JP4963370B2 - 車両用フロアマット - Google Patents

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この発明は、車両の座席部の足元に敷設するカーペット状あるいは樹脂表面状等の車両用フロアマットに関するものである。
このような車両用フロアマットとして、例えば車両中央側の後部が切欠された形状で車両ドア側の後部が最も後方に突出した形状のマットであり、このドア側後方縁部付近に、車体フロア側に立設した係止ピンに夫々係止する係止孔を所定間隔を置いて二カ所設けたものがある(特許文献1)。
特開2003−2104
このように、係止ピン,係止孔を二カ所設けて固定し、固定する構造が複雑であるうえ、二カ所に設けるだけであり、運転中にマットの位置がズレることがある。また、マットには、例えば布(織物)、ゴム(樹脂)又はこれらの組み合わせからなり、カーペット状表面や樹脂(ラバー)表面のものなどがあるが、マットの表面にはなにもなく、車両に乗り降りするときなどに足が滑ることがあった。
また、車両の長時間の運転状態では足が疲れるために、休息して足の裏のつぼをマッサージしたい場合がある。また、車両の室内を自分の好みに応じて飾りたい場合があるが、飾るスペースには、制限がある。さらに、夜間等に小物を足元に落とした場合には、どうしても室内灯だけでは十分な明るさがなく、小物を探すことができなかったり、探しあてるのに時間がかかった。
この発明は、このような現状に鑑みなされたもので、簡単な構造で、足の滑り抑え、かつ足の裏のつぼをマッサージすることが可能であり、しかも飾りのスペースを容易に確保することが可能である車両用フロアマットを提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、座席部の足元の車体フロアに敷設する車両用フロアマットであって、
マットの表面の一部または全面に、光に反射する石を多数設け、
前記石をピンの頭部にはめ込み固定し、
前記ピンを前記マットに表面側から貫通させ、 前記ピンの貫通部を留め具に圧入してかしめて固定し、
前記留め具は、円錐形状であり、
前記留め具の円錐底面が、前記マットの裏面側に圧接して抜け止めとなり、
前記留め具の円錐上部側が前記車体フロアの表面に滑り止め可能であることを特徴とする車両用フロアマットである。
請求項に記載の発明は、座席部の足元の車体フロアに敷設する車両用フロアマットであって、
マットの表面の一部または全面に、光に反射する石を多数設け、
前記石をピンの頭部にはめ込み固定し、
前記ピンは先端に周方向の溝を有し、
前記ピンを前記マットに表面側から貫通させ、前記ピンの溝を前記マットの裏面側に露出させ、
前記ピンの溝にフックを係合して固定し、
前記フックが、前記マットの裏面側に圧接して抜け止めとなり、
前記ピンは先端が前記車体フロアの表面に突き刺し可能であることを特徴とする車両用フロアマットである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、マットの表面の一部または全面に、光に反射する石を多数設け、石をピンの頭部にはめ込み固定し、ピンをマットに表面側から貫通させ、ピンの貫通部を留め具に圧入してかしめて固定し、留め具は、円錐形状であり、留め具の円錐底面が、マットの裏面側に圧接して抜け止めとなり、留め具の円錐上部側が車体フロアの表面に滑り止め可能であることで、留め具が車体フロアに食い込み、あるいは押圧したり、 引っかかり、石を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マットの位置ズレを抑えることができる。
また、車両に乗り降りするときなどには、マットの表面の石により足が滑ることを防止することができる。また、例えば長時間運転後には、石を利用して足の裏のつぼをマッサージすることが可能である。しかも、マットの表面の一部または全面に、ユーザの好みに応じた石の飾りを設けることができ、車両内の制限された場所に飾りのスペースを容易に確保することが可能である。また、夜間等に小物を足元に落とした場合には、どうしても室内灯だけでは十分な明るさを得ることができないが、室内灯の光に反射する石によって足元を照らすことができ、落とした小物などを短時間に探すことができる。
請求項に記載の発明では、石をピンの頭部にはめ込み固定し、ピンは先端に周方向の溝を有し、ピンの溝をマットに表面側から貫通させフックを係合して固定することで、マットの位置ズレを抑えることができる。
以下、この発明の車両用フロアマットの実施の形態について説明するが、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
この発明の車両用フロアマットは、図1に示すように、右ハンドル車、左ハンドル車に関係なく、運転席1、助手席2、右後部席3、左後部席4などの座席部の足元に敷設するマット10である。図1は右ハンドル車のマット10の配置を示し、車両20には右側に足置き21、ブレーキペダル22、アクセルペダル23が配置されている。
この実施の形態では、図2乃至図4に示すように、運転席1の座席部の足元に敷設するマット10について説明する。このマット10には、例えば布(織物)、ゴム(樹脂)又はこれらの組み合わせからなり、カーペット状表面や樹脂(ラバー)表面のものなどがある。このマット10には、樹脂(ラバー)のヒールバンド11が設けられている。このマット10には、図2及び図3に示すように、表面の一部に、光に反射する石30を多数設けている。また、マット10には、図4に示すように、表面の図4に全面に、光に反射する石30を多数設けてもよい。
石30は、光に反射するものであれば、天然石でも、人工石でもよい。また、石30は、光に反射するものであれば、一部が反射するものでも、全体が反射するものでもよく、また色や模様が付いたものでも、色や模様が付かないものでもよい。この石30として、例えばクリスタルストーン、装飾石などを呼ばれるものが用いられる。また、石30の大きさや形状も特に限定されない。
この発明では、マット10の表面の一部または全面に、光に反射する石30を多数設けたことで、車両に乗り降りするときなどには、マット10の表面10aの石30により足が滑ることを防止することができる。また、例えば長時間運転後には、石30を利用して足の裏のつぼをマッサージすることが可能である。しかも、マット10の表面10aの一部または全面に、ユーザの好みに応じた石30の飾りを設けることができ、車両内の制限された場所に飾りのスペースを容易に確保することが可能である。例えば、マット10に石30により模様やキャラクターなど付けて提供することができる。また、夜間等に小物を足元に落とした場合には、どうしても室内灯だけでは十分な明るさを得ることができないが、室内灯の光に反射する石30によって足元を照らすことができ、落とした小物などを短時間に探すことができる。
次に、マット10に石30を設ける構造を、図5乃至図19に基づいて説明する。図5乃至図9の実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、ピン40と、留め具41を用いている。ピン40は、頭部40aを有している。留め具41は、ピン圧入孔41aと、ピン圧入孔41aに連通する切り込み41bを有している。石30をピン40の頭部40aにはめ込み固定する。このピン40をマット10に表面10a側から貫通させ、ピン40の貫通部40bを留め具41のピン圧入孔41aに圧入すると、切り込み41aによってピン圧入孔41aが広がり、圧入してかしめて固定する。
このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、図6に示すように、ピン40の留め具41が車体フロア100に食い込み、あるいは押圧したり、引っかかり石30を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マット10の位置ズレを抑えることができる。
図10乃至図12の参考例としての実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、ピン50を用いている。ピン50は、頭部50aと、先端に矢じり50bとを有している。石30をピン50の頭部50aにはめ込み固定する。このピン50の矢じり50bをマット10に表面10a側から貫通させると、矢じり50bがマット10の裏側に引っかかり抜けとめとなって固定する。
このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、図10に示すように、ピン50の矢じり50bが車体フロア100に食い込み、あるいは押圧したり、引っかかり石30を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マット10の位置ズレを抑えることができる。
図13及び図14の実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、ピン60と、フック61とを用いている。ピン60は、頭部60aと、先端に周方向の溝60bとを有している。石30をピン60の頭部60aにはめ込み固定する。このピン60をマット10に表面10a側から貫通させると、周方向の溝60bがマット10の裏側から突出し、この溝60bにフック61を係合して固定すると、フック61が引っかかり抜けとめとなって固定する。
このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、図13に示すように、ピン60の先端部60cが車体フロア100に食い込み、あるいは押圧したり、引っかかり石30を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マット10の位置ズレを抑えることができる。
図15及び図16の参考例としての実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、ピン70を用いている。ピン70は、頭部70aを有している。石30をピン70の頭部70aにはめ込み固定する。このピン70をマット10に表面10a側から貫通させる。
このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、図15に示すように、ピン70の先端部70bが車体フロア100に食い込み、あるいは押圧したり、引っかかり石30を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マット10の位置ズレを抑えることができる。
図17及び図18の参考例としての実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、ピン80を用いている。ピン80は、頭部80aを有している。石30をピン80の頭部80aにはめ込み固定する。このピン80をマット10に表面10a側から貫通させ、先端部を折り曲げる。このピン80の折り曲げ部80bがマット10の裏側に引っかかり抜けとめとなって固定する。
このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、図17に示すように、ピン80の折り曲げ部80bが車体フロア100に食い込み、あるいは押圧したり、引っかかり石30を取り付ける部材を利用した簡単な構造で、マット10の位置ズレを抑えることができる。
図19の参考例としての実施の形態では、石30をマット10に取り付ける部材として、接着剤90を用いている。石30に接着剤90を取り付け、この石30をマット10の表面10aに接着剤90により設ける。このように、マット10に石30を設け、このマット10を座席部の足元に敷設すると、石30をマット10の表面10aに接着剤90により自由な位置に簡単な構造で設けることができる。
この発明は、車両の座席部の足元に敷設するカーペット状あるいは樹脂表面状等の車両用フロアマットに適用でき、簡単な構造で、足の滑りを抑え、かつ足の裏のつぼをマッサージすることが可能であり、しかも飾りのスペースを容易に確保することが可能である。
車両用フロアマットの敷設を示す図である。 マットを示す図である。 他のマットを示す図である。 他のマットを示す図である。 マットに石を設ける構造の側面図である。 マットに石を設ける構造の断面図である。 マットに石を設ける構造の斜視図である。 石とピンを示す図である。 留め具を示す図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の断面図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の斜視図である。 石とピンを示す図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の断面図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の斜視図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の断面図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の斜視図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の断面図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の斜視図である。 マットに石を設ける構造の他の実施の形態の断面図である。
符号の説明
1 運転席
2 助手席
3 右後部席
4 左後部席
10 マット
20 車両
21 足置き
22 ブレーキペダル
23 アクセルペダル
30 石
40,50,60,70、80 ピン
40a,50a、60a、70a,80a 頭部
41 留め具
50b 矢じり
60b 溝
60c,70b 先端部
61 フック
80b 折り曲げ部
90 接着剤
100 車体フロア




Claims (2)

  1. 座席部の足元の車体フロアに敷設する車両用フロアマットであって、
    マットの表面の一部または全面に、光に反射する石を多数設け、
    前記石をピンの頭部にはめ込み固定し、
    前記ピンを前記マットに表面側から貫通させ、 前記ピンの貫通部を留め具に圧入してかしめて固定し、
    前記留め具は、円錐形状であり、
    前記留め具の円錐底面が、前記マットの裏面側に圧接して抜け止めとなり、
    前記留め具の円錐上部側が前記車体フロアの表面に滑り止め可能であることを特徴とする車両用フロアマット。
  2. 座席部の足元の車体フロアに敷設する車両用フロアマットであって、
    マットの表面の一部または全面に、光に反射する石を多数設け、
    前記石をピンの頭部にはめ込み固定し、
    前記ピンは先端に周方向の溝を有し、
    前記ピンを前記マットに表面側から貫通させ、前記ピンの溝を前記マットの裏面側に露出させ、
    前記ピンの溝にフックを係合して固定し、
    前記フックが、前記マットの裏面側に圧接して抜け止めとなり、
    前記ピンは先端が前記車体フロアの表面に突き刺し可能であることを特徴とする車両用フロアマット。
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