JP4961251B2 - 導電膜用エッチング液組成物 - Google Patents
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Description
(a)低温成膜が可能で、耐熱性の低い基板に成膜することが可能であり、成膜時の加熱、冷却工程が不要になることから、生産性を向上させることが可能になる、 (b)非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)や酸化インジウム亜鉛(IZO)は完全に非晶質であるため、緻密で表面平滑性に優れた透明導電膜を得ることが可能で、上下電極及び導通による電流リークを抑えることができる
というような優れた特性を有している。
(1)被処理基板上に形成された非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)からなる透明導電膜を、シュウ酸の飽和水溶液をエッチング液として使用し、写真蝕刻技術を用いてパターン形成を行う方法(特許文献1)、
(2)非晶質酸化インジウム亜鉛(IZO)からなる透明導電膜を、濃度が2.5〜30重量%のシュウ酸水溶液であるエッチング液でパターン化して画素電極を形成する方法(特許文献2)、
(3)非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)よりなる透明導電膜を、ドデシルベンゼンスルホン酸とシュウ酸と水よりなるエッチング液でエッチングして、パターン形成を行う方法(特許文献3)、
(4)非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)よりなる透明導電膜を、シュウ酸とポリスルホン酸化合物及びポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーからなる群より選択される1種または2種以上の化合物と水よりなるエッチング液でエッチングして、パターン形成を行う方法(特許文献4)、
(5)非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)よりなる透明導電膜を、シュウ酸とポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステルとを含有する水溶液からなるエッチング液でエッチングして、パターン形成を行う方法(特許文献5)、
(6)非晶質酸化インジウム錫(a−ITO)よりなる透明導電膜を、シュウ酸とパーフルオロアルキルカルボン酸とを含有する水溶液からなるエッチング液でエッチングして、パターン形成を行う方法(特許文献6)などが提案されている。
酸化インジウム錫系または酸化インジウム亜鉛系透明導電膜をエッチングするために用いられるエッチング液組成物であって、
(a)シュウ酸と、
(b)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェニルフェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とする陰イオン性界面活性剤と、
(c)パーフルオロアルキルエチレンオキシド、パーフルオロアルケニルエチレンオキシド、およびパーフルオロアルキル含有オリゴマーからなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とするフッ素系非イオン界面活性剤と
を含有する水溶液であることを特徴としている。
酸化インジウム錫系または酸化インジウム亜鉛系透明導電膜をエッチングするために用いられるエッチング液組成物であって、
(a)シュウ酸と、
(b)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェニルフェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とする陰イオン性界面活性剤と、
(c)パーフルオロアルキルスルホン酸及びその塩、パーフルオロアルケニルスルホン酸及びその塩、パーフルオロアルキルカルボン酸及びその塩、パーフルオロアルケニルカルボン酸及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とするフッ素系非イオン界面活性剤と
を含有する水溶液であることを特徴としている。
これは、シュウ酸濃度が0.1重量%未満になると、エッチング速度が低下して実用性が低下し、また、シュウ酸濃度が10重量%を超えると、シュウ酸の結晶が析出し、保存性や取扱性などに問題が生じることによる。なお、シュウ酸濃度の特に好ましい範囲は1〜6重量%の範囲である。
これは分子中に−SO3基を有する化合物である陰イオン性界面活性剤の濃度が、0.001重量%以下になるとエッチング残渣の残存量が多くなり、また1.0重量%以上になると発泡性が激しくなり、好ましくないことによる。なお、分子中に−SO3基を有する化合物である陰イオン性界面活性剤の特に好ましい濃度は0.005〜0.5重量%の範囲である。
上記化合物の塩としては、アンモニウム塩、アミン塩、第四級アンモニウム塩、アルカリ金属塩が好適に使用される。
これは、フッ素系非イオン性界面活性剤あるいはフッ素系陰イオン性界面活性剤の濃度が0.0001重量未満になると、発泡性が激しくなりリンス工程において不都合が生じ、また、0.5重量%を超えると、エッチング残渣が多くなるなどの問題点が発生することによる。
本発明の導電膜用エッチング液組成物を用いてエッチングを行うにあたっては例えば、ガラス基板の表面に形成された酸化インジウム錫膜や、酸化インジウム亜鉛膜などの導電膜の表面に所定のパターンとなるようにレジストを塗布した後、ガラス基板を本発明の導電膜用エッチング液組成物(エッチング液)中にディッピングするか、エッチング液をシャワーあるいはスプレーすることによりエッチング処理し、その後、水洗、乾燥を行う。これにより、所望のパターンの導電膜が得られる。
まず、表1に示すような組成を有する、本発明の実施例にかかるエッチング液組成物と、表2に示すような組成を有する、比較例としてのエッチング液組成物を調製した。
110mlの比色管に試料(表1および2に示した各エッチング液組成物)30mlを入れ、15sec振盪した。振盪停止直後と、振盪停止から5分経過後の泡高さを測定し、発泡性の評価を行った。
表1および2より、本願発明の要件を備えた、実施例1〜6のエッチング液組成物の場合、振盪停止直後の泡高さと、振盪停止から5分経過後の泡高さが何れも1mm以下で、発泡性が十分に抑制されていることが確認された。
表1および2に示した各エッチング液組成物を用いて、以下に説明する方法により導電膜をエッチングし、エッチング後の残渣除去性について評価を行った。
次に、レジスト4を露光、現像することにより、図2に示すように所望のパターンを有するレジストパターン4aを形成した。
その結果を表1および2に併せて示す。
なお、表1および2における評価の基準は下記の通りである。
◎ :残渣が全く認められなかったもの。
○ :残渣がわずかに認められたもの。
× :全面に残渣が認められたもの。
なお、図5は残渣除去性が不良である場合に、残渣5が残留している状態を模式的に示す図である。図5において図4と同じ符号を付した部分は同一の部分を示している。
したがって、本発明は、液晶ディスプレイやエレクトロルミネッセンス素子などの表示素子に使用される透明導電膜などをエッチングする産業分野に広く用いることが可能である。
2 絶縁膜(SiN膜)
3 非晶質酸化インジウム亜鉛膜(IZO膜)
4 レジスト
4a レジストパターン
5 残渣
Claims (2)
- 酸化インジウム錫系または酸化インジウム亜鉛系透明導電膜をエッチングするために用いられるエッチング液組成物であって、
(a)シュウ酸と、
(b)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェニルフェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とする陰イオン性界面活性剤と、
(c)パーフルオロアルキルエチレンオキシド、パーフルオロアルケニルエチレンオキシド、およびパーフルオロアルキル含有オリゴマーからなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とするフッ素系非イオン界面活性剤と
を含有する水溶液であることを特徴とする導電膜用エッチング液組成物。 - 酸化インジウム錫系または酸化インジウム亜鉛系透明導電膜をエッチングするために用いられるエッチング液組成物であって、
(a)シュウ酸と、
(b)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩、フェニルフェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とする陰イオン性界面活性剤と、
(c)パーフルオロアルキルスルホン酸及びその塩、パーフルオロアルケニルスルホン酸及びその塩、パーフルオロアルキルカルボン酸及びその塩、パーフルオロアルケニルカルボン酸及びその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上を主たる成分とするフッ素系非イオン界面活性剤と
を含有する水溶液であることを特徴とする導電膜用エッチング液組成物。
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