JP4968790B2 - リールシート及びリールシート付き釣り竿 - Google Patents

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Description

本発明は、リール脚を保持するフードを備えるシートベースに、リール脚載置部を形成するリールシート及びリールシート付き釣り竿に関する。
シートベースにおけるリール脚載置部を形成しているブランクに外嵌されている部分の外形は、略円弧状に形成され、リール脚を保持する固定フードや可動フードに比べてやや小径のものに形成されている(特許文献1)。
特許第3160267号(段落〔0011〕,図1、3、4)
一般に、両軸受リールは、左右中心位置に前後に長い板状のリール脚を設け、そのリール脚の上方に横向き軸芯周りで回転するスプールを配置し、このスプールを左右一対のケース部内で支持して、構成されている。
以上のような構成になる両軸受リールを釣り竿のリールシートに取付けた場合には、リールシートの両横側方に両軸受リールの左右一対のケース部が位置することとなる。
釣操作を行う場合には、釣り人は、一方の手の親指を両軸受リールのケース部の上面に載置するとともに、親指以外の4本指をケース部の側面にあてがいながら指先を下方まで延出し、指先を、ブランクを覆うシートベースの下面を迂回する状態に位置させる握り形態を採ることが通常である。
このように、指先を、ブランクを覆うシートベースの下面を迂回する状態に位置させる握り形態を採る場合には、手指は、ケース部の側面に接触し、ケース部の側面の下端を離れた指先は、シートベースの下面を迂回する状態にその下面に接触する。
この場合に、シートベースの断面形状がフードの外径より小径に構成されているので、ケース部の側面の下端とシートベースとの間隔が大きく、かつ、シートベース下面が小径であるので、ケース部の側面の下端を離れた指先はケース部の側面に沿った状態から屈折度を大きくしてシートベース下面に向かい、その指先の先端部分をシートベースの下面に当てがう状態となる。
したがって、両軸受リールとリールシートとを伴握りして、仕掛けの投入及び巻き上げを行うが、両軸受リールとリールシートとを伴握りする状態が手指を大きく屈折させる不自然なものとなっているので、握ることに対する負担が大きく、改善が必要であった。
本発明の目的は、リールシートにおけるリール脚載置部を形成している部分及び竿軸芯を挟んでリール脚載置部とは反対側に位置する部分の形状に変更を加えて、両軸受リールとリールシートとを伴握りする手指の負担を軽減しながら、両軸受リールのケース部とリールシートの干渉を回避することのできるリールシートを提供する点にある。
〔構成〕
本第1発明の特徴構成は、リール脚を保持するフードを備えるシートベースにリール脚載置部を備えるとともに、前記シートベースに、前記リール脚載置部の左右両側方に位置し径方向外方に突出する一対の突出面部と、前記シートベースの軸芯を挾んで前記リール脚載置部の存在側とは反対側に位置する指当て周部とを形成し、前記左右の突出面部における突出端を前記フードの外周面より径方向外側にまで突出させ、前記左右の突出面部と前記指当て周部との間に、径方向外向きに膨出する膨出面部を配置して、前記突出面部から前記膨出面部を介して前記指当て周部に亘る範囲で連続曲面を形成し、前記シートベース内に挿通されるブランクを前記シートベースの軸芯より前記指当て周部側に偏芯した状態で設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
シートベースにおけるリール脚載置部の両側方に左右の突出面部を形成している。この左右の突出面部は突出端をフードの外周面よりも径方向外方に突出する状態に形成してあるので、両軸受リールをリール脚載置部に取り付けた状態で、両軸受リールの両サイドに位置するケース部に、左右の突出面部の突出端を近接させることができる。
これに加えて、前記左右の突出面部と、竿軸芯を挟んで前記リール脚載置部存在側とは反対側に位置する指当て周部とに亘って、径方向外向きに膨出する膨出面部を配置した。前記突出面部から前記膨出面部を介して前記指当て周部に亘る範囲で連続した曲面を形成してあるので、ケース部の側面から突出面部、膨出面部を介して前記指当て周部に至る連続する面を想定することができ、手指が強く圧迫される角部の存在をなくして、自然な手指の状態でシートベース部分を握ることができる。
突出面部と指当て周部との間に膨出面部を形成しているので、突出面部と指当て周部だけで連続した曲面を形成する場合に比べて、凹部状の手の掌に適合した曲面を作成しやすい。
したがって、両軸受リールのケース部の側面にあてがった手の掌から下方に延出された手指部分は、ケース部の下端から突出面部にあてがうのに、ケース部の側面にあてがった姿勢から大きく屈折させることなく延出させるだけで、突出面部にあてがうことが可能である。
そして、その突出面部にあてがった手指の指先は、連続曲面として形成された膨出面部から前記指当て周部に沿ってあてがわれるので、握る際の痛みや圧迫感を感じることが少ない。
上記作用に加えて、次ぎのような作用も奏する。前記シートベース内に挿通されるブランクを前記シートベースの軸芯より前記指当て周部側に偏芯した状態で設けてある。
これによって、ブランクを前記シートベースの軸芯より前記指当て周部側に偏芯して設けた分だけ、リール脚載置部をリールシートの軸芯に近づけて配置でき、リール脚載置部に取付られるリール上端面とリールシートの上端面との間隔を小さくでき、リールシートとリールを伴握りする手指の負担を軽くすることができる。
〔効果〕
シートベースにフードの外周面より突出する突出面部を形成する点と、その突出面部と前記指当て周部とを連続曲面に形成する二点とによって、両軸受リールのケース部から前記指当て周部にあてがう手指の姿勢を自然に近いものとできる。このことによって、安定した握りが可能になり、仕掛けの投入、巻き上げを長時間に亘って安定して行うことができるようになった。
しかも、前記ケース部との干渉を回避する状態で突出面部を十分突出する状態に設けることができるので、指当て周部に回した手指の載置状態を安定したものにできる良さを損なわせることはない。
〔構成〕
本第2発明の特徴構成は、前記リール脚載置部と前記突出面部との間に、前記リール脚載置部の横側端と前記突出面部とを結ぶ傾斜面部を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
上記したように、突出面部を形成することによって、突出端が両軸受リールのケース部に近接する状態となるために、大型の両軸受リールを装着した場合に、ケース部と突出端とが干渉する事態が考えられる。
そこで、上記したように、傾斜面部を形成することによって、ケース部との干渉を回避しながら、手指の載置状態を安定させるべく、突出面部を十分横側方に張り出した状態に形成できる。
そして、傾斜部を設けることによって、リールのケース部との干渉を回避できるので、リール脚載置部もリールシートの軸芯に近接する状態に形成できる。このことによって、リールシートの上端面とリール脚載置部に載置されたリール上端面との間隔を十分小さなものにでき、リールとリールシートとを伴握る際に容易に握ることができる。
〔構成〕
本第3発明の特徴構成は、請求項1又は2記載のリールシートを備えた釣り竿を提供する点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
請求項1又は2に対応する作用効果の項で記載した握り易く、装着リールの仕様範囲を広くして兼用化の高いリールシートを装着した釣り竿においては、仕掛けの投入及び巻き上げ操作を容易迅速に行うことができ、仕掛けの投入巻き上げを頻繁に繰り返す釣りに使用される釣り竿を提供できるに至った。
船釣りに使用される釣り竿Aについて説明する。図1及び図6に示すように、釣り竿Aは、筒状細径のブランク1にフロントグリップ2を装着し、フロンドグリップ2の竿尻側にリールシート3を取り付け、リールシート3の竿尻側にリアグリップ4を取り付けて構成してある。
リールシート3の構造について説明する。リールシート3は、竿尻側(元側)に配置した固定フード5、その固定フード5及びトリガー6を一体に形成したシートベース7、シートベース7の竿先端部(先側)に形成したネジ部7Aに螺合するナット部材8と、そのナット部材8によって駆動移動される可動フード10とを装備して、構成してある。
シートベース7について説明する。図1及び図2に示すように、シートベース7は、竿先側に形成したネジ部7Aから竿尻側に掛けて筒状体を基本とした構成を採っており、竿尻側に固定フード5及びその下方にトリガー6を延出して構成してある。
シートベース7は、ABS樹脂、ナイロン、ポリカーボネート等の合成樹脂を射出成形して、製造される。
シートベース7における可動フード10の装着部位と固定フード5との間には、リール脚取付部が形成してある。リール脚取付部においては、可動フード10に近い側に円形外周面部7Bを設けてあり、円形外周面部7Bの竿尻側にリール脚Raを載置する平面状のリール脚載置部7Cを設けてある。
リール脚載置部7Cは、軸線方向において一定の長さを有しているが、軸線方向に直交する左右方向では、後記する円周面部7Hを挾んで両側に平坦面部を形成しており、前記平坦面部は軸線方向での竿先側端(先側端)と竿尻側端(元側端)とが広い幅Wでかつ中間位置が狭い幅wに設定されている。
上記のような構成を採るのは、小型の両軸受リールRであってスプールの両側方に配置される両ケース部Rbの間隔が小さなものであっても、両ケース部Rbを狭い幅wの両側方に位置させて、両軸受けリールRを取り付けることができるようにするためである。
つまり、図1及び図2に示すように、リール脚載置部7Cの横側方下方に、下端側ほど横外側に広がる傾斜面部7Dを形成する。この傾斜面部7Dの上端とリール脚載置部7Cの横側端との接続部位に形成される二本の境界線Dが、平面視で、リール脚載置部7Cの竿先側端と竿尻側端との中間に位置するほど、竿軸線Xに対して近接する曲線に形成してある。
これによって、二本の境界線Dが最も近接する位置で、リール脚載置部7Cの横側端同士の間隔が小さくなるので、両軸受リールRのケース部Rbと突出面部及び傾斜面部7Dとの干渉を回避して、小型の両軸受リールRであっても装着可能である。
図2及び図6に示すように、リール脚載置部7Cの左右幅方向の中間位置には円周面部7Hが形成してあり、この円周面部7Hはリール脚載置部7Cの左右側方部分に形成された平坦部より若干盛り上がった円弧状態に形成されている。この円周面部7Hは円形外周面部7Bと同一周面上にあり、リール脚Raの裏面側に設けられている湾曲状態に沿うべく構成してある。円周面部7Hの中ほどには、平面視で長方形状の浅い凹部7bが形成されており、リール脚Raの裏面との接触面積の低減化を図っている。これによって、リール脚Raの裏面と円周面部7Hでの接触が良好になり、リールRの載置状態が安定する。
リール脚載置部7Cの周辺部分について説明する。図1及び図2,図6に示すように、シートベース部分においては、上面にリール脚載置部7Cを備えており、リール脚載置部7Cの左右両端から下向きに左右の前記した傾斜面部7Dを設けてある。この傾斜面部7Dは、下側程左右に広がる傾斜状態を呈している。
図5に示すように、傾斜面部7Dの下端位置には、横側方に突出する左右の突出面部7Eを形成してある。傾斜面部7Dの下端と突出面部7Eの上端との接続部分が、固定フード5の外周面より横側方に突出させてあり、この横側方に突出した部分を、左右の突出面部7Eにおける突出端7aという。左右の突出面部7Eと、竿軸芯Xを挟んで前記リール脚載置部存在側とは反対側に位置する指当て周部7Gとに亘って、径方向外向きに膨出する膨出面部7Fを配置して、突出面部7Eから膨出面部7Fを介して指当て周部7Gに亘る範囲で連続曲面を形成してある。
以上のような構成を採るのは、次ぎのような理由による。つまり、両軸受けリールRを握った釣り人の指がシートベース部分を握り易くするためである。図5に示すように、リール脚Raをリール脚載置部7Cに載置して両軸受リールRを取り付けた場合に、両側に位置するケース部Rbの下端から指当て周部7Gに指を回していく際に、指で安定して握り易いように、丸みを帯びた曲面を形成してある。
さらに詳しく説明すると、シートベースにおけるリール脚載置部7Cを形成している部分に左右の突出面部7Eを形成している。この左右の突出面部7Eは突出端7aが固定フード5の外周面よりも横側方に突出する状態にあるので、両軸受リールRをリール脚載置部7Cに取り付けた状態で、両軸受リールRの両側部に位置するケース部Rbの下端に、左右の突出面部7Eの突出端7aを近接させることができる。
これに加えて、左右の突出面部7Eと、竿軸芯Xを挟んで前記リール脚載置部存在側とは反対側に位置する指当て周部7Gとに間に、径方向外向きに膨出する膨出面部7Fを配置して、突出面部7Eから膨出面部7Fを介して指当て周部7Gに亘る範囲で連続した曲面を形成してあるので、ケース部Rbの側面から突出面部7E、膨出面部7Fを介して指当て周部7Gに至る連続する面を想定することができ、手指が強く圧迫される角部の存在をなくして、自然な手指の状態でシートベース部分を握ることができる。
したがって、両軸受リールRのケース部Rbの側面にあてがった手の掌から下方に延出された手指部分は、ケース部Rbの下端から突出面部7Eにあてがうのに、ケース部Rbの側面にあてがった姿勢から大きく屈折させることなく延出させるだけで、突出面部7Eにあてがうことが可能である。
そして、その突出面部7Eにあてがった手指の指先は、連続曲面として形成された膨出面部7Fから指当て周部7Gに沿ってあてがわれるので、握る際の痛みや圧迫感を感じることが少ない。
図1及び図2に示すように、突出面部7Eの上端と傾斜面部7Dとの接続部位が左右に突出する突出端7aとなっている点に言及したが、この突出端7aは竿軸線方向において所定長さに亘って形成されている。
つまり、突出面部7Eと傾斜面部7Dとは、竿の軸線方向に沿った所定長さで形成されており、突出面部7Eの上端と傾斜面部7Dの下端との接続部位も竿軸線方向に沿って一定の線分を形成している。この線分が前記した突出端7aを連ねた突出端線Eを形成する。突出端線Eは、平面視において、竿軸線方向での中間部ほど横外側に膨出する湾曲形状に形成してある。これによって、トリガー6の前面に接させる中指等が突出端線Eの中膨れ頂点部位に接触して、竿先側への移動が規制され、握りが安定するものとなる。
図3及び図4に示すように、リアグリップ4におけるブランク1の取付位置は、リアグリップ4の竿軸線Xに対して下側に偏芯した位置に形成されている。それを受けて、固定フード5、及び、シートベース7においても、竿軸線Xに対して偏芯した位置にある。
このように、ブランク1の挿通位置が下側に偏芯した位置にあるので、つぎのようなことが言える。
ここでは、比較のために、リアグリップ4の軸線位置にブランク1を挿通したものを、図4(ロ)に記載する。まず、図4(イ)に示すように、リアグリップ4及びシートベース7において、共通の竿軸線Xに対してリール脚載置部7Cとは反対側に偏芯した状態でブランク1が存在する。ブランク1は偏芯した軸線Yに沿って配置してある。
図4(イ)に示すように、リール脚載置部7CにリールRを載置し、固定フード5の外周面からリールRの上端位置までの間隔をL1とする。これに対して、図4(ロ)に示すように、ブランク1が固定フード5の軸線Xと一致した軸芯上に配置してある場合に、リール脚載置部7CにリールRを載置し、固定フード5の外周面からリールRの上端位置までの間隔をL2とする。
上記した場合において、ブランク1の取付位置がリアグリップ4及び固定フード5の軸線Xから偏芯した位置でかつリール脚載置部7Cから離れる方向に偏芯しているので、リール脚載置部7Cがリアグリップ4及び固定フード5の軸線Xに近接する方向に形成されることとなり、上記したように、リールRの上端位置とリアグリップ4の外周面との間隔L1が、ブランク1がリアグリップ4の軸線Xと一致した軸芯上に配置してある場合の前記間隔L2より短くなっている。
前記したように、リールRの上端位置と固定フード5の外周面との間隔L1が小さくなっているので、握り易い構造となっている。例えば、親指をリールRの上端面にあてがい、リールRの一側面を覆うよう手指をあてがいシートベース7の下方に手指を回して、中指と薬指とでトリガー9を挟み込む状態でリールRとシートベース7とを伴握りして、仕掛けのキャスティングやリーリングを行う。このように、キャスティングやリーリングの際に、リールRが握り易くなっているので、リールRを保持する負担が軽減されて、手に痛みを感ずることが少ない。
可動フード10について説明する。図6(イ)(ロ)に示すように、可動フード10は、シートベース7に外嵌される3/4円筒状のフード本体部10Aと、そのフード本体部10Aの上方に位置しリール脚Raを保持するリール脚保持部10Bとを一体で構成してある。
フード本体部10Aの内周面に突設されている突条10cは、図示してはいないが、シートベース7のネジ部7Aに形成したガイド溝に係合することによって、可動フード10がシートベース7の軸線方向に沿ってスライド移動することを可能とさせている。
リール脚保持部10Bは、内部空間内にリール脚Raを内装して保持する保持機構を有しており、保持機構はリール脚Raの両側端aを挾持する挾持部とリール脚Raの上面を保持する天井保持部10bとを備えている。
天井保持部10bは内部空間の奥側ほど、天井面が低くなる傾斜面に形成されている。
挾持部の構成について説明する。図6及び図7(イ)に示すように、挾持部は、可動フード10のリール脚挿入用入口部分から僅かに内向きに傾斜する導入部10dを所定長さだけ設け、その導入部10dの奥側に急傾斜度の保持傾斜面部10a、10aを設け、更に、奥側に導入部10dと同様の傾斜度を呈する奥側孔部10eを配して、構成してある。
保持傾斜面部10a、10aは、内部空間の奥側ほど両側壁に形成された保持傾斜面部10a、10aの間隔が狭くなるように、大きな傾斜の傾斜面に構成されており、リール脚Raの長さや幅が異なるリール脚Raに対しても取付固定できるように構成してある。
保持傾斜面部10aの傾斜角度θは角度が急なものに設定してある。この傾斜角度θは、5°から15°の範囲に設定されている。これによって、次ぎのようなことが言える。
ここで、比較の対象になる可動フード10の形状は次ぎのようになっている。つまり、図7(ロ)に示すように、入口部から奥壁まで、一定の傾斜度を呈する保持傾斜面部10aが形成されている。
ここで、緩やかな傾斜角度θ2を呈する従来のものと、急な傾斜角度θ1を呈する本願発明のものとの違いを説明すると、図7(イ)で示す傾斜角度θ1が急な場合においては、幅P1の狭い脚部Ra1は奥側の位置cで挾持保持されるが、幅P2の広い脚部Ra2は位置cより入口側に近い方の位置dで挾持保持される。図7(ロ)で示す傾斜角度θ2が緩やかな場合においては、幅P1の狭い脚部Ra1は奥側の位置eで挾持保持されるが、幅P2の広い脚部Ra2は位置eより入口側に近い方の位置fで挾持保持される。
図7(イ)の場合と図7(ロ)の場合とを比べてみると、図7(イ)の場合の方がリール脚Raの幅の違いによる保持位置の変動が少ない。このことは、リール脚Ra等の仕様が異なるリールRであっても、可動フード10での保持位置の変動が少ないと言える。
つまり、本願発明においては、保持傾斜面部10aの傾斜角度θを急なものとしてあるので、仕様の異なるリールRを装着した場合にも、リールRの取付位置の変動が少なく、釣り竿を支持する場合の持ち重り感や、リールRから穂先竿先端までの重量と、リールRから元竿の竿尻端までの重量とのバランスが変動することを少なくでき、操作し易い釣り竿を提供できるに至った。
〔他の実施例〕
(1)突出面部7Eの突出端7a位置を竿軸線方向に結ぶ突出端線Eの形状としては、中膨れ状ではなく直線状に形成してもよい。
(2)傾斜面部7Dについては、設けなくてもよい。
(3)可動フード10におけるリール脚Raを挾持保持する保持傾斜面部10aの傾斜角度θは緩やかなものであってもよい。
(4)リール脚取付部としては、リール脚載置部7Cの間に円弧状に盛り上がる円周面部7Hを特に設ける必要はなく、全体が平坦面のリール脚載置部7Cとして構成してもよい。
(5)リールを支持する形態としては、一対の可動フード10で行っても良く、両軸受けリールRに適合するものであれば、固定フード5は使用する必要はない。
(6)トリガー6としては、無くてもよい。
リールシートを釣り竿に取り付けた状態を示す側面図 リールシートを釣り竿に取り付けた状態を示す平面図 (イ)固定フードとトリガーとを示す縦断正面図、(ロ)固定フードとトリガーとを示す側面図 (イ)リールを取り付けた固定フードとトリガーとを示し、ブランクをリールシートの軸線に対して偏芯させた状態で取り付けている場合を示す側面図、(ロ)リールを取り付けた固定フードとトリガーとを示し、ブランクをリールシートの軸線位置に一致させた状態で取り付けている場合を示す側面図 リールをリールシートに取り付けた状態を示す縦断正面図 (イ)可動フードを示す正面図、(ロ)可動フードのリール脚取付部を示す斜視図 (イ)可動フードにおけるリール脚保持部の傾斜度を大きくしたものに幅の異なるリール脚を挿入した状態を示す横断平面図、(ロ)可動フードにおけるリール脚保持部の傾斜度を小さくしたものに幅の異なるリール脚を挿入した状態を示す横断平面図 リールシートを示す斜視図
符号の説明
1 ブランク
5 固定フード(フード)
7 シートベース
7C リール脚載置部
7D 傾斜面部
7E 突出面部
7F 膨出面部
7G 指当て周部
7a 突出端
10 可動フード(フード)
Ra リール脚

Claims (3)

  1. リール脚を保持するフードを備えるシートベースにリール脚載置部を備えるとともに、前記シートベースに、前記リール脚載置部の左右両側方に位置し径方向外方に突出する一対の突出面部と、前記シートベースの軸芯を挾んで前記リール脚載置部の存在側とは反対側に位置する指当て周部とを形成し、前記左右の突出面部における突出端を前記フードの外周面より径方向外側にまで突出させ、前記左右の突出面部と前記指当て周部との間に、径方向外向きに膨出する膨出面部を配置して、前記突出面部から前記膨出面部を介して前記指当て周部に亘る範囲で連続曲面を形成し、前記シートベース内に挿通されるブランクを前記シートベースの軸芯より前記指当て周部側に偏芯した状態で設けてあるリールシート。
  2. 前記リール脚載置部と前記突出面部との間に、前記リール脚載置部の横側端と前記突出面部とを結ぶ傾斜面部を形成してある請求項1記載のリールシート。
  3. 請求項1又は2記載のリールシートを備えた釣り竿。
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