小曲げ半径等に基づいて、幾つかのカテゴリ毎に輪郭形状を算出するようにした。これにより、通過に必要な輪郭形状を手動で作成しなくてもよいので、検証時間の短縮が図れる。
また、コネクタ移動部150が、経路変更部130によって変更された経路に沿ってコネクタ23を移動し、通過するチェックポイントおよび中継点毎の位置や輪郭形状や方向を記録し、通過点間を線形補間するようにした。これにより、チェックポイントだけでなく、全ての経路上で検証を行うことができるため、検証の精度向上が図れる。
さらに、形状化部140が、ハーネス20に基づいた空き空間を形状化することで設計者は、視覚的にスペースを把握できる。これにより、確認時間の短縮が図れる。
<変形例>
なお、本実施の形態では、図16に示す姿勢決定処理のステップS27において、干渉箇所の合計数が制限値以上である場合、ただちにステップS29の処理を行ったが、これに限らず、他の輪郭形状に変更してステップS22以降の処理を再度繰り返し行うようにしてもよい。
図27は、変形例の第1の姿勢決定処理を示すフローチャートである。
図27に示すフローチャートでは、ステップS21〜S27は、図16に示す処理と同様の処理を行う。
そして、干渉箇所の合計数が制限値以上であった場合(ステップS27のYes)、断面方向決定部126が、輪郭形状管理テーブル122aに格納されている全ての輪郭形状についてステップS21〜S27の処理を行ったか否かを判断する(ステップS27a)。
輪郭形状管理テーブル122aに格納されている全ての輪郭形状についてステップS21〜S27の処理を行っていない場合(ステップS27aのNo)、ステップS23に移行する。そして、他の輪郭形状の対角線距離にてステップS23以降の処理を再度行う。
一方、輪郭形状管理テーブル122aに格納されている全ての輪郭形状についてステップS21〜S27の処理を行った場合(ステップS27aのYes)、ステップS29に移行する。
このような処理を行うことにより、干渉する点が最も少ない輪郭形状を容易に抽出することができるため、より精度の高い経路に変更することができる。
また、通過する点毎に幾つかの輪郭形状による空き空間を検証することで、ハーネス20が全ての経路に対して通過可能かを自動的に検出することができる。これにより、検証時間の短縮が図れる。
以上、本発明の設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能(図4に示す機能)は、コンピュータによって実現することができる。その場合、設計支援装置100が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
構造物設計プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
さらに、上記実施例は、筐体を有する製品内のケーブルの配置について述べたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、建物屋内外の設置物間の可撓性を有する長尺の物体、例えば信号線、電力線、ガス管および水道管などの配置設計にも利用可能である。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1、100 設計支援装置
2 格納手段
3 幾何中心算出手段
4 経路変更手段
5 検証手段
6 製品
7 集合物
7a 第1の部材
7b、7c 第2の部材
8a、8b、12、13、14 設置物
10 製品3Dモデル
11 筐体
16、52 経路
20 ハーネス
21 ケーブル
22、23 コネクタ
24、25 領域
31a、32a、33a エリア
32、34 チェックポイント
34a、34b、34c、34d、34e、34f 中継点
41、43 幾何中心点
42 輪郭形状
50 結果表示画面
51 結果表示部
53、54、55、56 ポインタ
110 経路管理部
110a ハーネス情報管理テーブル
110b ハーネス経路情報管理テーブル
120 幾何中心経路生成部
121 輪郭形状抽出部
122 輪郭形状格納部
122a 輪郭形状管理テーブル
123 幾何中心算出部
124 幾何中心情報格納部
124a 幾何中心情報管理テーブル
124b 干渉箇所情報管理テーブル
125 通過検証部
126 断面方向決定部
127 幾何中心経路情報格納部
127a 幾何中心経路情報管理テーブル
130 経路変更部
140 形状化部
150 コネクタ移動部
160 干渉結果格納部
170 モデルデータ格納部
180 検証モデル管理部
200 出力装置
300 ネットワーク
A 対角線距離
C、S 面積
S1、S2、Sn 三角形

Claims (12)

  1. 空間内の配置設計の際に、空間の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理をコンピュータに実行させる設計支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    可撓性を有する長尺の第1の部材と、前記第1の部材に接続され前記第1の部材よりも断面形状が大きな第2の部材とを有する集合物の前記空間内における配置位置データと、前記設置物の配置位置データとを格納する格納手段、
    前記第1の部材が通過する経路上の点にて前記経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、前記設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した前記点群から幾何中心を算出する幾何中心算出手段、
    前記幾何中心算出手段により算出された幾何中心を前記第1の部材が通過するように前記経路を変更する経路変更手段、
    前記経路変更手段によって変更された経路上を前記第1の部材が通過する際に、前記集合物が前記設置物と干渉するか否かを検証する検証手段、
    として機能させることを特徴とする設計支援プログラム。
  2. 前記幾何中心算出手段は、前記経路変更手段によって変更された経路上の点にて、変更された前記経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、前記設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、
    前記検証手段は、前記集合物が前記複数の点群と干渉するか否かを検証することを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  3. 前記コンピュータを、さらに、前記集合物の各方向における断面に応じた矩形を抽出する形状抽出手段として機能させ、前記幾何中心算出手段は、前記形状抽出手段により抽出された前記矩形のうち最小の矩形を抽出し、前記検証手段は、前記幾何中心算出手段により抽出された前記矩形が、前記設置物と干渉するか否かを検証することを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  4. 前記幾何中心算出手段は、前記直線が、前記設置物と接触しない場合は、前記経路上の点から所定距離だけ伸ばした位置に点を仮想的に配置することを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  5. 前記コンピュータを、さらに、前記集合物の各方向における断面に応じた矩形を抽出する形状抽出手段として機能させ、
    前記所定距離は、前記矩形の対角線の距離であることを特徴とする請求の範囲第4項記載の設計支援プログラム。
  6. 前記コンピュータを、さらに、前記検証手段によって干渉しないことが検証された経路上の隣接する2点間において、前記第2の部材の移動量が最小となるように、前記第2の部材の通過方向を決定する通過方向決定手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  7. 前記幾何中心算出手段は、前記検証手段によって、前記最小の矩形が前記設置物と干渉すると検証された場合、前記形状抽出手段により抽出された矩形の他の矩形を抽出することを特徴とする請求の範囲第3項記載の設計支援プログラム。
  8. 前記第1の部材は、線状、紐状または帯状をなしていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  9. 前記コンピュータを、前記幾何中心算出手段により配置された前記複数の点群を前記経路に沿って形状化する形状化手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第1項記載の設計支援プログラム。
  10. 空間内の配置設計の際に、空間の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理をコンピュータに実行させる設計支援方法において、
    可撓性を有する長尺の第1の部材と、前記第1の部材に接続され前記第1の部材よりも断面形状が大きな第2の部材とを有する集合物の前記空間内における配置位置データと、前記設置物の配置位置データとが格納されており、
    前記第1の部材が通過する経路上の点にて前記経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、前記設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した前記点群から幾何中心を算出し、
    前記算出された幾何中心を前記第1の部材が通過するように前記経路を変更し、
    変更された前記経路上を前記第1の部材が通過する際に、前記集合物が前記設置物と干渉するか否かを検証する、
    ことを特徴とする設計支援方法。
  11. 請求の範囲第10項記載の設計支援方法によって設計された配置を有することを特徴とする製品。
  12. 空間内の配置設計の際に、空間の内部に存在する他の設置物との位置関係を考慮して部品を配置する処理を行う設計支援装置において、
    可撓性を有する長尺の第1の部材と、前記第1の部材に接続され前記第1の部材よりも断面形状が大きな第2の部材とを有する集合物の前記空間内における配置位置データと、前記設置物の配置位置データとを格納する格納部と、
    前記第1の部材が通過する経路上の点にて前記経路の接線方向に対して法線方向に放射状に直線を仮想的に伸ばし、前記設置物と接触する点に複数の点群を仮想的に配置し、配置した前記点群から幾何中心を算出する幾何中心算出部と、
    前記幾何中心算出手段により算出された幾何中心を前記第1の部材が通過するように前記経路を変更する経路変更部と、
    前記経路変更手段によって変更された経路上を前記第1の部材が通過する際に、前記集合物が前記設置物と干渉するか否かを検証する検証部と、
    を有することを特徴とする設計支援装置。
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