JP4973261B2 - 窒化物半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4973261B2
JP4973261B2 JP2007071114A JP2007071114A JP4973261B2 JP 4973261 B2 JP4973261 B2 JP 4973261B2 JP 2007071114 A JP2007071114 A JP 2007071114A JP 2007071114 A JP2007071114 A JP 2007071114A JP 4973261 B2 JP4973261 B2 JP 4973261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitride semiconductor
dislocation density
semiconductor layer
layer
density region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007071114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008235466A (ja
Inventor
真吾 枡井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2007071114A priority Critical patent/JP4973261B2/ja
Publication of JP2008235466A publication Critical patent/JP2008235466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4973261B2 publication Critical patent/JP4973261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、レーザ素子などの発光素子として好適な窒化物半導体素子およびその製造方法に関するものである。
近年、半導体発光素子として、窒化物半導体が、370nm以下の紫外域から500nm以上の波長域、すなわち、緑色や青色の広範囲の波長域の光を得ることができるため、その研究・開発が盛んに行われている。これらの窒化物半導体は、従来、サファイア基板上に窒化物半導体層を積層して形成されていた。しかし、サファイアは窒化物半導体との格子不整合が大きいため、サファイア基板上に積層された窒化物半導体層は格子欠陥が非常に多い。結晶欠陥が多い窒化物半導体は、半導体発光素子として適用が困難である。
そこで、窒化物半導体層と格子整合する窒化物半導体からなる基板を作製する試みがなされている。例えば、ELOG(Epitaxially Lateral Overgrowth)法と呼ばれる方法では、サファイア等からなる下地基板の上に、ストライプ状の開口部を有するマスクパターンを形成した後、その下地基板の上部に窒化物半導体結晶をラテラル成長させる。次に、下地基板を除去することで、窒化物半導体からなる基板を得ることができる。このELOG法によって得られる基板においては、ラテラル成長した領域の窒化物半導体層は、転位密度が低い領域となり、また、開口部から上方へ成長した領域の窒化物半導体層は、転位密度が高い領域となる。低転位密度の領域の窒化物半導体層は、その結晶性が良好であるため、この基板を窒化物半導体素子の基板として使用して、低転位密度領域に活性層を含む窒化物半導体層を形成すれば、特性の優れた窒化物半導体からなる半導体発光素子を作製することができる。
例えば、特許文献1には、結晶欠陥が高密度となる転位集中領域と低転位領域とを交互にストライプ状に備えた窒化物半導体基板の表面上に、まず、窒化物半導体の結晶成長を抑制するSiO等からなる成長抑制膜を転位集中領域を被覆するように形成する。そして、このように成長抑制膜が形成された基板上にn型窒化物半導体、活性層、p型窒化物半導体の結晶をエピタキシャル成長させることで、結晶欠陥密度の低い窒化物半導体レーザ素子を製造する方法が開示されている。また、特許文献2には、窒化物系半導体基板の表面転位集中領域に沿って、転位集中領域近傍の非転位集中領域に溝を形成し、この溝が形成された窒化物半導体基板の表面に窒化物系半導体の各層を結晶成長層として形成する方法が開示されている。
特開2003−133649号公報(請求項1) 特開2005−294416号公報(請求項1、図1〜7)
しかし、SiO等からなる成長抑制膜を残したまま、その上部に窒化物半導体層を形成した場合には、その成長抑制膜を構成するSiOが窒化物半導体層の形成時に分解して、分解したSiやO等が、上部に形成される窒化物半導体層等に入って、例えば、上部に形成する窒化物半導体層等への汚染源となる虞がある。また、その成長抑制膜を残したままでは、その成長抑制膜を回り込んで転位が上方に成長する虞がある。また、転位集中領域近傍の非転位集中領域に溝を形成し、この溝が形成された窒化物半導体基板の表面に窒化物系半導体の各層を結晶成長させた場合には、転位の成長を十分に阻止することができず、溝の近傍の非転位集中領域に転位が成長し、その転位が活性層まで伝播する虞がある。さらに、成長抑制膜をそのまま残して窒化物半導体層を形成したり、溝を形成した場合には、それらの部位に応力が集中して、クラックの発生等の原因となる問題がある。これらの汚染源、転位の成長、応力の集中によるクラックの発生等は、窒化物半導体素子の素子特性の悪化、歩留まりの低減の原因となる。
そこで、本発明は、窒化物半導体層への汚染、転位の成長、応力の集中によるクラックの発生等の問題が防止され、高い歩留まりで良好な素子特性を有する窒化物半導体素子を製造できる方法およびその窒化物半導体素子を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、該高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板を用いる窒化物半導体素子の製造方法であって、前記高転位密度領域を有する表面領域に凹部を有する窒化物半導体基板を準備する第1工程と、前記凹部およびその近傍を被覆する保護膜を形成する第2工程と、前記窒化物半導体基板の表面に第1窒化物半導体層を形成する第3工程と、前記保護膜を除去する第4工程と、前記第1窒化物半導体層の上部に、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成する第5工程と、を含む窒化物半導体素子の製造方法を提供する。
この窒化物半導体素子の製造方法では、高転位密度領域を有する前記窒化物半導体基板の表面領域に形成された凹部およびその近傍を被覆する保護膜を形成した後、窒化物半導体基板の表面に第1窒化物半導体層を形成し、さらに、保護膜を除去した後、前記第1窒化物半導体層の上部に、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成することによって、高転位密度領域からの転位の成長を遮断するとともに、保護膜を除去することによって、当該保護膜が汚染源となるおそれがなく、さらに、保護膜が除去されるため凹部が空洞となり、この空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。特に、保護膜が存在する状態で形成する第1窒化物半導体層には活性層が含まれておらず、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成する段階では保護膜が存在しないため、活性層に汚染源が侵入することを抑止できる。また、前記窒化物半導体素子をレーザ素子とする場合には、保護膜を除去後、導波路領域を含む第2窒化物半導体層を形成するものが好ましい。
また、請求項2に係る発明は、前記窒化物半導体素子の製造方法において、前記第3工程が、前記保護膜の側端と、前記保護膜によって被覆されていない前記窒化物半導体基板の表面とを被覆する断面略T字形状の第1窒化物半導体層を形成する工程であることを特徴とする。
この窒化物半導体素子の製造方法では、高転位密度領域を有する前記窒化物半導体基板の表面領域に形成された凹部およびその近傍を被覆する保護膜を形成した後、窒化物半導体基板の表面に前記保護膜の側端と、前記保護膜によって被覆されていない前記窒化物半導体基板の表面とを被覆する断面略T字形状の第1窒化物半導体層を形成し、さらに、保護膜を除去した後、前記第1窒化物半導体層の上部に、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成することによって、高転位密度領域からの転位の成長を遮断するとともに、保護膜を除去することによって、当該保護膜が汚染源となるおそれがなく、さらに、保護膜が除去されるため凹部が空洞となり、この空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
さらに、請求項3に係る発明は、前記窒化物半導体素子の製造方法において、前記第3工程が、前記保護膜と膜厚が略同一の前記第1窒化物半導体層を前記保護膜によって被覆されていない前記窒化物半導体基板の表面に形成する工程であることを特徴とする。
この窒化物半導体素子の製造方法では、高転位密度領域を有する前記窒化物半導体基板の表面領域に形成された凹部およびその近傍を被覆する保護膜を形成した後、窒化物半導体基板の表面に保護膜と膜厚が略同一の前記第1窒化物半導体層を前記保護膜によって被覆されていない表面に形成し、さらに、保護膜を除去した後、前記第1窒化物半導体層の上部に、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成することによって、高転位密度領域からの転位の成長を遮断するとともに、保護膜を除去することによって、当該保護膜が汚染源となるおそれがなく、さらに、保護膜が除去されるため凹部が空洞となり、この空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
さらにまた、請求項4に係る発明は、表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板と、前記窒化物半導体基板の前記高転位密度領域に形成された凹部と、前記窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に断面略T字形状に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、を備える窒化物半導体素子を提供する。
この窒化物半導体素子では、表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に、断面略T字形状に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、を備えることによって、隣接した断面略T字形状の第1窒化物半導体層の間の高転位密度領域の上部に形成される凹部および空洞によって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜を残した場合にその成長抑制膜が汚染源となる問題を生じるおそれがなく、さらに、この凹部および空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
また、請求項5に係る発明は、表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板と、前記窒化物半導体基板の前記高転位密度領域に形成された凹部と、前記窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、を備える窒化物半導体素子を提供する。
この窒化物半導体素子では、表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板と、前記窒化物半導体基板の前記高転位密度領域に形成された凹部と、前記窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、を備えることによって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜を残した場合にその成長抑制膜が汚染源となる問題を生じるおそれがなく、さらに、この凹部によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に係る発明の半導体素子において、前記第2窒化物半導体層は、前記窒化物半導体基板の前記低転位密度領域の上部を被覆していることを特徴とする。
この窒化物半導体素子では、前記第2窒化物半導体層が、前記窒化物半導体基板の前記低転位密度領域の上部を被覆していることによって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、低転位密度領域から第2窒化物半導体が成長して結晶欠陥が少ない第2窒化物半導体層が形成される。
さらに、請求項7に係る発明は、請求項5に係る発明の半導体素子において、前記第2窒化物半導体層は、前記窒化物半導体基板の前記凹部を被覆していることを特徴とする。
この窒化物半導体素子では、第2窒化物半導体層が、前記窒化物半導体基板の前記凹部を被覆していることによって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、凹部によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
さらにまた、請求項8に係る発明は、請求項4に係る発明の半導体素子において、前記第1窒化物半導体層は、前記断面略T字形状の柱部の両側に空隙を有していることを特徴とする。
この窒化物半導体素子では、前記第1窒化物半導体層が、前記断面略T字形状の柱部の両側に空隙を有していることによって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜を残した場合にその成長抑制膜が汚染源となる問題を生じるおそれがなく、さらに、この凹部および空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等が防止される。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法によれば、高転位密度領域からの転位の成長を遮断するとともに、保護膜を除去することによって、当該保護膜が汚染源となるおそれがなく、さらに、保護膜が除去されるため凹部が空洞となり、この空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。そして、これらの汚染源、転位の成長、応力の集中によるクラックの発生等を防止することによって、窒化物半導体素子の歩留まりを向上させることができる。
本発明の窒化物半導体素子は、隣接した断面略T字形状の第1窒化物半導体層の間の高転位密度領域の上部に形成される凹部および空洞(空隙)によって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜を残した場合にその成長抑制膜が汚染源となる問題を生じるおそれがなく、さらに、この凹部および空洞の形成によって、第1窒化物半導体層や第2窒化物半導体層の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等が防止され、良好な素子特性を得ることができる。
以下、本発明に係る窒化物半導体素子の製造方法(以下、「本発明の方法」という)および窒化物半導体素子について、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下の図面に限定されるものではない。図1(A)〜(D)および図2は、本発明の方法の第1実施形態における主要工程を説明する図であり、図3および図4は、第1実施形態において得られる窒化物半導体素子を示す概略図である。また、図5は、本発明の第2実施形態における主要工程を説明する図であり、図6は、第2実施形態において得られる窒化物半導体素子を示す概略図である。
本発明においては、図1(A)に示すように、高転位密度領域2と、低転位密度領域3とが、交互に形成された窒化物半導体基板1を用いる。この窒化物半導体基板1において、高転位密度領域2は、窒化物半導体基板1の表面から裏面まで貫通してストライプ状の転位が集中している領域であり、低転位密度領域3は、高転位密度領域2を除く単位面積当たりの転位密度が高転位密度領域2よりも低い領域である。この低転位密度領域3の単位面積あたりの転位数(転位密度)は、1×10/cm以下、好ましくは5×10/cm以下、より好ましくは1×10/cm以下である。また、高転位密度領域2は、低転位密度領域3よりも転位密度が多い領域であって、特に、その転位密度が限定されない。この転位密度の測定方法は、CL(カソード・ルミネッセンス)観察で行うのがよい。また、窒化物半導体基板1は、GaN、AlGaN、AlN、GaInN、AlGaInN、AlBGaInN等の窒化物半導体からなる基板であり、基板上に形成される窒化物半導体層と良好な格子整合を示す組成からなるものが選択される。この窒化物半導体基板1は、SiやGe、O等のn型の不純物がドーピングされていてもよい。不純物がドーピングされている場合は、その濃度は、特に限定されるものではなく、例えば、5×1015/cm3〜5×1021/cm3程度が適当である。さらに、この窒化物半導体基板の形状は、円板状または正方形板状である。製造プロセス上、窒化物半導体基板のサイズは1インチ(2.54cm)以上、好ましくは2インチ(5.08cm)以上である。また前記基板の厚さは、50μm以上が好ましい。
本発明の製造方法に係る第1実施形態においては、まず、図1(B)に示すように、高転位密度領域2を有する表面領域に凹部4を有する窒化物半導体基板1を準備する(第1工程)。凹部4の深さDは、通常、0.5μm〜10.0μm程度であり、1.0μm〜6.0μmが好ましい。凹部4は、幅W1が、高転位密度領域2の幅W2よりも広く(W1>W2)なるように形成される。
このような高転位密度領域2を有する表面領域に凹部4を有する窒化物半導体基板1は、基板を製造する段階で凹部4を形成したものであっても、基板を製造した後に凹部4を形成したものであってもよい。また、本発明において、窒化物半導体基板として、市販されている窒化物半導体基板を用いても良い。
基板を製造した後に凹部4を形成する場合は、凹部4を形成する方法は特に限定されない。例えば、凹部4に対応したマスクパターンを用いてエッチングする方法、または、マスクパターンを使用せずに、低転位密度領域3と、高転位密度領域2とのエッチング選択比を利用して高転位密度領域2に凹部4を形成する方法などがある。具体的には、BFHや他の酸溶液、ドライエッチング等における低転位密度領域3と、高転位密度領域2とのエッチング選択比を利用して、高転位密度領域2を選択的に食刻させて凹部4を形成することができる。
次に、凹部4およびその近傍に膜5を形成する(第2工程)。
この第2工程においては、まず、図1(C)に示すように、窒化物半導体基板1の全面に、保護膜となるSiO等の膜5を500〜50000Å、好ましくは3000〜7000Åの膜厚で成膜する。膜5を成膜する方法としては、例えば、蒸着法、スパッタ法、反応性スパッタ法、ECRプラズマスパッタ法、マグネトロンスパッタ法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法またはこれらの方法の2種類以上を組み合わせる方法、あるいはこれらの方法と酸化処理(熱処理)とを組み合わせる方法等、種々の方法を利用することができる。その中でも、成膜時に前記基板の表面に与えるダメージが少ない成膜方法であるCVD法が好ましい。
次に、膜5をパターン成形して、図1(D)に示すように、所定の保護膜5aを形成する。保護膜5aは、凹部4の底面および側面を被覆するとともに、凹部4の近傍の低転位密度領域3の側端面4aを被覆していてもよい。この保護膜5aの幅W3は、高転位密度領域2の幅W2および凹部4の幅W1に応じて決定される。この保護膜5aの幅W3は特に限定されるものではないが、通常、5〜100μmである。
また、高転位密度領域2の両側にある低転位密度領域3に形成される保護膜5aの幅(W41+W42)は合計で40μm以下、好ましくは5〜25μmとする。ここで、前記低転位密度領域に形成される保護膜5aの幅(W41+W42)とは、図1(D)に示すように、基板の表面領域に形成される部分5cおよび5dの幅W41およびW41の合計の幅である。
保護膜5aの形成は、膜5をパターン成形して窒化物半導体基板1の凹部4およびその近傍以外の領域を除去することによって行うことができる。ただし、低転位密度領域を全て露出させる必要はない。保護膜5aの形成方法としては、例えば、膜5の上に、保護膜5aに対応したマスクをパターン形成する。このマスクは、保護膜5aを形成する部位以外の領域(凹部4およびその近傍を除く窒化物半導体基板1の低転位密度領域3の上部)では開口部を形成するように設けられる。このマスクの開口部をドライエッチングやウェットエッチングすることにより開口部から露出した膜5を除去した後、マスクを除去することによって、図1(D)に示すように、凹部4の底面および側面を被覆する保護膜5aが形成される。
次に、図2(A)に示すように、凹部4に保護膜5aが形成された窒化物半導体基板1の表面に第1窒化物半導体層6,6aを形成する(第3工程)。このとき、前記保護膜5a上に形成された第1窒化物半導体層6aは、高転位密度領域2および保護膜5aの上に形成されるため、高転位密度領域2からの転位の伝播および保護膜5aとの格子不整合等に起因して結晶性に劣る窒化物半導体で構成されるが、後工程で保護膜5aととともに除去される。この第1窒化物半導体層6,6aの形成は、保護膜5aの側端と、保護膜5aによって被覆されていない窒化物半導体基板1の表面とを被覆する断面略T字形状の単層または多層構造の第1窒化物半導体層6,6aを気相成長法によって成膜することによって行うことができる。
この第1窒化物半導体層6,6aは、前記窒化物半導体基板1と格子定数が略同一のものや格子定数差が小さい窒化物半導体で形成される。例えば、一般式:AlGa1−xN(0≦x≦1)で表される組成を有する窒化物半導体である。また、第1窒化物半導体層6と、窒化物半導体基板1との間には、下地層やパターン形成された金属層が介設されていてもよい。例えば、一般式がInAlGa1−a−bN(0≦a≦1,0≦b≦1)で示される下地層やパターン形成された金属層あるいは絶縁層が介設されていてもよい。この第1窒化物半導体層6は、下地層や金属層を含めた総膜厚が0.3μm〜4μm程度に形成される。
次に、図2(B)に示すように、保護膜5aおよび第1窒化物半導体層6aを除去する(第4工程)。保護膜5aおよび第1窒化物半導体層6aの除去は、例えば、BFHや他の酸溶液、ドライエッチング等の選択比を利用して保護膜5aおよび第1窒化物半導体層6aのみを除去することによって行うことができる。これによって、窒化物半導体基板1の低転位密度領域3の表面領域に、柱部6bの両端に肩部6cを有し、柱部の両端に空隙7を有する断面略T字形状の第1窒化物半導体層6が形成される。
次に、図2(C)に示すように、保護膜5aを除去した窒化物半導体基板1上に気相成長法を用いて第2窒化物半導体層8を形成する(第5工程)。ここで、第1窒化物半導体層6のT字形状の柱部6bの両側には空隙7が形成され、さらに、その空隙7を被覆する第2窒化物半導体層8の空隙7の出口付近には凹部8aが形成されていてもよい。この第2窒化物半導体層8は活性層を含有するものである。
この第1実施形態によって、図3に示す構造の窒化物半導体素子SD1が得られる。
この窒化物半導体素子SD1は、窒化物半導体基板1の低転位密度領域3の上部に、高転位密度領域2に形成された凹部4を挟んで、断面略T字形状に形成された第1窒化物半導体層6と、第1窒化物半導体層6の上部および側部に積層された第2窒化物半導体層8とを備える。第2窒化物半導体層8には、活性層等が含まれる。
この窒化物半導体素子は、隣接した断面略T字形状の第1窒化物半導体層6の間の高転位密度領域3の上部に形成される凹部4および空洞7によって、高転位密度領域からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜が残存しないため、汚染源を生じる問題がなく、さらに、この凹部4および空洞7の形成によって、第1窒化物半導体層6や第2窒化物半導体層8の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
この窒化物半導体素子SD1における第1窒化物半導体層6および第2窒化物半導体層8の層構成の一例として、GaN系レーザ発光素子における層構成を図4に示す。
図4に示すGaN系発光素子の第1窒化物半導体層6および第2窒化物半導体層8において、11はn型窒化物半導体層、12はn型クラッド層、13はn型光ガイド層、14は活性層、15はp型光ガイド層、16はp型クラッド層を、それぞれ示す。さらに、活性層の上部には、p型キャップ層(図示せず)、p型クラッド層16の上部には、p型コンタクト層(図示せず)などが形成される。
n型窒化物半導体層11は、前記第1窒化物半導体層6または9の一部として形成される。前記n型窒化物半導体層11にn電極を形成する場合には、このn型窒化物半導体層はn型コンタクト層(図示せず)を含む。このn型コンタクト層としては、活性層のバンドギャップエネルギーより大きい組成であることが好ましく、AlGa1−jN(0≦j<0.3)が一例として挙げられる。このn型コンタクト層をクラッド層を兼用するものとして用いてもよい。また、n型コンタクト層の上にInを含有するクラック防止層を形成してもよい。前記窒化物半導体基板1が導電性基板であれば、n電極を直接基板に形成することができるため、n型コンタクト層は省略可能である。また、他の層のAl組成と膜厚によってはクラック防止層も省略可能である。
n型クラッド層12は、Alを含有していることが好ましい。また、単一層でも多層膜層(超格子構造)でもよい。n型不純物濃度は特に限定されるものではないが、好ましくは1×1017〜1×1020/cmであり、n型不純物濃度に、膜厚方向において傾斜をつけてもよい。さらに、Alの組成傾斜をつけることでキャリアを閉じ込めるクラッド層としても機能させてもよい。
n型光ガイド層13は、AlGa1−aN(0≦a≦1)よりなるn型光ガイド層を成長させる。n型光ガイド層13の膜厚は特に限定されるものではなく、任意の膜厚を選択することができる。例えば、0.15μm程度が挙げられる。この層は、キャリアを活性層に閉じ込め、かつ、光は閉じ込めない層として設けられるもので、単層または多層膜層(超格子構造)で形成させることができる。また、n型不純物をドープさせてもよい。ただし、n型光ガイド層は、活性層の組成や膜厚等によっては省略することもできる。また、レーザの発振波長が440nm以上の波長帯であれば、前記n型光ガイド層は、InGa1−aN(0≦a≦1)よりなることが好ましい。
活性層14は、単一(SQW)または多重量子井戸構造(MQW)のいずれでもよい。例えば、AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、a+b≦1)からなる井戸層と、AlInGa1−c−dN(0≦c≦1、0≦d≦1、c+d≦1)からなる障壁層とを含む量子井戸構造が挙げられる。活性層14に用いられる半導体層は、アンドープ、n型不純物ドープ、p型不純物ドープのいずれでもよいが、アンドープまたはn型不純物ドープであることが好ましい。これにより高出力の発光素子を得ることができる。さらに、井戸層をアンドープとし、障壁層をn型不純物ドープとしてもよい。これにより発光素子の出力と発光効率を高めることができる。また、井戸層にAlを含ませることで、従来のInGaNの井戸層では困難な波長域、具体的には、GaNのバンドギャップエネルギーである波長365nm付近、もしくはそれより短い波長を得ることができる。
障壁層は、例えば、n型不純物をドープする場合、その濃度は少なくとも5×1016/cm以上が好ましい。また、高出力のデバイスでは、5×1017/cm以上、1×1020/cm以下が適当である。なお、障壁層にn型不純物をドープする場合、活性層内のすべての障壁層にドープしてもよいし、一部をドープとし、一部をアンドープとすることもできる。また、活性層上にAlGa1−aN(0≦a≦1)よりなるキャップ層を形成してもよい。
p型光ガイド層15は、AlGa1−aN(0≦a≦1)で形成される。このp型光ガイド層15はアンドープとして成長させることが好ましいが、Mgをドープさせてもよい。また、n型光ガイド層と同様に、単層または多層膜層(超格子構造)で形成させることができる。さらに、p型光ガイド層15は、活性層14の組成や膜厚等によっては省略することもできる。また、レーザの発振波長が440nm以上の波長帯であれば、前記n型光ガイド層は、InGa1−aN(0≦a≦1)よりなることが好ましい。
p型クラッド層16は、活性層14のバンドギャップエネルギーより大きい組成を有し、活性層14へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されず、その一例として、AlGa1−kN(0≦k<1)が挙げられる。p型クラッド層16のp型不純物濃度は、1×1018〜1×1021/cmが適当である。p型不純物濃度が上記の範囲にあると、結晶性を低下させることなくバルク抵抗を低下させることができる。p型クラッド層は、単一層でも多層膜層(超格子構造)でもよい。多層膜層の場合、上記のAlGa1−kNと、それよりバンドギャップエネルギーの小さい窒化物半導体層とからなる多層膜層であればよい。例えば、バンドギャップエネルギーの小さい層としては、n型クラッド層の場合と同様に、InGa1−lN(0≦l<1)、AlGa1−mN(0≦m<1、m>l)が挙げられる。また、p型クラッド層16がバンドギャップエネルギーの大きい層と、バンドギャップエネルギーの小さい層からなる多層膜層である場合、バンドギャップエネルギーの大きい層および小さい層の少なくともいずれか一方にp型不純物をドープさせてもよい。バンドギャップエネルギーの大きい層および小さい層の両方にドープする場合は、ドープ量は同一でも異なってもよい。
次に、p型クラッド層16の上にp型コンタクト層を形成した後、p型クラッド層16の途中、p型クラッド層16とp型光ガイド層15との界面、p型光ガイド層15の途中等から上の領域にリッジを形成するとともに、p型コンタクト層の表面にp電極の形成、さらに、そのp電極と電気的に接続するパッド電極などを形成する。また、n型窒化物半導体層11のn型コンタクト層(図示せず)の表面にn電極を形成するとともに、このn電極と電気的に接続するパッド電極(図示せず)を形成する。
そして、熱処理による電極の合金化、光導波路の形成、等の処理を行った後、凹部4に沿って、一辺が150〜1000μm程度の四角形または多角形のチップに分割および/または劈開して、劈開面を共振器面とする発光素子が得られる。
次に、本発明の方法の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、高転位密度領域2の表面領域に凹部4を有する窒化物半導体基板を準備する工程(第1工程)、ならびに凹部4およびその近傍を被覆する保護膜5aを形成する工程(第2工程)の各工程(図1(B)〜(D)に示す工程)は、前記第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
また、図5(A)〜(C)は、本発明の方法の第2実施形態における保護膜5aの形成以後の主要工程を順を追って示す図である。
第2実施形態においては、凹部4およびその近傍を被覆する保護膜5aを形成した後、図5(A)に示すように、上部に保護膜5aと膜厚が略同一の第1窒化物半導体層9を形成する(第3工程)。このとき、保護膜5aによって被覆されていない窒化物半導体基板1の表面には保護膜5aと膜厚が略同一の第1窒化物半導体層9が形成され、また、保護膜5aの上には、高転位密度領域2および保護膜5aの上に形成されるため、高転位密度領域2からの転位の伝播および保護膜5aとの格子不整合等に起因して結晶性に劣る窒化物半導体で構成される第1窒化物半導体層9aが形成される。この第1窒化物半導体層9aは、後工程で保護膜5aととともに除去される。第1窒化物半導体層9の形成は、前記第1実施形態における第1窒化物半導体層6の形成と同様に気相成長法によって行うことができる。また、第1窒化物半導体層9の組成および窒化物半導体基板1との間に介設する下地層や金属層、さらに、第1窒化物半導体層9の総膜厚等は、第1実施形態と同様である。
次に、図5(B)に示すように、保護膜5aおよび第1窒化物半導体層9aを除去する(第4工程)。保護膜5aおよび第1窒化物半導体層9aの除去は、例えば、BFHや他の酸溶液、ドライエッチング等の選択比を利用して保護膜5aおよび第1窒化物半導体層9aのみを除去することによって行うことができる。これによって、窒化物半導体基板1の低転位密度領域3の表面領域にのみ、凹部4の側縁から離隔して第1窒化物半導体層9が形成される。
次に、図5(C)に示すように、保護膜5aおよび第1窒化物半導体層9aを除去した窒化物半導体基板1上に気相成長法を用いて第2窒化物半導体層10を形成する(第5工程)。この第2窒化物半導体層10は活性層を含有するものである。また、図5(C)に示すように、窒化物半導体基板1の上面の低転位密度領域上に第2窒化物半導体層10に被覆された領域10aがあり、その内側に第1窒化物半導体層9が形成されている。第2窒化物半導体層10は、窒化物半導体基板の上面の低転位密度領域上、および第1窒化物半導体層6上に形成されている。このような構造であれば、窒化物半導体基板1の高転位密度領域からの転位の伝播が第2窒化物半導体層10に含まれる光導波路領域、特に活性層に及ぶことを抑止することができる。
この第2実施形態によって、図6に示す構造の窒化物半導体素子SD2が得られる。
この窒化物半導体素子SD2は、窒化物半導体基板1の低転位密度領域3の上部に、高転位密度領域2に形成された凹部4を挟んで、凹部4の側縁から離隔して、低転位密度領域3の表面領域にのみ積層された第1窒化物半導体層9と、第1窒化物半導体層9の上部および側部に積層された第2窒化物半導体層10とを備える。第2窒化物半導体層10には、活性層等が含まれる。
この窒化物半導体素子SD2は、凹部4の側縁から離隔して、低転位密度領域3の表面領域にのみ積層された第1窒化物半導体層9を有するため、高転位密度領域2からの転位の成長が遮断されるとともに、この部位にSiO等の成長抑制膜が残存しないため、汚染源を生じる問題がなく、さらに、第1窒化物半導体層9や第2窒化物半導体層10の形成によって生じる応力を緩和することができ、応力の集中によるクラックの発生等を防止することができる。
この窒化物半導体素子SD2における第1窒化物半導体層9および第2窒化物半導体層10の層構成は、第1実施形態における第1窒化物半導体層6および第2窒化物半導体層8の層構成と同様である。
(A)〜(D)は、本発明の第1実施形態における第1工程および第2工程を順を追って説明する図である。 (A)〜(C)は、本発明の第1実施形態における第3工程〜第5工程を順を追って説明する図である。 本発明の第1実施形態による窒化物半導体素子の構成を示す断面模式図である。 本発明の第1実施形態による窒化物半導体素子における第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層の層構成の一例を示す断面模式図である。 (A)〜(C)は、本発明の第2実施形態における主要工程を順を追って説明する図である。図である。 本発明の第2実施形態による窒化物半導体素子における第1窒化物半導体層および第2窒化物半導体層の層構成の一例を示す断面模式図である。
符号の説明
1 窒化物半導体基板
2 高転位密度領域
3 低転位密度領域
4 凹部
5 膜
5a 保護膜
6 第1窒化物半導体層
8 第2窒化物半導体層
9 第1窒化物半導体層
9a 保護膜
10 第2窒化物半導体層

Claims (8)

  1. 表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板を用いる窒化物半導体素子の製造方法であって、
    前記高転位密度領域を有する表面領域に凹部を有する窒化物半導体基板を準備する第1工程と、
    前記凹部およびその近傍を被覆する保護膜を形成する第2工程と、
    前記窒化物半導体基板の表面に第1窒化物半導体層を形成する第3工程と、
    前記保護膜を除去する第4工程と、
    前記第1窒化物半導体層の上部に、活性層を含む第2窒化物半導体層を形成する第5工程と、
    を含む窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 前記第3工程が、前記保護膜の側端と、前記保護膜によって被覆されていない前記窒化物半導体基板の表面とを被覆する断面略T字形状の第1窒化物半導体層を形成する工程である請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  3. 前記第3工程が、前記保護膜と膜厚が略同一の前記第1窒化物半導体層を前記保護膜によって被覆されていない前記窒化物半導体基板の表面に形成する工程である請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  4. 表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板と、
    前記窒化物半導体基板の前記高転位密度領域に形成された凹部と、
    前記窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に断面略T字形状に形成された第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、
    を備える窒化物半導体素子。
  5. 表面から裏面に貫通する高転位密度領域と、前記高転位密度領域よりも結晶欠陥が少ない低転位密度領域とを有する窒化物半導体基板と、
    前記窒化物半導体基板の前記高転位密度領域に形成された凹部と、
    前記窒化物半導体基板の前記凹部およびその近傍を除く前記低転位密度領域の上部に形成された第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層の上部および側部に積層された、活性層を含む第2窒化物半導体層と、
    を備える窒化物半導体素子。
  6. 前記第2窒化物半導体層は、前記窒化物半導体基板の前記低転位密度領域の上部を被覆している請求項4または請求項5に記載の窒化物半導体素子。
  7. 前記第2窒化物半導体層は、前記窒化物半導体基板の前記凹部を被覆している請求項4または請求項5に記載の窒化物半導体素子。
  8. 前記第1窒化物半導体層は、前記断面略T字形状の柱部の両側に空隙を有している請求項4に記載の窒化物半導体素子。
JP2007071114A 2007-03-19 2007-03-19 窒化物半導体素子およびその製造方法 Active JP4973261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071114A JP4973261B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 窒化物半導体素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071114A JP4973261B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 窒化物半導体素子およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008235466A JP2008235466A (ja) 2008-10-02
JP4973261B2 true JP4973261B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39907938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007071114A Active JP4973261B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 窒化物半導体素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4973261B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5636813B2 (ja) * 2010-08-23 2014-12-10 三菱電機株式会社 光素子

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3589200B2 (ja) * 2000-06-19 2004-11-17 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体基板及びその製造方法、並びにその窒化物半導体基板を用いた窒化物半導体素子
JP2004059363A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化物半導体結晶の製造方法
JP4093064B2 (ja) * 2003-01-17 2008-05-28 住友電気工業株式会社 埋め込み基板結晶製造方法および埋め込み基板結晶
JP5013661B2 (ja) * 2004-03-31 2012-08-29 三洋電機株式会社 窒化物系半導体素子の製造方法及び窒化物系半導体素子
JP4322187B2 (ja) * 2004-08-19 2009-08-26 シャープ株式会社 窒化物半導体発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008235466A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101199114B1 (ko) 반도체 레이저 소자
JP5146481B2 (ja) ナイトライド系iii−v族化合物半導体装置、及び半導体装置の製造方法
JP4963060B2 (ja) 窒化物系半導体レーザ素子及びその製造方法
JP5028640B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
KR101375433B1 (ko) 질화물 반도체 레이저 소자의 제조 방법 및 질화물 반도체레이저 소자
US7745839B2 (en) Double wavelength semiconductor light emitting device and method of manufacturing the same
JP2006165407A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2010272593A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP2008226865A (ja) 半導体レーザダイオード
JP2008300802A (ja) 半導体レーザ素子およびその製造方法
JP5273459B2 (ja) 半導体レーザの製造方法
JP2008117902A (ja) 窒化物半導体素子の製造方法
JP2007324582A (ja) 集積型半導体発光装置およびその製造方法
JP2006093682A (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JP4973261B2 (ja) 窒化物半導体素子およびその製造方法
JP2009164234A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2007184644A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2009277844A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2009212343A (ja) 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
JP2007324578A (ja) 集積型半導体発光装置およびその製造方法
JP2009088270A (ja) 半導体素子の製造方法
JP5277762B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子の製造方法及び窒化物半導体レーザ素子
JP7363917B2 (ja) 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法
JP2013074278A (ja) 窒化物半導体基板及びその製造方法、並びにそれを用いた窒化物半導体発光素子
JP5521352B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4973261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250