JP4970179B2 - 電磁負荷の制御装置 - Google Patents

電磁負荷の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4970179B2
JP4970179B2 JP2007190575A JP2007190575A JP4970179B2 JP 4970179 B2 JP4970179 B2 JP 4970179B2 JP 2007190575 A JP2007190575 A JP 2007190575A JP 2007190575 A JP2007190575 A JP 2007190575A JP 4970179 B2 JP4970179 B2 JP 4970179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
switch means
value
electromagnetic load
set value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007190575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009024662A (ja
Inventor
光彦 渡部
亮一 大浦
黛  拓也
正浩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2007190575A priority Critical patent/JP4970179B2/ja
Publication of JP2009024662A publication Critical patent/JP2009024662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4970179B2 publication Critical patent/JP4970179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば、内燃機関の燃料供給に用いられるインジェクタの安定した動作状態を維持するための、電磁負荷の制御装置に関する。
従来から、電磁負荷の制御装置において、駆動初期に大電流を流し、初期期間の経過後は、電磁負荷を安定状態に保持するために、一定電流(保持電流)を流す方法が知られている。
例えば、特許文献1は、駆動初期に大電流を流した後、保持電流まで電流を低下させた時、保持電流より小さな値まで電流の落ち込みが生じないように制御する技術を開示している。
特開昭59−103091号公報
特許文献1に開示された技術は、内燃機関に搭載されるバッテリ電圧によって電磁負荷を駆動するものであり、駆動初期に流す電流が小さく、電流の応答が遅いという問題がある。このことは、電磁負荷の駆動電流にとっては、駆動初期の大電流から保持電流までの低下が緩やかになり、保持電流以下への落ち込みは少ない。
そこで、保持電流以下への落ち込みを防止しつつ、駆動初期の電流の応答が速い電磁負荷の制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電磁負荷の制御装置は、電磁負荷と、電源と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記電源の電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段を操作して前記駆動電流を減少させる制御装置において、前記駆動電流を減少させる過程の途中に1段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御することを特徴とするものである。
また、本発明の電磁負荷の制御装置は、電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記昇圧回路の昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段とダイオードを用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、前記電磁負荷の他方の端子に直列に順次接続される第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを前記昇圧回路に帰還する帰還手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを循環する循環手段とを備えて、前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記帰還手段を通電させ、前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記循環手段を通電させ、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させることを特徴とするものである。
また、本発明の電磁負荷の制御装置は、電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記昇圧回路の昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段とダイオードを用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、前記電磁負荷の他方の端子に直列に順次接続される第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを前記昇圧回路に帰還する帰還手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを循環する循環手段とを備えて、前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフし、前記帰還手段を通電させ、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した時、前記第3のスイッチ手段をオンし、前記循環手段を通電させ、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させることを特徴とするものである。
また、本発明の電磁負荷の制御装置は、上記の特徴に加えて、前記第2の設定値から電流を減少させる際に、第3の設定値又は複数の順次下降する設定値を設けて、それぞれ電流が所定の閾値又は所定時間を経過した時に、電流の減少を急傾斜から緩傾斜の下降に切り替えることを特徴とするものである。
また、本発明の電磁負荷の制御装置は、上記の特徴に加えて、前記帰還手段と前記循環手段は、ダイオードであることを特徴とするものである。
さらに、本発明の電磁負荷の制御装置は、電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記昇圧回路の昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段とダイオードを用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、前記電磁負荷の他方の端子には、第3のスイッチ手段と第1の電流検出手段が順次接続された線と、定電圧ダイオードと第2の電流検出手段が順次接続された線とが並列に接続され、前記第1及び第2の電流検出手段の端子の下流側から、前記電磁負荷の上流側に向けてダイオードが接続され、前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記定電圧ダイオードと前記ダイオードを通電させて電流を帰還させ、前記第2の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、前記第1の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第1の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第3のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させることを特徴とするものである。
また、本発明の電磁負荷の制御装置は、第1及び第2の電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記昇圧回路の昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段とダイオードを用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、前記昇圧回路と前記第1及び第2の電磁負荷の一方の各端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記各電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、前記第1の電磁負荷の他方の端子には、第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段が順次接続され、前記第2の電磁負荷の他方の端子には、第4のスイッチ手段と第3の電流検出手段が順次接続され、前記第2及び第3の電流検出手段の下流側から、前記第1及び第2の電磁負荷の上流側に向けてダイオードが接続され、前記第1の電磁負荷の下流側と前記第2の電磁負荷の下流側から、前記第1の電流検出手段の下流側であって前記第1のスイッチ手段の上流側に向けてそれぞれダイオードを接続し、前記第1の電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記帰還ダイオードを通電させて電流を帰還させ、前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させるという過程と共に、前記第2の電磁負荷を駆動開始する時には、前記第1と前記第4のスイッチ手段をオンし、前記第1又は前記第3の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第4のスイッチ手段をオフして、前記帰還ダイオードを通電させて電流を帰還させ、前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第4のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第4のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、前記第3の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第3の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させるという過程とを、交互に繰り返すことを特徴とするものである。
本発明の電磁負荷の制御装置によれば、駆動初期の大電流から保持電流まで低下させる際に、始めは急傾斜で、後には緩傾斜で電流を低下させるので、応答速度を大きく損なうことなく、保持電流以下への落ち込みを防止するという効果を奏する。
そのため、例えば、内燃機関の燃料噴射用の電磁弁に適用すると、高い精度で燃料制御を行なうことを可能とするものである。
本発明を実施するための最良の形態について、以下、いくつかの実施例をあげて説明する。
[実施例1]
実施例1は、本発明を自動車用エンジンシステムにおける燃料噴射に供するインジェクタに適用した場合の一例である。
図1は、実施例1のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。自動車用エンジンシステムは、多気筒でありインジェクタが複数存在するが、図1においては、1つのインジェクタ10のみを代表して示している。インジェクタ10には、バッテリ20の電圧と、バッテリ20から昇圧回路30で昇圧された電圧36が供給され、これらの電圧によって電流が制御されている。
昇圧回路30は、トランジスタ32をオンしてコイル31に電流を流し、トランジスタ32をオフしたときにコイル31の逆起電力エネルギーをコンデンサ35に蓄積して、昇圧電圧36が得られる。ダイオード34は、トランジスタ32をオンした時、昇圧電圧36が短絡しないようにしている。制御回路37は、昇圧電圧36を検出して、これが所定電圧値となるように、トランジスタ32を制御信号33によってオン、オフ制御する。
次に、インジェクタ10への回路接続を説明する。昇圧回路30を流れる電流を検出する電流検出抵抗160とトランジスタ100は、インジェクタ10の一方の端子に接続され、インジェクタ10の他方の端子には、トランジスタ110とインジェクタ10に流れる電流を検出する電流検出抵抗170が接続されている。さらに、インジェクタ10の他方の端子には、インジェクタ10の逆起電力エネルギーを昇圧回路30に帰還するダイオード140が接続されている。
バッテリ20に両端をみると、トランジスタ120とバッテリ20への逆流素子ダイオード130がインジェクタ10の一方の端子に接続され、インジェクタ10の逆起電力エネルギーを循環するダイオード150が他方の端子に接続されている。
トランジスタ100、110、120の駆動信号線と、電流検出抵抗160、170の検出電圧線は、制御回路40に接続されている。
図2は、図1が示した実施例1のインジェクタ電流波形とトランジスタの動作を示す。ここでは、時点t1におけるインジェクタ電流11のピークを、ピーク電流ipと称し、時間t2〜t3における一定のインジェクタ電流11を、保持電流ihと称する。
インジェクタ10の駆動初期の時点t0において、トランジスタ100と110をオンにすると、昇圧電圧36の印加によって、電流12と13は、時点t1まで上昇する電流となる。この電流で発生するインジェクタ10の電磁力により、図示しない噴射弁が開き、エンジンのシリンダへの燃料の噴射を開始する。電流13が流れることによって生ずる電流検出抵抗170の電圧降下により、インジェクタ10に流れるピーク電流ipを検出する。このピーク電流ipは、噴射弁がほぼ開弁状態となるような値に設定される。
電流13がピーク電流ipとなると(時点t1)、トランジスタ100と110をオフにする。これにより、インジェクタ10の逆起電力エネルギーによって、ダイオード140と150が通電し、電流14と15が昇圧回路30に帰還されながら、インジェクタ電流は、ピーク電流ipから減少する。この電流14と15は、昇圧回路30のコンデンサ35の充電に作用し、時間t0〜t1の期間で消費された電荷による電圧36の低下を補充する。
帰還電流14は、電流検出抵抗160で検出され、この値がしきい値is1になった時点t11で、トランジスタ110をオンする。そうすると、インジェクタ10の逆起電力エネルギーによる電流は、帰還電流14と15から、循環電流の電流13と15に切り替わる。時間t1〜t11の期間における電流降下の傾斜は、帰還電流14と15の流れを妨げる昇圧電圧36のために急傾斜となるが、時点t11以降では、循環電流13と15の流れを妨げる電圧がないので、電流降下は、帰還電流14と15の時に比べて、緩傾斜となる。
循環電流13と15は、電流検出抵抗170によって検出され、保持電流ihの下限値ihl1に達すると、トランジスタ120をオンする。この時、トランジスタ110はオン状態であるから、トランジスタ120をオンすると、インジェクタ10にはバッテリ20の電圧が印加されて、電流16と13が流れて、時点t2の時点から電流が増加する。そして、保持電流ih1の上限値ihh1に達すると、トランジスタ120をオフにして、インジェクタ10の逆起電力エネルギーにより、循環電流13と15を流してインジェクタ電流を再び減少させる。時間t2〜t3の期間では、この動作の繰り返し、すなわち、トランジスタ120のオン、オフ動作の繰り返しにより、保持電流ih1を所定値とするように制御している。
時間間隔t1〜t2では、噴射弁がほぼ開弁した状態から、完全な開弁状態にソフトランディングさせる期間であり、時間t2〜t3の期間では、完全な開弁を保持する期間である。図示していないエンジン制御のロジック回路では、エンジン回転数、冷却水の温度、空気量等によってインジェクタ10の開弁時間が設定され、制御回路40には開弁時間に相当する噴射パルス50が入力される。時間t0〜t3の期間は、噴射パルス50の時間に相当している。
図3は、実施例1の制御回路40の内部の回路構成を示すもので、帰還電流14が流れる検出抵抗160の電流検出回路41と、トランジスタ110のオン信号の生成回路42を示す。
ところで、図2に示した電流が緩傾斜で減少する時間t11〜t2の期間が仮にないと、すなわち、この期間でトランジスタ110がオフにしていると、従来技術で説明した電流の落ち込みが生ずるが、この理由を、図3を用いて説明する。
電流14によって電流検出抵抗160に生ずる電圧降下は、増幅器411によって増幅される。この時、増幅器411がノイズによって不安定な動作をしないように、入力端子にはコンデンサ412と413が接続される。増幅器411の出力電圧は、比較器421に入力されて、安定化された電圧420を分圧した基準値と比較される。増幅器411の出力電圧が基準値より大きい場合、比較器421は、トランジスタ110をオフに、小さい場合にはオンにするように動作する。この比較器421の動作を安定にするため、入力端子にはコンデンサ422が接続される。
上記の回路構成では、電流14の検出からトランジスタ110の駆動信号を発生するまでに時間遅れが生ずる。さらに、トランジスタ110も、駆動信号を受けてから確実にオンになるまでに時間遅れがある。この時間遅れにより、急傾斜の電流14と15が、保持電流ihの下限値ihl1まで下降を続けると、下限値ihl1より更に小さい値まで下がった時にトランジスタ110がオンするので、保持電流ihの初期に電流の落ち込みが生ずる。
以上の理由により、図2に示されたように、帰還電流14と15の発生によりインジェクタ電流が急傾斜で降下して保持電流ih1の下限値ihl1に達する前に、循環電流13と15に切り替えて、インジェクタ電流の傾斜を緩やかに制御するようにしている。こうすることにより、コンデンサ412、413、422や素子の時間遅れによる電流検出の遅れが無視できる程度に電流の時間変化を緩やかにして、電流の落ち込みをなくし、所定の保持電流ih1に制御することができる。
図4は、噴射パルス50が入力されている期間(図2の時間t0〜t3の期間)におけるトランジスタ100、110、120の動作を示すフローチャートを示す。
ステップ500において、噴射パルス50が入力されると、ステップ501において、トランジスタ100と110がオンにされ、インジェクタ10に電流11が流れる。
ステップ502では、電流検出抵抗170により検出した電流13とピーク電流ipと比較する。電流13がピーク電流ipより小さい状態では、判定結果はNOであり、トランジスタ100と110のオン状態が継続する。他方、電流13がピーク電流ipと等しいか、大きい状態となると、判定結果がYESとなり、次のステップ503に進む。
ステップ503では、トランジスタ100と110がオフとされて、帰還電流14、15が発生してインジェクタ電流11が減少する。
ステップ504では、電流検出抵抗160で検出した帰還電流14としきい値is1と比較する。帰還電流14がしきい値is1より大きい状態では、判定結果はNOであり、トランジスタ100と110のオフ状態が継続する。他方、帰還電流14がしきい値is1と等しいか、小さくなると、判定結果はYESとなり、次のステップに進む。
ステップ505では、トランジスタ110がオンになり、循環電流13と15が発生してインジェクタ電流11は減少する。
ステップ506では、電流検出抵抗170で検出した循環電流13と保持電流ih1の下限値ihl1と比較する。循環電流13が下限値ihl1より大きい状態では、判定結果はNOとなり、トランジスタ110のオン状態が継続する。他方、循環電流13が下限値ihl1と等しいか、小さくなったことを検出すると、判定結果はYESとなり、次のステップに進む。
ステップ507では、トランジスタ110はオン状態のままトランジスタ120がオンし、バッテリ20からの電流16により、インジェクタ電流11は増加する。
ステップ508では、電流検出抵抗170で検出した電流13と保持電流ih1の上限値ihh1と比較する。電流13が上限値ihh1より小さい状態では、判定結果はNOであり、トランジスタ110と120のオン状態が継続する。他方、電流13が上限値ihh1と等しいか、大きい状態となったことを検出すると、判定結果はYESとなり、次のステップに進む。
ステップ509では、トランジスタ110はオン状態のまま、トランジスタ120がオフとなり、再び循環電流13と15が発生して、インジェクタ電流11は減少する。
以下、噴射パルス50が入力されている間中、ステップ505から509が繰り返され、インジェクタ電流11は保持電流ih1に制御される。
以上説明したように、本発明の実施例1によれば、インジェクタ電流は、ピーク電流ipから保持電流ih1に減少する時、しきい値is1までは急傾斜に減少し、しきい値is1からは、緩やかに減少するように制御できるので、電流の落ち込みがなく、インジェクタの開弁動作を安定的に操作することができるという効果がある。
実施例1では、帰還電流14の電流を電流検出抵抗160で検出し、この値がしきい値is1まで小さくなった時、トランジスタ110をオンにして循環電流13と15に切り替えている。これを、図2に示すように、ピーク電流ip検出後、トランジスタ100と110がオフした時点t1から所定時間T1経過後に、トランジスタ110をオンにして循環電流13と15に切り替えるようにしてもよい。インジェクタ電流11がピーク電流ipからしきい値is1まで減少する時間(時点t1からt11の期間)は、昇圧電圧36が一定値または時間t0からt1の期間中の電流供給で低下する電圧が一定値であれば、ほぼ一定となる。そこで、しきい値is1となるまでの時間を予め知ることができるので、トランジスタ110をこの時間経過後にオンさせるように制御することができるのである。
また、実施例1では、帰還電流14と15の電流検出を、図2に示されているように、昇圧回路30の出力側で検出しているが、電流14と15の通路である、ダイオード150、インジェクタ11、ダイオード140と直列に電流検出手段を接続して検出するようにしてもよい。
[実施例2]
図5は、実施例2のインジェクタの制御装置の電流波形とトランジスタの動作を示す。インジェクタは、搭載されるエンジンによって、インジェクタ自体の仕様も燃料の圧力も異なり、インジェクタに流す電流は、それらに合致した値に設定する必要がある。図5に示された例では、保持期間の電流を、保持電流ih2とih3の2段で設定した場合である。
時点t0において、噴射パルス50の入力に応じてトランジスタ100と110をオンにして、昇圧電圧36を印加してインジェクタ電流11を流し、ピーク電流値ipにおいて、トランジスタ100と110をオフにする。インジェクタ電流11は、昇圧回路30に帰還されながら減少し、しきい値is2に達した時に、トランジスタ110をオンにして、インジェクタ電流11を循環させながら、緩い傾斜で減少させる。電流が1段目の保持電流ih2の下限値ihl2に達すると、トランジスタ120をオンしてバッテリ20から電流を供給してインジェクタ電流を増加させる。電流が1段目の保持電流ih2の上限値ihh2に達するとトランジスタ120をオフにすることにより、循環電流13と15が再び発生してインジェクタ電流が再び下降する。このように、トランジスタ120のオン、オフの動作を繰り返して、保持電流ih2に保持する。1段目の保持電流ih2の期間T2は、使用するインジェクタ10の仕様により、予め設定されている。
保持電流ih2の継続時間である期間T2が経過すると(時点t21において)、トランジスタ110をオフにする。インジェクタ電流11は、再び昇圧回路30に帰還されながら減少し、しきい値is3に達した時(時点t22において)、トランジスタ110をオンにして循環電流13と15を発生させて、電流の減少する傾斜を緩やかにする。電流が2段目の保持電流ih3の下限値ihl3(時点t23において)に達すると、トランジスタ120をオンにしてバッテリ20から電流を供給して電流を増加させる。電流が2段目の保持電流ih3の上限値ihh3に達すると、トランジスタ120をオフにする。このように、トランジスタ120のオン、オフの動作を繰り返して、保持電流ih3に保持するように制御する。以上の制御を、噴射パルス50の終了(時点t3)まで継続する。
ピーク電流ipから保持電流ih2、保持電流ih2から保持電流ih3への移行時、それぞれの下限値ihl2、ihl3になるまでに電流の低減傾斜は緩やかに制御するので、インジェクタ電流11の落ち込みはない。図5は、保持電流を2段に制御する場合を示したが、2段に限定されるものではなく、更に多い段数とするようにしてもよい。
以上説明したように、実施例2によれば、インジェクタ電流は、ピーク電流ipから保持電流ih2に減少する時、また保持電流ih2から保持電流ih3に減少する時、インジェクタ電流を、しきい値is2またはis3までは急傾斜に減少させ、しきい値is2またはis3からは、緩やかに減少させるように制御するので、電流の落ち込みがなく、インジェクタの開弁動作を安定的の操作することができるという効果がある。
[実施例3]
図6は、実施例3のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。実施例3では、図1に示した実施例1と比較して、ダイオード140の替わりに、定電圧ダイオード180と電流検出抵抗190を接続した構成であり、その他同一部品については、実施例1と同一の符号を付けて示す。
実施例3の動作についても、実施例1と対比しながら、以下、説明する。ピーク電流ipを検出するまでは、実施例1と同一の動作であるが、ピーク電流ipを検出すると、トランジスタ100と110がオフになる。そうすると、インジェクタ10の逆起電力エネルギーによって、定電圧ダイオード180と検出抵抗190とダイオード150の回路に、電流17と15が流れる。
定電圧ダイオード180は一定電圧を保持するので、電流17と15の減少は、昇圧回路30に帰還した時と同様に、急傾斜となる。そして、電流検出抵抗190で検出した電流17の値がしきい値is1に達すると、制御回路40はトランジスタ110をオンにする。そうすると、逆起電力エネルギーによる電流は、定電圧ダイオード180の電流17から、循環電流13と15に切り替わり、電流の減少は緩やかな傾斜となる。この後の動作は、図1に示した実施例1と同じであり、図2に示されたインジェクタ電流11と同じものが得られる。なお、トランジスタ110がオフ時に、昇圧電圧36によってインジェクタ10と定電圧ダイオード180に電流が流れないように、定電圧ダイオード180は昇圧電圧36より大きい電圧値に設定される。
以上説明したように、実施例3では、インジェクタ電流は、ピーク電流ipから保持電流ih1に減少する時、定電圧ダイオード180によって急傾斜に減少するようにし、電流値がしきい値is1に達すると、緩やかに減少させるように制御するので、電流の落ち込みがなく、インジェクタの開弁動作を安定的に行うことができるという効果がある。
[実施例4]
図7は、実施例4のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。実施例4でも、図1に示した実施例1と同一部品については、同一の符号で示されている。
エンジンは、一般的に複数気筒で構成されているが、各気筒のインジェクタ毎に図1に示された回路構成を搭載することは、経済上得策ではない。発明者らの検討では、例えば4気筒エンジンにおいては、昇圧回路30を全気筒のインジェクタで共通とし、対向2気筒の1、3気筒のインジェクタと、2、4気筒のインジェクタについて、それぞれ共通の回路構成としても、回路上の干渉やインジェクタの噴射性能上、問題ないということが明らかにされた。この結果を反映したものが実施例4であり、図7には、4気筒エンジンにおける1、3気筒の対向2気筒のインジェクタ10と60を駆動する共通回路の構成が示されている。
2気筒分の共通回路部分は、昇圧回路30(図示していない他の2気筒分と共通)、インジェクタ10と60の共通端子に接続される昇圧電圧を印加するトランジスタ100、バッテリ電圧を印加するトランジスタ120、逆流素子用ダイオード130、帰還電流と循環電流を流すダイオード150、帰還電流の検出抵抗160である。
1気筒分の単独回路部分は、インジェクタ10と60の他方の端子に接続されるトランジスタ110と111、電流検出抵抗170と171、帰還ダイオード140と141である。
制御回路40には、インジェクタ10に対応する噴射パルス50、インジェクタ60に対応する噴射パルス51が入力され、また、制御回路40は、トランジスタ110と111に与える駆動信号線と、電流検出抵抗170と171からの入力線が、それぞれ独立とされている。
1、3気筒の噴射パルス50と51は、重複することがないので、インジェクタ10と60には、図2に示されたインジェクタ電流が、エンジンの回転数に応じた時間間隔で流れる。この時、トランジスタ110とトランジスタ111は、交互に動作する。
トランジスタ110がオンの時には、電流検出抵抗170により、トランジスタ111がオンの時は、電流検出抵抗171により、ピーク電流ipを検出すると、トランジスタ110又は111をオフとする。トランジスタ110をオフとした時は、ダイオード140と150が通電し、トランジスタ111をオフにした時は、ダイオード141と150が通電し、インジェクタの逆起電力エネルギーによる電流は、昇圧回路30に帰還されて、急傾斜で減少する。
上記の帰還電流は、電流検出抵抗160により検出され、電流がしきい値is1まで減少した時、トランジスタ110または111をオンにする。そうすると、インジェクタの逆起電力エネルギーは、トランジスタ110または111から、ダイオード150を流れる循環電流に移行し、インジェクタ電流は、緩やかな傾斜で減少する。そして、電流が保持電流ih1の下限値ihl1まで達した時点で、トランジスタ120をオンにして、バッテリから電流を供給して、インジェクタ電流を増加に反転させる。以下、トランジスタ120のオン、オフ動作により、保持電流ih1を一定値とする。
以上説明したように、本発明の実施例4では、対向2気筒の回路の一部を共通回路としても、それぞれのインジェクタ電流をピーク電流ipから保持電流ih1に減少させる時、それぞれのインジェクタ電流に落ち込みが生じないので、インジェクタの開弁動作を安定的に操作できるという効果がある。
本発明の実施例1のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。 本発明の実施例1におけるインジェクタの電流波形とトランジスタの動作を示す。 本発明の実施例1の制御回路の内部の回路構成を示す。 本発明の実施例1の、時間間隔t0〜t3における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2のインジェクタの制御装置の電流波形とトランジスタの動作を示す。 本発明の実施例3のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。 本発明の実施例4のインジェクタの制御装置の回路構成を示す。
符号の説明
10…インジェクタ、
11…インジェクタ電流、
14…帰還電流、
20…バッテリ、
30…昇圧回路、
40…制御回路、
41…電流検出回路、
42…生成回路、
50…噴射パルス、
100、110、120…トランジスタ、
130、140、150…ダイオード、
160、170…電流検出抵抗、
180…定電圧ダイオード、
190…電流検出抵抗、
411…増幅器、
421…比較器

Claims (6)

  1. 電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記電源の電圧により前記昇圧回路昇圧電圧を生成し、前記昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段の操作とダイオードと、を用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、
    前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、
    前記電磁負荷の他方の端子に直列に順次接続される第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段と、
    前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを前記昇圧回路に帰還する帰還手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを循環する循環手段とを備えて、
    前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、
    前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記帰還手段を通電させ、
    前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記循環手段を通電させ、
    前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、
    前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させ、前記駆動電流を減少させる過程の途中に一段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御することを特徴とする電磁負荷の制御装置。
  2. 電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記電源の電圧により前記昇圧回路昇圧電圧を生成し、前記昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段の操作とダイオードと、を用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、
    前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、
    前記電磁負荷の他方の端子に直列に順次接続される第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段と、
    前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを前記昇圧回路に帰還する帰還手段と、前記電磁負荷の逆起電力エネルギーを循環する循環手段とを備えて、
    前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、
    前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフし、前記帰還手段を通電させ、
    前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した時、前記第3のスイッチ手段をオンし、前記循環手段を通電させ、
    前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、
    前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させ、前記駆動電流を減少させる過程の途中に一段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御することを特徴とすることを特徴とする電磁負荷の制御装置。
  3. 請求項又はに記載された制御装置において、
    前記第2の設定値から電流を減少させる際に、第3の設定値又は複数の順次下降する設定値を設けて、それぞれ電流が所定の閾値又は所定時間を経過した時に、電流の減少を急傾斜から緩傾斜の下降に切り替えることを特徴とする電磁負荷の制御装置。
  4. 請求項からのいずれかの請求項に記載された制御装置において、
    前記帰還手段と前記循環手段は、ダイオードであることを特徴とする電磁負荷の制御装置。
  5. 電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記電源の電圧により前記昇圧回路昇圧電圧を生成し、前記昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段の操作とダイオードと、を用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、
    前記昇圧回路と前記電磁負荷の一方の端子との間に直列接続される第1のスイッチ手段と、前記電源と前記電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、
    前記電磁負荷の他方の端子には、第3のスイッチ手段と第1の電流検出手段が順次接続された線と、定電圧ダイオードと第2の電流検出手段が順次接続された線とが並列に接続され、
    前記第1及び第2の電流検出手段の端子の下流側から、前記電磁負荷の上流側に向けてダイオードが接続され、
    前記電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、
    前記第1の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記定電圧ダイオードと前記ダイオードを通電させて電流を帰還させ、
    前記第2の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、
    前記第1の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第1の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第3のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、
    前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させ、前記駆動電流を減少させる過程の途中に一段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御することを特徴とする電磁負荷の制御装置。
  6. 第1及び第2の電磁負荷と、電源と、昇圧回路と、制御回路と、スイッチ手段を有し、前記電源の電圧により前記昇圧回路昇圧電圧を生成し、前記昇圧電圧により前記電磁負荷の駆動電流を所定のピーク電流設定値まで上昇させ、該ピーク電流設定値に達するとスイッチ手段の操作とダイオードと、を用いて前記駆動電流を減少させる制御装置において、
    前記昇圧回路と前記第1及び第2の電磁負荷の一方の各端子との間に直列接続される第1の電流検出手段と第1のスイッチ手段と、前記電源と前記各電磁負荷の前記端子との間に接続される第2のスイッチ手段と、
    前記第1の電磁負荷の他方の端子には、第3のスイッチ手段と第2の電流検出手段が順次接続され、
    前記第2の電磁負荷の他方の端子には、第4のスイッチ手段と第3の電流検出手段が順次接続され、
    前記第2及び第3の電流検出手段の下流側から、前記第1及び第2の電磁負荷の上流側に向けてダイオードが接続され、
    前記第1の電磁負荷の下流側と前記第2の電磁負荷の下流側から、前記第1の電流検出手段の下流側であって前記第1のスイッチ手段の上流側に向けてそれぞれダイオードを接続し、
    前記第1の電磁負荷を駆動開始する時に前記第1と前記第3のスイッチ手段をオンし、
    前記第1又は前記第2の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフして、前記帰還ダイオードを通電させて電流を帰還させ、
    前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第3のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第3のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、
    前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第2の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、
    前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させ、前記駆動電流を減少させる過程の途中に一段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御するという過程と共に、
    前記第2の電磁負荷を駆動開始する時には、前記第1と前記第4のスイッチ手段をオンし、
    前記第1又は前記第3の電流検出手段の検出値が第1の設定値に達すると、前記第1と前記第4のスイッチ手段をオフして、前記帰還ダイオードを通電させて電流を帰還させ、
    前記第1の電流検出手段の検出値が予め定めた閾値に達した時又は前記第1と前記第4のスイッチ手段をオフしてから所定時間を経過した後、前記第4のスイッチ手段をオンして、前記ダイオードを通電させて電流を循環させ、
    前記第3の電流検出手段の検出値が第2の設定値の下限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオンし、前記電源から通電させて電流を増加させ、また、前記第3の電流検出手段の検出値が第2の設定値の上限に達した時、前記第2のスイッチ手段をオフするという動作を繰り返し、
    前記第2の設定値の維持を終了する信号を受けると、電流が第2の設定値の下限に達した時にも前記第2のスイッチ手段をオンにしないで、電流を減少させ、前記駆動電流を減少させる過程の途中に一段又は複数段の順次下降する電流設定値を設け、ある電流設定値から次の電流設定値まで減少させる際に、始めは急傾斜で減少させ、後には緩傾斜で減少させるように制御するという過程とを、交互に繰り返すことを特徴とする電磁負荷の制御装置。
JP2007190575A 2007-07-23 2007-07-23 電磁負荷の制御装置 Active JP4970179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190575A JP4970179B2 (ja) 2007-07-23 2007-07-23 電磁負荷の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190575A JP4970179B2 (ja) 2007-07-23 2007-07-23 電磁負荷の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009024662A JP2009024662A (ja) 2009-02-05
JP4970179B2 true JP4970179B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40396676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007190575A Active JP4970179B2 (ja) 2007-07-23 2007-07-23 電磁負荷の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4970179B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5198496B2 (ja) * 2010-03-09 2013-05-15 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のエンジンコントロールユニット
JP5470294B2 (ja) * 2011-02-02 2014-04-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 インジェクタ駆動回路
JP2013047033A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキ制御装置
US8701389B2 (en) * 2011-12-06 2014-04-22 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Reagent injector control system
JP5874607B2 (ja) * 2012-11-05 2016-03-02 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム
JP6187663B2 (ja) * 2016-10-03 2017-08-30 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム
JP6394763B2 (ja) * 2017-08-01 2018-09-26 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム
CN114704411B (zh) * 2022-04-14 2023-06-06 一汽解放汽车有限公司 一种电磁阀驱动控制方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59103091A (ja) * 1982-12-01 1984-06-14 Nippon Denso Co Ltd 電磁弁の通電電流制御方法
JP2004092573A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Hitachi Ltd 燃料噴射装置および制御方法
JP2004169763A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Denso Corp 電磁弁駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009024662A (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4970179B2 (ja) 電磁負荷の制御装置
JP4871245B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP4325710B2 (ja) 昇圧電源装置
US8081498B2 (en) Internal combustion engine controller
CN101482065B (zh) 内燃机的燃料喷射控制装置
US7823860B2 (en) Drive of an electromagnetic valve with a coil by supplying high voltage from a discharging capacitor to the coil
US5975057A (en) Fuel injector control circuit and system with boost and battery switching, and method therefor
JP6717176B2 (ja) 噴射制御装置
JP7107057B2 (ja) 噴射制御装置
JP5659117B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2018096229A (ja) 噴射制御装置
JP2018031294A (ja) 電磁弁駆動装置
JP6508077B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4062821B2 (ja) 電磁負荷の駆動装置
JP6733571B2 (ja) 電子制御装置
JP5849994B2 (ja) アクチュエータ駆動装置
JPH09209807A (ja) 燃料噴射用インジェクタの制御装置
JP2020188374A (ja) 電磁弁駆動装置
JP2021085378A (ja) 噴射制御装置
JP2020096125A (ja) ソレノイド駆動装置
CN107061034B (zh) 用于喷射器的驱动及控制模块及其操作方法
JP4089092B2 (ja) インジェクタ制御装置
JP2019019778A (ja) 電子制御装置
JP2018178940A (ja) 噴射制御装置
US10957474B2 (en) Injection control device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090416

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4970179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250