JP2004169763A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

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Naohisa Ono
直久 大野
Keiichi Kato
恵一 加藤
Takamichi Kamiya
隆通 神谷
Taro Sugimura
太郎 杉村
Tatsuya Kakehi
達也 筧
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Abstract

【課題】チャージポンプ式の昇圧回路を用いることによる装置構成の簡素化と、電磁弁の良好な駆動特性とを、両立可能な電磁弁駆動装置を提供する。
【解決手段】バッテリ電圧VBよりも高い電圧をコンデンサC1に発生させるチャージポンプ式昇圧回路3と、インジェクタの電磁コイルLへの電流供給経路17とコンデンサC1の出力端とを連通/遮断するトランジスタT3と、コイルLに一定電流を流すためのトランジスタT4とを備え、コイルLへの通電開始時に、トランジスタT3をオンしてコンデンサC1からコイルLにピーク電流を流し、その後、トランジスタT4から一定電流を流すようにした装置23において、コンデンサC1の出力端からトランジスタT3へ至る経路とバッテリ電圧VBとの間には、バッテリ電圧VB側から上記経路側への方向を順方向として、コイル電流Iの落ち込みを防止するためのダイオードD1が接続されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁弁を駆動する電磁弁駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電磁弁からなる燃料噴射弁(いわゆるインジェクタ)を開閉駆動して内燃機関への燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置では、バッテリの電圧よりも高い昇圧電圧をコンデンサに発生させる昇圧回路を備え、燃料噴射弁(電磁弁)の電磁コイルへの通電開始時に、上記コンデンサから電磁コイルへ昇圧電圧によるピーク電流が流れるようにして、燃料噴射弁を速やかに開弁させ、その後は、定電流回路から電磁コイルへ開弁保持用の一定電流(ホールド電流)を流して、燃料噴射弁の開弁状態を保持するようにしている。つまり、燃料噴射弁の開弁応答性を向上させるために、電源電圧としてのバッテリの電圧を昇圧してコンデンサに蓄積し、そのコンデンサの放電に伴う大電流によって燃料噴射弁を高速駆動できるようにしている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
【0003】
そして、こうした燃料噴射制御装置に代表される電磁弁駆動装置において、昇圧回路としては、一次巻線の一端にバッテリ電圧が印加された変圧器(トランス)と、高周波の駆動パルスによって高速スイッチングされることにより、上記変圧器の一次巻線の他端を高周波で接地し、その変圧器の二次巻線に高電圧を発生させる昇圧用のトランジスタと、上記変圧器の二次巻線に発生した高電圧をコンデンサに出力して、そのコンデンサを充電するダイオードとから構成されたものが使用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、バッテリのプラス端子に一端が接続されたトロイダルコイルと、そのトロイダルコイルの他端と接地電位との間を断続させるトランジスタとを備え、そのトランジスタをオン/オフさせることでトロイダルコイルに生じる逆起電力により、コンデンサを充電する、といった昇圧回路もある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−112735号公報
【特許文献2】
特開2000−110640号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の変圧器やトロイダルコイルを用いた昇圧回路は、DC−DCコンバータ式とも呼ばれ、バッテリ電圧の例えば10倍といった非常に高い電圧を容易に発生させることができるものの、装置構成を大きくしてしまうという欠点がある。インダクタンス素子を有しているためである。
【0007】
そこで、本発明者は、この種の電磁弁駆動装置の簡素化を達成するために、昇圧回路として、チャージポンプ式の昇圧回路を用いることを考えた。
しかしながら、チャージポンプ式の昇圧回路を用いた場合には、コンデンサから電磁弁の電磁コイルにピーク電流が供給される状態から定電流回路によって電磁コイルに一定電流が供給される状態への移行期間に、電磁コイルへの供給電流が落ち込んで、電磁弁の開弁維持ができなくなってしまう可能性がある。
【0008】
これは、一般にチャージポンプ式の昇圧回路では、DC−DCコンバータ式昇圧回路のように出力電圧のアップが容易ではなく、そのため電磁コイルへの出力電力が不足気味になってしまうからである。また、チャージポンプ式の昇圧回路において、出力電力を増大させるためには、コンデンサの容量をアップさせることとなるが、コンデンサの容量を大きくすると、部品実装面積の拡大やコストアップを招くことになり、装置構成の簡素化という本来の目標が達成できなくなってしまう。その上、特に燃料噴射制御装置では、コンデンサの容量を大きくすると、エンジンの高回転時において昇圧のための充放電が間に合わず所望の電圧が得られなくなってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、チャージポンプ式の昇圧回路を用いることによる装置構成の簡素化と、電磁弁の良好な駆動特性とを、両立させることのできる電磁弁駆動装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電磁弁駆動装置では、チャージポンプ式の昇圧回路により、電源電圧からその電圧よりも高い昇圧電圧が生成される。そして、ピーク電流供給手段が、電磁弁の電磁コイルへの通電開始時に、前記昇圧回路によって生成された昇圧電圧をその電磁コイルに印加することにより、該電磁コイルにピーク電流を流して電磁弁を速やかに開弁させ、また、定電流供給手段が、ピーク電流供給手段によって電磁コイルにピーク電流が供給された後、電磁コイルへの通電期間が終了するまでの間、電磁コイルに前記ピーク電流より小さい一定電流を流して電磁弁の開弁状態を保持する。
【0011】
そして特に、請求項1の電磁弁駆動装置には、補助通電手段が備えられており、その補助通電手段は、ピーク電流供給手段によって電磁コイルにピーク電流が供給される状態から定電流供給手段によって電磁コイルに一定電流が供給される状態への移行期間に、電磁コイルへ電源電圧から電流を供給する。
【0012】
よって、このような請求項1の電磁弁駆動装置によれば、ピーク電流の供給用にチャージポンプ式の昇圧回路を用いているにも拘わらず、電磁コイルにピーク電流が供給される状態から電磁コイルに一定電流が供給される状態への移行期間に、その電磁コイルへの供給電流が落ち込んでしまうことを防止することができる。このため、チャージポンプ式の昇圧回路を用いることによる装置構成の簡素化と、電磁弁の良好な駆動特性とを、両立させることができる。
【0013】
また、このような補助通電手段を備えた請求項1の電磁弁駆動装置によれば、チャージポンプ式昇圧回路として、請求項2に記載の如く最も簡単な構成のものを用いることができる。
即ち、チャージポンプ式昇圧回路としては、電源電圧と該電源電圧よりも低い基準電位との間に直列に接続された2つのスイッチング素子と、その2つのスイッチング素子同士の接続点に一端が接続されたコンデンサとを有し、2つのスイッチング素子のうちで基準電位側のスイッチング素子のみがオンされている時に、コンデンサの前記接続点側とは反対側の端部(以下、出力端という)に電源電圧が供給されることにより該コンデンサが電源電圧で充電され、その後、前記2つのスイッチング素子のうちで電源電圧側のスイッチング素子のみがオンされることにより、コンデンサの前記出力端から電源電圧よりも高い昇圧電圧(詳しくは、電源電圧の約2倍の電圧)を出力するものを用いることができる。このようにコンデンサを1つのみ有した簡単な構成のチャージポンプ式昇圧回路(以下、1コンデンサタイプのチャージポンプ式昇圧回路という)を用いても、補助通電手段により、電磁コイルへの供給電流の落ち込みが防止されるからである。そして、このような1コンデンサタイプのチャージポンプ式昇圧回路を用いる請求項2の電磁弁駆動装置によれば、装置構成を一層簡素化することができる。
【0014】
一方、上記のような1コンデンサタイプのチャージポンプ式昇圧回路を用いる請求項2の電磁弁駆動装置は、具体的には請求項3又は請求項4に記載のように構成することができる。
即ち、まず請求項3に記載の電磁弁駆動装置では、上記1コンデンサタイプのチャージポンプ式昇圧回路と、電磁弁の電磁コイルへ電流を供給するための電流供給経路と上記昇圧回路のコンデンサの出力端とを、オンされることにより接続させる昇圧電圧印加用スイッチング素子と、電磁コイルへの通電開始時に、前記コンデンサの出力端に前記昇圧電圧が発生するように、前記昇圧回路における2つのスイッチング素子を制御する昇圧制御手段と、ピーク電流供給制御手段及び定電流供給手段とを備えている。
【0015】
そして、ピーク電流供給制御手段が、電磁コイルへの通電開始時から所定時間tpが経過するまでの間、昇圧電圧印加用スイッチング素子をオンすることにより、昇圧回路のコンデンサから電磁コイルに昇圧電圧の印加に伴うピーク電流を流して電磁弁を速やかに開弁させる。また、定電流供給手段が、ピーク電流供給制御手段によって電磁コイルにピーク電流が供給された後、電磁コイルへの通電期間が終了するまでの間、その電磁コイルに前記ピーク電流より小さい一定電流を流して電磁弁の開弁状態を保持する。
【0016】
そして更に、請求項3の電磁弁駆動装置では、昇圧回路のコンデンサの出力端から昇圧電圧印加用スイッチング素子へ至るまでの電流経路と、電源電圧との間に、電源電圧側からその電流経路側への方向を順方向として、補助通電用ダイオードが接続されている。
【0017】
このため、ピーク電流供給制御手段によって電磁コイルにピーク電流が供給される状態から定電流供給手段によって電磁コイルに一定電流が供給される状態への移行期間に、電磁コイルへ電源電圧から補助通電用ダイオード(詳しくは、補助通電用ダイオード及び昇圧電圧印加用スイッチング素子)を介して電流が供給されることとなり、その移行期間に電磁コイルへの供給電流が落ち込んでしまうことが防止される。
【0018】
つまり、この請求項3の電磁弁駆動装置では、昇圧電圧印加用スイッチング素子とピーク電流供給制御手段とが、請求項1,2の電磁弁駆動装置におけるピーク電流供給手段としての役割を果たし、補助通電用ダイオードが、請求項1,2の電磁弁駆動装置における補助通電手段としての役割を果たすこととなる。
【0019】
次に、請求項4に記載の電磁弁駆動装置では、基本的には上記請求項3の電磁弁駆動装置と同様の構成であるが、特に、定電流供給手段は、オンされることにより、電源電圧と電磁コイルへの電流供給経路とを接続させる一定電流供給用スイッチング素子と、電磁コイルに流れる電流を検出して、該検出電流が前記一定電流となるように上記一定電流供給用スイッチング素子を駆動する定電流制御手段とを有した構成のものとなっている。
【0020】
そして、この請求項4の電磁弁駆動装置には、補助通電用ダイオードの代わりに、補助通電制御手段が設けられており、その補助通電制御手段が、電磁弁コイルへの通電開始時から前記所定時間tpが経過するまでの間の所定のタイミングから一定時間の間、上記定電流供給手段の一定電流供給用スイッチング素子を強制的にオンさせることにより、ピーク電流供給制御手段によって電磁コイルにピーク電流が供給される状態から定電流供給手段によって電磁コイルに一定電流が供給される状態への移行期間に、電磁コイルへ電源電圧から電流が供給されるようにする。
【0021】
つまり、この請求項4の電磁弁駆動装置では、補助通電制御手段と定電流供給手段の一定電流供給用スイッチング素子とが、請求項1,2の電磁弁駆動装置における補助通電手段としての役割を果たすこととなる。そして、この請求項4の電磁弁駆動装置によれば、通電用の素子を特に追加しなくても、請求項3の電磁弁駆動装置と同様の効果を得ることができる。
【0022】
また特に、この請求項4の電磁弁駆動装置において、補助通電制御手段は、請求項5に記載の如く、ピーク電流供給制御手段が昇圧電圧印加用スイッチング素子をオンさせている間(即ち、電磁コイルへの通電開始時から所定時間tpが経過するまでの間)、一定電流供給用スイッチング素子を強制的にオンさせるように構成すれば、装置構成を一層簡素化することができる。
【0023】
つまり、この場合には、電磁コイルへの通電開始時が上記所定のタイミングとなり、所定時間tpが上記一定時間となるため、補助通電制御手段に一定時間を経時するためのタイマ機能を持たせなくても、ピーク電流供給制御手段のタイマ機能であって、そのピーク電流供給制御手段が上記所定時間tpの経過を経時するためのタイマ機能を流用することができるからである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例の燃料噴射制御装置について、図面を用いて説明する。
尚、以下に説明する燃料噴射制御装置は、自動車用内燃機関の各気筒に燃料を夫々噴射供給する電磁弁としてのインジェクタの電磁コイルへの通電を制御することにより、各気筒への燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御するものであるが、ここでは、便宜上、1つの気筒のインジェクタについてのみ説明する。また、以下では、まず、実施例の燃料噴射制御装置からそれの特徴部分を除いた構成の装置を、参考例の燃料噴射制御装置として説明し、その参考例の装置と比較する形で、実施例の燃料噴射制御装置を説明する。
【0025】
[参考例]
まず図1は、参考例の燃料噴射制御装置101の構成を表わす構成図である。
図1に示すように、参考例の燃料噴射制御装置101は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)1と、2つのトランジスタT1,T2及び1つのコンデンサC1からなるチャージポンプ式の昇圧回路3と、ワンショットパルス回路5と、電流フィードバック(F/B)回路7と、オア回路9と、トランジスタT3,T4,T5と、電流検出用抵抗11と、ダイオード13,15とを備えている。尚、この例において、トランジスタT2,T3,T5はNチャネルMOSFETであり、トランジスタT1,T4はPチャネルMOSFETである。
【0026】
ここで、インジェクタの電磁コイルLの一端は、当該燃料噴射制御装置101の外部に配設された配線17を介して、2つのダイオード13,15のカソードに接続されている。そして、ダイオード13のアノードは、トランジスタT4のドレインに接続されており、そのトランジスタT4のソースは、電源電圧としてのバッテリ電圧VB(通常、約12V)に接続されている。そして更に、ダイオード15のアノードは、基準電位としての接地電位(グランドライン=0V)に接続されている。
【0027】
また、電磁コイルLの他端は、当該燃料噴射制御装置101の外部に配設された配線19を介して、トランジスタT5のドレインに接続されており、そのトランジスタT5のソースは、電流検出用抵抗11を介して接地電位に接続されている。そして、トランジスタT5は、マイコン1から出力されるインジェクタの駆動信号SDがアクティブレベル(この例ではハイレベル)の時にオンするようになっている。
【0028】
一方、昇圧回路3では、トランジスタT1のソースがバッテリ電圧VBに接続されており、トランジスタT2のソースが接地電位に接続されている。また、その2つのトランジスタT1,T2のドレイン同士が互いに接続されており、そのトランジスタT1,T2同士の接続点(即ち、トランジスタT1,T2のドレイン)に、コンデンサC1の一端が接続されている。
【0029】
よって、この昇圧回路3では、2つのトランジスタT1,T2のうちで接地電位側のトランジスタT2のみがオンされている時に、コンデンサC1の上記接続点側とは反対側の端部(以下、出力端という)にバッテリ電圧VBが供給されることにより、コンデンサC1がバッテリ電圧VBで出力端からトランジスタT1,T2同士の接続点への方向に充電され、その後、2つのトランジスタT1,T2のうちでバッテリ電圧VB側のトランジスタT1のみがオンされることにより、コンデンサC1の出力端からバッテリ電圧VBよりも高い昇圧電圧(詳しくは、最大でバッテリ電圧VBの約2倍の電圧)を出力する。
【0030】
そして、トランジスタT1は、マイコン1からの駆動信号SDがハイレベルの時にオンし、逆に、トランジスタT2は、マイコン1からの駆動信号SDがローレベルの時にオンするようになっている。
そして更に、コンデンサC1の出力端は、トランジスタT3のドレインに接続されており、そのトランジスタT3のソースが上記ダイオード13,15のカソード及び配線17に接続されている。また、トランジスタT3のドレイン・ソース間には、ソースからドレイン側の方向を順方向にして寄生ダイオード21が存在している。
【0031】
次に、ワンショットパルス回路5は、マイコン1からの駆動信号SDがローレベルからハイレベルになると、その時点から所定時間tpが経過するまでの間だけ、トランジスタT3への駆動信号をアクティブレベルにして該トランジスタT3をオンさせる。
【0032】
また、電流フィードバック回路7は、マイコン1からの駆動信号SDがハイレベルの場合に動作して、電流検出用抵抗11のトランジスタT5側の端部に生じる電圧を、電磁コイルLに流れる電流(以下、コイル電流ともいう)Iとして検出すると共に、その検出値が予め定められた一定電流ihに相当する一定値となるようにトランジスタT4をオンさせるための駆動信号を出力する。
【0033】
そして、オア回路9は、電流フィードバック回路7からの駆動信号がトランジスタT4をオンさせる方のアクティブレベルであるか、或いは、マイコン1から出力される制御信号SCがアクティブレベル(この例ではハイレベル)であるときに、トランジスタT4をオンさせる。
【0034】
一方、図示は省略しているが、マイコン1には、内燃機関の回転数を検出する回転センサやアクセル開度を検出するアクセル開度センサ等、内燃機関の運転状態を検出するための各種センサからの信号が入力される。そして、マイコン1は、上記各種センサの信号から内燃機関の運転状態を検出し、その検出結果に基づいて、上記駆動信号SD及び制御信号SCを出力する。
【0035】
次に、上記のように構成された燃料噴射制御装置101の動作を、図2に示すタイムチャートに沿って説明する。
まず、マイコン1は、インジェクタの電磁コイルLへの通電開始タイミングが到来すると、図2に示すように駆動信号SDをローレベルからハイレベルに変化させる。
【0036】
すると、トランジスタT5がオンすると共に、トランジスタT3もワンショットパルス回路5の作用によってオンすることとなり、また、昇圧回路3では、トランジスタT1がオンし、トランジスタT2がオフすることとなる。
ここで、マイコン1は、駆動信号SDをローレベルにしている期間中(即ち、燃料噴射を実施していない期間中であって、昇圧回路3のトランジスタT1がオフし且つトランジスタT2がオンしている期間中)に、ある時間だけ、制御信号SCをハイレベルにして、オア回路9にトランジスタT4をオンさせている。そして、このようにマイコン4からの制御信号SCがハイレベルになってトランジスタT4がオンすると、バッテリ電圧VB→トランジスタT4→ダイオード13→トランジスタT3の寄生ダイオード21→コンデンサC1→トランジスタT2→接地電位の順に電流が流れて、コンデンサC1が充電されることとなる。
【0037】
尚、図2において、制御信号SCがハイレベルになった際に、トランジスタT4に流れる電流を意味するT4電流が零から正になること(即ち、トランジスタT4に電流が流れること)が表されているが、その際のT4電流がコンデンサC1への充電電流である。
【0038】
このため、マイコン4からの駆動信号SDがローレベルからハイレベルに変化して、昇圧回路3のトランジスタT1がオンすると共に、トランジスタT2がオフすると、コンデンサC1の出力端にバッテリ電圧VBよりも高い昇圧電圧が発生し、その昇圧電圧が、トランジスタT3及び配線17を介して、電磁コイルLに印加されることとなる。そして、このとき、トランジスタT5がオンしているため、電磁コイルLには、コンデンサC1からの昇圧電圧の印加に伴う電流であって、そのコンデンサC1の昇圧電圧分の放電電流が、ピーク電流として流れることとなる。図2において、電磁コイルLに流れる電流を意味するコイル電流IがトランジスタT1,T3,T5のオンと同時に急激に増加しているのは、このためである。
【0039】
そして、駆動信号SDがハイレベルになってから所定時間tpが経過すると、ワンショットパルス回路5の作用によってオンしていたトランジスタT3がオフすることとなる。
また、コンデンサC1の放電が進むかトランジスタT3がオフされることにより、コイル電流Iが上記一定電流ihにまで低下すると、その時点から多少の応答遅れの後に、トランジスタT4が、電流フィードバック回路7の作用によって、コイル電流Iが一定電流ihとなるように断続的にオン/オフされることとなる。
【0040】
尚、この例において、電流フィードバック回路7は、コイル電流Iが一定電流ihにまで低下したことを検知すると、予め決められた微少時間だけトランジスタT4をオンさせる、といった動作を繰り返すこととなる。また、図2において、駆動信号SDがハイレベルになった際に、トランジスタT4が少しの時間だけオンされているのは、コイル電流Iが一定電流ihに未だ達していない期間に、電流フィードバック回路7がトランジスタT4をオンさせることを表している。
【0041】
その後、マイコン1は、電磁コイルLへの通電期間の終了タイミングが到来すると、駆動信号SDをハイレベルからローレベルに変化させる。
すると、トランジスタT5がオフして、電磁コイルLへの通電が停止され、また、昇圧回路3では、トランジスタT1がオフし、トランジスタT2がオンすることとなる。
【0042】
よって、この燃料噴射制御装置101では、電磁コイルLへの通電開始時に、昇圧回路3のコンデンサC1に発生させた昇圧電圧を電磁コイルLに印加して、該電磁コイルLにピーク電流を流すことにより、インジェクタを速やかに開弁させることとなる。そして、電磁コイルLへのピーク電流の供給が終わった後、電磁コイルLへの通電期間が終了するまでの間は、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7により、電磁コイルLにピーク電流より小さい一定電流ihを流して、インジェクタの開弁状態を保持することとなる。
【0043】
ところで、この参考例の燃料噴射制御装置101では、図2に示すように、トランジスタT3がオンされてコンデンサC1から電磁コイルLにピーク電流が供給される状態から、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7によって電磁コイルLに一定電流ihが供給される状態への移行期間に、コイル電流Iが落ち込んでしまい、その結果、インジェクタの確実な開弁維持ができなくなってしまう可能性がある。これは、昇圧回路3が2つのトランジスタT1,T2と比較的小容量のコンデンサC1とからなるチャージポンプ式であり、そのコンデンサC1に蓄えることのできる電力が小さいということと、コイル電流Iが一定電流ihまで低下してから電流フィードバック回路7によりトランジスタT4がオンされて、そのトランジスタT4から電磁コイルLに電流が供給されるまでには、どうしても遅れが生じるためである。
【0044】
そこで次に、上記参考例の燃料噴射制御装置101が有する問題を解決可能な実施例の燃料噴射制御装置について説明する。
[第1実施例]
まず、図3は、第1実施例の燃料噴射制御装置23の構成を表わす構成図であり、図4は、その燃料噴射制御装置23の動作を表すタイムチャートである。尚、図3及び図4において、前述した図1及び図2と同じ構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明を省略する。
【0045】
図3に示すように、本第1実施例の燃料噴射制御装置23は、参考例の燃料噴射制御装置101と比較すると、下記の(1)及び(2)の点が異なっている。
(1)昇圧回路3のコンデンサC1の出力端からトランジスタT3のドレインへ至るまでの電流経路25と、バッテリ電圧VBとの間に、バッテリ電圧VB側からその電流経路25側への方向を順方向として、ダイオードD1が接続されている。
【0046】
(2)上記(1)のダイオードD1を設けたことにより、オア回路9とマイコン1からの制御信号SCとが削除されており、トランジスタT4は電流フィードバック回路7からの駆動信号がアクティブレベルの場合にのみオンされるようになっている。
【0047】
つまり、前述したように参考例の燃料噴射制御装置101では、駆動信号SDがローレベルである時(即ち、昇圧回路3のトランジスタT1がオフし、トランジスタT2がオンしている時)に、制御信号SCによりトランジスタT4をオンさせて、コンデンサC1を充電していたが、本第1実施例では、ダイオードD1を設けたことから、駆動信号SDがローレベルになってトランジスタT1=オフ且つトランジスタT2=オンになると、バッテリ電圧VB→ダイオードD1→コンデンサC1→トランジスタT2→接地電位の順に電流が流れることとなり、オア回路9とマイコン1からの制御信号SCとを設けなくても、コンデンサC1を充電することができるからである。
【0048】
尚、図4において、駆動信号SDがハイレベルからローレベルになった際に、ダイオードD1に流れる電流を意味するD1電流が零から正になること(即ち、ダイオードD1に電流が流れること)が表されているが、その際のD1電流がコンデンサC1への充電電流である。また、このように本第1実施例ではコンデンサC1がダイオードD1を介して充電されるため、トランジスタT3の寄生ダイオード21は存在していなくても良い。
【0049】
ここで特に、以上のような本第1実施例の燃料噴射制御装置23によれば、図4に示すように、トランジスタT3のオンに伴いコンデンサC1から電磁コイルLにピーク電流が供給される状態から、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7によって電磁コイルLに一定電流ihが供給される状態への移行期間(換言すれば、コンデンサC1から電磁コイルLへの通電電流がピーク値になってから、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7によって電磁コイルLに一定電流ihが供給されるようになるまでの期間)に、電磁コイルLへバッテリ電圧VBからダイオードD1(詳しくは、ダイオードD1及びトランジスタT3)を介して電流が供給されることとなり、その移行期間にコイル電流Iが落ち込んでしまうことが防止される。
【0050】
尚、図4において、ダイオードD1から電磁コイルLに電流が供給されることは、駆動信号SDがハイレベルになってからトランジスタT3がオフされるまでの間に、D1電流が零から正になっている部分に示されている。また、図4の最上段(コイル電流Iの段)において、点線は、ダイオードD1を設けない参考例の場合のコイル電流Iを表している。
【0051】
つまり、本第1実施例では、電磁コイルLへ、コンデンサC1からのピーク電流の供給後、ダイオードD1を介してバッテリから電流を供給することで、コイル電流Iの落ち込みを防止するようにしている。
そして、このような本第1実施例の燃料噴射制御装置23によれば、ピーク電流の供給用に1コンデンサタイプのチャージポンプ式昇圧回路3を用いることによる装置構成の簡素化と、インジェクタの良好な駆動特性(延いては、良好な燃料噴射特性)とを、両立させることができる。
【0052】
尚、本第1実施例では、トランジスタT3が、昇圧電圧印加用スイッチング素子に相当し、ワンショットパルス回路5が、ピーク電流供給制御手段に相当している。そして、そのトランジスタT3及びワンショットパルス回路5が、請求項1記載のピーク電流供給手段に相当している。また、マイコン1が、昇圧制御手段に相当し、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7が、定電流供給手段に相当している。また更に、配線17が、電磁コイルへ電流を供給するための電流供給経路に相当し、電流経路25が、コンデンサの出力端から昇圧電圧印加用スイッチング素子へ至るまでの電流経路に相当している。そして、ダイオードD1が、補助通電用ダイオード及び請求項1記載の補助通電手段に相当している。
【0053】
[第2実施例]
次に、図5は、第2実施例の燃料噴射制御装置27の構成を表わす構成図であり、図6は、その燃料噴射制御装置27の動作を表すタイムチャートである。尚、図5及び図6において、前述した図1及び図2と同じ構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明を省略する。
【0054】
図5に示すように、本第2実施例の燃料噴射制御装置27は、図1に示した参考例の燃料噴射制御装置101と比較すると、オア回路9に代わる3入力のオア回路29を備えている。
そして、そのオア回路29には、電流フィードバック回路7からのトランジスタT4に対する駆動信号と、マイコン1からの制御信号SCとに加えて、更に、ワンショットパルス回路5からのトランジスタT3に対する駆動信号が入力されており、該オア回路29は、電流フィードバック回路7からの駆動信号がトランジスタT4をオンさせる方のアクティブレベルであるか、マイコン1から出力される制御信号SCがアクティブレベルであるか、ワンショットパルス回路5からの駆動信号がトランジスタT3をオンさせる方のアクティブレベルであるときに、トランジスタT4をオンさせる。
【0055】
このような本第2実施例の燃料噴射制御装置27では、図6に示すように、トランジスタT3がオンしている間、電磁コイルLへ一定電流ihを流すためのトランジスタT4が強制的にオンされることとなる。
よって、この燃料噴射制御装置27によっても、コンデンサC1から電磁コイルLにピーク電流が供給される状態から、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7によって電磁コイルLに一定電流ihが供給される状態への移行期間に、電磁コイルLへバッテリ電圧VBからトランジスタT4を介して電流が供給されることとなり、その移行期間にコイル電流Iが落ち込んでしまうことが防止される。また、この燃料噴射制御装置27によれば、第1実施例の燃料噴射制御装置23と比べて、ダイオードD1といった通電用のパワー素子を特に追加しなくても良いため、回路を集積化する際の実装面積を小さくすることができるという点で有利である。
【0056】
尚、図6において、上記移行期間にバッテリ電圧VBからトランジスタT4を介して電磁コイルLに電流が供給されることは、駆動信号SDがハイレベルになってからトランジスタT3がオフされるまでの間に、T4電流が零から正になっている部分に示されている。また、図6の最上段(コイル電流Iの段)において、点線は、トランジスタT4の強制オンを行わない参考例の場合のコイル電流Iを表している。
【0057】
一方、本第2実施例においても、トランジスタT3が、昇圧電圧印加用スイッチング素子に相当し、ワンショットパルス回路5が、ピーク電流供給制御手段に相当し、そのトランジスタT3及びワンショットパルス回路5が、請求項1記載のピーク電流供給手段に相当し、マイコン1が、昇圧制御手段に相当し、配線17が、電磁コイルへ電流を供給するための電流供給経路に相当している。そして、トランジスタT4及び電流フィードバック回路7が、定電流供給手段に相当し、特にそのうちで、トランジスタT4が、一定電流供給用スイッチング素子に相当し、電流フィードバック回路7が、定電流制御手段に相当している。そして更に、オア回路29が、補助通電制御手段に相当し、また、そのオア回路29とトランジスタT4とが、請求項1記載の補助通電手段に相当している。
【0058】
一方また、本第2実施例では、ワンショットパルス回路5によってトランジスタT3がオンされている間、トランジスタT4を強制的にオンさせるようにしたが、トランジスタT4の強制的なオンは、電磁弁コイルLへの通電開始タイミングよりもある時間だけ遅れたタイミングから一定時間の間、行うように構成しても良い。
【0059】
但し、前述した第2実施例(図5,図6)のように、トランジスタT4の強制オン期間をトランジスタT3のオン期間と一致させた方が、ワンショットパルス回路5のタイマ機能を、トランジスタT4の強制オン期間を決定するためにも流用することができ、装置構成を一層簡素化することができるという点で有利である。
【0060】
ところで、上記各実施例では、便宜上、1つの気筒のインジェクタについてのみ説明したが、少なくともトランジスタT5は、各気筒のインジェクタ毎に設けられている。そして、そのトランジスタT5の各々が、該当する気筒の燃料噴射タイミングでオンされることとなる。
【0061】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施例の装置は、インジェクタを駆動するものであったが、本発明は、インジェクタ以外の他の電磁弁を駆動する装置に対しても、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の燃料噴射制御装置の構成を表わす構成図である。
【図2】参考例の燃料噴射制御装置の動作を表わすタイムチャートである。
【図3】第1実施例の燃料噴射制御装置の構成を表わす構成図である。
【図4】第1実施例の燃料噴射制御装置の動作を表わすタイムチャートである。
【図5】第2実施例の燃料噴射制御装置の構成を表わす構成図である。
【図6】第2実施例の燃料噴射制御装置の動作を表わすタイムチャートである。
【符号の説明】
1…マイコン、3…チャージポンプ式昇圧回路、5…ワンショットパルス回路、7…電流フィードバック回路、9,29…オア回路、11…電流検出用抵抗、13,15,D1…ダイオード、17,19…配線、21…寄生ダイオード、23,27…燃料噴射制御装置(電磁弁駆動装置)、25…電流経路、T1〜T5…トランジスタ、C1…コンデンサ、L…インジェクタの電磁コイル

Claims (5)

  1. 電源電圧から該電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成するチャージポンプ式の昇圧回路と、
    電磁弁の電磁コイルへの通電開始時に、前記昇圧回路によって生成された昇圧電圧を前記電磁コイルに印加することにより、該電磁コイルにピーク電流を流して前記電磁弁を速やかに開弁させるピーク電流供給手段と、
    該ピーク電流供給手段によって前記電磁コイルにピーク電流が供給された後、前記電磁コイルへの通電期間が終了するまでの間、前記電磁コイルに前記ピーク電流より小さい一定電流を流して前記電磁弁の開弁状態を保持する定電流供給手段と、
    を備えた電磁弁駆動装置において、
    前記ピーク電流供給手段によって前記電磁コイルにピーク電流が供給される状態から前記定電流供給手段によって前記電磁コイルに前記一定電流が供給される状態への移行期間に、前記電磁コイルへ前記電源電圧から電流を供給する補助通電手段を備えていること、
    を特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 請求項1に記載の電磁弁駆動装置において、
    前記昇圧回路は、前記電源電圧と該電源電圧よりも低い基準電位との間に直列に接続された2つのスイッチング素子と、その2つのスイッチング素子同士の接続点に一端が接続されたコンデンサとを有し、前記2つのスイッチング素子のうちで前記基準電位側のスイッチング素子のみがオンされている時に、前記コンデンサの前記接続点側とは反対側の端部(以下、出力端という)に前記電源電圧が供給されることにより該コンデンサが前記電源電圧で充電され、その後、前記2つのスイッチング素子のうちで前記電源電圧側のスイッチング素子のみがオンされることにより、前記コンデンサの前記出力端から前記電源電圧よりも高い昇圧電圧を出力するものであること、
    を特徴とする電磁弁駆動装置。
  3. 電源電圧と該電源電圧よりも低い基準電位との間に直列に接続された2つのスイッチング素子と、その2つのスイッチング素子同士の接続点に一端が接続されたコンデンサとを有し、前記2つのスイッチング素子のうちで前記基準電位側のスイッチング素子のみがオンされている時に、前記コンデンサの前記接続点側とは反対側の端部(以下、出力端という)に前記電源電圧が供給されることにより該コンデンサが前記電源電圧で充電され、その後、前記2つのスイッチング素子のうちで前記電源電圧側のスイッチング素子のみがオンされることにより、前記コンデンサの前記出力端から前記電源電圧よりも高い昇圧電圧を出力するチャージポンプ式の昇圧回路と、
    電磁弁の電磁コイルへ電流を供給するための電流供給経路と前記コンデンサの出力端とを、オンされることにより接続させる昇圧電圧印加用スイッチング素子と、
    前記電磁コイルへの通電開始時に、前記コンデンサの出力端に前記昇圧電圧が発生するように、前記昇圧回路における2つのスイッチング素子を制御する昇圧制御手段と、
    前記電磁コイルへの通電開始時から所定時間が経過するまでの間、前記昇圧電圧印加用スイッチング素子をオンすることにより、前記コンデンサから前記電磁コイルに前記昇圧電圧の印加に伴うピーク電流を流して前記電磁弁を速やかに開弁させるピーク電流供給制御手段と、
    該ピーク電流供給制御手段によって前記電磁コイルにピーク電流が供給された後、前記電磁コイルへの通電期間が終了するまでの間、前記電磁コイルに前記ピーク電流より小さい一定電流を流して前記電磁弁の開弁状態を保持する定電流供給手段と、
    を備えた電磁弁駆動装置であって、
    前記コンデンサの出力端から前記昇圧電圧印加用スイッチング素子へ至るまでの電流経路と前記電源電圧との間に、前記電源電圧側から前記電流経路側への方向を順方向として、補助通電用ダイオードが接続されていること、
    を特徴とする電磁弁駆動装置。
  4. 電源電圧と該電源電圧よりも低い基準電位との間に直列に接続された2つのスイッチング素子と、その2つのスイッチング素子同士の接続点に一端が接続されたコンデンサとを有し、前記2つのスイッチング素子のうちで前記基準電位側のスイッチング素子のみがオンされている時に、前記コンデンサの前記接続点側とは反対側の端部(以下、出力端という)に前記電源電圧が供給されることにより該コンデンサが前記電源電圧で充電され、その後、前記2つのスイッチング素子のうちで前記電源電圧側のスイッチング素子のみがオンされることにより、前記コンデンサの前記出力端から前記電源電圧よりも高い昇圧電圧を出力するチャージポンプ式の昇圧回路と、
    電磁弁の電磁コイルへ電流を供給するための電流供給経路と前記コンデンサの出力端とを、オンされることにより接続させる昇圧電圧印加用スイッチング素子と、
    前記電磁コイルへの通電開始時に、前記コンデンサの出力端に前記昇圧電圧が発生するように、前記昇圧回路における2つのスイッチング素子を制御する昇圧制御手段と、
    前記電磁コイルへの通電開始時から所定時間が経過するまでの間、前記昇圧電圧印加用スイッチング素子をオンすることにより、前記コンデンサから前記電磁コイルに前記昇圧電圧の印加に伴うピーク電流を流して前記電磁弁を速やかに開弁させるピーク電流供給制御手段と、
    該ピーク電流供給制御手段によって前記電磁コイルにピーク電流が供給された後、前記電磁コイルへの通電期間が終了するまでの間、前記電磁コイルに前記ピーク電流より小さい一定電流を流して前記電磁弁の開弁状態を保持する定電流供給手段と、
    を備えた電磁弁駆動装置であって、
    前記定電流供給手段は、オンされることにより、前記電源電圧と前記電流供給経路とを接続させる一定電流供給用スイッチング素子と、前記電磁コイルに流れる電流を検出して、該検出電流が前記一定電流となるように前記一定電流供給用スイッチング素子を駆動する定電流制御手段とを有しており、
    更に、当該装置には、前記電磁弁コイルへの通電開始時から前記所定時間が経過するまでの間の所定のタイミングから一定時間の間、前記一定電流供給用スイッチング素子を強制的にオンさせることにより、前記ピーク電流供給制御手段によって前記電磁コイルにピーク電流が供給される状態から前記定電流供給手段によって前記電磁コイルに前記一定電流が供給される状態への移行期間に、前記電磁コイルへ前記電源電圧から電流が供給されるようにする補助通電制御手段が設けられていること、
    を特徴とする電磁弁駆動装置。
  5. 請求項4に記載の電磁弁駆動装置において、
    前記補助通電制御手段は、前記ピーク電流供給制御手段が前記昇圧電圧印加用スイッチング素子をオンさせている間、前記一定電流供給用スイッチング素子を強制的にオンさせるように構成されていること、
    を特徴とする電磁弁駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7239498B2 (en) * 2003-10-10 2007-07-03 Dbt Gmbh Mining solenoid
JP2009024662A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Hitachi Ltd 電磁負荷の制御装置
JP2013148202A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Denso Corp 電磁弁の駆動装置
CN113137314A (zh) * 2020-01-20 2021-07-20 株式会社京滨 电磁阀驱动装置

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