JP4972824B2 - 扁平捲回群製造方法及び捲回装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は扁平捲回群製造方法及び製造装置に係り、特に一対の平板状捲回軸を有する捲回装置に極板及びセパレータを捲き付けて扁平状捲回群を作製し、該扁平状捲回群を押し潰して扁平捲回群を製造する扁平捲回群製造方法及び一対の平板状捲回軸を有し、極板及びセパレータを捲き付けて扁平状捲回群を作製する捲回装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、扁平電池に内蔵される扁平捲回群は、図5(A)に示すように、一対の平板状捲回軸片1A、1Bで捲回軸1を構成する捲回装置により捲回されている。捲回開始時に捲回軸片1A、1Bを左右にずらしておき、捲回軸1の中心を回転軸として、正極、負極及びセパレータを捲回軸1に捲回して扁平状捲回群7Eを作製する。図5(B)に示すように、捲回軸片1A、1Bの左右のずれを揃えることにより、略扁平六角形状の扁平状捲回群7Eは略扁平楕円状の扁平状捲回群7Cとなり、扁平状捲回群7Cは捲回軸1から容易に取り外すことができる。図5(C)に示すように、捲回軸1から取り外された扁平状捲回群7Cは、捲回軸1が存在していた空間をそのまま有している。そして、図5(D)に示すように、扁平状捲回群7Cを上側から押し潰して、断面細長の空間29を内部に有する扁平捲回群7Dが製造される。なお、扁平状捲回群7Cを空間29が存在しない状態まで押し潰すと、内周側の正負極板の湾曲箇所が損傷するので、空間29を形成する必要がある。
【0003】
また、図6に示すように、捲回軸を使用せずに、ポリプロピレン(PP)樹脂を射出成形したPP樹脂製芯材31を扁平捲回群の軸芯として用い、PP樹脂製芯材31の周りに正極、負極及びセパレータを捲回して扁平捲回群7Gを形成し、PP樹脂製芯材31ごと扁平捲回群7Gをそのまま扁平電池に組み込む方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話の電源などに用いられる小型電池では、捲回群の質量が小さいので、芯材のない扁平捲回群7Dを用いても電池の耐振性などに支障はないものの、例えば、近年実用化が急がれている電気自動車(EV)用等の大型電池では扁平捲回群7Dの質量が大きくなるので、芯材のない構造では十分な耐振性を得ることができない、という問題がある。従来の扁平捲回群作製方法でも、捲回装置から扁平状捲回群を取り外した後に芯材を挿入することができないわけではないが、芯材と扁平捲回群の最内周のセパレータとの接着時の位置合わせが難しく、量産化が困難であった。
【0005】
また、PP樹脂製芯材31を扁平捲回群の軸芯として用いる構造では、PP樹脂製芯材31と扁平捲回群7Gとが全周で密着しているので、十分な耐振性が得られるものの、PP樹脂製芯材31が捲回時の極板やセパレータの強い張力に耐え得る強度を必要とするために、薄い軸芯とすることができず、扁平捲回群の中央に大きなデッドスペースが生じ、扁平電池の体積効率(Ah/l)を大幅に損なう、という問題があった。
【0006】
本発明は上記事案に鑑み、体積効率に優れると共に耐振性を有する扁平捲回群の製造方法及び該捲回装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
記課題を解決するために、本発明は、一対の平板状捲回軸を有する捲回装置に極板及びセパレータを捲き付けて扁平状捲回群を作製し、該扁平状捲回群を押し潰して扁平捲回群を製造する扁平捲回群製造方法であって、前記捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸には前記極板及びセパレータが捲き付けられる外周面に凹部が形成されており、該凹部に前記扁平捲回群の軸芯となる平板状芯材を収容し、前記捲回軸に前記極板及びセパレータを捲き付けて捲回した後、前記芯材ごと前記扁平状捲回群を前記捲回軸から取り外すステップを含むことを特徴とする。
【0010】
本態様では、捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸に極板及びセパレータが捲き付けられる外周面に扁平状捲回群の軸芯となる平板状芯材を収容する凹部が形成された捲回装置が用いられる。該捲回装置の凹部に扁平捲回群の軸芯となる平板状芯材を収容する。次に、捲回軸に極板及びセパレータを捲き付けて捲回することにより扁平状捲回群を作製する。その後、芯材ごと扁平状捲回群を捲回装置から取り外し、扁平状捲回群を押し潰して扁平捲回群を製造する。本態様によれば、芯材が捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸に形成された凹部に収容されているので、捲回時に芯材に掛かる極板やセパレータからの張力が小さいので、芯材を薄くすることができ、扁平捲回群の体積効率を高めることができると共に、扁平状捲回群を押し潰すことで芯材が扁平状捲回群の最内周のセパレータと密着する構造となるので、芯材を電池内部で固定することで、耐振性に優れた電池を得ることができる。この場合において、芯材の外周面の裏面側に両面接着テープを貼り付けてから捲回軸に極板及びセパレータを捲き付けて捲回した後、芯材ごと扁平状捲回群を捲回軸から取り外し、扁平状捲回群を押し潰して芯材の裏面側に貼り付けられた両面接着テープとセパレータの最内周とを接着するようにしてもよい。このとき、捲回装置の凹部に、軸芯に貼付される両面接着テープを収容するテープ収容溝が形成されていることが好ましい
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、電気自動車に搭載される扁平型リチウムイオン電池の製造に、扁平捲回群製造方法を適用した第1の実施の形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の範囲内のものではなく参考のために示したものである。
【0012】
図1に示すように、本実施形態では、扁平型リチウムイオン電池の扁平状捲回群を作製するために、従来の捲回装置が使用される。この製造装置は、断面が略扁平台形状の一対の捲回軸片1A、1Bを有する捲回軸1を備えている。捲回軸片1A、1Bは、扁平台形状の底辺同士が互いに向い合い当接されており、この当接面を境に左右方向へずらすことが可能である。また、捲回軸片1A、1Bは、捲回軸1の中心を回転軸として矢印A方向に回転可能である。
【0013】
まず、厚さ1mm以下の金属製薄肉円筒又は厚さ2mm以下の合成樹脂製薄肉円筒を準備しておき、捲回装置の捲回軸片1A、1Bを揃え、捲回軸1に薄肉円筒を変形させながら挿入する。
【0014】
次に、捲回軸片1A、1Bを左右方向にずらすことにより、薄肉円筒を捲回軸1の外周に当接する形状に変形させる。これにより、薄肉円筒は断面が略扁平六角形状の六角状芯材2に変形する。鈍角部(六角状芯材2の外周を4等分した位置)を含むように六角状芯材2の平面部に両面接着テープ3の一面を接着し、セパレータ4a及び捲回装置によりセパレータ4aに端部が溶着されたセパレータ4bを、両面接着テープ3の他面に接着する。セパレータ4a及び4bの間には負極板6が配置されており、セパレータ4aの下側には正極板5が配置されている。
【0015】
ここで、正極板5は、正極活物質としてマンガン酸リチウム(LiMn)粉末に、導電材として鱗片状黒鉛粉末と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを所定質量比で添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、プレスして帯状に作製したものである。一方、負極板6は、負極活物質として非晶質炭素粉末に、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを所定配合比で添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に塗布し、乾燥させた後、プレスして帯状に作製したものである。また、セパレータ4a、4bには、正極板5及び負極板6を隔離すると共にリチウムイオンの通過を許容するために、厚さ40μmのポリエチレン製微多孔膜を用いた。
【0016】
捲回軸1を図1の矢印A方向に回転させ、六角状芯材2の周りにセパレータ4a、4bを一周以上捲き付けた後、正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bを図1の矢印B方向に送出して、六角状芯材2の周りに断面が略六角扁平形状の扁平状捲回群7Aが形成されるように捲回する。正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bは所定長さで切断される。このとき、セパレータ4a、4bを切断する際に熱ヒータ等を用いることで、切断端部が溶着される。扁平状捲回群7Aの最外周部となるセパレータを片面テープで固定する。次に、捲回軸片1A及び捲回軸片1Bの左右のずれを揃えた後、図2(A)に示すように、捲回軸1から六角状芯材2ごと扁平状捲回群7Aを取り出す。このとき、六角状芯材2及び扁平状捲回群7Aの接触面は全周接触した状態である。
【0017】
次に、図2(A)、(B)に示すように、扁平状捲回群7Aを六角状芯材2ごと上側方向から押し潰して、扁平捲回群10を製造する。このとき、六角状芯材2は押し潰されて隙間なく接触した板状芯材2Aとなり、板状芯材2Aの全周はセパレータ4aの最内周に密着する構造となる。
【0018】
扁平捲回群10の正負極板からそれぞれ導出された集電用のタブを正負極集電体に溶接した後、扁平捲回群10を、深絞り加工で成形した後内面を含めてニッケルの電気メッキを施した扁平状のSPCC(冷間圧延鋼鈑)製電池容器に挿入し、電池容器の内側上方から扁平捲回群10の移動を抑制する部材を配置し、該部材を板状芯材2Aに当接して固定する。その後、非水電解液を所定量注入して、電池蓋をカシメ封口することにより、所定容量の扁平型リチウムイオン電池が組み立てられる。なお、非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)との混合有機溶媒に、電解質として6フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットル溶解したものを用いた。
【0019】
本実施形態では、六角状芯材2ごと扁平状捲回群7Aを押し潰すことで、六角状芯材2はセパレータ4aと全周で密着し、かつ、六角状芯材2内部に存在していた隙間のない板状芯材2Aとなるので、扁平型リチウムイオン電池の体積効率を高めることができると共に、板状芯材2Aを電池内部で固定したので、耐振性に優れた扁平型リチウムイオン電池を得ることができる。
【0020】
また、本実施形態では、六角状芯材2には扁平状捲回群7Aが密着しており、これを押し潰した状態の板状芯材2Aにも扁平捲回群7Bが密着しているので、芯材と扁平捲回群の最内周のセパレータとの接着時の位置合わせが不要となり、扁平捲回群の量産性を高めることができる。
【0021】
更に、本実施形態では、板状芯材2Aの介在により、扁平捲回群7Bの内周側の正負極板の湾曲が制限されるので、押し潰したときに正負極板に損傷を与えることもない。
【0022】
なお、本実施形態では、六角状芯材2の材料に厚さ1mm以下の金属製薄肉円筒又は厚さ2mm以下の合成樹脂製薄肉円筒を用いた例を示したが、六角状芯材2の材料は捲回軸1に、変形させて又はそのまま挿入されればよいので、円筒状の薄肉に限らず種々の筒体形状を採ることができる。これらの材質は電池に必要とされる耐熱性・耐振性等に応じて、例えば、SUS304等のステンレスやPP樹脂等の合成樹脂を使用することができる。
【0023】
また、厚さ1mm以下の金属製薄肉円筒又は厚さ2mm以下の合成樹脂製薄肉円筒を用いることで、捲回時の正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bからの張力に対して実用上十分な強度を得ることができると共に、押し潰されて板状芯材2Aとされたときにも、薄くかつ十分な強度を得ることができる。更に、薄肉筒体として、例えば、PP樹脂を用いても実用上十分な強度が得られる比較的小型の扁平電池の場合には、両面接着テープを用いずに、セパレータ4a、4bとPP樹脂とを熱溶着することにより、製作工数を低減させることができる。
【0024】
更に、本実施形態では、両面接着テープを4箇所に貼り付けた例を示したが、少なくとも1箇所に両面接着テープを貼り付けるようにしてもよい。
【0025】
(第2実施形態)
次に、電気自動車に搭載される扁平型リチウムイオン電池の製造に、本発明に係る扁平捲回群製造方法を適用した第2の実施の形態について説明する。なお、本実施形態において第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0026】
図3に示すように、本実施形態で使用する捲回装置は、捲回軸11を構成する一方の捲回軸片1Cの外周面に矩形溝状の凹部1aが形成されている。更に、凹部1aの内部には矩形溝状のテープ収容溝としての小凹部1bが形成されている。
【0027】
まず、扁平捲回群の芯材となる平板状芯材12を準備しておく。平板状芯材12の材質としては、扁平型リチウムイオン電池に必要とされる耐熱性等に応じ、例えば、PP樹脂等の合成樹脂製平板、SUS304等の金属製平板、アルミナセラミック等のセラミック製平板等を使用することができる。平板状芯材12の両面の所定箇所に両面接着テープ3を貼り付ける。次に、凹部1aに平板状芯材12を載置する。このとき、平板状芯材12の片面に貼り付けられた両面接着テープ3は、小凹部1b内に収容される。小凹部1bに両面接着テープ3が収容されることにより、両面接着テープ13と捲回軸片1Cとの接着が防止される。
【0028】
次に、捲回軸片1C、1Bを左右にずらし、捲回軸1を図2の矢印A方向に回転させ、捲回軸1の周りにセパレータ4a、4bを一周以上捲き付けた後、正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bを図1の矢印B方向に送出して、捲回軸1の周りに断面が略六角扁平形状の扁平状捲回群が形成されるように捲回し(図5(A)も参照)、正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bを所定長さで切断した後、最外周部となるセパレータを片面テープで固定する。続いて、捲回軸片1C及び捲回軸片1Bの左右のずれを揃えた後、図4(A)に示すように、平板状芯材12が両面接着テープ13で接着された扁平状捲回群7Cを取り出す。捲回軸片1C及び捲回軸片1Bの左右のずれを揃えることにより、断面が略六角扁平形状の扁平状捲回群は変形して略楕円状の扁平状捲回群7Cとなる。
【0029】
次いで、図4(A)、(B)に示すように、扁平状捲回群7Cを平板状芯材12ごと上側方向から押し潰して、扁平捲回群20を製造する。このとき、平面状芯材12の下側(裏面側)に貼り付けられた両面接着テープ13とセパレータ4aの最内周は接着され、平板状芯材12は両面接着テープ13を介してセパレータ4aの最内周に密着する。
【0030】
第1実施形態と同様に、この扁平捲回群20を電池容器に収容し、平板状芯材12を固定した後、非水電解液を注入して封口することにより、所定容量の扁平型リチウムイオン電池が組み立てられる。
【0031】
本実施形態では、扁平状捲回群を押し潰すことで、平板状芯材12は両面接着テープ13を介してセパレータ4aと全周で密着するので、扁平型リチウムイオン電池の体積効率を高めることができると共に、平板状芯材12を電池内部で固定したので、耐振性に優れた扁平型リチウムイオン電池を得ることができる。更に、平板状芯材12は薄い板状の形状であっても、小凹部1bを除く凹部1aの全面で支持されるので、捲回時の正極板5、負極板6及びセパレータ4a、4bからの張力に対して実用上十分な強度を得ることができる。
【0032】
また、本実施形態では、扁平状捲回群を押し潰すことで、両面接着テープ13が最内周のセパレータ4aに自動的に接着されるので、芯材と扁平捲回群の最内周のセパレータとの接着時の位置合わせが不要となり、扁平捲回群の量産性を高めることができる。
【0033】
更に、本実施形態では、平板状芯材12の介在により、扁平状捲回群7Cの内周側の正負極板の湾曲が制限されるので、押し潰したときに正負極板に損傷を与えることもない。
【0034】
なお、本実施形態では、平板状芯材12の両面に両面接着テープ13を用いた例を示したが、平板状芯材12の片面に両面接着テープ13を貼り付けて平板状捲回群7Cに平板状芯材12を接着させておき、扁平状捲回群7Cを押し潰す前に他面に両面接着テープ13を貼り付けるようにしてもよい。このような実施態様に用いられる捲回装置には小凹部1bを形成する必要はない。
【0035】
に、上記実施形態に従って作製した参考例の電池について説明する。なお、比較のために作製した比較例の電池についても併記する。
【0036】
参考例1)
下表1に示すように、参考例1では、第1実施形態に対応して、薄肉円筒に厚さ0.2mm、内径25.5mm、高さ92mmのステンレス製(SUS304)のシームレス円筒を用いた。押し潰した後の扁平捲回群10の厚さは19.5mmであった。電池容器には、厚さ0.5mmのSPCCを用いて、外寸が厚さ20.5mm、幅62mm、高さ110mmのリチウムイオン電池を作製した。この電池の容量は6Ahであり、体積効率を表す電池体積に対する電池容量の比は、42.9Ah/lであった。
【0037】
【表1】
Figure 0004972824
【0038】
参考例2)
表1に示すように、参考例2では、第1実施形態に対応して、平板状芯材12に、厚さ1mm、幅40mm、高さ92mmのアルミナセラミックの板を用いた。得られた扁平型捲回群の厚さは20mmである。電池容器には、厚さ0.5mmのSPPCを用いて、外寸が厚さ21mm、幅62mm、高さ110mmのリチウムイオン電池を作製した。この電池の容量は6Ahであり、体積効率は41.9Ah/lであった。
【0039】
(比較例1)
表1に示すように、比較例1では、図5に示した芯材のない扁平捲回群7Dを用いて電池を作製した。扁平捲回群7Dの厚さは、参考例1と同様に、19.5mmであった。上述したように、中心の空間がない状態まで押し潰すと極板が損傷するため捲回群の厚さとしては参考例1と同一とせざるを得なかったからである。電池容器の外寸は、厚さ20.5mm、幅62mm、高さ110mmとした。この電池の容量は6Ahであり、体積効率は、42.9Ah/lであった。
【0040】
(比較例2)
表1に示すように、比較例2では、図6に示したPP樹脂製芯材31を有する扁平捲回群7Gを用いて電池を作製した。扁平捲回群7Gの厚さは、23mmであった。PP樹脂製芯材31には、厚さ4mm、幅40mm、高さ92mmの射出成形品を用いた。電池容器の外寸は、厚さ24mm、幅62mm、高さ110mmであった。この電池の容量は6Ahであり、体積効率は36.7Ah/lである。
【0041】
<試験・評価>
次に、以上のように作製した参考例及び比較例の各電池について、それぞれ100個の電池を振動試験機の台座に同一の方法で固定し、2Gの加速度で48時間加振して電池の耐振性を調べる振動試験を行った。下表2に振動試験の試験結果を示す。
【0042】
【表2】
Figure 0004972824
【0043】
比較例1の電池は、100個中83個が充放電不能となり故障したのに対して、参考例1、参考例2及び比較例2の電池は、それぞれ100個全てに異常がなかった。
【0044】
参考例1及び参考例2の電池では、扁平型捲回群の最内周セパレータと幅広く密着している押し潰された厚さの薄いシームレス円筒、アルミナセラミックの板を電池容器に固定することで、集電用のタブの折損を防止できるので、耐振性に優れた電池であることが分かった。また、参考例1の電池では、シームレス円筒を用いて、扁平捲回群の厚さを薄くできるので、比較例2に比べて、体積効率が17%向上している。また、参考例2の電池では、捲回時の張力がアルミナセラミックの板に掛からず、厚さを薄くすることができるので、比較例2に比べて、体積効率が14%向上している。更に、シームレス円筒又はアルミナセラミックの板ごと捲回群を捲回軸から取り出すことができるため、捲回群の最内周のセパレータとシームレス円筒又はアルミナセラミックの板との接着時の位置合わせをする必要がないので、量産化が容易となる。従って、参考例1及び参考例2の電池は、耐振性を備えた上に、体積効率に優れていることが確かめられた。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本明によれば、芯材が捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸に形成された凹部に収容されているので、捲回時に芯材に掛かる極板やセパレータからの張力が小さいので、芯材を薄くすることができ、扁平捲回群の体積効率を高めることができると共に、扁平状捲回群を押し潰すことで芯材が扁平状捲回群の最内周のセパレータと密着する構造となるので、芯材を電池内部で固定することで、耐振性に優れた電池を得ることができる、という効果を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の扁平捲回群製造方法に使用される捲回装置の捲回軸の断面図である。
【図2】 (A)は第1実施形態の扁平捲回群製造方法に使用される捲回装置で捲回された扁平状捲回群の断面図であり、(B)は扁平状捲回群を押し潰した扁平捲回群の断面図である。
【図3】 本発明が適用可能な第2実施形態の扁平捲回群製造方法に使用される捲回装置の捲回軸の断面図である。
【図4】 (A)は第2実施形態の扁平捲回群製造方法に使用される捲回装置で捲回された扁平状捲回群の断面図であり、(B)は扁平状捲回群を押し潰した扁平捲回群の断面図である。
【図5】 (A)は従来の捲回装置で捲回された捲回終了時の扁平状捲回群の断面図であり、(B)は捲回軸を揃えた時の扁平状捲回群の断面図であり、(C)は扁平捲回群を捲回軸から取り外した時の扁平状捲回群の断面図であり、(D)は扁平状捲回群を押し潰したときの扁平捲回群の断面図である。
【図6】 PP樹脂製芯材を軸芯とする従来の扁平捲回群の断面図である。
【符号の説明】
1、11 捲回軸
1A、1B、1C 捲回軸片
1a 凹部
1b 小凹部
2 六角状芯材
2A 板状芯材
3、13 両面接着テープ
4a、4b セパレータ
5 正極板
6 負極板
7A、7C 扁平状捲回群
10、20 扁平捲回群
12 平板状芯材

Claims (4)

  1. 一対の平板状捲回軸を有する捲回装置に極板及びセパレータを捲き付けて扁平状捲回群を作製し、該扁平状捲回群を押し潰して扁平捲回群を製造する扁平捲回群製造方法であって、前記捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸には前記極板及びセパレータが捲き付けられる外周面に凹部が形成されており、該凹部に前記扁平捲回群の軸芯となる平板状芯材を収容し、前記捲回軸に前記極板及びセパレータを捲き付けて捲回した後、前記芯材ごと前記扁平状捲回群を前記捲回軸から取り外すステップを含むことを特徴とする扁平捲回群製造方法。
  2. 前記芯材の前記外周面の裏面側に両面接着テープを貼り付けてから前記捲回軸に前記極板及びセパレータを捲き付けて捲回した後、前記芯材ごと前記扁平状捲回群を前記捲回装置から取り外し、前記扁平状捲回群を押し潰して前記芯材の裏面側に貼り付けられた両面接着テープと前記セパレータの最内周とを接着することを特徴とする請求項に記載の扁平捲回群製造方法。
  3. 一対の平板状捲回軸を有し、極板及びセパレータを捲き付けて扁平状捲回群を作製する捲回装置において、前記捲回軸のうち少なくとも一方の捲回軸に前記極板及びセパレータが捲き付けられる外周面に前記扁平状捲回群の軸芯となる平板状芯材を収容する凹部が形成されたことを特徴とする捲回装置。
  4. 前記凹部には、更に、前記軸芯に貼付される両面接着テープを収容するテープ収容溝が形成されたことを特徴とする請求項に記載の捲回装置。
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