JP4970032B2 - 光記録再生装置用光ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、光情報処理又は光通信等に用いられる光ヘッドに関し、特に、光記録再生装置用光ヘッドに関する。
近年、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)は、コンパクト・ディスク(CD)に対して約6倍の記録密度でデジタル情報を記録できることから、大容量光記録媒体として注目されている。しかしながら、情報の大容量化に伴い、更なる高密度光記録媒体が要望されている。ここで、DVD(波長660nm、開口数(NA)0.6)よりも高密度化を達成するには、光源の波長をより短く、あるいは、対物レンズのNAをより大きくすることが必要である。例えば、光源として波長405nmの青色レーザを使用し、NA0.85の対物レンズを使用することで、光記録媒体に記録されるデジタル情報の記録密度は、DVDの記録密度と比較すれば、5倍に向上する。
特許文献1は、青色レーザ光源を用いてデジタル情報の再生および記録を行う光ヘッドを開示する。
これより、上述した光ヘッドの従来例について添付の図面を参照して説明する。
図12は従来の光ヘッドの構成を示す模式図である。ここで、91は偏光ビームスプリッタ、92は1/4波長板、93は球面収差補正用光学素子、94は対物レンズ、95は光記録媒体、96はフォーカシングレンズ、97はマルチレンズ、98は光検出器である。
入射レーザ光は、たとえばGaN系レーザから出射され、平行光に変換された、450nm以下の波長を有する青色光である。偏光ビームスプリッタ91は入射偏光により、透過率及び反射率が異なる光学素子である。偏光ビームスプリッタ91は、光を分離するために用いられる。1/4波長板92は複屈折材料で形成された光学素子である。1/4波長板92は、直線偏光を円偏光に変換するために用いられる。球面収差補正用光学素子93は、光記録媒体95の基材厚が所定の最適基材厚からずれている場合に生じる球面収差を補正するための光学素子であり、凹レンズと凸レンズと図示しない一軸アクチュエータで構成され、凹レンズと凸レンズの間隔を変えることで上記球面収差を補正することが可能である。対物レンズ94は、光記録媒体95の記録層に光を集光するレンズであり、2群2枚で構成されている。フォーカシングレンズ96は光記録媒体の記録層で反射された光を光検出器98に集光するレンズである。マルチレンズ97は、入射面が円筒面で、出射面がレンズ光軸に対し回転対称面になっており、いわゆる非点収差法によるフォーカス誤差信号の検出を可能とするための非点収差を入射光に与える。光検出器98は光記録媒体95の記録層で反射された光を受光し、光を電気信号に変換する。
このように構成された光ヘッドの動作について説明する。GaNレーザから出射した波長450nm以下の青色平行光は偏光ビームスプリッタ91を透過し、1/4波長板92に入射し、直線偏光が円偏光に変換される。次に1/4波長板92を透過した円偏光は、球面収差補正用光学素子93に入射する。ここでは、光記録媒体95の基材厚が最適基材厚からずれたときに発生する球面収差を補正するため、入射した平行光は球面収差補正用光学素子93を構成する凹レンズと凸レンズの間隔を変えることで発散光や収束光に変換される。この変換された光は、対物レンズ94に入射し、入射光の発散度合いまたは収束度合いに応じた球面収差が付与され、光記録媒体95上に集光する。つまり、光記録媒体95の基材厚が最適基材厚からずれていることで生じる波面収差を補正するため、予め波面収差が付与された光が対物レンズ94に入射し、集光される。よって、光記録媒体95上では収差のない、すなわち、回折限界まで絞られた光スポットが形成される。次に、光記録媒体95から反射する円偏光は、球面収差補正用光学素子93を透過し、1/4波長板92に入射する。この反射光は、1/4波長板92において、光記録媒体95に向かって伝播するレーザ光の偏光方向と直交した偏光方向を有する直線偏光に変換される。1/4波長板92により変換された直線偏光は、偏光ビームスプリッタ91で反射し、フォーカシングレンズ96に入射する。この光は、フォーカシングレンズ96によって収束され、マルチレンズ97によって非点収差が与えられ、光検出器98に集光される。光検出器98は、光記録媒体95上における光の合焦状態を示すフォーカス誤差信号を出力し、また、光の、光記録媒体95上における照射位置を示すトラッキング誤差信号を出力する。ここで、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号は周知の技術により、たとえば非点収差法と3ビーム法により検出される。図示しないフォーカス制御手段はフォーカス誤差信号に基づき、常に光が合焦状態で光記録媒体95上に集光されるように対物レンズ94の位置をその光軸方向に制御する。また図示していないトラッキング制御手段はトラッキング誤差信号に基づき、光を光記録媒体95上の所望のトラックに集光されるように対物レンズ94の位置を制御する。さらに光検出器98からは光記録媒体98に記録された情報も得ている。このような構成により、光記録媒体95の基材厚の最適基材厚からのずれに起因する球面収差を、球面収差補正用光学素子93を用いて補正することができる。
このような構成を有する光ヘッドは、光源として波長450nm以下の光を用いた場合であっても、デジタル情報の再生および記録を実施することができる。
特開特開2000−131603号公報
しかしながら、上記のような構成の光ヘッドでは、光源から出射され平行光に変換されたレーザ光は、その光路の往路において、偏光ビームスプリッタ91を透過し、光記録媒体95に向かう。つまり、情報の記録再生を行うための、非常に光量の大きい青色光が、偏光ビームスプリッタ91を透過する。そのため、偏光ビームスプリッタ91に含まれる接着材料の層(接着層)が、光量の大きい青色光の照射を受け、徐々に光劣化を起こし、偏光ビームスプリッタそのものの透過率や収差が劣化し、光ヘッドの記録特性や再生特性が劣化するという課題が生じる。実際、ある接着材料を含む接着層は、19mW/mm^2の光密度の光を照射すると、100時間程度の照射により、層の透過率は3%劣化する。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、光源の発する光により光劣化を起こす接着層を有するプリズム(偏光ビームスプリッタ)を使用しながら、この光劣化に起因する経時的なプリズムの光学的特性の劣化のない、信頼性の高い光ヘッドを提供することである。
本明細書においては、光源から光記録媒体95に向かうレーザ光の光路を往路と称し、光記録媒体95で反射した後のレーザ光の光路を復路と称するものとする。
上記目的を達成するため、本発明は、その一態様において、光記録媒体に対する信号の記録または再生用の光ヘッドであって、光源と、光源から出射した出射光を光記録媒体に集光する対物レンズと、出射光の光路上で、光源と対物レンズとの間に配置され、出射光と、光源から出射され光記録媒体で反射した反射光とを分離する光分離手段とを有し、光分離手段は第1のガラスと、第1のガラス上に積層された多層膜と、多層膜に固定された第2のガラスを含む、ことを特徴とする光ヘッドである。
本発明の一態様においては、第2のガラスは、多層膜上に配置された接着層によって、多層膜に接着固定され、また、光分離手段は、第1のガラスから出射光を入射することが好ましい。これにより、接着層に光源から出射される光が透過しないので青色光照射による劣化が生じず光ヘッドの信頼性が高くなる。また、青色光照射で劣化しない特殊な接着材料を用いることがないので低コスト化につながる。
また、本発明の一態様においては、第2のガラスは、多層膜に密着固定されてもよい。これにより、接着層が存在しないため青色光照射による劣化が生じず光ヘッドの信頼性が高くなる。
また、本発明の一態様においては、出射光の光路上で、光源と対物レンズとの間に配置された、出射光の偏光方向を変換するn/4波長板(n=1以上の奇数)を有し、n/4波長板は、第1の複屈折部材と、第2の複屈折部材とを含み、第1の複屈折部材の結晶軸と、第2の複屈折部材の結晶軸とが、平面視において直交するように配置され、第1の複屈折部材および第2の複屈折部材の周縁部の少なくとも一部において、第1の複屈折部材と第2の複屈折部材とが接着されていることが好ましい。これにより、1/4波長板をはり合わせる接着層に光源から出射される光が透過しないので青色光照射による劣化が生じず光ヘッドの信頼性が高くなる。また、特殊な青色光照射で劣化しない接着剤を用いることがないので低コスト化につながる。
また、本発明の一態様においては、出射光の光路上で、光源と対物レンズとの間に配置された球面収差補正手段を有することが好ましい。これにより、光記録媒体の基材厚が設計値からずれた場合でも安定した記録または再生が可能となる。
また、本発明の一態様においては、光源と光分離手段を一体化する接続部を有することが好ましい。これにより、光源と光分離手段との位置合わせが容易となる。
また、本発明の一態様においては、光源は、波長が450nm以下の光を出射することが好ましい。これにより、高密度な情報の記録及び再生が可能となる。
また、本発明の一態様においては、多層膜は、蒸着法により第1のガラス上に形成されることが好ましい。
また、本発明の一態様においては、出射光の光路上で、光源と対物レンズとの間に配置され、発散光を略平行光に変換する光学素子を有し、光分離手段は、出射光の光路上で、光源と光学素子との間に配置されることが好ましい。これにより光ヘッドを小型化することが可能となる。
本発明は、別の一態様において、光記録媒体に対する信号の記録または再生用の光ヘッドであって、光源と、光源から出射した出射光を光記録媒体に集光する対物レンズと、出射光の光路上光源と対物レンズとの間に配置され、出射光の偏光方向を変換するn/4波長板(n=1以上の奇数)とを有し、n/4波長板は第1の複屈折部材と、第2の複屈折部材とを含み、第1の複屈折部材の結晶軸と、第2の複屈折部材の結晶軸とが、平面視において直交するように配置され、第1の複屈折部材および第2の複屈折部材の周縁部の少なくとも一部において、第1の複屈折部材と第2の複屈折部材とが接着されていることを特徴とする光ヘッドである。
本発明は、別の一態様において、光記録媒体に対する信号の記録または再生用の光記録再生装置であって、光記録媒体に信号の記録または再生を行うための本発明の他の態様による光ヘッドを備えることを特徴とする光記録再生装置である。これにより、光源から出射される光に対して光ヘッドに搭載されている部品が劣化することがないので高信頼性の光記録再生装置が実現される。
本発明により、レーザ光源を用いた光ヘッドにおいて、往路では光分離手段である偏光ビームスプリッタの接着層を光が透過しないように構成することができ、よって、接着層の光劣化が生じない。従って、信頼性の高い高密度記録が可能な光ヘッドが実現できる。また、更に多層光記録媒体への記録や記録速度の高速化を目的として、光源から出射される光量がさらに大きくなる光ヘッドにおいても本発明の構成であれば信頼性の高い光ヘッドを実現することができる。
また、さらなる本発明の効果としては、光分離手段を、局所的に光密度がさらに大きくなると思われる発散光中に配置することが可能となる。従って、信頼性が高く小型化に適した光ヘッドが実現できる。
また、この光ヘッドを用いることで、信頼性の高い光記録再生装置を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる光ヘッドについて説明する。
図1は、実施の形態1にかかる光ヘッドの構成図である。
図1において、本発明による光ヘッドは、光源1、光量減衰素子2、偏光ビームスプリッタ3、コリメータレンズ4、ミラー5、1/4波長板6、対物レンズ7、シリンドリカルレンズ9、光検出器10、集光レンズ11、光源光量制御用光検出器12を有する。コリメータレンズ4と図示しない1軸アクチュエータは、球面収差補正手段を構成する。また、偏光ビームスプリッタ3は、光分離手段を構成する。光源1より出射したレーザ光の大部分は、光量減衰素子2を経て、偏光ビームスプリッタ3に入射および反射し、コリメータレンズ4を透過し、ミラー5で反射し、1/4波長板6および対物レンズ7を透過し、光記録媒体8に入射する。ここまでの光路を往路と称することとする。光記録媒体8に入射したレーザ光の一部は反射し、往路を逆に辿って偏光ビームスプリッタ3に入射する。往路とは異なり、偏光ビームスプリッタ3に入射する光は、偏光ビームスプリッタ3を透過し、シリンドリカルレンズ9を透過して検出器10に入射する。この光記録媒体8から検出器10に至る光路を復路と称する。また、往路において、光源1から偏光ビームスプリッタ3に入射し、偏光ビームスプリッタ3を透過する光の光量は、全光量の数パーセントから10パーセント程度となるように偏光ビームスプリッタ3を構成する。この光は、さらに図中上方に直進して集光レンズ11を透過し、光源光量制御用検出器12に入射する。光源光量制御用検出器12に入射する光の光量に基づき、光源1の光量を制御可能である。なお、本発明において、集光レンズ11および光源光量制御用検出器12は、必須の要素ではない。光源光量制御用検出器12を省略する場合、往路においては、偏光ビームスプリッタ3で全ての光が反射されるように、偏光ビームスプリッタ3を構成してもよい。
ここでさらに光ヘッドを構成する要素について詳述する。光源1は、例えばGaN系の半導体レーザ素子(波長405nm)で構成され、光記録媒体8の記録層に対し、記録再生用のコヒーレント光を出力する光源である。光量減衰素子2は特開2000−195086号公報に開示されているように光源1のノイズを低減させるための光学素子であり、ガラス基板の一部に、光量を減衰する膜(たとえばCr膜)が形成されており、図中の矢印の方向に可動である。偏光ビームスプリッタ3の構成については後で詳細に述べるが、ある直線偏光(たとえばS偏光)に対しては5%の透過率、95%の反射率を有し、前記の直線偏光に対して直交する直線偏光(P偏光)に対しては100%の透過率を有する。コリメータレンズ4は光源1から出射された発散光を略平行光に変換する光学素子(レンズ)である。また、球面収差補正手段は光記録媒体8の基材厚が、最適基材厚と異なる場合に生じる球面収差を補正するためのものであり、コリメータレンズ4と図示しない一軸アクチュエータで構成される。一軸アクチュエータによりコリメータレンズ4の位置を変えることで、球面収差を補正することが可能である。ミラー5は入射する光を反射して光記録媒体8の方向に向かわせる光学素子であり、入射する光を100%反射する特性を有する。1/4波長板6の構成は、後で詳細に述べるが、複屈折材料を含み、直線偏光を円偏光に変換する機能を有する光学素子である。対物レンズ7は光記録媒体10の記録層に光を集光するレンズであり、開口数(NA)は、0.85である。シリンドリカルレンズ9は、入射面が円筒面で、出射面がレンズ光軸に対し回転対称面になっており、いわゆる非点収差法によるフォーカス誤差信号の検出を可能とするために、入射光に非点収差を与えるものである。光検出器10は光記録媒体8の記録層で反射された光を受光して光を電気信号に変換する。集光レンズ11は偏光ビームスプリッタ3を透過した光を光源光量制御用光検出器12に集光するものであり、光源光量制御用光検出器12は偏光ビームスプリッタ3を透過した光を受光して光を電気信号に変換し、光源1の光量を検出する信号を出力するものである。
次に、このように構成された光ヘッドの動作について説明する。光源1から出射した直線偏光は光量減衰素子2を透過し、偏光ビームスプリッタ3により、そのほとんどが反射し、ごく一部が透過する。往路における偏光ビームスプリッタ3での反射光と透過光の光量は、入射する光の光量を100とした場合、それぞれ、95と、5、程度でよい。反射光は、次にコリメータレンズ4に入射し、コリメータレンズ4の位置により発散光、平行光、収束光のいずれかに変換される。この収束度合いが変更された光はミラー5に入射し、100%反射し、光記録媒体8の方向に進行方向を変えられる。この反射された光は1/4波長板6に入射し、直線偏光から円偏光へ変換され、円偏光が対物レンズ7に入射する。対物レンズ7に入射する円偏光の発散度合いまたは収束度合いに応じて、円偏光には球面収差が生じ、光記録媒体8内で集光する。ここで、光記録媒体8の表面から記録層までの基材厚が最適基材厚からずれている場合に生じる波面収差は、発散度合いまたは収束度合いに応じて対物レンズ7で生じた波面収差と相殺されるので、光記録媒体8内の記録層では収差のない、すなわち回折限界まで絞られた光スポットが形成される。次に、光記録媒体8から反射された円偏光、つまり、復路にある光は、対物レンズ7を透過し、1/4波長板6に入射され光源1から出射された直線偏光と直交する方向に偏光面を有する直線偏光に変換される。1/4波長板6により変換された直線偏光は、ミラー5においてすべて反射し、コリメータレンズ4を透過し、偏光ビームスプリッタ3をすべて透過し、すなわち光源1に戻ることなく、シリンドリカルレンズ9に入射し、シリンドリカルレンズ9において非点収差が付与され、シリンドリカルレンズ9を透過した光は光検出器10上に集光する。光検出器10は、光記録媒体8の記録層における光の合焦状態を示すフォーカス誤差信号を出力し、また光の照射位置を示すトラッキング誤差信号を出力する。ここで、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号は周知の技術により、たとえば非点収差法とプッシュプル法により検出される。図示しないフォーカス制御手段はフォーカス誤差信号に基づき、常に光が合焦状態で光記録媒体8上に集光されるように対物レンズ7の位置をその光軸方向に制御する。また図示していないトラッキング制御手段はトラッキング誤差信号に基づき、光を光記録媒体8上の所望のトラックに集光されるように対物レンズ7の位置を制御する。さらに光検出器10からは光記録媒体8に記録された情報も得ることができる。また、往路において、光源1から入射して偏光ビームスプリッタ3を透過する光は、集光レンズ11により光源光量制御用光検出器12に集光され、光源光量制御用光検出器12は光源1から出射された光の光量に応じた電気信号を出力する。
ここで、偏光ビームスプリッタ3について詳しく述べる。図2に偏光ビームスプリッタ3の構成図を示す。図2を参照すれば、偏光ビームスプリッタ3は、第1のガラス21、多層膜22、接着層23、第2のガラス24を有する。第1のガラス21および第2のガラス24の硝材は例えばBK7であり、多層膜22は二酸化ケイ素と五酸化タンタルの薄膜が交互に20層程度積層されたものであり、第1のガラス21上に蒸着により積層される。また、接着層23は例えばUV硬化樹脂である。ここで、接着層23は樹脂であるため、波長が短い光に対しては吸収があり、青色の波長(450nm以下の波長)に対しては非常に微量ではあるが吸収があり、この吸収特性のため樹脂が劣化する。このように構成された偏光ビームスプリッタ3に対し、上記の光ヘッドにおいて、往路では第1のガラス21から光が入射される。このように構成することにより、往路の光はその大部分が接着層23を透過することなしに多層膜22で反射する。先述の如く、接着層23は青色光の入射により徐々にではあるが劣化が生じる。この劣化の速度は入射される光の光量(接着層での光密度)が大きいほど非常に早く劣化する。ここで、往路での光は光記録媒体8に情報を記録するためにかなり大きな光量が必要である。これに対し、光記録媒体8で反射される光は光記録媒体8の反射率が小さいため偏光ビームスプリッタ3に入射される光の光量は往路の光量に対し非常に小さいものとなる。例えば光記録媒体8の反射率が5〜10%程度であれば、復路での光量は往路の光量の(1/20)〜(1/10)程度になる。従って、接着層23が往路では光が透過せず、復路のみ光が透過する構成にすることで偏光ビームスプリッタ3を構成する接着層23の劣化が生じることなく信頼性の高い光ヘッドが構成できる。また、本実施の形態のように偏光ビームスプリッタ3を発散光中に配置し、偏光ビームスプリッタ3に入射する光の大きさを小さくすることで偏光ビームスプリッタ3そのものの外形を小さくすることができるので光ヘッドの小型化に有利である。この場合では特に、偏光ビームスプリッタ3に入射する光の光密度は大きくなるので上記した往路では接着層23を光が透過しない構成にすることが光ヘッドの信頼性を高めることになる。例えば、平行光中に偏光ビームスプリッタを配置した場合に、偏光ビームスプリッタに入射する光の光密度を100とすると、光源と略平行光に変換する光学素子(例えばコリメータレンズ)の光路の中間に偏光ビームスプリッタを配置した場合、偏光ビームスプリッタに入射する光の光密度は、局所的に400に達する。(光密度は、光源からの距離の2乗に反比例する。)従って、特殊な接着材料を用いずに、信頼性が高く小型化が可能な光ヘッドを実現できる。また、光記録媒体8が記録層を多数有する多層光記録媒体を記録再生する場合でも本発明の構成が有利である。記録層を多数有する多層光記録媒体に情報を記録する場合ではすべての記録層に情報を記録する必要があり光源1から出射される光の光量は記録層が1つしかない単層光記録媒体のみに記録する場合に比べてより大きくなる。従って、偏光ビームスプリッタ3そのものに入射する光は大きくなるので、本発明の構成をとることでより信頼性の高い光ヘッドが実現できる。同様に、光記録媒体8に記録再生する速度を速くする場合でも光記録媒体8に照射する光の光量を大きくする必要があり、光源1から出射される光の光量が大きくなるので本発明の構成をとることで信頼性の高い光ヘッドが実現できる。
また図3に示すように、光源1と、偏光ビームスプリッタ3を、接続用マウント部材31を用いて一体化してもよい。光源1と偏光ビームスプリッタ3との接続部である接続用マウント部材31により、光源1と偏光ビームスプリッタ3は、一体として取り扱うことが可能となる。このような構成にすれば、光ヘッドの組み立て工程での、光源1の光軸と、偏光ビームスプリッタ3の位置のずれを抑える効果が生まれ、光ヘッドの構成が容易になる。ひいては、製造コストを抑制する効果を奏する。
また、偏光ビームスプリッタ3を図4に示したように第2のガラス24を多層膜22に密着固定(オプティカルコンタクト)されるように構成すれば、接着材料の劣化は考えなくてよいため、信頼性の高い光ヘッドが実現できる。さらに往路において反射でも透過でもどちらでも使うことが可能となる。
次に、本発明の光ヘッドに用いられている1/4波長板6について述べる。図5に本発明の光ヘッドに用いられている1/4波長板6の構成図を示す。図5を参照すれば、1/4波長板6は、第1の複屈折部材41、第2の複屈折部材42、接着層43を有する。ここで、第1及び第2の複屈折部材41及び42は、例えば水晶で構成される。第1の複屈折部材41と第2の複屈折部材42の間にあって接着層43に挟まれている部分は、空隙(空気層)である。図6は、1/4波長板6を上方より見た平面図である。図6に示す様に、第1の複屈折部材41と第2の複屈折部材42は、図において矢印で示されるそれぞれの結晶軸が、平面視で直交するように配置される。図7Aおよび図7Bは、接着層43の配置パターン例である。接着層43は、図7Aに示すように、1/4波長板6の周縁部に所定の幅で連続する帯状に配置してもよい。また、図7Bに示すように、接着層43を1/4波長板6の隅部に離散的に配置してもよい。接着層43は例えばUV硬化樹脂で構成されており、この接着層43は光が透過しない、有効径外に設けられている。このような構成にすれば1/4波長板6のリターデーションの入射角度依存性が小さくなる。特に、球面収差補正を対物レンズ7へ入射する光の発散及び収束度合いにより行う光ヘッドに用いる場合には有効となる。また、青色光で劣化する接着層43が、光が透過しない箇所に設けられているので青色光による接着層43の劣化は生じない。これにより、1/4波長板6の入射角度依存性が良好で、かつ、信頼性の高い1/4波長板6が実現できるので、性能が良く高信頼性の光ヘッドを実現することが可能となる。また、光ヘッドへの1/4波長板6の搭載精度をあげることで、水晶1枚で構成された1/4波長板6を使用することが可能となる。これであれば接着層が存在しないので高信頼性の光ヘッドが実現できる。
以上述べたように、本発明による、450nm以下の波長の光源を用いた光ヘッドにおいては、光源からの光の往路で、光分離手段である偏光ビームスプリッタの接着層を光が透過しないように構成する。それにより、強い光が接着層に照射されることを防止する。接着層が劣化することがないので信頼性の高い高密度記録が可能な光ヘッドが実現できる。また、さらに光密度が局所的に大きくなり、局所的に接着層の劣化を促進するおそれのある発散光中に、光分離手段を配置することが可能となるので信頼性が高く小型化に適した光ヘッドが実現できる。また、更に多層光記録媒体への記録や記録速度を早くするために光源から出射される光量が大きくなる光ヘッドにおいても本発明の構成であれば信頼性が高い光ヘッドが実現できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態が上記した実施の形態1と異なるのは、光分離手段が偏光ホログラムであり、この偏光ホログラムで回折された光を受光する光検出器があることに関する点のみであり、それ以外は、実施の形態1と同様である。従って、本実施の形態において、特に説明のないものについては実施の形態1と同じとし、実施の形態1と同一符号を付与している構成部材については、特に説明のない限り、実施の形態1と同様の機能を持つものとする。
図8は、本発明の実施の形態2における光ヘッドの構成図である。図8を参照すれば、本光ヘッドは、偏光ホログラム51、第1の光検出器52、第2の光検出器53を有する。ここで、偏光ホログラム51は特開平6−27322号公報に開示されているので詳細には述べないが、複屈折を有するニオブ酸リチウム基板の所定の一部をプロトン交換し、そのプロトン交換部をエッチングして構成され、異常光線の透過率を100%、常光線に対しては回折格子として作用する光学素子である。本光ヘッドでは、偏光ホログラム51が光分離手段を構成する。
このように構成された光ヘッドの動作について説明する。光源1から出射された直線偏光は光量減衰素子2を透過し、偏光ホログラム51により100%透過される。この透過光はコリメータレンズ4に入射し、コリメータレンズ4の位置により発散光、平行光、収束光のいずれかに変換される。この収束度合いが変換された光は、ミラー5に入射し、100%反射し、光記録媒体8の方向に進行方向を変える。この反射光は、1/4波長板6に入射され直線偏光から円偏光へ変換され、この円偏光は対物レンズ7に入射し、この入射光の発散度合いまたは収束度合いに応じて球面収差を発生し、光記録媒体8に集光される。光記録媒体8の表面と記録層との距離である基材厚が最適基材厚からずれた時に生じる波面収差と相殺する波面収差を有する光が対物レンズ7で集光される。そのため、光記録媒体8の記録層上では収差のない、すなわち回折限界まで絞られた光スポットが形成される。次に、光記録媒体8から反射した円偏光は、対物レンズ7を透過し、1/4波長板6に入射し、光源1から出射された直線偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する直線偏光に変換される。1/4波長板6により変換された直線偏光はミラー5においてすべて反射し、コリメータレンズ4を透過し、偏光ホログラム51により、この透過光の100%が回折され、+1次回折光を第1の光検出器52で受光し、−1次回折光を第2の光検出器53で受光する。第1及び第2の光検出器52及び53は、光記録媒体8上における光の合焦状態を示すフォーカス誤差信号を出力し、また光の照射位置を示すトラッキング誤差信号を出力する。ここで、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号は周知の技術により、たとえばSSD法とプッシュプル法により検出される。図示しないフォーカス制御手段はフォーカス誤差信号に基づき、常に光が合焦状態で光記録媒体8上に集光されるように対物レンズ7の位置をその光軸方向に制御する。また図示していないトラッキング制御手段はトラッキング誤差信号に基づき、光を光記録媒体8上の所望のトラックに集光されるように対物レンズ7の位置を制御する。さらに第1及び第2の光検出器52及び53からは光記録媒体8に記録された情報も得ている。
ここで、1/4波長板6は実施の形態1で述べた構成(図5参照。)になっているので、青色光に対する劣化が生じず、信頼性の高い光ヘッドを実現することが可能となる。
以上述べたように、450nm以下の波長の光源を用いた光ヘッドにおいて、用いられている1/4波長板は、2枚の複屈折部材のそれぞれの結晶軸が平面視において直交するようにはり合わせたものであり、かつ、2枚の複屈折部材を接着する接着材料の層(接着層)が、光の透過しない箇所に設けられているために、接着層が劣化することがない。よって、光劣化を生じるおそれのある接着材料を用いて信頼性の高い高密度記録が可能な光ヘッドが実現できる。
なお、実施の形態1及び2では球面収差補正手段を有する光ヘッドについて述べているが、球面収差補正手段を持たない光ヘッドであってもよい。
また、実施の形態1及び2では球面収差補正手段としてコリメータレンズを可動させる方式を用いているが特許文献1に開示されている正レンズ群と負レンズ群を用いても何ら問題はない。また、球面収差補正手段としてレンズを用いない方式を採用してもよい。例えば、特願2001−221927号(特開2002−109776号公報(P2002−109776A))に開示されている位相変化層を用いた方式であってもよい。この方式に使われる光学素子について簡単に述べる。図9に位相変化層として液晶を用いた光学素子の断面図を示す。図10は、光学素子に用いられている電極のパターン図である。この光学素子は、図9を参照すれば、第1の基板61、第1の基板61に略平行に配置された第2の基板62、第1の基板61と液晶67との間に配置された電圧印加電極63、電圧印加電極63に対向するように電圧印加電極に略平行に配置された対向電極64、電圧印加電極63を覆うように形成された透光性樹脂膜65、対向電極64を覆うように形成された透光性樹脂膜66と、透光性樹脂膜65及び66の間(電圧印加電極63と対向電極64との間)に配置された液晶67、液晶67を囲むように透光性樹脂膜65及び66の間に配置された封止樹脂68を有する。ここで、第1の基板61及び第2の基板62は、たとえばガラスを含み、透光性を有する。また、電圧印加電極63は液晶67に所望の電圧を印加するための電極である。電圧印加電極63は、第1の基板61の内側(液晶67側)の主面上に形成されている。また、対向電極64は、電圧印加電極63とともに、液晶67に所望の電圧を印加するための電極である。対向電極64は、第2の基板62の内側(液晶67側)の主面上に形成されている。対向電極64は、透光性であり、たとえばITOからなる。なお、対向電極64は、第2の基板62の内側の主面のうち、少なくともセグメント電極に対向する部分に略均一に形成される。また、透光性樹脂膜65及び66は、液晶67を所定の方向に配向させるための配向膜であり、たとえばポリビニルアルコール膜からなる。透光性樹脂膜65または66をラビング処理することによって、液晶67を所定の方向に配向させることができる。また、液晶67は、入射した光の位相を変化させる位相変化層として機能する。液晶67は、たとえばネマチック液晶からなる。電圧印加電極63と対向電極64との間の電圧差を変化させることによって液晶67の屈折率を変化させることができ、これによって入射した光の位相を変化させることができる。また、封止樹脂68は、液晶67を封止するためのものであり、たとえばエポキシ樹脂からなる。また、電圧印加電極63は図10に示したように、同心円状のセグメント電極で構成されている。このセグメント電極は透光性であり、たとえばITOからなる。このように構成された光学素子の動作について説明する。
外部から制御電圧が光学素子の電圧印加電極のセグメント電極のそれぞれに印加され、本発明の光学素子に入射される光にパワー成分の位相を与えるようにする。このように入射された平面波を球面波に変換することが可能となり、この球面波が対物レンズ7に入射することで球面収差が発生し、この球面収差で光記録媒体8の厚さが設計基材厚からずれたときに生じる球面収差を補正することとなる。ここで、位相変化層として電圧に応じて屈折率が変化する液晶を用いたが、電圧に応じて厚さ(体積)が変化するPLZT(酸化鉛、ランタン、酸化ジルコニウム、酸化チタンを含むペロブスカイト構造の透明結晶体)を用いてもよい。さらにPLZTは固体であるので液晶のように基板や封止樹脂は必要ではないため、光学素子を薄くすることが可能である。
実施の形態1及び2で述べた方法では、レンズで構成されているため、往路は当然として復路においても光記録媒体の基材厚に起因する収差を補正することが可能であるため、安定した制御信号を得ることができる。また、ここで述べた方式では位相変化層を用いた光学素子で光記録媒体8の基材厚に起因する収差を補正しているので光ヘッドの小型化に向いている。また、レンズ方式及び上記位相変化層を用いた方式のどちらも収束光及び発散光を用いて球面収差を補正するので対物レンズ7がレンズシフトしても球面収差補正性能が劣化しない。
また、上記実施の形態では対物レンズ7へ向かう光が光源1から出射される光の95%になるように、光源1から出射された光の偏光方向の直線偏光に対しプリズムの反射率が95%、透過率が5%になっている。光源1の出力を安定に検出するためには透過率が50%以下であることが望ましい。また、対物レンズ7へ向かう光を大きくロスすることなく光源1の出力を安定に検出するためには透過率が20%以下であることがより好ましい。
また、上記実施の形態ではn/4波長板として1/4波長板6を使用しているが、nが奇数であればよい。
また、上記実施の形態では対物レンズ7は単レンズを用いているが高いNAを有する組レンズであってもよい。
また、上記実施の形態では無限系の光ヘッドを示したが、コリメータレンズ4を用いない有限系の光ヘッドであってもよい。
また、上記実施の形態では偏光光学系の光ヘッドを示したが、無偏光光学系の光ヘッドであってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、本発明の光記録再生装置の一例について説明する。実施の形態3の光記録再生装置は、光記録媒体8に対して信号の記録及び再生または再生のみを行う装置である。
図11に実施の形態3にかかる光記録再生装置80の構成を模式的に示す。光記録再生装置80は、光ヘッド81と、モータ82と、処理回路83とを備える。光ヘッド81は、実施の形態1で説明したものである。処理回路83は、光量モニタ部84、信号処理部85、光量制御部86、および、対物レンズ駆動部87、を含み、処理回路83に含まれる前記の各部は、互いに接続されている。
光ヘッド81については、実施の形態1で説明したものと同様であるため、重複する説明は省略する。
次に、光記録再生装置80の動作について説明する。まず、光記録再生装置80に光記録媒体8がセットされると、モータ82が始動する。処理回路83に含まれる光量制御部86は、光源1を駆動し光を出射させる。光源1から出射された光は、光記録媒体8で反射され、光検出器10に入射する。光検出器10は、光記録媒体8上における光の合焦状態を示すフォーカス誤差信号と、光の照射位置を示すトラッキング誤差信号を処理回路83に含まれる信号処理部85に出力する。これらの信号に基づき、信号処理部85は対物レンズ7を制御するための情報を対物レンズ駆動部87に出力し、対物レンズ駆動部87は、信号処理部85より送られた対物レンズ7を制御するための情報に基づいて、対物レンズを所望の方向に所定量移動させ、光源1から出射された光を光記録媒体8上の所望のトラック上に集光させる。また、信号処理部85は、光検出器10から出力される信号に基づいて、光記録媒体8に記録されている情報を再生する。また、光源光量制御用光検出器12から出力される信号は処理回路83に含まれる光量モニタ部84に入力され、光量モニタ部84は、この信号に基づく情報を光量制御部86に送り、処理回路83に含まれる光量制御部86は、この情報が所望の値になるように光源1の出力パワーを制御することで対物レンズ7から出射される光の光量を所望の値にする。
本実施の形態にかかる光記録再生装置80は、光ヘッドとして実施の形態1の光ヘッドを用いているため、光分離手段が青色光で劣化しない。よって、本光記録再生装置80は、高い信頼性を有し、かつ、この信頼性は経時的に低下することがない。
以上、本発明の実施の形態について例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず本発明の技術的思想に基づく他の実施の形態に適用することができる。
また、上記実施の形態では、光のみによって情報を記録する光記録媒体8について述べたが、光および磁気によって情報を記録する光記録媒体についても同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、上記実施形態では、光記録媒体が光ディスクである場合について説明したが、カード状の光記録媒体など、類似の機能を実現する光学的情報記録再生装置に適用することができる。
本発明にかかる光ヘッドと光記録再生装置は、450nm以下の波長の光源を用いた光ヘッドにおいて往路では光分離手段である偏光ビームスプリッタの接着層を光が透過しないように構成することで接着層が劣化することがないという効果を有し、信頼性の高い高密度記録が可能な光ヘッド等として有用である。
本発明の光ヘッドの一例を示す模式図。 本発明の光ヘッドに搭載する偏光ビームスプリッタの構成図。 本発明の光ヘッドの別例を示す模式図。 本発明の光ヘッドに搭載する偏光ビームスプリッタの別例を示す構成図。 本発明の光ヘッドに搭載する1/4波長板の構成図。 1/4波長板の2つの複屈折部材の結晶方向を示す平面図。 1/4波長板の接着層の配置位置を示す断面図。 1/4波長板の接着層の配置位置を示す断面図。 本発明の光ヘッドの別例を示す模式図。 位相変化層を有する球面収差補正手段の一例を示す断面図。 位相変化層を有する球面収差補正手段の電極パターンの一例を示す図。 本発明の光記録再生装置の一例を示す模式図。 従来の光ヘッド例を示す模式図。
符号の説明
1 光源
2 光量減衰素子
3 偏光ビームスプリッタ
4 コリメータレンズ
5 ミラー
6 1/4波長板
7 対物レンズ
8 光記録媒体
9 シリンドリカルレンズ
10 光検出器
11 集光レンズ
12 光源光量制御用光検出器
21 第1のガラス
22 多層膜
23 接着層
24 第2のガラス
31 接続用マウント部材
41 第1の複屈折部材
42 第2の複屈折部材
43 接着層
51 偏光ホログラム
52 第1の光検出器
53 第2の光検出器
61 第1の基板
62 第2の基板
63 電圧印加電極
64 対向電極
65 透光性樹脂膜
66 透光性樹脂膜
67 液晶
68 封止樹脂
81 光ヘッド
82 モータ
83 処理回路
84 光量モニタ部
85 信号処理部
86 光量制御部
87 対物レンズ駆動部

Claims (6)

  1. 光記録媒体に対する信号の記録または再生用の光ヘッドであって、
    波長が450nm以下の光を出射する光源と、
    前記光源から出射した出射光を前記光記録媒体に集光する対物レンズと、
    前記出射光の光路上で、前記光源と前記対物レンズとの間に配置され、前記出射光と、前記光源から出射され前記光記録媒体で反射した反射光とを分離する光分離手段とを有し、
    前記光分離手段は第1のガラスと、前記第1のガラス上に積層された多層膜と、前記多層膜上に配置された接着層と、前記接着層によって前記多層膜に接着固定された第2のガラスを含み、
    前記光源から出射した出射光は、前記第1のガラスから前記光分離手段に入射し、前記第1のガラスを通過後、前記多層膜で全反射され再び前記第1のガラスを通過することによって、前記光分離手段を通過し、
    前記光記録媒体で反射した反射光は、前記第1のガラスから前記光分離手段に入射し、前記第1のガラス、前記多層膜、前記接着層、前記第2のガラス、の順番で前記光分離手段を通過することを特徴とする光ヘッド。
  2. さらに、前記出射光の光路上で、前記光源と前記対物レンズとの間に配置された、前記出射光の偏光方向を変換するn/4波長板(n=1以上の奇数)を有し、
    前記n/4波長板は、第1の複屈折部材と、第2の複屈折部材とを含み、前記第1の複屈折部材の結晶軸と、前記第2の複屈折部材の結晶軸とが、平面視において直交するように配置され、前記第1の複屈折部材および前記第2の複屈折部材の周縁部の少なくとも一部において、前記第1の複屈折部材と前記第2の複屈折部材とが接着されていることを特徴とする、請求項1に記載の光ヘッド。
  3. さらに、前記出射光の光路上で、前記光源と前記対物レンズとの間に配置された球面収差補正手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド。
  4. さらに、前記光源と前記光分離手段を一体化する接続部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド。
  5. 前記多層膜は、蒸着法により前記第1のガラス上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の光ヘッド。
  6. さらに、前記出射光の光路上で、前記光源と前記対物レンズとの間に配置され、発散光を略平行光に変換する光学素子を有し、
    前記光分離手段は、前記出射光の光路上で、前記光源と前記光学素子との間に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド。
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