JP4970019B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
上記技術にはこれまでに、エステルクォートを用いた例が知られている。ここで述べるエステルクォートとは一般的に、四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩であると理解されている。これらは、合成有機化学の適切な方法で得られる既知の化合物である。
中でも好ましいのは、植物油油脂由来のステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸を所定量組み合わせ、飽和/不飽和比率が95/5〜50/50、特に85/15〜50/50(質量比)でそのヨウ素価が10〜50のものである。特に、シス体/トランス体の質量比が30/70〜100/0、中でも40/60〜80/20が好ましく、炭素数16及び18の脂肪酸が合計90質量%以上となるように調整した脂肪酸組成がより好ましい。
(I)成分として好適な化合物の例としては、以下のものが挙げられる。
本発明において、(II)成分の例として、メチルエーテル型エステル基含有ジ長鎖第4級アンモニウム塩は例えば下記の概略プロセスによって得ることができる。
上記エステルアミン合成時に副生するHClの捕捉剤として、トリエチルアミン N(CH2CH3)3等のアルカリ剤を適量共存させることが好ましい。
尚、該第4級アンモニウム塩を製造する際に、色調が良好で臭気の発生度合いが小さい反応生成物を得ることを目的として、特開2002−167366号公報で開示されるように、ヒドロキシエタンジホスホン酸の様な安定化剤を添加しても良い。
また、(I)成分であるメチルエーテル型エステル基含有モノ長鎖第4級アンモニウム塩を合成する場合は、上記プロセスにおいて、高級脂肪酸塩化物/メトキシジエタノールアミンのモル比を約1/1に調整することにより得られる。
本発明の毛髪化粧料は、(I)成分であるエステル基含有モノ長鎖第4級アンモニウム塩を単独で又は2種以上使用することもできるし、(II)成分であるエステル基含有ジ長鎖第4級アンモニウム塩を単独で又は2種以上使用することもできるし、(I)成分と(II)成分とを併用することもできる。併用する場合、(I)/(II)質量比=90/10〜30/70の範囲内で併用すると、毛髪化粧料の性能が優れるので好ましい。
本発明の(B)成分を構成する(III)及び(IV)成分は各々、末端OH型エステル基含有モノ長鎖もしくはジ長鎖第4級アンモニウム塩であり、一般式(III)、(IV)で示されるようにR4を除く短鎖部分はヒドロキシエチル基乃至ヒドロキシブチル基である。
本発明の(B)成分を構成する(V)成分は、エステル基含有トリ長鎖第4級アンモニウム塩であり、一般式(V)で示され、好ましくはR4はメチル基である。
(B)成分中のR6、R8、R9などの長鎖炭化水素基は炭素数10〜20の脂肪酸から誘導される脂肪酸残基を含み、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、直鎖脂肪酸、分岐脂肪酸のいずれからも誘導される。不飽和脂肪酸の場合、シス体とトランス体が存在するが、その質量比率は毛髪化粧料の粘度、性能からシス体/トランス体=25/75〜100/0が好ましく、40/60〜90/10が特に好ましい。R1、R2の元となる脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素価10〜60)、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素価10〜60)、部分水添キャノーラ油脂肪酸(ヨウ素価40〜120)などが挙げられる。
中でも好ましいのは、植物油油脂由来のステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸を所定量組み合わせ、飽和/不飽和比率が95/5〜50/50、特に85/15〜50/50(質量比)でそのヨウ素価が10〜50のものである。特に、シス体/トランス体の質量比が30/70〜100/0、中でも40/60〜80/20が好ましく、炭素数16及び18の脂肪酸が合計90質量%以上となるように調整した脂肪酸組成がより好ましい。
ただし前記した本発明が解決しようとする課題に鑑み、これら第4級アンモニウム塩混合物中に占める、エステル基含有モノ長鎖第4級アンモニウム塩(I)、(III)の合計含有率を35%未満、エステル基含有ジ長鎖第4級アンモニウム塩(II)、(IV)の合計含有率を30質量%以上、エステル基含有トリ長鎖第4級アンモニウム塩(V)の含有率として35%未満で併用することが好ましく、[(I)+(III)]合計含有率として30%未満、[(II)+(IV)]の合計含有率が50%以上、(V)の含有率が30%未満、の範囲で併用することが特に好ましい。
(A)成分と(B)成分の合計の配合量は、毛髪化粧料全量に対し好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。[(A)+(B)]の合計配合量が少なすぎるとすすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなる場合があり、配合量を多くしすぎても性能の向上は頭打ちとなり、不経済である。
本発明で用いることのできる(A)成分及び(B)成分以外のカチオン性界面活性剤としては、脂肪族アミンおよびその4級アンモニウム塩、脂肪酸アミドアミン塩、アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩、アシルグアニジン誘導体、モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩などのアミノ酸系カチオン性界面活性剤、アルキルベンザルコニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。具体的には、ベヘニルトリメチルアンモニウム、エイコサニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、オレイルトリメチルアンモニウム、イソステアリルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウム、(C10−40)分岐アルキルトリメチルアンモニウム、ベヘニラミドプロピルジメチルアミン、エイコサミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、セタラミドプロピルジメチルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドプロピルジメチルアミン、ベヘニラミドプロピルジエチルアミン、エイコサミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、オレアミドプロピルジエチルアミン、イソステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジエチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドプロピルジエチルアミン、ベヘニラミドブチルジメチルアミン、エイコサミドブチルジメチルアミン、ステアラミドブチルジメチルアミン、パルミタミドブチルジメチルアミン、オレアミドブチルジメチルアミン、イソステアラミドブチルジメチルアミン、ステアロキシブチルジメチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルジメチルアミン、ベヘニラミドブチルジエチルアミン、エイコサミドブチルジエチルアミン、ステアラミドブチルジエチルアミン、パルミタミドブチルジエチルアミン、オレアミドブチルジエチルアミン、イソステアラミドブチルジエチルアミン、ステアロキシブチルジエチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルジエチルアミン、ジベヘニラミドプロピルメチルアミン、ジエイコサミドプロピルメチルアミン、ジステアラミドプロピルメチルアミン、ジパルミタミドプロピルメチルアミン、ジミリスタミドプロピルメチルアミン、ジラウラミドプロピルメチルアミン、ジオレアミドプロピルメチルアミン、ジイソステアラミドプロピルメチルアミン、ジステアロキシプロピルメチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドプロピルアミン、ジベヘニラミドプロピルエチルアミン、ジエイコサミドプロピルエチルアミン、ジステアラミドプロピルエチルアミン、ジパルミタミドプロピルエチルアミン、ジミリスタミドプロピルエチルアミン、ジラウラミドプロピルエチルアミン、ジオレアミドプロピルエチルアミン、ジイソステアラミドプロピルエチルアミン、ジステアロキシプロピルエチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドプロピルエチルアミン、ジベヘニラミドブチルメチルアミン、ジエイコサミドブチルメチルアミン、ジステアラミドブチルメチルアミン、ジパルミタミドブチルメチルアミン、ジミリスタミドブチルメチルアミン、ジラウラミドブチルメチルアミン、ジオレアミドブチルメチルアミン、ジイソステアラミドブチルメチルアミン、ジステアロキシブチルメチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドブチルメチルアミン、ジベヘニラミドブチルエチルアミン、ジエイコサミドブチルエチルアミン、ジステアラミドブチルエチルアミン、ジパルミタミドブチルエチルアミン、ジミリスタミドブチルエチルアミン、ジラウラミドブチルエチルアミン、ジオレアミドブチルエチルアミン、ジイソステアラミドブチルエチルアミン、ジステアロキシブチルエチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドブチルエチルアミン、ベヘニラミドブチルグアニジン、エイコサミドブチルグアニジン、ステアラミドブチルグアニジン、パルミタミドブチルグアニジン、ミリスタミドブチルグアニジン、ラウラミドブチルグアニジン、オレアミドブチルグアニジン、イソステアラミドブチルグアニジン、ステアロキシブチルグアニジン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルグアニジン、ベヘニルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、エイコサノイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ステアリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、パルミトイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ミリストルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ラウリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、オレイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、イソステアリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ステアロキシオキシヒドロキシプロピルアルギニン、(C10−40)分岐アルキルオキシヒドロキシプロピルアルギニン等及びこれらの中和塩であり、特に、ベヘニルトリメチルアンモニウム、エイコサニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、オレイルトリメチルアンモニウム、イソステアリルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウム等の四級アンモニウム化合物が乳化安定性の点で望ましい。また、この中和塩は、具体的には塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、グリコール酸塩、分子内にカルボキシル基を有するアミノ酸塩、L−またはDL−ピロリドンカルボン酸塩、ピログルタミン酸塩等の有機酸塩である。
本発明で用いることのできるシリコーン化合物としては、ジメチルシリコーン、シクロメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、メチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー、(ステアロキシメチコン/ジメチコン)コポリマー、(ジメチルシロキサン/メチルセチルオキシシロキサン)コポリマー、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、(ポリメタクリル酸メチル/ジメチルポリシロキサングラフトアクリル樹脂)コポリマー、アモジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、(アミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコンプロピルPGベタイン、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコンコポリオール、ジメチコンコポリオールエチル、(PEGメチコン/オレイルPPGメチコン/ジメチコン)コポリマー、(メチルPEGプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、アルキル変性シリコーン、アルコキシジメチコン等の化合物及びそれらの工業的混合物が挙げられる。このうち、ジメチルシリコーン、メチルフェニルポリシロキサンが好ましい。
また、ポリエーテル変性シリコーンをシリコーン化合物として用いてもよい。ポリエーテル変性シリコーンとしてはシリコーンポリエーテルコポリマー、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
特に、ジメチコン、アミノ変性タイプのシリコーン、ポリエーテル変性タイプのシリコーンが毛髪吸着性の点で望ましい。
アルキル変性シリコーンの市販品としては信越化学社のKF-412、KF-413、KF-414やデグッサ社のABIL Wax9800、ABIL Wax9801、ABIL Wax9810P、ABIL Wax9814、ABIL Wax9840、などが挙げられる。
上記シリコーン化合物は、その粘度が特に制限されるものではないが、取り扱い性と性能向上能力の観点から、通常、温度25℃における粘度が1〜500,000,000mm2/s、好ましくは30〜250,000,000mm2/sのものが好適に用いられる。上記粘度は化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第1法に準拠して測定した方法である。
上記シリコーン化合物は、上記シリコーン類を界面活性剤により乳化し、エマルション化したものも使用することができる。なお、このようなエマルションは、乳化剤や乳化方法に特に制限はなく、種々の方法を用いることができる。
本発明で用いることのできる高級アルコールとしては、C6−40、好ましくはC14〜24の直鎖又は分岐アルキルアルコール、具体的には、カプリルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、エイコサノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコールが挙げられる。このうち、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エイコサノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールが好ましい。
上記高級アルコールは、唯1種を含有することも出来るし、異なる2種以上を組み合わせて含有することも出来る。その含有量は特に制限されないが、本発明の毛髪化粧料中0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%が更に好ましい。0.01質量%未満では、すすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなる場合があり、20質量%を超えると、乳化物の安定化を妨げる場合がある。
任意成分たるアニオン性界面活性剤の配合量は、製剤の安定性が保たれていれば制限を受けないが、毛髪化粧料中30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、最も好ましくは20質量%以下である。30質量%を超えて配合しても毛髪化粧量の泡立ち性は頭打ちとなり不経済である。
より具体的には、例えばN−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N'、N'−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシメチル−N'−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエチル−N'−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明に用いるアミンオキシドとしては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ラウリルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキシド(酸化エチレンの平均付加数:3モル)などが好適である。任意成分たる両性界面活性剤の配合量は、製剤の安定性が保たれていれば制限を受けないが、毛髪化粧料中30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、最も好ましくは20質量%以下である。30質量%を超えて配合しても毛髪化粧量の泡立ち性は頭打ちとなり不経済である。
上記多価アルコールは唯1種を含有することも出来るし、異なる2種以上を組み合わせて含有することも出来る。
多価アルコールの配合量は、毛髪化粧料中80質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましく、最も好ましくは50質量%以下である。80質量%を超えると、著しいゲル化を生じる場合がある。
有機酸としては、酢酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソパルミチン酸、イソノナン酸、イソオクタン酸、セバシン酸、アジピン酸、ネオペンタン酸、オレイン酸、オクタン酸、イソステアリン酸、エルカ酸、エイコセン酸、ヒドロキシステアリン酸、リノール酸、イノシン酸、エライジン酸、ペトロセリニン酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、エルシン酸、ブラシジン酸、ロジン酸、ヤシ油脂肪酸、ラノリン脂肪酸、ホホバ油脂肪酸、(C10−40)分岐アルキル脂肪酸、パーフルオロ脂肪酸、キシレンスルホン酸、パントテン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ココアンホ酢酸、アルキルスルホン酸、没食子酸、没食子酸−3,5ジグルコシド、没食子酸−3,4ジグルコシド、没食子酸メチル−3,5ジグルコシド、没食子酸ブチル−3、5ジグルコシド、没食子酸−3、5ジマンノシド、エデト酸、ソルビン酸、安息香酸、サリチル酸、アクリル酸、メタクリル酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ラウリルアミノプロピオン酸、ココイルアミノプロピオン酸、アミノ酸であるアルギニン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン酸、シスチン、カルボシステイン、レボドパ、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、トリメチルグリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロジン、バリン、ピロリドンカルボン酸、N−アシル−L−グルタミン酸、ラウロイルメチル−β−アラニン、ココイルメチルタウリン、α−ヒドロキシ酸であるグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸の酸または塩類、及びそれらの工業的混合物である。没食子酸−3,5ジグルコシド、没食子酸−3,4ジグルコシド、サリチル酸、グルタミン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸が好ましい。中でも分子内に水酸基を有するα−ヒドロキシ酸が好ましく、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸がさらに好ましい。
上記有機酸は、唯1種を含有することも出来るし、異なる2種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の有機酸の配合量は、毛髪化粧料中0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。0.01質量%未満では、すすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなる場合があり、5質量%を超えると、乳化物の安定化を妨げる場合がある。
毛髪化粧料中への配合量は特に制限されないが、10質量%以下が好ましく、8質量%以下が好ましい。さらに好ましくは5質量%以下の範囲で配合すると特にすすぎ性、仕上がりのなめらかさも向上する。
防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール、ケーソン、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール等を例示することができる。
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等を例示することができる。
キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等を例示することができる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸等をそれぞれ例示することができる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等を例示することができる。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体等を例示することができる。
前記香料用溶剤の使用量は、香料組成物中に0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは、0.3〜50質量%配合される。
また、香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、香料組成中に0.0001〜10質量%配合されるが、好ましくは、0.001〜5質量%配合される。これらの中で、好ましい安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンである。
香料組成物とは、前記の香料成分、溶剤、香料安定化剤等の混合物である。
本発明の毛髪化粧料にはかかる香料組成物が、毛髪洗浄剤全量に対して好ましくは0.005〜40質量%配合されるが、より好ましくは0.01〜10質量%配合される。
本発明の毛髪化粧料を、例えばコンディショナーとする場合、(A)成分を含む油相に、水相の一部を添加し、両者を混合することにより液晶相を形成させ、該液晶相に残りの水相を添加し、混合することにより液晶相を転相させることにより調製することができる。得られる毛髪化粧料は、水中油型エマルションである。
[(A)成分の製造]
メチルエーテル型エステル基含有モノ長鎖又はジ長鎖アルキル/アルケニル第4級アンモニウム塩の製造
<メトキシエチルジエタノールアミンの合成>
温度計と攪拌機を備えた1L圧力容器にメトキシエチルアミン(関東化学製)300g(4.0モル)を仕込む。雰囲気の窒素置換を行った後、加温し、液温が100℃になり次第、酸化エチレン(三菱化学製)を少量ずつ仕込んでいく。液温を徐々に上げていき、150〜170℃に温度制御しながら酸化エチレンをトータル349g(7.93モル)圧入した。酸化エチレンの仕込みが終わってから、170℃に保持したまま1時間熟成させた。熟成終了後、液温を60℃まで冷却した。得られたメトキシエチルジエタノールアミンのアミン価を測定した結果、342mgKOH/gであった。以下、質量%は%と略記する。
温度計、冷却装置、滴下ロート、攪拌機を取り付けた1.5L容4つ口フラスコに、上記操作で得られたメトキシエチルジエタノールアミン49.2g(0.3モル)、乾燥アセトニトリル(関東化学(株)製)350g、トリエチルアミン(関東化学製)66.7g(0.66モル)を仕込んだ。液温が30℃に到達後、部分水添パーム油脂肪酸クロリド(部分水添パーム油脂肪酸から常法により調製)177.9g(0.60モル)を約1時間かけて滴下し、滴下中は液温を35〜45℃範囲内で制御した。滴下終了後、45℃で30分間熟成しメトキシジアルカノイル(パーム)トリエタノールアミンの粗製物を得た。副生した沈殿物は桐山ロート(No.5A)を用いて濾過し、濾液をロータリーエバポレータで溶媒分を減圧留去してペースト状の液体を得た。さらにアセトン250mLを添加して析出した不溶物を同様の方法で処理し、最終的にペースト状のメトキシジアルカノイル(パーム)トリエタノールアミンを得た。尚、この反応操作において、トリエチルアミンは副生するHClの捕捉剤として添加した。得られた粗製物のアミン価は81.9mgKOH/gであった。
温度計、冷却装置、攪拌機を取り付けた1L容4つ口フラスコに、前工程で得られたアミン(100.0g、0.146モル)、乾燥アセトニトリル30gを仕込み、液温が50℃に達したら滴下ロートを介してジメチル硫酸(18.0g、0.143モル)を20分かけて滴下した。反応温度は60℃を超えないように制御した。滴下終了後、60℃で30分間熟成し、粗製物を得た。得られた粗製物をエタノールに溶媒置換して有効成分濃度60%(設定)のメトキシエチルジエステル第4級アンモニウム塩を主成分とする粗製物を得た。粗製物中の分析結果は以下のようであった。第4級アンモニウム塩:53.3%、遊離アミン:2.5%、アミン硫酸塩:2.3%、遊離脂肪酸:1.9%。又、プロトンNMRによりモノ長鎖4級塩/ジ長鎖4級塩の質量比を計算した結果、20/80であった。
末端OH型エステル基含有モノ長鎖もしくはジ長鎖アルキル/アルケニル第4級アンモニウム塩及びエステル基含有トリ長鎖アルキル/アルケニル第4級アンモニウム塩の製造
<エステルアミンの合成>
攪拌機、分縮器、温度計、冷却装置及び減圧セットを取り付けた2L容4つ口フラスコに、部分水添パーム油脂肪酸メチルエステル(ステアリン酸メチル40%+オレイン酸メチル40%+パルミチン酸メチル20%、から成る混合物、夫々ライオン(株)製パステルM180、パステルM181、パステルM16)581g(2.0モル)、トリエタノールアミン186g(1.24モル)、触媒である酸化マグネシウム0.4g、及び25%水酸化ナトリウム水溶液1.5gを、仕込んだ。窒素置換を行った後、70kPaまで減圧した。その後、1.5℃/minの速度で185℃まで昇温し、圧力を徐々に3kPaまで低下させ、7時間反応させた。未反応メチルエステルが1%以下であることを確認し、反応を停止した。得られた生成物から触媒由来の脂肪酸塩をろ過除去し、中間体のエステルアミンを得た。測定したアミン価から平均分子量を求めたところ、606であった。
得られたエステルアミン303g(0.50モル)を温度計、滴下ロート及び冷却装置を備えた1L容4つ口フラスコに仕込み、窒素置換した。その後、90℃に加熱し、ジメチル硫酸61.7g(0.49モル)を1時間かけて滴下した。滴下終了後、更にそのままの状態で1時間撹拌した。次いで、溶媒としてエタノール約64gを滴下しながら冷却して、カチオン界面活性剤のエタノール溶液を調製した。
*2:いずれの場合も、ジメチル硫酸で4級化した。また、(I)、(II)の短鎖アルキルエーテル基部分は、いずれもC2H4OCH3である。
リンスインシャンプー組成物の配合及び評価
表2及び表3に示す成分を用いてリンスインシャンプーを1000g調製した。室温で水相混合物を攪拌し、均一にした後、溶解した油相混合物を添加し、均一にさせた後にシリコンを添加することにより、リンスインシャンプー組成物を調製した。但し、油相混合物、水相混合物、シリコンの合計が990gになるように精製水でバランスした。その後、必要に応じ、クエン酸、または水酸化ナトリウムを添加してpH5.2に調製し、更に全体質量が1000gになるようにイオン交換水を添加して、リンスインシャンプーを得た。特に断りの無い限り、配合量はいずれの場合も組成物全体に対する質量%として示すが、ここでは%と略記する。
得られた各組成物について、下記に示す評価方法に従い、すすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の柔軟性となめらかさを評価した。結果を表2に示す。
<方法>
長さがショート〜セミロングの髪の女性10名により、上で調製したリンスインシャンプー組成物を10日間使用し、下記評点に基づいて各試料のすすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の柔軟性となめらかさを評価した。表中では10名の合計点を下記基準で表した。
<すすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の柔軟性となめらかさの評点>
+2点:非常によい
+1点:やや良い
−1点:やや悪い
−2点:非常に悪い
<基準>
◎:合計点が15点以上
◎〜○:14〜10点
○:合計点が9〜5点
△:合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
×:合計点が−5点以下
なお、商品価値の観点からすすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の柔軟性となめらかさはいずれも○以上の評点であることが望ましい。
使用した原料の一覧表を表3に示す。
リンス組成物の配合及び評価
表3及び表4に示す成分を用いてリンス組成物を1000g配合した。80℃に加温した油相混合物に80℃に加温した水相混合物の40%を添加し、液晶相を形成させ、残りの水相混合物を混合して、転相させ、シリコーンを添加することによりリンス組成物を調製した。但し、油相混合物、水相混合物、シリコーンの合計が990gになるように水相混合物は精製水でバランスした。その後、必要に応じ、リン酸、または水酸化ナトリウムを添加してpH3.5に調製し、更に全体質量が1000gになるようにイオン交換水を添加して、リンス組成物を得た。特に断りの無い限り、配合量はいずれの場合も毛髪化粧料組成物全体に対する質量%として示すが、ここでは%と略記する。得られた各組成物について、上記に示す評価方法に従い、すすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の柔軟性となめらかさを評価した。結果を表4に示す。
以下に示す組成のシャンプー組成物を調製した。
以下に示す組成のシャンプー組成物を調製した。
以下に示すシャンプー組成物を調製した。
下記組成のヘアコンディショナーを常法により製造した。
下記組成のヘアトリートメントを常法により製造した。
下記組成のヘアエッセンスを常法により製造した。
(1)ボトル部:材質PP キャップ:材質PP
(2)ボトル部:材質HDPE キャップ:材質PP
(3)ボトル部:材質PET キャップ:材質PP
(4)ボトル部:材質PP/HDPE キャップ:材質PP
〈ポンプ容器〉
(5)ボトル部:材質PP ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
(6)ボトル部:HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
(7)ボトル部:PET ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
(8)ボトル部:PP/HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
〈パウチ容器〉
(9)材質:アルミ蒸着ポリエチレンパウチ
PEはポリエチレン、PPはポリプロピレン、PETはポリエチレンテレフタレート、HDPEは高密度ポリエチレンを示す。
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