JP4373864B2 - 自動車のフロアマットの留め具 - Google Patents

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本発明は、フロアマットの係止穴に挿入される係止部と、車体の床面から立上る車体壁部の取付穴に取付けられる取付部と、係止部と取付部とを一体的に連結するベース部とを包含する、自動車のフロアマットの留め具に関する。
自動車のフロアマットをカーペットへ固定する留め具は、例えば、実開平1−167934号公報(実公平6−24278号:特許文献1)に開示されている。この留め具は、カーペットの取付穴に係止されるカーペット係止突起と、フロアマットの取付穴に係止されるマット係止突起と、カーペット係止突起とマット係止突起とを一体的に連結するベース部とを包含し、フロアマットをカーペットへ固定する。
実開平5−7533号公報(実公平7−55152号:特許文献2)は、フロアカーペットを車体に固定するフロアカーペット取付具を開示している。この取付具は、フロアカーペットの係止穴に挿入される係止部と、車体の床面から立上る車体壁部の取付穴に取付けられる取付部と、係止部と取付部とを一体的に連結するベース部とを包含し、フロアカーペットの係止穴に係止部を挿入し、車体壁部の取付穴に取付部を挿入して、フロアカーペットを車体へ固定する。
フロアカーペットを車体壁部に固定するフロアカーペットの留め具が、特開平7−332334号公報(特許文献3)に開示されている。この留め具は、フロアカーペットの係止穴に挿入される係止部と、車体の床面から立上る車体壁部の取付穴に取付けられる取付部と、係止部と取付部とを連結する可撓性の薄肉部とを包含し、係止部がフロアカーペットの係止穴に係止され、取付部が車体壁部の取付穴に取付けられた状態で、可撓性の薄肉部が車体壁部の立ち上がり角度に対応するので、フロアカーペットの取付けが車体壁部の立ち上がり角度に影響されないという利点を有する。
実開平1−167934号公報(実公平6−24278号) 実開平5−7533号公報(実公平7−55152号) 特開平7−332334号公報 実開昭62−15609号公報 特開平10−184626号公報
特許文献1のフロアマットの留め具は、フロアマットを車体床面上のカーペットに固定するものであって、フロアマットを車体壁部に直接固定することはできない。特許文献2に記載のフロアカーペット取付具は、フロアマットではなく、フロアカーペットを車体壁部に取付けるものである。また、この取付具は、車体壁部から取外すのが困難であり、更に車体床面に対する車体壁部の角度が違う車両には十分に対応できない。特許文献3に記載のフロアカーペットの留め具も、フロアマットではなく、フロアカーペットを車体壁部に取付けるものである。この留め具は、車体床面に対する車体壁部の角度が違っても可撓性薄肉部が対応する利点はあるが、可撓性薄肉部の強度が低くその部分が破断する虞れがある。
特許文献4には、複数のパネルを連結する固定装置が開示されている。固定装置は、平坦な基部と基部から直立する軸部とを備え、軸部の先端には、複数のパネルに形成されたキー穴に挿入可能なキーが形成されている。複数のパネルがそれらのキー穴を合わせて重ねられ、それらのキー穴にキーを挿入してキーを軸部の軸回りに回転するように基部を回転させ基部とキーとの間に複数のパネルを重ねて相互に連結する。特許文献4は、フロアマットを車体壁部に留めることについては何も示していない。特に、車体床面とその車体床面から立上る車体壁部とが形成される部分にフロアマットを固定することについて何も示していない。特許文献5は、家具の連結装置を開示する。連結装置は、棒状体と、棒状体の先端に棒状体から直角に延びるように形成された一対の平行レバーとを備え、棚板等の家具に形成されたキー穴に平行レバーを挿入して、棒状体を軸回りに回転させて一対の平行レバーで棚板の両面を挟持する。特許文献5も、フロアマットを車体壁部に留めることについては何も示していないし、車体床面とその車体床面から立上る車体壁部とが形成される部分にフロアマットを固定することについても何も示していない。
本発明の目的は、フロアマットを車体に十分な強度で固定でき、取外しが容易にでき、車体床面に対して立ち上がる車体壁部の角度の違いに対応でき、更に、フロアに配置されるカーペットの高さ(厚さ)の違いに対応できる自動車のフロアマットの留め具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明による、自動車のフロアマットの留め具は、フロアマットの係止穴に挿入される係止部と、車体の床面に対して立上る姿勢の車体壁部の取付穴に取付けられる取付部と、係止部と取付部とを一体的に連結するベース部とを包含する、自動車のフロアマットの留め具であって、ベース部は、おもて面に係止部が設けられる平坦部と平坦部から立ち上がるように湾曲し且つ裏面側に取付部が設けられる湾曲部とから成り、取付部は、取付穴に対して所定の角度でのみ挿入できる大きさと形状の頂部平面を有する頭部と、取付穴の中で軸回りに回転できる横断面形状を有する軸部とを包含し、頭部は、平坦部が車体床面に平行な姿勢にあるとき、取付穴から抜け出せないが、取付穴に対して所定角度にすると抜け出ることができる構成であり、湾曲部に隣接する平坦部の裏面と取付部の軸部との間に車体壁部に当接するシート部が設けられ、シート部は、平坦部に隣接する位置において湾曲部から離れるように延びる支持部と、支持部端部から取付部軸部に延びて車体壁部に当接できる当接部とを有することを特徴とする。
上記構成によって、係止部と取付部とは、平坦部と湾曲部とから成るベース部によって一体的に連結されて強い剛性を得ることができるので、連結後の強度も高く維持され、車体壁部への取付けは、取付部の頭部の先端部分を取付穴に合わせて挿入して回転するだけの簡単な操作で行うことができ、取外し操作も、取付部頭部を取付穴の形状に合わせるように、留め具を回転するだけで容易に行うことができ、更に、湾曲部に隣接する平坦部の裏面と取付部の軸部との間に車体壁部に当接するシート部によって、留め具全体が車体壁部に対して上下動可能に且つ旋回可能に連結され、車体床面に対して立ち上がる車体壁部の角度の違いに対応でき、フロアに配置されるカーペットの高さ(厚さ)の違いにも対応できる。
上記留め具において、取付穴の形状が車体壁部の立ち上り方向に長い長方形又は長円であり、頭部の平面部は取付穴に挿入できる大きさの長方形又は長円の形状を有し、頭部の長方形又は長円の平面は、平坦部が車体床面に平行な姿勢にあるとき、取付穴の長方形又は長円に対してほぼ90度の回転角度でずれているのが好ましい。これによって、留め具全体を車体壁部に沿って車体床面に対して平行な状態で上下移動でき、フロア上のカーペット高さ(厚さ)の違いに容易に対応できる。シート部の当接部は、軸部への連結位置で頭部との間隔が車体壁部の厚さよりやや大きく形成され、且つ、平坦部が車体床面に平行な姿勢にある状態において軸部位置から支持部との連結位置へ近づくにつれて車体壁部との間隔が大きくなるように形成されているのが好ましい。湾曲部の裏面には、軸部及び当接部に隣接して頭部の側に突出し且つ湾曲部の幅方向に延びる当接リブが設けられ、当接リブが車体壁部に当接するのが好ましい。シート部と頭部の間の間隔は車体壁部の厚さより大きく形成し、当接リブと頭部との間隔は車体壁部の厚さより僅かに大きく形成し、当接リブを中心に車体壁部に対して留め具全体が傾斜するように旋回できるのが好ましい。これらによって、留め具全体を車体壁部に対して旋回するのが容易になり、車体床面に対して立ち上がる車体壁部の角度の違いへの対応が容易になる。軸部には、シート部と反対方向に延びて車体壁部に弾性的に当接するばね片が、少なくとも1つ設けられているのが好ましい。また、湾曲部の端部には車体壁部に延びて当接する押さえリブが形成されているのが好ましい。これらによって、車体壁部に対して留め具を安定して固定できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図11には、本発明の1実施形態に係る、自動車のフロアマットの留め具1が示されている。主に、図1〜図5を参照して、留め具1の構成を説明する。留め具1は、硬質の合成樹脂等で形成された一体成形品であり、フロアマットの係止穴に挿入される係止部2と、車体の床面に対して立上る姿勢の車体壁部の取付穴に取付けられる取付部3とを包含し、係止部2と取付部3は、ベース部5によって一体的に連結されている。係止部2は、フロアマットの係止穴に挿入でき挿入後の抜け外れを少なくするようにフック形状に形成されているのが好ましいが、フロアマットの係止穴に係止する限り、フック形状には限られない。ベース部5は、一定幅の細長い剛性のプレート形状に形成される。ベース部5は、おもて面に係止部2が設けられる一定幅の平坦部6と、平坦部6からほぼ直立するように湾曲し湾曲部分の裏面側に取付部3が設けられる、一定幅の湾曲部7とから成る。これらの平坦部6及び湾曲部7は、ベース部5の剛性を高くするため、幅方向の中心において厚さを増すように形成されている。ベース部5の剛性を高くするため、幅方向の中央に長手方向に延びるリブを形成してもよい。
図示の実施形態において、取付部3は、車体壁部の取付穴に対して所定の角度でのみ挿入できる大きさと形状の頂部平面を有する頭部10と、取付穴の中で軸回りに回転できる横断面形状を有する軸部11とから構成される。実施形態において、図2、図4及び図5(B)に図示のように、車体壁部の取付穴12の形状は、車体壁部の立ち上り方向に長い長円の長穴に形成されている。この長穴は、車体壁部の立ち上り方向に長い長方形であってもよい。頭部10の頂部平面は取付穴12に挿入できる大きさの長円又は長方形の形状を有する。頭部10の長円又は長方形の頂部平面は、ベース部5の平坦部6が車体床面に平行な姿勢(図3の状態)にあるとき、取付穴12の長円又は長方形に対してほぼ90度の回転角度でずれている(図2参照)。なお、軸部11の横断面は、図5に示されているように、取付穴の中で軸回りに回転できる形状に形成される。特に、軸部11は、図5に示すように、取付穴の短い内径にほぼ等しいかやや小さい直径の円形断面を90度の間隔で切断して四角に近い形状に形成するのが好ましく、これによって、軸部11を取付穴12へ挿入して回転させると、軸部の横断面の四角形をなす辺が、取付穴12の長円又は長方形の長辺に沿う位置に至るとクリック感が指に伝わり、作業者へ適正な回転位置であることを知ることができる。
留め具1を車体壁部に取付ける場合、平坦部6の面を車体床面に90度回転した姿勢に傾け(図6参照)、取付部3の頭部10を取付穴に合わせれば、そのまま頭部10が取付穴に挿入できる。挿入後、平坦部6の面を車体床面に平行な姿勢に90度回転すれば(図3参照)、頭部10は取付穴から抜け出せなくなり、留め具1が車体壁部に連結される。取付け後、留め具1の平坦部6の面を車体床面に対して90度回転した姿勢に傾けると、頭部10は取付穴から抜け出て、留め具1を車体壁部から簡単に取外しできる。上記のように、車体壁部の取付穴12の形状が車体壁部の立ち上り方向に長い長円に形成されて留め具1の取付部3がその取付穴に取付けられるので、留め具1の全体が車体壁部に対して長穴の長手方向である上下方向に移動可能に連結され、車体床面に配置されるカーペットの高さ(厚さ)の違いにも容易に対応できる。
湾曲部7に隣接する平坦部6の裏面と取付部3の軸部11との間には車体壁部に当接するシート部13が設けられている。シート部13は、図1に図示のように、平坦部6に隣接する位置において湾曲部7から離れるように延びる支持部14と、支持部14の端部から取付部軸部11に延びて車体壁部に当接できる当接部15とを有する。当接部15は、軸部11の位置で頭部10との間隔が車体壁部の厚さよりやや大きく形成され、且つ、平坦部6が車体床面に平行な姿勢にある状態(図3参照)において軸部11の位置から支持部14の端部の連結位置へ近づくにつれて車体壁部との間隔が大きくなるように形成されている。シート部13は、図4に図示のように、少なくとも当接部15において一定幅を有するように形成され、車体壁部への当接面を形成する。湾曲部7の裏面には、軸部11及び当接部15に隣接して頭部10の側に突出し且つ軸部11の両側であって湾曲部7の幅方向に延びる当接リブ16が設けられる。この当接リブ16は車体壁部に当接する。シート部13の当接部15と頭部10の間の間隔は車体壁部の厚さより大きく形成される。当接リブ16と頭部10との間隔は、当接部15と頭部10の間の間隔より短く、車体壁部の厚さより僅かに大きく形成される。これによって、当接リブ16が車体壁部に当接して、当接リブ16を中心に車体壁部に対して留め具1の全体が傾斜できる。また、これらによって、留め具全体を車体壁部に対して旋回するのが容易になり、車体床面に対して立ち上がる車体壁部の角度の違いに対応するのが容易になる。更に、フロアマットにある乗員の足が強く留め具1を押えた場合にも、図11の2点鎖線位置に傾斜できるので、取付部3が破壊する虞れもなくなる。
上記のように、シート部13の当接面と頭部10の下面の間の間隔は車体壁部の厚さより大きく形成されているので、取付部3において車体壁部との間での保持が緩く、がたつく虞れがある。がたつきなく保持するため、図1に図示のように、軸部11には、車体壁部に弾性的に当接するばね片17が、図1の上方に向けて1つ設けられている。これによって、車体壁部の傾斜の角度が違っていてもがたつきなく保持されるので、傾斜角度の違いに対応でき、更に、車体壁部の板厚が自動車によって異なっていてもがたつきなく保持され、板厚の違いにも対応できる。
湾曲部7の端部(図1の上端)には車体壁部に当接する押さえリブ18が形成されているのが好ましい。これによって、ベース部5の平坦部6に形成された係止部2が、車体壁部に取付けられた取付部3を中心に上方に旋回しようとしても、一定以上の上方への旋回を阻止することができる。このため、フロアマットを上方に持ち上げて外す場合、フロアマットに係止した係止部の上方移動は阻止されてフロアマットから離れるので、フロアマットの取外しが容易にできる。
図3は、留め具1が車体壁部19に取付けられて、フロアマット21を固定している様子を示している。図3において、車体壁部19は、車体床面22に対して90度の角度で立上がる姿勢にある。車体床面22には複数枚のカーペット23〜25が敷かれている。最上面のカーペット25は、車体壁部19にも拡がってその部分を覆っている。フロアマット21は、カーペット25が敷かれた後、カーペット25上に配置され、車体壁部19に取付けられた留め具1によってずれないように固定される。車体壁部19には留め具1を連結するための取付穴12が形成されている。カーペット25は、その取付穴12の回りが切り抜かれ(図4参照)、取付穴12を露出させる。
図4及び図5(B)に示すように、車体壁部19の取付穴12は上下方向に長い長円の穴に形成されている。また、留め具1の取付部3の頭部10の頂部平面形状は取付穴の長円穴よりやや小さい長円形状に形成され、平坦部6の面が車体床面22に平行な姿勢にあるとき(図3の姿勢)、取付穴12の長円形に対してほぼ90度の回転角度をもってずれて形成されている(図4参照)。なお、図5(A)に図示のように、軸部11は、取付穴12の短辺側の内径にほぼ等しいやや小さい直径の円形断面に形成され更にその円形断面が四角に近い形状になるように90度の間隔で切断されて、軸部11の回転の際に取付穴12の長辺に沿う位置に至るときのクリック感を90度ごとに指に伝わるようにするのが好ましい。
以下、更に図6〜図11を参照して、留め具1を車体壁部に取付ける作業及び留め具1の取付け後の状態等について説明する。留め具1を車体壁部19に取付ける場合、車体壁部19にあるカーペットの取付穴12の部分をめくり、平坦部6の面を車体床面に90度回転した姿勢に傾けて(図6)、取付部3の頭部10を取付穴12に合わせ、そのまま頭部10を取付穴12に挿入する。この挿入によって、シート部13の当接部15及び当接リブ16が車体壁部19に当接する。当接後、留め具1を、図7の2点鎖線の位置から実線の位置に向けて矢印26のように90度回転させ、平坦部6の面を車体床面22に平行な姿勢にすれば、頭部10は取付穴12から抜け出せなくなり、留め具1が車体壁部19に取付けられる。
シート部13及び当接リブ16と頭部10の間に車体壁部19が挟まれた状態で留め具1が車体壁部19に取付けられる。ばね片17が車体壁部19に当接して撓み、留め具1のベース部5の平坦部6をカーペット25に押圧して、留め具1の連結後のがたつきを防止し、留め具1は車体壁部19に固定される。固定後、フロアマット21の係止穴27を係止部2に通して、フロアマット21をカーペット25の上に配置する。これによって、留め具1は、フロアマット21をカーペット25上でずれないように保持する(図3を参照されたい)。
図8は、車体壁部19Aが、車体床面22に対して、車体壁部19のように、90度ではなくて、それより数度傾いた(すなわち車体床面22に対して鋭角の角度をもって立上った)状態にある場合でも、留め具1は、なんら支障なく車体壁部19に連結されることを示している。傾斜した車体壁部19Aに対して、取付部3を車体壁部19Aに取付けた場合、シート部13の当接部15が車体壁部19Aに当接し、また、当接リブ16が車体壁部19Aに当接して、更に、ばね片17が車体壁部19Aに当接するので、留め具1は車体壁部19Aにがたつきなく取付けられる。
図9は、カーペット23〜25の車体床面22からの高さが違う車両の場合でも、留め具1は、なんら支障なく車体壁部19に連結されることを示している。図9において、実線で示す留め具1の場合には、カーペット23〜25の高さ29である。2点鎖線で示す留め具1の場合には、カーペットの高さ30は、高さ29より高い。その場合には、車体壁部19の取付穴12は、既述のように長円又は長方形の長穴に形成されており、他方、留め具1の取付部3の軸部11の断面は、長穴の中で回転できる小さな直径に形成されているので、図9の右側の図に示すように、軸部11が長穴形状の取付穴12に沿って移動できる。これによって、留め具1の全体が、車体壁部19に対して長穴の取付穴12の長手方向である上下方向に移動可能に連結され、車体床面22に配置されるカーペットの高さ(厚さ)の違いにも容易に対応できる。
図10は、フロアマット21を取外す場合に、係止部2がフロアマット係止穴27に係止しても、フロアマット21が取外しを容易に行えることを示している。留め具1の湾曲部7の端部(図1の上端)には、車体壁部19に当接する押さえリブ18が形成されている。押さえリブ18は、平坦部6に形成された係止部2が、取付部3を中心に上方に旋回しようとしても、一定以上の上方への旋回を阻止する。このため、フロアマット21を上方に持ち上げて外す場合、フロアマット21に係止した係止部2の上方移動は阻止されてフロアマット21から離れるので、フロアマット21の取外しが容易にできる。
図11は、フロアマットにある乗員の足が、矢印31の方向に強く留め具1を押えた場合にも、留め具1が破壊されないように、傾斜できることを示している。留め具1は、当接リブ16を中心に車体壁部19に対して傾くことができ、シート部13の当接部15は軸部11の位置から支持部14の端部の連結位置へ近づくにつれて車体壁部との間隔が大きくなるように形成されていて、当接リブ16を中心に当接部15が車体壁部19に当接するまでの範囲において留め具1の全体が傾くことができる。従って、フロアマットにある乗員の足が強く留め具1を押えた場合にも、図11の2点鎖線位置に傾斜できるので、取付部3が破壊する虞れもなくなる。
なお、留め具1を車体壁部19に取付けた後、留め具1のベース部5の平坦部6の面を車体床面に対して90度回転した姿勢に傾けると、頭部10は取付穴から抜け出て、留め具1を車体壁部から簡単に取外しできる。
本発明の1実施形態に係る、自動車のフロアマットの留め具の正面図である。 図1の留め具の右側面図である。 図1の留め具を車体壁部に取付けた様子を示す図である。 図2の留め具と車体壁部の関係を示す図である。 (A)は取付部の頭部及び軸部の拡大図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。 図1の留め具を車体壁部に取付ける前の状態を示す図である。 図6の留め具を車体壁部に取付けた状態を示す留め具の右側面図である。 図1の留め具を、異なる傾斜角度にある車体壁部に取付けた様子を示す図である。 図1の留め具を、異なるカーペット高さに対応して車体壁部に取付けた様子を示す図である。 フロアマットの取外しを示す図である。 車体壁部に固定された図1の留め具を足で押した場合を示す図である。
符号の説明
1 留め具
2 係止部
3 取付部
5 ベース部
6 平坦部
7 湾曲部
10 頭部
11 軸部
12 車体壁部の取付穴
13 シート部
14 支持部
15 当接部
16 当接リブ
17 ばね片
18 押さえリブ
19 車体壁部
21 フロアマット
22 車体床面
23〜25 カーペット
27 係止穴
29 切込み

Claims (4)

  1. フロアマットの係止穴に挿入される係止部と、車体の床面に対して立上る姿勢の車体壁部の取付穴に取付けられる取付部と、前記係止部と前記取付部とを一体的に連結するベース部とを包含する、自動車のフロアマットの留め具であって、
    前記ベース部は、おもて面に前記係止部が設けられる平坦部と該平坦部から立ち上がるように湾曲し且つ裏面側に前記取付部が設けられる湾曲部とから成り、前記取付部は、前記取付穴に対して所定の角度でのみ挿入できる大きさと形状の頂部平面を有する頭部と、前記取付穴の中で軸回りに回転できる横断面形状を有する軸部とを包含し、前記頭部は、前記平坦部が前記車体床面に平行な姿勢にあるとき、前記取付穴から抜け出せないが、前記取付穴に対して前記所定角度にすると抜け出ることができる構成であり、
    前記湾曲部に隣接する前記平坦部の裏面と前記取付部の軸部との間に前記車体壁部に当接するシート部が設けられ、該シート部は、前記平坦部に隣接する位置において前記湾曲部から離れるように延びる支持部と、該支持部端部から前記取付部軸部に延びて前記車体壁部に当接できる当接部とを有し、
    前記シート部の前記当接部は、前記軸部への連結位置で前記頭部との間隔が前記車体壁部の厚さより大きく形成され、且つ、前記平坦部が前記車体床面に平行な姿勢にある状態において前記軸部位置から前記支持部端部へ近づくにつれて前記車体壁部との間隔が大きくなるように形成されており、
    前記湾曲部の裏面には、前記軸部及び前記当接部に隣接して前記頭部の側に突出し且つ前記軸部の両側であって該湾曲部の幅方向に延びる当接リブが設けられ、該当接リブが前記車体壁部に当接でき、
    前記当接リブと前記頭部との間隔は、前記車体壁部の厚さより大きく形成され、前記シート部の当接部と前記頭部の間の間隔は、前記当接リブと前記頭部との間隔より大きく形成されて、該当接リブを中心に前記車体壁部に対して留め具全体が傾斜するように旋回できる、
    ことを特徴とする留め具。
  2. 請求項1に記載の留め具において、前記取付穴の形状が前記車体壁部の立ち上り方向に長い長方形又は長円であり、前記頭部の頂部平面は前記取付穴に挿入できる大きさの長方形又は長円の形状を有し、該頭部の長方形又は長円の頂部平面は、前記平坦部が前記車体床面に平行な姿勢にあるとき、前記取付穴の長方形又は長円に対してほぼ90度の回転角度でずれていることを特徴とする留め具。
  3. 請求項1又は2に記載の留め具において、前記軸部には、前記シート部と反対方向に延びて前記車体壁部に弾性的に当接するばね片が、少なくとも1つ設けられていることを特徴とする留め具。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の留め具において、前記湾曲部の端部には前記車体壁部に延びて当接する押さえリブが形成されていることを特徴とする留め具。
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