JP4969425B2 - アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板 - Google Patents

アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板 Download PDF

Info

Publication number
JP4969425B2
JP4969425B2 JP2007313222A JP2007313222A JP4969425B2 JP 4969425 B2 JP4969425 B2 JP 4969425B2 JP 2007313222 A JP2007313222 A JP 2007313222A JP 2007313222 A JP2007313222 A JP 2007313222A JP 4969425 B2 JP4969425 B2 JP 4969425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aramid fiber
resin
fiber fabric
epoxy resin
curing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007313222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009138286A (ja
Inventor
康之 木村
大祐 松出
健太郎 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei E Materials Corp
Original Assignee
Asahi Kasei E Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei E Materials Corp filed Critical Asahi Kasei E Materials Corp
Priority to JP2007313222A priority Critical patent/JP4969425B2/ja
Publication of JP2009138286A publication Critical patent/JP2009138286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969425B2 publication Critical patent/JP4969425B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

本発明は、プリント配線板に使用されるアラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板に関するものである。
近年、プリント配線板の基板材料に要求される諸特性の中でも面方向の熱膨張係数が小さいことが特に要求されるようになった。これは、電子部品が小型化し高集積化するのに伴い、プリント配線板上への部品実装も高密度化しているためである。従来から広く使用されている、ガラスクロスを基材とする熱硬化性樹脂積層板では、一般に面方向の熱膨張係数が大きい。そこで、負の熱膨張係数を持つアラミド繊維を基材とする面方向の熱膨張係数が小さい熱硬化性樹脂積層板が提案されている。
一方で、繊維と熱硬化性樹脂とから成るプリント配線板用積層板において、繊維と樹脂との接着性の良否は、両者から成る積層板の機械的強度、弾性率、層間絶縁信頼性等の物性に大きな影響を与えるため、積層板の物性を向上させるためには、繊維と樹脂との接着性を向上させることが極めて重要である。しかしながら、アラミド繊維は、剛直高分子であって高結晶性であるため、その繊維表面が化学的に不活性であり、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂との接着性が低いという問題点が挙げられる。この問題に対して、アラミド繊維の表面をプラズマ放電によりエッチングする方法(例えば、特許文献1)、アラミド繊維の表面をエキシマレーザーによりエッチングする方法(例えば、特許文献2)、アラミド繊維にエポキシ樹脂などの材料で表面処理する方法(例えば、特許文献3)等が提案されている。
しかしながら、上記記載のプラズマ放電やエキシマレーザーによるエッチング法では、ある程度の表面活性化を達成し得たとしても、アラミド繊維自体の特性である高強度、高弾性率および耐熱性を阻害する傾向があり、また、プラズマ処理された繊維の表面の活性は時間と共に急速に失われていき、マトリックス樹脂と溶媒を含む樹脂ワニスに含浸するまでの間表面失活を考慮しなければならないという問題があった。また、上記特許文献3に記載のエポキシ樹脂による表面処理法では、アラミド繊維と表面処理樹脂との積極的な相互作用がないため表面に均一な表面処理樹脂層が形成されず、表面処理樹脂がマトリックス樹脂に溶解して、接着性の改善効果が発現しないこともあるという問題があった。
特公平01−012867号公報 特開平04−136267号公報 特開昭59−094640号公報
本発明は、積層板とした時にマトリックス樹脂との優れた接着性を示すアラミド繊維織物、並びに該アラミド繊維織物を用いたプリプレグ、及び積層板を提供することを目的とする。
本発明は、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤で表面処理されたアラミド繊維織物、並びに該アラミド繊維織物を用いたプリプレグ、及び積層板を提供することにより、上記問題を解決した。
本発明者は、上記課題に対して鋭意検討を進めた結果、表面処理樹脂がマトリックス樹脂に溶解する理由の一つは、アラミド繊維への表面処理樹脂の濡れ性が悪く、繊維内部まで表面処理樹脂が浸透しないことにあると考えた。そこで、表面処理樹脂の硬化剤として、疎水性の炭化水素基と親水性のアミノ基を含むために界面活性能を有し繊維表面に配向する性質を有するポリアミドアミンを用いることで、繊維表面に均一な表面処理樹脂層が形成され、アラミド繊維織物とマトリックス樹脂との接着性が向上することを見出した。また、表面処理樹脂を溶解させる溶媒に、アラミド繊維に対して膨潤効果を有するアミド系非プロトン性極性溶媒を用いることで、アラミド繊維への表面処理樹脂の浸透性が増し、繊維表面に均一な表面処理樹脂層が形成し、マトリックス樹脂との接着性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記のアラミド繊維織物、アラミド繊維織物の製造方法、プリプレグおよび積層板を提供する。
1.アラミド繊維よりなる織物であって、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤で表面処理されたことを特徴とするアラミド繊維織物。
2.ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤の合計付着量が、未表面処理アラミド繊維織物の重量に対して、0.5〜30重量%となる範囲で表面処理されたことを特徴とする上記1に記載のアラミド繊維織物。
3.ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤とが、該ビスフェノールF型エポキシ樹脂のエポキシ当量に対する該ダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤の活性水素当量比で0.1〜2となる範囲で表面処理されたことを特徴とする上記1または2に記載のアラミド繊維織物。
4.上記1〜3のいずれかに記載のアラミド繊維織物の製造方法であって、アラミド繊維織物をビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤をアミド系非プロトン性極性溶媒を含む溶媒に溶解した溶液により表面処理することを特徴とするアラミド繊維織物の製造方法。
5.上記1〜4のいずれかに記載のアラミド繊維織物に、Bステージ状態の熱硬化性樹脂を含浸して成ることを特徴とするプリプレグ。
6.上記5に記載のプリプレグと銅箔を重ね、加熱加圧成型して成ることを特徴とする積層板。
本発明のアラミド繊維織物は、積層板とした時にマトリックス樹脂との優れた接着性を示す。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明で使用するアラミド繊維としては、パラ配向芳香族ポリアミド繊維、パラ配向芳香族ポリアミドヒドラジン繊維等で代表される、ポリ(パラアミノベンズアミド)、ポリ(パラアミノベンズヒドラジドテレフタルアミド)、ポリ(テレフタル酸ヒドラジド)、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレン−テレフタルアミドお及びこれらの共重合体からなる繊維を例示できる。より具体的には、デュポン社のケブラー(登録商標)、帝人社のテクノーラ(登録商標)やコーネックス(登録商標)等の市販品を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、アラミド繊維織物の表面処理に用いる表面処理樹脂は、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを含有する。
上記エポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエン、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂などを挙げることができる。
上記ポリアミドアミン硬化剤とは、ポリエチレンアミン、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、またはトリエチレンテトラアミンと、カルボン酸、例えば、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸などのモノマー脂肪酸、二量化脂肪酸(ダイマー酸)、またはポリカルボン酸との縮合生成物のことをいい、少なくとも1分子中に2個以上のアミド基を有する物であればどのようなものでもよい。
また、上記ポリアミドアミン硬化剤は、変性ポリアミドアミンであっても良い。変性ポリアミドアミンとは、エポキシ化合物、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリロニトリル、フェノール、カルボン酸、アクリロニトリル、カルボン酸ハライド、アミド、有機ハロゲン化物等により変性されたポリアミドアミンを意味し、例としてカルボン酸変性ポリアミドアミン、ゴム変性ポリアミドアミン、エポキシ変性ポリアミドアミン、変性脂環式ポリアミドアミン、変性脂肪族ポリアミドアミン、イミダゾリン環含有変性ポリアミドアミンなどが挙げられる。具体的な化合物としては、ダイマー酸変性ポリアミドアミンである、富士化成工業社トーマイド(登録商標)が挙げられる。ポリアミドアミン硬化剤は、分子鎖内にアラミド繊維と類似の分子構造を有し、疎水性の炭化水素部位と親水性のアミノ基部位を含むため界面活性能を有し、繊維表面に配向する性質を持ち、接着性に優れる硬化樹脂層を形成する。また、疎水性の大きな炭化水素部位が、内部可塑化効果により、柔軟性を付与した硬化樹脂を形成する。
本発明のアラミド繊維織物は、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とが共に表面処理され付与されたことを必須とする。エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを共にアラミド繊維織物に表面処理して付与することで、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とが反応して強固な三次元網目構造体を形成し、繊維表面に均一な表面処理樹脂層を形成するため、プリプレグ作製時に樹脂ワニスに含浸させた際、マトリックス樹脂に溶解することがなくマトリックス樹脂との接着性が増加する。一方で、エポキシ樹脂、あるいは、ポリアミドアミン硬化剤のみが表面処理され付与されたアラミド繊維織物は、アラミド繊維織物表面に表面処理樹脂層を形成しても、プリプレグ作製時に樹脂ワニスに含浸させた際、マトリックス樹脂に溶解して、接着性改善効果が発現しない。
本発明において、表面処理樹脂のアラミド繊維織物への付着量は、アラミド繊維織物重量に対して、0.5〜30.0重量%であることが好ましい。表面処理樹脂のアラミド繊維織物への付着量が0.5重量%以上であると、繊維表面に均一な表面処理樹脂層が形成し、マトリックス樹脂との接着性が増加する。また、30.0重量%以下であると、アラミド繊維織物の糸束の外まで完全に表面処理樹脂で覆われてしまうことがないため、マトリックス樹脂を塗工しやすくなる。
本発明で使用される表面処理樹脂において、エポキシ樹脂に対するポリアミドアミン硬化剤の配合比は、エポキシ樹脂のエポキシ当量に対するポリアミドアミンの活性水素当量比で0.1〜2となる範囲で配合することが好ましい。この範囲において、表面処理樹脂がマトリックス樹脂に溶解せず、繊維表面に均一な表面処理樹脂層を形成し、接着性が増加する。
本発明において、表面処理樹脂は、溶媒に溶解させた表面処理樹脂溶液としてアラミド繊維織物に処理することが好ましい。エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒は、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤が共に溶解、あるいは、分散する溶媒であれば特に制限されるものではなく、例えば、メチルセロソルブ、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルムアミドなどのアミド系非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。その中でも特に、アミド系非プロトン性極性溶媒を含む溶媒であることが好ましく、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を含む溶媒であることがより好ましい。これは、アミド系非プロトン性極性溶媒のアラミド繊維に対する膨潤効果により、アラミド繊維への表面処理樹脂の浸透性が増し、表面処理樹脂がマトリックス樹脂との接着に対してより効果的に働き、マトリックス樹脂との接着強度が増加するためである。
本発明において、処理樹脂溶液のアラミド繊維織物に対する表面処理方法としては、(i)表面処理樹脂溶液(以下、単に「処理液」ともいう。)をバスに溜め、アラミド繊維織物を通過させた後、アラミド繊維に処理液が所定量含浸、塗工されるようにスリット又はマングルで余剰処理液を掻き落とす方法、(ii)ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーター等でアラミド繊維織物に直接塗布する方法が可能である。また、アラミド繊維織物に処理液を含浸させた後、溶媒を加熱乾燥させる方法としては、熱風、電磁波等公知の方法が可能であり、特に適用方法が制限されるものではない。
本発明の表面処理されたアラミド繊維織物を基材とするプリプレグの製造方法としては、定法に従えばよい。例えば、本発明の表面処理されたアラミド繊維織物にエポキシ樹脂等のマトリックス樹脂を有機溶剤で希釈した樹脂ワニスを含浸した後、乾燥炉にて有機溶剤を揮発させ、熱硬化性樹脂をBステージ状態まで硬化させたプリプレグを作製すればよい。なお、含浸後乾燥前にスリットを通す等公知の方法で余剰な樹脂ワニスを掻き落とし、プリプレグの厚さを調製することも可能である。
マトリックス樹脂としては、前記エポキシ樹脂の他に、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド/トリアジン(BT)樹脂、シアネート樹脂等の熱硬化性樹脂などが挙げられる。また、該熱硬化樹脂中にシリカ、水酸化アルミニウム等の無機充填剤を混在させた樹脂を使用してもかまわない。
本発明の表面処理されたアラミド繊維織物補強積層板の製造方法としては、表面処理されたアラミド繊維織物を用いてプリプレグを作製し、これを銅箔とともに複数枚積層し、または内層コア板の上にこれを複数枚または一枚積層し、加熱加圧形成する方法が挙げられる。
以下の実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例により限定されるものではない。
(実施例1)
(1)アラミド繊維織物の作成
アラミド繊維(帝人テクノプロダクト社製 テクノーラ(登録商標)、61dTex、25フィラメント)を経糸密度45本/inch、緯糸密度45本/inchの織物密度にエアジェット織機で平織りに製織して厚さ54μmのアラミド繊維織物を得た。次に、加工圧力20kg/cm2 の条件で精錬加工を行い厚さ43μmとした。精錬加工とは、高圧散水流によって、糸束を扁平化して糸と糸の隙間と厚みを減らす開繊加工と製織のために糸に処理されているバインダーを除去する加工を同時に行うことを意味する。次に、250℃、400kg/cmの条件でカレンダ処理を行った。得られたアラミド繊維織物(以下、「未処理アラミド繊維織物」と記す)は、質量24g/cm、厚さ30μmであった。
(2)表面処理樹脂溶液の調製
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 商品名:エピコート806 エポキシ当量:165)0.4重量%と、ポリアミドアミン硬化剤(富士化成工業社製 登録商標:トーマイドTXS−53C 活性水素当量:210 固形分濃度:40重量%)1.4質量%を溶媒であるメチルセロソルブ(MCS)98.2重量%に、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤との固形分濃度が合計で1.0重量%、エポキシ樹脂のエポキシ当量に対してポリアミドアミン硬化剤の活性水素当量比で1.0(エポキシ樹脂/硬化剤=1/1)となるように溶解させた。
(3)表面処理アラミド繊維織物の作製
(1)で作製した未処理アラミド繊維織物を、(2)で調製した表面処理樹脂溶液に含浸させ、0.100mmの隙間のスリットで、余分な表面処理樹脂溶液を掻き落とした後、200℃のオーブン内で10分間乾燥させた。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(実施例2)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤の固形分濃度が合計で7.0質量%に配合した以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して6.0重量%であった。
(実施例3)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤の固形分濃度が合計で15.0質量%に配合した以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して13.0重量%であった。
(実施例4)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がN−メチル−2−ピロリドン(NMP)であり、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤の固形分濃度が合計で0.5重量%に配合した以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(実施例5)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がNMPである以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して1.0重量%であった。
(実施例6)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がNMPであり、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤の固形分濃度が合計で7.0重量%に配合した以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して10.0重量%であった。
(実施例7)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がNMPであり、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤の固形分濃度が合計で15.0重量%に配合した以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して24.0重量%であった。
(実施例8)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤をNMP49.1重量%とMCS49.1重量%(NMP/MSC=1/1)との混合溶媒に溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(実施例9)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がNMPであり、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤との固形分濃度が合計で1.0重量%、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量に対してポリアミドアミン硬化剤の活性水素当量比で0.5(エポキシ樹脂/硬化剤=2/1)となるように溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して1.0重量%であった。
(実施例10)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒がNMPであり、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤との固形分濃度が合計で1.0重量%、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量に対してポリアミドアミン硬化剤の活性水素当量比で2.0(エポキシ樹脂/硬化剤=1/2)となるように溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して1.0重量%であった。
(比較例1)
実施例1のアラミド繊維織物の作成において、得られた未処理アラミド繊維織物をそのまま使用した。
(比較例2)
実施例1のアラミド繊維織物の作成において、得られた未処理アラミド繊維織物を下記に示す条件で大気圧プラズマ装置(積水化学工業社製)により大気圧プラズマ処理を行い、大気圧プラズマ処理アラミド繊維織物を得た。
使用ガス:酸素3体積%、窒素:97体積%、印加電圧:280W、処理時間:1分
(比較例3)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 商品名:エピコート806 エポキシ当量:165)1.0重量%を溶媒であるMCS99.0重量%に溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(比較例4)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ポリアミドアミン(富士化成工業社製 登録商標:トーマイドTXS−53C 活性水素当量:210 固形分濃度:40重量%)2.5重量%を溶媒であるMCS97.5重量%に溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(比較例5)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 商品名:エピコート806 エポキシ当量:165)0.9質量%と、ジシアンジアミド(ナカライタスク社製 活性水素当量:21)0.1質量%を溶媒であるMCS99.0質量%に、エポキシ樹脂とジシアンジアミドのとの固形分濃度が合計で1.0重量%、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量に対して硬化剤であるジシアンジアミドの活性水素当量比で1.0(エポキシ樹脂/硬化剤=1/1)となるように溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(比較例6)
実施例1の表面処理樹脂溶液の調製において、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製 商品名:エピコート806 エポキシ当量:165)0.9質量%と、ジシアンジアミド(ナカライタスク社製 活性水素当量:21)0.1質量%を溶媒であるNMP99.0質量%に、エポキシ樹脂とジシアンジアミドのとの固形分濃度が合計で1.0重量%、エポキシ樹脂のエポキシ樹脂当量に対して硬化剤であるジシアンジアミドの活性水素当量比で1.0(エポキシ樹脂/硬化剤=1/1)となるように溶解させた以外は、実施例1と同様にして表面処理アラミド繊維織物を得た。得られた表面処理アラミド繊維織物の表面処理樹脂付着量は、未処理アラミド繊維織物に対して0.5重量%であった。
(アラミド繊維織物補強積層板の特性評価方法)
1.アラミド繊維織物補強積層板の作成
1−1.エポキシ樹脂ワニスの作成
表1に示す組成のエポキシ樹脂ワニスを作成した。樹脂はすべてジャパンエポキシレジン社製である。
Figure 0004969425
1−2.プリプレグの作成
1−1のエポキシ樹脂ワニスに、前述の実施例1〜10、及び、比較例2〜6記載の表面処理アラミド繊維織物、並びに比較例1記載の未処理アラミド繊維織物を浸漬し、0.100mmのスリットで余分な樹脂ワニスを掻き落とし、125℃のオーブンで10分間乾燥し、プリプレグを得た。
1−3.積層板の成型
1−2のプリプレグを2枚重ね、その両表層に厚さ18μmの銅箔を重ねて、195℃、40kgf/cm2 の条件で60分間加圧加熱成形し、厚さ0.12mmの両面銅張りアラミド繊維織物補強積層板を得た。
2.表面処理樹脂付着量評価
アラミド繊維織物を10cm角にカットし、表面処理前後のアラミド繊維織物重量を電子天秤により測定し、表面処理前後の重量差から、下式(1)を用いて表面処理樹脂付着量(以下、「処理樹脂付着量」ともいう。)を算出した。
処理樹脂付着量(重量%)=(処理後重量−処理前重量)/処理前重量×100・・・(1)
3.アラミド繊維織物とマトリックス樹脂との接着強度測定
上述のアラミド繊維織物補強積層板をアラミド繊維織物の横糸方向(幅)1.5cm×経糸方向(長さ)15cmに切断し、オートグラフ(島津製作所株式会社製)を用いて、5.0cm/分の速度で90度方向に、積層板の1層目を銅箔と共に3.0cm剥離させた際の引張り強度を測定し、その強度をアラミド繊維織物とマトリックス樹脂との接着強度(剥離強度)とした。
Figure 0004969425
表2で明らかなように、本発明のエポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とが表面処理されたアラミド繊維織物(実施例1〜10)は、比較例1の未処理アラミド繊維織物及び比較例2の常圧プラズマ処理アラミド繊維織物と比較して、アラミド繊維織物とマトリックス樹脂との接着強度が優れていることが認められた。
本発明のエポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とが表面処理されたアラミド繊維織物(実施例1〜10)は、エポキシ樹脂(比較例3)、あるいは、ポリアミドアミン硬化剤(比較例4)のみが表面処理されたアラミド繊維織物と比較して、アラミド繊維織物とマトリックス樹脂との接着強度が優れていることが認められた。これは、エポキシ樹脂、あるいは、ポリアミドアミン硬化剤が単独で表面処理された場合、アラミド繊維織物表面に表面処理樹脂層を形成しても、プリプレグ作製時に樹脂ワニスに含浸させた際、マトリックス樹脂に溶解して、接着性改善効果が見られないためである。したがって、本発明のアラミド繊維織物は、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とが共に表面処理されたことが必須である。
本発明のエポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とで表面処理されたアラミド繊維織物(実施例1〜10)は、硬化剤にジシアンジアミドを用いた場合(比較例5及び比較例6)と比較して、接着強度の増加が著しいことが認められた。これは、硬化剤にポリアミドアミンを用いることで、ポリアミドアミンの疎水性の炭化水素基と親水性のアミノ基を含むために界面活性能を有し繊維表面に配向する性質により、繊維表面に均一な表面処理樹脂層を形成し、マトリックス樹脂との接着強度が増加するためと考えている。したがって、表面処理樹脂に用いる硬化剤は、ポリアミドアミン硬化剤であることが必須である。
実施例1〜3と実施例4〜8を比較すると、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とがアミド系非プロトン性極性溶媒を含む溶媒に溶解した溶液で表面処理されたアラミド繊維織物は、マトリックス樹脂との接着強度がより優れていることが認められた。これは、アミド系非プロトン性極性溶媒のアラミド繊維に対する膨潤効果により、表面処理樹脂のアラミド繊維への浸透性が増し、繊維表面に均一な表面処理樹脂層が形成し、接着強度が増大するためである。したがって、エポキシ樹脂とポリアミドアミン硬化剤とを溶解させる溶媒は、アミド系非プロトン性極性溶媒を含む溶媒であることがより好ましい。
本発明のアラミド繊維織物、アラミド繊維織物の製造方法、並びに該アラミド繊維織物を用いたプリプレグ、及び積層板は、プリント配線板の分野で好適に利用できる。

Claims (6)

  1. アラミド繊維よりなる織物であって、ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤で表面処理されたことを特徴とするアラミド繊維織物。
  2. ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤の合計付着量が、未表面処理アラミド繊維織物の重量に対して、0.5〜30重量%となる範囲で表面処理されたことを特徴とする請求項1に記載のアラミド繊維織物。
  3. ビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤とが、該ビスフェノールF型エポキシ樹脂のエポキシ当量に対する該ダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤の活性水素当量比で0.1〜2となる範囲で表面処理されたことを特徴とする請求項1または2に記載のアラミド繊維織物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のアラミド繊維織物の製造方法であって、アラミド繊維織物をビスフェノールF型エポキシ樹脂とダイマー酸変性ポリアミドアミン硬化剤をアミド系非プロトン性極性溶媒を含む溶媒に溶解した溶液により表面処理することを特徴とするアラミド繊維織物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のアラミド繊維織物に、Bステージ状態の熱硬化性樹脂を含浸して成ることを特徴とするプリプレグ。
  6. 請求項5に記載のプリプレグと銅箔を重ね、加熱加圧成型して成ることを特徴とする積層板。
JP2007313222A 2007-12-04 2007-12-04 アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板 Active JP4969425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007313222A JP4969425B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007313222A JP4969425B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009138286A JP2009138286A (ja) 2009-06-25
JP4969425B2 true JP4969425B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40869182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007313222A Active JP4969425B2 (ja) 2007-12-04 2007-12-04 アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4969425B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9186850B2 (en) * 2009-10-28 2015-11-17 Albany Engineered Composites, Inc. Fiber preform, fiber reinforced composite, and method of making thereof
JP2011190382A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル含浸繊維シートの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63165583A (ja) * 1986-12-26 1988-07-08 旭化成株式会社 パラ系アラミド繊維の接着性改良法
DE3912521A1 (de) * 1989-04-14 1990-10-25 Henkel Kgaa Beschichtete polyamidfaser
JPH0395233A (ja) * 1989-09-08 1991-04-19 Nitto Boseki Co Ltd プリプレグの製造方法
JP3541766B2 (ja) * 1999-12-22 2004-07-14 松下電工株式会社 プリプレグ及び積層板
JP2002327374A (ja) * 2001-02-28 2002-11-15 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック用炭素繊維および繊維強化プラスチック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009138286A (ja) 2009-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102458088B1 (ko) 유리 클로스
JP4957552B2 (ja) プリント配線板用キャリア付きプリプレグの製造方法、プリント配線板用キャリア付きプリプレグ、プリント配線板用薄型両面板の製造方法、プリント配線板用薄型両面板、及び多層プリント配線板の製造方法
JP4911795B2 (ja) 積層体の製造方法
TWI498408B (zh) Attached film with copper foil
TWI611922B (zh) 絕緣樹脂薄片及使用該絕緣樹脂薄片的多層印刷電路板之製造方法
KR101456769B1 (ko) 에폭시 수지 조성물, 프리프레그, 금속클래드 적층판 및 프린트 배선판
JP2014120580A (ja) 金属張積層板及びその製造方法並びにプリント配線板
TWI396717B (zh) An epoxy resin composition, a resin film, a prepreg, and a multilayer printed wiring
CN109721752B (zh) 玻璃布、预浸料以及印刷电路板
JP6428638B2 (ja) 金属張積層板、回路基板、および電子装置
JP4969425B2 (ja) アラミド繊維織物、並びに該織物を用いたプリプレグ及び積層板
US20140162072A1 (en) Thermosetting resin compositions, resin films in b-stage, metal foils, copper clad boards and multi layer build-up boards
JP2019019431A (ja) ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
JPH11209484A (ja) プリプレグ及び積層板
JP6015303B2 (ja) プリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP3570806B2 (ja) ガラス繊維織物及びその製造方法
JPH11107111A (ja) プリント配線基板用ガラス織布基材
JP3933475B2 (ja) 導体パターンが形成されたガラスクロス、プリプレグ及び多層板
JP3906547B2 (ja) 銅張り積層板、多層積層板
JP2006037252A (ja) 樹脂補強用繊維構造体の製造方法
JP2008174845A (ja) 積層板補強用有機繊維織布
JP2010180343A (ja) プリプレグ、プリプレグの製造方法および積層板
JP2017039898A (ja) 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂シート、金属箔張積層板及びプリント配線板
JP2002348754A (ja) ガラス布、プリプレグ、積層板及びプリント配線板
JPH055243A (ja) ガラス織布およびそれを用いた積層板

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4969425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350