JP4969192B2 - 多孔性フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、上記多孔性フィルムを簡便に製造できる方法を提供することにある。
下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在し、該微小孔の平均孔径が0.01〜10μmであって、該多孔性フィルムの一方の面側の微小孔の平均孔径φAと他の面側の微小孔の平均孔径φBとが、0.1≦φA/φB≦10 の関係を満たし、且つ空孔率が30〜80%である多孔性フィルムを提供する。
本発明の多孔性フィルムは、引張弾性率が50MPa以上1000MPa未満程度であり、厚みが5〜200μm程度であることが好ましい。
下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下した後、1000msec以内の接触角が60°以下である多孔性フィルムを提供する。
下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下し、100msec後の接触角θ100と、1000msec後の接触角θ1000としたときに、θ1000/θ100<0.9である多孔性フィルムを提供する。
前記θ1000は60°以下であってもよい。
なお、本明細書では、上記発明のほか、
ポリエーテルイミド系樹脂を主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在し、該微小孔の平均孔径が0.01〜10μmであって、該多孔性フィルムの一方の面側の微小孔の平均孔径φAと他の面側の微小孔の平均孔径φBとが、0.1≦φA/φB≦10 の関係を満たし、且つ空孔率が30〜80%である多孔性フィルム、についても説明する。
また、本明細書では、上記発明のほか、
ポリエーテルイミド系樹脂を主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下した後、1000μsec以内の接触角が60°以下である多孔性フィルム、についても説明する。
さらに、本明細書では、上記発明のほか、
ポリエーテルイミド系樹脂を主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下し、100μsec後の接触角θ 100 と、1000μsec後の接触角θ 1000 としたときに、θ 1000 /θ 100 <0.9である多孔性フィルム、についても説明する。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
で表される2価の有機基が挙げられる。前記有機基に含まれるベンゼン環は、反応や高分子架橋体の物性を損なわない範囲で置換基を有していてよい。
で表される2価の有機基が含まれる。特に好ましくは、下記式
で表される2価の有機基が用いられる。
で表される2価の有機基が含まれる。
で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを用いることができる。
YOSHIMITSU社製のGurley's Densometerを用い、JIS P8117に準じて測定した。但し、測定面積が標準の1/10の装置を使用したので、JIS P8117の付属書1に準じて標準のガーレー値に換算して求めた。
電子顕微鏡写真から、フィルム表面の任意の30点以上の孔についてその面積を測定しまずその平均値を平均孔面積Saveとした。次に、次式からその孔が真円であると仮定した時の孔径に換算し、その値を平均孔径とした。ここでπは円周率を表す。
表面の平均孔径=2×(Save/π)1/2
表面の平均開孔率は、フィルム表面の電子顕微鏡写真から、任意の20×20μmの面積を選び、その中に存在する孔の合計面積が全体に占める比率を算出した。この操作を任意の5箇所について実施し平均値を求めた。
フィルムの内部の平均開孔率は次式より求めた。ここでVはフィルムの体積、Wはフィルムの重量、ρはフィルム素材の密度であり、ポリエーテルイミドの密度は1.3(g/cm3)とした。
内部の平均開孔率(%)=100−100×W/(ρ・V)
なお、上記評価方法における平均孔径、最大孔径、及び平均開孔率は、電子顕微鏡写真の最も手前に見えている微小孔のみを対象として求められており、写真奥に見えている微小孔は対象外とした。
接触角の測定には協和界面科学(株)製の接触角測定装置「Drop Master700」を使用した。1μlの試験液をフィルム表面に滴下し、液滴の接触角と液滴半径を測定した(図2参照)。実施例1で得られたPEI多孔性フィルム(空気側表面)に、(i)蒸留水(表面張力73dyne/cm)、(ii)トルエン(表面張力28.4dyne/cm)、(iii)ブチルカルビトールアセテート(表面張力29.9dyne/cm/20℃)、(iv)高粘度水溶液A[蒸留水に0.5重量%のアーネストガム(ダイセル化学工業(株)製のカルボキシメチルセルロース樹脂)が添加された水溶液]、(v)高粘度水溶液B[蒸留水に2.0重量%のアーネストガム(ダイセル化学工業(株)製のカルボキシメチルセルロース樹脂)が添加された水溶液]をそれぞれ滴下した場合の、滴下後の経過時間と接触角θとの関係を図3に示す。さらに、前記(i)〜(v)の液体の物性と、滴下後100msec及び1000msec経過時点の接触角を表2に示す。
ポリエーテルイミド系樹脂として、前記式(A)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマー[日本GEプラスチックス(株)製の商品名「ULTEM 1000」]を17重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万:水溶性ポリマー)を17重量%になるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約30μmとなるようにギャップを調整して、ポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルム基材上に塗布(キャスト)した。
キャストしたフィルムを25℃、100%RHの雰囲気中下、10秒間保持した後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、ポリプロピレン(PP)製不織布(支持体:透気度1秒/100cc未満、膜厚260μm)を用い、この支持体上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は250MPaであった。膜構造を観察したところ、空気側表面の微小孔の平均孔径φAは3.2μm、基材側表面の平均孔径φBは3.5μm、φA/φB=0.91であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。さらにフィルムの表面及び断面を電子顕微鏡写真(SEM)を観察したところ、図1に示すように、フィルムの空気側表面(イ)及び基材側表面(ロ)は共に均一な孔径を有する微小孔が分散して形成されており、内部(ハ)はほぼ均質で、全域に亘って連通性を持つ微小孔が存在していた。フィルムの空孔率は60%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を15重量%、ポリビニルピロリドン(実施例1と同様)を23重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整して、PETフィルム基材上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で10秒間保持した後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は120MPaであった。膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径φAは0.8μm、裏面(基材側)平均孔径φBは0.8μmであり、φA/φB=1であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は80%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂としてポリエーテル系ポリマー[日本GEプラスチックス(株)製の商品名「ULTEM XH6050」]を15重量%、ポリビニルピロリドン(実施例1と同様)を23重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、80%RH雰囲気下で40秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は160MPaであり、膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径φAは0.7μm、裏面(基材側)平均孔径φBは0.9μmであり、φA/φB=0.78であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は72%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例3と同様)を13重量%、ポリビニルピロリドン(分子量1万)を33重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約70μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、80%RH雰囲気下で30秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は250MPaであり、膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径φAは0.5μm、裏面(基材側)平均孔径φBは0.4μmであり、φA/φB=1.25であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は70%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例3と同様)を21重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万)を17重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で30秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は500MPaであった。膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径φAは1.2μm、裏面(基材側)平均孔径φBは1.3μmであり、φA/φB=0.92であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は64%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例3と同様)を13重量%、ポリビニルピロリドン(分子量13万)を13重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で30秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は170MPaであった。膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径φAは5.5μm、裏面(基材側)平均孔径φBは7.1μmであり、φA/φB=0.77であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は66%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を13重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万)を13重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で30秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は470MPaであった。膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径はφA=0.8μm、裏面(基材側)平均孔径φB=2.1μmであり、φA/φB=0.38であり、表裏均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は66%であった。このように、強度が高く、均質な孔を有する多孔質膜が得られた。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を20重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液を、フィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で10秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は720MPaであった。膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径はみられず、裏面(基材側)平均孔径φBは0.5μmであり、表裏不均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は50%であった。強度は高いものの、均質な孔を有する膜は得られなかった。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を13重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万)を9重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液をフィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で10秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させた。次いで、PP製不織布(実施例1と同様)上にフィルムを転写、支持体ごと乾燥することによって多孔性フィルムを得た。
得られたフィルムの引張弾性率は540MPaであり、膜構造を観察したところ、表面に存在する孔の平均孔径はみられず、裏面(基材側)平均孔径φBは3.2μmであり、表裏不均一な孔径を有するフィルムであることが確認された。フィルムの空孔率は54%であった。強度は高いものの、均質な孔を有する膜は得られなかった。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を27重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万)を23重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液をフィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で10秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させたが溶解し、フィルムが得られなかった。
ポリエーテルイミド系樹脂(実施例1と同様)を4重量%、ポリビニルピロリドン(分子量5.5万)を23重量%になるようにNMPに溶解してポリマー溶液を調製した。このポリマー溶液をフィルムアプリケーターを使用して乾燥後の厚みが約50μmとなるようにギャップを調整し、基材のPETフィルム上にキャストした。
キャストしたフィルムを50℃、100%RH雰囲気下で10秒間保持した。その後、水中に浸漬して凝固させたが溶解し、フィルムが得られなかった。
Claims (12)
- 下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在し、該微小孔の平均孔径が0.01〜10μmであって、該多孔性フィルムの一方の面側の微小孔の平均孔径φAと他の面側の微小孔の平均孔径φBとが、0.1≦φA/φB≦10 の関係を満たし、且つ空孔率が30〜80%である多孔性フィルム。
- 多孔性フィルムの引張弾性率が50MPa以上1000MPa未満である請求項1記載の多孔性フィルム。
- 多孔性フィルムの厚みが5〜200μmである請求項1又は2記載の多孔性フィルム。
- 下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下した後、1000msec以内の接触角が60°以下である多孔性フィルム。
- 下記式(1)で表される繰り返し単位を含むポリエーテルイミド系ポリマーを主体とした素材からなり、連通性を有する微小孔が多数存在する多孔性フィルムであって、該多孔質フィルム表面に粘度0.00001〜1Pa・sの溶液1μlを滴下し、100msec後の接触角θ100と、1000msec後の接触角θ1000としたときに、θ1000/θ100<0.9である多孔性フィルム。
- θ1000が60°以下である請求項5記載の多孔性フィルム。
- ポリエーテルイミド系樹脂を7〜26重量%、及び水溶性ポリマーを13〜33重量%溶解したポリマー溶液を基板上へフィルム状に流延し、相転換法により請求項1〜6の何れかの項に記載の多孔性フィルムを得る多孔性フィルムの製造方法。
- ポリエーテルイミド系樹脂を7〜26重量%、及び水溶性ポリマーを17〜33重量%溶解したポリマー溶液を基板上へフィルム状に流延し、相転換法により請求項1〜6の何れかの項に記載の多孔性フィルムを得る多孔性フィルムの製造方法。
- ポリマー溶液に含まれるポリエーテルイミド系樹脂(a)と水溶性ポリマー(b)の重量比が、0.8≦(b)/(a)≦5.0 の関係を満たす請求項8記載の多孔性フィルムの製造方法。
- ポリエーテルイミド系樹脂及び水溶性ポリマーからなるポリマー溶液を基板上へフィルム状に流延し、加湿下で相分離を行った後、凝固液に導くことにより、請求項1〜6の何れかの項に記載の多孔性フィルムを得る多孔性フィルムの製造方法。
- さらに、凝固液に導いたフィルムを基材から支持体上へ転写して乾燥に付す請求項10記載の多孔性フィルムの製造方法。
- 支持体が、凝固液耐性を有する材質からなり、フィルムと接触する側の表面に微小孔が多数存在している請求項11記載の多孔性フィルムの製造方法。
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