JP2006330825A - 線状材の可動範囲算出装置、方法及びプログラム - Google Patents

線状材の可動範囲算出装置、方法及びプログラム Download PDF

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賢治 白石
Yoshiaki Chiba
由昭 千葉
Yosuke Matsumoto
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Ko Futaki
香 二木
Katsuhiro Mishima
勝弘 三嶋
Masanobu Morita
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Abstract

【課題】 分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を精度良く求めること。
【解決手段】 本発明は、途中に分岐部を有し、各端部が係止部より係止される線状材の可動範囲を算出する装置であって、入力情報である線状材の長さ情報に基づいて、分岐部から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の長さを求め、該分岐部の可動範囲を算出する手段と、算出された分岐部の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から分岐点までの領域、及び分岐部から分岐部までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手段と、算出した最大可動範囲面を用いて、線状材の実可動範囲を算出する手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出する装置、方法及びプログラムに関する。
自動車や家電製品等では、電力供給や信号伝達のために多数のケーブルが使用されるが、これらのケーブルを全て独立して配置するとその作業が煩雑になったり、ケーブルの引き回しが複雑になったりするため、複数本のケーブルを一つの束にまとめて表皮材で覆い、ワイヤーハーネスとすることが一般的に行われている。
このワイヤーハーネスは、所定の箇所で係止部材により係止されているが、係止箇所間でワイヤーハーネスに引っ張り方向の力がかからないように長さにある程度の余裕を持って取付けられている。
一方、特に自動車では、ワイヤーハーネスが配置される箇所には多くのエンジン関連部品や電装部品等が設置されているので、ワイヤーハーネスがこれらの部品と干渉しないようにレイアウトや引き回しを行うことが重要である。
従って、ワイヤーハーネスのレイアウトや引き回しの設計については、熟練した設計者が経験に基づき試作を行い、その評価を経て行うことが一般的であった。
しかし、このような設計を行っていたのでは、効率が悪い場合が多く、設計変更や異なる機種への適応力に欠ける。
そこで、ワイヤーハーネスのレイアウトや引き回しの設計の効率化等を図るべく、ワイヤーハーネスの可動範囲をシミュレートする技術が考案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の技術は、2点の係止部で係止された線条材の可動範囲を算出し、算出した可動範囲における最大振幅量を実測最大振幅量と比較し、その比較結果に基づいて補正を行うものである。これによって、線条材の物理的性質やサイズ等を考慮することができ、実験の量を比較的少なくすることが可能となっている。
特開2003−330982号公報
前述の特許文献1に記載される技術でも、ワイヤーハーネスの可動範囲をある程度算出することが可能であるが、ワイヤーハーネスの可動範囲をさらに精度良く算出することが求められている。
また、2点間の可動範囲を算出するのみであったので、途中に分岐部があるワイヤーハーネスの場合は、複数回にわたって可動範囲を算出する必要があり、手間を要するものであった。
さらに、途中部に分岐点を有するワイヤーハーネスの場合、分岐点は固定されておらずある範囲内で動くため、分岐点の位置を精度良く求めることが困難であり、分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を精度良く求めることはできなかった。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出する装置であって、
該線状材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する手段と、
入力情報である線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、該分岐点の可動範囲を算出する手段と、
前記算出された分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手段と、
算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する手段と、
線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する経路算出手段と、
経路算出手段により検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する手段と、
を備えることを特徴とする線状材の可動範囲算出装置が提供される。
本局面において、前記経路算出部にて検索される経路は、それぞれ、各領域の一端側における固定点若しくは分岐点、各領域の他端側における固定点若しくは分岐点、又は格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を通る、複数の仮想球面上の経路と、該仮想球面上の経路同士を結ぶ経路とで構成されることとしてもよい。
また、本発明のその他の一局面によれば、固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出する方法であって、
入力手段により、該線状材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する行程と、
分岐点可動範囲算出手段により、入力情報である線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、分岐点の可動範囲を算出する行程と、
最大可動範囲算出手段により、前記算出された分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する行程と、
格子分割手段により、算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する行程と、
設定手段により、線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
経路算出手段により、入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する行程と、
実可動範囲算出手段により、経路算出手段にて検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する行程と、
を備えることを特徴とする線状材の可動範囲算出方法が提供される。
また、本発明のその他の一局面によれば、固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出するためのプログラムであって、
コンピュータに、以下の手順(1)〜(6)
(1)入力された線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、該分岐点の可動範囲を算出する手順と、
(2)算出した分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手順と、
(3)算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する手順と、
(4)線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順と、
(5)入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順と、
(6)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する手順を、順次実行させることを特徴とする、線状材の可動範囲算出プログラムが提供される。
本発明によれば、固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有するワイヤーハーネス等の線条材の実際の可動範囲を、高精度且つ速やかに求めて表現することが可能となり、線条材が他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
以下、2つの固定点(係止部)にてクランプされ、固定点間に2つの連続する分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を求める例について説明する。
本例では、図1に示すような、2つの連続する分岐点PR1・PR2を有するワイヤーハーネス52について考える。すなわち、ワイヤーハーネス52は、途中に分岐部を有し、2箇所以上の端部が係止部により係止される線条材であり、固定点P11と分岐点PR1との間の第1ハーネス52a、固定点p12と分岐点PR2との間の第2ハーネス52b、固定点P13と分岐点PR1との間の第3ハーネス52c、固定点P14と分岐点PR2との間の第4ハーネス52d、および分岐点PR1と分岐点PR2との間の第5ハーネス52eとからなっている。この場合、ワイヤーハーネス52の分岐部は分岐点PR1および分岐点PR2であり、係止部により係止される端部は固定点P11、固定点P12、固定点P13、固定点P14、および固定点P15である。
また、本例における線条材の可動範囲算出装置は、基本的にコンピュータによって構成されており、図2に示すように、入力部1と、演算部2と、出力部3と、記憶部4を備えている。
そして、コンピュータは、演算部2にて線条材の可動範囲算出用プログラムを実行することで、可動範囲算出装置として機能する。
まず、可動範囲算出装置によりワイヤーハーネスの可動範囲を算出する際の概略動作について説明する。
図3に示すように、まず、ワイヤーハーネスの可動範囲を計算するに当たっての計算条件等の入力処理を入力部1にて行う(S101)。この入力処理では、実際の計算対象となるワイヤーハーネスについての条件を入力する。この入力は、例えば人手により行う。次に、演算部2により分岐点の可動範囲の計算処理を行い(S102)、その後、固定部−分岐部間、および分岐部−分岐部間の2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理を行い(S103)、出力部3にてワイヤーハーネスの可動範囲面の出力が行われる(S105)。
次に、上記各処理について詳しく説明する。
〔計算条件等の入力処理(S101)〕
ステップS101では、まず、ワイヤーハーネスの長さ、太さ、外装種類、ワイヤーハーネスを係止するクランプの取り付け方向やクランプ種類、分岐点の位置・数や、分岐点から出ているハーネスの本数、各ハーネス52a〜52eの長さ等といった計算条件の入力が入力部1にて行われる。
可動範囲算出装置の記憶部4には、図4に示すような最小曲げ半径対照表が予め記憶されており、演算部2の最小曲げ半径参照部21にて、入力されたワイヤーハーネスの太さと外装種類とから、該当するワイヤーハーネスの最小曲げ半径値(最小曲げ半径値)を抽出して参照する。
ここで、最小曲げ半径対照表は、ワイヤーハーネスやクランプの仕様毎に、測定または実験を行って求めたものである。
〔分岐点の可動範囲計算処理(S102)〕
図5に示すように、分岐点の可動範囲計算処理では、まず、入力された各ハーネス52a〜52eの長さ寸法に基づいて、分岐部から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の長さを求め、各固定点の中心点を中心として、各固定点に対応する、当該算出した線状材の長さを半径とした球を算出する(S301)。
例えば、図6に示すように、分岐点PR1の可動範囲を計算する場合には、分岐点PR1から全ての固定点P11,P12,P13,P14への共通領域を、分岐点PR1の可動範囲とする。即ち、固定点P11を中心とした固定点P11と分岐点PR1間の第1ハーネス52aの長さL1を半径とする球面C11、固定点P13を中心とした固定点P13と分岐点PR1間の第3ハーネス52cの長さL3を半径とする球面C13、固定点P12を中心とした固定点P12と分岐点PR1間のハーネスの長さ(第2ハーネス52bの長さ+第5ハーネス52eの長さ)を半径とする球面C12、及び、固定点P14を中心とした固定点P14と分岐点PR1間のハーネスの長さL4(第4ハーネス52dの長さ+第5ハーネス52eの長さ)を半径とする球面C14を算出する。
このように算出した複数の球C11・C12・C13・C14の全てが重なった範囲、つまり複数の球C11・C12・C13・C14の共通する部分を、分岐点PR1の最大可動範囲R11(図6におけるハッチング部分)とする(S302)。図7は、分岐点PR1の最大可動範囲R11を示す。
この最大可動範囲R11およびその近傍に所定間隔で点を発生させ、最大可動範囲内に入る点の座標を記憶部4に記憶する(S303)。この、最大可動範囲内に入る点を、それぞれ可動分岐点と呼び、最大可動範囲内に入る点のまとまりを可動分岐点群と、以降呼ぶ。
なお、分岐点PR2についても、分岐点PR1と同様に最大可動範囲R12が求められる(図12参照)。
〔2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理(S103)〕
本工程では、固定点−分岐部点でのハーネス可動範囲の計算処理と、分岐点−分岐点間でのハーネス可動範囲の計算処理とが、演算部2により行われる。
まず、処理を行う計算パターンが、固定点−分岐点間での計算処理であるか、分岐点−分岐点間での計算処理であるかの判断がなされる(S103a)。
判断の結果、固定点−分岐点間での計算処理であった場合は、固定点一分岐点間でのハーネス可動範囲の計算処理が行われる(S103b)。
本計算処理では、固定点−分岐点間でのハーネスの最大可動範囲となる楕円回転面を求める。
図8に示すように、例えば、前記第1ハーネス52aについて考える場合、固定点P11と分岐中心点PR1とを結ぶ方向を、求める楕円回転面の長軸方向とし、短軸方向を、固定点P11の接ベクトルが含まれる平面で長軸方向と直交する方向とする。固定点P11と分岐中心点PR1とを結ぶ線を回転中心線OLとする。
ここで、分岐中心点PR1とは、最大可動範囲R11内に存在している多数の可動分岐点群PR1a・PR1b…の中心に位置している点である。
また、固定点P11の接ベクトルが含まれる平面を長軸方向へ複数に分割(N分割)し、その分割線と回転中心線OLとが交わる点をそれぞれ回転中心点OR1・OR2…とする。
そして、この平面上において、固定点P11とある可動分岐点PR1aとを第1ハーネス52aの長さを有した線分で接続し、その線分を回転中心点OR1の部分を頂点として、回転中心点OR1から離れる方向へ引っ張っていき、回転中心点OR1から最大距離になる点K11を求める。同様に、固定点P11とある可動分岐点PR1bとを第1ハーネス52aの長さを有した線分で接続し、その線分を回転中心点OR1の部分を頂点として、回転中心点OR1から離れる方向へ引っ張っていき、回転中心点OR1から最大距離になる点K12を求める。
このように、ある回転中心点OR1における点K11・K12…を全ての可動分岐点PR1a・PR1b…について求め、求めた点K11・K12…のうち、最も回転中心点OR1から離れた位置に存在する点K11を、回転中心点OR1における楕円格子点とする。
次に、次の回転中心点OR2おける楕円格子点K21を求め、以降全ての回転中心点OR1・OR2…について楕円格子点を求める。
これらの求めた楕円格子点K11・K21…を、回転中心線OLを中心に回転させることで、楕円回転面を求めることができる。
図9に求められた楕円回転面を示すが、長軸方向にN分割され、回転中心線OLを中心にした回転方向にもM分割されており、各分割線の交点にそれぞれ格子点Kが存在している。
本例の場合、同様に、固定点P12と分岐点PR2との間の第2ハーネス52b、固定点P13と分岐点PR1との間の第3ハーネス52c、および固定点P14と分岐点PR2との間の第4ハーネス52dの楕円回転面(格子点K)も、第1ハーネス52aの楕円回転面(格子点K)と同様に算出することができる。
前述のステップS103aでの判断の結果、分岐点−分岐点間での計算処理であった場合は、分岐点−分岐点間でのハーネス可動範囲の計算処理が行われる(S103c)。
本計算処理では、分岐点−分岐点間でのハーネスの最大可動範囲となる楕円回転面を求める。
図10に示すように、例えば、前記第6ハーネス52eについて考える場合、分岐点中心PR1と分岐中心点PR2とを結ぶ方向を、求める楕円回転面の長軸方向とし、短軸方向を、分岐点中心PR1の接ベクトルが含まれる平面で長軸方向と直交する方向とする。分岐中心点PR1と分岐中心点PR2とを結ぶ線を回転中心線OLとする。
ここで、分岐中心点PR1とは、最大可動範囲R11内に存在している多数の可動分岐点群PR1a・PR1b…の中心に位置している点であり、分岐中心点PR2とは、最大可動範囲R12内に存在している多数の可動分岐点群PR2a・PR2b…の中心に位置している点である。
また、分岐中心点PR1の接ベクトルが含まれる平面を長軸方向へ複数に分割(N分割)し、その分割線と回転中心線OLとが交わる点をそれぞれ回転中心点OR1・OR2…とする。
そして、この平面上において、ある可動分岐点PR1aとある可動分岐点PR2aとを第5ハーネス52eの長さを有した線分で接続し、その線分を回転中心点OR1の部分を頂点として、回転中心点OR1から離れる方向へ引っ張っていき、回転中心点OR1から最大距離になる点K11を求める。同様に、ある可動分岐点PR1aと可動分岐点PR2bを第5ハーネス52eの長さを有した線分で接続し、その線分を回転中心点OR1の部分を頂点として、回転中心点OR1から離れる方向へ引っ張っていき、回転中心点OR1から最大距離になる点K12を求める。
このように、ある回転中心点OR1における点K11・K12…を、全ての可動分岐点PR1a・PR1b…と可動分岐点PR2a・PR2b…との組み合わせについて求め、求めた点K11・K12…のうち、最も回転中心点OR1から離れた位置に存在する点K11を、回転中心点OR軸における楕円格子点とする。
次に、次の回転中心点ORにおける楕円格子点K21を求め、以降全ての回転中心点OR1・OR2…について楕円格子点を求める。
これらの求めた楕円格子点K11・K21…を、回転中心線OLを中心に回転させることで、楕円回転面を求めることができる。
図11に求められた楕円回転面を示すが、長軸方向にN分割され、回転中心線OLを中心にした回転方向にもM分割されており、各分割線の交点にそれぞれ格子点Kが存在している。
図12は、図1に示すような分岐点PR1・PR2を有するワイヤーハーネス52に対して、上述の如く求められたワイヤーハーネス52の最大可動範囲を表わす各楕円回転面(及びその格子点K)を示す図である。
このようにして各楕円回転面が求まると、各楕円回転面の各格子点Kを用いて、各ハーネス52a〜eの経路検索を行い、各ハーネス52a〜eの実可動範囲を算出する。具体的には、第1ハーネス52aについては、このように求められた楕円回転面の各格子点Kにおける、固定点P11と分岐点PR1との間の第1ハーネス52aの経路検索を折れ線近似法により行い、第1ハーネス52aの実可動範囲を算出する。
また、固定点P12と分岐点PR2との間の第2ハーネス52b、固定点P13と分岐点PR1との間の第3ハーネス52c、および固定点P14と分岐点PR2との間の第4ハーネス52dの実可動範囲も、第1ハーネス52aの実可動範囲と同様に算出することができる。
また、第5ハーネス52eについても、楕円回転面の各格子点Kにおける、分岐点PR1と分岐点PR2との間の第5ハーネス52eの経路検索を折れ線近似法により行い、第5ハーネス52eの実可動範囲を算出する。固定点P11等と分岐点PR1との間又は分岐点PR1と分岐点PR2との間のハーネスの経路検索を行って当該ハーネスの実可動範囲を算出する方法の詳細については、後段の[2固定間のワイヤーハーネス可動範囲計算処理工程の詳細]を参照。
〔ワイヤーハーネス可動範囲面出力処理(S105)〕
次に、補正後の可動範囲面を、モニタ等の表示器に映し出す、またはプリンターにて紙面に打ち出す等といったような出力処理が出力部3より行われる。
以上のごとく、固定点間に2つの連続する分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を求めるにあたって、ワイヤーハーネスの長さ寸法に基づいて固定点−分岐点間、および分岐点−分岐点間を結ぶ線を中心とする楕円回転面をそれぞれ作成した後に、分岐点の可動範囲を考慮するとともに、ワイヤーハーネスの太さや外装種類、最小曲げ半径等の特性を考慮して、折れ線近似法により経路を求めることで、ワイヤーハーネスの実際の可動範囲を算出することが可能となっている。
これにより、ワイヤーハーネスが途中に分岐部を有していて、その分岐部がある範囲で可動状態にあるものであっても、ワイヤーハーネスの実際の可動範囲を高精度かつ迅速に求めて表現することが可能となり、ワイヤーハーネスが他部品と干渉するか否かの判断を、人を問わず容易に行うことができる。
また、後述するように、経路算出部25にて検索される経路は、ワイヤーハーネスの最小曲げ半径を考慮したトーラス面61、球面63、およびトーラス面62における巻き付き区間の経路と、トーラス面61の巻き付き区間と球面63の巻き付き区間とを結ぶ経路と、球面63の巻き付き区間とトーラス面62の巻き付き区間とを結ぶ経路とで構成されているので、実際のワイヤーハーネスの屈曲具合を忠実に再現することができて、ワイヤーハーネスの経路を高精度に表わすことが可能となる。
[2固定間のワイヤーハーネス可動範囲計算処理工程の詳細]
図13は、2点間のワイヤーハーネスの可動範囲の計算処理工程を一般的に示すフロー図である。
上述の如く楕円回転面の各格子点(図9の格子点K)が求まると、これらの(N十1)×M個の格子点の座標をそれぞれ求め(S21)、各格子点を楕円回転面の内側方向へ引っ張る、引っ張り方向の計算を引っ張り方向算出部24にて行い(S22)、ワイヤーハーネスが各格子点を通過する際のワイヤーハーネスの経路の検索を、経路算出部25にて折れ線近似手法を用いて行う(S23)。この引っ張り方向の計算(S22)とワイヤーハーネスの経路検索(S23)とは繰り返されて、全ての格子点に対して行われる。これにより、2点間のワイヤーハーネスの可動範囲を実可動範囲算出部26にて算出することができる。
ここで、引っ張り方向の計算工程(S22)は以下のように行われる。
次に行われるワイヤーハーネスの経路検索工程(S23)では、ワイヤーハーネスの実可動範囲を計算するが、この際に、各格子点を楕円回転面の内側のある方向へ向かって引っ張る動作を行う。従って、引っ張り方向の計算工程(S22)では、この格子点を引っ張る方向を予め求めておく。
まず、図14に示すように、固定点P1とP2とを結ぶ直線を楕円中心線とする。尚、固定点P1とP2は、上述の実施例における図1に示す第1ハーネス52aの経路検索の場合、固定点P11と分岐点PR1の分岐中心点にそれぞれ相当し(第2ハーネス52b〜第4ハーネス52dについても同様)、また、第5ハーネス52eの場合、分岐点PR1の分岐中心点と分岐点PR2の分岐中心点にそれぞれ相当する。
また、引っ張り方向算出部23には、固定点P1の座標値(XP1、YP1)、固定点P2の座標値(XP2、YP2)、格子点Kの座標値(XK、YK)、およびワイヤーハーネスの長さ(L十M)が設定されている。
これらの設定された値に基づき、格子点Kに対する引っ張り中心点Sが求められる。引っ張り中心点Sは、楕円中心線上における、L:M=L‘:M’となる点の座標値(XS、YS)として求められる。
この引っ張り中心点Sと格子点Kとから、格子点Kの引っ張り方向を表わすベクトルVを求める。ベクトルVは、V=(XS‐XK、YS‐YK)で表わされる。
このように、引っ張り中心点Sは、固定点P1から格子点Kまでのワイヤーハーネス長Lと格子点Kから固定点P2までのワイヤーハーネス長Mとの比に応じて楕円中心線を移動するので、図15に格子点K1のように格子点が中央に位置しているときの、格子点K1から引っ張り中心点S1へ向うベクトルV1と、図16に示す格子点K2のように格子点が端部に位置しているときの、格子点K2から引っ張り中心点S2へ向うベクトルV2とでは、向きや長さが異なっている。
次に、ワイヤーハーネスの経路検索工程(S23)について説明する。
図17に示すように、今まで最大楕円回転面を考えてきたワイヤーハーネス(図17おけるP1〜K〜P2を結ぶ線)では長さのデータのみを用いて、最小曲げ半径等については考慮していなかったが、実際のワイヤーハーネス(図17におけるP1〜P2を結ぶ太線)では最小曲げ半径が存在するため、可動範囲が最大楕円回転面よりも小さくなる。すなわち、最小曲げ半径を考慮しないワイヤーハーネスの格子点Kは、最小曲げ半径を考慮したワイヤーハーネスでは、最大楕円回転面よりも内側に位置する点P5となる。
そこで本工程では、最小曲げ半径を考慮しながら、ワイヤーハーネスがP1〜P2間で取り得る経路の検索を行い、点P5の座標を求める。
ワイヤーハーネスの経路を考える場合、まず図18、図19に示すように、ワイヤーハーネスのクランプ点である固定点P1・P2にトーラス面を設定し、前記点P5に球面を設定する。
トーラス面は、図20に示すように、ある点を中心に円を回転させてできるドーナツ形状の面であり、図18、図19では、円周上にある固定点P1・P2を中心に円を回転させてトーラス面を形成する。なお、円の回転方向は、クランプ51aの方向(図18では垂直方向)と直交する方向(図18では水平方向)となっている。
ワイヤーハーネスの可動範囲を考える場合、ワイヤーハーネスはこのトーラス面および球面に沿った経路にて動くと考えられるため、本工程ではワイヤーハーネスを次のように複数の区間に分割して、経路の検索を行っていく。
なお、このトーラス面を構成する円の半径と、球面を構成する円の半径とは、入力された計算条件から算出されるワイヤーハーネスの最小曲げ半径に基づいて決定される(図4参照)。
固定点P1〜点P3の区間はワイヤーハーネスがトーラス面6に沿って屈曲する、トーラス面巻き付き区間となっており、固定点P1は巻き付き開始点であり、点P3は巻き付き終了点である。
点P4〜点P6の区間はワイヤーハーネスが球面63に沿って屈曲する、球面巻き付き区間となっており、点P4は巻き付き開始点であり、点P6は巻き付き終了点である。また、点P5は後述する引っ張り点である。
点P3〜点P4の区間は、両点を直線で結ぶ直線区間である。
また、固定点P2〜点P7の区間はワイヤーハーネスがトーラス面62に沿って屈曲する、トーラス面巻き付き区間となっており、固定点P2は巻き付き開始点であり、点P7は巻き付き終了点である。
点P7〜点P6の区間は、両点を直線で結ぶ直線区間である。
そして、固定点P1〜点P3および固定点P2〜点P7の区間の経路を円弧で近似し、点P4〜点P6の区間の経路を円弧、折れ線または曲線で近似し、点P3〜点P4および点P7〜点P6の区間の経路を直線で近似して、固定点P1〜固定点P2までの経路を検索してその経路長を算出する。
検索した経路長を、入力されたワイヤーハーネスの長さ寸法と比較して、両方の長さが等しくなるように前記点P5(以降「点5」を「引っ張り点5」と呼ぶ)を引っ張り方向(格子点Kと引っ張り中心点Sとを結ぶベクトルの方向)へ移動させ、長さが等しくなった点を最大引っ張り点として、その座標を求める。
この最大引っ張り点を全ての格子点Kについて算計することで、ワイヤーハーネスの実可動範囲を求めることができる。
このようなワイヤーハーネスの経路検索を、ある格子点Kについて行う際のフローについて、図21を用いて説明する。
まず、図17に示す楕円中心点Sを区間最小値(0%)とし、格子点Kを区間最大点(100%)として、ワイヤーハーネスの引っ張り点P5を、楕円中心点Sと格子点Kとの間で移動可能とする。また、引っ張りバスP5の初期位置を初期の引っ張り位置として、楕円中心点Sと格子点Kとの間の何れか一点に設定する。本例では初期の引っ張り位置を、75%の位置に設定している。つまり、格子点K〜引っ張り点P5の寸法:引っ張り点P5〜楕円中心点Sの寸法=1:3となる位置に設定している(S201、S202、S203)。
初期の引っ張り位置を設定した後、その引っ張り位置における引張り点P5の座標を計算する(S204)。
次に、ワイヤーハーネスの経路検索を行う(S205)。経路検索は、固定点P1、引っ張り点P5、および固定点P2をそれぞれ通るワイヤーハーネスの経路を検索するものであり、取り得る経路を抽出する。
図22に示すように、経路検索では、まずベクトルVを境界とした固定点P1側の領域と固定点P2側の領域とに分けて、領域毎に、固定点P1・P2〜引っ張り点P4までの経路を考える。
最初に固定点P1側の領域について、クランプ方向を表わすベクトルV1、および固定点P1と引っ張り点P4とを通るベクトルV3から、無限平面PL1を定義するとともに、トーラス面61の平面PL1による断面である円C1および円C2と、球面63の平面PL1による断面である円C3とを求めて、固定点P1〜引っ張り点P4の経路を検討する。
具体的には、この円C1と円C3との間を共通接線にて接続し、および円C2と円C3との間を共通接線にて接続することで、経路を検討する。
まず、図23に示すように、円C1と円C3との間の経路を検討する。
ここで、P1は固定点であり、P5は引っ張り点であり、点P3aは円C1と円C3との共通内接線L1aの始点であり、点P3bは円C1と円C3との共通外接線L1bの始点であり、点P3cは円C1と円C3との共通外接線L1cの始点であり、点P3dは円C1と円C3との共通内接線L1dの始点であり、点P4aは円C1と円C3との共通内接線L1aの終点であり、点P4bは円C1と円C3との共通外接線L1bの終点であり、点P4cは円C1と円C3との共通外接線L1cの終点であり、点P4dは円C1と円C3との共通内接線L1dの終点である。
また、ベクトルV1は固定点P1におけるクランプの向きであり、ベクトルV1aは点P3aから点P4aへ向うベクトルであり、ベクトルV1bは点P3bから点P4bへ向うベクトルであり、ベクトルV1cは点P3cから点P4cへ向うベクトルであり、ベクトルV1dは点P3dから点P4dへ向うベクトルであり、ベクトルV4aは点P3aにおける円C1の接ベクトルであり、ベクトルV4bは点P3bにおける円C1の接ベクトルであり、ベクトルV4cは点P3cにおける円C1の接ベクトルであり、ベクトルV4dは点P3dにおける円C1の接ベクトルである。
図24に示すように、この円C1から円C3への経路としては、接線L1aを含む点P1→点P3a→点P4a→点P5の経路aと、接線L1bを含む点P1→点P3b→点P4b→点P5の経路bと、接線L1cを含む点P1→点P3c→点P4c→点P5の経路cと、接線L1dを含む点P1→点P3d→点P4d→点P5の経路dとが考えられる。
しかし、経路aについてはベクトルV1aとベクトルV4aとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立せず、経路bについてはベクトルVlbとベクトルV4bとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立しない。
一方、経路cについてはベクトルV1cとベクトルV4cとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立し、経路dについてはベクトルV1dとベクトルV4dとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立する。
つまり、図25に示すように、円C1から円C3の区間においては、経路cおよび経路dが成立し得る。
同様に、図26に示すように、円C2と円C3との間の経路を検討する。
ここで、P1は固定点であり、P5は引っ張り点であり、点P3eは円C2と円C3との共通外接線L1eの始点であり、点P3fは円C2と円C3との共通内接線L1fの始点であり、点P3gは円C2と円C3との共通内接線L1gの始点であり、点P3hは円C2と円C3との共通外接線L1hの始点であり、点P4eは円C2と円C3との共通外接線L1eの終点であり、点P4fは円C2と円C3との共通内接線L1fの終点であり、点P4gは円C 2と円C3との共通内接線L1gの終点であり、点P4hは円C2と円C3との共通外接線L1hの終点である。
また、ベクトルV1は固定点P1におけるクランプの向きであり、ベクトルV1eは点P3eから点P4eへ向うベクトルであり、ベクトルV1fは点P3fから点P4fへ向うベクトルであり、ベクトルV1gは点P3gから点P4gへ向うベクトルであり、ベクトルV1hは点P3hから点P4hへ向うベクトルであり、ベクトルV4eは点P3eにおける円C2の接ベクトルであり、ベクトルV4gは点P3fにおける円C2の接ベクトルであり、ベクトルV4gは点P3gにおける円C2の接ベクトルであり、ベクトルV4hは点P3hにおける円C2の接ベクトルである。
図27に示すように、この円C2から円C3への経路としては、接線L1eを含む点P1→点P3e→点P4e→点P5の経路eと、接線L1fを含む点P1→点P3f→点P4f→点P5の経路fと、接線L1gを含む点P1→点P3g→点P4g→点P5の経路gと、接線L1hを含む点P1→点P3h→点P4h→点P5の経路hとが考えられる。
この経路eについてはベクトルV1eとベクトルV4eとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立し、経路fついてはベクトルV1fとベクトルV4fとの向きが同じであり点P1から点P5へ至る経路として成立する。
逆に、経路gについてはベクトルV1gとベクトルV4gとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立せず、経路hについてはベクトルV1hとベクトルV4hとの向きが逆であるので点P1から点P5へ至る経路としては成立しない。
つまり、図28に示すように、円C2から円C3の区間においては、経路eおよび経路fが成立し得る。
次に、図22に示す固定点P2側の領域について、クランプ方向を表わすベクトルV2、および前記ベクトルV3から、無限平面PL2を定義するとともに、トーラス面62の平面PL2による断面である円C4およびPJC5を求め、この円C4、円C5、および前記円C3とを用いて、固定点P2〜引っ張り点P4の経路を検討する。
前述の固定点P1側の領域の場合と同様にして、円C4と円C3との間の経路を検討すると、図29(a)に示すように、点P5→点P6a→(L2a)→点P7a→点P2を経由する経路iと、図29(b)に示すようるこ、点P5→点P6b→(L2b)→点P7b→点P2を経由する経路jとが成立し得る。
また、円C5と円C3との間の経路を検討すると、図30(a)に示すように、点P5→点P6g→(L2g)→点P7g→点P2を経由する経路oと、図30(b)に示すように、点P5→点P6h→(L2h)→点P7h→点P2を経由する経路pとが成立し得る。
このように、固定点P1側の領域および固定点P2側の領域で、それぞれ経路を検索した後、固定点P1側の領域で求めた経路c・d・e・fと、固定点P2側の領域で求めた経路i・J・o・pとが、互いに接続可能かの判定を行う(図31参照)。
この場合、固定点P1側の領域の経路c・d・e・fにおける引っ張り点P5での経路のベクトルの向きと、固定点P2側の領域の経路i・j・o・pにおける引っ張り点P5での経路のベクトルの向きとが一致する経路同士が接続可能である。
なお、固定点P1側の領域の経路c・fのベクトルは図31の右側を向いており、経路d・eのベクトルは図30の左側を向いている。
また、固定点P2側の領域の経路i・oのベクトルは図31の右側を向いており、経路i・pのベクトルは図31の左側を向いている。
固定点P1側の各経路c・d・e・fと固定点P2側の経路c・d・e・fとの接続を判定すると、経路c−経路i、経路c−経路o、経路d−経路i、経路d−経路p、経路e−経路i、経路e−経路p、経路f−経路j、および経路f−経路oの8パターンの組み合わせが接続可能で、固定点P1から固定点P2までの経路として定まる。
即ち、図32、図33に示す、経路c−i、経路c−o、経路d−1、経路d−p、経路e−1、経路e−p、経路f−i、および経路f−oの8経路が定まる。
そして、定まった各経路の長さを算出し、最も長さが短い経路を当該格子点Kにおけるワイヤーハーネスの固定点P1から固定点P2までの経路であると仮決めする。
本例の場合、経路f−jの経路長が最も短いため、この経路をワイヤーハーネスの経路であると仮決めする。
なお、ここで算出される経路の長さは、引っ張り点P5が前記初期位置に位置している場合の長さである。
以上のように、経路検索処理工程(S205)にてワイヤーハーネスの経路長を算出した後、算出した経路長と、入力部1にて入力された実際のワイヤーハーネネの長さ寸法とを比較する(S206)。
図34に示すように、比較の結果、ワイヤーハーネス長さよりも経路長の方が長かった場合、引っ張り点P5を初期位置から楕円中心点S側へ移動させる(S207)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り位置(初期位置)と楕円中心点Sとの中間点Pmに移動させる。
また、比較の結果、経路長よりもワイヤーハーネス長さの方が長かった場合、引っ張り点P5を初期位置から格子点K側へ移動させる(S208)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り位置(初期位置)と格子点Kとの中間点Pnに移動させる。
ステップS207、およびステップS208で引っ張り点P5を移動させた後、移動後の引っ張り点P5の座標を再度計算しくS204)、前述の経路検索を再び行う(S205)。
なお、引っ張り点P5の移動方向は、楕円中心点S側への移動および格子点K側への移動とも、その格子点Kにおける、ベクトルVで表わされる引っ張り方向と一致している。
そして、再度算出した経路長と、入力部1にて入力された実際のワイヤーハーネスの長さ寸法とを比較し(S206)、比較の結果、ワイヤーハーネス長さよりも経路長の方が長かった場合、引っ張り点P5を楕円中心点S側へ移動させる(S 2 0 7)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り点P5と楕円中心点S側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pm、または現在の引っ張り点P5と楕円中心点Sとの中間点Pmに移動させる。
例えば、図35に示すように、引っ張り点P5を初回の移動で楕円中心点S側へ移動させた場合(図35の(1−a)、(1−b)))、現在の引っ張り点P5と楕円中心点Sとの中間点Pmへ移動させる(図35の(1−c))。
また、引っ張り点P5を初回の移動で格子点K側へ移動させた場合(図35の(2−a)、(2−b))、現在の引っ張り,点P5と楕円中心点S側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pmへ移動させる(図35の(2−c))。
逆に、再度算出した経路長と、入力部1にて入力された実際のワイヤーハーネスの長さ寸法とを比較し(S206)、比較の結果、経路長よりもワイヤーハーネス長さの方が長かった場合、引っ張り点P5を格子点K側へ移動させる(S208)。この場合、引っ張り点P5は、現在の引っ張り点P5と格子点K側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pn、または現在の引っ張り点P5と格子点Kとの中間点Pnに移動させる。
例えば、図36に示すように、引っ張り点P5を初回の移動で楕円中心点S側へ移動させた場合(図36の(3−a)、(3−b))、現在の引っ張り点P5と格子点K側の隣接する過去の引っ張り点Ppとの中間点Pnへ移動させる(図36の(3−c))。
また、引っ張り点P5を初回の移動で格子点K側へ移動させた場合(図36の(4−a)、(4…b))、現在の引っ張り点P5と格子点Kとの中間点Pnへ移動させる(図36の(4−c))。
以降、算出した経路長と、実際のワイヤーハーネスの長さ寸法とが略同一寸法(例えば両者の差が0.1mm以下)となるまで、ステップS204からステップS208までの処理を繰り返し行い、経路長とワイヤーハーネス長とが略同一寸法になると、経路検索を終了して(S210)、現在(経路長とワイヤーハーネス長とが略同一寸法となったとき)の経路長を、当該格子点Kにおける最大引っ張り点Pmaxとして決定する。
このようにして決定される最大引っ張り点Pmaxを、全ての格子点Kについて計算することで、ワイヤーハーネスの実可動範囲を計算することができる。
図37に、上述の2固定間のワイヤーハーネスの可動範囲計算処理工程にて算出したワイヤーハーネスの実可動範囲のイメージを示す。この実可動範囲は、最大可動範囲算出部22により求めた最大楕円回転面の内側に収まっている(最大楕円回転面の範囲よりも小さな範囲となっている)。
次に、図38以降を参照して、その他の実施例について説明する。図38は、本実施例の線条材の可動範囲算出装置を示すブロック図である。本例における線条材の可動範囲算出装置は、主に、最大振幅補正処理部27を有する点が、上述の実施例と異なる。
図39は、本実施例の線条材の可動範囲算出装置による可動範囲算出方法のフローを示す図である。上述の実施例と同様の構成・処理については、図2及び図3と同一の参照符号を付して説明を省略する。
図39に示すように、まず、ワイヤーハーネスの可動範囲を計算するに当たっての計算条件等の入力処理を入力部1にて行う(S101)。この入力処理では、実際の計算対象となるワイヤーハーネスについての条件を入力する。この入力は、例えば人手により行う。次に、演算部2により分岐点の可動範囲の計算処理を行い(S102)、その後、固定部−分岐部間、および分岐部−分岐部間の2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理を行い(S103)、可動範囲の計算処理によって算出された最大振幅量を補正する処理を行った後に(S104)、出力部3にてワイヤーハーネスの可動範囲面の出力が行われる(S105)。
次に、上記各処理について詳しく説明する。
〔計算条件等の入力処理(S101)〕
ステップS101では、まず、ワイヤーハーネスの長さ、太さ、外装種類、ワイヤーハーネスを係止するクランプの取り付け方向やクランプ種類、分岐点の位置・数や、分岐点から出ているハーネスの本数、各ハーネス52a〜52eの長さ等といった計算条件の入力が入力部1にて行われる。
可動範囲算出装置の記憶部4には、図4に示すような最小曲げ半径対照表、および図40に示すような振幅補正表が予め記憶されており、演算部2の最小曲げ半径・振幅補正率参照部21にて、入力されたワイヤーハーネスの太さと外装種類とから、該当するワイヤーハーネスの最小曲げ半径値(最小曲げ半径値)を抽出して参照するとともに、入力されたクランプ種類とワイヤーハーネスの外装種類とから該当する振幅補正率を抽出して参照する。尚、図40に示す振幅補正表の値は、図4に示した最小曲げ半径対照表と同様、ワイヤーハーネスやクランプの仕様毎に、測定または実験を行って求めたものである。
図39を参照するに、上述の如く、2点間におけるワイヤーハーネス可動範囲の計算処理(S103)にて、各ハーネス52a〜52eの実可動範囲が計算された後、最大振幅補正処理部27により、図40の振幅補正表を用いて、各ハーネス52a〜52eの実可動範囲に対して最大振幅量補正処理が行われる。
即ち、上述の如くワイヤーハーネス可動範囲計算処理工程にてワイヤーハーネスの実可動範囲が計算されると、最大振幅補正処理部27により、その実可動範囲に対して最大振幅量補正処理を行う。
図41に示すように、最大振幅量補正処理では、まず、ワイヤーハーネスの実可動範囲内におけるある点を補正中心として求めて決定する(S31)。
その後、求めた補正中心から、実可動範囲を構成する各頂点(引っ張り点P 5)へのベクトルの大きさに、図40に示した振幅補正表の値を乗じて補正を行う。
例えば、ワイヤーハーネスの外装種類が「新巻き」であって、クランプ種類が「丸孔バンド」であった場合、図42(a)に示す、補正中心ocから各引っ張り点P5へのベクトルVcの大きさに、図40の振幅補正表から決定される振幅補正値「0.7324」を乗じて各引っ張り点P5の位置を補正する(図42(b)参照)。
なお、図42においては、縦方向(固定点P1・P2を結ぶ線と直交する方向)の補正の様子を示しているが、横方向((固定点P1・P2を結ぶ線と平行な方向)においても同様の補正が行われる。
このように本実施例では、実可動範囲算出部26にて算出されたワイヤーハーネスの実可動範囲を、最大振幅補正処理部27により、入力部1から入力したワイヤーハーネス52および固定点P11・P12…のクランプ仕様に基づいて補正するので、ワイヤーハーネス52の可動範囲を、ワイヤーハーネス52の外装仕様やクランプ仕様等に応じて適切に補正することができ、ワイヤーハーネス52の実可動範囲をより高精度に求めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例は、固定点間に2つの連続する分岐点を有するワイヤーハーネスに関するものであるが、本発明は、同様に、固定点間に3つ以上の連続する分岐点を有するワイヤーハーネスの可動範囲を求める場合にも適用可能である。
分岐点を有したワイヤーハーネスを示す図である。 線条材の可動範囲算出装置を示すブロック図である。 線条材の可動範囲算出装置による可動範囲算出方法のフローを示す図である。 最小曲げ半径対照表を示す図である。 分岐点の可動範囲計算処理工程のフローを示す図である。 分岐点の最大可動範囲を算出する様子を示す図である。 分岐点の最大可動範囲を示す図である。 固定点−分岐点間におけるワイヤーハーネスの最大可動範囲を算出する様子を示す図である。 固定点−分岐点間におけるワイヤーハーネスの最大可動範囲を表わす楕円回転面を示す図である。 分岐点−分岐点間におけるワイヤーハーネスの最大可動範囲を算出する様子を示す図である。 分岐点−分岐点間におけるワイヤーハーネスの最大可動範囲を表わす楕円回転面を示す図である。 図1に示す分岐点を有したワイヤーハーネスの最大可動範囲を表わす楕円回転面を示す図である。 2点間のワイヤーハーネスの可動範囲の計算処理工程のフローを示す図である。 格子点およびその引っ張り中心点を示す図である。 格子点が楕円回転面の長軸方向における中央付近に位置している場合の格子点から引っ張り中心点へ向うベクトルの方向を示す図である。 格子点が楕円回転面の長軸方向における端部に位置している場合の格子点から引っ張り中心点へ向うベクトルの方向を示す図である。 最小曲げ半径を考慮したワイヤーハーネスの経路を示す図である。 ワイヤーハーネスの経路を、トーラス面および球面に沿った経路を用いて表わした図である。 図18におけるX−X断面を示す図である。 トーラス面を示す図である。 経路検索工程のフローを示す図である。 ワイヤーハーネスの経路検索を行う平面を方ぐず図である。 円C1と円C3との間の区間におけるワイヤーハーネスの経路を示す図である。 図23における経路を説明する図である。 円C1と円C3との間の区間において成立する経路を示す図である。 円C2と円C3との間の区間におけるワイヤーハーネスの経路を示す図である。 図26における経路を説明する図である。 円C2と円C3との間の区間において成立する経路を示す図である。 円C3と円C4との間の区間において成立する経路を示す図である。 円C3と円C5との間の区間において成立する経路を示す図である。 平面PL1側の経路と平面PL2側の経路との接続の可否を検討する図である。 決定した2固定点間におけるワイヤーハーネスの経路を示す図である。 決定した2固定点間におけるワイヤーハーネスの経路を示す図である。 算出した経路長と入力されたワイヤーハーネス長の比較結果に応じた引っ張り点の移動方向を示す図である。 引っ張り点を2回目の移動で楕円中心点側へ移動させる様子を示す図である。 引っ張り点を2回目の移動で格子点側へ移動させる様子を示す図である。 算出されたワイヤーハーネスの実可動範囲を示す図である。 その他の実施例による線条材の可動範囲算出装置を示すブロック図である。 その他の実施例による線条材の可動範囲算出装置による可動範囲算出方法のフローを示す図である。 振幅補正表を示す図である。 最大振幅補正処理工程のフローを示す図である。 振幅補正処理の様子を示す図である。
符号の説明
K 格子点
P1、P2 固定点
P5 引っ張り点
S 張り中心点
1 入力部
2 演算部
3 出力部
4 記憶部
20 分岐部可動範囲計算処理部
51 ワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. 固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出する装置であって、
    該線状材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する手段と、
    入力情報である線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、該分岐点の可動範囲を算出する手段と、
    前記算出された分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手段と、
    算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する手段と、
    線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
    入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する経路算出手段と、
    経路算出手段により検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する手段と、
    を備えることを特徴とする線状材の可動範囲算出装置。
  2. 前記経路算出部にて検索される経路は、それぞれ、各領域の一端側における固定点若しくは分岐点、各領域の他端側における固定点若しくは分岐点、又は格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を通る、複数の仮想球面上の経路と、該仮想球面上の経路同士を結ぶ経路とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の線状材の可動範囲算出装置。
  3. 固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出する方法であって、
    入力手段により、該線状材の可動範囲の算出条件に関する情報を入力する行程と、
    分岐点可動範囲算出手段により、入力情報である線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、分岐点の可動範囲を算出する行程と、
    最大可動範囲算出手段により、前記算出された分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する行程と、
    格子分割手段により、算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する行程と、
    設定手段により、線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手段と、
    経路算出手段により、入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する行程と、
    実可動範囲算出手段により、経路算出手段にて検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する行程と、
    を備えることを特徴とする線状材の可動範囲算出方法。
  4. 固定点間に2つ以上の連続する分岐点を有する線状材の可動範囲を算出するためのプログラムであって、
    コンピュータに、以下の手順(1)〜(6)を順次実行させることを特徴とする、線状材の可動範囲算出プログラム。
    (1)入力された線状材の長さ情報に基づいて、分岐点から直接又は他の分岐点を介して到達可能な各固定点まで至る線状材の各長さを求め、該求めた各長さに基づいて、該分岐点の可動範囲を算出する手順と、
    (2)算出した分岐点の可動範囲と、入力情報である線状材の長さ情報とに基づいて、線状材における固定点から該分岐点までの領域、及び/又は、該分岐点から他の分岐点までの領域の最大可動範囲面をそれぞれ算出する手順と、
    (3)算出した最大可動範囲面を複数の格子の分割する手順と、
    (4)線状材の各領域における固定点と分岐点及び/又は分岐点と他の分岐点とを結ぶ線上に、格子分割により形成される各格子点に対応した中心点をそれぞれ設定する手順と、
    (5)入力された情報のうち、線状材の各領域の長さ及び最大曲げ半径を考慮しながら、各格子点について、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上のある点と、固定点と分岐点又は分岐点と他の分岐点とを通る線状材の各領域の経路のうち、その経路長さが入力された線状材の各経路長さと略同一であって、経路における格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上にある点が、最も格子点の近くに位置する経路を検索する手順と、
    (6)検索された各経路における、格子点とそれに対応する中心点とを結ぶ線上の点を用いて、線状材の実可動範囲を算出する手順
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