JP4973660B2 - 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法 - Google Patents

単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4973660B2
JP4973660B2 JP2008520483A JP2008520483A JP4973660B2 JP 4973660 B2 JP4973660 B2 JP 4973660B2 JP 2008520483 A JP2008520483 A JP 2008520483A JP 2008520483 A JP2008520483 A JP 2008520483A JP 4973660 B2 JP4973660 B2 JP 4973660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cop
determination
wafer
density
generation factor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008520483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007142026A1 (ja
Inventor
修一 稲見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Corp
Original Assignee
Sumco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumco Corp filed Critical Sumco Corp
Priority to JP2008520483A priority Critical patent/JP4973660B2/ja
Publication of JPWO2007142026A1 publication Critical patent/JPWO2007142026A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4973660B2 publication Critical patent/JP4973660B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16CCOMPUTATIONAL CHEMISTRY; CHEMOINFORMATICS; COMPUTATIONAL MATERIALS SCIENCE
    • G16C20/00Chemoinformatics, i.e. ICT specially adapted for the handling of physicochemical or structural data of chemical particles, elements, compounds or mixtures
    • G16C20/30Prediction of properties of chemical compounds, compositions or mixtures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/06Silicon
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16CCOMPUTATIONAL CHEMISTRY; CHEMOINFORMATICS; COMPUTATIONAL MATERIALS SCIENCE
    • G16C99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass

Description

本発明は、単結晶シリコンウェーハを対象として適用するCOP(Crystal Originated Particle)発生要因の判定方法に関する。
半導体デバイスの基板としての単結晶シリコンウェーハは、シリコンの単結晶インゴットから切り出され、数多くの物理的、化学的、さらには熱的処理を施され、製造される。シリコンの単結晶インゴットは、一般に、石英るつぼ内の溶融したシリコンに種結晶を浸漬させて引き上げ、単結晶を成長させるチョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)により得られが、単結晶育成時にGrown−in欠陥と称される微細欠陥が結晶内に導入される。
このGrown−in欠陥は、単結晶育成の際の引上げ速度と、凝固直後の単結晶内温度分布(引上げ軸方向の結晶内温度勾配)に依存して、COP(Crystal Originated Particle)などと呼ばれる大きさが0.1〜0.2μm程度の空孔凝集欠陥、転位クラスターと呼ばれる大きさが10μm程度の微小転位からなる欠陥などとして単結晶内に存在する。
また、CZ法によって製造されたシリコン単結晶ウェーハは、高温の酸化熱処理を受けたとき、リング状に現れる酸化誘起積層欠陥(以下、「OSF」−Oxidation Induced Stacking Fault−という)が発生する場合がある。このOSFリングが潜在的に発生する領域は、育成中の結晶の熱履歴に依存し、特に育成中の引き上げ速度の影響を受け、引き上げ速度を小さくしていくと、OSFリングが現われる領域が結晶の外周側から内側に収縮していく。
言い換えると、高速で単結晶を育成するとOSFリングの内側領域がウェーハ全体に広がることになり、低速で育成するとOSFリングの外側領域がウェーハ全体に広がる。
OSFがデバイスの活性領域であるウェーハ表面に存在する場合には、リーク電流の原因になりデバイス特性を劣化させる。また、COPは初期の酸化膜耐圧性を低下させる因子であり、転位クラスターもそこに形成されたデバイスの特性不良の原因になる。
そのため、従来は、リング状OSFの発生領域が結晶の外周部に位置するように引き上げ速度を速くして、単結晶育成が行われてきた。例えば、特開2002−145698号公報に記載されるように、OSF領域をウェーハの周縁部から中心部へかけて広く分布させ、その領域の内側は低密度の微小COP領域としたウェーハが提案されている。
しかし、近年における小型化、高度化の要求から半導体デバイスの微細化が進むにつれて、この極めて小さいCOPをも極力減少させたGrown−in欠陥の極めて少ない単結晶シリコンウェーハ(以下、「無欠陥結晶のシリコンウェーハ」ともいう)が製造されるようになってきている。
それに伴い、無欠陥結晶のシリコンウェーハではCOP評価が実施され、欠陥(COP)の個数とパターンの有無により結晶性(無欠陥性)を保証する合否判定が行われている。なお、COP評価に際しては、COPの検出方法の一例として、銅析出法(銅デコレーション法)と称される方法が用いられている。
これは、ウェーハの表面に絶縁膜(酸化膜)を形成すると欠陥(COP)が存在している部位で酸化膜が不均一になることを利用する方法であり、ウェーハの表面に所定厚さの酸化膜を形成させた後、外部電圧を印加して、前記ウェーハ表面の欠陥部位で酸化膜を破壊するとともに銅を析出させ、この析出した銅を肉眼で観察することにより、あるいは透過電子顕微鏡(TEM)、走査電子顕微鏡(SEM)を用いて観察することにより欠陥(COP)を検出する方法である。
ところで、COPの発生要因は結晶起因と非結晶起因の二つに分けることができる。結晶起因のCOPとは、前述の単結晶育成時に結晶内に導入されるGrown−in欠陥を指している。
この結晶起因のCOPの発生パターンは、これまでの調査により次の4つに区分されることが分かってきた。すなわち、
(1)ウェーハ中心にディスク状に現れる。
(2)ウェーハ外周に沿うようにリング状に現れる。
(3)前記(1)と(2)が同時に、すなわちディスクリング状に現れる。
(4)ウェーハ全面に高密度(直径300mmウェーハで300個以上)に現れる。
一方、非結晶起因のCOPは、厳密な意味ではCOPではないが、シリコンウェーハのハンドリング時にウェーハ表面に生じる微細な傷や引っかき傷に起因するものであり、表面欠陥検査装置(例えば、SP2:KLA−Tencor社製)や銅析出法(銅デコレーション法)を用いて観察した場合に、線状に発生するものや、局所的にまたはウェーハ全面に斑点状に発生するものなどがある。
非結晶起因のCOPはウェーハを構成するシリコンの単結晶そのものに由来する本質的な欠陥ではないので、COP評価では除外されるべきであり、現在行われているCOP評価でも、非結晶起因と容易に判断できるCOPは評価から除外されている。
しかし、非結晶起因のCOPと結晶起因のCOPとを切り分ける(つまり、両者を判別して非結晶起因のCOPを評価から除外する)適切な方法がなく、特にウェーハ全面に斑点状に現れる非結晶起因のCOPを結晶起因のCOPではないと判定する方法がなかった。
前述のように、無欠陥結晶のシリコンウェーハではCOP評価が実施されている。しかし、COP評価では除外されるべき非結晶起因のCOP、特にウェーハ全面に斑点状に現れたCOPを結晶起因のCOPから切り分けることが困難であるという問題がある。
すなわち、線状に発生するCOPや局所的に斑点状に発生するCOPは非結晶起因であると判断しやすいが、ウェーハ全面に斑点状に発生した場合にはそれが結晶起因であるか非結晶起因であるかの判断は難しく、判定はそのための教育を受けたオペレーターにゆだねられている。COPが発生していても、その起源が非結晶起因であればそのウェーハは合格とされるべきものなので、そのような合格品を不合格と判定した場合はウェーハの製造歩留りを不当に低下させることになる。
この合否判断の精度を向上させる一つの手段として、特にウェーハ全面に斑点状に現れているCOPの発生要因の判定基準の明確化が挙げられるが、人間の目による判断(目視判定)に依存しているため、その判定基準を言葉で表現するのは難しい。
今後、生産量が増大した場合においても、製造歩留りを高めるとともに、安定した品質のウェーハの提供を実現するために、非結晶起因のCOPの判定基準を明確にすること、換言すれば、数値により定量的に規定することは極めて重要である。これは、COPの評価(検査)を自動化する場合にも必要である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、COPの評価を適正に行うために、明確な基準のもとで非結晶起因のCOPと結晶起因のCOPとを切り分ける定量性のある単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法を提供することを目的としている。
本発明者は、上記の課題を解決し、明確な基準のもとでCOPの発生要因を判定できる方法を確立するために検討を重ねた。その結果、後述する結晶起因のCOPの発生挙動の特徴を利用し、ウェーハのr方向(半径方向)、またはθ方向(周方向)におけるCOPの密度を計算して求めた密度分布を半経験的手法で設定した閾値と照らし合わせることにより、あるいはCOPの発生位置を考慮して、結晶起因のCOPであるか非結晶起因のCOPであるかを判定する方法を考案した。
本発明の要旨は、下記の(1)〜(4)の単結晶シリコンウェーハのCOP評価方法にある。
(1)単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域ごとにCOPの密度を求め、そのうちの最大値をCOP密度半径MAXとし、最小値をCOP密度半径MINとして、「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以下の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法である。
(2)単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域のうちの中心部と外周部を除く領域で発生したCOPは結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法である。
前記(1)または(2)の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法において、前記同心円状に分割する各判定領域の幅を15mmから30mmの範囲内とするのが望ましい。
(3)単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、さらに円周方向に分割し、同一半径の判定領域ごとに円周方向の各判定領域のCOPの密度を求め、同一半径の判定領域内における最大値をCOP密度円周MAXとし、最小値をCOP密度円周MINとして、「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以上の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法である。
前記(3)の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法において、前記同心円状に分割する際の各判定領域の幅を15mmから30mmの範囲内とし、さらに前記円周方向の分割を3分割から8分割とするのが望ましい。
(4)単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、COPが線状、点線状または局部的に斑点状に発生している場合は、COPの発生要因が結晶育成時における導入以外の要因によるものであると判定する単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法である。
上記(1)〜(4)のCOP発生要因の判定方法において、「単結晶シリコンウェーハ」とは、主として直径300mmのシリコンウェーハである。すなわち、本判定方法は、直径300mm以上の大口径シリコンウェーハを主な対象とする判定方法である。
本発明の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法は、ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、またはさらに円周方向に分割し、判定領域ごとに求めたCOPの密度に基づいて、あるいはCOPの発生位置を考慮して非結晶起因のCOPと結晶起因のCOPとを切り分ける方法で、明確な基準のもとでCOP発生要因の判定を行うことができる。
この方法によれば、非結晶起因のCOPであるにもかかわらず結晶起因のCOPであると判定されて不合格となるウェーハを救済する(合格品とする)ことができ、ウェーハの生産性を向上させることができる。また、判定基準の明確化により安定した品質のウェーハの提供が可能である。
図1は、Grown−in欠陥の分布状態の一例を模式的に示す図である。
図2は、COP発生要因の判定方法の検討過程で、非結晶起因のCOPであると判定できなかったサンプルにおけるCOPを例示する図である。
図3は、単結晶シリコンウェーハのCOP評価プロセスを示す図である。
図4は、単結晶シリコンウェーハのCOP評価プロセスによるCOPの評価結果を例示する図である。
以下に、前記(1)〜(4)に記載の本発明の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法を具体的に説明する。本発明が対象とするCOPは、表面欠陥検査装置(例えば、SP1:KLA−Tencor社製)を用いる方法で、ウェーハ表面の個数カウントおよび分布測定を目視検査で実施した。
一般に、結晶起因のCOPはディスク状、リング状もしくはディスク−リング状に現れる。また、ウェーハ全面に高密度に現れることもある。COPがこのようにパターンを持って現れるのは、石英るつぼ内の溶融したシリコンに種結晶を浸漬させて引き上げる際の引上げ速度と単結晶育成時に導入されるGrown−in欠陥の分布が、以下に述べるように特定の関係にあるためである。
図1は、Grown−in欠陥の極めて少ないウェーハを製造することができる育成装置により引き上げたシリコン単結晶の断面の欠陥分布状態の一例を引上げ速度と対比させて模式的に示した図である。これは、成長させた単結晶を引上げ軸に沿って切断し、硝酸銅水溶液に浸漬させてCuを付着させ、熱処理後X線トポグラフ法により微小欠陥の分布状態を観察した結果を示している。
図1において、「V−rich」とはCOPの多い領域であり、「I−rich」とは単結晶育成時に取り込まれた格子間原子に起因する転位クラスター欠陥の多い領域である。また、「P−band」は酸素誘起積層欠陥(OSF)である。引上げ速度がそれより低速側の「PV」は酸素析出促進領域で、空孔が優勢な無欠陥領域であり、さらに低速側の「PI」は酸素析出抑制領域で、格子間原子が優勢な無欠陥領域である。
この無欠陥領域に相当する引上げ速度で単結晶を引き上げた場合は、Grown−in欠陥の極めて少ないウェーハが得られるが、引上げ速度がそれよりも高速側にずれた場合、特定のパターンを持ったCOPが発生する。例えば、シリコン単結晶の断面が図1に示したような欠陥分布状態のときに、引上げ速度Vdで引き上げると、中心部にディスク状のCOPが存在するウェーハとなる。
V−rich側の欠陥(LPD、OSF)の面内分布は、引上げ炉の熱履歴により、図1に示したような、中心部と外周部がほぼ均等に低速側に張り出した形状のほか、中心部が低速側に張り出した形状や、外周部が低速側に張り出した形状を採りうる。しかし、半径をrとして、r/2程度(つまり、中心から半径方向に1/2程度の距離)の部分が低速側に張り出すことはない。したがって、結晶起因のCOPはディスク状やリング状のパターンを持つことになる。特にリングパターンはr/2程度の場所に発生することはなく、結晶の外周に沿うように発生する。
また、熱履歴が軸(引上げ軸)対象であることから、COPはθ方向(ウェーハの周方向)にも均等に発生する。したがって、リング状やディスク状に発生したCOPの密度は周方向にほぼ均一となっている。
COPがウェーハ全面に高密度に現れるのは、引上げ速度が大きく高速側にずれた場合である。ただし、その場合に発生するCOP密度は高密度で、COPの個数はウェーハ全面で300〜400個以上となる。したがって、COPがウェーハ全面に現れていても、COP個数が200個程度以下である場合、その発生要因は結晶起因ではないと考えるのが妥当である。
結晶起因のCOPは、以上述べたような発生挙動を示す。本発明のCOP発生要因の判定方法は、この発生挙動を利用してCOPが結晶起因であるか非結晶起因であるかの判定を行う方法である。
本発明のうち、前記(1)に記載の判定方法は、Grown−in欠陥が極めて少ない単結晶シリコンウェーハを対象として、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域ごとにCOPの密度を求め、「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以下の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する方法である。ここで、COP密度半径MAXは分割した判定領域ごとに求めたCOPの密度のうちの最大値を、COP密度半径MINは最小値を意味する。
前記(1)に記載の判定方法は、COPのr方向(ウェーハの半径方向)の密度分布に注目した方法である。前記の、分割した判定領域ごとにCOPの密度を求めて計算した「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」(ここでは、「評価関数」という)の値は、COPの分布が均一であるか否かを示す一つの指標であり、この値が小さければ、分割した判定領域ごとのCOP密度の差が小さく、ウェーハ表面でのr方向のCOP分布が均一であると言うことができる。
前述のように、結晶起因のCOPはディスク状やリング状のパターンを持っているので、この結晶起因のCOPが発生している場合は、COP分布はr方向に均一ではなく、「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」の値は大きくなる。したがって、評価関数「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」の値があらかじめ定めた設定値以下の場合はディスク状やリング状のパターンを持っていないとみなすことができ、COPの発生要因は結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるもの(すなわち、非結晶起因のCOP)であると判定することができる。
前記の設定値は、従来の判定における実績等を踏まえ、半経験的手法で設定する。
前記(2)に記載の判定方法は、ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域のうちの中心部と外周部を除く領域で発生したCOPは結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する方法である。
前記(2)に記載の判定方法は、COPのr方向における発生位置に注目した方法である。結晶起因のCOPはディスク状やリング状のパターンを持っており、ウェーハの中心部と外周部以外の領域には発生しないので、中心部と外周部を除く領域のCOPは非結晶起因のCOPであると見なすことができる。
前記(1)または(2)の判定方法においては、前記同心円状に分割する各判定領域(つまり、リング)の幅を15mmから30mmの範囲内とするのが望ましい。
これらの判定方法を適用する主な対象は直径300mmウェーハである。通常、最外周の幅10mmのリング状の領域は評価の対象から除外するので、ウェーハの直径を300mmとすれば、評価の対象となる判定領域はウェーハの中心から半径140mmまでである。この範囲をリング状に分割する場合、その幅が15mmより狭いと判定領域が多くなりすぎて評価が煩雑になり、コスト高になる。
また、幅が30mmより広いと評価が粗くなり、評価の精度が損なわれやすい。直径300mmウェーハの場合の望ましい幅は、25mm程度である。なお、分割する各判定領域の幅は通常は均等とするのがよいが、必ずしもこれに限定されず、COPの発生状況等に基づき適宜定めてもよい。
前記(3)に記載の判定方法は、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、さらに円周方向に分割し、同一半径の判定領域ごとに円周方向の各領域のCOPの密度を求め、同一半径の領域内における最大値をCOP密度円周MAXとし、最小値をCOP密度円周MINとして、「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以上の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定する方法である。なお、COP密度円周MAXは同一半径の判定領域における円周方向の各判定領域のCOPの密度のうちの最大値を、COP密度円周MINは最小値を意味する。
前記(3)に記載の判定方法は、COPのθ方向(ウェーハの周方向)の分布挙動に注目した方法である。前述したように、成長させた単結晶の熱履歴は引上げ軸に対象であるため、COPはθ方向に均等に発生し、リング状やディスク状に発生したCOPの密度はθ方向にほぼ均一となっている。
したがって、前記(3)の判定方法においては、ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、さらに円周方向に分割して、同一半径の判定領域ごとに円周方向の各領域のCOPの密度を求め、評価関数「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」の値があらかじめ定めた設定値以上の場合は、円周方向の各判定領域におけるCOPの密度が均一とは言えないので、COPの発生要因は非結晶起因であると判定する。
前記(3)に記載の判定方法においては、前記同心円状に分割する際の各判定領域(つまり、リング)の幅を15mmから30mmの範囲内とし、さらに前記円周方向の分割を3分割から8分割とするのが望ましい。
同心円状に分割する際の各判定領域の幅を15mmから30mmの範囲内とする理由は、前述したとおりである。また、さらに前記円周方向の分割を3分割から8分割とするのは、円周方向の分割数はあまり細かくても判定の精度がそれほど向上するわけではなく、2分割では、判定領域が広すぎるためθ方向におけるCOPの分布密度が変化しても顕著には現れず、判定の精度が低下する。
前記(4)に記載の判定方法は、COPが線状、点線状または局部的に斑点状に発生している場合は、COPの発生要因が結晶育成時における導入以外の要因によるものであると判定する方法である。
線状、点線状または局部的に斑点状に発生しているCOPは、サンプル表面に生じる微細な傷や引っかき傷に起因するものであることが明らかであり、容易に非結晶起因のCOPであると判定できる。したがって、このようなCOPは判定の対象外として除外する。
以下に、本発明の判定方法によりCOP発生要因の判定を行い、適用の可否を検討した結果について述べる。
判定に用いた方法は、次の(a)〜(e)の方法である。なお、(a)〜(c)はウェーハのr方向におけるCOPの密度分布に着目した方法(前記(1)の判定方法)であり、(d)はr方向におけるCOPの発生位置に着目した方法(前記(2)の判定方法)、(e)はウェーハのθ方向におけるCOPの分布挙動に着目した方法(前記(3)の判定方法)である。
(a)φ50〜φ250におけるCOPの密度分布が均一であれば、非結晶起因のCOPと判定する方法。
φ50〜φ250のリング状の領域をr方向に複数の領域に分割し、それぞれの判定領域で評価関数「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」の値を求め、この値があらかじめ定めた設定値(閾値)以下であるとき、非結晶起因のCOPと判定する。なお、前記の「φ50〜φ250」は直径50mm〜直径250mm間のリング状の領域を表す。
(b)φ100〜φ250におけるCOPの密度分布が均一であれば、非結晶起因のCOPと判定する方法。
前記(a)において、COPの観察位置を変えた方法で、それ以外については(a)と同じである。
(c)COP評価方法により不合格とされたウェーハについて、その不合格領域のCOPが非結晶起因のCOPであるか否かを、COPの密度分布により判定する方法。なお、前記のCOP評価方法とは、COPの個数や前述したパターンの有無により結晶性(無欠陥性)を保証できるか否かの合否判定に用いる方法で、ここでは、本発明者が提案する、ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域ごとにCOP個数の上限値を設定し、この上限値を基準として合否判定を行うCOP評価方法を用いている。この方法を、ここでは「新評価法」と記す。
前記「新評価法」により不合格とされたウェーハごとに、不合格判定(以下、「NG」という)を受けた判定領域、すなわち、COPの個数が基準値を超えた判定領域を抽出し、COPの密度を計算する。それらの判定領域についてのみ評価関数「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」の値を求め、この値があらかじめ定めた設定値(閾値)以下であるとき、非結晶起因のCOPと判定する。但し、COPの個数が基準値を超えた領域が1つだけのときはCOP密度半径MIN=0として、評価関数の値は1とする。
(d)COPが非結晶起因のCOPであるか否かを、COPの発生位置により判定する方法。
φ50〜φ200で発生したCOPは非結晶起因のCOPと判定する。
(e)新評価法により不合格とされたウェーハについて、ウェーハのθ方向におけるCOPの密度分布が均一でなければ、非結晶起因のCOPと判定する方法。
ウェーハを第1〜第4の4つの象限に分割し、象限ごとに計数したCOP個数からCOPの密度を求め、同一半径の判定領域内における評価関数「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値(閾値)以上の場合、非結晶起因のCOPと判定する。
表1に、(a)および(b)の方法による判定結果を示す。判定の対象として用いたウェーハ(サンプル)は、目視判定で非結晶起因の斑点状のCOPであると判定された9サンプル(同表に、基準として併せて表示)である。(a)、(b)両方法とも閾値を2水準で変え、合計4条件で判定を行った。
Figure 0004973660
表1に示すように、目視判定で非結晶起因のCOPであると判定された9サンプルに対して、(a)の判定方法では7サンプル、(b)の判定方法では7または8サンプルが非結晶起因のCOPであると判定できた。
図2は、(a)または(b)の判定方法で非結晶起因のCOPであると判定できなかったサンプルにおけるCOPを示す図であり、図2(a)は前記(a)、(b)の判定方法における4条件すべてで非結晶起因のCOPであると判定できなかったサンプル、図2(b)は前記(b)の判定方法で閾値を0.7とした場合には非結晶起因のCOPであると判定できたが、残りの3条件では判定できなかったサンプルである。図2(a)において、破線の楕円で囲んだ部分は線状に発生した非結晶起因のCOPである。
表2に、(c)および(d)の方法による判定結果を示す。用いたサンプルは、前記(a)または(b)の判定方法で用いたものと同じ9サンプルである。
Figure 0004973660
(c)の判定方法では、前記のとおり、新評価法により不合格とされたサンプルについて、COP個数が基準値を超えてNGとなった領域についてのみ評価関数「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」の値を求め、この値が0.8以下のものを非結晶起因と判定した。この場合、非結晶起因のサンプル9枚中8枚を非結晶起因と判定できた。
(d)の判定方法は、φ50〜φ200で発生したCOPは非結晶起因のCOPと判定する方法であるが、この方法では、非結晶起因のCOPが発生しているサンプル9枚中3枚を非結晶起因と判定できた。
前記(e)のθ方向における分布挙動により非結晶起因のCOPと判定する方法について、前記(a)または(b)の判定方法で用いたものと同じ9サンプルを対象とし、適用を試みた。すなわち、リング状に分割した各判定領域を第1〜第4の象限に分割し、同じリング領域の各象限の間で評価関数「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」の計算を行い、閾値を0.8として、すべてのリング領域で「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」>0.8が成立した場合、そのウェーハに発生しているCOPは非結晶起因によるものであると判定した。
その結果、非結晶起因のCOPであると判定できたのは1例だけであった。
したがって、この方法は、前記の非結晶起因のCOPが発生しているサンプルに対する非結晶要因を判定する方法としては適切ではない、と判断できる。
以上、本発明のCOP発生要因の判定方法の適用例について述べた。
前記(e)、すなわち前記(3)に記載のθ方向における分布挙動により非結晶起因のCOPと判定する方法は、ここで用いたサンプルに対する判定方法としては適切ではないと判断されたが、以下に述べるように、本発明のCOP発生要因の判定方法としての意義を失うわけではない。
すなわち、前記(1)〜(3)に記載の判定方法は、いずれも、実際に適用するにあたり、製造されるウェーハにおけるCOPの発生(存在)状態、ウェーハに要求される品質レベル等を勘案し、過去のCOP発生要因の判定実績を活用する半経験的手法を取り入れて、ウェーハ判定領域の分割幅や設定値(閾値)等についての具体的な基準を定めることが肝要である。
したがって、前記(3)に記載の判定方法においても、前記具体的な基準について、より適切な条件を見出すことにより、十分適用可能な判定方法として確立させ得るからである。
本発明のCOP発生要因の判定方法を単結晶シリコンウェーハのCOP評価に適用する際には、もちろんこの方法単独でも適用可能であり、明確な基準のもとでCOP発生要因の判定を行い、非結晶起因のCOPを結晶起因のCOPから切り分ける(COPの評価から除外する)ことができる。しかし、従来用いられている単結晶シリコンウェーハのCOP評価方法、望ましくは、さらに改善されたCOP評価方法と組み合わせることにより、本発明の判定方法を一層有効に活用し、単結晶シリコンウェーハのCOP評価の精度および信頼性を高めることが可能になる。
以下に、本発明のCOP発生要因の判定方法を前記「新評価法」と組み合わせて行う単結晶シリコンウェーハのCOP評価方式(プロセス)について説明する。このCOP評価プロセスは、前述した本発明の判定方法の適用可否検討結果に基づくものであり、例えば、製造条件の変更等により評価対象のウェーハが変わると、ウェーハにおけるCOPの発生(存在)状態等に変化が生じるので、ウェーハ判定領域の分割幅や閾値等についてはより適正な設定が必要となる場合がある。
本発明のCOP発生要因の判定方法を組み込んだ単結晶シリコンウェーハのCOP評価プロセスにおける手順(工程)は次のとおりである。
手順1.ウェーハ全面でのCOP個数による判定を行う。合格のものは手順2の「新評価法」で判定する。不合格のものは手順3に移る。
手順2.「新評価法」を用いてシリコンウェーハの合否判定を行う。この合否判定では、パターン判定を行う。
手順3.前記の手順1および2で不合格のもの(詳しくは、COPの個数が基準値を超え、その結果、COP総数が基準値を超えることとなったもの)に対して、COPの密度分布により非結晶起因のCOPであるか否かの判定を行う。例えば、前述の(a)のCOP発生要因の判定方法を、設定値(閾値)0.7として実施する。この判断で合格となったものについては、目視による最終判定を実施する。
手順4.前記の手順3で不合格となったものに対して、COPの発生位置により非結晶起因のCOPであるか否かの判定を行う。例えば、前述の(d)のCOP発生要因の判定方法を、設定値(閾値)0.8として実施する。この判断で合格となったものについては、目視による最終判定を実施する。
このCOP評価プロセスの適用の当初はテスト運用になるので、手順3および4で目視判定を行ってウェーハ分割判定領域の幅や設定値(閾値)等の妥当性を確認する。
図3は、この単結晶シリコンウェーハのCOP評価プロセスの概略工程例を示す図である。同図中に示した「手順1」〜「手順4」、および手順3、4のなかの(a)〜(d)は、前記の「手順1」〜「手順4」、および前述の(a)〜(d)の方法に対応する。また、実線の枠で囲んだ「合格」、「不合格」はCOP評価の途中段階における合格または不合格を表し、二重実線の枠で囲んだ「合格」、「不合格」はCOP評価の最終結果を表す。
図3に示すように、本発明のCOP発生要因の判定方法を「新評価法」と組み合わせることにより、COP総数判定(手順1)で不合格とされたウェーハ、またはパターン判定(手順2)で不合格とされたウェーハを、非結晶起因のCOPによるものであると判定して救済し(矢印を付した太実線参照)、ウェーハの製造歩留りを高めることができる。
図4は、前記単結晶シリコンウェーハのCOP評価プロセスによるCOPの評価結果を例示する図である。無欠陥結晶のシリコンウェーハ(n=173)に適用した場合である。
図4において、横軸の「<φ50」は直径50mm未満のディスク状の領域を、また、例えば「φ50〜100」は直径50mm〜直径100mm間のリング状の領域を意味する。「<φ50」〜「φ250〜φ280」までの各判定領域における不合格率は、同図の下方に示した判定基準により不合格となったウェーハの全ウェーハ数に対する比率で、判定領域ごとの不合格率は重複するものを含んでいる。
横軸の「新評価法」における不合格率がこれらの判定基準で不合格となったものの総計(前記の重複を除く)であり、「結晶起因」における不合格率が、COP評価プロセスに組み込まれた本発明の判定方法を適用して非結晶起因のCOPと結晶起因のCOPとを切り分け、非結晶起因のCOPと判定されたものを横軸の「新評価法」において不合格とされたものから除外した不合格率である。
図4に示すように、本発明の判定方法を適用することにより、不合格率が0.139から0.087へ低下しており、その分ウェーハの製造歩留りが向上していることがわかる。
産業上の利用の可能性
本発明の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法によれば、明確な基準のもとで非結晶起因のCOPと結晶起因のCOPとを切り分け、COP発生要因の判定を行うことができる。この方法によれば、非結晶起因のCOPであるにもかかわらず結晶起因のCOPであると判定されて不合格となるウェーハを救済することができ、ウェーハの製造歩留りを向上させることができる。
したがって、本発明のCOP発生要因の判定方法は、単結晶シリコンウェーハの製造、半導体デバイス製造に好適に利用することができる。

Claims (6)

  1. 単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域ごとにCOPの密度を求め、そのうちの最大値をCOP密度半径MAXとし、最小値をCOP密度半径MINとして、「(COP密度半径MAX−COP密度半径MIN)/COP密度半径MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以下の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定することを特徴とする単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
  2. 単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、分割した判定領域のうちの中心部と外周部を除く領域で発生したCOPは結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定することを特徴とする単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
  3. 前記同心円状に分割する各判定領域の幅を15mmから30mmの範囲内とすることを特徴とする請求項1または2に記載の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
  4. 単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、前記ウェーハの判定領域を半径方向に同心円状に分割し、さらに円周方向に分割し、同一半径の判定領域ごとに円周方向の各判定領域のCOPの密度を求め、同一半径の判定領域内における最大値をCOP密度円周MAXとし、最小値をCOP密度円周MINとして、「(COP密度円周MAX−COP密度円周MIN)/COP密度円周MAX」により計算した値があらかじめ定めた設定値以上の場合は、COPの発生要因が結晶育成時に導入された欠陥以外の要因によるものであると判定することを特徴とする単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
  5. 前記同心円状に分割する際の各判定領域の幅を15mmから30mmの範囲内とし、さらに前記円周方向の分割を3分割から8分割とすることを特徴とする請求項4に記載の単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
  6. 単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法であって、COPが線状、点線状または局部的に斑点状に発生している場合は、COPの発生要因が結晶育成時における導入以外の要因によるものであると判定することを特徴とする単結晶シリコンウェーハのCOP発生要因の判定方法。
JP2008520483A 2006-06-07 2007-05-22 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法 Active JP4973660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008520483A JP4973660B2 (ja) 2006-06-07 2007-05-22 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006158488 2006-06-07
JP2006158488 2006-06-07
JP2008520483A JP4973660B2 (ja) 2006-06-07 2007-05-22 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法
PCT/JP2007/060438 WO2007142026A1 (ja) 2006-06-07 2007-05-22 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007142026A1 JPWO2007142026A1 (ja) 2009-10-22
JP4973660B2 true JP4973660B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=38801289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008520483A Active JP4973660B2 (ja) 2006-06-07 2007-05-22 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法

Country Status (7)

Country Link
US (4) US8061225B2 (ja)
JP (1) JP4973660B2 (ja)
KR (1) KR101017742B1 (ja)
CN (1) CN101460665A (ja)
DE (1) DE112007001378B4 (ja)
TW (1) TW200804789A (ja)
WO (1) WO2007142026A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5029514B2 (ja) * 2008-07-02 2012-09-19 株式会社Sumco 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法
US20160003255A1 (en) * 2014-07-03 2016-01-07 General Electric Company Fluid processing system, an energy-dissipating device, and an associated method thereof
DE102016112049B3 (de) * 2016-06-30 2017-08-24 Infineon Technologies Ag Verfahren zum herstellen von cz-siliziumwafern und verfahren zum herstellen einer halbleitervorrichtung
CN108445018B (zh) * 2018-03-20 2021-06-18 苏州巨能图像检测技术有限公司 应用于电池片黑心检测的有效特征曲线提取方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10227729A (ja) * 1997-02-06 1998-08-25 Samsung Electron Co Ltd ウェーハの欠陥分析方法
JP2001081000A (ja) * 1999-09-08 2001-03-27 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の結晶欠陥評価方法
JP2002083853A (ja) * 2000-06-27 2002-03-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウェーハの評価方法及び装置
US6392434B1 (en) * 2000-02-02 2002-05-21 Promos Technologies, Inc. Method for testing semiconductor wafers
JP2004193529A (ja) * 2002-10-16 2004-07-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd ウエーハの評価方法及び装置
JP2005257576A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 結晶欠陥の評価方法
JP2006040961A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウェーハの検査方法、製造方法、及び管理方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6118525A (en) * 1995-03-06 2000-09-12 Ade Optical Systems Corporation Wafer inspection system for distinguishing pits and particles
US6366690B1 (en) * 1998-07-07 2002-04-02 Applied Materials, Inc. Pixel based machine for patterned wafers
KR100327340B1 (ko) * 1999-09-30 2002-03-06 윤종용 웨이퍼 표면 검사방법
US6701029B1 (en) * 1999-11-08 2004-03-02 Automatic Recognition And Control, Inc. Ring-wedge data analysis of digital images
WO2002001626A1 (fr) 2000-06-27 2002-01-03 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede et appareil permettant d'evaluer une plaquette de semi-conducteur
KR100374703B1 (ko) * 2000-09-04 2003-03-04 주식회사 실트론 단결정 실리콘 웨이퍼,잉곳 및 그 제조방법
KR100400645B1 (ko) 2000-09-07 2003-10-08 주식회사 실트론 단결정 실리콘 웨이퍼, 잉곳 및 그 제조방법
JP4310090B2 (ja) * 2002-09-27 2009-08-05 株式会社日立製作所 欠陥データ解析方法及びその装置並びにレビューシステム
WO2006017160A2 (en) * 2004-07-09 2006-02-16 Ade Corporation System and method for searching for patterns of semiconductor wafer features in semiconductor wafer data

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10227729A (ja) * 1997-02-06 1998-08-25 Samsung Electron Co Ltd ウェーハの欠陥分析方法
JP2001081000A (ja) * 1999-09-08 2001-03-27 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の結晶欠陥評価方法
US6392434B1 (en) * 2000-02-02 2002-05-21 Promos Technologies, Inc. Method for testing semiconductor wafers
JP2002083853A (ja) * 2000-06-27 2002-03-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウェーハの評価方法及び装置
JP2004193529A (ja) * 2002-10-16 2004-07-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd ウエーハの評価方法及び装置
JP2005257576A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Shin Etsu Handotai Co Ltd 結晶欠陥の評価方法
JP2006040961A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウェーハの検査方法、製造方法、及び管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101460665A (zh) 2009-06-17
US8316727B2 (en) 2012-11-27
US8061225B2 (en) 2011-11-22
DE112007001378B4 (de) 2016-05-19
WO2007142026A1 (ja) 2007-12-13
DE112007001378T5 (de) 2009-04-16
TW200804789A (en) 2008-01-16
TWI329196B (ja) 2010-08-21
KR20090016474A (ko) 2009-02-13
KR101017742B1 (ko) 2011-02-28
US8978494B2 (en) 2015-03-17
US20100000318A1 (en) 2010-01-07
US20120029834A1 (en) 2012-02-02
US20130054152A1 (en) 2013-02-28
US8549937B2 (en) 2013-10-08
JPWO2007142026A1 (ja) 2009-10-22
US20140005953A1 (en) 2014-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4640504B2 (ja) 単結晶シリコンウェーハのcop評価方法
JP5946001B2 (ja) シリコン単結晶棒の製造方法
JP6388058B2 (ja) シリコンウェーハの製造方法
JP4973660B2 (ja) 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法
JP2006208314A (ja) シリコン単結晶ウエーハの結晶欠陥の評価方法
JP2008222505A (ja) シリコン単結晶ウエーハの評価方法およびシリコン単結晶の製造方法
JP2010275147A (ja) シリコンウェーハの結晶欠陥評価方法
JP5029514B2 (ja) 単結晶シリコンウェーハのcop発生要因の判定方法
US20230118491A1 (en) Method for evaluating of defect area of wafer
KR102661941B1 (ko) 웨이퍼의 결함 영역의 평가 방법
JP2007142063A (ja) シリコン単結晶ウエーハ、これを用いたデバイスの製造方法、並びにそのシリコン単結晶ウエーハの製造方法及び評価方法
JP2018186195A (ja) シリコン単結晶の欠陥領域特定方法
JP2021098623A (ja) 単結晶シリコンウェーハの酸化膜耐圧の評価方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4973660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250