JP4960778B2 - 機種性能決定装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態にかかるデジタル複写機の構成例を説明するブロック図である。図1に示すデジタル複写機1のメイン制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33、第1記憶手段としての不揮発性メモリ34、および外部I/F制御回路35などを備えている。
図2は、本発明の機種性能決定装置の特徴的な構成部を説明するブロック図である。図2に示すように、メイン制御部30の不揮発性メモリ34には、マシンコンフィグレーションツール5からデジタル複写機1の性能を規定する第1機種固有情報が書き込まれる。エンジン制御部50の不揮発性メモリ54には、上記第1機種固有情報に基づいてエンジン制御部50のCPU51が生成したデジタル複写機1の性能を規定する第2機種固有情報が書き込まれる。エンジン制御部50の比較部としてのCPU51は、第1機種固有情報と第2機種固有情報とを比較し、その比較結果に基づいて設定部としてのヒューズ切断部56によりヒューズ55の状態(切断するか/切断しないか)を設定する。そして、エンジン制御部50の性能決定部としてのCPU51は、ヒューズ55の状態と、第1機種固有情報および第2機種固有情報に基づいて、デジタル複写機1の機種性能を決定するものである。
次に、本発明の機種性能決定装置を備えたデジタル複写機1にかかる実施の形態について説明する。図1のデジタル複写機1の製造工場出荷時においては、高性能機、低性能機の区別がないため(図8参照)、メイン制御部30のROM32に内蔵された制御プログラムと、エンジン制御部50のROM52に内蔵された制御プログラムとはそれぞれ共通であって、これはお客様130にマシンを提供した後も同じである。
次に、第1の実施の形態の機種設定時における動作について図1および図4を用いて説明する。図4は、第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の機種設定時の動作を説明するフローチャートである。図4に示すように、マシンコンフィギュレーションツール5から機種固有情報を受信すると(ステップS101)、メイン制御部30は不揮発性メモリ34に第1機種固有情報を保存する(ステップS102)。そして、メイン制御部30は、エンジン制御部50に対して第1機種固有情報を通知する(ステップS103)。
次に、第1の実施の形態の機種設定後における動作について図1および図5を用いて説明する。図5は、第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の機種設定後の動作を説明するフローチャートである。図5に示すように、エンジン制御部50のCPU51は、メイン制御部30の不揮発性メモリ34に保存されている機種固有情報と、エンジン制御部50の不揮発性メモリ54に保存されている機種固有情報とを比較する(ステップS201)。
第2の実施の形態にかかるデジタル複写機の構成について、図1を用いて説明する。図1に示すように、デジタル複写機1のエンジン制御部50のCPU51は、メイン制御部30の不揮発性メモリ34、およびエンジン制御部50の不揮発性メモリ54に保存された機種固有情報に基づいて、自己のデジタル複写機1が高性能機であるか、低性能機であるかを判断し、決定する。CPU51が高性能機と判断した場合は、ヒューズ切断部56を作動させずに、ヒューズ55を非切断状態のままとし、低性能機と判断した場合は、ヒューズ切断部56を作動させて、ヒューズ55を切断することにより、ヒューズ55を低性能機の状態に設定する。
第3の実施の形態にかかるデジタル複写機1の特徴的な構成は、図1に示す不可逆素子としてのヒューズ55を筐体で覆うことにより、外部から見てヒューズが切断状態にあるのか非切断状態にあるのかがわからず、情報の隠蔽効果と不正改造の防止効果とを得ることができる。ヒューズ55を筐体で覆う構造としては、種々のものが考えられるが、周囲を板状に覆うだけでなく、樹脂等でモールドして一体化させても良い。要は、隠蔽性と非露出性を兼ね備え、容易に露出できない堅牢な構造であることが望ましい。
第4の実施の形態の特徴は、図1に示すデジタル複写機1のヒューズ55が搭載された基板が交換された場合、次回電源投入時は図3に示す機種固有情報の組み合わせ2の状態となる。この時、デジタル複写機1は、各機種固有情報の読み出し結果に基づいて、ヒューズ55が搭載された基板が交換されたと判断できるため、機器自身で機種設定が行われる。
第5の実施の形態にかかるデジタル複写機の構成について、図1を用いて説明する。図1に示すように、エンジン制御部50のCPU51は、メイン制御部30の不揮発性メモリ34と、エンジン制御部50の不揮発性メモリ54とに保存された機種固有情報に基づいて、自己のデジタル複写機1が高性能機であるか、低性能機であるかを判断し、決定する。CPU51が高性能機と判断した場合は、ヒューズ切断部56を作動させずに、ヒューズ55を非切断状態のままとし、低性能機と判断した場合は、ヒューズ切断部56を作動させて、ヒューズ55を切断することにより、ヒューズ55を低性能機の状態に設定する。
4 UART
5 マシンコンフィグレーションツール
30 メイン制御部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 不揮発性メモリ
35 外部I/F制御回路
50 エンジン制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 不揮発性メモリ
55 ヒューズ
56 ヒューズ切断部
57 ヒューズ状態検知部
Claims (8)
- 機種性能を決定する対象である対象装置の性能を規定する機種固有情報であって、第1の性能と該第1の性能よりも高い性能である第2の性能とのいずれかが規定される前記機種固有情報を外部装置から受信する受信手段と、
受信した前記機種固有情報を格納する第1記憶手段と、
受信した前記機種固有情報を格納する第2記憶手段と、
第2の状態から第1の状態へは遷移可能であるが、第1の状態から第2の状態へは遷移不可能とする不可逆な状態を実現する不可逆部と、
受信した前記機種固有情報が前記第1の性能を規定するものである場合に、前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移させる設定手段と、
前記対象装置の電源投入時に、前記第1記憶手段に格納されている前記機種固有情報と前記第2記憶手段に格納されている前記機種固有情報とを読み出す読出手段と、
読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第2の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第2の状態である場合には、前記対象装置を前記第2の性能を有する装置として起動させ、読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第1の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第1の状態である場合には、前記対象装置を前記第1の性能を有する装置として起動させ、読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第2の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第1の状態である場合、または、読み出した2つの前記機種固有情報が一致しない場合は、前記対象装置の起動を停止する起動制御手段と、
を備えたことを特徴とする機種性能決定装置。 - 前記設定手段は、前記対象装置の電源投入時に前記読出手段が読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第1の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第2の状態である場合に、前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移させ、
前記起動制御手段は、前記読出手段が読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第1の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記設定手段によって前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移された場合には、前記対象装置を前記第1の性能を有する装置として起動させることを特徴とする請求項1に記載の機種性能決定装置。 - 前記起動制御手段は、前記対象装置の起動を停止した場合に、エラー発生を報知することを特徴とする請求項1に記載の機種性能決定装置。
- 前記不可逆部は、溶断可能なヒューズを含み、
前記ヒューズを切断する切断部をさらに備え、
前記設定手段は、前記切断部を用いてヒューズを切断することで前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移させることを特徴とする請求項1または2に記載の機種性能決定装置。 - 前記設定手段は、前記切断部を用いてヒューズを切断する切断処理を実施しても前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移できない場合に、エラー発生を報知することを特徴とする請求項4に記載の機種性能決定装置。
- 前記設定手段は、前記切断部を用いてヒューズを切断する切断処理を実施しても前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移できない場合に、前記切断処理を規定回数繰り返し、
前記起動制御手段は、前記設定手段が前記切断処理を規定回数繰り返しても前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移できない場合に、前記対象装置を前記第1の性能を有する装置として起動させることを特徴とする請求項4に記載の機種性能決定装置。 - 前記ヒューズは、全体が筐体で覆われていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の機種性能決定装置。
- 画像形成装置であって、
前記画像形成装置の性能を規定する機種固有情報であって、第1の性能と該第1の性能よりも高い性能である第2の性能とのいずれかが規定される前記機種固有情報を外部装置から受信する受信手段と、
受信した前記機種固有情報を格納する第1記憶手段と、
受信した前記機種固有情報を格納する第2記憶手段と、
第2の状態から第1の状態へは遷移可能であるが、第1の状態から第2の状態へは遷移不可能とする不可逆な状態を実現する不可逆部と、
受信した前記機種固有情報が前記第1の性能を規定するものである場合に、前記不可逆部を前記第2の状態から前記第1の状態へと遷移させる設定手段と、
前記画像形成装置の電源投入時に、前記第1記憶手段に格納されている前記機種固有情報と前記第2記憶手段に格納されている前記機種固有情報とを読み出す読出手段と、
読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第2の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第2の状態である場合には、前記画像形成装置を前記第2の性能を有する装置として起動させ、読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第1の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第1の状態である場合には、前記画像形成装置を前記第1の性能を有する装置として起動させ、読み出した2つの前記機種固有情報がともに前記第2の性能を規定するものであり、且つ、前記不可逆部の状態が前記第1の状態である場合、または、読み出した2つの前記機種固有情報が一致しない場合は、前記画像形成装置の起動を停止する起動制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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