JP2006031222A - 電気機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この画像形成装置1は、多層基板で構成されるメイン基板5dと、IC21と、メイン基板5d上のCPUと、他の制御基板5a〜5c上のCPUとを備えている。メイン基板5dは、複数の配線層を有する。IC21は、多層基板5d上に配置され、複数の配線層のいずれかに接続された機種判別用ポート21aを含む複数の汎用ポートを有するBGAタイプの回路である。メイン基板5dは、機種判別用ポートのロー状態またはハイ状態に基づいて機種判別を行う。制御基板5a〜5cは、メイン基板5dにより機種判別された機種として制御プログラムに従ってハードウェアの制御を行う。
【選択図】 図2
Description
この種の電気機器として、例えば複写機等の画像形成装置では、複数のハードウェアとして、画像形成部や、感光体ドラム、CCD(Charge Coupled Device)等を備え、これらは制御プログラムが実行されることで協調して動作するよう構成されている。
一方で、この種の画像形成装置において、1台の装置のメモリに複数機種分の機種依存データを格納し、これらを適宜選択できるようにしたものが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、選択操作によって容易に異なる機種に変更することができるので、通常の機種変更に伴う制御プログラム及び機種依存データの反映作業を短縮化でき、また、かかる作業に伴う変更漏れを防止することができる。
本発明の課題は、機種判別を行って所定の機種として動作するハードウェアを備えた電気機器において、機種依存データが容易に変更されてしまうのを回避することにある。
請求項2に係る電気機器は、請求項1の機器において、多層基板の配線層は、グラウンド層(以下、GND層)及び電源層を含む4層以上の基板である。また、ICの機種判別用ポートは、GND層及び電源層のいずれか一方に接続されている。
請求項3に係る電気機器は、制御プログラムに従って動作する複数のハードウェアを有する電気機器であって、ICと、抵抗回路と、機種判別制御部と、ハードウェア制御部とを備えている。ICは、アナログポートを有する回路である。抵抗回路は、アナログポートに接続される接続点と、接続点にそれぞれ接続される第1チップ抵抗及び第2チップ抵抗とを有する。機種判別制御部は、アナログポートに入力される電圧の変化に基づいて機種判別を行う。ハードウェア制御部は、機種判別制御部により機種判別された機種として制御プログラムに従ってハードウェアの制御を行う。
請求項4に係る電気機器は、請求項3の機器において、第1及び第2チップ抵抗の少なくとも一方は、表面に抵抗値が示されていない。
例えば1005サイズや0603サイズの微少なサイズのチップ抵抗では、通常その抵抗値が表面に表示されておらず、少なくとも一方にこのようなのチップ抵抗を採用すれば、第三者にとっては分圧比が不明となり、アナログポートに入力される電圧の変化を把握するのが困難となることから、ここでは、機種判別に関わる部位を他人に変更されてしまうのをより確実に回避できる。
なお、本発明において、機種依存データとは、それが読み取られることで機種判別されるとともに各ハードウェアが所定の機種として動作するのに必要なデータをいい、例えば、電気機器が画像形成装置である場合は、単位時間当たりの印字枚数データや用紙の搬送速度、帯電電位、給紙間隔等についてのデータが挙げられる。また、マスキングされた領域とは、後述するプログラムメモリ領域のように、データ、プログラム等が焼き込まれて変更不能な状態とされてた領域をいう。
ここでは、特に、電気機器が画像形成装置である場合を対象として、機種依存データが容易に変更されるのを回避するようにしている。
図1に、本発明の第1実施形態が採用された画像形成装置1を示す。
この画像形成装置1は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びスキャナ装置としての機能を併有する複合機であり、複数の入出力部(ハードウェア)と、4つの制御基板(機種判別制御部、ハードウェア制御部)5a,5b,5c,5dとを備えている。
エンジン部13は、図示しない給紙部、搬送機構、画像形成部及び操作パネル等を含む。給紙部は、給紙カセットまたは手差しトレイから用紙を給紙するためのものである。搬送機構は、給紙された用紙を、画像形成部や、さらにその下流側に搬送するためのものである。画像形成部は、感光体ドラム17の周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置及び転写装置等と、感光体ドラム17の下流側に配置された定着装置とを有している。操作パネルは、複数の操作キーや表示部を有している。
感光体ドラム17は、表面にトナー像が形成される円筒状の回転体である。
電源部19は、外部からの電源を取り込むためのものであり、エンジン基板5aに接続されている。
各メモリは、制御基板5a〜5d上に配置されたRAM及びROMで構成され、各基板に共通して保持される共通プログラムが格納されている。共通プログラムは、共通する入出力部を有する複数機種で共通して用いられるプログラムであり、入出力部の動作を制御するための複数機種分の制御プログラムが含まれている。
メイン基板5dは、制御基板5a〜5c及び電源部19の動作を統括して管理するための基板であり、具体的に、4層若しくは6層の多層基板で構成され、図2に示すように、内層としてGND層及び電源層23を含む複数の配線層を有している。このメイン基板5d上には、BGAタイプのIC21が搭載されている。IC21は、機種判別用ポート21aを含む複数の汎用ポートを有している。本実施形態では、機種判別用ポート21aは、電源層23に接続されてハイの状態になっている。したがって、メイン基板5dのCPUは、起動時にIC21の機種判別用ポート21aがハイ状態であることを検知することで、装置1が所定の機種である(例えば、30枚機である)との機種判別を行う。
ここでは、上記実施形態との相違に注目して説明する。
この画像形成装置では、メイン基板には、図3に示すように、IC125と、回路抵抗135とが等されている。IC125は、アナログポート125aを有する。抵抗回路135は、アナログポート125aに接続される接続点137と、第1チップ抵抗138及び第2チップ抵抗139とを有している。これらのチップ抵抗138,139は、1005サイズ若しくは0603サイズのものが好ましい。
このように構成された画像形成装置では、2つの抵抗の分圧比によってIC125のアナログポート125aに入力される電圧が変化することを利用して機種判別を行うことができるが、ここでは、2つの抵抗としてチップ抵抗138,139を採用していることから、第三者にとって、どのような抵抗値を有する抵抗であるかが分かりにくく、変更が困難になっている。したがって、この機器においても、機種判別に関わる部位が他人によって容易に変更されてしまうのを回避でき、これにより、予期し得ない不具合の発生等を抑えることができる。
ここでも、上記実施形態との相違に注目して説明する。
この画像形成装置では、メイン基板には、図4に示すように、マスクCPU225が搭載されている。マスクCPU225は、製造時に焼き込まれ以降のデータ変更が不能な状態にされた(マスキングされた)プログラムメモリ領域(プログラム記憶部)225a及び演算・制御領域(機種判別制御部)225b等を有している。このプログラムメモリ領域225aには、上記第1実施形態の各メイン基板5dのメモリ内に格納されるのと同様の共通プログラム及び機種依存データが格納されている。なお、マスクCPUは、機種依存データの枚数データごとに異なる機種用に設計される。
このように構成された画像形成装置では、機種依存データは、マスクCPU225のマスキングされたプログラムメモリ領域225aに保存されているため、第三者による変更が不可能な状態になっている。したがって、ここでは、機種依存データが他人によって容易に変更されてしまうのを回避でき、これにより、予期し得ない不具合の発生等を抑えることができる。
(a)上記第1実施形態において、メイン基板以外の制御基板またはメイン基板を含む複数の制御基板が多層基板で構成されてもよく、その場合、各多層基板にBGAタイプのICが搭載され、各基板のCPUが機種判別を行うよう構成されても良い。
(b)上記第1実施形態において、図5に示すように、IC421の機種判別用ポート421aは、GND層425に接続されてローの状態となることで、図2の場合とは別の機種である(例えば、40枚機である)ことを判別できるようにしても良い。また、機種判別用ポートは、複数あってもよく、この場合は、例えば、複数の機種判別用ポートのうちいずれのポートがハイの状態で残りがローの状態であるかといった組み合わせのパターンにより、多数の機種判別を行えるようにしても良い。
(d)上記第3実施形態において、マスクCPUは、メイン基板以外の他の基板或いはメイン基板を含む複数の基板上に搭載されても良く、各マスクCPUにおいて機種判別を行うようにしても良い。
(f)上記実施形態において、画像形成装置は、例えば、BGAタイプのICと多層基板との接続状態が変更されたこと、抵抗回路のチップ抵抗が変更されたこと等を検知しさらにその旨報知するよう構成されても良い。これにより、万一機種判別に関わる部位が変更されたとしても早期に対応可能となる。
5a エンジン基板
5b CCD基板
5c ドラム基板
5d メイン基板
21 BGAタイプのIC
21a 機種判別用ポート
125 アナログポート付きIC
125a アナログポート
137 接続点
138 第1チップ抵抗
139 第2チップ抵抗
225 マスクCPU
225a プログラムメモリ領域
Claims (6)
- 制御プログラムに従って動作する複数のハードウェアを有する電気機器であって、
複数の配線層を有する多層基板と、
前記多層基板上に配置され、前記複数の配線層のいずれかに接続された機種判別用ポートを含む複数の汎用ポートを有するボールグリッドアレイタイプの集積回路と、
前記機種判別用ポートのロー状態またはハイ状態に基づいて機種判別を行う機種判別制御部と、
前記機種判別制御部により機種判別された機種として前記制御プログラムに従って前記ハードウェアの制御を行うハードウェア制御部と、
を備えた電気機器。 - 前記多層基板の配線層は、グラウンド層及び電源層を含む4層以上の基板であり、
前記集積回路の機種判別用ポートは、前記グラウンド層及び電源層のいずれか一方に接続されている、
請求項1に記載の電気機器。 - 制御プログラムに従って動作する複数のハードウェアを有する電気機器であって、
アナログポートを有する集積回路と、
前記アナログポートに接続される接続点と、前記接続点にそれぞれ接続される第1チップ抵抗及び第2チップ抵抗とを有する抵抗回路と、
前記アナログポートに入力される電圧の変化に基づいて機種判別を行う機種判別制御部と、
前記機種判別制御部により機種判別された機種として前記制御プログラムに従って前記ハードウェアの制御を行うハードウェア制御部と、
を備えた電気機器。 - 前記第1及び第2チップ抵抗の少なくとも一方は、表面に抵抗値が示されていない、請求項3に記載の電気機器。
- 制御プログラムに従って動作するとともに機種ごとに異なる機種依存データに従って所定の機種として動作する複数のハードウェアを有する電気機器であって、
マスクCPUのマスキングされた領域に設けられ、前記制御プログラム及び機種依存データが格納されたプログラム記憶部と、
前記プログラムメモリ領域に格納された前記機種依存データを読み取って機種判別を行う機種判別制御部と、
前記機種判別制御部により機種判別された機種として前記制御プログラムに従って前記ハードウェアの制御を行うハードウェア制御部と、
を備えた電気機器。 - 前記ハードウェアには、転写材に対し画像形成を行う画像形成部が含まれる、請求項1から5のいずれか1項に記載の電気機器。
Priority Applications (3)
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- 2004-07-14 JP JP2004206956A patent/JP2006031222A/ja active Pending
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