JP2009217915A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の波長の光に対して光路を切り替えて複数の光ディスクを記録再生する光ヘッド装置を提供する。
【解決手段】液晶層に電圧を印加または非印加することで光の透過状態と偏向状態など、進行経路を切り替える偏向素子20を配置し、偏向した光をミラー14bで反射させて光ディスク16bへ進行させる。また、偏向素子20を透過した光を14aで反射させて光ディスク16aへ進行させることによって、入射偏光状態に依存せず、同じ波長の光を使用して規格の異なる光ディスクごとに良好な集光特性が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ストレージを扱う光学系として、CD、DVD、光磁気ディスクなどの光記録媒体および、「Blu−ray」(登録商標:以下BD)、HD−DVDなどの高密度光記録媒体に情報の記録および再生を行う光ヘッド装置に関する。
光ストレージを扱う光学系として、CD、DVD、光磁気ディスクなどの光記録媒体および、BD、HD−DVDなどの高密度光記録媒体(以下、「光ディスク」という)に情報の記録および再生を行う光ヘッド装置が挙げられる。光ヘッド装置において、半導体レーザからの出射光はレンズにより光記録媒体上に集光され、集光された出射光は光記録媒体で反射され戻り光となる。この戻り光となった出射光はビームスプリッタによって受光素子に導かれ、光記録媒体上の情報が電気信号に変換される。
このように光ヘッド装置において、それぞれの光ディスクに照射する光の波長が異なるなど、規格が異なる光ディスクへの互換が可能な光ヘッド装置のニーズが高くなっている。さらに高密度光記録媒体は405nm波長帯のレーザ光を使用するが、同じ波長帯でもBDとHD−DVDとでは記録媒体のカバー厚が異なることで、開口制御機構や集光機構を有する光学素子をこれらの規格に共通して使用する場合に制限が多い。
これらBD/HD−DVD、DVD、CDを再生または記録(以下、「記録・再生」という)できる光ヘッド装置は少ない光学部品で構成できるような小型化が要求されている。これに対して、特許文献1および特許文献2では、BD/HD−DVD互換を目的として同じ波長帯の光をコレステリック相液晶による光分岐特性より、円偏光の回転方向を変化させて透過と反射とを切り替える光ヘッド装置が報告されている。また、他の形態として、特許文献3では、光を分岐させる光学素子としてポリマー分散液晶を用いたスイッチングミラーによって透過と反射とを電圧を印加することで直接、入射光を透過と反射とを切り替える光ヘッド装置が報告されている。さらに、特許文献4では、偏光変換素子によってs偏光とp偏光とを切り替えて偏光ビームスプリッタでs偏光とp偏光とを異なる光ディスクに集光させる光ヘッド装置が報告されている。
特開2006−228369号公報 特開2007−317315号公報 特開2007−287285号公報 特開平9−212905号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2にかかる光ヘッド装置には、コレステリック相液晶を用いており、液晶に電圧を印加することでコレステリック相液晶に入射する光の透過と反射を切り替えている。しかし、コレステリック相液晶に対して偏光依存性がなく入射光を直進透過させるためには高電圧(20V〜)を必要とするための電圧制御装置を備えるため、光ヘッド装置の小型化が実現できないという問題があった。また、特許文献3にかかる光ヘッド装置に記載のポリマー分散液晶も20V以上の高電圧を必要とするので、同様の問題があった。特許文献4に記載の光ヘッド装置は、偏光変換素子として機械的な機構のほかに液晶素子に電圧を印加することによって偏光状態を変えることができ、低電圧で駆動できるが、偏光ビームスプリッタで光分岐をしているため、光検出系を光ディスクに対向する側に配置しなければならず、小型化を実現するには困難であった。
上記目的を達成するため、少なくとも一つの単一波長の光を出射する光源と、前記光源から出射した光を偏向分離するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタから出射した光を第1の光記録媒体へ導く第1の光路と、前記第1の光路と異なって第2の光記録媒体へ導く第2の光路と、に切り替える偏向素子と、前記偏向素子に電圧を印加する電圧制御装置と、前記第1の光記録媒体上に集光させる第1の対物レンズと、前記第2の光記録媒体上に集光させる第2の対物レンズと、前記第1の光記録媒体および前記第2の光記録媒体から反射された光を検出する光検出器と、を備える光ヘッド装置であって、前記第1の光路中に第1のミラーを備えるとともに、前記第2の光路中に第2のミラーを備え、前記偏向素子は、平行に配置された1対の透明基板の対向するいずれか一方の面に設けられた回折格子と、前記回折格子と対向する前記透明基板によって液晶を挟持するとともに前記液晶に電圧を印加するための透明電極と、を備える液晶層が2層積層されてなり、さらに前記偏向素子は、2層の前記液晶層の液晶分子の配向方向が面方向に略平行に配向した状態では、一方の前記液晶層の液晶分子の配向方向が他方の前記液晶層の液晶分子の配向方向と略直交するように配置され、電圧の印加状態によって面方向に略平行の配向状態と面方向に略垂直の配向状態と、に切り替えられる光ヘッド装置を提供する。
この構成により、特定の単一波長の光を使用する規格が異なる光ディスクに対して、それぞれの規格の光ディスクに対して異なる進行方向となるように容易に光路を切り替えることができる。さらに、入射する光の偏光状態に依存せずに効率よく光ディスクに到達させるとともに反射された光を効率よく光検出器で検出させることができる。
また、前記回折格子を形成する光学的に等方性となる回折格子部材の屈折率nが前記液晶の常光屈折率nと略等しい上記に記載の光ヘッド装置を提供する。また、前記回折格子の断面形状がブレーズ形状である上記に記載の光ヘッド装置を提供する。
この構成により、偏向素子における光の損失が少なくすることができるので、光利用効率の高い光ヘッド装置を実現することができる。
また、前記第1のミラーは、少なくとも2種類の屈折率の異なる材料からなる膜が平行に積層された誘電体多層膜からなって、前記第1の光路の光および前記第2の光路の光が前記誘電体多層膜の積層方向に対して斜め方向から入射して、前記第1の光路の光を反射し、前記第2の光路の光を直進透過する入射角依存ミラーである上記の光ヘッド装置を提供する。
この構成により、第1のミラーに第1の光路の光と第2の光路の光のいずれも入射させることができて、これらの光路を大きく分離しないので、より小型化された光ヘッド装置を実現することができる。
また、前記第1のミラーと前記第1の対物レンズとの間の前記第1の光路中に光の進行方向を変える光路補正素子を備える上記の光ヘッド装置を提供する。
この構成により、光ディスク面上に集光させる対物レンズの光軸と光路を一致させるように補正できるので、設計自由度の高い光ヘッド装置を実現することができる。
また、前記光源は、少なくとも第1の波長λの光と前記波長λの光と異なる第2の波長λの光を出射し、前記偏向素子と前記第1のミラーとの間の第1の光路中および第2の光路中にそれぞれの光の進行方向に対して斜め方向にダイクロイックミラーを配し、前記ダイクロイックミラーは、前記第1の光路および前記第2の光路の光が、前記波長λの光であるとき直進透過させ、前記波長λの光であるとき反射させる上記の光ヘッド装置を提供する。
この構成により、波長が異なる複数の規格の光ディスクに対しても異なる進行方向となるように容易に光路を切り替えることができる。さらに、入射する光の偏光状態に依存せずに効率よく光ディスクに到達させるとともに反射された光を効率よく光検出器で検出させることができる。
また、前記光源は、前記λの光、前記λの光、前記λおよび前記λと異なる第3の波長λの光を出射し、前記ダイクロイックミラーは、前記第1の光路および前記第2の光路で入射する光が、前記λの光であるとき反射させる上記の光ヘッド装置を提供する。さらに、前記λは405nm波長帯、前記λは660nm波長帯、前記λは785nm波長帯である上記に記載の光ヘッド装置を提供する。
この構成により、BD/HD−DVD/DVD/CDのように波長が異なる規格の光ディスクに対して異なる進行方向となるように容易に光路を切り替えることができるとともに、小型化された光ヘッド装置を実現することができる。なお、405nm波長帯は、385〜420nm、660nm波長帯は、640〜675nm、785nm波長帯は、770〜800nmとする。
本発明は、特定の波長の光で2つの異なる光学系を用いて光ディスクの記録・再生を行う光ヘッド装置において、容易に2つの光学系を切り替えることができるとともに光ヘッド装置全体の小型化を実現することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる光ヘッド装置10の概念的な構成を示す模式図である。光ヘッド装置10は、所定の波長の光を出射する光源11と、入射された光を平行光に変換するコリメータレンズ12と、コリメータレンズ12から出射されたビームを光ディスク16a、16bの方向へと進行させるとともに、該光ディスク16a、16bの情報記録面から反射された戻り光を偏向分離するビームスプリッタ13と、光ディスク16a、16bの情報記録面に集光する対物レンズ15a、15bと、偏向分離された戻り光を検出する光検出器17を含む。ビームスプリッタ13と光検出器17との間の光路中に集光レンズ15cを配置してもよい。さらに、ビームスプリッタ13から光ディスク16a、16bへの光路中に電圧を非印加/印加を切り替えることによって光を直進させる透過状態と光を一定の角度で偏向させる偏向状態とを切り替える偏向素子20と、偏向素子20を出射するビームをそれぞれの光ディスクに導くミラー14a、14bと、を備える。なお、ビームスプリッタ13と光ディスク16a、16bとの間に光路中に図示しない1/4波長板を備えてもよい。なお、光源から光ディスクに至るまでの光路を「往路」、光ディスクで反射されて光検出器に至るまでの光路を「復路」とする。
光検出器17では、光ディスク16a、16bの情報記録面に記録された情報の再生信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などが検出される。なお、光ヘッド装置10は、上記のフォーカスエラー信号に基づいてレンズを光軸方向に制御する図示しないフォーカスサーボと、上記のトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズを光軸に垂直となる方向に制御する図示しないトラッキングサーボと、を備える。
光源11は、2種類または3種類の単一波長の直線偏光の光を出射する構成としてもよい。かかる構成の光源としては、2個または3個の半導体レーザチップが同一基板上にマウントされた、所謂ハイブリッド型の2波長レーザ光源または3波長レーザ光源や、互いに異なる波長の光を出射する2個または3個の発光点を有するモノリシック型の2波長レーザ光源または3波長レーザ光源でもよい。
図2(a)に第1の実施形態にかかる偏向素子20の断面模式図を示す。偏向素子20は、透明基板21a、21bおよび21c、第1の液晶層22aおよび第2の液晶層22b、断面がブレーズ型の回折格子23a、23b、透明電極24a、24b、透明電極と電気的に接続された図示しない配線部および電圧制御装置からなる。透明基板は入射する光に対して透明であれば、樹脂板、樹脂フィルムなど種々の材料を用いることができるが、ガラスや石英ガラスなどの光学的等方性材料を用いると、透過光に複屈折性の影響を与えないため好ましい。
回折格子の材料としては、各種の無機材料や、感光性樹脂や熱硬化樹脂などの有機材料を用いることができる。無機材料としてはSiO膜(x、yはSiに対するOおよびNの原子数比)、SiO膜、Si膜、Al膜などを用いることができるが、中でもSiO膜が、成膜条件によりx、yを変化させて所望の屈折率に調整可能であり、透明性、耐久性にも優れる点から好ましく用いられる。透明電極としては、ITO(酸化錫ドープ酸化インジウム)膜、AZO(アルミニウムドープ酸化亜鉛)膜、GZO(ガリウムドープ酸化亜鉛)膜などの酸化物透明導電膜が高い透明性と導電率とが得られるため好ましく用いられる。
液晶層22a、22bを構成する液晶はネマチック相液晶であり、電圧非印加時には透明基板面の法線方向に配向される、垂直配向状態となる。また、図2(b)に液晶層22a、22bに模式的な斜視図を示すように、電圧印加時には第1の液晶層22aと第2の液晶層22bの液晶分子25の長軸の配向方向が面内(Y−Z平面)で互いに略直交するように配向される。また、電圧印加時に液晶分子の配向を厚さ方向に捩れないで揃えるために一定のプレチルト角を有する配向であるとよく、透明基板面に対して上記それぞれ89.9〜75°の角度であれば好ましく、89〜75°であればより好ましい。
さらに、図2(a)に示す偏向素子20にはX方向に光が入射するように配置するので電圧印加時の液晶分子の配向方向は、入射する光のs偏光(Y方向に振動)およびp偏光(Z方向に振動)と略平行になる方向に配向されるように調節されている。なお、回折格子23aおよび23bは、光学的に等方性となる屈折率nである材料で構成されていればよく、nは、液晶材料の常光屈折率nと略等しい屈折率の材料との組み合わせにより構成されている。
また、偏向素子20は電圧非印加時で液晶層の液晶分子が基板面に対して垂直配向、電圧印加時で2つの液晶層の液晶分子の配向方向が基板面には平行であってかつ、それぞれの液晶層の液晶分子が互いに直交する配向方向としたが、これに限らない。例えば、電圧非印加時に液晶層24aはY方向に配向され、液晶層24bはZ方向に配向されており、電圧印加時にX方向に液晶分子が配向するような機能を有するものでもよい。以下は、いずれも電圧非印加時で垂直配向、電圧印加時で互いの液晶層の液晶分子が水平配向となる機能を有する偏向素子として説明する。なお、電圧非印加時に、垂直配向とする場合には、ポリイミドなどの樹脂幕やSiOなどの無機膜をラビングした膜またはSiOなどの斜め蒸着膜を形成後に、アミノシランなどの垂直配向処理剤を施せばよい。
図3(a)および図3(b)に偏向素子20に垂直(X軸方向)に入射する光の進行方向の模式図を示す。なお、図3(a)は偏向素子20に対して電圧非印加時の光の進行経路を示し、図3(b)は電圧印加時の光の進行経路を示す。
電圧非印加時には、液晶分子25の長軸方向はX軸方向に配向されているため、X方向に進行する光は、液晶層22a、22bではいずれも常光屈折率(n)を感じる。図3において、Y方向に振動する光をs偏光とし、Z方向に振動する光をp偏光として説明する。図3(a)のように電圧非印加時には、液晶層はいずれも常光屈折率(n)であるとともに回折格子の屈折率nもnと略等しいので、s偏光もp偏光も回折格子23aおよび23bで屈折率の変化を感じないのでX方向のまま直進透過する。また、X軸に平行で逆方向から入射する光も同様に直進透過する。
一方、図3(b)に示す電圧印加時には、s偏光は、液晶層22bで異常光屈折率を感じるので、回折格子23bとの屈折率差(|n−n|>0)により、回折現象を発現する。また、回折されたs偏光は、液晶層22aと回折格子23aとでは互いに常光屈折率を感じるので回折格子23bで回折された方向のまま直進する。一方、p偏光は、液晶層22bと回折格子23bとでは常光屈折率を感じるのでそのまま直進し、液晶層22aで異常光屈折率を感じるので、回折格子23aとの屈折率差(|n−n|>0)により、回折現象を発現する。このように電圧印加時には、回折現象を発現させ、2つの液晶層および回折格子を同じものにすると、s偏光もp偏光もいずれかの回折格子において回折して進行する方向を一致させることができる。
同様に、図3(b)に示す電圧印加時の偏向素子20に、上記とは逆方向から入射する光は、s偏光は液晶層22aでのみ回折現象を発現させ、p偏光は液晶層22bのみで回折現象を発現させる。したがって、偏向素子面に対してゼロではない一定の角度をなして入射する光は、X方向に進行するように設定することができる。
このような光学特性を有する偏向素子20を光ヘッド装置10に配置する。まず、光源11からレーザ光が出射され、ビームスプリッタ13を透過した光がp偏光である場合を考える。偏向素子20に対し電圧非印加時には、p偏光は偏向素子20をp偏光のまま直進透過して図示しない1/4波長板で円偏光となった後、ミラー14aで反射されて対物レンズ15aによって光ディスク16aに集光される。光ディスク16aで反射された光は逆回りの円偏光となって1/4波長板透過後にs偏光となって偏向素子20に入射する。反射されたs偏光は偏向素子20を直進透過して、ビームスプリッタ13によって偏向方向を変えて光検出器17に到達する。
一方、偏向素子20に対し電圧印加時には、p偏光は第2の液晶層22bを直進透過し、第1の液晶層で回折されて図示しない1/4波長板で円偏光となった後、ミラー14bに到達する。ミラー14bで反射された光は、対物レンズ15bによって光ディスク16bに集光される。光ディスク16bで反射された光は逆回りの円偏光となってミラー14bで反射され図示しない1/4波長板でs偏向となって偏向素子20に入射する。反射されたs偏光は第2の液晶層22bで回折されてX方向に進行し、ビームスプリッタ13によって偏向方向を変えて光検出器17に到達する。なお、図示しない1/4波長板はミラーと対物レンズとの間の光路中に設置してもよい。また、ミラーは誘電体多層膜からなるものなどから構成されており、例えばSiOとTaとが交互に積層されてなる。
また、s偏光の光が最初に入射する場合においても同様に、電圧非印加時には直進透過するのに対し、電圧印加時には往路、復路に対して回折現象を発現させる。したがって、入射する偏光状態に拘らず偏向素子20の液晶層に印加する電圧を制御することで、光を透過状態と偏向状態と、を切り替えることが可能である。また、この偏向素子20を用いることによって、2つの対物レンズ15a、15bに入射する光路の切り替えが可能になり、例えば規格の異なる2つの光ディスク間の互換が可能な光ヘッド装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態にかかる光ヘッド装置30の概念的な構成を示す図である。光ヘッド装置30において、第1の実施形態にかかる光ヘッド装置と同じ機能を有する光学素子は同じ番号を付けて説明の重複を避ける。偏向素子31は、偏向素子20と同じように電圧非印加/印加で透過と回折とを切り替える機能を有する。そして、回折した光を反射させる入射角依存ミラー32は、偏向素子31を回折する光だけでなく透過する光も入射するように構成されている。こうすることによって、より小型化を実現することが可能となる。さらに入射角依存ミラー32は、偏向素子31で回折された光を反射するとともに偏向素子31を直進透過した光を透過させる。入射角依存ミラー32で反射された光は、光ディスク16bの対物レンズの光軸に平行になるように光が進行方向を調整する光路補正素子用プリズム33を備える。
図5に第2の実施形態にかかる光ヘッド装置30の偏向素子31、入射角依存ミラー32および光路補正用プリズム33の光学系の模式図を示す。図5(a)は、電圧非印加時の光の進行経路を示し、図5(b)は、電圧印加時の光の進行経路を示す。偏向素子31は偏向素子20と同様に図5(a)に示す電圧非印加時ではs偏光およびp偏光いずれも、偏向素子31を構成する液晶層と回折格子の屈折率が略一致するので直進透過する。偏向素子31を直進透過した光は、入射角依存ミラー32に入射するが、入射角依存ミラー32は入射角度によって透過および反射を切り替える機能を有するもので、例えば図5(a)のように入射角依存ミラー32への入射角度がαであれば透過する。なお、とくに指定がない場合、入射角度は、光の入射方向と入射角依存ミラー面の法線方向と、がなす角度をいう。
一方、図5(b)に示す電圧印加時ではs偏光およびp偏光いずれも、偏向素子31を構成するいずれか一方の液晶層の屈折率と回折格子との屈折率が異なるので回折する。偏向素子31を回折角度θで回折した光は、入射角依存ミラー32に入射するが、例えば図5(b)のようにミラー32への入射角度がβであれば入射光をほぼ反射する機能を有する。そして、反射された光は光路補正用プリズム33に入射し、屈折して進行する光は対物レンズ15bの光軸に平行する方向となるように光路が修正される。そして、光ディスクから反射される復路の光は、図示しない1/4波長板を透過して入射する偏光状態と直交する偏光状態、例えばs偏光で入射してp偏光で戻るような場合であっても、偏向素子31で回折されて図5(b)のように同じ光路を逆方向に進行する。p偏光で入射してs偏光で戻るような場合であっても同様の機能を実現する。
ここで、偏向素子31、入射角依存ミラー32および光路補正用プリズム33は分離した構成としているが、図6のようにこれらを一体化した光路切替素子34としてもよい。光路切替素子34は、第2の実施形態にかかる偏向素子31と入射角依存ミラー32と光路補正素子33とが基材35によって一体化された構成であったり、入射角依存ミラー32と光路補正用プリズム33とが透明基板35によって一体化された構成であったりしてもよい。さらに、一体化される光学素子は上記に限らず、対物レンズ15a用のミラー14aなどが含まれていてもよい。
次に、入射角依存ミラー32の構成について説明する。例えば2つの屈折率の異なる光学材料を交互に基板(例えば石英ガラス基板)面に平行に交互に積層する。光学材料としては上記のようにSiOとTaからなる誘電体多層膜を示したが、これに限らずCeO、HfO、SnOなどを用いてもよい。このように誘電体多層膜では、入射波長に対して高い反射率を示す反射帯域を有し、誘電体多層膜の材料や膜厚の設計によって所望の反射帯域を設定できることが知られている。また、誘電体多層膜を構成する各層の厚さが変化すると反射帯域も変化をするため、例えば一つの誘電体多層膜に特定の波長λの光が入射する場合に、膜面に垂直に光が入射する場合と、膜面の法線方向に対して斜め方向に入射する場合とでは、反射率が異なってくる。
このようなことから、第2の実施形態として例えば、405nm波長帯の光を利用する場合、誘電体多層膜からなる入射角依存ミラーに角度を異ならせて入射させることによって、透過状態と反射状態とを切り替えることができるものである。この入射角度は、偏向素子31の透過状態と回折状態によって設計することができる。また、膜面の法線方向に対して斜めから入射する場合は、s偏光とp偏光とでも透過率特性が異なってくるので、入射光の偏光依存性がないように誘電体多層膜を設計するとより好ましい。また、入射する光の波長は405nm帯域に限らず、偏向の切り替えをする他の波長帯域においても設計が可能である。
以上のように、入射する偏光状態に拘らず偏向素子を構成する液晶層に印加する電圧を制御することで、光の透過状態と偏向状態と、を切り替えることが可能である。また、この偏向素子31、入射角依存ミラー32および光路補正用プリズム33を用いることによって、2つの対物レンズ15a、15bに入射する光路の切り替えが可能になり、例えば規格の異なる2つの光ディスク間の互換が可能でかつ、小型化が実現できる光ヘッド装置を得ることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかる光ヘッド装置は、第2の実施形態の光路補正用プリズム33の代わりに回折素子36を用いており、それ以外の光学素子の構成は同じものである。図7は、第3の実施形態にかかる光ヘッド装置のうち、偏向素子31、入射角依存ミラー32および回折素子36が作用する光学系を示す模式図である。図7(a)は、電圧非印加時の光の進行経路を示し、図7(b)は、電圧印加時の光の進行経路を示す。
偏向素子31は、図7(a)に示す電圧非印加時ではs偏光およびp偏光いずれも、偏向素子31を構成する液晶層と回折格子の屈折率が略一致するので直進透過する。偏向素子31を直進透過した光は、入射角依存ミラー32に入射するが、入射角依存ミラー32は入射角度によって透過および反射を切り替える機能を有するもので、例えば図5(a)のように入射角依存ミラー32への入射角度がαであれば透過する。
一方、図7(b)に示す電圧印加時ではs偏光およびp偏光いずれも、偏向素子31を構成するいずれか一方の液晶層の屈折率と回折格子の屈折率とが異なるので回折する。偏向素子31を回折した光は、入射角依存ミラー32に入射するが、例えば図7(b)のように入射角依存ミラー32への入射角度がβであれば入射光をほぼ反射する機能を有する。そして、反射された光は回折素子36へ進行し、格子ピッチが調節された回折素子36から回折して進行する光は対物レンズ15bの光軸に平行する方向となるように光路が修正される。
回折素子36は、一つの特定の回折方向に高い効率で出射させるため、断面の凹凸構造がブレーズ形状になっていると光利用効率を高くできるので好ましい。回折素子36は、光学的に等方性となる2つの異なる屈折率を有する材料の組合せとすればよい。また、この材料のうち、一方の媒質が空気であってもよい。また、偏向素子31、入射角依存ミラー32および回折素子36は分離した構成としているが、これらを一体化してもよい。さらに、一体化される光学素子は上記に限らず、対物レンズ15a用のミラー14aなどが含まれていてもよい。
以上のように、入射する偏光状態に拘らず偏向素子を構成する液晶層に印加する電圧を制御することで、光の透過状態と偏向状態と、を切り替えることが可能である。また、この偏向素子31および回折素子36を用いることによって、2つの対物レンズ15a、15bに入射する光路の切り替えが可能になり、例えば規格の異なる2つの光ディスク間の互換が可能でかつ、小型化が実現できる光ヘッド装置を得ることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態にかかる光ヘッド装置40は、第3の実施形態の回折素子36を用いていないものであり、第3の実施形態にかかる光ヘッド装置と同じ機能を有する光学素子は同じ番号を付けて説明の重複を避ける。図8では、偏向素子41、入射角依存ミラー42を分離した構成としているが、図9のようにこれらを一体化した光路切替素子43としてもよい。光路切替素子43は、偏向素子41と入射角依存ミラー42とが基材44によって一体化された構成、または、一体化される光学素子は上記に限らず、対物レンズ15a用のミラー14aなどが含まれていてもよい。
図10に第4の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路切替素子43が作用する光学系の模式図を示す。図10(a)は、電圧非印加時の光の進行経路を示し、図10(b)は、電圧印加時の光の進行経路を示す。図10(a)に示す電圧非印加時の進行経路は、第2および第3の実施形態と同じく直進透過するが、光の進行方向と入射角依存ミラーとがなす角度は、αと異なるα´である。また、図10(b)に示す電圧印加時は、第2および第3の実施形態のθとは異なるθ´の回折角で光が進行し、入射角依存ミラー42への入射角が第2および第3の実施形態のβとは異なるβ´となる。このように、回折角θ´と入射角依存ミラー42への入射角β´とを調整することによって、反射させる光を対物レンズ15bの光軸に平行する方向とすることができる。
以上のように、入射する偏光状態に拘らず偏向素子を構成する液晶層に印加する電圧を制御することで、光の透過状態と偏向状態と、を切り替えることが可能である。また、偏向素子41および入射角依存ミラー42を用いることによって、2つの対物レンズ15a、15bに入射する光路の切り替えが可能になり、例えば規格の異なる2つの光ディスク間の互換が可能でかつ、小型化が実現できる光ヘッド装置を得ることができる。
(第5の実施形態)
図11に第5の実施形態の光ヘッド装置50の概念図を示す。光源11aは、特定の波長だけでなく、異なる2つ以上の波長を出射するハイブリッド型のレーザ光源とする。また、他の光学素子で第1の実施形態の光ヘッド装置10と同じ機能を有するものは同じ番号を付けて説明の重複を避ける。光ヘッド装置50において、偏向素子51と複合型ミラー素子52とは個別素子として配置しているが、後述のように一体化して波長選択型光路切替素子53としてもよい。なお、光源11aはハイブリッド型のレーザ光源としたが、異なる光ヘッド装置の構成として、これに限らず単一の波長を発射する光源をそれぞれ異なる位置に配置し、偏向作用を発現する各種光学素子によってそれぞれの波長の光の光路を調整して偏向素子51に入射させるものであってもよい。
図12に波長選択型光路切替素子53の断面模式図を示す。波長選択型光路切替素子53は、光源からの光の入射方向から順に(+X方向へ)偏向素子51、ダイクロイックミラー55、入射角依存ミラー56、光路補正素子57が透明基板54を介して一体化されている。ダイクロイックミラー55および入射角依存ミラー56は、それぞれ光の進行方向(X方向)に対して斜めに入射するように設置されている。
図13にこの波長選択型光路切替素子53に入射して進行する光の様子について説明する。図13(a)は、偏向素子51に対し電圧非印加時における特定の波長λの光路の模式図、図13(b)は、電圧印加時における波長λの光路の模式図、図13(c)は、電圧非印加時におけるλと異なる波長λの光路の模式図を示すものである。なお、ダイクロイックミラー55は、波長λを透過し、波長λを反射する特性を有し、入射角依存ミラー56は、入射方向に対して特定の角度をなすように設置することで、偏向素子51を直進透過する光は反射し、偏向素子51を回折して進行する光は透過する特性を有する。また、光路補正素子57は、波長選択型光路切替素子53から出射する光がX方向となるよう補正するものであり、プリズムによる屈折を利用しても、回折格子のように回折を利用する機能を有する構成であってもよい。
図13(a)に示す電圧非印加時は、λの光がX方向に入射してダイクロイックミラー55を直進透過し、入射角依存ミラー56では直進する光を反射するので、Z方向に進行する。光ディスクから反射される復路の光も往路と同じ光路を逆方向に進行する。また、上述のように偏向素子51は入射する光の偏光依存性がなく、ダイクロイックミラー55、入射角依存ミラー56も偏光依存性がない。図13(b)のように電圧印加時は、λの光が偏向素子51で回折されてダイクロイックミラー55を透過する。また、回折された角度θで入射角依存ミラー56に入射すると、反射されず直進透過して光路補正素子57に入射する。光路補正素子57では、X方向に進行方向を補正するので、波長選択型光路切替素子53に入射する光の進行方向と同じ方向に出射する。この場合も、光ディスクから反射される復路の光も往路と同じ光路を逆方向に進行する。
図13(c)に示す電圧非印加時は、λの光がX方向に入射するとダイクロイックミラー55によって反射され、入射角依存ミラー56側へ光は進行しない。この場合も、光ディスクから反射される復路の光も往路と同じ光路を逆方向に進行する。このように偏向素子、ダイクロイックミラー、入射角依存ミラーの組み合わせによって同じ波長の光の偏向方向、異なる波長の光の偏向方向の制御を行うことができる。
例えば、光ヘッド装置に使用する波長の光と光ディスクの規格の関係を考えると、図13(a)はHD−DVD、図13(b)はBD、図13(c)はDVD/CDというように規格の異なる光ディスクによって光路を変更することができる。上記では、λおよびλは任意としたが、λが405nm波長帯、λが660nm波長帯、またλを設定して785nm波長帯として3つの異なる波長帯の光を取り扱う光ヘッド装置に利用することができる。なお、ここでは、波長選択型光路切替素子53を出射する光の進行方向は、入射する光の進行方向に対して平行する方向と直交する方向とに偏向分離したが、光ヘッド装置の光学系に設計により進行方向を変えるように調整してもよい。
(第6の実施形態)
図14に第6の実施形態にかかる波長選択型光路切替素子60の概念図および光の進行経路について示す。また、波長選択型光路切替素子60を用いた光ヘッド装置は、図11の波長選択型光路切替素子53の位置に配置するものとして説明する。波長選択型光路切替素子60は、光源からの光の入射方向から順に(+X方向へ)偏向素子61、ダイクロイックミラー62、入射角依存ミラー63が透明基板64を介して一体化されている。ダイクロイックミラー62および波長選択ミラー63は、それぞれ光が進行方向(X方向)に対して斜めに入射するように設置されている。図14(a)は、偏向素子61に対し電圧非印加時における特定の波長λの光路の模式図、図14(b)は、電圧印加時における波長λの光路の模式図、図14(c)は、電圧非印加時におけるλと異なる波長λの光路の模式図を示すものである。なお、ダイクロイックミラー62は、波長λを透過し、波長λを反射する特性を有し、入射角依存ミラー63は、入射方向に対して特定の角度をなすように設置することで、偏向素子61を直進透過する光は透過し、偏向素子61を回折して進行する光は反射する特性を有する。
図14(a)に示す電圧非印加時は、λの光がX方向に入射してダイクロイックミラー62を直進透過し、入射角依存ミラー63では直進する光を透過するので、X方向に直進透過する。光ディスクから反射される復路の光も往路と同じ光路を逆方向に進行する。また、上述のように偏向素子61は入射する光の偏光依存性がなく、ダイクロイックミラー62、入射角依存ミラー63も偏光依存性がない。図14(b)のように電圧印加時は、λの光が偏向素子61で回折されてダイクロイックミラー62を透過する。また、回折された角度θ´で入射角依存ミラー63に入射すると、反射されてZ方向に進行する。この波長選択型光路切替素子60は、光路補正素子を含んでいないが、図14(b)のように入射する光の方向と直交する方向に出射させるように、入射角依存ミラー63の傾斜角度を調整し、反射させる場合は反射方向がZ方向となるように設計する。この場合も、光ディスクから反射されて進行する光も同じ光路を逆方向に進行する。
図14(c)に示す電圧非印加時は、λの光がX方向に入射するとダイクロイックミラー62によってZ方向に反射されるように設計され、入射角依存ミラー63側へ光は進行しない。この場合も、光ディスクから反射される復路の光も往路と同じ光路を逆方向に進行する。このように偏向素子、ダイクロイックミラー、入射角依存ミラーの組み合わせによって同じ波長の光の偏向方向、異なる波長の光の偏向方向の制御を行うことができる。
例えば、光ヘッド装置に使用する波長の光と光ディスクの規格の関係を考えると、図14(a)はBD、図14(b)はHD−DVD、図14(c)はDVD/CDというように規格の異なる光ディスクによって光路を変更することができる。上記では、λおよびλは任意としたが、λが405nm波長帯、λが660nm波長帯、またλを設定して785nm波長帯として3つの異なる波長帯の光を取り扱う光ヘッド装置に利用することができる。なお、ここでは、波長選択型光路切替素子60を出射する光の進行方向は、入射する光の進行方向に対して平行する方向と直交する方向とに偏向分離したが、光ヘッド装置の光学系に設計により進行方向を変えるように調整してもよい。
(実施例1)
第2の実施形態にかかる光ヘッド装置30における偏向素子、入射角依存ミラーおよび光路補正用プリズムについて、まず、偏向素子20の作製方法から図2(a)の断面模式図を用いて説明する。石英ガラス基板21c上に透明電極24a、24bとなるITO薄膜を形成した。次いで、透明電極24aを形成した面上に波長405nmにおいて屈折率が1.55であるSiONを成膜する。その後、フォトリソグラフィ処理およびエッチングによってSiON膜の加工を行い、断面の凹凸のピッチが約1.5μmで厚さ方向が8段階のブレーズ形状となる回折格子23aを形成する。なお、ピッチは、断面のブレーズ形状の1周期に相当する。この基板の両面にポリイミドを塗布し、透明電極24a側では回折格子のブレーズ形状の長手方向に平行な方向(Y方向)にラビング処理を行い、透明電極24b側では透明電極24a側とは直交する方向(Z方向)にラビング処理を行い、それぞれ垂直配向処理剤となるアミノシランを塗布して図示しない配向膜を形成する。
同じように石英ガラス基板21b上に透明電極24bとなるITO薄膜を形成し、波長405nmにおいて屈折率が1.55であるSiONを基板の透明電極24b上に成膜した。その後、同じように、図のY方向が長手方向となる断面の凹凸のピッチが約1.5μmで厚さ方向が8段階のブレーズ形状となる回折格子23bを形成する。同様に、回折格子側の表面にポリイミドを塗布して、上記の場合と異なり、回折格子の長手方向に直交する方向(Z方向)にラビング処理を行って垂直配向処理剤となるアミノシランを塗布して図示しない配向膜を形成する。
次に、石英ガラス基板21a上に透明電極24aとなるITO薄膜を形成しポリイミドを塗布する。次いで、図のY方向にラビング処理を行い、垂直配向処理剤となるアミノシランを塗布して図示しない配向膜を形成する。このように形成した3枚の石英ガラス基板21a、21b、21cを図2に示すように重ね合わせて周辺をシールする。このとき、それぞれの基板の配向膜を対向させるとともにラビング方向が平行となるようにして直径約3.5μmの図示しないスペーサを10個/mmで散布し、一定の厚さとなる2つの空隙を有するセルを作製する。この空隙に405nmの波長の光において常光屈折率(n)が1.55、異常光屈折率(n)が1.65となる液晶を注入し、偏向素子20とする。
このようにして作製された偏向素子は、電圧非印加時には入射した光を直進透過させ、電圧印加時には光を偏向させる作用を有する。電圧印加時の偏向される光の出射角度は、入射する光の波長をλ、ブレーズ構造のピッチをPとして屈折率nの媒体を進行する場合、
θ=arcsin(λ/P/n)
となる。なお、回折角度θは、偏向素子面の法線方向に対してなす角度であり、実施例1では媒体が空気中(n=1)であるので、約15.7°となるように調整する。また、回折角度θは、直進透過方向に近い低い値であると、後段の入射角依存ミラーにおいて素子から2つの入射角(直進状態と偏向状態)で入射するときの透過率の比(消光比という)が大きくならなくなる。そのため、空気中に出射する場合で少なくとも回折角度は5°以上であることが好ましく、10°以上であるとより好ましい。
また、入射角依存ミラー32は石英ガラス基板を洗浄後、表1のような誘電体多層膜を真空蒸着法により石英ガラス基板に面に対して垂直方向に成膜することによって作製する。次に、図5の模式図に示すように入射角依存ミラー32への法線方向を基準とした入射角度αおよびβをそれぞれ設定する。偏向素子31を直進透過した光が入射角依存ミラー32へ入射する角度αは設置する方向に依存し、45°とする。また、偏向素子31で上記のようにθ=15.7°で偏向された光は、入射角依存ミラー32へ入射する角度β(ミラー32の法線方向を基準)が29.3°となる。このような入射角依存ミラー32の45°入射の光に対する透過率と29.3°入射の光に対する透過率の計算結果を図15に示す。これにより、波長405nmにおいて、p偏光およびs偏光いずれも45°入射の場合には光はほぼ透過するが、29.3°入射の場合には光は透過せずほぼ反射する。なお、入射角依存ミラーの入射角度αは、できるだけ垂直(Z方向)に近く反射させることができると光路補正プリズムや回折素子での補正の度合いを小さくすることができる。したがって、入射角度αは30〜60°の範囲であると好ましい。また、表1において石英ガラス基板と接する層番号は表1の「45」である。
Figure 2009217915
表1の誘電体多層膜の設計手法として、まず405nm近傍が反射帯域の端となるように初期設計する。そして、入射する角度の違いによって光が進行する各層の厚さが変化するために反射帯域が異なってくるので、同じ405nmの波長に光であっても入射角度によって反射率が異なってくる。このように、405nmにおける反射帯域の誘電体多層膜構成から入射角度を変化させ、各層の厚さを調整することで最適化を行ったものである。なお、後述の表2の誘電体多層膜の構成も同じようにして設計したものである。
このように作製した誘電体多層膜からなる入射角依存ミラー32を、偏向素子31を直進透過した光(X方向)に対して45°傾けて設置する。偏向素子31から直進透過した光は入射角依存ミラー32に対して45°傾いて入射されるため、光はそのまま直進する。また、偏向素子31によって偏向された光は入射角依存ミラー32に対して29.3°傾いて入射されるため、光路補正用プリズム33の方向へと反射される。
次に光路補正用プリズム33について説明する。図5(a)において偏向素子を直進透過(X方向)した光の角度を0°と定義し、紙面内で反時計回りに回った場合を角度の正の方向とする。また、対物レンズ15bの光軸の方向を90°(Z方向)とする。この場合、図5(b)においてミラー32で反射された光は角度が105.7°(=90°+15.7°)で光路補正用プリズムに入射する。光路補正用プリズム33は波長405nmにおいて屈折率1.53の材料からなり、入射面は角度−10.2°の面となっている。ミラー32によって反射された光は光路補正用プリズム33の入射面によって屈折され、プリズム内を角度90°で直進する。光路補正用プリズム53の出射面は角度0°の面であり、プリズム内を進んだ光は界面で屈折されずに、そのまま90°の方向へと出射され、対物レンズ15bの光軸と平行する方向となる。
以上のような構成により、偏向素子に対して電圧無印加時には光を直進透過させ、電圧印加時に光の光路を切り替えることが可能になり、さらに入射する光の偏光状態に依存せず、小型で異なる規格の光ディスクの記録・再生が可能な光ヘッド装置が得られる。
(実施例2)
実施例2は、実施例1で光路補正素子としてプリズムを用いたが、図7のように光路補正素子として回折素子36を用いた。偏向素子31とミラー32は実施例1と同様の方法によって作製する。また、配置する構成も同じである。光路補正素子となる回折素子36は、石英ガラス基板を洗浄後、フォトリソグラフィ、エッチング加工によりピッチ1.5μmの8段ブレーズ形状へと加工する作製方法を用いる。このような、回折素子36の平面に対して光を垂直に入射した場合、光は15.7°偏向して出射され、逆に基板に対して15.7°傾いた光が入射した場合は基板に垂直な方向へと出射される。また、実施例1と同様に図5(a)において偏向素子を直進透過(X方向)した光の角度を0°、紙面左回りをプラス(+)と定義して、回折素子51の平面を0°方向になるように設置すると、105.7°で入射された光は90°方向(Z方向)へと出射される。
以上のような構成により、偏向素子に対して電圧無印加時には光を直進透過させ、電圧印加時に光の光路を切り替えることが可能になり、さらに偏光状態に依存せず、小型で異なる規格の光ディスクの記録・再生が可能な光ヘッド装置が得られる。
(実施例3)
図9の光路切替素子43を用いた光ヘッド装置の実施例について説明する。光路切替素子43は偏向素子41、入射角依存ミラー42、基板44からなり、偏向素子41は実施例1と同様の方法によって作製する。
次に入射角依存ミラー42の作製方法について説明する。石英ガラス基板を洗浄後、表2のような誘電体多層膜を真空蒸着法により成膜する。誘電体多層膜を成膜した面に石英ガラス基板を接着、切断し、プリズム形状とする。プリズム形状は台形と三角形の透明基板44と貼り合わせたものであり、貼り合わせ後の断面形状が長方形となるようにする。ミラー面はX方向で入射する光に対して入射角度が、50.3°となるようにする。さらに図9に示すように偏向素子41を接着する。
Figure 2009217915
また、偏向素子41は実施例1と同じく、断面の凹凸のピッチが約1.5μmで厚さ方向が8段階のブレーズ形状となる回折格子を形成した。上記の設計において、光は偏向素子41からSiO(n=1.46)をθ´=10.6°で偏向されて進行するので、入射角依存ミラー42へ入射する角度β´が39.7°となる。このような入射角依存ミラー42に405nm波長帯の光がミラー面の法線方向に対して50.3°で入射するときの透過率と39.7°で入射の光に対する透過率の計算結果を図16に示す。このように入射角依存ミラー42に39.7°で光が入射したとき、光は直進透過せずに反射される。反射された光は、入射方向から90°方向(Z方向)へと偏向される。
以上のような構成により、偏向素子に対して電圧無印加時には光を直進透過させ、電圧印加時に光の光路を切り替えることが可能になり、さらに偏光状態に依存せず、小型で異なる規格の光ディスクを読み込むことが可能な光ヘッド装置が得られる。
(実施例4)
図14の波長選択型光路切替素子60を用いた光ヘッド装置の実施例について説明する。
光路切替素子60は偏向素子61、ダイクロイックミラー62、入射角依存ミラー63、透明基板64からなり、偏向素子61は実施例3と同様の方法によって作製するとともに、ピッチも約1.5μmと同じ構造を有するものを用意する。また、入射角依存ミラー63も実施例3の入射角依存ミラー42と同様の方法によって作製するとともに、同じ構造を有するものを用意する。さらに、入射角依存ミラー63は、波長選択型光路切替素子60に入射する光がミラー面の法線方向に対して50.3°で入射するように傾斜させて配置させる。
次に、ダイクロイックミラー62の作製方法について説明する。図14の波長選択型光路切替素子60では偏向素子61とダイクロイックミラー62の間にある基板は石英ガラス基板からなる。このように、偏向素子61が分離しているときのダイクロイックミラーの誘電多層膜構成を表3に示す。また、図14のように波長選択型光路切替素子60が石英ガラス基板で一体化されているときのダイクロイックミラーの誘電多層膜構成を表4に示す。
Figure 2009217915
Figure 2009217915
表3および表4のダイクロイックミラーを構成する誘電体多層膜の設計手法として、まず入射角が45°において反射帯域が660nmおよび780nm近傍となるような誘電体多層膜の構成を検討する。そして、405nm近傍における透過率が高くなるように各層の厚さを調整することで最適化を行ったものである。
実施例4におけるダイクロイックミラーは、入射する波長が特定の波長(例えば405nm)の光だけでなく異なる複数の波長の光が入射するときの光の作用について検討したものである。とくに、405nm波長帯の光が入射すると高い透過率を示し、660nm波長帯および785nm波長帯の光が入射すると高い反射率(低い透過率)を示すものである。
図17に偏向素子61とダイクロイックミラー62との間の媒体が空気であるときの光の透過率の波長依存性の結果を示す。図17(a)および図17(b)は、それぞれ図14(a)の模式図に示すように直進する方向で入射したときのp偏光とs偏光の透過率の分布結果である。また、図17(c)および図17(d)は、それぞれ図14(b)の模式図に示すように光が回折して空気媒体を介して入射したとき、つまり、ここではθ´=15.7°であるときのp偏光とs偏光の透過率の分布結果である。
まず、図17(a)および図17(b)のように偏向素子61電圧非印加時に直進方向で光が入射する場合、405nm波長帯の光が入射すると高い透過率を示す。それに対し、660nm波長帯および785nm波長帯の光が入射すると、ほぼ0%の低い透過率、つまり高い反射率を示し、ダイクロイックミラー機能を発現していることが確認できる。さらに、図17(a)および図17(b)のように偏向素子61電圧印加時に光が回折して入射する場合、405nm波長帯の光が入射すると高い透過率を示す。なお、660nm波長帯および785nm波長帯の光が入射する場合は、図14(c)の模式図に示すように偏向素子61に対して電圧非印加時であるので、入射する波長の光に応じて光路を切り替えることが可能な光ヘッド装置を実現することができる。
次に、図18に偏向素子61とダイクロイックミラー62との間の媒体が石英ガラスであるときの光の透過率の波長依存性の結果を示す。図18(a)および図18(b)は、それぞれ図14(a)の模式図に示すように直進する方向で入射したときのp偏光とs偏光の透過率の分布結果である。また、図18(c)および図18(d)は、それぞれ図14(b)の模式図に示すように光が回折して入射したとき、ここではθ´=10.6°であるときのp偏光とs偏光の透過率の分布結果である。
図18(a)および図18(b)のように偏向素子61電圧非印加時に直進方向で光が入射する場合、405nm波長帯の光が入射すると高い透過率を示す。それに対し、660nm波長帯および785nm波長帯の光が入射すると、ほぼ0%の低い透過率、つまり高い反射率を示し、ダイクロイックミラー機能を発現していることが確認できる。さらに、図18(a)および図18(b)のように偏向素子61電圧印加時に光が回折して入射する場合、405nm波長帯の光が入射すると高い透過率を示す。なお、660nm波長帯および785nm波長帯の光が入射する場合は、図14(c)の模式図に示すように偏向素子61に対して電圧非印加時とすればよいので、入射する波長の光に応じて光路を切り替えることが可能な光ヘッド装置を実現することができる。
以上のように、偏向素子、入射角依存ミラー、光路補正素子などの光学素子を配置することによって、特定の波長の光の光路を切り替えることができるので、規格の異なる2つの光ディスク間の互換が可能で多機能かつ小型化となる光ヘッド装置を実現することができ、有用である。
第1の実施形態にかかる光ヘッド装置の模式図 偏向素子の断面模式図および液晶層の斜視図 偏向素子に入射する光の進行経路の模式図 第2の実施形態にかかる光ヘッド装置の模式図 第2の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路を切り替える光学素子の構成および光の進行経路の模式図 第2の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路切替素子 第3の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路を切り替える光学素子の構成および光の進行経路の模式図 第4の実施形態にかかる光ヘッド装置の模式図 第4の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路切替素子 第4の実施形態にかかる光ヘッド装置の光路切替素子の光の進行経路の模式図 第5の実施形態にかかる光ヘッド装置の模式図 第5の実施形態にかかる光ヘッド装置の波長選択型光路切替素子 第5の実施形態にかかる光ヘッド装置の波長選択型光路切替素子の光の進行経路の模式図 第6の実施形態にかかる光ヘッド装置の波長選択型光路切替素子の構成および光の進行経路の模式図 偏向素子の透過率の入射波長依存性(実施例1) 偏向素子の透過率の入射波長依存性(実施例2) ダイクロイックミラーの透過率の入射波長依存性(実施例3において空気層から入射) ダイクロイックミラーの透過率の入射波長依存性(実施例3においてSiO層から入射)
符号の説明
10、30 光ヘッド装置
11、11a 光源
12 コリメートレンズ
13 偏向ビームスプリッタ
14a、14b ミラー
15a、15b、15c 集光レンズ
16a、16b 光ディスク
17 光検出器
20、31、41、51、61 偏向素子
21a、21b、21c、35、44、54、64 透明基板
22a、22b 液晶層
23a、23b 回折格子
24a、24b 透明電極
25 液晶分子
32、42、56、63 入射角依存ミラー
33 光路補正用プリズム
34、43、53、60 光路切替素子
36 回折素子
52 複合型ミラー素子
57 光路補正素子
55、62 ダイクロイックミラー

Claims (8)

  1. 少なくとも一つの単一波長の光を出射する光源と、
    前記光源から出射した光を偏向分離するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタから出射した光を第1の光記録媒体へ導く第1の光路と、前記第1の光路と異なって第2の光記録媒体へ導く第2の光路と、に切り替える偏向素子と、
    前記偏向素子に電圧を印加する電圧制御装置と、
    前記第1の光記録媒体上に集光させる第1の対物レンズと、
    前記第2の光記録媒体上に集光させる第2の対物レンズと、
    前記第1の光記録媒体および前記第2の光記録媒体から反射された光を検出する光検出器と、を備える光ヘッド装置であって、
    前記第1の光路中に第1のミラーを備えるとともに、前記第2の光路中に第2のミラーを備え、
    前記偏向素子は、平行に配置された1対の透明基板の対向するいずれか一方の面に設けられた回折格子と、前記回折格子と対向する前記透明基板によって液晶を挟持するとともに前記液晶に電圧を印加するための透明電極と、を備える液晶層が2層積層されてなり、
    さらに前記偏向素子は、2層の前記液晶層の液晶分子の配向方向が面方向に略平行に配向した状態では、一方の前記液晶層の液晶分子の配向方向が他方の前記液晶層の液晶分子の配向方向と略直交するように配置され、電圧の印加状態によって面方向に略平行の配向状態と面方向に略垂直の配向状態と、に切り替えられる光ヘッド装置。
  2. 前記回折格子を形成する光学的に等方性となる回折格子部材の屈折率nが前記液晶の常光屈折率nと略等しい請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記回折格子の断面形状がブレーズ形状である請求項1または請求項2に記載の光ヘッド装置。
  4. 前記第1のミラーは、少なくとも2種類の屈折率の異なる材料からなる膜が平行に積層された誘電体多層膜からなって、前記第1の光路の光および前記第2の光路の光が前記誘電体多層膜の積層方向に対して斜め方向から入射して、前記第1の光路の光を反射し、前記第2の光路の光を直進透過する入射角依存ミラーである請求項1〜3いずれか1項に記載の光ヘッド装置。
  5. 前記第1のミラーと前記第1の対物レンズとの間の前記第1の光路中に光の進行方向を変える光路補正素子を備える請求項1〜4いずれか1項に記載の光ヘッド装置。
  6. 前記光源は、少なくとも第1の波長λの光と前記波長λの光と異なる第2の波長λの光を出射し、
    前記偏向素子と前記第1のミラーとの間の第1の光路中および第2の光路中にそれぞれの光の進行方向に対して斜め方向にダイクロイックミラーを配し、
    前記ダイクロイックミラーは、前記第1の光路および前記第2の光路の光が、前記波長λの光であるとき直進透過させ、前記波長λの光であるとき反射させる請求項1〜5いずれか1項に記載の光ヘッド装置。
  7. 前記光源は、前記λの光、前記λの光、前記λおよび前記λと異なる第3の波長λの光を出射し、
    前記ダイクロイックミラーは、前記第1の光路および前記第2の光路で入射する光が、前記λの光であるとき反射させる請求項6に記載の光ヘッド装置。
  8. 前記λは405nm波長帯、前記λは660nm波長帯、前記λは785nm波長帯である請求項7に記載の光ヘッド装置。
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