JP4968039B2 - 車両駆動源の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式の鍵を用いることなく、車両のエンジンや電気モータといった駆動源の始動制御を行なうことが出来る、車両駆動源の制御装置に関するものである。
従来、車両には機械式のキーシリンダが設けられ、このキーシリンダに適合したキーが差し込まれて操作された場合にのみ、エンジンの始動が許可されるようになっていた。
しかしながら、近年、このような機械式のキーシリンダやキーを用いないで、同様の機能を実現する技術が開発され実用化されている。このような技術は、キーレススタート装置或いはキーレスシステムといった名称で知られているものであるが、ここでは、キーレスシステムという総称を用いて説明する。
一般的なキーレスシステムは、車両のユーザによって携帯される携帯機と、車両に備えられた主装置とから主に構成され、携帯機から無線送信されるIDコードが主装置によって受信され、この携帯機からのIDコードと主装置のIDコードとが一致すると、ドアロックの解除が許可されたり、エンジンの始動が許可されたりするようになっている。
なお、このような無線の送受信によるキーレスシステムの一例を示す文献としては、以下の特許文献1が挙げられる。
特開2006−335095号公報
しかしながら、このキーレスシステムにおいて用いられる無線を出力するためには、各国で許可を得る必要がある。例えば、日本において用いられる車両に搭載されるキーレスシステムにおいては、予め日本において所定規格(周波数および出力)の無線の使用許可を受ける必要があり、ドイツにおいて用いられる車両に搭載されるキーレスシステムにおいては、予めドイツにおいて所定規格の無線の使用許可を受ける必要がある。
つまり、車両の輸出国(例えばドイツ)において許可を受けた電波を送受信するキーレスシステムが搭載された車両であっても、当該車両を生産国(例えば、日本)から出荷する場合、このキーレスシステムが生産国において許可を受けていない規格の電波(規格外電波)を出力してしまう可能性がある。
より具体的な場面としては、輸出車両を、生産国内で自走させて車両運搬船に搬入させるような場合に、規格外電波が出力されてしまう事態が生じる可能性が高い。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車重の増大やコストの増大を招かずに、所定の電波が出力されることを適宜制限することが出来る、車両駆動源の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両駆動源の制御装置(請求項1)は、車両に搭載され該車両の駆動源を電気スイッチである駆動源スイッチによって始動させる、車両駆動源の制御装置において、該車両に搭載され第1周波帯域の電波を送信し第2周波帯域の電波を受信する車載通信ユニットと、該車両のユーザによって携帯され該車載通信ユニットから送信された該電波を受信した場合に該電波を該車載通信ユニットへ送信する携帯通信ユニットと、該車載通信ユニットが該携帯通信ユニットから受信した該電波に基づいて該携帯通信ユニットが該車両に適合していることを認証する認証手段と、該認証手段により該携帯通信ユニットが該車両に適合していることが認証され且つ該駆動源スイッチが操作された場合に該駆動源を始動させる駆動源制御手段とを備え、さらに、該車載通信ユニットによる該電波の送信を選択的に禁止する電波送信禁止手段とを備え、該車載通信ユニットは、該A電波が送信されない場合には該第1周波帯域のB電波を送信すると共に該第1周波帯域のD電波も受信可能に構成され、該携帯通信ユニットは、該車載通信ユニットから送信された該B電波を受信した場合には該D電波を該車載通信ユニットへ送信するように構成され、該認証手段は、該車載通信ユニットが該携帯通信ユニットから受信した該D電波に基づいても該携帯通信ユニットが該車両に適合していることを認証することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項1記載の内容において、該車載通信ユニットは、該携帯通信ユニットに対して該A電波を送信するA電波送信手段と、該携帯通信ユニットから該C電波を受信するC電波受信手段とを有する車載メイン通信ユニットと、該携帯通信ユニットに対して該B電波を送信するB電波送信手段と、該携帯通信ユニットから該D電波を受信するD電波受信手段とを有する車載サブ通信ユニットとを有し、該携帯通信ユニットは、該車載メイン通信ユニットから該A電波を受信するA電波受信手段と、該車載メイン通信ユニットに対し該C電波を送信するC電波送信手段とを有する携帯メイン通信ユニットと、該車載サブ通信ユニットから該B電波を受信するB電波受信手段と、該車載サブ通信ユニットへD電波を送信するD電波送信手段とを有する携帯サブ通信ユニットとを有し、該電波送信禁止手段は、該車載メイン通信ユニットの作動を選択的に停止させることで該車載通信ユニットによる該A電波の送信を選択的に禁止することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項記載の内容において、該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、該電波送信禁止手段は、該電源と該車載メイン通信ユニットとの間に着脱可能に介装されたヒューズであることを特徴としている
また、請求項記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項2又は3記載の内容において、該携帯通信ユニットには、該B電波を受信すると発電を行なう発電回路が設けられ、該携帯サブ通信ユニットは、該発電回路から電力供給を受けて作動することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項2〜のうちいずれか1項に記載の内容において、請求項1または2記載の内容において、該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、該電波送信禁止手段は、該電源と該車載メイン通信ユニットとの間に断接可能に介装された電気接点であることを特徴としている。
また、請求項記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項2〜のうちいずれか1項に記載の内容において、該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、該電波送信禁止手段は、該電源と車載メイン通信ユニットの制御部との間において着脱可能に介装されたヒューズまたは断接可能に介装された電気接点の状態に基づいて該A電波の送信を選択的に禁止する車載通信ユニットであることを特徴としている。
また、請求項7記載の本発明の車両駆動源の制御装置は、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の内容において、該車載通信ユニットには、該A電波の送信に用いられる第1周波帯域用メインアンテナと、該C電波の受信に用いられる第2周波帯域用メインアンテナと、該B電波の送信および該D電波の受信に用いられる第1周波帯域用サブアンテナとが接続されていることを特徴としている。
本発明の車両駆動源の制御装置によれば、車重の増大やコストの増大を招くことなく、所定の電波が出力されることを適宜制限ことが出来る。(請求項1)
また、第2周波帯域のC電波の送信トリガとなるA電波の送信を制限することで、第2周波帯域のC電波の送信を適宜禁止することが出来る。そして、A電波が送信されない場合であっても、車載通信ユニットと携帯通信ユニットとの間でB電波およびD電波をやり取りすることが可能なので、認証手段は車載通信ユニットが受信したD電波に基づいて携帯通信ユニットが車両に適合していることを認証することができる。(請求項
また、車載メイン通信ユニットの作動を選択的に停止させることで、携帯機からのC電波の発信を選択的に禁止するようになっているので、携帯機の仕様を変更する必要が無く、携帯機が大型化したり、携帯機の仕様変更に必要とされるコストをカットしたりすることが出来る。(請求項
また、ヒューズを着脱することで、車載メイン通信ユニットの作動を作動/停止させることが出来る。(請求項
また、第1周波帯域用メインアンテナ,第2周波帯域用メインアンテナおよび第1周波帯域用サブアンテナを、それぞれ個別に設けることで、車載通信ユニットによるA電波の送信が禁止されている場合であっても、B電波およびD電波による双方向通信を実現できる(請求項)。
また、携帯サブ通信ユニットは、発電回路から電力供給を受けて作動するので、携帯通信ユニットに電池を内蔵することなく、B電波を受信するだけでD電波を出力することが出来る(請求項)。
また、電気接点を断接することで、車載メイン通信ユニットの作動を停止/作動させることが出来る。(請求項
また、ヒューズを着脱または電気接点を断接することでC電波の出力トリガとなるA電波の出力を制御することが出来る。(請求項
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両駆動源の制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的なブロック図、図2はその動作を示す模式的なフローチャートである。
図1に示すように、車両10には、バッテリ(電源)11,エンジン(駆動源)12,電源制御ECU(駆動源制御手段)13,スタートスイッチ(駆動源スイッチ)14,キー認証ECU(認証手段)15,車載通信ユニット16,LFメインアンテナ(第1周波帯域用メインアンテナ)17,UHFメインアンテナ(第2周波帯域用メインアンテナ)18,コイルアンテナ(第1周波帯域用サブアンテナ)19が設けられている。さらに、この車両には、電装機器として、時計21,ナビゲーション装置22,オーディオ装置23が設けられている。
また、車両10のユーザは、車載通信ユニット16と無線通信を行なう携帯キー(携帯通信ユニット)40を携帯することが出来るようになっている。なお、車載通信ユニット16と携帯キー40との間でやり取りされる電波の規格は、以下に示す通りである。
1.A電波: LF帯域の電波である。
2.B電波: LF帯域の電波である。
3.C電波: UHF帯域の電波である。
4.D電波: LF帯域の電波である。
なお、LF(第1周波帯域)はLow Frequencyの略であり、UHF(第2周波帯域)はUltra High Frequencyの略である。
まず、車両10に設けられた構成要素について説明する。
電源制御ECU13は、いずれも図示しないCPUやメモリを内蔵する電子制御ユニット(Electronic Control Unit)であって、スタートスイッチ14の操作に応じて、停止中のエンジン12を始動させたり、運転中のエンジン12を停止させたりするようになっている。
また、この電源制御ECU13は、後述するキー認証ECU15による認証処理が正常に完了した場合にのみ、エンジン12の始動を許可するようになっている。
スタートスイッチ14は、電源制御ECU13に接続された電気式のスイッチであって、車両10のユーザによって操作されるようになっている。
キー認証ECU15は、CPUやメモリを内蔵する電子制御ユニットであって、後述する車載通信ユニット16が、携帯キー40から受信したC電波またはD電波により搬送された携帯キーのIDコード(携帯キーID)と、キー認証ECU15に予め記録された車両IDコード(車両ID)とが一致した場合に、当該携帯キー40が当該車両10に適合しているものであると認証する処理を実行するものである。なお、携帯キー40と車両10とが適合していることの認証が成された場合、認証処理は正常終了するが、携帯キー40と車両10とが適合せず、認証が成されなかった場合、認証処理は異常終了するようになっている。
また、このキー認証ECU15は、後述するヒューズ31がバッテリ11と車載通信ユニット16との間の電源経路に装着されている場合には車載メイン通信ユニット24を作動させるとともに、装着されていない場合には車載メイン通信ユニット24(後述する)を停止させるようになっている。
車載通信ユニット16は、キー認証ECU15の制御を受け、携帯キー40との双方向無線通信を行なう通信ユニットのアッセンブリであって、車載メイン通信ユニット24と、車載サブ通信ユニット25とを有している。
車載メイン通信ユニット24は、携帯キー40に対してA電波を送信するA−LF電波送信部(A電波送信手段)26と、携帯キーからC電波を受信するC−UHF電波受信部(C電波受信手段)27とを有する通信ユニットである。
また、この車載メイン通信ユニット24には、車両10の車室内に設けられたLFメインアンテナ17およびUHFメインアンテナ18が接続されている。
LFメインアンテナ17は、A電波の送信に用いられるアンテナであり、また、UHFメインアンテナ18は、C電波の受信に用いられるアンテナである。
車載サブ通信ユニット25は、携帯キー40に対してB電波を送信するB−LF電波送信部(B電波送信手段)28と、携帯キー40からD電波を受信するD−LF電波受信部(D電波受信手段)29とを有する通信ユニットである。
また、この車載サブ通信ユニット25には、車両10のインストルメントパネル(図示略)内に形成されたキーソケット(図示略)に設けられたコイルアンテナ19が接続されている。なお、このキーソケットは、携帯キー40が差し込まれるソケットである。
また、これらの電源制御ECU13,キー認証ECU15,車載通信ユニット16,時計21,ナビゲーション装置22,オーディオ装置23は、全て、バッテリ11から電力供給を受けている。
もっとも、車載通信ユニット16の車載メイン通信ユニット24とバッテリ11との間にはヒューズ(電波送信禁止手段)31が着脱可能に設けられている。
このヒューズ31は、過大電流が流れることを防止するものである。また、このヒューズ31が着脱されることによって、この車載メイン通信ユニット24の作動を選択的に停止させ、A電波の送信を選択的に禁止することが出来るようになっている。
次に、携帯キー40の構成要素について説明する。
車両10のユーザによって携帯される携帯キー40には、携帯メイン通信ユニット41,携帯サブ通信ユニット42,ボタン電池43および発電回路44が設けられている。
携帯メイン通信ユニット41は、A−LF電波受信部(A電波受信手段)45と、C−LF電波送信部(C電波送信手段)46とを有する通信ユニットである。
これらのうち、A−LF電波受信部45は、車載メイン通信ユニット24のA−LF電波送信部26からLFメインアンテナ17経由で送信されたA電波を受信する通信ユニットである。
C−LF電波送信部46は、A−LF電波受信部45がA電波を受信した場合に限り、車載メイン通信ユニット24のC−UHF電波受信部27に対し、携帯キー40のID(携帯ID)を示す信号を含むC電波を送信する通信ユニットである。また、この携帯メイン通信ユニット41は、ボタン電池43から電力の供給を受けて作動するようになっている。
携帯サブ通信ユニット42は、B−LF受信送信部(B電波受信手段)47と、D−LF電波送信部(D電波送信手段)48とを有する通信ユニットである。
これらのうち、B−LF受信送信部47は、車載サブ通信ユニット25のB−LF電波送信部28からコイルアンテナ19を介して送信されたB電波を受信する通信ユニットである。
D−LF電波送信部48は、B−LF受信送信部47がB電波を受信した場合に限り、車載サブ通信ユニット25のD−LF電波受信部29に対して、コイルアンテナ19を介して、携帯キーIDを含むD電波を送信する電子ユニットである。
発電回路44は、車載サブ通信ユニット25のB−LF電波送信部28からコイルアンテナ19を介して出力されたB電波を受信することによって発電を行なう回路であって、発電した電力は携帯サブ通信ユニット42に供給されるようになっている。したがって、携帯サブ通信ユニット42は、この発電回路44によって発電された電力によって作動するようになっている。
本発明の一実施形態に係る車両駆動源の制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図2のフローチャートに示すように、スタートボタン14が車両10のユーザによって操作されると(ステップS11)、電源制御ECU13は、キー認証ECU15に対して認証処理を行なうように指令する。この指令を受けたキー認証ECU15は、車載メイン通信ユニット16のA−LF電波送信部26からLF波であるA電波を送信させる。
ここで、A電波の送信が正常に行なわれ(ステップS12のYesルート)、A−LF電波送信部26から送信されたA電波が携帯キー40のA−LF電波受信部45により正常に受信された場合には(ステップS13のYesルート)、この受信に呼応して、UHF帯域の電波であるC電波が携帯キー40のC−UHF電波送信部46により送信される(ステップS14)。なお、このとき、C−UHF電波送信部46によって、C電波には携帯キー40の携帯IDを示す信号が含められる。
そして、車載通信ユニット16のC−UHF電波受信部27が、このC電波を受信すると(ステップS15のYesルート)、キー認証ECU15は、C電波に含まれる携帯IDを抽出する。そして、キー認証ECU15は、この携帯IDとキー認証ECU15のメモリ内に予め記録された車両IDとが一致するか否かという処理、即ち、認証処理を実行する(ステップS16)。
ここで、携帯IDと車両IDとが一致して、認証処理が正常終了した場合(ステップS17のYesルート)、電源制御ECU13は、停止中のエンジン12の始動を許可する(ステップS15)。
一方、携帯IDと車両IDとが一致せず、認証処理が異常終了した場合(ステップS17のNoルート)、電源制御ECU13は、携帯キー40と車両10とが適合していないものとみなし、停止中のエンジン12の始動を許可しない(ステップS24)。
A−LF電波送信部26から正常にA電波が送信されなかった場合(ステップS12のNoルート)、キー認証ECU15は、車載サブ通信ユニット25を用いて携帯キー40との無線通信を行なう。つまり、この場合、キー認証ECU15は、B−LF電波送信部28からLF波であるB電波を送信させる(ステップS20)。
ここで、A−LF電波送信部26から正常にA電波が送信されなかった場合ということは、つまり、A−LF電波送信部26が停止していたということを意味している。より具体的には、ヒューズ31が取り外されていることにより、キー認証ECU15がメイン通信ユニット24を停止していたという事態を想定しているものである。
また、このヒューズ31は、過大な電流がバッテリ11から電源制御ECU13や車載通信ユニット16に流れることを防ぐというヒューズ本来の機能に加え、このヒューズ31を取り外すことによって、時計21,ナビゲーション装置22およびオーディオ装置23へ暗電流が流れることを防止するという機能も有している。つまり、時計21や、ナビゲーション装置22およびオーディオ装置23に内蔵される揮発性メモリ(図示略)への電力供給は、常時行なう必要が生じているのである。
しかしながら、長期間、車両10が使用されないことが明らかである場合(例えば、車両10を外国へ搬送する場合)、バッテリ11の電力消費を抑制するべく、このヒューズ31は取り外されるようになっている。
そして、車載通信ユニット16の車載メイン通信ユニット24は、ヒューズ31を介してバッテリ11から電力供給を受けているため、ヒューズ31が取り外されると必然的にバッテリ11からの電力供給を受けられないように工夫されているのである。
このように、ヒューズ31が取り外されることで、車載メイン通信ユニット24の作動が禁止されると(ステップS12のNoルート)、B−LF電波送信部28からB電波が出力され(ステップS20)、このB電波を携帯キー40の発電回路44が受信すると(ステップS21のYesルート)、携帯キー40内で自己発電が行なわれ、発電された電力が携帯サブ通信ユニット42に供給され、携帯サブ通信ユニット42が作動する。
そして、B電波が携帯サブ通信ユニット42のB−LF電波受信部47によって受信されると(ステップS21のYesルート)、この受信に呼応して、D電波が携帯サブ通信ユニット42のD−LF電波送信部48により送信される(ステップS22)。
なお、この携帯サブユニット42が発電回路44と接続され、この発電回路44から電力供給を受けるようになっているのは、ボタン電池43に蓄えられている電力量が少なくなり、携帯メイン通信ユニット41が正常に作動しなかった場合であっても、車両10のユーザがエンジン12を始動出来なくなるような事態を避けるための工夫である。
そして、このD電波を車載通信ユニット16のD−LF電波受信部29が受信すると(ステップS23のYesルート)、キー認証ECU15は、D電波に含まれる携帯IDを抽出する。そして、キー認証ECU15は、この携帯IDと、キー認証ECU15のメモリ内に予め記録された車両IDとが一致するか否かという処理、即ち、認証処理を実行する(ステップS16)。
一方、車載メイン通信ユニット24のA−LF電波送信部26が正常にA電波の送信を行なったにもかかわらず(ステップS12のYesルート)、携帯キー40のA−LF電波受信部45がA電波を受信できなかった場合も(ステップS13のNoルート)、車載サブ通信ユニット25のB−LF電波送信部28によるB電波の送信が行なわれる(ステップS20)。
同様に、携帯キー40のC−UHF電波送信部46が正常にC電波の送信を行なったにもかかわらず(ステップS14)、車載メイン通信ユニット24のC−UHF電波受信部27がC電波の受信が出来なかった場合も(ステップS15のNoルート)、車載サブ通信ユニット25のB−LF電波送信部28によるB電波の送信が行なわれる(ステップS20)。
つまり、車載メイン通信ユニット24と携帯メイン通信ユニット41との間での双方向無線通信が、何らかの原因で正常に実行されなかった場合であっても、車載サブ通信ユニット25と携帯キー40との間での双方向無線通信を出来る限り成立させようとしているのである。
なお、車載サブ通信ユニット25のB−LF電波送信部28がB電波を正常に送信したにもかかわらず(ステップS20)、携帯サブ通信ユニット42のB−LF電波受信部47がB電波を受信できなかった場合や(ステップS21のNoルート)、携帯サブ通信ユニット42のD−LF電波送信部がD電波を正常に送信したにもかかわらず(ステップS22)、車載サブ通信ユニット25のD−LF電波受信部29がD電波を受信できなかった場合(ステップS23のNoルート)、認証処理が正常終了していないため、電源制御ECU13はエンジン12の始動を許可しない(ステップS24)。
このように、本発明の一実施形態に係る車両駆動源の制御装置によれば、車両10の重量が増大する事態や、コストが増大する事態を招かずに、車両10のユーザの利便性を向上させることが出来る。
また、車載メイン通信ユニット24の作動を選択的に停止させることで、A−LF電波送信部26によるA電波の送信を選択的に禁止するようになっているので、携帯キー40の仕様を変更することなく、携帯キー40のC−UHF電波送信部46からUHF波のC電波が送信されることを防ぐことが出来る。このため、携帯キー40の仕様変更の必要が無く、また、携帯キー40が大型化したり、携帯キー40の仕様変更に必要とされるコストをカットしたりすることが出来る。
また、ヒューズ31を選択的に着脱することで、車載メイン通信ユニット24の作動/停止を選択的に切り換えることが出来る。
LFメインアンテナ17,UHFメインアンテナ18,コイルアンテナ19を、それぞれ個別に設けることで、車載メイン通信ユニット24からA電波の送信が禁止されている場合であっても、車載サブ通信ユニット25と携帯サブ通信ユニット42との間でB電波およびD電波をやり取りすることが可能となる。
また、携帯サブ通信ユニット42は携帯通信ユニット40に内蔵された発電回路44から電力供給を受けて作動するので、携帯通信ユニット40のボタン電池43に蓄えられた電力がなくなったとしても、B電波を受信するだけでD電波を出力することが出来る。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。
上述の実施形態においては、ヒューズ31の着脱により、車載メイン通信ユニット24の作動/停止を切り換えるようにした場合を例にとって説明したが、これに限定されるものでは無い。例えば、このヒューズ31に代えて、バッテリ11と車載メイン通信ユニット24との間の電気的接続を選択的に断接する電気スイッチ(電気接点)を設けてもよい。
上述の実施形態においては、車両10の駆動源としてエンジン12が用いられた場合を例にとって説明したが、このような場合に限定するものでは無い。例えば、このエンジン12に代えて、電気モータを用いてもよい。この場合、電源制御ECU13は、電気モータの作動の許可又は禁止を制御することとなる。
また、上述の実施形態においては、キー認証ECU15がヒューズ31の着脱に応じて車載メイン通信ユニット24の作動/停止制御を実行する場合を例にとって説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、このキー認証ECU15に代えて電源制御ECU13がヒューズ31の着脱に応じて車載メイン通信ユニット24の作動/停止制御を実行するようにしてもよい。また、これらのキー認証ECU15や電源制御ECU13以外のECUがヒューズ31の着脱に応じた車載メイン通信ユニット24の作動/停止制御を実行するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両駆動源の制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両駆動源の制御装置の動作を示す模式的なフローチャートである。
符号の説明
10 車両
11 バッテリ(電源)
12 エンジン(駆動源)
13 電源制御ECU13(駆動源制御手段)
14 スタートスイッチ(駆動源スイッチ)
15 キー認証ECU15(認証手段)
16 車載通信ユニット(電波送信禁止手段)
17 LFメインアンテナ17(第1周波帯域用メインアンテナ)
18 UHFメインアンテナ(第2周波帯域用メインアンテナ)
19 コイルアンテナ(第1周波帯域用サブアンテナ)
24 車載メイン通信ユニット
25 車載サブ通信ユニット
26 A−LF電波送信部26(A電波送信手段)
27 C−UHF電波受信部(C電波受信手段)
28 B−LF電波送信部(B電波送信手段)
29 D−LF電波受信部(D電波受信手段)
31 ヒューズ(電波送信禁止手段)
40 携帯キー(携帯通信ユニット)
41 携帯メイン通信ユニット
42 携帯サブ通信ユニット
44 発電回路
45 A−LF電波受信部(A電波受信手段)
46 C−LF電波送信部(C電波送信手段)
47 B−LF受信送信部(B電波受信手段)
48 D−LF電波送信部(D電波送信手段)
LF帯域 第1周波帯域
UHF帯域 第2周波帯域

Claims (7)

  1. 車両に搭載され該車両の駆動源を電気スイッチである駆動源スイッチによって始動させる、車両駆動源の制御装置において、
    該車両に搭載され第1周波帯域の電波を送信し第2周波帯域の電波を受信する車載通信ユニットと、
    該車両のユーザによって携帯され該車載通信ユニットから送信された該電波を受信した場合に該電波を該車載通信ユニットへ送信する携帯通信ユニットと、
    該車載通信ユニットが該携帯通信ユニットから受信した該電波に基づいて該携帯通信ユニットが該車両に適合していることを認証する認証手段と、
    該認証手段により該携帯通信ユニットが該車両に適合していることが認証され且つ該駆動源スイッチが操作された場合に該駆動源を始動させる駆動源制御手段とを備え、さらに、
    該車載通信ユニットによる該電波の送信を選択的に禁止する電波送信禁止手段とを備え
    該車載通信ユニットは、該A電波が送信されない場合には該第1周波帯域のB電波を送信すると共に該第1周波帯域のD電波も受信可能に構成され、
    該携帯通信ユニットは、該車載通信ユニットから送信された該B電波を受信した場合には該D電波を該車載通信ユニットへ送信するように構成され、
    該認証手段は、該車載通信ユニットが該携帯通信ユニットから受信した該D電波に基づいても該携帯通信ユニットが該車両に適合していることを認証す
    ことを特徴とする、車両駆動源の制御装置
  2. 該車載通信ユニットは、
    該携帯通信ユニットに対して該A電波を送信するA電波送信手段と、
    該携帯通信ユニットから該C電波を受信するC電波受信手段とを有する車載メイン通信ユニットと、
    該携帯通信ユニットに対して該B電波を送信するB電波送信手段と、
    該携帯通信ユニットから該D電波を受信するD電波受信手段とを有する車載サブ通信ユニットとを有し、
    該携帯通信ユニットは、
    該車載メイン通信ユニットから該A電波を受信するA電波受信手段と、
    該車載メイン通信ユニットに対し該C電波を送信するC電波送信手段とを有する携帯メイン通信ユニットと、
    該車載サブ通信ユニットから該B電波を受信するB電波受信手段と、
    該車載サブ通信ユニットへD電波を送信するD電波送信手段とを有する携帯サブ通信ユニットとを有し、
    該電波送信禁止手段は、該車載メイン通信ユニットの作動を選択的に停止させることで該車載通信ユニットによる該A電波の送信を選択的に禁止する
    ことを特徴とする、請求項記載の車両駆動源の制御装置。
  3. 該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、
    該電波送信禁止手段は、該電源と該車載メイン通信ユニットとの間に着脱可能に介装されたヒューズである
    ことを特徴とする、請求項記載の車両駆動源の制御装置。
  4. 該携帯通信ユニットには、該B電波を受信すると発電を行なう発電回路が設けられ、
    該携帯サブ通信ユニットは、該発電回路から電力供給を受けて作動する
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車両駆動源の制御装置。
  5. 該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、
    該電波送信禁止手段は、該電源と該車載メイン通信ユニットとの間に断接可能に介装された電気接点である
    ことを特徴とする、請求項2〜4のうちいずれか1項に記載の車両駆動源の制御装置。
  6. 該車両には、該車載メイン通信ユニットに電力を供給する電源が備えられ、
    該電波送信禁止手段は、該電源と車載メイン通信ユニットの制御部との間において着脱可能に介装されたヒューズまたは断接可能に介装された電気接点の状態に基づいて該A電波の送信を選択的に禁止する該認証手段である
    ことを特徴とする、請求項2〜のうちいずれか1項に記載の車両駆動源の制御装置。
  7. 該車載通信ユニットには、
    該A電波の送信に用いられる第1周波帯域用メインアンテナと、
    該C電波の受信に用いられる第2周波帯域用メインアンテナと、
    該B電波の送信および該D電波の受信に用いられる第1周波帯域用サブアンテナとが接続されている
    ことを特徴とする、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の車両駆動源の制御装置。
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