JP4963884B2 - 宝石を有する装身用部材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、抜き部を有した枠体の該抜き部分に宝石を配置するとともに枠体の側面に対して垂直方向の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させた宝石を有する装身用部材の製造法に関する。
宝石を有した装身具は、ロストワックス鋳造法等で指輪、ペンダント、ブローチ、イヤリング等を形成するとともに装身具本体の適所に宝石を嵌め込む下穴を設けて宝石を嵌合させるのが一般的であるが、この種の嵌合方法として、宝石の周囲に爪を2本乃至4本のいずれかを設けて該爪を倒して嵌合させる爪留め、宝石の周囲部分の地金をダガネで打ち叩き伏せ込んで該宝石を嵌合させる覆輪留め、宝石の周囲の地金部分をタガネで彫ることにより模様および爪を設けて該模様の中に設けた爪にて宝石を嵌合させる彫り留めが多く用いられている。
しかし、前記嵌合方法がなされた装身具は、爪留めと彫り留めでは石座と爪、覆輪留めでは、伏せ込んで囲んだ地金によってかなりの宝石の部分が覆われてしまい、宝石に入射する光が減殺されて、その輝きが損なわれてしまうという欠点があった。
前記欠点の対応策として、上半部には複数のカット面から略円錘台状あるいは略角錐台状に形成されるクラウンと、下半部には複数のカット面から略円錐状あるいは略角錐状に形成されるパビリオンと、その間の周縁部には帯状に形成されるガードルを備えた宝石を、該ガードルの全周あるいは少なくとも半周以上に巻着する薄厚の支持片により支持する宝石固定金具がある。(例えば、特許文献1参照。)。
また、所定のカット形状を有する宝石を復元性の性質を有する基材にセッティングするに当たって、基材にその宝石の形状に略対応し且つ宝石の外形よりもやや小さ目の穴を穿け、該穴の開口部に至る垂直な内側に周方向に沿う溝部を穿設して係止用縁部を形成すると共に、前記溝部は取り付けられる宝石の外周縁よりもやや大き目に形成し、該係止用縁部の復元性を利用して前記穴に宝石を圧入し、前記係止用縁部が復元して宝石の外周縁に係合するようにした宝石の取り付け方法がある。(例えば、特許文献2参照。)。
また、宝石を保持する金属製の板状枠体をプレス加工によって種々のモチーフに成形し、かつ適所に宝石の上部を露出させる開口部を形成するとともに、宝石を上記開口部にその上部を露出させた状態で板状枠体の背面に取り付け、板状枠体の周縁から背面に向けて一体的に突設した複数の爪片で上記宝石を係合固定する宝石の組み付け構造がある。(例えば、特許文献3参照。)。
また、宝石(1)を形状結合してクランプする収容部が設けられており、この収容部が、両方の端部において互いに結合されかつ自身の間に宝石(1)のための収容穴(3)を形成する2つの金具(2)からなる、宝石(1)のための保持部において、一片の金具(2)の互いに対向する2つの切り欠き(4)内だけに噛み合った宝石(1)が、弾性金具初応力を受けて収容穴(3)内にクランプされている宝石のための保持部が提案されている。(例えば、特許文献4参照。)。
更に、指輪主体の外周面に肉厚の膨出部を設け、該膨出部に十字状の切欠き溝を形成してこの切欠き溝の交錯中心部に宝石を勘合し、その周縁を上記切欠き溝の形状によって設けられる隅角部で抱持し、固定するようにした指輪がある。(例えば、特許文献5参照。)。
上記特許文献1乃至3の宝石の嵌合は、いずれも宝石のガードルの全周あるいは少なくとも半周が支持片や基材、板状枠体の周縁と接触した状態で宝石が嵌合されていることを特徴とし、
特許文献4は、溶接等で結合した対向する2つの金具の弾性金具初応力にて宝石が2点留めにて嵌合され、
特許文献5は、外周面に肉厚の膨出部を設け、該膨出部に十字状の切欠き溝を形成して、この切欠き溝の交錯中心部に宝石を勘合させる4点にて嵌合させるものであり、
いずれも技術的に熟練を要する石留めであり、熟練を要さずに枠体等の周縁部が少ない状態で宝石が嵌合されている装身具の開発が望まれている。
登録実用新案第3064763号公報 特許第3367733号公報 特開2000−189220号公報 特表2000−515795号公報 実開昭54−87194号公報
本発明は上記を鑑み解決しようとする問題点は、熟練を要さず、嵌合作業時における凹凸状の傷の発生をなくすことで低コストの商品の製造方法を提供する。
また、枠体と宝石を嵌合させる部分の接触を少なくして宝石に入射する光を多く取り込み、該宝石の輝きを増幅させるとともに装飾性も兼ね備えた商品の製造方法の提供を目的としたものである。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、枠体と該枠体内に宝石を有してなるものであり、前記枠体は、嵌合させる宝石の径より上下左右および斜め寸法を0.1mm乃至15mmの範囲で大きくした抜き部と、該抜き部を設けた枠体の側面に宝石のガードルが嵌り込む保持部を設ける工程とからなり、前記抜き部に宝石を配置するとともに枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向に1回または2回の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させてなるものである。
また、請求項2に係る発明は、枠体と該枠体内に宝石を有してなるものであり、前記枠体は、嵌合させる宝石の径より上下左右および斜め寸法を0.1mm乃至15mmの範囲で大きくした抜き部と、該抜き部を設けた枠体の側面に宝石のガードルが嵌り込む保持部を設ける工程とからなり、前記抜き部に宝石を配置するとともに枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向に1回または2回の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させ、更に、前記型と形状が異なる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させてなるものである。
以上述べたように、本発明は、次のような効果を得ることができる。
(a)枠体をダガネで打ち叩くまたはヤットコを用いたカシメでの石留めではなく、枠体の側面に対して垂直方向の圧力にて宝石を嵌合させたことにより、嵌合作業時における凹凸状の傷の発生をなくすことで、枠体の成形作業が省け、石留め工数削減ができる。
(b)枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となる一対の型または当該型および形状が異なる一対の型を用いて宝石を嵌合することにより、熟練を要さずに宝石の嵌合状態も綺麗、且つ、確実に嵌合できるとともに低コストにて提供することができる。
(c)枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となるように枠体の側面に対して垂直方向の圧力にて2点乃至6点留めのいずれかで宝石を嵌合させたことにより、宝石と接触する部分が少なくなり、宝石に入射する光を多く取り込んで宝石の輝きを増幅させることが可能となった。
(d)本発明に係わる宝石を有する装身用部材を連結または組み合わせることにより、デザインの自由度が広がり、趣味性に富んだ装飾性をも兼ね備えた装身具、例えば、ネックレス、ブレスレット、ペンダント等を提供することができる。
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の請求項1に係わる宝石を有する装身用部材1を構成する部材図であり、図1(a)は、板厚2.5mmの板材をプレス加工にて抜き部8となるハート形の内径抜きと、ハート形の外形抜きを行い、該抜き部を設けた内径側面途中に宝石3のガードル4が嵌り込む3箇所の保持部7,7a,7bを設けてハート形の枠体2を形成した。
透かし部8の内径の大きさは、後記の図1(b)に示す宝石3より上下左右および斜め寸法を最小で0.2mm、最大1.8mmの大きさで設けた。
枠体2を形成させる手段として、ロストワックス鋳造法およびワイヤーカット加工等があり、試作は、ワイヤーカット加工にて行い、量産はプレス加工にて行った。
ロストワックス鋳造法は、保持部7,7a,7bを原型に設ければ、枠体2に保持部を設ける2次加工は省略できるメリットもあり、どの加工方法を用いるかはコストおよびデザイン等を踏まえて選択できる。
図1(b)は、実施例として、宝石3にはラウンドブリリアントカットのダイヤを用いて図示し、b−1は、正面図、b−2は、平面図であり、外形寸法として外径4mm、高さ2.4mm、カラット数は0.25ctのダイヤを用いた。
図2、図3は、前記の枠体2および宝石3を用いて、枠体2の抜き部8に宝石3を配置するとともに一対の型を用いて、湾曲形状となるように、枠体2の側面9に対して垂直方向の圧力で宝石3を3点留めにて嵌合させた本発明の宝石を有する装身用部材1を形成させたことを示し、
図2(a)は正面図、図2(b)は右側面図、図3はA−A線断面図で示したものである。
図4の(a)(b)(c)(d)は、宝石3に0.25ctのラウンドブリリアントカットのダイヤを用い、本発明の枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となるように、枠体の側面に対して垂直方向の圧力による2点、4点、5点、6点留めにて宝石3を嵌合させた宝石を有する装身用部材1a,1b,1c,1dを形成させた実施例を示す。
図4(a)は、矩形の外形および抜き部8を設けて枠体2aを形成し、抜き部8を設けた枠体2aの側面に、宝石のガードル4が嵌り込む2箇所の保持部7,7aを設け、矩形の枠体2aの抜き部8に宝石3がアンシンメトリーとなる配置とするために、矩形の抜き部8を宝石3の外径より左右を0.2mm、上を5mm、下を1mm大きくなるように設けて抜き部8に宝石3を配置し、保持部7,7aと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となるように、一対の型を用いて、枠体2aの側面に対して垂直方向の圧力による2点留めにて宝石3を嵌合させた宝石を有する装身用部材1aを形成させた。
図4(b)は、十字形の外形および抜き部8を設けて枠体2bを形成し、抜き部8を設けた枠体2bの側面に、宝石3のガードル4が嵌り込む4箇所の保持部7,7a,7b,7cを設け、十字形の枠体2bの抜き部8を宝石3の外径より斜めを0.1mm、上下左右を2.2mm大きくなるように設けて抜き部8に宝石3を配置し、保持部7,7a,7b,7cと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となるように、一対の型を用いて、枠体2bの側面に対して垂直方向の圧力による4点留めにて宝石3を嵌合させた宝石を有する装身用部材1bを形成させた。
図4(c)は、五弁花形の外形および抜き部8を設けて枠体2cを形成し、抜き部8を設けた枠体2cの側面に、宝石3のガードル4が嵌り込む5箇所の保持部7,7a,7b,7c,7dを設け、五弁花形の枠体2cの抜き部8を宝石3の外径より最小で0.1mm、最大で1.6mm大きくなるように設けて抜き部8に宝石3を配置し、保持部7,7a,7b,7c,7dと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となるように、一対の型を用いて、枠体2cの側面に対して垂直方向にて角度を変えての計2回の圧力による5点留めにて宝石3を嵌合させた宝石を有する装身用部材1cを形成させた。
図4(d)は、六花形の外形および抜き部8を設けて枠体2dを形成し、抜き部8を設けた枠体2dの側面に、宝石3のガードル4が嵌り込む6箇所の保持部7,7a,7b,7c,7d,7eを設け、六花形の枠体2dの抜き部8を宝石3の外径より最小で0.1mm、最大で1.3mm大きくなるように設けて抜き部8に宝石3を配置し、7,7a,7b,7c,7d,7eと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となるように、一対の型を用いて、枠体2dの側面に対して垂直方向にて角度を変えての計2回の圧力による6点留めにて宝石3を嵌合させた宝石を有する装身用部材1dを形成させた。
図示は省略したが、3点留めは、正三角形(一辺が7.8mm)の外形および抜き部を有し、抜き部を設けた枠体の側面に、宝石(外径4mm)のガードルが嵌り込む3箇所の保持部を設け、三角形の枠体の抜き部を宝石の外径より最小で0.25mm、最大で2.5mm大きくして、抜き部に宝石を配置し、一対の型を用いて、湾曲形状となるように、枠体の側面に対して垂直方向の圧力による3点留めにて宝石を嵌合させた宝石を有する装身用部材を形成させることができる。
また、図示は省略したが、図4(a)と同じ矩形の外形および抜き部を有し、抜き部を設けた枠体の側面に、宝石のガードルが嵌り込む2箇所の保持部を設け、矩形の枠体の抜き部に宝石3がアンシンメトリーとなる配置とするために、矩形の抜き部を宝石の外径より左右を0.2mm、上を15mm、下を3mm大きくなるように設けて、抜き部に宝石を配置し、前記保持部と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となるように、一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向の圧力による2点留めにて宝石を嵌合させた宝石を有する装身用部材を形成させことをできる。
そして、応用として、外形および抜き部を滴形状とすれば需要者が好むデザインとなり、滴形状を単体としたペンダント等に用いることができる。
図5,図6は、一対の型を用いて図4に示した宝石を有する装身用部材(a)〜(d)の2点、4点、5点、6点留めの嵌合状態例を示す図であり、当該型は、断面にて示した。 尚、各型の製作に当たっては、ワイヤーカット加工機を用いた。
図5(a)は、矩形の外形および抜き部8を有し、抜き部8を設けた枠体2aの側面に、宝石のガードル4が嵌り込む2箇所の保持部を設け、矩形の枠体2aの抜き部8に宝石3がアンシンメトリーとなる配置とするために、矩形の抜き部8を宝石3の外径より左右を
0.2mm、上を5mm、下を1mm大きくなるように設けて抜き部8に宝石3を配置し、枠体2aと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となる型51,51aを用いて、枠体2aの左右の側面に対して垂直方向からの1回の圧力による湾曲形状55a,55a-1の2点留めにて宝石3を嵌合させた嵌合状態を示す。
図5(b)は、十字形の外形および抜き部8を有し、抜き部8を設けた枠体2bの側面に、宝石のガードル4が嵌り込む4箇所の保持部を設け、十字形の枠体2bの抜き部8を宝石3の外径より斜めを0.1mm、上下左右を2.2mm大きくして抜き部8に宝石3を配置し、枠体2bと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となる型52,52aを用いて、枠体2bの左右の側面に対して垂直方向からの1回の圧力による湾曲形状55b,55b-1,55b-2,55b-3の4点留めにて宝石3を嵌合させた嵌合状態を示す。
図6(c)は、枠体の側面に対して垂直方向からの2回の圧力にて湾曲形状となるように宝石を嵌合させる実施例であり、五弁花形の外形および抜き部8を有し、抜き部8を設けた枠体2cの側面に、宝石のガードル4が嵌り込む5箇所の保持部を設け、五弁花形の枠体2cの抜き部8を宝石3の外径より最小で0.1mm、最大で1.6mm大きくして抜き部8に宝石3を配置し、枠体2cと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となる押し型53,53aを用いて、枠体2cの側面に対して垂直方向からの圧力による湾曲形状55c,55c-1,55c-3の3点留めを行い当該型53,53aを枠体2cよりいったん取り外して72度回転させて、枠体2cの側面に対して垂直方向からの圧力による湾曲形状55c-2,55c-4にて残りの二箇所を嵌合させた嵌合状態を示す。
図6(d)は、枠体の側面に対して垂直方向からの2回の圧力にて湾曲形状となるように宝石を嵌合させる実施例であり、六花形の外形および抜き部8を有し、抜き部8を設けた枠体2dの側面に、宝石のガードル4が嵌り込む6箇所の保持部を設け、六花形の枠体2dの抜き部8を宝石3の外径より最小で0.1mm、最大で1.3mm大きくして抜き部8に宝石3を配置し、枠体2dと宝石3が嵌合する部分が湾曲形状となる型54,54aを用いて、枠体2dの側面に対して垂直方向からの圧力による湾曲形状55d,55d-1,55d-3,55d-4の3点留めを行い、当該型54,54aを枠体2dよりいったん取り外して60度回転させて、枠体2dの側面に対して垂直方向からの圧力による湾曲形状55d-2,55d-5にて残りの二箇所を嵌合させた嵌合状態を示す。
図7は、前記図5および図6に係る製造過程を示し、板材をプレスの打ち抜き加工にて、ハート形の外形および嵌合させる宝石3の外径より上下左右および斜め寸法を最小で0.2mm、最大1.8mmで大きくしたハート形の抜き部8を有する枠体2を製造する工程図(a)と、抜き部8を設けた枠体2の側面に宝石のガードル4が嵌り込む3箇所の保持7,7a,7bを設けて抜き部8に宝石3を配する工程図(b)と、湾曲形状55,55-1を設けた型50aと、型50を、前記宝石3を配した枠体2に配置する工程図(c)とを示す。
尚、ハートの抜き部8を設けた枠体2の側面に保持部7,7a,7bを設ける場合は、枠体2の上面と宝石のテーブル5が同一の高さになる位置が最良であり、その手段としては、図7(b)図示したが、宝石3のキューレット6を上向きにして枠体2の抜き部8に配置すれば枠体2の上面とする面と宝石3のテーブル5が同一の高さとなり、その状態で宝石3のガードル4を抜き部8を設けた枠体2の側面に擦りつけて保持部7,7a,7bの位置を罫書いて印を付けた後、タガネ等で保持部7,7a,7bを設けることができる。
図8は、前記の工程図(c)より、湾曲形状55,55-1を設けた型50aと型50による側壁に対して垂直方向からの圧力にて、枠体2の二辺が湾曲形状となり、宝石3を3点留めにて枠体2に嵌合させた工程図(d)と、型50aと型50を取り外す工程図(e)を示すものである。
図9,図10は、本発明の請求項2に係わる実施例を示し、図9は、図7,図8で得られた装身用部材1の嵌合状態を示し、そして、図10は、図9に対して、形状が異なる一対の型を用いて、図9より、更に良い嵌合状態を得るために、図10(c)に示す湾曲形状61bを設けた型60と、湾曲形状61,61aを設けた型60aを、図10(d)に示す枠体2の側面に対して、型60と、型60aによる垂直方向からの圧力にて確実に宝石3を嵌合させることができる。
図11は、本発明の宝石を有する装身用部材1を複数個用いて、各宝石を有する装身用部材1の上下の位置に連結環14をロー付けにより取り付け、該宝石を有する装身用部材1を連結して長さ160mmにした後、一端に連結環13を介して金具11を連結、連結環13を介して金具受け13を連結して180mmの装身具であるブレスレットを形成させた。
また、図示はしないが、ネックレスを形成させる場合は、上下に連結環14を取り付けた宝石を有する装身用部材1を欲する長さに連結し、一端に金具11、他端に金具受け12を連結して形成させることができる。
図12は、本発明の宝石を有する装身用部材1を複数個用いて形成した(a)ピアス20、(b)ペンダント30、(c)指輪40を示し、図12(a)ピアス20は、宝石を有する装身用部材1を5個用いて、内4個の宝石を有する装身用部材1の上下の位置に連結環14を、また、1個には上の位置にのみ連結環14をロー付けにより取り付け、前記の4個を連結し、そして、残りの1個を下端に連結して40mmの長さにした後、一端に飾り玉22を取り付けたピアスピン21を上端の連結環14に挿通してピアスの片側を形成させた。同じ作業順にて、もう片方のピアスを形成させれば一対のピアスとなる。
図12(b)ペンダント30は、本発明の宝石を有する装身用部材1を3個用いて、内2個の宝石を有する装身用部材1の上下の位置に連結環14を、また、1個には上の位置にのみ連結環14をロー付けにより取り付け、前記の2個を連結し、そして、残りの1個を下端に連結して25mmの長さにした後、バチカン31を上端の連結環14と連結してバチカン31にチェーン32を挿通することによりペンダント30として使用できる。
また、図示は省略したが、ブローチとする場合は、前記ペンダント30よりチェーン32を取り外し、バチカン31にブローチ金具を挿通すればブローチとして使用できる。
図12(c)指輪40は、本発明の宝石を有する装身用部材1を8個用いて、レーザーまたは低融点ローにて得たい形状に接合した後、環状の腕41に接合することで形成させることができる。
本発明に係る宝石を有する装身用部材を構成する部材図である。 図1の部材を用いて構成した宝石を有する装身用部材の実施の形態を示す正面図と右側面図である。 図2に示したA−A線断面図である。 本発明に係る宝石を有する装身用部材の実施例を示す正面図である。 本発明の一対の型を用いて、図4(a)、図4(b)は、2点および4点留めされた宝石を有する装身用部材の嵌合状態を示す図である。 本発明の一対の型を用いて、図4(c)、図4(d)は、5点および6点留めされた宝石を有する装身用部材の嵌合状態を示す図である。 本発明の一対の型を用いた製作前工程を示す図である。 本発明の一対の型を用いた製作後工程を示す図である。 本発明の請求項2に係わる一対の型を用いた図である。 本発明の請求項2に係わる更に形状が異なる一対の型を用いた図である。 本発明に係る宝石を有する装身用部材を用いてブレスレットを切り欠いて示す図である。 本発明に係る宝石を有する装身用部材を用いてピアス、ペンダント、指輪を形成した実施例を示す図である。
1 宝石を有する装身用部材
2,2a,2b,2c,2d 枠体
3 宝石
4 ガードル
5 テーブル
6 キューレット
7,7a,7b,7c,7d,7e 保持部
8 抜き部
9 側面
10 ブレスレット
11 金具
12 金具受け
13 連結環
14 連結環
20 ピアス
21 ピアスピン
22 飾り玉
30 ペンダント
31 バチカン
32 チェーン
40 指輪
41 腕
50,50a 型
51,51a 型
52,52a 型
53,53a 型
54,54a 型
55,55a,55b,55c,55d,55e 湾曲形状
56 空間部
60,60a,55b,55c,55d 型
61,61a,61b 湾曲形状

Claims (2)

  1. 外側からの圧力による2点乃至6点留めのいずれかで宝石を嵌合させた装身用部材の製造方法であって、該装身用部材は、枠体と該枠体内に宝石を有してなるものであり、
    前記枠体は、嵌合させる宝石の径より上下左右および斜め寸法を0.1mm乃至15mmの範囲で大きくした抜き部と、該抜き部を設けた枠体の側面に宝石のガードルが嵌り込む保持部を設ける工程とからなり、
    前記抜き部に宝石を配置するとともに枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向に1回または2回の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させることを特徴とする宝石を有する装身用部材の製造方法。
  2. 外側からの圧力による2点乃至6点留めのいずれかで宝石を嵌合させた装身用部材の製造方法であって、該装身用部材は、枠体と該枠体内に宝石を有してなるものであり、
    前記枠体は、嵌合させる宝石の径より上下左右および斜め寸法を0.1mm乃至15mmの範囲で大きくした抜き部と、該抜き部を設けた枠体の側面に宝石のガードルが嵌り込む保持部を設ける工程とからなり、
    前記抜き部に宝石を配置するとともに枠体と宝石が嵌合する部分が湾曲形状となる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向に1回または2回の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させ、更に、前記型と形状が異なる一対の型を用いて、枠体の側面に対して垂直方向の圧力にて湾曲形状で宝石を嵌合させることを特徴とする宝石を有する装身用部材の製造方法
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