JP2009277844A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力を緩和する。
【解決手段】GaN系半導体基板10上に配置され、n型GaN系クラッド層14と、n型GaN系ガイド層16と、活性層18と、p型GaN系ガイド層22と、電子ブロック層20と、p型GaN系クラッド層26と、p型GaN系クラッド層のすべてまたは一部を除去し、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16若しくはn型GaN系クラッド層14の一部若しくは全部を除去して形成した第2段差領域とを備え、第1段差領域によって、電流狭窄構造を形成するとともに、第2段差領域の一部によって、活性層18をほぼ中心としてレーザ共振器を形成する窒化物半導体レーザ素子25。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体レーザ素子に関し、特に、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力を緩和した窒化物半導体レーザ素子に関する。
III族窒化物半導体とは、III−V族半導体においてV族元素として窒素を用いた半導体である。窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)が代表例である。一般には、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)と表わすことができ、窒化インジウム系半導体またはGaN系半導体と呼ばれる。
c面を主面とするGaN系半導体基板上にIII族窒化物半導体を有機金属化学的気相成長法(MOCVD:Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)によって成長させる窒化物半導体の製造方法が知られている。この方法を適用することにより、n型層およびp型層を有するGaN系半導体積層構造を形成することができ、この積層構造を利用した発光デバイスを作製できる。
青色や緑色といった青紫波長のレーザ光源は、DVDに代表される光ディスクへの高密度記録、画像処理、医療機器、計測機器などの分野で活用されるようになってきている。このような短波長レーザ光源は、例えば、GaN系半導体を用いたレーザダイオードで構成されている。
GaN系半導体レーザ素子は、c面を主面とするGaN系半導体基板上に、III族窒化物半導体をMOCVD法によって成長させて製造される。より具体的には、従来の窒化物半導体レーザ素子は、窒化物半導体基板上に、MOCVD法によって、例えば、AlGaN単膜、もしくは、AlGaN/GaN超格子構造よりなるn型クラッド層、InGaN(もしくはGaN)よりなるn型 ガイド層、InGaNよりなる活性層(発光層)、InGaN(もしくは、GaN)よりなるp型ガイド層、AlGaNからなる電子ブロック層、AlGaN単膜もしくは、AlGaN/GaNの超格子構造よりなるp型クラッド層、AlInGaN層などよりなるp型コンタクト層が順に成長され、これらの半導体層からなる半導体積層構造が形成される。活性層では、n型層から注入される電子とp型層から注入される正孔との再結合による発光が生じる。その光は、n型AlGaNクラッド層およびp型AlGaNクラッド層の間に閉じ込められ、半導体積層構造の積層方向と垂直な方向に伝搬する。その伝搬方向の両端に共振器端面が形成されており、この一対の共振器端面間で、誘導放出を繰り返しながら光が共振増幅され、その一部がレーザ光として共振器端面から出射される(例えば、特許文献1、非特許文献1および2参照。)。
活性層として、井戸層(ウェル層)をウェル層よりもバンドギャップの大きなバリア層(障壁層)でサンドイッチ状に複数層挟んだ多重量子井戸(MQW:Multi-Quantum Well)構造が採用可能である(例えば、特許文献2参照。)。
一般に、InGaN・GaN・AlGaNは格子定数が違うため、各層を積層することにより、応力が発生する。
窒化物レーザでは、クラッド層としてAlGaNを使う他、n層からの電子をブロックする目的で、高Al組成のp型AlGaN層も使われる。このAlGaN層とGaN層の界面には、格子不整合による応力が発生している。この結果、窒化物半導体レーザ素子の電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力が発生している。
特に、ストライプ領域は、それ以外の領域に対して、凸構造となっているため、ストライプ側面とエッチンングされた底面の交わる領域(ストライプの段差角部)には大きな応力が発生していると考えられる。この応力がきっかけとなって、素子駆動中に欠陥が発生し、素子の信頼性を低下させる。
特開平10−284802号公報 特開2004−55719号公報 ティー・タケウチ(T. Takeuchi)、他著、"ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス、第39巻(Jap. J. Appl. Phys. 39)"、2000年、p.413−416 エイ・チャクラボルティ(A. Chakraborty)、他著、"ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス、第44巻(Jap. J. Appl. Phys. 44)"、 2005年、L173
本発明者は、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力を緩和させる目的で、ストライプ状の凸部の他に、この領域を含んだそれよりも広い幅のストライプ状の段差を設けることが、有効であることを見出した。すなわち、本発明者は、チップ上に、Alを含むGaN系半導体層を除去した部分を、共振器に対して、平行に作成することにより、窒化物半導体レーザ素子のストライプの段差角部に集中する応力を緩和することができることを見出した。
本発明の目的は、電流狭窄・光閉じ込め用のレーザストライプの段差角部に集中する応力を緩和し、素子の信頼性が向上した窒化物半導体レーザ素子を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、GaN系半導体基板と、前記GaN系半導体基板上に配置され、n型不純物がドープされたn型GaN系クラッド層と、前記GaN系クラッド層上に配置され、n型不純物がドープされ、前記n型GaN系クラッド層よりもバンドギャップの小さいn型GaN系ガイド層と、前記n型GaN系ガイド層上に配置された活性層と、前記活性層上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系ガイド層と、前記p型GaN系ガイド層上に配置された電子ブロック層と、前記電子ブロック層上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系クラッド層と、前記p型GaN系クラッド層のすべてまたは一部を除去し、前記p型GaN系ガイド層上にレーザストライプを形成する第1段差領域と、前記レーザストライプの延伸方向と平行方向に、前記n型GaN系ガイド層を除去して形成した第2段差領域とを備え、前記第1段差領域によって、電流狭窄構造を形成するとともに、前記第2段差領域の一部によって、前記活性層をほぼ中心としてレーザ共振器を形成する窒化物半導体レーザ素子が提供される。
本発明によれば、ストライプ状の段差を2段階にすることで、電流狭窄・光閉じ込め用のレーザストライプの段差角部に集中する応力を緩和させ、素子の信頼性が向上した窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下において、同じブロックまたは要素には同じ符号を付して説明の重複を避け、説明を簡略にする。図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
(素子構造)
本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25であって、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16を除去して形成した第2段差領域とを備える模式的鳥瞰構造は、図1に示すように表表される。
また、別の構造例であって、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系クラッド層14の一部若しくは全部を除去して形成した第2段差領域とを備える模式的鳥瞰構造は、図2に示すように表表される。
本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25は、図1の鳥瞰図に模式的に示すように、GaN系半導体基板10と、GaN系半導体基板10上に配置され、n型不純物がドープされたn型GaN系バッファ層12と、n型GaN系バッファ層12上に配置され、n型不純物がドープされたn型GaN系クラッド層14と、GaN系クラッド層14上に配置され、n型不純物がドープされ、n型GaN系クラッド層14よりもバンドギャップの小さいn型GaN系ガイド層16と、n型GaN系ガイド層16上に配置された活性層18と、活性層18上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系ガイド層22と、p型GaN系ガイド層22上に配置された電子ブロック層20と、記電子ブロック層20上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系クラッド層26と、p型GaN系クラッド層26のすべてまたは一部を除去し、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16を除去して形成した第2段差領域とを備える。
なお、n型GaN系クラッド層14およびp型GaN系クラッド層26には、アルミニウム(Al)が含まれていてもよい。
第1段差領域によって、電流狭窄構造を形成されるとともに、第2段差領域の一部によって、活性層18をほぼ中心としてレーザ共振器が形成される。レーザ共振器は、第1段差領域の下側に形成されるためである。
さらに、本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25は、図2の鳥瞰図に模式的に示すように、第2段差領域は、n型GaN系クラッド層14の一部若しくは全部を除去して形成されていてもよい。
また、図1および図2において、n型GaN系クラッド層14上に配置される絶縁膜24は、素子構造を明確に示すために、図示を省略している。また、p型GaN系ガイド層22、活性層18およびn型GaN系ガイド層16の側壁部に配置される絶縁膜24も同様に、図示を省略している。
第1段差領域において、第1段差領域の高さは、第2段差領域の高さよりも小さいことが、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプ段差角部(第1段差領域)に集中する応力を緩和し、素子の信頼性を向上する上で有効である。
第1段差領域において、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さは、第2段差領域において、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さよりも十分に小さいことが、第1段差領域に集中する応力を緩和し、素子の信頼性を向上する上で有効である。
活性層18は、バリア層として、InzGa1-zN層(0≦z<1)、ウェル層としてInuGa1-uN層(0≦z<u≦1)のMQW構造を備えていてもよい。
n型GaN系クラッド層14は、Alを含む窒化物半導体を含む超格子構造を備えていてもよい。
n型GaN系ガイド層16は、AlxInyGa1-x-yN(0≦x,0≦y,x+y≦1)で構成されていてもよい。
電子ブロック層20は、AlyGa1-yN層(0<y≦1) で構成されていてもよい。
活性層18を構成するMQW構造のペア数は3以下であることが注入された電子−正孔の再結合効率を高める上で望ましい。
p型クラッド層26はパターニングされてエッチングにより除去され、図1および図2に示すように、パターニングされたp型クラッド層26の一部は、レーザストライプ80の延伸方向に沿って、ストライプ状に配置される。さらにp型クラッド層26上には、レーザストライプ80の延伸方向に沿って、p型GaN系コンタクト層28が配置される。
また、p型GaN系ガイド層22の平坦部および側壁部上およびp型GaN系コンタクト層28の側壁部上に配置された絶縁膜24を備える。絶縁膜24は、ストライプ状に配置されたp型GaN系コンタクト層28の上面において窓開けされている。この窓開けされた開口部において、p型GaN系コンタクト層28は、p側オーミック電極30と接触している。
p側オーミック電極30は、ストライプ状に配置されたp型クラッド層26およびp型GaN系コンタクト層28の側壁部を絶縁膜24を介して被覆しており、レーザストライプ80の延伸方向に沿って、ストライプ状に配置されている。
絶縁膜24上およびレーザストライプ80の延伸方向に沿って、ストライプ状に配置されるp側オーミック電極30上にはp側電極32が配置され、p側電極32が配置される面と対向する裏面側のGaN系半導体基板10上には、n側電極40が配置される。
(応力)
―弾性定数―
例えば、Al0.1Ga0.9N層のa軸方向の格子定数は、GaNのa軸方向の格子定数3.1892よりも0.25%ほど小さいため、Al0.1Ga0.9N層には、成長中に引張り応力が働く。弾性体に力(単位面積当たりの力=応力)を加わると、弾性体は歪む。このときの応力と歪みとの関係を与えるのが、弾性定数、或いは弾性スティフネス定数である。弾性体が三次元構造であると、この弾性定数は、テンソル量として取り扱う必要がある。ここで、Tij,cijkl,eklをそれぞれ応力(Pa)、歪み、弾性定数(Pa)とすると、次式の関係が成立する。
ij=cijkl・ekl (1)
i,j,k,lは、直角座標系では、1,2,3,4で表記できる。例えば、六方晶系では、c11,c12,c33,c44で、表記することができる。
―ヤング率―
ヤング率は、弾性定数を簡単に1次元で考えたものである。長さlの弾性体を長さ方向に力Fを加えたときに、その長さがΔlだけ伸びたとする。このとき、その断面積をSとすると、応力は、F/S、歪みは、Δl/lであることから、次式が成立する。
F/S=χ・(Δl/l) (2)
このとき、比例定数χが、ヤング率(Pa)で定義される。このヤング率は、結晶の対称性を考慮して計算すると、弾性定数cijklを用いて表すことができる。
―ポアソン比―
弾性体に一次元方向、例えば、長さ方向に応力が加わったとき、それと直角な方向にも変形する。例えば、引張り応力、或いは圧縮応力が加わると、それと直角な方向に、それぞれ、縮み、或いは膨張する。長さがΔlだけ伸びたとき、幅がwからΔwだけ垂直方向に縮んだとき、ポアソン比σを(単位、無次元)は、次式で定義される。
σ=(Δw/w)/(Δl/l) (3)
このポアソン比も、ヤング率と同様に、結晶の対称性を考慮して計算すると、弾性定数cijklを用いて表すことができる。
(n型GaN系バッファ層)
n型GaN系バッファ層12は、例えばn型不純物としてシリコン(Si)がドープされたGaN層で形成され、厚さは、例えば、約2000nm程度以下である。
(n型GaN系クラッド層)
n型GaN系クラッド層14は、例えばn型不純物としてSiがドープされたAlwGa1-wN層(0≦w≦1)で形成される。Alの組成比wは、約0.06程度であり、厚さは、例えば、約1300nm程度である。具体的には、Al0.06Ga0.94N層の単層を約1300nm程度形成してもよい。ここで、Al0.06Ga0.94N層の単層のヤング率は、例えば、約159.5GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
なお、n型GaN系クラッド層14は超格子構造を備えていてもよい。例えば、厚さ約2.5nm程度のGaN層と、厚さ約2.5nm程度のAl0.12Ga0.88N層からなるGaN層/Al0.12Ga0.88N層のペアを約260ペア数程度繰り返して、約1300nm程度の超格子構造を形成してもよい。ここで、超格子構造を構成するGaN層のヤング率は、例えば、約150GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度であり、Al0.12Ga0.88N層のヤング率は、例えば、約169GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(n型GaN系ガイド層)
n型GaN系ガイド層16は、例えばn型不純物としてSiがドープされたGaN層で形成され、厚さは、例えば、約70nm程度である。n型GaN系クラッド層14よりもバンドギャップは小さい。n型GaN系ガイド層16のヤング率は、例えば、約150GPa程度であり、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(活性層)
活性層18は、バリア層として、InzGa1-zN層(0≦z<1)、ウェル層としてInuGa1-uN層(0≦z<u≦1)を有するMQW構造からなる。バリア層を形成するInzGa1-zN層(0≦z<1)のInの組成比zは、例えば約0.01程度であり、厚さは、例えば約約7〜18nm程度、望ましくは、約16.5nm程度である。、一方ウェル層を形成するInuGa1-uN層(0≦z<u≦1)のInの組成比uは、例えば約0.07程度であり、厚さは、例えば約約2〜3nm程度、望ましくは、約2.8nm程度である。p型活性層18を構成するMQW構造のペア数は3以下であることがキャリアの閉じ込め効果を高める上では有効である。p型不純物としては、例えば、マグネシウム(Mg)がドープされている。バリア層およびウェル層のヤング率は、例えば、約150GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(p型GaN系ガイド層)
p型GaN系ガイド層22は、例えばp型不純物としてマグネシウム(Mg)がドープされたGaN層で形成され、p型GaN系ガイド層22の厚さは、例えば、約30nm〜108nm程度である。厚さ108nmのp型GaN系ガイド層22のヤング率は、例えば、約150GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。なお、p型GaN系ガイド層22は、光ガイド層としての効果を備えていれば良く、p型GaN系層の代わりに、例えば、アンドープのInβGa1-βN層(0≦β<1)として形成しても良い。この場合、Inの組成比βは、例えば約0.02程度であり、同様に、厚さは、例えば、約30nm〜108nm程度である。なお、通常、p型GaN系ガイド層22の厚さとn型GaN系ガイド層16の厚さは等しい。このように設定することによって、出力端面から出力されるレーザ光のファーフィールドパターン(FFP:Far-field Pattern)を良好にすることができる。
(電子ブロック層)
電子ブロック層20は、例えばp型不純物としてMgがドープされたAlvGa1-vN層(0<v≦1)により形成することができる。厚さは、例えば、約3nm〜20nm程度であり、望ましくは、約7nm〜14nm程度である。Alの組成比vは、一定値、例えば約0.25程度である。電子ブロック層20のヤング率は、例えば、約190GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(応力緩和層)
電子ブロック層20とp型GaN系クラッド層との間には、応力緩和層を備えていてもよい。応力緩和層には、例えば、p型不純物としてMgがドープされたInvGa1-vN層(0≦v≦1)により形成することができる。応力緩和層の厚さは、例えば、約30nm〜50nm程度である。望ましいInの組成比vは、例えば約0.02程度である。なお、応力緩和層は、v=0の場合に相当するp型GaN層であってもよい。電子ブロック層20とp型GaN系ガイド層22との間の界面に発生するGaAlN/GaNの格子定数不整合に伴う応力を応力緩和層を形成することによって、p型GaN系ガイド層22と応力緩和層の両側に分散することができる。
(p型クラッド層)
p型クラッド層26は、例えば、p型不純物としてMgがドープされ、バリア層としてAlwGa1-wN層(0≦w≦1)、ウェル層としてGaN層を有するMQW構造からなる。バリア層を形成するAlwGa1-wN層(0≦w≦1)のAlの組成比wは、例えば約0.12程度である。p型クラッド層26を構成するMQW構造のペア数は例えば、約90程度であることが結晶性の向上の点で望ましい。具体的には、例えば、厚さ約2.5nm程度のGaN層と、厚さ約2.5nm程度のAl0.12Ga0.88N層からなるGaN層/Al0.12Ga0.88N層のペアを約90ペア数程度繰り返して、約450nm程度のMQW構造を形成してもよい。ここで、MQW構造を構成するGaN層のヤング率は、例えば、約150GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度であり、Al0.12Ga0.88N層のヤング率は、例えば、約169GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(p型GaN系コンタクト層)
p型GaN系コンタクト層28は、例えば、p型不純物としてMgがドープされたGaN層で形成され、厚さは、例えば、約60nm程度である。p型GaN系コンタクト層28のヤング率は、例えば、約150GPa程度、ポアソン比は、例えば、約0.38程度である。
(絶縁膜)
絶縁膜24は、例えば、ZrO2で形成され、厚さは、例えば約200nm程度である。
絶縁膜24としては、他には、Al23、SiO2、TiO2、Ta25、Nb25、AlN、SiN、AlON、SiON、AlNα(0<α<1)若しくはこれらの積層膜などを適用することができる。
(電極構造)
また、p側オーミック電極30は、p型コンタクトメタルとも呼ばれ、例えば、Pd/Auで形成される。Pd/Auの厚さは、例えば約10nm/50nm程度である。
また、p側電極32は、p型パッドメタルとも呼ばれ、例えば、Ti/Auで形成される。Ti/Auの厚さは、例えば約50nm/500nm程度である。
また、n側電極40は、例えば、Al/Pt/Au若しくはAl/Ti/Auなどで形成される。Al/Pt(Ti)/Auの厚さは、例えば、約100nm/10nm/200nm程度である。
(応力の解析結果)
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプの幅をL、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA2として、第2段差領域の段差深さB1をn型GaN系クラッド層14の上面近傍に設定した模式的断面構造は、図3に示すように表される。
同様に、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA2として、第2段差領域の段差深さB2をn型GaN系バッファ層12の上面近傍に設定した模式的断面構造は、図4に示すように表される。
同様に、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA1(>A2)として、第2段差領域の段差深さB1をn型GaN系クラッド層14の上面近傍に設定した模式的断面構造は、図5に示すように表される。
同様に、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA1(>A2)として、第2段差領域の段差深さB2をn型GaN系バッファ層12の上面近傍に設定した模式的断面構造は、図6に示すように表される。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力の解析に適用する構造を図8に示す。すなわち、図8(a)は、図3に対応し、D=約578nm程度,A1=約2000nm程度、B1=約191nm程度の場合、図8(b)は、図4に対応し、D=約578nm程度,A1=約2000nm程度、B2=約1491nm程度の場合、図8(c)は、図5に対応し、D=約578nm程度,A1=約4000nm程度、B1=約191nm程度の場合、図8(d)は、図6に対応し、D=約578nm程度,A1=約4000nm程度、B2=約1491nm程度の場合をそれぞれ示している。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のレーザストライプ80の第1段差領域の段差角部に集中する応力の解析結果は、図7に示すように表される。すなわち、図7(a)は、図3に対応する場合、図7(b)は、図4に対応する場合、図7(c)は、図5に対応する場合、図7(d)は、図6に対応する場合に該当している。図7に示すように、応力の解析結果によると、図7(a)の構造では、1.9606GPaであるのに対して、図7(b)の構造では、0.29127GPaと大幅に減少した結果が得られている。図7(c)の構造では、1.9015GPaであるのに対して、図7(d)の構造では、0.85092GPaに減少した結果が得られている。図7(a)と図7(b)の比較、および図7(c)と図7(d)の比較結果より明らかなように、第2段差部の深さBが深い(B2>B1)方が、第1段差領域の段差角部に集中する応力の低減交果が見られる。また、図7(b)と図7(d)の比較結果より明らかなように、第1段差領域において、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さAが小さい(A2<A1)方が、第1段差領域の段差角部に集中する応力の低減交果が見られる。逆に、凸部全体として、面内収縮するため、活性層18への圧縮応力が大きくなる。
また、第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25の構造上第1段差領域において、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さAは、第2段差領域において、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さC(図示省略)よりも十分に小さい。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、第2段差領域の段差角部に集中する応力の解析結果は、図9に示すように表される。すなわち、図9(a)は、図3に対応する場合、図9(b)は、図4に対応する場合、図9(c)は、図5に対応する場合、図9(d)は、図6に対応する場合をそれぞれ示している。
図9に示すように、応力の解析結果によると、第2段差領域の段差角部の内側/外側で、図9(a)の構造では、0.035087GPa/0.010129GPaであるのに対して、図9(b)の構造では、4.5683GPa/3.1598GPaと大幅に増大した結果が得られている。図9(c)の構造でも、0.03919GPa/0.0085477GPaであるのに対して、図9(d)の構造では、5.2832GPa/3.6600GPaと大幅に増大した結果が得られている。図9(a)と図9(b)の比較、および図9(c)と図9(d)の比較結果より明らかなように、第2段差領域の段差深さBを、n型GaN系クラッド層14までエッチングした場合(B=B2)、第1段差領域の角部への応力が小さくなる分、第2段差領域の角部への応力は大きくなる。すなわち第1段差領域の角部よりも第2段差領域の角部に応力が集中する。しかも、凸部よりも上のAlGaN膜厚が大きいことなどから、第1段差領域の角部への応力よりも、第2段差領域の角部への応力は大きくなる。
(比較例)
本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面構造図であって、レーザストライプが1段の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD1=約285nm程度で、p型GaN系クラッド層26の途中まで形成された構造例は、図10に示すように表される。
同様に、レーザストライプが1段の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD2=約517nm程度で、p型AlGaN電子ブロック層20の途中まで形成された構造例は、図11に示すように表される。
同様に、レーザストライプが1段の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD3=約524nm程度で、p型AlGaN電子ブロック層20の下部近傍まで形成された構造例は、図12に示すように表される。
同様に、レーザストライプが1段の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD4=約600nm程度で、p型GaNガイド層22の下部近傍まで形成された構造例は、図13に示すように表される。。
比較例に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力の解析結果は、図14に示すように表される。すなわち、図14(a)は、図10に対応する場合、図14(b)は、図11に対応する場合、図14(c)は、図12に対応する場合、図14(d)は、図13に対応する場合にそれぞれに該当している。図14に示すように、応力の解析結果によると、図14(a)の構造では、2.5719GPaであるのに対して、図14(b)の構造では、4.564GPaと大幅に増加した結果が得られている。図14(c)の構造では、2.1756GPaであるのに対して、図14(d)の構造では、1.8394GPaに減少した結果が得られている。図14(a)〜図14(d)の比較結果より明らかなように、段差部の深さD2=約517nm程度で、p型AlGaN電子ブロック層20の途中まで形成された構造例が最も応力が高い。段差深さDがp型AlGaN電子ブロック層20よりも深い場合には、図14(c)と図14(d)の比較結果より明らかなように、段差部の深さDが深い(D4>D3)方が、段差角部に集中する応力の低減交果が見られる。
(製造方法)
本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程は、図15乃至図23に示すように表される。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、n型GaN系クラッド層14を除去して形成した第2段差領域とのSEM写真は、図24(a)に示すように表され、第2段差領域の拡大されたSEM写真は、図24(b)に示すように表される。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプ80の凸部のSEM写真は、図25(a)に示すように表され、図25(a)の拡大写真は、図25(b)に示すように表される。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法は、GaN系半導体基板10を準備する工程と、GaN系半導体基板10上に、n型不純物がドープされたn型GaN系クラッド層14を形成する工程と、GaN系クラッド層14上に、n型不純物がドープされ、n型GaN系クラッド層14よりもバンドギャップの小さいn型GaN系ガイド層16を形成する工程と、n型GaN系ガイド層16上に活性層18を形成する工程と、活性層18上に、p型不純物がドープされたp型GaN系ガイド層22を形成する工程と、p型GaN系ガイド層22上に電子ブロック層20を形成する工程と、電子ブロック層20上に、p型不純物がドープされたp型GaN系クラッド層26を形成する工程と、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成するために、p型GaN系クラッド層26のすべてまたは一部を除去して第1段差領域を形成する工程と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16を除去して第2段差領域を形成する工程とを有する。
第1段差領域によって、電流狭窄構造が形成されるとともに、第2段差領域の一部によって、活性層18をほぼ中心としてレーザ共振器が形成されている。
第2段差領域を形成する工程は、n型GaN系クラッド層14の一部若しくは全部を除去する工程を有していてもよい。
活性層18には、バリア層として、InzGa1-zN層(0≦z<1)、ウェル層としてInuGa1-uN層(0≦z<u≦1)のMQW構造を形成してもよい。
n型GaN系クラッド層14には、Alを含む窒化物半導体を含む超格子構造を形成してもよい。
n型GaN系ガイド層16には、AlXInYGa1-X-YN(0≦X,0≦Y,X+Y≦1)層を形成してもよい。
前記電子ブロック層20とp型GaN系クラッド層26との間の電子ブロック層20上に応力緩和層を形成する工程を有していてもよい。
応力緩和層には、InxGa1-xN層(0≦x≦1)を形成してもよい。
電子ブロック層には、AlyGa1-yN層(0<y≦1)を形成してもよい。
第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法は、さらに、半導体ウェハにおいて、窒化物半導体レーザ素子のチップを複数個並列に、レーザストライプ80の延伸方向に垂直な方向に、アレイ状に配列する工程と、窒化物半導体レーザ素子のレーザストライプ80の端面を劈開する工程とを有する。
また、劈開面には、保護膜を形成する工程を有していてもよい。
例えば、保護膜は、スパッタリングにより形成される。なお、保護膜の形成工程は、スパッタリングに限るものではなく、CVD法、真空蒸着法、原子層エピタキシャル成長(ALD:Atomic Layer Deposition)法、分子線エピタキシャル成長(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法、分子層エピタキシャル成長(MLE:Molecular Layer Epitaxy)法、イオンビームスパッタリング法などを適用することもできる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法を説明する。
(a)まず、図15に示すように、GaN系半導体基板10を準備する。GaN系半導体基板10の厚さは、例えば、300μm程度である。面方位は、c面、c面以外、すなわち、a面、m面等の非極性(ノンポーラ)面、または半極性(セミポーラ)面を主面とする。非極性面または半極性面を主面とするGaN系半導体基板10によってp型層およびn型層を有する発光デバイスを作製すると、強い偏光状態の発光が可能である。
(b)次に、図15に示すように、GaN系半導体基板10上に、n型GaN系バッファ層12、n型GaN系クラッド層14、n型GaN系ガイド層16、活性層18、p型GaN系ガイド層22、電子ブロック層20、p型クラッド層26およびp型GaN系コンタクト層28を、順次形成する。これらの層の形成方法としては、MOCVD法を適用することができる。あるいは、ALD法、MBE法、MLE法、スパッタリング法なども適用することもできる。
(c)次に、図16に示すように、p型GaN系コンタクト層28上にレジスト層29を塗布後、リソグラフィーとパターニングする。
(d)次に、図17に示すように、レジスト層29をマスクとして、p型GaN系コンタクト層28、およびp型クラッド層26の一部若しくはすべてをエッチングにより除去することによって、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成するための第1段差領域を形成する。エッチングの条件としては、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)或いはRIEとウエットエッチングを組み合わせてもよい。このようなエッチングにより、図4に示すように、電流狭窄構造を有するレーザストライプ80を形成することができる。エッチングの深さは、例えば、約0.5〜1.0μm程度である。上記の例では、例えば、D=約78nm程度である。
(e)次に、図18に示すように、半導体ウェハ全面に、絶縁膜34を形成後、第2段差領域の形成予定領域上の絶縁膜34をフォトリソグラフィーとエッチング工程により、除去する。
(f)次に、図19に示すように、p型GaN系ガイド層22、活性層18、n型GaN系ガイド層16、よびn型GaN系クラッド層14の一部をエッチングにより除去して、第2段差領域を形成する。
(g)次に、図20に示すように、半導体ウェハ全面に、絶縁膜24を形成する。
(h)次に、図21に示すように、絶縁膜24のリフトオフによって、レジスト層29およびレジスト層29上に形成された絶縁膜24を除去して、p型GaN系コンタクト層28に対する窓開けを行う。
(i)次に、図22に示すように、半導体ウェハ全面に、p側オーミック電極30を形成後パターニングする。p側オーミック電極30の形成には、真空蒸着法、スパッタリング法などを適用することができる。
(j)次に、図23に示すように、半導体ウェハ全面に、p側電極32を形成後パターニングする。p側電極32の形成には、真空蒸着法、スパッタリング法などを適用することができる。
図23に示す例では、n型GaN系クラッド層14の途中までをエッチングにより除去されている例が示されているが、n型GaN系クラッド層14は、完全にエッチングにより除去されていてもよい。第2段差領域のエッチング深さBは、例えば、約130nm
〜1545nm程度である。
(k)次に、GaN系半導体基板10の裏面を研磨して、GaN系半導体基板10を薄層化し、例えば、厚さ、約100μm程度以下にする。
(l)次に、レーザストライプ80の延伸方向と垂直な方向にスクライブを入れ、ブレークを行うことにより、容易に安定した劈開面を形成する。
(m)次に、劈開により形成された端面ミラー面に対して、保護膜を形成する。一方の保護膜は、レーザ光の出射面の保護膜であり、例えば、ZrO2、Al23、SiO2、TiO2、Ta25、Nb25、AlN、SiN、AlON、SiON、AlNx(0<x<1)膜などである。ここで、AlNx(0<x<1)は、AlNのストイキオメトリ制御からずれている組成比の場合を示す。他方の保護膜は、後端面保護膜であり、DBR(Distributed Bragg Reflector)膜を形成してもよい。DBR膜は、ZrO2、Al23、SiO2 、TiO2、Ta25、Nb25、AlN、SiN、AlON、SiON、AlNx(0<x<1)のいずれか若しくはこれらの膜を含む多層膜によって形成されていてもよい。
また、DBR膜は、高光反射特性を有し、例えば、ZrO2膜とSiO2膜からなる積層構造を備えていてもよい。ZrO2膜の厚さd1およびSiO2膜の厚さd2は、d1=λ/4n1、d2=λ/4n2となるように形成する。ここで、n1はZrO2膜の屈折率2.12であり、n2はSiO2膜の屈折率1.46である。例えば、λ=405nmに対して、d1は、約48nm程度であり、d2は、約69nm程度である。
(n)次に、チップ化して、本実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25を完成する。
本発明によれば、ストライプ状の段差を2段階にすることで、電流狭窄・光閉じ込め用のレーザストライプの段差角部に集中する応力を緩和させ、素子の信頼性が向上した窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子25であって、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16を除去して形成した第2段差領域とを備える模式的鳥瞰構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の別の構造例であって、p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、レーザストライプ80の延伸方向と平行方向に、n型GaN系ガイド層16に加え、n型GaN系クラッド層14の一部若しくは全部を除去して形成した第2段差領域とを備える模式的鳥瞰構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプの幅をL、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA2として、第2段差領域の段差深さB1をn型GaN系クラッド層14の上面近傍に設定した模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプの幅をL、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA2として、第2段差領域の段差深さB2をn型GaN系バッファ層12の上面近傍に設定した模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプの幅をL、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA1(>A2)として、第2段差領域の段差深さB1をn型GaN系クラッド層14の上面近傍に設定した模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、レーザストライプの幅をL、第1段差領域の段差深さDをp型GaN系ガイド層22中に設定し、第1段差領域の段差平坦部の幅をA1(>A2)として、第2段差領域の段差深さB2をn型GaN系バッファ層12の上面近傍に設定した模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの第1段差領域の段差角部に集中する応力の解析結果であって、(a)図3に対応する場合、(b)図4に対応する場合、(c)図5に対応する場合、(d)図6に対応する場合。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力の解析に適用する構造であって、(a)図3に対応し、D=約578nm程度,A1=約2000nm程度、B1=約191nm程度の場合、(b)図4に対応し、D=約578nm程度,A1=約2000nm程度、B2=約1491nm程度の場合、(c)図5に対応し、D=約578nm程度,A1=約4000nm程度、B1=約191nm程度の場合、(d)図6に対応し、D=約578nm程度,A1=約4000nm程度、B2=約1491nm程度の場合。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの第2段差領域の段差角部に集中する応力の解析結果であって、(a)図3に対応する場合、(b)図4に対応する場合、(c)図5に対応する場合、(d)図6に対応する場合。 本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面構造図であって、レーザストライプが1段階の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD1=約285nm程度で、p型GaN系クラッド層26の途中まで形成された構造例。 本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面構造図であって、レーザストライプが1段階の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD2=約517nm程度で、p型AlGaN電子ブロック層20の途中まで形成された構造例。 本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面構造図であって、レーザストライプが1段階の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD3=約524nm程度で、p型AlGaN電子ブロック層20の下部近傍まで形成された構造例。 本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面構造図であって、レーザストライプが1段階の凸部を有し、レーザストライプの幅L=2000nm、段差深さD4=約600nm程度で、p型GaNガイド層22の下部近傍まで形成された構造例。 本発明の比較例に係る窒化物半導体レーザ素子において、電流狭窄・光閉じ込め用のストライプの段差角部に集中する応力の解析結果であって、(a)図10に対応する場合、(b)図11に対応する場合、(c)図12に対応する場合、(d)図13に対応する場合。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造方法の一工程を説明する模式的断面構造図。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、(a)p型GaN系ガイド層22上にレーザストライプ80を形成する第1段差領域と、n型GaN系クラッド層14を除去して形成した第2段差領域との2段構造の段差角部の様子を示すSEM写真、(b)第2段差領域の拡大されたSEM写真。 本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子において、(a)レーザストライプ80の凸部のSEM写真、(b)(a)の拡大写真。
符号の説明
10…GaN系半導体基板
12…n型GaN系バッファ層
14…n型GaN系クラッド層
16…n型GaN系ガイド層
18…活性層
20…電子ブロック層
22…p型GaN系ガイド層
24,34…絶縁膜
25…窒化物半導体レーザ素子
26…p型GaN系クラッド層
28…p型GaN系コンタクト層
29…レジスト層
30…p側オーミック電極
32…p側電極
40…n側電極
80…レーザストライプ

Claims (11)

  1. GaN系半導体基板と、
    前記GaN系半導体基板上に配置され、n型不純物がドープされたn型GaN系クラッド層と、
    前記GaN系クラッド層上に配置され、n型不純物がドープされ、前記n型GaN系クラッド層よりもバンドギャップの小さいn型GaN系ガイド層と、
    前記n型GaN系ガイド層上に配置された活性層と、
    前記活性層上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系ガイド層と、
    前記p型GaN系ガイド層上に配置された電子ブロック層と、
    前記電子ブロック層上に配置され、p型不純物がドープされたp型GaN系クラッド層と、
    前記p型GaN系クラッド層のすべてまたは一部を除去し、前記p型GaN系ガイド層上にレーザストライプを形成する第1段差領域と、
    前記レーザストライプの延伸方向と平行方向に、前記n型GaN系ガイド層を除去して形成した第2段差領域と
    を備え、前記第1段差領域によって、電流狭窄構造を形成するとともに、前記第2段差領域の一部によって、前記活性層をほぼ中心としてレーザ共振器を形成することを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 前記第2段差領域は、前記n型GaN系クラッド層の一部若しくは全部を除去して形成されることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 前記活性層は、バリア層として、InzGa1-zN層(0≦z<1)、ウェル層としてInuGa1-uN層(0≦z<u≦1)の多重量子井戸構造からなることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 前記n型GaN系クラッド層は、Alを含む窒化物半導体を含む超格子構造を有することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  5. 前記n型GaN系ガイド層は、AlxInyGa1-x-yN(0≦x,0≦y,x+y≦1)で構成されることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  6. 前記電子ブロック層と前記p型GaN系クラッド層との間に応力緩和層を備えることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 前記応力緩和層は、InxGa1-xN層(0≦x≦1)からなることを特徴とする請求項6に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  8. 前記電子ブロック層は、AlyGa1-yN層(0<y≦1)からなることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  9. 前記活性層を構成する多重量子井戸構造のペア数は3以下であることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  10. 前記第1段差領域において、前記第1段差領域の高さは、前記第2段差領域の高さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  11. 前記第1段差領域において、前記レーザストライプの延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さは、前記第2段差領域において、前記レーザストライプの延伸方向に垂直な方向の平坦部の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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