JP4965933B2 - 金型装置 - Google Patents
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Description
また、ワークが樹脂基板の場合、金型に搬入されてプレヒートされると、基板に伸びや反りが発生し易く、ガイド孔の位置精度が低下する。特に、基板の伸びや反りによってポットが設けられたセンターインサートとワーク端面との間に0.1mm程度の隙間が発生するおそれがある。この隙間を通じて樹脂封止の際に樹脂が基板の側面や裏面側にまわってしまい、基板を保持するチャックと干渉してハンドリングし難くなるおそれがあった。
即ち、上型チェイスブロックに組み付けられたカルインサートとキャビティインサート及び該キャビティインサートと前記上型チェイスブロックに囲まれた部位に組み付けられ下型対向面に上型凸部を有する上型ブロックと、下型チェイスブロックに組み付けられ、対向する上型のキャビティインサートに形成されたキャビティ凹部に位置合わせしてワークが載置される下型センターインサートと、前記下型チェイスブロックの前記下型センターインサートの一方側に隣接して設けられ前記キャビティ凹部へ供給する封止樹脂が装填されるポットが設けられたポットインサートと、前記下型チェイスブロックの一部に前記下型センターインサートの他方側に設けられ、型締め動作に先立って前記下型センターインサートに載置された前記ワークの端面を押動して反対側端面を金型突き当て部に突き当てるスライダー機構と、前記下型センターインサートに載置された前記ワークの浮き上がりを押さえる押さえブロックを型開きしたモールド金型に進退可能に備えており、前記スライダー機構は、スライドロッドの先端に前記上型凸部の側面に形成されたテーパー面と噛み合う凹部テーパー面が形成された凹溝を有するスライドブロックが、駆動源により前記ワークに接離動するようにスライド可能に設けられており、前記モールド金型を型閉じする前に前記押さえブロックがワークを押さえながら前記駆動源を作動させて前記スライドブロックにより前記下型センターインサートに載置された前記ワークの一方側端面を押動して反対側端面を金型突き当て部へ突き当てて位置決めすることを特徴とする。
また、前記下型センターインサートのワーク載置エリアには、ワーク周縁部を吸着するための吸着孔及びこれに吸引路を通じて接続する真空発生装置が設けられており、前記ワークが前記スライダー機構によって位置決めしてから前記ワークを吸着孔に吸着したまま前記モールド金型を型閉じすることを特徴とする。
また、前記モールド金型を型開きする際に前記凸部テーパー面が凹部テーパー面を押動することにより前記スライドブロックを突き当て位置より退避させて成形品の離型が行なわれることを特徴とする。
また、スライダー機構は、スライドロッドの先端にスライドブロックを備えており、駆動源を所定のタイミングで作動させてスライドブロックをワークの一端面を押動することにより位置決めが確実に行なえる。
また、押さえブロックがワークの浮き上がりを規制しながらスライドブロックによりワークの一方側端面を押動して反対側端面を金型突き当て部へ突き当てて位置決めするので、金型のプレヒートによりワークの伸びや反りが発生しても押さえブロックにより矯正しながら位置決めできる。よって、ワークの加熱による位置決め精度への影響を受け難い金型装置を提供することができる。
また、金型クランプする際に上型ブロックの凸部が対向するスライドブロックの凹溝と噛み合っており、型開きする際に上型ブロックの凸部テーパー面が凹部テーパー面を押動することによりスライドブロックを突き当て位置より退避させると、金型クランプ動作に連繋してワークの位置決めが行なえ、金型クランプ解除と共にスライドブロックの位置決め解除をすることができる。
また、スライドブロック13は、型閉じする際に後述する上型ブロックの凸部と凹溝15が噛み合うようになっている。
先ず、初めに下型のセンターインサート2に樹脂基板7が載置され、ポット10に封止樹脂が供給されているものとする(ワークセット)。次いで、下型のヒータがONになり、金型及びワークがプレヒートされる。
次に、図4Hにおいて、樹脂封止動作が終了すると、金型クランプ状態を解除して成形品(ワーク)を取り出す。型開きする際に、エジェクタピン6、29を金型クランプ面へ突出させて離型が行なわれ、凸部25と凹溝15のテーパー面26、14の摺動によりスライドブロック13が強制的に突き当て位置から退避させられる(図3参照)。これによって、成形品の取り出し作業が行い易くなる。
2 センターインサート
3 ポットインサート
4、30 エンドブロック
5、27 エジェクタピンプレート
6、29 エジェクタピン
7 樹脂基板
8 吸着孔
9 基準ピン
10 ポット
11 スライダー機構
12 スライドロッド
13 スライドブロック
14、26 テーパー面
15 凹溝
16a、16b スプリング
17 押圧ばね
18 上型チェイスブロック
19 キャビティインサート
20 カルインサート
21 上型ブロック
22 キャビティ凹部
23 金型カル
24 金型ランナゲート
25 凸部
28 押さえブロック
31 シリンダ
Claims (3)
- 上型チェイスブロックに組み付けられたカルインサートとキャビティインサート及び該キャビティインサートと前記上型チェイスブロックに囲まれた部位に組み付けられ下型対向面に上型凸部を有する上型ブロックと、
下型チェイスブロックに組み付けられ、対向する上型のキャビティインサートに形成されたキャビティ凹部に位置合わせしてワークが載置される下型センターインサートと、
前記下型チェイスブロックの前記下型センターインサートの一方側に隣接して設けられ前記キャビティ凹部へ供給する封止樹脂が装填されるポットが設けられたポットインサートと、
前記下型チェイスブロックの一部に前記下型センターインサートの他方側に設けられ、型締め動作に先立って前記下型センターインサートに載置された前記ワークの端面を押動して反対側端面を金型突き当て部に突き当てるスライダー機構と、
前記下型センターインサートに載置された前記ワークの浮き上がりを押さえる押さえブロックを型開きしたモールド金型に進退可能に備えており、
前記スライダー機構は、スライドロッドの先端に前記上型凸部の側面に形成されたテーパー面と噛み合う凹部テーパー面が形成された凹溝を有するスライドブロックが、駆動源により前記ワークに接離動するようにスライド可能に設けられており、
前記モールド金型を型閉じする前に前記押さえブロックが前記ワークを押さえながら前記駆動源を作動させて前記スライドブロックにより前記下型センターインサートに載置された前記ワークの一方側端面を押動して反対側端面を金型突き当て部へ突き当てて位置決めすることを特徴とする金型装置。 - 前記下型センターインサートのワーク載置エリアには、ワーク周縁部を吸着するための吸着孔及びこれに吸引路を通じて接続する真空発生装置が設けられており、前記ワークが前記スライダー機構によって位置決めしてから前記ワークを吸着孔に吸着したまま前記モールド金型を型閉じする請求項1記載の金型装置。
- 前記モールド金型を型開きする際に前記凸部テーパー面が凹部テーパー面を押動することにより前記スライドブロックを突き当て位置より退避させて成形品の離型が行なわれる請求項1又は請求項2記載の金型装置。
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