JP4968367B2 - 撮像装置、撮像補助方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像補助方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、特にカメラの取扱いに不慣れな一般ユーザを対象としたデジタルカメラ等に好適な撮像装置、撮像補助方法及びプログラムに関する。
従来、特定の撮影条件、例えば夜景モードで、しかも近くにいる人物と背景とを同時に撮影するようなポートレート夜景シーンでも適切な撮影を可能とするべく、合焦位置とストロボの発光量といった条件パラメータを自動制御するようにしたカメラが考えられていた。(例えば、特許文献1)
また、複数の撮影条件について、それぞれ適当な見本画像を表示することによってそれらの中から選択された結果に対応して、適切な撮影用の各種条件のパラメータ設定を一括して自動的に実行するようにした、見本画像付きの撮影モード選択機能を有する技術として、特許文献2乃至6があった。
特開2004−062058号公報 特開2002−010133号公報 特開2002−010134号公報 特開2002−094838号公報 特開2004−048786号公報 特開2004−254256号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術、及び上述した見本画像付きの撮影モード選択機能の技術は、いずれもユーザが選択した1つの撮影条件を自動的に設定するようになるものであり、撮影モードを選択する操作自体はユーザが自ら判断して実行しなければならない。
そのため、特にカメラの取扱いに不慣れな一般ユーザの場合、その情景に応じてより効果的な他の撮影モードを選択するべきであるのに間違った撮影モードを選択してしまう、あるいは1つの撮影モードでの撮影を実行することで、他の撮影モードでの撮影を行なわないままに撮影を終えてしまう、といったことは多々あり得るものであり、結果として適切な撮影モードでのシャッタチャンスを逃してしまうことにもなる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カメラの取扱いに不慣れな一般ユーザでも、その状況で有効と思われる各種撮影モードでの撮影を確実に実行することが可能な撮像装置、撮像補助方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、静止画撮像手段と、一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶手段と、上記静止画撮像手段での一連の静止画像の撮像中に、記アドバイス記憶手段に記憶される複数のアドバイスデータを順次出力させる出力制御手段と、静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示手段と、この指示手段により指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数手段と、この計数手段によるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力制御手段を設定する設定手段とを具備したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、静止画を撮像する撮像装置の撮像補助方法であって、一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶工程と、一連の静止画像の撮像中に、上記アドバイス記憶工程で記憶した複数のアドバイスデータを順次出力する出力工程と、静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示工程と、この指示工程により指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数工程と、この計数工程によるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力工程を設定する設定工程とを有したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、静止画を撮像する撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶ステップと、一連の静止画像の撮像中に、上記アドバイス記憶ステップで記憶した複数のアドバイスデータを順次出力する出力ステップと、静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示ステップと、この指示ステップにより指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数ステップと、この計数ステップによるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力ステップを設定する設定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によればカメラの取扱いに不慣れな一般ユーザが、不適切な設定のままで撮影し続けてしまうような事態を少なくし、その状況で有効と思われる各種条件パラメータ設定状態での撮影が行なわれるように導くことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラの機能回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る動画撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る静止画撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態の動作の変形例に係る静止画撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態の動作の変形例に係る表示画面の変化を例示する図。 本発明の第3の実施の形態に係る静止画撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態の動作の変形例に係る静止画撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。
(第1の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、その電子回路の機能構成を示すものである。同図で、基本モードである撮影モードにおいては、モータ(M)11の駆動によりレンズ光学系12のズーム位置や合焦位置、絞り位置が移動される。このレンズ光学系12の撮影光軸後方には、撮像素子であるCCD13が配置される。
このCCD13は、例えばRGBの原色系のカラーフィルタを形成しており、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動されるもので、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路18で画素補間処理、γ補正処理、及びマトリックス演算を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力される。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ19内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送を行なう。
制御部22は、CPUと、後述する撮影モード時の一連の動画、あるいは静止画の撮影に対する処理を含む該CPUで実行される動作プログラム、後述するアドバイス文字データ等を固定的に記憶したフラッシュROM、及びワークメモリとして使用されるRAM、現在時刻を計時し続けるタイマ等により構成され、このデジタルカメラ全体の制御動作を司る。
しかして制御部22は、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してDRAM21より読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部26に出力する。
この表示部26は、このデジタルカメラの背面側に設けられるもので、撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能し、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように表示部26にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている、所謂スルー画像の表示状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングで後述するシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部22は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送を取り止め、あらためて適正な露出条件に従った絞り値及びシャッタ速度でCCD13を走査駆動して1画面分の輝度及び色差信号を得てDRAM21へ転送し、その後にこの経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この記録保存の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出して画像処理部27に書込み、この画像処理部27でJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)規格に従ったADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該画像処理部27から読出し、このデジタルカメラの記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード28に書込む。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード28への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、制御部22には、キー入力部29、音声処理部30、及びストロボ駆動部31が接続される。
キー入力部29は、電源キー、シャッタキー、ズームキーや、モードスイッチ、メニューキー、「+」キー、「−」キー及びセットキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部22へ送出される。
音声処理部30は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時にはカメラ前面側に配設されたマイクロホン部(MIC)32より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成してメモリカード28へ送出する一方、音声の再生時にはメモリカード28から送られてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上述したカメラ背面側に配設されたスピーカ部33を駆動して、拡声放音させる。
ストロボ駆動部31は、静止画像撮影時に図示しないストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部22からの制御に基づいてストロボ発光部34を閃光駆動する。
しかるに、静止画像の撮影モードではなく動画像の撮影モード時においては、1回目のシャッタキーが操作された時点で、上述した静止画データを画像処理部27でデータ圧縮した静止画データファイルのメモリカード28への記録を開始して、以後所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]でこれを連続して実行し、2回目にシャッタキーが操作されるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点でそれら一連の静止画データファイルを一括してモーションJPEGのデータファイル(AVIファイル)として設定し直す。
また、基本モードである再生モード時には、制御部22がメモリカード28に記録されている画像データを選択的に読出し、画像処理部27で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース20を介してDRAM21に保持させた上で、このDRAM21の保持内容をVRAMコントローラ23を介してVRAM24に記憶させ、このVRAM24より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、上記表示部26で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像ファイルを構成する個々の静止画データの再生を所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]に従って時間的に連続して実行し、すべての静止画データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データのみを用いて再生表示する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22がフラッシュROMに予め記憶した動作プログラムに基づいて実行するものである。
図2は、動画撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には撮影シーンの選択を行なう(ステップA01)。
撮影シーンの選択を終えると撮影準備状態となり、選択した撮影シーンのスタート時の撮影アドバイス文字データを読出して、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示しながら(ステップA02)、撮影を開始するための1回目のシャッタキーの操作を待機する(ステップA03)。
このとき、例えば選択した撮影シーンが「風景と人物」であれば、スルー画面上のアドバイス文字データとして「人物を含んだ風景全体が入るようにワイドな構図でスタートしましょう」という内容を表示する。
しかして、撮影を開始するべくシャッタキーが操作されると、ステップA03でこれを判断して、以後制御部22により撮影を開始してからの経過時間を計時し、選択した撮影シーンにより経過時間に応じてアドバイス文字データをスルー画面上に表示しながら(ステップA04)、アドバイス通りの操作がなされたかどうか(ステップA05)、撮影を終了するか否か(ステップA06)を繰返し判断することで、それらの操作がなされるのを待機する。
すなわち、上記制御部22のROMには、動画撮影用の撮影シーン毎に複数のアドバイス文字データが動画撮影の経過時間と関連付けて予め記憶されており、これを実際に撮影開始してからの経過時間に応じて適宜読出して表示部26でのスルー画面上に表示させるものである。
これは、例えば選択した撮影シーンが「風景と人物」であれば、上記撮影開始から一定時間(3秒程度)経過した後に、スルー画面上のアドバイス文字データとして「人物に向かって徐々にズームアップしましょう」と表示し、その後に「バストアップ程度でいったん止めましょう」という内容を表示するものとなる。
このとき合わせて表示部26のスルー画面と一緒に、最大の動画撮影時間と実際に撮影開始時から経過した時間とをインジケータ表示するなどして、時間の経過状況を視覚的に表現するものとしてもよい。
上記ステップA05では、その時点で表示されているアドバイス文字データに対応した所定の操作がなされたか否か、例えば上記アドバイス「人物に向かって徐々にズームアップしましょう」であればレンズ光学系12が所定の撮影画角となるまでズームアップのキーが操作されたか否かにより判断するもので、当該操作がなされたと判断した時点で、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行させ(ステップA07)、再び上記ステップA04からの動作に戻る。
また、上記ステップA06は、撮影を終了するための2回目のシャッタキー操作がなされるか、または所定の制限時間となった場合にこれを判断するもので、撮影終了と判断すると、その時点でアドバイス文字データの表示と撮影を同時に終了し、上述した如くメモリカード28に記憶される動画(モーションJPEG)のデータファイルの設定を行ない、以上で一連の動画撮影モードでのアドバイス表示とそれに伴う撮影とを終了する。
このように動画撮像時には、モニタである表示部26でのスルー画面上に、一連のアドバイス文字データが順次表示されるようになるため、特にカメラの取扱いに不慣れな一般ユーザでも、適切な撮影シーンを選択して、その選択した撮影シーン毎に適切な設定で撮影を行することができる。
加えて、上記アドバイス文字データは動画撮影の経過時間に対応して表示されるようになるので、その一連のアドバイスに従った撮影を実行することで、誰にでも全体の流れが間延びせず纏まりのある動画像を撮影することができる。
また、上記アドバイスデータは文字の形態でスルー画面上に表示するものとしてユーザに認識させることとし、あえてガイド音声等の出力は行なわないものとした。そのため、この動画撮影が同時に音声も録音する、所謂「音声付き動画」の撮影であっても、録音される音声にアドバイスの音声や警告音等が混在してしまうことはない。
(第2の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その電子回路の機能構成については上記図1に示した内容と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を付すものとしてその図示と説明を省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
以下に示す各処理は、基本的に制御部22がフラッシュROMに予め記憶した動作プログラムに基づいて実行するものである。
図3は、静止画撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には撮影シーンの選択を行なう(ステップB01)。
撮影シーンの選択を終えると即時撮影準備状態となり、選択した撮影シーンの最初の撮影アドバイス文字データを読出して、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示しながら(ステップB02)、撮影を行なうためのシャッタキーの押下げ操作を待機する(ステップB03)。
このとき、例えば選択した撮影シーンが「人物」であれば、スルー画面上のアドバイス文字データとして「正面から表情がわかるように撮影しましょう」という内容を表示する。
しかして、撮影を行なうべくシャッタキーが押下げ操作されると、ステップB03でこれを判断して、撮影を実行し、得た静止画像(JPEG)のファイルデータをメモリカード28に記録する(ステップB04)。
その後、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行し(ステップB05)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップB06)、終了していなければ上記ステップB02からの動作に戻る。
こうしてステップB02〜B06の処理を繰返し実行することにより、アドバイス文字データを表示してシャッタキーの押下げ操作を待機し、シャッタキーが押下げ操作されたらその操作に対応して撮影を実行して記録すると共に、次のアドバイス文字データを表示する、という動作を繰返す。
例えば選択した撮影シーンが「人物」であれば、上記アドバイスに続く文字データとして「少し引いて、バストアップを撮影しましょう」と表示し、その後に「やや斜めから撮影しましょう」と表示する、というように、シャッタキーの操作をトリガとしてアドバイスの内容を順次変えていく。
そして、最後のアドバイス文字データに対応してシャッタキーの押下げ操作がなされ、撮影と記録とが実行された後にアドバイス更新設定を行なうと、それが一連の撮影の終了であると上記ステップB06で判断し、以上で一連の静止画撮影モードでのアドバイス表示とそれに伴う撮影とを終了する。
このように、静止画撮影時に撮影動作に合わせてアドバイスを順次表示するようになるため、カメラの取扱いに不慣れな一般ユーザでも、適切な撮影シーンを選択して、その選択した撮影シーン毎に適切な設定で一連の撮影を行することができる。
特に、実際のシャッタキー操作に伴う撮像動作に基づいて、複数のアドバイス文字データを順次切換えて表示させるようにしたので、適切なタイミングで一連のアドバイス文字データをユーザに提示し、静止画撮像を効率的に実行させることができる。
なお、上記アドバイスは第1の実施の形態(動画撮影)と同様に文字データとして表示部26でのスルー画面上に表示するものとしたが、静止画撮影にあっては音声によるアドバイスデータとしてスピーカ部33より拡声出力するものとしてもよい。
(第2の実施の形態の変形例)
次に、上記第2の実施の形態の動作の変形例について説明する。
以下に示す各処理は、基本的に制御部22がフラッシュROMに予め記憶した動作プログラムに基づいて実行するものである。
図4は、静止画撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には撮影シーンの選択を行なう(ステップB01)。
図5(A)は表示部26に表示される、撮影シーンの選択画面を例示するものであり、ここではシーン番号「1」が「観光地」を撮影する場合の撮影シーンであることを示しており、画面下部でさらに「+」キー及び「−」キーの操作により他の撮影シーンが選択可能であること、「シャッタ」の操作により選択した撮影シーンを決定すること、及び「メニュー(MENU)」キーの操作によりこの撮影シーンの選択画面をキャンセルしてもう一つ上のモード選択階層に戻ることがガイド表示されている。
上記「観光地」の他に、撮影シーンとしては例えば「観光」「運動会」「宴会」「スポーツ」「日記」「報告」「花火」「我が子」等があり、上述した如く「+」キーまたは「−」キーの操作により選択可能であるものとする。
上記「シャッタ」キーの操作により撮影シーンを選択すると、選択した撮影シーンを決定したものとして、選択した撮影シーンの最初の撮影アドバイス文字データを読出して、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示しながら(ステップB02)、後述する「+」キーまたは「−」キー操作(ステップB11)、撮影を行なうためのシャッタキーの押下げ操作があるのを待機する(ステップB03)。
図5(B)は、表示部26に表示されるアドバイス文字データを含む画面を例示するものである。ここではスルー画面上にアドバイス文字データ「風景が写るようなアングルが良いでしょう」を表示している。
さらにその上部の分数「1/15」は、この撮影シーン「観光地」のアドバイス文字データが全部で「15」あり、現在表示しているものがそのうちの「1」番目であることを示している。
同右側のバー状のインジケータBRは、特に図5(C)にも抽出して示すように、上記分数に連動して、全体のアドバイスの数に対する現在表示しているアドバイスの進行状況を視覚的に表現している。
また、上記スルー画像の下部ではさらに、「+」キー及び「−」キーの操作により表示しているアドバイス文字データを戻すか、あるいはスキップ(省略)するかを選択できること、「シャッタ」の操作により撮影を実行すること、及び「メニュー(MENU)」キーの操作によりこの撮影シーンをキャンセルしてもう一つ上のモード選択階層、具体的には上記図5(A)で示した撮影シーンの選択画面に戻ることをガイド表示している。
上記図5(B)で示されたアドバイス文字データに従って例えばズームダウン操作により構図を変えた状態を図5(D)に例示する。
上記ステップB02,B11,B03の処理を繰返し実行し、アドバイス文字データを付加したスルー画面表示を行ないながら、「+」キーまたは「−」キーが操作されるか、あるいはシャッタキーが押下げ操作されるのを待機する。
しかして、撮影を行なうべくシャッタキーが押下げ操作されると、ステップB03でこれを判断して、撮影を実行し、得た静止画像(JPEG)のファイルデータをメモリカード28に記録する(ステップB04)。
その後、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行し(ステップB05)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップB06)、終了していなければ上記ステップB02からの動作に戻る。
また、シャッタキーではなく「+」キーまたは「−」キーが操作されると、ステップB11でこれを判断し、その操作キーに対応したアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行する(ステップB12)。
この場合、操作されたキーが「+」キーであれば、現在表示しているアドバイス文字データをスキップ(省略)するものとし、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行する。
反対に、操作されたキーが「−」キーであれば、現在表示しているアドバイス文字データより1つ前のアドバイス文字データを再度表示させるものとするべくその更新設定を実行する。
こうして所望のアドバイス文字データを表示させるべく更新設定を行なうと、次いでその更新設定した結果から、すべてのアドバイス文字データが表示されたか否か、すなわち最後のアドバイス文字データを表示している状態からさらに上記「+」キーが操作されたか否かにより撮影を終了したか否かを判断して(ステップB06)、終了していなければ上記ステップB02からの動作に戻る。
図5(E)及び図5(F)は、撮影シーン「観光地」での撮影過程が進んだ状態を例示するもので、シャッタキーの押下げ操作により撮影を実行するか、あるいは「+」キーを操作することで、表示されるアドバイス文字データは順次更新される。
具体的には、図5(E)は全「15」個のアドバイス文字データ中の「8」番目の内容「仲間との写真も撮っておきましょう」を表示しており、図5(F)は「15」番目、すなわち最後の内容「各自のボディーショットを写しておきましょう」を表示している。
上記図5(F)に示した最後のアドバイス文字データを表示した状態からシャッタキーを押下げ操作して撮影を実行するか、あるいは「+」キーを操作してアドバイス文字データのスキップを指示すると、それが一連の撮影の終了であると上記ステップB06で判断し、以上で一連の静止画撮影モードでのアドバイス表示とそれに伴う撮影とを終了する。
このように、上記第2の実施の形態の効果に加えて、例えば「+」キーまたは「−」キー操作によりアドバイスの出力順序の前後を適宜指示して調整することにより、被写体の数やその場の状況、ユーザの好み等に則して同一撮影モードでの撮影を連続して実行し、あるいは不必要な撮影モードでの撮影を省略するなど、ユーザの判断により臨機応変に対処することができる。
(第3の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その電子回路の機能構成については上記図1に示した内容と基本的に同様であるものとし、同一部分には同一符号を付すものとしてその図示と説明を省略する。
しかして、上記制御部22のフラッシュROM及びRAM内には、後述する動作プログラムと撮影シーン毎の複数のアドバイス文字データの他に、各アドバイス文字データと1:1に対応するものとして、そのアドバイス文字データが表示された状態で「+」キーが操作された回数、すなわちそのアドバイスに従った撮影をスキップ(省略)した回数をカウント値として記憶しておくものとする。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
以下に示す各処理は、基本的に制御部22がフラッシュROMに予め記憶した動作プログラムに基づいて実行するものである。
図6は、静止画撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には撮影シーンの選択を行なう(ステップC01)。
撮影シーンの選択を終えると、その選択した撮影シーンの各アドバイス文字データのカウント値をサーチし、そのカウント値がしきい値n以上となっているもの、すなわちこれまでその撮影シーンを選択しての撮影に際し、n回以上撮影を省略したアドバイスがあるか否かを判断する(ステップC02)。
ここで、カウント値がn以上のアドバイス文字データがあると判断した場合には、そのアドバイス文字データの中から1つをランダムに抽出し、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示させた後(ステップC03)、そのアドバイス文字データのカウント値をリセットして「0」とする(ステップC04)。
その後、後述する「+」キーが操作されるか、撮影を行なうためのシャッタキーの押下げ操作があるのを繰返し判断することでこれらの操作を待機する(ステップC05,C06)。
しかして、撮影を行なうべくシャッタキーが押下げ操作されると、ステップC06でこれを判断して、撮影を実行し、得た静止画像(JPEG)のファイルデータをメモリカード28に記録する(ステップC07)。
その後、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行し(ステップC08)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップC09)、終了していなければ上記ステップC02からの動作に戻る。
また、シャッタキーではなく「+」キーが操作されると、上記ステップC05でこれを判断し、現在表示しているアドバイス文字データをスキップ(省略)するものとして、そのアドバイスのスキップしたカウント値を「+1」更新設定した後に(ステップC10)、次のアドバイス文字データを表示させるべくアドバイス文字データの更新設定も実行し(ステップC08)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップC09)、終了していなければ上記ステップC02からの動作に戻る。
なお、上記ステップC02で選択した撮影シーンについて、カウント値n以上のアドバイス文字データがないと判断した場合には、上記ステップC03,C04での処理に代えて、上記ステップC01で選択した撮影シーンの撮影アドバイス文字データを順次読出して、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示しながら(ステップC11)、上記ステップC05からの処理に移行し、「+」キーの操作、あるいはシャッタキーの押下げ操作を待機する。
このように、通常の撮影においてアドバイス文字データをスキップした回数を学習としてカウントしていき、所定値n以上となると学習結果としてそのアドバイス文字データを優先して表示することにより、例えば所定値n=4であるとすれば、のスキップに1回位の頻度で、通常は撮影を省略しているアドバイス文字データが優先して、且つランダムにスルー画面上に表示されるようになるため、そのアドバイスに従った撮影を実行することにより、通常とは異なったイメージパターンの静止画像を得ることができ、静止画像撮影の幅を広げることができる。
なお、上記アドバイス文字データ毎にそのスキップした回数をカウントするものとした場合、ユーザはいつでも必要に応じて所定の操作によりそれら各アドバイス文字データ毎のカウント値を一括してリセットすることができるものとする。
また、上記アドバイスは第1の実施の形態(動画撮影)と同様に文字データとして表示部26でのスルー画面上に表示するものとしたが、静止画撮影にあっては音声によるアドバイスデータとしてスピーカ部33より拡声出力するものとしてもよい。
(第3の実施の形態の変形例)
次に、上記第の実施の形態の動作の変形例について説明する。
以下に示す各処理は、基本的に制御部22がフラッシュROMに予め記憶した動作プログラムに基づいて実行するものである。
図7は、静止画撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には撮影シーンの選択を行なう(ステップC01)。
撮影シーンの選択を終えると、その選択した撮影シーンの各アドバイス文字データのカウント値をサーチし、そのカウント値がしきい値n以上となっているもの、すなわちこれまでその撮影シーンを選択しての撮影に際し、n回以上撮影を省略したアドバイスがあるか否かを判断する(ステップC02)。
ここで、カウント値がn以上のアドバイス文字データがあると判断した場合には、それらカウント値n以上のアドバイス文字データを択対象から除外するものとして設定した後(ステップC21)、再び上記ステップC02に戻る。
そして、再度のステップC02で選択した撮影シーンの対象となる各アドバイス文字データでカウント値がn以上のものがないことを確認し、その上で、対象となるアドバイス文字データの中から順次読出して、そのときにCCD13を含む撮像系で撮像している画像を表示部26で表示するスルー画面上に併せて表示させる(ステップC11)。
この状態で、「+」キーが操作されるか、撮影を行なうためのシャッタキーの押下げ操作があるのを繰返し判断することでこれらの操作を待機する(ステップC05,C06)。
しかして、撮影を行なうべくシャッタキーが押下げ操作されると、ステップC06でこれを判断して、撮影を実行し、得た静止画像(JPEG)のファイルデータをメモリカード28に記録する(ステップC07)。
その後、次のアドバイス文字データを表示させるべくその更新設定を実行し(ステップC08)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップC09)、終了していなければ上記ステップC02からの動作に戻る。
また、シャッタキーではなく「+」キーが操作されると、上記ステップC05でこれを判断し、現在表示しているアドバイス文字データをスキップ(省略)するものとして、そのアドバイスのスキップしたカウント値を「+1」更新設定した後に(ステップC10)、次のアドバイス文字データを表示させるべくアドバイス文字データの更新設定も実行し(ステップC08)、この更新設定により選択した撮影シーンの一連のアドバイス文字データがすべて表示されたか否かにより影を終了したか否かを判断して(ステップC09)、終了していなければ上記ステップC02からの動作に戻る。
このように、通常の撮影においてアドバイス文字データをスキップした回数を学習としてカウントしていき、所定値n以上となると学習結果としてそのアドバイス文字データを対象外として除外設定することにより、所定回数スキップしたアドバイスはそれ以降の表示を省略し、ユーザの不必要な操作を無用とするものとしたので、のカメラを使っていく過程でユーザの使い勝手をより向上させることができる。
なお、上記アドバイス文字データ毎にそのスキップした回数をカウントするものとした場合、ユーザはいつでも必要に応じて所定の操作によりそれら各アドバイス文字データ毎のカウント値を一括してリセットすることができるものとする。
また、上記第1乃至第3の実施の形態は、いずれも本発明をデジタルカメラに適用した場合について説明したものであるが、本発明はこれに限ることなく、動画あるいは静止画を撮像することが可能な電子機器であれば、例えばカメラ機能を有する携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け携帯情報端末)等にも同様に適用可能となる。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
11…モータ(M)、12…レンズ光学系、13…CCD、14…タイミング発生器(TG)、15…垂直ドライバ、16…サンプルホールド回路(S/H)、17…A/D変換器、18…カラープロセス回路、19…DMAコントローラ、20…DRAMインタフェース(I/F)、21…DRAM、22…制御部、23…VRAMコントローラ、24…VRAM、25…デジタルビデオエンコーダ、26…表示部、27…画像処理部、28…メモリカード、29…キー入力部、30…音声処理部、31…ストロボ駆動部、32…マイクロホン部、33…スピーカ部、34…ストロボ発光部、BR…インジケータ。

Claims (3)

  1. 静止画撮像手段と、
    一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶手段と、
    上記静止画撮像手段での一連の静止画像の撮像中に、記アドバイス記憶手段に記憶される複数のアドバイスデータを順次力させる出力制御手段と
    静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示手段と、
    この指示手段により指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数手段と、
    この計数手段によるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力制御手段を設定する設定手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 静止画撮像する撮像装置の撮像補助方法であって
    一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶工程と、
    連の静止画像の撮像中に、上記アドバイス記憶工程で記憶した複数のアドバイスデータを順次出力る出力工程
    静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示工程と、
    この指示工程により指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数工程と、
    この計数工程によるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力工程を設定する設定工程と
    したことを特徴とする撮像補助方法
  3. 静止画撮像する撮像装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって
    一連の静止画の撮像に係る複数のアドバイスデータを時系列的に記憶するアドバイス記憶ステップと、
    連の静止画像の撮像中に、上記アドバイス記憶ステップで記憶した複数のアドバイスデータを順次出力る出力ステップと、
    静止画像の撮像を行わずに次のアドバイスデータへの切換えを指示する指示ステップと、
    この指示ステップにより指示された回数を各アドバイスデータ毎にカウントする計数ステップと、
    この計数ステップによるカウント数が所定値以上となったアドバイスデータの出力を省略するように上記出力ステップを設定する設定ステップ
    コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム
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