JP4968425B2 - 球状多孔性炭素粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

球状多孔性炭素粒子粉末及びその製造法 Download PDF

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Description

本発明は、特定の細孔径を有し、しかも特定の容積の細孔を有しているために、効率的に被吸着物質を吸着することができる球状多孔性炭素粒子粉末に関するものである。
また、被吸着物質を効率的に吸着することができることから、吸着材、触媒担持体、リチウムイオン二次電池負極材料や電気二重層キャパシタ用電極材料として有用な多孔性炭素粒子粉末に関するものである。
炭素材料は種々の用途に使用されており、材料の細孔径分布によってその適合用途が決められている。
リチウムイオン二次電池負極材用や空気分離用およびガス吸着用あるいは触媒担持体用途に用いられる炭素材料は、2nm未満のミクロ孔領域の細孔分布を持ったものが主に用いられる。一方、排水処理用等の吸着材用途に用いられる炭素材料は、2nm〜50nmのいわゆるメソ孔領域の細孔分布を持ったものが用いられ、さらに、電気二重層キャパシタ用電極用途に用いられる炭素材料は、2nm未満のミクロ孔から2nm〜3nmまでのメソ孔領域に渡って広い範囲の細孔径が必要とされている。特に後者の場合には、用いる電解質物質の大きさによってその最適範囲が変わってくる。このように、多孔性の炭素材料はその細孔分布によって、種々の用途に用いられている。
一方、炭素材料をリチウムイオン二次電池負極材用や電気二重層キャパシタ用電極用途に用いる場合には、単位体積当たりの充放電容量や静電容量を高めることが求められ、そのためには限られた容積の中に如何に多くの炭素材料が充填されるかが大きな課題である。
これまでに、平均粒径が1〜10μmで細孔容積が1.5cm/g以下の球状活性炭と導電性付与材を併用してなる電気二重層キャパシタ用電極が知られている(特許文献1:特開2001−143973号公報)。
また、比表面積が700〜1600m/g、細孔直径0.01〜10μmの細孔容積が0.15cm/g以下、細孔直径10nm以下の細孔容積が0.20〜1.20cm/gであり、かつ細孔直径10nm以下の細孔容積に占める細孔直径1nm以下の細孔容積の割合が78vol%以上であり、充填密度が0.55〜0.80cm/g、破砕強度が40kg/cm以上である粒子直径150〜2000μmの球状炭素材が知られている(特許文献2:特開平11−049503号公報)。
一方、細孔直径が2〜11nmの範囲に細孔径分布の極大値を有し、細孔容積が0.010〜0.50cm/gで、かつ、細孔容積が細孔直径2.0〜50nmの範囲で全メソポア容積の15%以上を占めることを特徴とするメソカーボンが知られている(特許文献3:特開平10−297912号公報)。
さらに、0.6〜2nmのミクロ細孔領域と2〜50nm領域のメソ細孔及び50nm以上のマクロ細孔のいずれにもピークを持ち、BET比表面積が250〜800m/g、粒径が5〜2000μmの球状炭素粒子が知られている(特許文献4:特表2004−506753号公報)。
なお、発明者らは、機能性充填物質80〜98重量%とカーボン2〜20重量%からなる多孔性複合体粒子について出願している(特許文献5:特開2001−179101号公報)。
特開2001−143973号公報 特開平11−049503号公報 特開平10−297912号公報 特表2004−506753号公報 特開2001−179101号公報
種々の用途に用いられる炭素材料であり、特にリチウムイオン二次電池負極材用や電気二重層キャパシタ電極用途、各種触媒担持体および排水処理用吸着材等の用途に用いられるような特定の細孔径分布を持ち、且つ、充填性を高めることができるように球状であり、粒度分布を適度にコントロールすることができる多孔性炭素粒子は現在最も要求されているが、未だ得られていない。
即ち、前記特許文献1(特開2001−143973号公報)には、平均粒径1〜10μmの球状粒子で、比表面積が100〜2500m/g、細孔容積が1.5cm/g以下であることが記載されているが、細孔径に関しては特定されておらず、また製造方法から予想される細孔径も2nm未満のミクロ細孔だけであり、リチウムイオン二次電池負極材用、電気二重層キャパシタ用や排水処理用材料として好ましい細孔径のサイズとは言い難いものである。
また、特許文献2(特開平11−049503号公報)に記載されている炭素粒子は、2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域とに細孔径分布をもたせることについては考慮されておらず、被吸着物質を効率よく吸着できるとは言い難いものである。
また、特許文献3(特開平10−297912号公報)に記載されている炭素粒子は、細孔径分布の極大値がメソポア領域に存在するメソポアカーボンであり、組成面において炭素100%ではなく、且つその形状も球状ではないことから十分な充填密度が得られず、電気二重層キャパシタ用材料として好ましいとは言い難いものである。
また、特許文献4(特表2004−506753号公報)に記載されている炭素粒子は、2〜50nmの領域および50nmより大きい領域に細孔を有する球状炭素であり、2nm未満のミクロ孔領域に細孔径については考慮されておらず、リチウムイオン二次電池負極材料や電気二重層キャパシタ用材料として好ましいとは言い難いものである。
また、前出、特許文献5(特開2001−179101号公報)に記載されている粒子は、その炭素含有量が2〜20重量%と低く、結果としてBET比表面積も1〜200m/gと小さく、リチウム二次電池や電気二重層キャパシタ用材料としては十分とは言い難いものである。
そこで、本発明は、効率的に被吸着物質を吸着することができ、粉体としての流動性や充填性に優れた球状の多孔性粒子を提供することを技術的課題とする。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
即ち、本発明は、平均粒子径が1〜1000μmであり、BET比表面積が200m/g〜2000m/gであり、平均細孔径が2〜5nmの範囲にあり、2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域に細孔径のピークを有することを特徴とする球状多孔性炭素粒子からなる多孔性炭素粒子粉末である(本発明1)。
また、本発明は、全細孔容積が0.05〜0.5ml/gであり、かつ、ミクロ細孔容積が0.04〜0.3ml/gであることを特徴とする請求項1記載の多孔性炭素粒子粉末である(本発明2)。
また、本発明は、フェノール類、アルデヒド類及び炭素粉末を、塩基性触媒を開始剤として水性媒体中で重合反応させてフェノール樹脂を結合樹脂とする炭素とフェノール樹脂からなる複合体粒子を生成させた後、該複合体粒子を固液分離し、次いで、乾燥した後、不活性雰囲気下500〜1000℃の温度範囲において加熱処理して前記フェノール樹脂を炭化させ、さらに賦活処理を行うことを特徴とする本発明1又は2の球状多孔性炭素粒子粉末の製造法である(本発明3)。
また、本発明は、炭素粉末として、廃ゴムを熱処理して得られた炭素粉末を用いることを特徴とする前記多孔性炭素粒子粉末の製造法である(本発明4)。


本発明に係る球状多孔性複合体粒子粉末は、特定の細孔径を有し、しかも特定の容積の細孔を有しているため、効率的に被吸着物質を吸着することができる。
さらに、廃ゴムを熱処理して得られた炭素粉末を用いても球状多孔性炭素粒子粉末が調製することができるので、廃棄物を原料として得られる炭素粉末の有効な再利用法としての社会的要求は大きい。
本発明の構成をより詳しく説明すれば、次の通りである。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子の粒子形状は球状であり、粒子の短軸径と長軸径との比が1.0〜1.5であることが好ましい。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子の平均粒子径は1〜1000μmである。平均粒子径が1μm未満の場合、電極材として使用する場合に充填密度が上がらない。一方、平均粒子径が1000μmを超える場合、電極材としての厚みが厚くなりすぎ好ましくない。好ましくは10〜500μmであり、より好ましくは10〜200μmである。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子のBET比表面積は200m/g〜2000m/gである。BET比表面積が200m/g未満の場合、被吸着物質の吸着量が不十分であり、一方、2000m/gを超える場合、複合体粒子としての強度が不十分となる。好ましくは300〜2000m/g、より好ましくは300〜1800m/gである。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子の平均細孔径は2〜5nmである。平均細孔径が前記範囲外の場合には、被吸着物質を十分に吸着することができない。より好ましくは2〜4nmである。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子の2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域に細孔径のピークを有する。2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域とに細孔径のピークを有することによって、被吸着物質を効率よく吸着することができる。
本発明に係る球状多孔性炭素粒子の細孔容積は、全細孔容積が0.05〜0.50ml/gであることが好ましく、かつ、ミクロ細孔容積が0.04〜0.30ml/gであることが好ましい。全細孔容積及びミクロ細孔容積が前記範囲外の場合には、被吸着物質を十分に吸着することが困難となる。より好ましくは全細孔容積が0.10〜0.40ml/g、ミクロ細孔容積が0.10〜0.30ml/gであることが好ましい。
次に、本発明に係る球状多孔性炭素粒子の製造法について述べる。
本発明に係る多孔性炭素粒子粉末は、フェノール類、アルデヒド類及び炭素粉末を、塩基性触媒を開始剤として水性媒体中で重合反応させてフェノール樹脂を結合樹脂とする炭素とフェノール樹脂からなる複合体粒子を生成させた後、該複合体粒子を固液分離し、次いで、乾燥した後、不活性雰囲気下500〜1000℃の温度範囲において加熱処理して前記フェノール樹脂を炭化させ、さらに賦活処理を行うことで得られる。
本発明における球状複合体粒子は、炭素粉末とフェノール類とホルマリンおよび重合開始剤としてのアンモニア水を水媒体中で、0〜90℃の温度範囲で反応させた後、40℃以下に冷却すると、球状複合体粒子粉末を含む水分散液が得られる。
本発明における炭素粉末は、例えば、黒鉛粉末、ヤシ殻、木材及び石炭を出発原料とする活性炭粉末、フェノール樹脂等熱硬化性樹脂を炭化して得られた炭素粉末等が使用できる。
さらに、廃木材や廃ゴム、廃イオン交換樹脂等の廃棄物を熱処理して得られた炭素粉末を使用することができる。
本発明における炭素粉末のBET比表面積は、5〜800m/gが好ましく、より好ましくは10〜750m/gである。5m/g未満でも特に問題はないが、得られた球状多孔性粒子のBET比表面積がやや低い値となる。一方、800m/gを超える場合には、フェノール、ホルマリン等の使用量が多くなることと、重合反応時の粘度が高くなってしまうことがある。
次に、この水分散液を濾過、遠心分離等の定法に従って固液を分離した後、乾燥することにより、球状複合体粒子粉末が得られる。
本発明において炭素粉末とフェノール樹脂からなる複合体粒子の炭素充填量は、20〜90重量%であり、20重量%未満の場合には、得られる多孔性炭素粒子粉末のBET比表面積が200m未満となり、一方、90重量%を越える場合には、得られる多孔性炭素粒子粉末の全細孔容積が0.05ml/g未満となってしまう。より好ましくは、30〜85重量%である。
本発明における炭素粉末とフェノール樹脂からなる複合体粒子の熱処理は、不活性雰囲気中400℃より高い温度で行う。好ましくは500〜1000℃で行う。
熱処理炉としては、固定式のものや、回転式もの等いずれの処理機でも構わない。
本発明における不活性雰囲気は、ヘリウム、アルゴン、窒素等の不活性ガスを熱処理炉内に流せばよく、コスト的な面から窒素ガスで十分である。
本発明における加熱処理は、フェノール樹脂が分解して炭化するのに必要な温度、すなわち、400℃以上で処理すればよい。好ましくは500〜1000℃以上で処理すればよい。処理温度が400℃未満の場合にはフェノール樹脂の炭化が進行しない。一方、1000℃を越えると細孔径が好ましい範囲とならない。
加熱処理時間は、加熱温度によっても変わるが、1〜3時間の処理で十分である。
得られた球状炭素粒子粉末をさらに賦活処理させる。賦活処理は、例えば、水蒸気、二酸化炭素等のガスを接触させて700℃以上の温度で反応させる方法や、水酸化カリウム、塩化亜鉛、リン酸、塩化カルシウム等の薬品に含浸させ400〜700℃で焼成する方法等がある。いずれの方法でも構わない。
<作用>
まず、本発明において重要な点は、平均粒子径が1〜1000μmであり、BET比表面積が200m/g〜2000m/gであり、平均細孔径が2〜5nmの範囲にあり、2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域に細孔径のピークを有した球状多孔性炭素粒子からなる多孔性炭素粒子粉末である。
本発明に係る球状炭素粒子は、主に原料として用いる炭素材料に起因する2nm未満のミクロ細孔を、且つ、重合して得られるフェノール樹脂−炭素材料の複合粒子に起因する主に2〜50nmのメソ細孔を有した炭素粒子である。
特に、メソ領域の細孔ができる理由は未だ明らかではないが、あらかじめ造粒して形成した複合体粒子を構成するフェノール樹脂と炭素材料の界面において形成されるものと本発明者らは考えている。
このように該炭素粒子の細孔径が2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域に細孔径のピークを有していることにより、吸着物質を効率的に吸着することができる。
本発明においては、フェノール樹脂の代わりに、エポキシ樹脂を用いることもできる。その製造方法としては、例えば、水性媒体中にビスフェノール類とエピハロヒドリンと親油化処理を行った無機化合物粒子粉末を分散させ、アルカリ水性媒体中で反応させる方法が挙げられる。
本発明の代表的な実施例は次の通りである。
複合体粒子及び多孔性炭素粒子粉末の平均粒子径はレーザー回折式粒度分布計(堀場製作所製)により計測した値で示した。また、粒子の粒子形態は、走査型電子顕微鏡(株式会社日立製作所製、S−800)で観察したものである。
球形度の測定は、走査型電子顕微鏡(日立製作所製S−800)により球状複合体粒子をランダムに250個以上抽出し、平均長軸径l及び平均短軸径wを求め、下記式によって算出した。
球形度=l/w
l:粒子の平均長軸径
w:粒子の平均短軸径
BET比表面積、平均細孔径、全細孔容積及びミクロ細孔容積は、Tri Star3000(島津製作所製)を用いて25℃の条件で測定した値で示した。
細孔分布の各ピーク値は、オートソーブ−1−C/VP/TCD/MS(QUANTACHROME製)を用いて25℃の条件で測定した値で示した。
<複合体粒子の製造>
<複合体粒子1>
ヘンシェルミキサー内にBET比表面積が750m/gの活性炭素粒子粉末1kgを仕込み十分に良く攪拌して、次にエポキシ基を有するシラン系カップリング剤KBM−403(商品名:信越化学工業製)20.0gを添加混合して上記混合粉末を構成する粒子の粒子表面をエポキシ基を有するシラン系カップリング剤で処理した。
別に、1Lのフラスコに、フェノール200g、37%ホルマリン240g、粒子表面がエポキシ基を有するシラン系カップリング剤で処理されている上記混合粉末100g、25%アンモニア水80g及び水75gを仕込み、さらに、塩化カルシウム5.0g、フッ化カリウム6.0gを別途ビーカーにて10gの水に分散させたものを添加し、攪拌しながら60分間で85℃に上昇させた後、同温度で120分間反応・硬化させることにより、フェノール樹脂と活性炭素粒子からなる複合体粒子の生成を行った。
次に、フラスコ内の内容物を30℃に冷却し、上澄み液を除去し、さらに下層の沈殿物を濾過し、通風乾燥機で80℃*7時間乾燥し、平均粒径15μmの複合体粒子(A)を得た。
複合体粒子2〜5
機能性充填剤粒子の種類及び親油化処理剤の種類及び量、その他反応条件を変えた以外は、複合体粒子1と同様にして複合体粒子B〜Eを得た。このときの製造条件及び諸特性を表1に示す。
なお、表中のKBM403はエポキシシランカップリング剤(信越化学製)である。同じくKBM602はアミノシランカップリング剤(信越化学製)である。
Figure 0004968425
<実施例1>
<熱処理及び賦活処理>
得られた複合体粒子(A)を内容量0.5lの回転式熱処理炉内に入れ、窒素ガスを1l/minの流量で流しながら、熱処理炉内を700℃に上げ、同温度で2時間処理を行い、続いて、炭酸ガスに変えて2l/minの流量で流しながら800℃まで昇温し、同温度で30分間賦活処理を行った。室温まで冷却した後取り出し、球状の炭素粒子粉末を得た。このときの主要製造条件を表2に、得られた多孔性炭素粒子粉末の諸特性を表3に示す。
実施例2、4、比較例1
複合体粒子の種類、熱処理条件及び賦活処理条件、を変えた以外は、実施例1と同様にして多孔性炭素粒子II、IV、Vを得た。このときの主要製造条件を表2に、得られた多孔性炭素粒子粉末の諸特性を表3に示す。
実施例3
複合体粒子(C)を一旦取り出した後、複合体粒子とKOH粉末を1対3の重量比率で混合し、るつぼに入れた後、窒素ガスを3l/minの流量で流しながら、850℃まで昇温し、同温度で3時間処理を行い、多孔性炭素粒子粉末(III)を得た。このときの製造条件を表2に、得られた多孔性炭素粒子粉末の諸特性を表3に示す。
Figure 0004968425
Figure 0004968425
本発明に係る球状多孔性炭素粒子粉末は、特定の細孔径を有し、且つ特定の容積の細孔を有しているために、効率的に被吸着物質を吸着することができる。
さらに、球状粒子であることから粉体としての流動性や充填性に優れている。
また、廃ゴムを熱処理して得られた炭素粉末を用いても球状多孔性炭素粒子粉末が調製することができる。

Claims (4)

  1. 平均粒子径が1〜1000μmであり、BET比表面積が200m/g〜2000m/gであり、平均細孔径が2〜5nmの範囲にあり、2〜50nmのメソ孔領域と2nm未満のミクロ孔領域に細孔径のピークを有することを特徴とする球状多孔性炭素粒子からなる多孔性炭素粒子粉末。
  2. 全細孔容積が0.05〜0.5ml/gであり、かつ、ミクロ細孔容積が0.04〜0.3ml/gであることを特徴とする請求項1記載の多孔性炭素粒子粉末。
  3. フェノール類、アルデヒド類及び炭素粉末を、塩基性触媒を開始剤として水性媒体中で重合反応させてフェノール樹脂を結合樹脂とする炭素とフェノール樹脂からなる複合体粒子を生成させた後、該複合体粒子を固液分離し、次いで、乾燥した後、不活性雰囲気下500〜1000℃の温度範囲において加熱処理して前記フェノール樹脂を炭化させ、さらに賦活処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の球状多孔性炭素粒子粉末の製造法。
  4. 炭素粉末として、廃ゴムを熱処理して得られた炭素粉末を用いることを特徴とする請求項記載の球状多孔性炭素粒子粉末の製造法
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