JP4046580B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ピックアップ装置に関し、特に光ディスクの信号記録層上に形成されたカバー層の厚さが基準値からずれることにより生じる球面収差の補正が可能な、記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、光ディスクは、映像データ、音声データおよびコンピュータデータなどのデータを記録する媒体として広く使用されており、光ディスクに対する高記録密度化および大容量化の要求は、ますます強くなっている。
【0003】
この光ディスクは、信号記録層上に光を透過するカバー層を有しており、このカバー層を透過して信号記録層に光を照射することにより記録および/または再生が行なわれる。また、対物レンズは、カバー層の厚さが基準値(光ディスクの規格値の標準値)のときに、信号記録層上で球面収差が最小となるように設計されている。このため、片面に複数の信号記録層がある場合、またはカバー層の厚さに製造上のばらつきがある場合など、カバー層の厚さが基準値からずれると球面収差が発生する。
【0004】
このようなカバー層の厚さの基準値からのずれによって発生する球面収差を補正する手段として、2枚の凸レンズ、または1枚の凸レンズと1枚の凹レンズからなるビームエキスパンダをコリメータレンズと対物レンズの間に配置し、これら2枚のレンズ間の距離を調整して、光の平行度を調整する光ピックアップ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
このビームエキスパンダは、対物レンズに入射する光を収束光または拡散光とすることにより、対物レンズからの射出光にあらかじめ球面収差を発生させて、カバー層の厚さの基準値からのずれによって発生する球面収差を補正する。
【0006】
すなわち、カバー層の厚さが基準値からずれている場合には、ビームエキスパンダにより射出光を平行光から拡散光または収束光に変化させる。例えば、カバー層の厚さが薄い場合には、対物レンズに収束光を入射させ、これによって対物レンズで発生する球面収差を、カバー層が薄くなったことによって生じた球面収差で相殺し、信号記録層ではほぼ無収差とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−170276号公報(第3−4頁、第2−3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ピックアップ装置にビームエキスパンダを配置すると、光ピックアップ装置全体が非常に大きくなるという問題がある。また、ビームエキスパンダを配置することによって、光ピックアップ装置はレンズを2枚多く使用することになるので、光軸の調整が複雑になるという問題もある。
【0009】
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で、光軸の調整が容易な球面収差の補正手段を有する、光ピックアップ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、信号記録層の上にカバー層が形成されている光ディスクの記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置であって、光源、光源からの光を、カバー層を透過して信号記録層に集光させる対物レンズ、光源と対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズ、コリメータレンズの周囲に巻かれた第1駆動コイルと、第1駆動コイルに磁界が作用するように配置された第1マグネットとを含み、第1駆動コイルに電流を流すことによってコリメータレンズをその光軸に沿って移動させるコリメータレンズ移動手段、第1駆動コイルと所定の距離を隔てて配置され、光軸を挟んで対向しかつ逆向きに巻かれた2つのコイルからなる第2駆動コイルと、第2駆動コイルに光軸に対して対称となる磁界が作用するように配置された第2マグネットとを含み、第2駆動コイルに電流を流すことによって、第2駆動コイルに光ディスクのラジアル方向の力を発生させるラジアル方向駆動手段、および光軸を挟んで対向しかつ逆向きに巻かれた2つのコイルからなり、それらが第2駆動コイルの各々の間に配置された第3駆動コイルと、第3駆動コイルに光軸に対して対称となる磁界が作用するように配置された第3マグネットとを含み、第3駆動コイルに電流を流すことによって第3駆動コイルを構成する2つのコイルに光ディスクのタンジェンシャル方向の力を発生させるタンジェンシャル方向駆動手段を備える、光ピックアップ装置である。
【0011】
【作用】
光ピックアップ装置は、光源と、カバー層が形成されている光ディスクの信号記録層に光源からの光を集光させる対物レンズと、光源と対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズと、コリメータレンズ移動手段と、ラジアル方向駆動手段と、タンジェンシャル方向駆動手段とを含む。コリメータレンズ移動手段は、コリメータレンズの周囲に巻かれた第1駆動コイルと、第1駆動コイルに磁界が作用するように配置された第1マグネットとを含む。第1駆動コイルに電流を流すと、第1駆動コイルは、電流と第1マグネットからの磁界との相互作用によって光軸方向に力を受ける。この力によって、コリメータレンズは光軸に沿って前後に移動して、対物レンズへの入射光が拡散光または収束光となる。この結果、光ディスクのカバー層の厚さが基準値からずれたために生じた球面収差とは逆方向の球面収差が発生する。この逆方向の球面収差は、カバー層の厚さが基準値からずれたときに生じる球面収差を打ち消すことができる。
ラジアル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれ、光軸を挟んで対向して配置された2つのコイルと、これらのコイルに磁界が作用するように配置された第2マグネットを含む。2つのコイルは互いに逆向きに巻かれているので、電流は互いに逆向きに流れる。このため、第2マグネットからの光軸に対して対称な磁界がこの電流に作用すると、2つのコイルには光軸方向に互いに逆向きの力が働いて、コリメータレンズの傾きを補正することができる。また、タンジェンシャル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれ、第2駆動コイルの2つのコイルの間に、光軸を挟んで対向して配置された2つのコイルと、これらのコイルに磁界が作用するように配置された第3マグネットを含む。この2つのコイルも互いに逆向きに巻かれているため、電流は互いに逆向きに流れる。このため、第3マグネットからの光軸に対して対称な磁界がこの電流に作用すると、2つのコイルには光軸方向に互いに逆向きの力が働いて、コリメータレンズの傾きを補正することができる。このようにして、ラジアル方向駆動手段およびタンジェンシャル方向駆動手段によって、こま収差の発生を防止することができる。
【0012】
第1駆動コイルはコリメータレンズを保持するレンズホルダの周囲に巻かれ、第2駆動コイルと第3駆動コイルは第1駆動コイルから所定の距離を隔ててレンズホルダ上に配置されていることが好ましい。この場合、各駆動コイルは、他の駆動コイルからの影響を受けることなくそれぞれの機能を発揮するとともに、コンパクトに配置することができる。
また、第4マグネットは、第1マグネット、第2マグネットおよび第3マグネットを含み、光軸を囲むように配置されていることが好ましい。この場合、第1マグネット、第2マグネットおよび第3マグネットを第4マグネットとして1つのマグネットにまとめることができるので、光ピックアップ装置のマグネットを小型化することができる。
また、第4マグネットは4つの分割片に分割されており、各分割片は第2駆動コイルおよび第3駆動コイルを構成する4つのコイルにそれぞれ隣接して配置されていることが好ましい。この場合、第2駆動コイルおよび第3駆動コイルには、第4マグネットの各分割片から効率よく磁界を与えることができる。
さらに、レンズホルダは、第2駆動コイルと第3駆動コイルを構成する4つのコイルの間から外側にそれぞれ延びるサスペンションワイヤによって支えられることが好ましい。この場合、第1駆動コイルによってコリメータを光軸方向に移動できるとともに、第2駆動コイルと第3駆動コイルによってラジアル方向およびタンジェンシャル方向に容易に傾けることができる。
【0013】
また、光ピックアップ装置は、光源の周囲温度を測定する温度センサをさらに備えて、移動手段はこの温度センサが測定した温度に応じてコリメータレンズを移動させることが好ましい。光源の周囲温度により、光源からの光の波長が変動し、カバー層の屈折率も波長に応じて変わるので、球面収差が発生する。このため、温度センサによって得られた光源の周囲温度に基づいて、コリメータレンズを光軸に沿って移動させることにより、球面収差を抑制する。
【0014】
また、光ピックアップ装置は、光源の出力を測定する出力センサを備えていることが好ましい。光源の出力により、光源からの光の波長が変動し、カバー層の屈折率も波長に応じて変わるので、球面収差が発生する。このため、出力センサによって得られた光源の出力に基づいて、コリメータレンズを光軸に沿って移動させることにより、球面収差を抑制する。
【0015】
また、光ピックアップ装置は、対物レンズ駆動用アクチュエータのフォーカス駆動電圧と電圧感度とに基づいて算出された対物レンズの光軸方向の位置情報に応じて、移動手段によりコリメータレンズを移動させることが好ましい。光ディスクの信号記録層に焦点を合わせるために、対物レンズを移動させれば、対物レンズとコリメータレンズとの距離も変わり、球面収差が発生する。このため、光ピックアップ装置は、対物レンズのフォーカス方向である光軸方向の位置情報を、対物レンズ駆動用アクチュエータのフォーカス駆動電圧と電圧感度から計算する機能を備えていて、球面収差を抑制する。
【0020】
【発明の効果】
この発明によれば、カバー層の基準値からのずれによる球面収差を補正するために、新たにコリメータレンズを光軸に沿って移動させる移動手段を組み込むだけでよいので、光ピックアップ装置も小型化できる。また、球面収差を補正するための新たなレンズを必要としないので、光軸の調整を容易に行なうことができる。
【0021】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【実施例】
図1を参照して、光ディスクの記録、再生に使用する光ピックアップ装置10の実施例について説明する。図1には、この光ピックアップ装置の斜視図、平面図および側面図がそれぞれ示されている。光源である半導体レーザ12から射出された直線偏光のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ14を透過した後、1/4波長板16により円偏光に変換される。
【0023】
この円偏光に変換されたレーザ光は、コリメータレンズユニット18に組み込まれたコリメータレンズによって平行光にされる。このコリメータレンズユニット18は、レーザ光の光軸に沿って前後に移動できるようになっている。その構造の詳細については後述する。
【0024】
平行光にされたレーザ光は、次に45度反射ミラー20により対物レンズ22が配置されている方向に反射され、対物レンズ22によって光ディスク24の信号記録層に集光される。
【0025】
そして、光ディスク24により反射された円偏光のレーザ光は、再び45度反射ミラー20で反射された後、コリメータレンズユニット18に組み込まれたコリメータレンズを透過し、さらに1/4波長板16により最初の偏光方向に対して90度回転した直線偏光のレーザ光に変換される。このレーザ光は、偏光ビームスプリッタ14によって、入射方向と90度の角度をなす方向に反射される。
【0026】
反射された光は、集光レンズ26、およびフォーカスサーボができるように非点収差を引き起こす円筒レンズ28を経て、光検出器30に入射する。この光検出器30はフォトダイオードからなり、入射した光の強度に応じた出力信号が出力される。
【0027】
図2〜4を参照して、光ディスク24のカバー層の厚さが基準値からずれることにより発生する球面収差と、この球面収差を補正するために、対物レンズ22に入射させる入射光との関係について説明する。
【0028】
まず、図2(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光はディスク表面24aからカバー層32aを透過して、ディスク表面24aに近い第1信号記録層24bに集光するように対物レンズ24を設計した場合、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差は最小となる。
【0029】
この対物レンズ22を使用して、図2(b)に示すように、第1信号記録層24bよりも深い位置にある第2信号記録層24cに平行光を集光させると、基準値よりも厚いカバー層32a、32bを透過するので、球面収差が発生する。そこで、対物レンズ22への入射光を拡散光とすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じ、第2信号記録層24cに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0030】
次に、図3(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光はディスク表面24aからカバー層32a、32bを透過して第2信号記録層24cに集光するように対物レンズ22を設計した場合、第2信号記録層24cではスポット光の球面収差は最小となる。
【0031】
この対物レンズ22を使用して、図3(b)に示すように、第1信号記録層24bに集光させると、平行光が透過するカバー層32aの厚さが薄いため、球面収差が生じる。そこで、対物レンズ22への入射光を収束光とすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じ、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0032】
さらに、図4(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光は第1信号記録層24bと第2信号記録層24cに挟まれたカバー層32bとのちょうど中間の位置24dに集光するように対物レンズ22を設計した場合、その中間の厚さの位置24dでスポット光の球面収差は最小となる。
【0033】
この対物レンズ22を使用して、図4(b)に示すように、第1信号記録層24bに集光する場合には、入射光は基準値よりも薄いカバー層32aを透過することになるので、第1信号記録層24bで球面収差が発生する。このとき、対物レンズ22に入射する光を収束光にすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じるので、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0034】
また、図4(c)に示すように、第2信号記録層24cに集光する場合は、入射光は基準値よりも厚いカバー層32a、32bを透過することになるので、第2信号記録層24cで球面収差が発生する。このとき、対物レンズ22に入射する光を拡散光にすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じるので、第2信号記録層24cに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0035】
このように対物レンズ22への入射光を収束光または拡散光として球面収差を抑制することにより、記録および/または再生特性の劣化を低減することができる。
【0036】
なお、光ディスク24のカバー層32a、32bの厚さは、光ディスク24製造時の膜厚のばらつきにより、基準値からずれることもあるが、この場合も同様にして球面収差を抑制することができる。
【0037】
また、光源である半導体レーザの温度、出力などが変動すると、それに伴い波長がわずかながら変動する。このとき、レーザ光の波長に対応する光ディスク24のカバー層の屈折率も変わるので球面収差が発生するが、この場合も同様に球面収差を抑制することができる。
【0038】
次に、図5を参照して、コリメータレンズ34の位置によって、対物レンズ22への入射光が平行光、拡散光、収束光となることを説明する。ここで、光源12の位置と対物レンズ22の位置は固定されており、コリメータレンズ34のみが光軸方向に前後に移動可能である。また、aは対物レンズ22の射出側の焦点距離(後側焦点距離)であり、bは対物レンズ22の入射側の焦点距離(前側焦点距離)である。
【0039】
図5の中央の図は、光ディスクのカバー層の厚さが、基準値である場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、対物レンズ22側に、光源12からコリメータレンズ34の焦点距離だけ離れた位置にあるので、コリメータレンズ34から射出される光は平行光となる。
【0040】
図5の上側の図は、光ディスクのカバー層の厚さが基準値よりも厚い場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、図5の中央の図の場合に比べて、光源12側に移動しているので、コリメータレンズ34から射出される光は拡散光となる。
【0041】
図5の下側の図は、光ディスクのカバー層の厚さが基準値よりも薄い場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、図5の中央の図の場合に比べて、対物レンズ22側に移動しているので、コリメータレンズから射出される光は収束光となる。
【0042】
次に、図6を参照して、光ディスクのカバー層の厚さが70μmから130μmの範囲で発生する球面収差と、この球面収差に対して上述の補正を行なった場合のシミュレーション結果について説明する。ここで、カバー層の厚さの基準値を100μm、対物レンズの開口数NAを0.85、対物レンズの焦点距離を2.35mm、レーザ光の波長を405nm、コリメータレンズの焦点距離を14.1mmとした。
【0043】
例えば、カバー層の厚さが基準値である100μmから±10μmはずれた場合、すなわちカバー層の厚さが110μmまたは90μmの場合には、図6からわかるように、球面収差の発生量は約0.1λ(「λ」は光の波長、以下同じ)にまで増加する。一般に、良好な記録再生特性を得るためには球面収差の発生量は、光ピックアップ装置全体で0.07λ以下に抑えなければ、良好な記録再生特性は得られないとされているので、球面収差の発生量が0.1λでは良好な記録再生特性は得られない。
【0044】
そこで、この場合に、コリメータレンズを光軸方向で前後に動かして、コリメータレンズから射出される光を拡散光または収束光とする補正を行なうと、図6から、球面収差の発生量を0.005λ以下と、補正を行なわない場合に比べて大幅に抑制できることがわかる。このように、球面収差の発生量が0.005λ以下であれば記録再生特性への影響はほとんどないと考えられる。
【0045】
例えば、光ディスクのカバー層の基準値が100μmの場合に、球面収差を補正するために必要なコリメータレンズの移動量を求める。ここで、移動量は、コリメータレンズが平行光を射出する位置、すなわち発光点から対物レンズ側にコリメータの焦点距離だけ離れた位置を基準に考える。
【0046】
図6に示すように、例えば、カバー層の厚さが10μm厚くなって110μmになった場合、コリメータレンズを、発光点側へ0.1835mm、すなわち−0.1835mmだけ移動させる必要がある。また、カバー層の厚さが10μm薄くなって90μmになった場合、対物レンズ側へ0.1707mm、すなわち+0.1707mmだけ移動させればよい。このように、カバー層の厚さが基準値からずれることによって生じる球面収差を、補正によって相殺するためには、図6のグラフに基づいてコリメータレンズユニットを駆動すればよいことがわかる。
【0047】
次に、図7を参照して、コリメータレンズユニット18の構造およびその動作原理について説明する。コリメータレンズユニット18は可動部44を含み、この可動部44は、コリメータレンズ34が嵌め込まれているコリメータレンズホルダ36と、このコリメータレンズホルダ36の周囲に配置された第1駆動コイル38、第2駆動コイル40および第3駆動コイル42から構成されている。
【0048】
第1駆動コイル38は、第2駆動コイル40および第3駆動コイル42から離れた位置で、コリメータレンズホルダ36の外周部を、光軸と直交するように巻かれている。
【0049】
次に、第2駆動コイル40は、光ディスクの主面に対して平行な方向であるY方向に、2つのコイル40a、40bが光軸を挟んで対向して配置されており、互いに逆向きに巻かれて結線されている。
【0050】
また、第3駆動コイル42は、光ディスクの主面に対して垂直な方向であるZ方向に、2つのコイル42a、42bが光軸を挟んで対向して配置されており、互いに逆向きに巻かれて結線されている。そして、第2駆動コイル40の2つのコイル40a、40bおよび第3駆動コイル42の2つのコイル42a、42bによって、コリメータレンズホルダ36の外周部を囲んでいる。
【0051】
さらに、可動部44の外周部全体を囲むように、マグネット46が配置され、このマグネット46は第2駆動コイル40、第3駆動コイル42に対応して4分割されている。このマグネットの内周面が、例えばS極であるとき、外周面はN極であるため、このときマグネットによる磁界の方向は、光軸と直行し、内周側から外周側に向かって放射状に出ていく方向である。
【0052】
ヨーク48は円筒状の外壁とその内部に、外壁と同心円をなす円筒状の内壁からなり、この外壁と内壁に挟まれた空間に、マグネット46とマグネット46によってその外周を取り囲まれた可動部44が配置されている。このヨーク48は、マグネット46とともに磁気回路を構成し、マグネット46により発生する磁界の強度を強める働きをしている。
【0053】
さらに、第2駆動コイル40と第3駆動コイル42の端面が互いに向かい合う4箇所の位置に対応するヨーク48の外周部に、それぞれ接続基板50が取付けられおり、各接続基板50には可動部44を支えるサスペンションワイヤ52が2本ずつ固定されて、可動部44を支えている
次に、図8を用いて、第1駆動コイル38、第2駆動コイル40、第3駆動コイル42の役割を説明する。まず、第1駆動コイル38は、すでに説明したように、光軸の周りを光軸に直行する方向にコイルが巻かれている。この第1駆動コイル38に電流を流すと、その外周部を囲んでいるマグネット44によって発生する、光軸と直交する放射線状の磁界によって、フレミング左手の法則により第1駆動コイル38に電流の向きおよび磁界の方向のいずれにも垂直な方向である光軸方向に力が働く。
【0054】
例えば、図8(a)に示すように、第1駆動コイル38に流れる電流を矢印の向きである右回りに流し、磁界の方向をマグネット46の内周側から外周側に向かう方向とすると、第1駆動コイルには、光軸方向を対物レンズから遠ざかる方向(紙面に垂直に遠ざかる方向)に力が作用する。このため、コリメータレンズユニットは、光軸上を対物レンズから離れる方向に移動するので、コリメータレンズから射出される光は拡散光となる。このように、光ディスクの信号記録層上に生じる球面収差の補正は、第1駆動コイル38に電流を流して光軸上で可動部を前後に移動させることにより行なう。
【0055】
次に、第2駆動コイル40を構成する2つのコイル40a、40bも、光軸に直行する方向に巻かれているが、互いに逆向きに巻かれて結線されている。このため、一方のコイル40aに電流を流すと、他方のコイル40bには逆方向の電流が流れるので、フレミング左手の法則により、光軸と平行な方向に互いに逆方向に引っ張る力が生じる。したがって、コリメータレンズを光ディスクのラジアル方向に傾けることができるので、この方向の傾きを補正することができる。
【0056】
同様に、第3駆動コイル42を構成する2つのコイル42a、42bにも、光軸に直行する方向にコイルが巻かれているが、互いに逆向きに巻かれて結線されている。このため、一方のコイル42aに電流を流すと、フレミング左手の法則により、他方のコイル42bには互いに逆方向の電流が流れるので、光軸と平行な方向に、互いに逆方向に引っ張る力が生じる。したがって、コリメータレンズを光ディスクのタンジェンシャル方向に傾けることができるので、この方向の傾きを補正することができる。
【0057】
これら第2駆動コイル40または第3駆動コイル42によるコリメータレンズのラジアル方向またはタンジェンシャル方向の傾きの補正は、コマ収差が発生する場合に行なう。すなわち、上述の第1駆動コイル38によってコリメータレンズを移動させたときにコリメータレンズが傾いた場合、ディスクが傾いた場合または光ピックアップ装置の組立誤差が生じた場合などである。この補正を行なうと、コマ収差を低減することができるので、良好な記録および/または再生を行なうことができる。
【0058】
次に、図9を参照して、光ピックアップ装置10を用いた光ディスク記録および/または再生装置54について説明する。この光ディスク記録および/または再生装置54は、光ピックアップ装置10を含み、さらに信号生成回路56、半導体レーザ駆動回路58およびコンピュータ60を備える。
【0059】
光ピックアップ装置10は、さらに半導体レーザの周囲温度を測定する温度センサ62および半導体レーザ12の出力をモニタする出力センサとして機能するフロントモニタダイオード64を備えており、これらの測定結果は、コンピュータ60に送られる。
【0060】
また、光検出器30には信号生成回路56が接続され、この信号生成回路56で光検出器30からの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などの信号が生成され、これらの信号もコンピュータ60に伝えられる。
【0061】
コンピュータ60は、フォーカスエラー信号によって、レーザ光が光ディスク24の信号記録層に焦点が合っていないことを知ると、対物レンズ22のアクチュエータ66を駆動して、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して垂直方向に移動させて焦点を合わせる。そして、焦点があったときの対物レンズ22のフォーカス方向である光軸方向の位置情報を、アクチュエータ66のフォーカス駆動電圧とフォーカス電圧感度に基づいて、コンピュータ60で計算する。ここで、対物レンズ22の位置を計算するのは、対物レンズ22の位置が変われば、対物レンズ22とコリメータレンズ34との距離が変わり、球面収差の発生に影響を与えるからである。
【0062】
同様に、トラッキングエラー信号によって、レーザ光が光ディスク24のトラック上からはずれていることを知ると、対物レンズ22のアクチュエータ66を駆動して、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して平行に移動させて、レーザ光が常に光ディスク24のトラック上に照射されるように制御する。
【0063】
さらに、コンピュータ60は、信号生成回路56によって生成されたRF信号、温度センサ62によって測定された半導体レーザ12の周囲温度、フロントモニタダイオード64によって測定された半導体レーザ12の出力および対物レンズ22の位置情報に基づいて、コリメータレンズユニット18を制御し、球面収差を補正する。ここで、半導体レーザ12の周囲温度および出力が必要な理由は、レーザ光の波長が、半導体レーザ12の周囲温度または出力の変動にともなって変化するので、その波長に対応する光ディスク24のカバー層の屈折率も変化して、球面収差が生じるからである。また、対物レンズ22の位置情報が必要な理由は、例えば光ディスク24が反っているとき、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して垂直方向に移動させて焦点を合わせると、対物レンズ22とコリメータレンズユニット18内のコリメータレンズとの距離が変わるからである。
【0064】
また、コンピュータ60はフロントモニタダイオード64からの半導体レーザ12の出力を半導体レーザ駆動回路58にフィードバックして、半導体レーザ12の出力を安定させたり、光ディスク24に記録させるために強いパルスレーザ光を発生させたりするため、半導体レーザ駆動回路58に信号を送って半導体レーザ12を駆動する。
【0065】
次に、図10を参照して、コリメータレンズユニットにおける処理のフローについて説明する。まず、ステップS1で、記録および/または再生を行なう信号記録層がディスクの第1信号記録層であるレイヤ0か否かを判断する。その結果、レイヤ0であれば、ステップS3で、レイヤ0としてコリメータレンズの位置の粗調整を行なう。レイヤ0でない場合は、第2信号記録層であるレイヤ1であるので、ステップS5で、レイヤ1としてコリメータレンズの位置を粗調整する。すなわち、球面収差を大略打ち消すことができるように、コリメータレンズを光軸に沿って仮の位置まで移動させる。
【0066】
次に、ステップS7で、温度センサからの半導体レーザの温度情報、半導体レーザの出力情報、対物レンズの位置情報に基づいて発生する球面収差を求める。
【0067】
すなわち、温度センサから得られた半導体レーザの温度情報に基づいて、以下の式(1)、(2)により球面収差ΔXTを求める。
【0068】
【数1】
ΔλT=AT×ΔT・・・(1)
ここで、ΔλT:波長変化量
ΔT:温度変化量
AT:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
【0069】
【数2】
ΔXT≒BT×λT=ATBT×ΔT・・・(2)
ここで、ΔXT:球面収差の発生量
BT:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
同様にして、フロントモニタダイオードから得られた半導体レーザの出力情報に基づいて、以下の式(3)、(4)により球面収差ΔXpを求める。
【0070】
【数3】
Δλp=AP×ΔP・・・(3)
ここで、ΔλP:波長変化量
ΔP:出力変化量
Ap:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
【0071】
【数4】
ΔXp≒Bp×λp=ApBp×ΔP・・・(4)
ここで、ΔP:球面収差の発生量
BP:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
さらに、位置センサから得られた対物レンズの位置情報に基づいて、以下の式(5)〜(9)により球面収差ΔXsを求める。
【0072】
【数5】
α=1/((1/fCL)+(1/(fCL+ΔCL)))・・・(5)
ここで、fCL:コリメータレンズの焦点距離
ΔCL:コリメータレンズの基準位置(コリメータレンズから射出されたレーザ光が平行光となる位置)からの移動量で、対物レンズ側を正の方向とする
【0073】
【数6】
a=L−α+ΔOL・・・(6)
ここで、L:対物レンズとコリメータレンズ間の距離
ΔOL:対物レンズの基準位置(カバー層が基準値のときに、信号記録層にレーザ光の焦点が合う対物レンズの位置)からの移動量で、光ディスク側を正の方向とする
【0074】
【数7】
b=1/((1/fOL)+(1/a))・・・(7)
ここで、fOL:対物レンズの焦点距離
したがって、対物レンズに拡散光が入射する場合の球面収差ΔXS1は、
【0075】
【数8】
ΔXS1=C×(b/a)+E・・・(8)
ここで、C:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる負の係数
E:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
また、対物レンズに収束光が入射する場合の球面収差ΔXS2は、
【0076】
【数9】
ΔXS2=D×(b/a)+E・・・(9)
ここで、D:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる正の係数次に、ステップS7で求めた球面収差を補正するために、コリメータレンズをステップS3またはステップS5の仮の位置から、ステップS9でさらに微調整によって移動させる。このようにして、コリメータレンズの位置を決めた後、ステップS11で、光ディスクの記録および/または再生の試行を行なう。すなわち、半導体レーザの温度センサ、出力センサ、対物レンズの位置センサによってそれぞれ得られる、半導体レーザの温度情報、出力情報または対物レンズの位置情報に基づいて球面収差を求める。そして、求めた球面収差の発生量に応じて、コリメータレンズの位置を微調整することにより、発生した球面収差を打ち消す。
【0077】
そして、ステップS13で、ステップS11で行なった試行の結果が、最適条件かどうかの判断を行う。この判断は、例えば、ステップS11で記録したデータの再生結果が、あらかじめ決めておいたエラーレートよりも低いかどうかをみることにより行う。
【0078】
その結果、最適条件ではないと判断された場合は、ステップS15でコリメータレンズの位置を少しずらした後、再びステップS11で、光ディスクへの記録および/または再生の試行を行なう。
【0079】
また、ステップS13で、最適条件と判断された場合は、ステップS17で光ディスクへの記録および/または再生を行なう。
【0080】
なお、この処理フローでは、ステップS1で、信号記録層が2層のうちのどちらの層であるかを判断しているが、この処理フローは信号記録層が2層の場合に限定されず、3層以上の場合にも、また光ディスクのカバー層の膜厚にばらつきがある場合にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ピックアップ装置の一実施例を示す図解図である。
【図2】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図3】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図4】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図5】コリメータレンズの位置と対物レンズの入射光との関係を示す図解図である。
【図6】コリメータレンズユニットの構成を示す図解図である。
【図7】第1駆動コイル、第2駆動コイルおよび第3駆動コイルの動作原理を示す図解図である。
【図8】図1実施例による効果を示すグラフである。
【図9】図1実施例の光ピックアップ装置を含む光ディスク記録および/または再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】図1実施例の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10…光ピックアップ装置
12…半導体レーザ
18…コリメータレンズユニット
22…対物レンズ
24…光ディスク
24a…第1信号記録層
24b…第2信号記録層
30…光検出器
32a、32b…カバー層
34…コリメータレンズ
38…第1駆動レンズ
40…第2駆動レンズ
42…第3駆動レンズ
46…マグネット
60…コンピュータ
62…温度センサ
64…フロントモニタダイオード
66…アクチュエータ
Claims (8)
- 信号記録層の上にカバー層が形成されている光ディスクの記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置であって、
光源、
前記光源からの光を、前記カバー層を透過して前記信号記録層に集光させる対物レンズ、
前記光源と前記対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズ、
前記コリメータレンズの周囲に巻かれた第1駆動コイルと、前記第1駆動コイルに磁界が作用するように配置された第1マグネットとを含み、前記第1駆動コイルに電流を流すことによってコリメータレンズをその光軸に沿って移動させるコリメータレンズ移動手段、
前記第1駆動コイルと所定の距離を隔てて配置され、前記光軸を挟んで対向しかつ逆向きに巻かれた2つのコイルからなる第2駆動コイルと、前記第2駆動コイルに前記光軸に対して対称となる磁界が作用するように配置された第2マグネットとを含み、前記第2駆動コイルに電流を流すことによって、前記第2駆動コイルに前記光ディスクのラジアル方向の力を発生させるラジアル方向駆動手段、および
前記光軸を挟んで対向しかつ逆向きに巻かれた2つのコイルからなり、それらが前記第2駆動コイルの各々の間に配置された第3駆動コイルと、前記第3駆動コイルに前記光軸に対して対称となる磁界が作用するように配置された第3マグネットとを含み、前記第3駆動コイルに電流を流すことによって、前記第3駆動コイルを構成する2つのコイルに前記光ディスクのタンジェンシャル方向の力を発生させるタンジェンシャル方向駆動手段を備える、光ピックアップ装置。 - 前記コリメータレンズを保持するレンズホルダをさらに備え、前記第1駆動コイルは前記レンズホルダの周囲に巻かれ、前記第2駆動コイルおよび前記第3駆動コイルは前記第1駆動コイルと所定の距離を隔てて前記レンズホルダ上に配置される、請求項1記載の光ピックアップ装置。
- 前記第1マグネット、前記第2マグネットおよび前記第3マグネットを含む第4マグネットを備え、前記第4マグネットは前記光軸を囲むように配置される、請求項1または2記載の光ピックアップ装置。
- 前記第4マグネットは4つの分割片からなり、4つの前記分割片は前記第2駆動コイルおよび前記第3駆動コイルを構成する4つのコイルにそれぞれ隣接して配置される、請求項3記載の光ピックアップ装置。
- 前記レンズホルダは、前記第2駆動コイルと前記第3駆動コイルを構成する4つのコイルの間から外側にそれぞれ延びるサスペンションワイヤによって支えられる、請求項2ないし4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 前記光源の周囲温度を測定する温度センサをさらに備え、前記移動手段は前記温度センサが測定した温度に応じて前記コリメータレンズを移動させる、請求項1ないし5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 前記光源の出力を測定する出力センサをさらに備え、前記移動手段は前記出力センサが測定した出力に応じて前記コリメータレンズを移動させる、請求項1ないし6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 対物レンズ駆動用アクチュエータのフォーカス駆動電圧と電圧感度とに基づいて算出さ れた前記対物レンズの光軸方向の位置情報に応じて、前記移動手段により前記コリメータレンズを移動させる、請求項1ないし7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
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