JP4973464B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
像剤収容器を、その転写ベルトの傾斜方向と同じ方向に傾斜させて配置したものである。
本発明は、各現像剤収容器を中間転写体の傾斜方向と同じ方向に並べて配置する場合と比較して、各現像剤収容器の上方にある構成の邪魔にならず、且つ、装置全体を高さ方向に小型化することを目的とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を簡略的に示した図であり、図2は、この画像形成装置1の構成のうち、特に作像を行う構成部分を拡大した図である。まずは、主に図1を参照して、画像形成装置1の全体的な構成とその動作の概要について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1の上部には、原稿2を一枚ずつ分離して搬送する自動原稿搬送装置3と、その自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4とが設けられている。原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に置かれた原稿2に対し光源6により光を照射し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8,9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介して、CCD(Charge Coupled Device)等の画像読取素子11上に受光させ、この画像読取素子11によって原稿2の反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/ミリメートルmm)で読み取る。原稿読取装置4によって読み取られた反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8ビット)の3色の原稿反射率データとして、画像処理装置12に供給される。画像処理装置12は、これらの原稿反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、及び、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。また、画像処理装置12は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、上記の画像処理を行う。画像処理装置12は、このような画像処理を経た画像データを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)という4色の各8ビットの階調データに変換し、これらの各色に対応した作像ユニット13Y、13M、13C、13Kに供給する。なお、本実施形態の説明及び図面において、「Y」,「M」,「C」,「K」の各文字を含む符号を付した構成は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像剤を用いて作像を行うための構成であることを意味している。
次に、図2を参照して、特に作像を行う構成について詳述する。
画像形成装置1は、トナーとキャリアを含む現像剤を用いた二成分現像方式を採用している。現像剤収容器としてのトナーカートリッジ55Y、55M、55C、55Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーを収容する収容空間を有しており、必要に応じて、これらのトナーを対応する作像ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17に供給する。トナーカートリッジ55Y、55M、55C、55Kの収容空間はほぼ円柱状であり、その長手方向は、図1,2の紙面に垂直な方向である。よって、トナーカートリッジ55Y、55M、55C、55Kは、収容空間の長手方向と直交する方向に並べて配置されていることになる。
図2に示すように、作像ユニット13Yは、駆動モータなどの駆動手段によって回転駆動される像保持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する帯電部材としての帯電ロール16と、感光体ドラム15の表面を露光してイエローに対応した静電潜像を形成するLEDプリントヘッドからなる画像露光装置14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像をイエローのトナーで現像する現像手段としての現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とを備えている。感光体ドラム15は、例えば直径30mmのドラム形状であり、その表面に保護層としてのオーバーコート層を有している。帯電ロール16は、例えば、芯金の表面に合成樹脂やゴムからなり電気抵抗を調整した導電層を被覆してなるロールである。この帯電ロール16の表面に付着したトナー等の異物を除去するためのロール状のクリーニング部材として、クリーニングロール16aが、帯電ロール16の表面に接触する位置に配置されている。画像露光装置14は、LED発光素子を所定の間隔(例えば600ドット/インチに対応する間隔)で直線状に配置されたLED発光素子アレイと、そのLED発光素子アレイの各LED発光素子から出射された光を感光体ドラム15上にスポット状に結像するレンズアレイとを備えている。画像露光装置14は、画像処理装置12から供給されるイエローの階調データに応じた光をLED発光素子アレイから出射させて、感光体ドラム15の表面を露光し、イエローに対応する静電潜像を形成する。感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像器17によって、イエローのトナー像として現像される。
次に、各トナーカートリッジ55の相互の位置関係について説明する。
画像形成装置1においては一般に黒色のトナーの使用頻度が高いため、前掲の図1,2に示したように、黒色のトナーを収容したトナーカートリッジ55Kが他のカラーのトナーカートリッジ55Y,55M,55Cと比較して大型に形成されている。つまり、トナーカートリッジ55Y,55M,55C(第2の現像剤収容器)の収容空間を鉛直方向に切ったときの断面の面積は小さく、トナーカートリッジ55K(第1の現像剤収容器)の収容空間を鉛直方向に切ったときの断面の面積は大きい。以下では、この断面のことを、トナーカートリッジ55の収容空間の断面とする。
図3(a)に示すように、トナーカートリッジ55Y,55M,55Cはほぼ水平方向に並べられているとともに、トナーカートリッジ55Kだけはトナーカートリッジ55Y,55M,55Cよりも下方に配置されている。このため、トナーカートリッジ55Kが有する収容空間の鉛直方向の断面の中心OKと、この隣にあるトナーカートリッジ55Cが有する収容空間の鉛直方向の断面の中心点OCとを直線で結んだ場合には、この直線の延長線lよりも下方側に、トナーカートリッジ13M,13Yの収容空間の鉛直方向の断面の中心OM、OYが位置することになる。つまり、隣り合うトナーカートリッジ55の断面の中心どうしを直線で結ぶと、これらの直線は全体として、図示したような上に凸の屈曲形状となる。このような上に凸の屈曲形状となることにより、中間転写ベルト81の上方の領域であって且つトナーカートリッジ55M、55Cの下方の領域には、空き領域SPが形成されることになる。画像形成装置1においては、この空き領域SP内に、前述した高圧電源部78が設置されている。
続いて、中間転写体ユニット80の構成について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
まず、図4は、中間転写体ユニット80の外観を表した斜視図である。
中間転写体ユニット80は、中間転写ベルト81と、駆動ローラ82と、複数の受電端子831〜836(以下、受電端子83と総称する)と、差込孔84と、駆動ローラ82の回転軸を支持するケース部85とを備えている。複数の駆動ローラ82は、前述したドライブロール22、バックアップロール23、テンションロール24、第1のアイドラーロール25及び第2のアイドラーロール26を総称したものである。中間転写ベルト81は、これらの複数の駆動ローラ82に一定のテンションで掛け回されており、各作像ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15Y、15M、15C、15Kと接触するように配置されている。この中間転写ベルト81は、図示せぬ駆動モータ等の駆動手段が駆動することによって回転させられるドライブロール22により、矢印A方向に所定の速度で周回移動させられる。
図5に示したように、画像形成装置1側に固定された支持部材90は、y軸に平行な基部90cと、その基部90cの両端からx軸方向に延びる支持部90a,90bとを有しており、鉛直方向から見た場合、略「コ」の字状となっている。支持部90aと支持部90bとの間の距離は、中間転写体ユニット80の幅(y軸方向の長さ)とほぼ一致している。また、支持部90aと支持部90bの互いに対向する側には、x軸方向に延びるレールが設けられている。このレールの幅(鉛直方向の長さ)は、中間転写体ユニット80の厚み(鉛直方向の長さ)とほぼ一致している。中間転写体ユニット80を画像形成装置1に装着する際、サービスマンは、支持部90a,90bのレールの案内に従って、中間転写体ユニット80をその支持部90a,90bの間に挿入すればよい。
なお、上記実施形態を次のように変形してもよい。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
(E−1)変形例1
上述した実施形態では、中間転写体ユニット80を画像形成装置1に対して着脱可能な構成としていたが、必ずしもそうである必要はなく、中間転写体ユニット80を画像形成装置1に固定していてもよい。
また、実施形態では、高圧電源部78の全部を空き領域SPに配置していたが、空き領域SPよりも高圧電源部78の方が大きい場合には、高圧電源部78の機能の一部を有する構成を、別の場所、例えば作像ユニット13Y,13Mの下方に移動させてもよい。図2を見ると分かるように、作像ユニット13Y、13M、13C、13Kを水平方向に対して傾斜させたことにより、作像ユニット13Y,13Mの下方が空いているから、そこに配置すると都合がよい。更に高圧電源部78をすべて別の場所に設置し、空き領域SPには受電端子83及び給電端子91のみを配置するようにしてもよい。このような配置を採っても、装置の高さ方向の小型化に寄与することができる。
上述した実施形態では、トナーカートリッジ55Kの収容空間の断面が、その他のトナーカートリッジ55Y、55M、55Cのそれよりも大きい場合について説明したが、そうではなくて、これらすべてが同じ大きさであってもよい。収容空間の断面の大きさに関係なく、実施形態で説明したようなトナーカートリッジ55どうしの位置関係を採ることにより、空き領域SPを形成することができる。
また、実施形態では、トナーカートリッジ55Y、55M、55C、55Kの収容空間の断面が円形である場合について説明した。これに対し、例えば図7に示すように、トナーカートリッジ55の収容空間の断面の上部が直線状となっており、その下部がU字状になっているような場合、収容空間の鉛直方向の断面の重心を、その断面の中心としてみなしてもよい。つまり、収容空間の鉛直方向の断面の中心を一義的に決めることができない場合には、その断面の重心を当該断面の中心とすればよい。
上述した実施形態では、図3(a)に示したように、トナーカートリッジ55C、55M、55Yをほぼ水平方向に並べていたが、必ずしもそうである必要はない。なぜなら、前述したように延長線lより下方にトナーカートリッジ55Mおよび55Yの中心点がありさえすれば、空き領域SPを形成することができるからである。よって、空き領域SPを形成することができるのであれば、トナーカートリッジ55C、55M、55Yの位置関係は、図3(a)に示したものに限らない。高圧電源部78を収めるのに必要最小限の大きさの空き領域SPが形成されるようにトナーカートリッジ55の配置位置を決定すればよい。
実施形態では、中間転写ベルト81(中間転写体ユニット80)の上方の領域であって、且つ、トナーカートリッジ55C,55Mの下方の領域に、高圧電源部78を配置していたが、必ずしもそうである必要はない。要するに、高圧電源部78は、中間転写ベルト81の上方の領域であって、且つ、トナーカートリッジ55Cの下方の領域に少なくとも配置されていればよい。前述したように延長線lより下方にトナーカートリッジ55Mおよび55Yの中心点を配置した場合、空き領域SPが確実に生じるのは、中間転写ベルト81の上方の領域であって、且つ、トナーカートリッジ55Cの下方の領域だからである。
受電端子83及び給電端子91の数、位置、大きさ及び形状は、実施形態で例示した内容に限らない。要するに、これら受電端子83及び給電端子91は、中間転写体ユニット80の着脱時の移動方向(つまりトナーカートリッジ55の収容空間の長手方向と直交する方向)に沿って並べられており、その中間転写体ユニット80が自装置に対して着脱されるときに互いに擦れ合う位置に設けられていればよい。
Claims (1)
- 各々異なる色の現像剤を収容する収容空間をそれぞれ有し、当該収容空間の長手方向と直交する方向に並べて配置された複数の現像剤収容器と、
前記複数の現像剤収容器の下方において、水平方向に対して傾いた状態で配置された中間転写体と、
前記複数の現像剤収容器からそれぞれ供給される現像剤を用いて潜像を現像し、その現像像を前記中間転写体に転写する複数の作像手段であって、前記複数の現像剤収容器の下方に一列に並べて配置されるとともに、その列の一端側に配置された作像手段が低く他端側に配置された作像手段が高くなるように、水平方向に対して傾いた状態で配置された複数の作像手段と、
前記作像手段による現像像の転写のための給電を行う給電手段と、
前記作像手段によって現像像が転写された記録用紙が排出される排出トレイと、
前記中間転写体と、前記収容空間の長手方向と直交する方向に並べられる複数の受電端子とを有し、前記現像剤収容器の収容空間の長手方向と直交する方向に沿って移動させられることにより自装置に対して着脱される中間転写体ユニットと、
前記複数の現像剤収容器の下方において、前記現像剤収容器の収容空間の長手方向と直交する方向に並べられる複数の給電端子とを備え、
前記一端側に配置された作像手段に現像剤を供給する第1の現像剤収容器が有する収容空間の鉛直方向の断面の中心と、当該作像手段以外の作像手段に現像剤を供給する複数の第2の現像剤収容器のうち前記第1の現像剤収容器の隣にある第2の現像剤収容器が有する収容空間の鉛直方向の断面の中心とを直線で結ぶと、当該直線の延長線よりも下方に、当該隣にある第2の現像剤収容器以外の前記第2の現像剤収容器が有する収容空間の鉛直方向の断面の中心が位置すると共に、前記第1の現像剤収容器の上端の位置が前記複数の第2の現像剤収容器の上端の位置よりも低くなっており、
前記給電手段は、前記中間転写体の上方の領域であって且つ前記第1の現像剤収容器の隣にある前記第2の現像剤収容器の下方の領域に少なくとも配置されており、
前記排出トレイは、前記第1の現像剤収容器と前記複数の第2の現像剤収容器の上端に近接して設けられ、且つ、前記第1の現像剤収容器と前記複数の第2の現像剤収容器と対向する面は、前記複数の第2の現像剤収容器の上端と近接する部分に対して前記第1の現像剤収容器の上端と近接する部分の側が下方に傾斜し、
前記複数の受電端子及び前記複数の給電端子はそれぞれ、前記中間転写体ユニットが自装置に対して着脱されるときに互いに擦れ合う位置に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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