JP4960486B2 - 引張力および圧縮力を減衰させる装置 - Google Patents

引張力および圧縮力を減衰させる装置 Download PDF

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Description

本発明は、衝撃荷重に対する安全装置の形態で再生的に動作するように構成された引張力および圧縮力を減衰させる装置に関する。
鉄道車両エンジニアリングから、多車両構成列車の個々の客車または貨車の車体間に、例えば、緩衝器と呼ばれる形態の衝撃荷重に対する安全装置を挿入することは公知である。これらの緩衝器は車両に搭載された部品であり、これらの部品は、固定障害物に対する衝突または衝撃の場合にエネルギーを吸収し、車両または運搬物への損害を防止するように意図される。緩衝器は、主に鉄道車両に存在する。車両の端面に搭載された構造体の部品において、通常、1つまたは2つの緩衝器が用いられる。それらの目的は、鉄道車両において外側から鉄道車両の長手方向に作用する水平圧縮力を吸収することである。
この原理に基づいて、衝撃荷重に対する安全装置として鉄道車両で使用され得る2種類の緩衝器が存在する。即ち、いわゆる「中心緩衝器」では、衝撃荷重に対する安全装置は、車両の長手方向の軸上に搭載される。このことは、車両の各端部において、バッファビームの中心に1つだけの緩衝器が存在することを意味する。他方、いわゆる「側面緩衝器」も公知である。側面緩衝器では、鉄道車両の端に2つの緩衝器が存在する。
従って、鉄道車両エンジニアリングの分野において、多車両構成列車の場合、客車または貨車の車体が単一のボギー車によって一緒に接続されていないとき、個々の客車または貨車の車体は、いわゆる側面緩衝器またはUIC緩衝器が装備され、相互に結合された2つの客車または貨車の車体間の距離は、それらの客車または貨車が運転中に移動するときに変動し得ることが公知である。これらの側面緩衝器の目的は、例えば、制動または引き離しのとき、正常な移動中に生起する衝撃荷重を吸収および減衰させることである。
先行技術から、多車両構成列車の2つの隣接する客車または貨車の車体間で引張力および圧縮力を伝達するために使用されるカップリングバーに、引張/衝撃荷重配列の形態を有する衝撃荷重に対する安全装置が組み込まれることも公知である。この引張/衝撃荷重配列は、規定された大きさまでの引張力および圧縮力を吸収および減衰させるように設計される。この場合、例えば、引張/衝撃荷重配列として、弾性ユニットを使用することが想定される。弾性ユニットは、引張および圧縮の双方で荷重され、運転中に生起する引張力および圧縮力を適切に減衰させる。
本発明の根底にある目的は、引張方向および圧縮方向の双方に作用する力を、できるだけ広い範囲にわたって減衰させるように設計された装置を提示することである。この装置は摩耗しにくいような方法で動作し、特に、その全長が小さいことが注目される。
本発明の引張力および圧縮力を減衰させる装置は、減衰システムと、ピストンロッドとを備えている。減衰システムは、ハウジングの中に保持され、弾性ユニット及び液圧減衰配列を有している。
弾性ユニットは、減衰システムのハウジングに対して固定位置にある第1の当接部と、第1の当接部に対して変位可能な第2の当接部との間に配置される。第2の当接部が、減衰システムのハウジングに対して第1の当接部の方向へ動く場合、第1および第2の当接部間に保持される弾性ユニットは圧縮荷重加えられて圧縮される。弾性ユニットの圧縮により生じる復元力は、第2の当接部の前記動きに抵抗する。本発明の一実施形態として後述するように、第2の当接部は、例えば環状ピストンの形態とすることができる。このピストンは弾性ユニットからの弾力に抵抗して変位可能である。
液圧減衰配列は、液圧流体、例えば、液圧油で充填された第1の液圧室、および、同様に液圧流体で充填された第2の液圧室を有する。この後で詳細に説明されるように、2つの液圧室は、第1および第2の移送フローシステムによって互いに接続され、液圧流体は、第1の液圧室から第2の液圧室へ、または第2の液圧室から第1の液圧室へ、絞られた状態で流れ得る。
第2の液圧室は、第1の液圧室と第2の当接部との間に形成される。具体的には、既に言及され、減衰システムのハウジングおよび減衰システムの長手方向に第1の当接部に対して変位可能な第2の当接部は、第2の液圧室の壁を形成する。第2の当接部は、それ故に、液圧流体が第1の液圧室から第2の液圧室の中へ流れるとき、第1の当接部の方向へ変位される。第1の当接部の方向への第2の当接部の変位は、第1および第2の当接部間に保持された弾性ユニットを圧縮する。この動作が生じるとき、弾性ユニットから生じる復元力は、第2の液圧室内の液圧流体の圧力に抵抗するように作用する。
装置によって減衰されるべき引張力および圧縮力は、ピストンロッドによって減衰システムへ印加される。ピストンロッドは、長手方向で減衰システムのハウジングに対して変位可能であり、その端部領域に、第1の液圧室内に保持されたピストンヘッドを有する。具体的には、ピストンロッドのピストンヘッドは、第1の液圧室に対して変位可能であるように第1の液圧室内に保持され、第1の液圧室に対して長手方向に変位することにより、第1の液圧室を、ピストンロッドから遠い前方液圧室領域とピストンロッドに近い後方液圧室領域とに分割する。
圧縮力が減衰システムへ印加される場合、ピストンヘッドは、前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対して動く。前方液圧室領域に存在する液圧流体の少なくとも一部は、この動作が生じると排出され、第1の移送フローシステムを介して経路が絞られた状態で後方液圧室領域および第2の液圧室へ流れる。
第1の液圧室に対するピストンヘッドの長手方向の動きが起こるとき前方液圧室領域から排出される液圧流体の量は、ピストンロッドが減衰システムの中へ前進するときにピストンロッドが押し出す量に対応している。なぜなら、理論的には、液圧流体はほぼ圧縮不可能であり、第1の液圧室から第2の液圧室への液圧流体の移送フローは、第2の当接部が弾性ユニットからの弾力に抵抗して第1の当接部へ向かって変位することを同時に引き起こすためである。
第1の液圧室から第2の液圧室への液圧流体の移送フローを可能にする第1の移送フローシステムに加えて、本発明による装置は、第2の移送フローシステムをさらに有している。この第2の移送フローシステムは、後方液圧室領域および第2の液圧室から前方液圧室領域への液圧流体の移送フローを可能にする。
第2の移送フローシステムは、ピストンのニュートラル位置への戻り(ピストンの中心への戻り)を生じさせる。具体的には、例えば、圧縮応力によって前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対して予め変位されたピストンヘッドは、ピストンロッドおよびピストンヘッドを介して減衰システムへ印加されていた圧縮力がなくなると、直ちにピストンヘッドの始動位置へ戻される。そして、弾性ユニットから生じる復元力により液圧流体が押されて、液圧流体が、第2の液圧室から第2の移送フローシステムを通り、第1の液圧室の前方液圧室領域の中へ戻る。このようにして、弾性ユニットは、ピストンロッドの戻り移動を生じさせる。これは、ピストンヘッドが規定の中心位置に関して動くことを意味する。
本発明による装置は、もちろん、ピストンロッドおよびピストンヘッドを介して減衰システムへ印加される圧縮力のみを減衰させるようには設計されない。むしろ、本発明による解決手段は、ピストンロッドに作用して後方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してピストンヘッドを動かす引張力が、信頼性をもって減衰されることを可能にする。
後方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してピストンヘッドを動かす長手方向の動きが存在する場合、液圧流体は、後方液圧室領域から上記の第2の移送フローシステムを介して第1の液圧室の前方液圧室領域へ流れる。同時に、第2の当接部は第1の液圧室の方向へ減衰システムのハウジングに対して動き、結果として第2の液圧室の容積は低減される。引張応力の場合に第2の液圧室が低減される容積は、引張応力が生じるときに、減衰システムから、具体的には減衰システムの液圧減衰配列から引き下がる(後退する)ピストンロッドの領域の容積に対応する。
本発明による解決手段において、前方液圧室領域の方向への第1の液圧室に対するピストンヘッドの長手方向の動きが存在する場合、前方液圧室領域から後方液圧室領域および第2の液圧室へ液圧流体が流れる第1の移送フローシステムは、少なくとも1つの、いわゆる増幅弁(multiplier valve)を有する。機能的な意味では、増幅弁はバネによって予め荷重された弁に類似しており、液圧流体が前方液圧室領域からのみ後方液圧室領域および第2の液圧室へ通ることを許す。具体的には、減衰システムに圧縮荷重がかかる場合、前方液圧室領域において圧力水頭を維持するために、増幅弁は、その入口の上流側において設定可能な圧力を維持するように設計される。
減衰システムに圧縮荷重が存在する場合、即ち、前方液圧室領域の方向への第1の液圧室に対するピストンヘッドの長手方向の動きが存在する場合、液圧流体が第2の移送フローシステムを介し、少なくとも1つの増幅弁を通り、第1の液圧室の後方液圧室領域へ、即ち第2の液圧室領域へ流れ得ることを防止するため、第2の移送フローシステムは少なくとも1つのボール逆止め弁を備えている。前記ボール逆止め弁は、液圧流体が後方液圧室領域および第2の液圧室からのみ前方液圧室領域へ通ることを許す。
したがって、要約すると、前方液圧室領域の方向への第1の液圧室に対するピストンヘッドの長手方向の動きが存在するとき、および後方液圧室領域の方向への第1の液圧室に対するピストンヘッドの長手方向の動きが存在するときの双方において、液圧流体は、それぞれ第1および第2の移送フローシステムを介して、前方液圧室領域から後方液圧室領域へ、および後方液圧室領域から前方液圧室領域へ、それぞれ押し出される。第1および第2の移送フローシステムは、液圧流体の移送フローを、経路が絞られた流れにすることができるので、減衰システムに引張荷重が存在するときおよび圧縮荷重が存在するときの双方において、減衰効果が得られる。減衰システムに圧縮荷重が存在するとき、即ち、ピストンヘッドが前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対して動くとき、液圧流体は、ピストンヘッドの長手方向の動きによって、前方液圧室領域から第1の移送フローシステムを介して第2の液圧室へ押し出される。それによって第2の液圧室に生じた圧力増加は、第2の液圧室の一端を規定する第2の当接部が、第1の当接部の方向へ動くという結果を生じさせる。これは、第1および第2の当接部間に配列された弾性ユニットの圧縮を生じさせる。それ故に、減衰システムの上に圧縮荷重が存在する場合に生じるのは、第1の移送フローシステムを通る液圧流体の絞られた移送フローによって引き起こされる減衰効果だけでなく、第1および第2の当接部間の弾性ユニットの圧縮によって引き起こされる減衰効果もある。
ピストンヘッドは、引張または圧縮応力によって決定されるように、既定された中心位置に関して動く。この動作が生じるとき、第1の液圧室内においてピストンヘッドによって生成された圧力は、第1の移送フローシステムを介して、絞られた状態で第2の液圧室へ排出される液圧流体によって動的に補償される(相殺される)。このようにして、減衰システムの長手方向軸に沿った荷重は即時に補償され、特に、何らの摩耗も生じない。なぜなら、減衰システムの特殊のレイアウトおよび構成は、引張力および圧縮力の双方が、追加の機能部品なしに減衰され得ることを可能にするからである。
引張力および圧縮力を減衰させる本発明の装置の有利な改良点は、従属項において詳述される。
前述したように、本発明による解決手段において、減衰システムに圧縮荷重が存在する場合、即ち、ピストンヘッドが第1の液圧室内で前進する場合、液圧流体は、前方液圧室領域から第1の移送フローシステムを介して後方液圧室領域および第2の液圧室の中へ流れる。具体的には、この場合、少なくとも1つの増幅弁は、第1の移送フローシステムに設けられており、増幅弁ピストンヘッドが前進するときに前方液圧室領域から排出された液圧流体は、前記増幅弁を通って流れる。
第1の移送フローシステムに増幅弁を設けることによって達成されることは、第2の液圧室内の圧力が増加することである。第2の液圧室内において第2液圧室自身の状態を決める前記圧力は、第2の当接部に対して作用し、第1および第2の当接部間に設けられた弾性ユニットの圧縮に起因する復元力と組み合わせられて、第1の当接部に対する第2の当接部の長手方向の変位を引き起こす。
他方、ピストンが減衰システムから引き下がる(後退する)とき、液圧流体は、シンプルなボール逆止め弁を介して第1の液圧室の前方液圧室領域の中へ戻る。したがって、弾性ユニットの弾力は、液圧減衰配列によって行われる移動にバッファーとして直接作用する。
本発明による解決手段の好ましい改良において、液圧減衰配列は動的な減衰を可能にする。この目的のために、第1の液圧室、および具体的には、第1の液圧室の前方液圧室領域を、少なくとも1つの増幅弁の入力側の部位へ接続する通路システムが提供される。通路システムの有効フロー断面は、ピストンヘッドが、前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対して、どの程度離れた位置に変位されるかに依存する。したがって、本発明による装置のこの好ましい改良において、通路システムの有効フロー断面は、ピストンの移動に応じてその有効フロー断面を変動させる。減衰システムに圧縮荷重が存在する場合、即ち、ピストンヘッドが第1の液圧室において前進する場合、液圧流体は、前方液圧室領域から後方液圧室領域および第2の液圧室の中へ、絞られた状態で流れる。絞られる程度はピストンの移動に依存する。
前方液圧室領域を増幅弁の入口へ接続する通路システムにおける前記移動に依存する有効フロー断面の助けによって動的減衰が達成される後者の改良の好ましい実施形態において、通路システムは、第1の液圧室を増幅弁の入口へ接続する複数の通路を有しているのが好ましい。
これらの通路は、第1の液圧室の長手方向に互いに距離をおいて第1の液圧室に開口している(連通している)。ピストンが第1の液圧室の中へ進行するとき、通路システムの個々の通路は、ピストンヘッドの移動が進むにつれて、ピストンヘッドによって次から次へと塞がれ、前方液圧室領域から排出された液圧流体が増幅弁の入口へ流れ得る有効フロー断面は、ピストン移動が進むにつれて減少する。
この場合、留意すべきことは、本発明による装置は、好ましくは、衝撃荷重が装置へ加わる場合、衝突する車体同士の相対速度が減少するように設計されることである。ピストンロッドが押される速度も、こうして下降する。液圧力は、特に、ピストンロッドが押される速度および前方液圧室領域から排出された液圧流体が増幅弁の入口へ流れ得る有効フロー断面に依存するので、有効フロー断面は、液圧力を非常に大きくほぼ一定に保つためピストンロッドの移動が増加するにつれて低減される。
もちろん、動的減衰を目的として考慮され得る他の実施形態も存在する。例えば、移動依存オリフィス(travel-dependent orifice)が考慮され得る。この方法では、ピストンヘッドが前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してさらに変位されると、通路システムの有効フロー断面がさらに厳しく低減されることを可能にする。
液圧減衰配列の上記動的な減衰は、減衰配列にかかる圧縮荷重だけでなく、引張荷重にも有利である。具体的には、ピストンヘッドが前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してその最大限に変位されるとき、第1の液圧室を増幅弁の入口へ接続する上記の通路システムは、第1の液圧室の後方液圧室領域に連通する少なくとも1つの通路を有すること、およびさらに第1の液圧室の前方液圧室領域に連通する少なくとも1つの通路を有することが好ましい。
ピストンヘッドが第1の液圧室の前方液圧室領域の方向へその最大限まで変位されるときに後方液圧室領域に連通する通路システムの少なくとも1つの通路は、好ましくは、この場合、ボール逆止め弁を有している。ボール逆止め弁は、液圧流体が少なくとも1つの通路を通って後方液圧室領域へ通過することを自動的に妨げる。
ピストンが減衰システムから引き下がるとき、ピストンヘッドによって後方液圧室領域から排出される液圧流体は、この少なくとも1つの通路を通って第1の液圧室の前方液圧室領域の中へ直接流れ得る。即ち、第2の液圧室を通る遠回りの経路(迂回経路)を取らない。しかしながら、ピストンが既に部分的に減衰システムから引き下がっている場合、少なくとも1つの通路の開口領域はピストンヘッドによって塞がれる。これは、第1の液圧室の後方液圧室領域から排出された液圧流体が、第2の移送フローシステムを介して第1の液圧室の前方液圧室領域へのみ進み得ることを意味する。したがって、本発明による解決手段のこの好ましい改良は、減衰システムに引張荷重が存在する場合、移動依存減衰(travel-dependent damping)を可能にする。
第1の液圧室の前方液圧室領域から第1の液圧室の後方液圧室領域および第2の液圧室への液圧流体の移送フローを可能にする第1の移送フローシステムの好ましい実施形態において、第1の液圧室と減衰システムのハウジングとの間の少なくとも1つまたは複数の領域にギャップが形成されるのがよい。少なくとも1つの増幅弁の入口は、このギャップを介して第1の液圧室へ接続される。上述したように、第1の液圧室を増幅弁の入力へ接続する複数の通路を有する通路システムが提供される場合、通路システムの個々の通路が第1の液圧室とギャップとの間を接続していることが好ましい。したがって、具体的には、通路システムの通路は、第1の液圧室の壁、即ち、ハウジングに形成された半径方向に延びる穴の形態を取り得る。
本発明による装置の好ましい実施形態において、第2の移送フローシステムを提供する観点から、第2の液圧室と前方液圧室領域との間に配列されるボール逆止め弁は、第1の液圧室と減衰システムのハウジングとの間の少なくとも1つの領域または複数の領域に形成されるギャップに前方液圧室領域を接続する通路に配置される。ボール逆止め弁は、液圧流体がギャップから第2の液圧室へ通過することを自動的に阻止するように設計される。これは、実装するのが特に容易な第1の移送フローシステムの解決手段である。
本発明による解決手段の好ましい実施形態において、第1の液圧室の後方液圧室領域を第2の液圧室へ接続し、液圧流体が第1の液圧室の後方液圧室領域から第2の液圧室へおよび第2の液圧室から後方液圧室領域への双方で通過することを許す少なくとも1つの通路が提供される。第1の液圧室の後方液圧室領域を第2の液圧室へ接続するこの通路は、第1の液圧室の前方液圧室領域から第2の液圧室への液圧流体の絞られた移送フローを可能にする第1の移送フローシステム、および第1の液圧室の後方液圧室領域から第2の液圧室を介して第1の液圧室の前方液圧室領域への液圧流体の絞られた移送フローを可能にする第2の移送フローシステムの双方に属している。
少なくとも1つの増幅弁が設けられる第1の移送フローシステムを提供する観点から、本発明による解決手段の好ましい実施形態において、少なくとも1つの増幅弁の出口は、ボール逆止め弁を介して第1の液圧室の後方液圧室領域へ接続された弁室につながっている。ボール逆止め弁は、液圧流体が後方液圧室領域から弁室へ通過することを自動的に阻止する。この場合、弁室を第2の液圧室へ接続する少なくとも1つの通路が提供されることが好ましい。増幅弁の制御ピストンは、増幅弁が完全に開いた状態にあるときに少なくとも1つの通路を塞ぐ。
この実施形態によって達成されることは、減衰システムが、荷重の種類に応じて異なる動作をすることである。減衰システムに準静的応力が存在する場合、即ち、例えば、列車を側線に入れるときの正常な運転で生じる圧縮力が減衰されているときのように、ピストンが第1の液圧室の中へ比較的ゆっくり動いて、穏やかな圧縮力が減衰されている場合には、第1の液圧室の前方液圧室領域から排出される液圧流体は、第1の液圧室の前方液圧室領域から第2の液圧室の中へ直接流れ得る。
他方、減衰システムに動的応力が存在するとき、または、言い換えれば、衝突の場合に生じる圧縮荷重に起因してピストンが減衰システムの中へ比較的はやく前進するとき、第1の液圧室の前方液圧室領域と第2の液圧室との間の直接接続は妨げられる。なぜなら、この場合、増幅弁はその完全に開いた状態にあり、増幅弁の制御ピストンは、増幅弁の弁室を第2の液圧室へ接続する少なくとも1つの通路を塞ぐからである。したがって、減衰システムに動的応力が存在するとき、ピストンヘッドによって前方液圧室領域から排出された液圧流体は、まず第1の液圧室の後方液圧室領域に移動する。排出された液圧流体は、次いで第1の液圧室の後方液圧室領域を第2の液圧室へ接続する通路を介して第2の液圧室の中へ流れ得る。
引張応力の場合に減衰システムの弾性ユニットが減衰に寄与できるようにするため、本発明による解決手段の好ましい改良において、第1の液圧室は、弾性ユニットの方向へハウジングに対して変位可能であるように、減衰システムのハウジングの中に保持される。弾性ユニットの方向への第1の液圧室の長手方向の変位が存在する場合、これは引張応力が存在する場合であり、弾性ユニットのハウジングと弾性ユニットから遠い第1の液圧室の端面との間に、大気よりも低い圧力が生成される。
第1の液圧室は、弾性ユニットの方向へハウジングに対して変位可能であるように減衰システムのハウジングの中に保持されているので、減衰システムに引張応力が存在する場合、第2の液圧室の圧力が増加し、結果として第2の当接部が第1の当接部の方向へ動き、弾性ユニットが圧縮される。したがって、弾性ユニットも、応力が引張応力であるときに生じる力を減衰させるように働く。弾性ユニットは、基本的に圧縮でのみ応力を受けるので、減衰システムへ印加される力が引張力であるか圧縮力であるかに関係なく、引張力および圧縮力が減衰されているときに、ほとんど摩耗を有しない動作が可能である。
引張応力の効果に起因して第1の液圧室が弾性ユニットの方向へ減衰システムのハウジングに対して変位されるときに生じる大気より低い圧力は、弾性ユニットの方向への第1の液圧室の長手方向の変位に抗する。この変位に抗する力は、引張荷重がもはや存在しないときに、第1の液圧室がその始動位置(ニュートラル位置)へ戻るときの助けとなる。
第1の液圧室が、弾性ユニットの方向へ減衰システムのハウジングに対して変位可能であるように減衰システムのハウジングの中に保持される上記の最後の実施形態の好ましい改良において、第1の液圧室が減衰システムのハウジングに対して長手方向へ動き得る距離は、ピストンヘッドが後方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してその最大限に変位されるその後方位置から、ピストンヘッドが前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してその最大限に変位されるその前方位置へ、ピストンヘッドが動くときに弾性ユニットが圧縮される距離に対応するのがよい。本発明による解決手段のこの好ましい改良は、減衰装置が引張力および圧縮力を減衰させる最適特性を有するにも拘わらす、特に短い形態の減衰装置を提供することができる。
言及された最後の実施形態の好ましい改良において、ピストンヘッドがその前方位置にあり、第1の液圧室が減衰システムのハウジングに対して長手方向へ変位されていないとき、弾性ユニットは非圧縮状態にあるようにされる。この好ましい改良において、弾性ユニットがその非圧縮状態にあるとき、即ち、ピストンヘッドがその前方位置にあり、第1の液圧室が減衰システムのハウジングに対して長手方向へ変位されていないとき、ピストンは中心位置にある。減衰システムに引張または圧縮応力が存在する場合、ピストンは、それぞれ、この中心位置に関して減衰システムの外または中へ動かされる。
引張力および圧縮力を減衰させる本発明の装置の好ましい実施形態において、ピストンヘッドとは反対側のピストンロッドの端部領域は、カップ状の外側ハウジングへ接続されているのがよい。この場合、減衰システムのハウジングは、外側ハウジングに対して長手方向に入れ子状に変位可能なように、少なくとも一部が外側ハウジングの内部に保持される。この種の外側ハウジングを設けることにより、減衰システムがカップで包まれるような形態で減衰システムのハウジングの中に保持される。これにより、減衰システムを追加的に保護できる。減衰システムのハウジングに対して長手方向へピストンロッドが変位する場合、この長手方向の変位が外側ハウジングによって案内されるように、外側ハウジングは、減衰システムのハウジングと協働するのが好ましい。
ピストンロッドへ接続された外側ハウジングが提供される最後に言及された実施形態の好ましい改良において、減衰システムのハウジングが外側ハウジングに対して変位可能である距離は、ピストンヘッドが前方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してその最大限に変位される前方位置と、ピストンヘッドが後方液圧室領域の方向へ第1の液圧室に対してその最大限に変位される後方位置との間におけるピストンヘッドの移動に対応している。この実施形態では、引張力および圧縮力の双方を減衰させる装置が製造され、装置の全長が特に低減される。
ピストンロッドが、可能な限り制約されないで減衰システムのハウジングに対して動き得るようにするため、適切な案内表面が設けられていることが好ましい。この案内表面は、減衰システムのハウジングに対するピストンロッドの動きを案内する。例えば、外側ハウジングに対して減衰システムのハウジングが案内されて動くことが可能なようにするため、前述の適切な案内表面によって、外側ハウジングが減衰システムのハウジングと協働するという手段が考えられる。
基本的には、弾性ユニットは、少なくとも1つのバネ、具体的には、例えばコイルバネ、皿バネ、環状バネ、ゴムバネ、エラストマバネなどを有しているのが好ましい。これらのバネは、例えば第1の当接部と第2の当接部との間に挟まれた状態(第1の当接部と第2の当接部との間の空間においてカプセル化された形態)で保持される。
最後に、特に好ましい本発明の解決手段の実施形態において、液圧減衰配列は、過負荷弁を有しているのがよい。この過負荷弁は、少なくとも1つの増幅弁と並列に接続され、液圧流体が、前方液圧室領域からのみ後方液圧室領域および第2の液圧室へ横断することを許す。この過負荷弁の考えられ得る実施形態において、過負荷弁は、コイルバネ、皿バネ、環状バネ、エラストマバネ、ゴムバネなどのバネによって予め荷重が付与されている。この場合、過負荷弁は、予め定めることが可能な設定圧力で弁が開放された状態へ変化するように設計される。この設定圧力は、一方ではバネにより予め付与される荷重に依存し、他方では開放されたときの弁の断面に依存する。
本発明による解決手段のこの後者の実施形態における利点、または、言い換えれば、過負荷弁が少なくとも1つの増幅弁と並列に接続される実施形態における利点は、明らかである。具体的には、過負荷弁は、第2の液圧室において生じ得る最大圧力を制限するように働く。例えば、圧縮方向の準静的荷重のもとでは、弾性ユニットおよび増幅弁によって生じる圧力、およびこれらの圧力から生じる力が、典型的な鉄道運転に要求されるものよりも高い場合、それらは過負荷弁によって制限される。ハウジング、および前記ハウジングに対応するシールは、そのように高い圧力に対応するように設計される必要はなく、過負荷弁によって予め設定される圧力に対応するように設計されるだけでよい。
更なる利点は、圧縮荷重が生じた場合に動的な力を制限することであると考えられる。圧縮方向の準静的荷重のもとで弾性ユニットおよび増幅弁によって生じる圧力、およびこれらの圧力から生じる力が、典型的な鉄道運転に要求されるものよりも高い場合、動的な力を最小にすることは不可能であることが起こり得る。なぜなら、バネユニットおよび増幅弁の関数として、準静的力は、最大の動的な力として指定されるものよりも既に高いからである。しかしながら、過負荷弁が圧力、従って力を、指定された最大の動的な力よりも低いレベルに制限するならば、指定された最大の動的な力が保たれるようにオリフィスの断面を設計することが可能である。
以下、添付の図面を参照して、引張力および圧縮力を減衰させる本発明の装置の実施形態を説明する。
引張力および圧縮力を減衰させるための本発明の一実施形態にかかる装置を示す長手方向の概略断面図であり、非荷重状態を示している。 引張力および圧縮力を減衰させるための本発明の一実施形態にかかる装置を示す長手方向の概略断面図であり、引張荷重が付与されたときの状態を示している。 引張力および圧縮力を減衰させるための本発明の一実施形態にかかる装置を示す長手方向の概略断面図であり、圧縮荷重が付与されたときの状態を示している。 図3の一部を示す詳細図であり、前記装置で使用される少なくとも1つの増幅弁の動作を説明するための図である。 図5(a)は、装置に用いられる弾性ユニットによって生じる戻り移動を説明するために、ピストンが少なくとも部分的に前進した場合の前記装置の長手方向の概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)と比較して、ピストンが少なくとも部分的に既にリセットされたときの前記装置の長手方向の概略断面図である。 動的な圧縮応力がかかっているときの前記装置の長手方向の概略断面図である。
以下、引張力および圧縮力を減衰させる本発明の一実施形態にかかる装置100、およびこの装置100の動作について、添付の図面を参照して説明する。図1は、非荷重状態、即ち、引張力も圧縮力も装置100に印加されていない状態を示す。
装置100は、本質的に、減衰システム10、およびピストンロッド2を有する。減衰システム10は、ハウジング11と、このハウジング11内に保持された弾性ユニット12及び液圧減衰配列13とを有している。ピストンロッド2は、減衰システム10の長手方向Lでハウジング11に対して変位可能であり、ピストンロッド2によって、引張力および圧縮力が減衰システム10へ印加され得る。減衰システム10の長手方向Lは、ピストンロッド2の長手方向とほぼ同じ方向である。
本実施形態において、弾性ユニット12は、2つの環状エラストマバネを含む。これらのバネは、各貫通口をピストンロッド2が貫通するように、前後に配列されている。しかしながら、本発明では、環状エラストマバネが使用される弾性ユニット12に限定されない。エラストマバネの代わりに、またはこれに加えて、等しく良好に使用されるものは、コイルバネ、皿バネ、ゴムバネなどが挙げられる。また、弾性ユニット12として、空気圧で支持する構造(突っ張る構造)も考えられ得る。
本発明では、図示の実施形態の場合のように、弾性ユニット12が2つの弾性部材から作られることに限定されない。
図示の実施形態で弾性ユニット12を形成する2つの環状エラストマバネ部材は、ハウジング11に対して固定位置にある第1の当接部14と、第1の当接部14に対して変位可能な第2の当接部15との間に配列されている。図示の実施形態では、第1の当接部14は、ハウジング11の後方側の端壁である。
第1の当接部14に対して(ハウジング11に対して)、長手方向Lに変位可能にように設計される第2の当接部15は、図示の実施形態では、環状ピストンの形態を有している。この環状ピストンは、2つのエラストマバネ部材と軸が一致している。ピストンロッド2は、環状ピストンの中心の貫通口を貫通している。
環状ピストンは、案内表面16aおよび16bを有している。案内表面16aおよび16bは、第1の当接部14に対する環状ピストン(第2の当接部15)の動きを案内する役割を担う。案内表面16aは、環状ピストンの外周面であり、減衰システム10のハウジング11の内壁に対して摺動可能である。案内表面16bは、環状ピストンの貫通口の内周面であり、ピストンロッド2に対して摺動可能である。
他方、環状ピストンは、流体密封シールを用いて、弾性ユニット12が保持される領域を密封している。弾性ユニット12は、カプセル化された形態で弾性ユニット室の中に保持されている。これにより、液圧流体は、減衰システム10の液圧減衰配列13から弾性ユニット12に流れ込まない。
液圧減衰配列13は、図示の実施形態において、第1の液圧室17および第2の液圧室18を含む。2つの液圧室17および18は、液圧流体、例えば、液圧油で充填されている。第1の液圧室17は、円筒形状の液圧室ハウジングを有する。この液圧室ハウジングは、減衰システム10のハウジング11に対して変位可能であるようにハウジング11内に保持されている。他方、液圧室ハウジングの後方側の端壁と第2の当接部15(環状ピストン)との間の領域は、第2の液圧室18を構成する。
ピストンロッド2は、弾性ユニット12および第2の液圧室18を通り、第1の液圧室17まで延びている。ピストンロッド2の端部領域には、ピストンヘッド3が形成されている。ピストンヘッド3は、第1の液圧室17のハウジング11に対して変位可能であるように第1の液圧室17内に保持されている。ピストンヘッド3は、長手方向Lに垂直な第1の液圧室17の半径方向の内側面にほぼ当接する円盤形状を有している。
ピストンヘッド3は、第1の液圧室17における長手方向Lの位置に応じて、第1の液圧室17を、前方液圧室領域17aと後方液圧室領域17bに分割可能である。すなわち、ピストンヘッド3は、例えばピストンヘッド3が図3に示す位置にある場合のように、第1の液圧室17の前方の内壁及び後方の内壁からピストンヘッド3が離れた位置にあるときには、第1の液圧室17を、前方液圧室領域17aと後方液圧室領域17bに分割する。
前方液圧室領域17aは、ピストンヘッド3よりも前方に位置している(ピストンロッド2から遠い位置にある)。前方液圧室領域17aは、ピストンヘッド3の前方側の表面と第1の液圧室17の内壁の一部とにより囲まれた領域である。後方液圧室領域17bは、ピストンヘッド3よりも後方に位置している(ピストンロッド2の軸部分に隣接する位置にある)。後方液圧室領域17bは、ピストンヘッド3の後方側の表面と第1の液圧室17の内壁の一部とにより囲まれた領域である。
図1で示すように、減衰システム10が非荷重状態にあるとき、即ち、ピストンロッド2を介して引張力も圧縮力も減衰システム10へ印加されていないとき、ピストンロッド2は、ピストンヘッド3が第1の液圧室17に対して最大に引き下がった状態(引っ込められた状態)にある。減衰システム10が非荷重状態にあるとき、ピストンヘッド3の後方側の面は第1の液圧室17のハウジングの内壁に当接する。
液圧減衰配列13は、第1の移送フローシステムと、第2の移送フローシステムとを有する。第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の前方液圧室領域17aの方向への動き(長手方向Lの動き)に伴って、液圧流体は、第1の移送フローシステムを通って前方液圧室領域17aから後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18へ流れ得る。
また、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の後方液圧室領域17bの方向への動き(長手方向の動き)に伴って、液圧流体は、第2の移送フローシステムを通って後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18から前方液圧室領域17aへ流れ得る。各移送フローシステムにおいて、液圧流体の移送フローの経路は、後述するように絞られた状態となるので、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の長手方向Lの動きは減衰される。
具体的には、本実施形態における第1の移送フローシステムは、複数の通路21、22、23、24、25から構成される通路システムを含む。通路21、22、23、24、25は、第1の液圧室17と、減衰システム10のハウジング11および第1の液圧室17のハウジング間に形成されたギャップ19との間をつなぐ流体の通路である。この通路システムは、第1の液圧室17の後方液圧室領域17bの方向へのピストンヘッド3の長手方向Lの変位が生じる場合、液圧流体が通路21、22、23、24、25の少なくとも幾つかを通ってギャップ19の中へ流れることを可能にする。
第1の移送フローシステムは、少なくとも1つの増幅弁4をさらに含む。減衰システム10のハウジング11と第1の液圧室17のハウジングとの間に形成されるギャップ19は、増幅弁4の入口領域と連通している。
増幅弁4の出口領域は、少なくとも1つの通路26によって第2の液圧室18へ直接接続されている。また、増幅弁4の出口領域は、ボール逆止め弁5が設けられた少なくとも1つの更なる通路27によって、第1の液圧室17の後方液圧室領域17bへ直接接続されている。通路27に設けられるボール逆止め弁5は、液圧流体が後方液圧室領域17bから増幅弁4の弁室6へ流れるのを自動的に妨げるように設計される。増幅弁4の出口は弁室6につながっている。
第1の移送フローシステムは、少なくとも1つの更なる追加の通路28を含む。通路28は、第1の液圧室17の後方液圧室領域17bを第2の液圧室18へ直接接続する。
第1の移送フローシステムの通路21、22、23、24、25、26、27、28は、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の前方液圧室領域17aの方向への動き(長手方向Lの動き)が生じると、液圧流体が前方液圧室領域17aから後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18の双方に流れるのを可能にする。
第2の移送フローシステムは、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の後方液圧室領域17bの方向への動き(長手方向Lの動き)が生じると、液圧流体が後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18から前方液圧室領域17aに流れるのを可能にする。
第2の移送フローシステムは、図示の実施形態において、第1の液圧室17の後方液圧室領域17bを第2の液圧室18へ接続する少なくとも1つの追加の通路28と、第1の液圧室17のハウジングと減衰配列13のハウジング11との間に形成されたギャップ19へ第2の液圧室18を接続する少なくとも1つの更なる通路29とを含む。通路29には、ボール逆止め弁7が設けられている。このボール逆止め弁7は、液圧流体が通路29を通って第2の液圧室18へ流れるのを自動的に妨げるように設計されている。
第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の後方液圧室領域17bの方向への動き(長手方向Lの動き)が生じると、液圧流体は、後方液圧室領域17bから少なくとも1つの通路28を介して第2の液圧室18へ流れることが可能であり、また、後方液圧室領域17bからボール逆止め弁7が設けられた通路29を介して、ギャップ19の中へ流れることが可能である。ギャップ19の中へ流れた液圧流体は、通路システムの2つの通路24および通路25を介して第1の液圧室17の前方液圧室領域17aに進む。
本実施形態において、ギャップ19へ第1の液圧室17を接続する通路システムの通路21、22、23、24、25は、第1の液圧室17の長手方向Lにおいて互いから距離をおいて配列されており、各通路は、第1の液圧室17につながっている(連通している)。
通路システムの通路21、22、23、24、25のレイアウトは、この場合、ピストンヘッド3が前方液圧室領域17aの方向へ第1の液圧室17に対して最大限に変位される状態において、少なくとも1つの通路(図示の実施形態の通路24、25)が前方液圧室領域17aに依然として連通しており、残りの通路21、22、23が後方液圧室領域17bに連通しているように設計される。後方液圧室領域17bに連通している後者の通路21、22、23の各々は、ボール逆止め弁8を有しており、液圧流体がギャップ19から通路21、22、23を通って後方液圧室領域17bに流入するのを自動的に妨げる。
上記で説明されたような個々の通路21、22、23、24、25のレイアウトおよび設計は、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の後方液圧室領域17bの方向への変位が生じる場合、液圧流体が、後方液圧室領域17bから、一方では上記で説明された第2の移送フローシステムを介して、また他方では後方液圧室領域17bに連通している通路システムの通路21、22を介して、ギャップ19へ流れることを可能にする。
しかしながら、第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の後方液圧室領域17bの方向への動き(長手方向Lの動き)が生じる場合、通路システムの少なくとも幾つかの通路を介した液圧流体の流れは、前記通路システムの通路の開口がピストンヘッド3によって未だ覆われていない通路に限り可能である。すなわち、これは、好ましくは、ピストンヘッド3が第1の液圧室17においてその中心付近にある場合である。例えば、ピストンヘッド3によって覆われていない通路が通路21と通路25である場合には、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ動くと、後方液圧室領域17bの液圧流体は、通路21を通ってギャップ19に流れ、さらに通路25を通って前方液圧室領域17aへ進み得る。
一方、第1の液圧室17においてピストンヘッド3が上記のように遠い位置にない状態において、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ動くと、液圧流体は第2の移送フローシステムを介してのみ第1の液圧室17の前方液圧室領域17aへ進み得る。すなわち、ピストンヘッド3が通路21を覆う位置にある場合には、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ動くと、後方液圧室領域17bの液圧流体は、通路28を通って第2の液圧室18に流れ、ついで通路29を通ってギャップ19に流れ、さらに通路24,25を通って前方液圧室領域17aへ進み得る。
他方、ピストンヘッド3の前方液圧室領域17aの方向への動き(長手方向Lの動き)が生じる場合、液圧流体が前方液圧室領域17aからギャップ19の中へ流れ得る通路システム内の通路の数は、ピストンロッド2の動き(位置)にも依存する。ピストンロッド2が第1の液圧室17の中へさらに前進すると、第1の液圧室17の前方液圧室領域17aの中へ開いている通路システム内の通路の数はそれだけ少なくなる。
以下、本実施形態の装置100の動作について、図2〜図6を参照して詳細に説明する。
図2は、引張応力を加えられたときの装置100を示す長手方向の概略断面図である。図1および図2を比較すると、減衰システム10に引張応力が加えられたとき、第1の液圧室17のハウジングは、図1に示す減衰システム10のニュートラル位置と比較して、弾性ユニット12の方向へ減衰システム10のハウジング11に対して変位している。これは、減衰システム10が図1に示すニュートラル位置にあるとき(このとき非荷重状態にある)、ピストンヘッド3の後方側の面は、弾性ユニットに近い側の端部に位置する第1の液圧室17のハウジング面に対して既に当接していることに起因する。その結果、図2に示すように、引張力がピストンロッド2に加えられた場合、第1の液圧室17のハウジングは、弾性ユニット12の方向へピストンロッド2と共に引っ張られる。こうして、第1の液圧室17のハウジングの前方側の端面(図2の右側の端面)とケーシング11の内面との間の空間の圧力が大気よりも低くなる。このような低圧空間により、第1の液圧室17のハウジングに加えられた前記引張力に抗する力が生じる。
減衰システム10に引張荷重が存在する場合、ピストンヘッド3は、第1の液圧室17に対してその中で変位しないので、第1の液圧室17から第1の移送フローシステムを介して第2の液圧室18へ達する液圧流体の流れも存在しない。
引張荷重が存在する場合に引き起こされる変位、すなわち弾性ユニット12の方向へのハウジング11に対する第1の液圧室17のハウジングの変位は、第2の液圧室18における液圧流体の圧力を、非荷重状態(図1参照)と比較して増加させる。液圧流体の少なくとも一部は、第2の液圧室18から第2の移送フローシステムに属する通路29およびボール逆止め弁が備わっていない通路システムの通路24、25を介して第1の液圧室17の中へ流れる。そして、準静的荷重が存在する状態では、第1の液圧室17と第2の液圧室18との間の圧力等化が起こる。
他方、第2の液圧室18において圧縮された液圧流体は、図示の実施形態では環状ピストンの形態である第2の当接部15に圧縮力を加え、第2の当接部15を第1の当接部14の方向へ減衰システム10のハウジング11および第1の当接部14に対して移動させる。こうして、第1の当接部14と第2の当接部15の間に保持される弾性ユニット12が圧縮される。このような弾性ユニット12の圧縮が生じると、弾性ユニット12の復元力は、第2の液圧室18にある液圧流体を介した前記圧縮力に抵抗する。
したがって、減衰システム10に引張荷重が存在するとき、一方では減衰システム10のハウジング11と、弾性ユニット12から遠い方の第1の液圧室17の端面との間における大気より低い圧力の生成によって、他方では弾性ユニット12の圧縮によって、減衰効果が得られる。同時に達成されることは、ハウジング11の引張荷重がなくなると、第1の液圧室17が図1に示す状態へ戻ることである。引張荷重が存在しなくなると直ちに、大気より低い圧力および弾性ユニット12からの拡張力によって、減衰システム10は、引っ張られていた各部材が中心側へ戻って、図1に示す非荷重状態に戻る。
図3は、圧縮荷重が加えられた状態の装置100を示す長手方向の概略断面図である。圧縮荷重が加えられた状態では、即ち、圧縮力がピストンロッド2を介して減衰システム10へ印加されるときには、ピストンロッド2のピストンヘッド3は、前方液圧室領域17aの方向へ第1の液圧室17に対してシフトする。
ピストンヘッド3が第1の液圧室17において前進すると、前方液圧室領域17a内の液圧流体を圧縮する。これにより、液圧流体は、前方液圧室領域17aから第1の移送フローシステムを介して後方液圧室領域17bへ流入する。後方液圧室領域17bは、少なくとも1つの通路28を介して第2の液圧室18と流体が流通可能に接続されているので、ピストンヘッド3が前方液圧室領域17aの方向へ前進したとき排出される流体の少なくとも一部は、第2の液圧室18に流れ、そこでの圧力上昇を引き起こす。
第2の液圧室18における液圧流体の増加圧力は、図示の実施形態では環状ピストンの形態を有する第2の当接部15に作用する。その結果、第2の当接部15は、第1の当接部14の方向へ減衰システム10のハウジング11に対して動く。このように第2の当接部15が動くにつれて、第1の当接部と第2の当接部15との間に保持されている弾性ユニット12が圧縮される。
したがって、減衰システム10に圧縮荷重が加わるとき、一方では前方液圧室領域17aから排出される液圧流体の絞られた移送フローによって、他方では弾性ユニット12の圧縮によって、減衰効果が得られる。
既に言及されたように、ピストンヘッド3が前方液圧室領域17aの方向へ前進するとき、そのときに排出される液圧流体は、通路システムの通路21、22、23、24、25を介してギャップ19へ流れ、そこから、少なくとも1つの増幅弁4を介して後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18の中へ流れる。
図示の装置100において、第1の液圧室17をギャップ19へ接続する通路システムの通路21、22、23、24、25は、第1の液圧室17の長手方向Lにおいて互いに距離をおいて配列されている。結果として、通路システムの有効フロー断面、即ち、ピストンヘッド3が第1の液圧室17の方向へ前進するときに排出される液圧流体がギャップ19の中へ流れ得る通路21、22、23、24、25の数は、ピストンヘッド3が第1の液圧室領域17aの方向へ第1の液圧室17に対してどの程度前方に(どの程度遠くに)変位されたかに依存する。
言い換えれば、ピストンヘッド3が第1の液圧室17において前方に前進すると、前方液圧室領域17aから排出される液圧流体がギャップ19の中へ流れ、そこから少なくとも1つの増幅弁4を介して後方液圧室および第2の液圧室18の中へ流れ得る通路システム内の通路の数は、それだけ少なくなる。
この場合、留意すべきことは、衝撃荷重が装置へ印加されるとき、衝突する車体の相互に対する速度が減少することである。これにより、ピストンロッドが押される(強制される)速度も下降する。液圧力は、特に、ピストンロッドが押される速度、および前方液圧室領域17aから排出される液圧流体が増幅弁の入力へ流れ得る有効フロー断面に依存する。したがって、液圧力を非常に大きくほぼ一定に保つため、有効フロー断面は、ピストンロッドの移動が増加すると小さくなる。
図4は、図3に示す断面図の一部分を示す。図4で具体的に示されるものは、減衰システム10が準静的に圧縮荷重されるときの増幅弁4である。準静的荷重のもとでは、動的圧縮荷重と比較して、ピストンヘッド3は、比較的ゆっくりと第1の液圧室17において前進するので、前方液圧室領域17aでは比較的穏やかな圧力上昇が存在する。
準静的圧縮荷重のもとで引き起こされる第1の液圧室17の前方液圧室領域17aにおける圧力上昇、及びこれに伴って生じるギャップ19における圧力上昇は、増幅弁4の制御ピストン9に作用する。結果として、制御ピストン9は、減衰システム10のハウジング11および第1の液圧室17のハウジングに対して、弾性ユニット12の方向へ変位される。
同時に、増幅弁4の制御ピストン9に作用するものは、制御ピストン9が第1の液圧室17に対して変位されるときに、制御ピストン9の前記変位方向とは反対側の制御ピストン9の端部(図4の右側の端部)と、第1の液圧室17のハウジングとの隙間に生成される大気より低い圧力である。
具体的には、装置100が組み立てられるとき、制御ピストン9の背後に空気室(第1の液圧室17のハウジングとの前記隙間)が形成される。この空気室の圧力は、周囲の大気圧力となる。制御ピストン9が作動して弾性ユニット12の方向へ変位すると、空気室の容積は増加し、これに伴って空気室の圧力は、容積増加に応じて大気より低い圧力となる。
弾性ユニット12の方向への制御ピストン9の変位に起因して、増幅弁4は少なくとも部分的に開き、ギャップ19の中の高い圧力よりも圧力が低い液圧流体は、増幅弁4を介して、増幅弁4の出口が通じている弁室6の中へ流れ得る。図4から分かるように、この弁室6は、一方では少なくとも1つの通路26によって第2の液圧室18へ直接接続されている。他方では、増幅弁4を介して弁室6の中へ流れる液圧流体は、ボール逆止め弁5を介して第1の液圧室17の後方液圧室領域17bの中へ流れ得る。
以下、図5aおよび図5bを参照して、圧縮荷重のためにピストンヘッド3が第1の液圧室17の中へ前進し、次いで減衰システム10への圧力の印加がなくなったときに、図1に示す非荷重状態へのリセットがどのようにして生じるかについて説明する。
図3を参照して先に説明されたように、圧縮荷重が存在する状態では、弾性ユニット12は圧縮状態にある。なぜなら、第2の液圧室18における増加圧力は、第1の当接部14の方向へ第2の当接部15を変位させるからである。一旦、圧縮荷重がなくなると、弾性ユニット12からの拡張力によって、および、第2の当接部15の前記拡張力によって引き起こされ、第1の当接部14から離れる、減衰システム10のハウジング11に対する変位によって、液圧流体は、第2の液圧室18の外へ押される。これが起こるとき、液圧流体は、第2の移送フローシステムを介して第1の液圧室17の前方液圧室領域17aの中へ流れる。その結果、ピストンヘッド3は、図1に示すニュートラル位置の方向へ変位される。後方液圧室領域17bの方向への第1の液圧室17に対するピストンヘッド3の前記変位によって、液圧流体は、後方液圧室領域17bから少なくとも1つの通路28を介して第2の液圧室18の中へ流れ、そこから第2の移送フローシステムを介して第1の液圧室17の前方液圧室領域17aへ流れる。
他方、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ長手方向Lに変位されるにつれて後方液圧室領域17bから排出される液圧流体も、通路システムの少なくとも1つの通路21を介してギャップ19の中へ直接流れ、およびそこから前方液圧室領域17aの中へ直接流れ得る。これは図5aに示す状態である。
しかしながら、後方液圧室領域17bとギャップ19との間に位置する通路システムの前記通路21によって提供されるバイパスは、ピストンヘッド3が比較的長い距離を第1の液圧室17の中へ前進した状態のときにのみ利用可能である。図5aと図5bを比較するとわかるように、ピストンヘッド3が図5aに示す状態にあるときよりも、後方液圧室領域17bの方向へ一層変位されたときには、通路システムの通路21、22、23、24、25は、もはや第1の液圧室17の後方液圧室領域17bの中へ開いていない。
以下、図6を参照して、動的圧縮荷重が存在するときに、引張力および圧縮力を減衰させる装置100の状態を説明する。準静的圧縮荷重が存在するときに起こることと対照的に、動的圧縮荷重が存在するときには、前方液圧室領域17aの圧力は突然に増加する。それによって圧縮される液圧流体は、通路システムの通路21、22、23、24、25を介してギャップ19の中へ流れる。従って、少なくとも1つの増幅弁4の入口における圧力は、比較的高くなる。
その結果、増幅弁4は完全に開き、従って液圧流体が比較的小さい圧力降下と共に増幅弁4を介して弁室6の中へ進む。そこから、液圧流体はボール逆止め弁5を介して後方液圧室領域17bの中へ流れる。後方液圧室領域17bは少なくとも1つの通路28によって第2の液圧室18へ接続されているので、液圧流体は、第2の液圧室18へ進み、第2の液圧室18の圧力を上昇させる。これにより、弾性ユニット12が圧縮される。
増幅弁4が完全に開いた状態にあるとき(図6参照)、弁室6を第2の液圧室18へ直接接続する少なくとも1つの通路26は、増幅弁4の制御ピストン9によって塞がれる。従って、液圧流体は、弁室6から第2の液圧室18の中へ直接進むことができない。
図示の装置100において、ピストンロッド2は、ピストンヘッド3とは反対側の端部領域においてカップ状の外側ハウジング30に接続されている。減衰システム10のハウジング11は、外側ハウジング30に対して入れ子状に長手方向Lに変位可能なように、少なくとも一部が外側ハウジング30の内部に保持されている。外側ハウジング30および減衰システム10のハウジング11は案内表面を有し、減衰システム10のハウジング11に対するピストンロッド2の動きを適切な方法で案内する。
全長を特に小さくするため、図示の実施形態において、減衰システム10のハウジング11が外側ハウジング30に対して変位可能な距離は、ピストンヘッド3が前方液圧室領域17aの方向へ第1の液圧室17に対して最大限に変位される前方位置と、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ第1の液圧室に対して最大限に変位される後方位置との間で、ピストンヘッド3が達成する移動に対応する。
他方、第1の液圧室17が長手方向Lで減衰システム10のハウジング11に対して動き得る距離は、ピストンヘッド3が後方液圧室領域17bの方向へ第1の液圧室17に対して最大限に変位される後方位置から、ピストンヘッド3が前方液圧室領域17aの方向へ第1の液圧室17に対して最大限に変位される前方位置へ、ピストンヘッド3が変位されるときに弾性ユニット12が圧縮される距離に対応する。
なお、前記実施形態において、前方及び後方という用語は、装置100の構造を説明するために便宜上付けられたものであって、必ずしも車両の進行方向を意味するものではない。
本発明は、添付の図面を参照して説明された引張力および圧縮力を減衰させる装置100の前記実施形態に限定されなず、適切な変形が可能である。
本発明による装置100は、中心緩衝器連結器の結合バーにおいて再生減衰システム10として使用されるのに特に適している。この場合、例えば、減衰システム10のハウジング11は、鉄道車両の車体の端面へ回転可能に接続され、カプラーヘッドは、外側ハウジング30またはピストンロッド2へ直接、またはカップリングバーを介して固定される。この実施形態において、カプラーヘッドに作用する引張力および圧縮力は、減衰システム10へ印加されて、その少なくとも一部が減衰される。
図示しないが、基本的に、過負荷弁は、増幅弁4の制御ピストン9と並列に接続されることが考えられ得る。この過負荷弁は、液圧流体が前方液圧室領域17aから後方液圧室領域17bおよび第2の液圧室18の中へ通ることを妨げる。
2 ピストンロッド
3 ピストンヘッド
4 増幅弁
5 逆止め弁
6 弁室
7 逆止め弁
8 逆止め弁
9 増幅弁の制御ピストン
10 減衰システム
11 減衰システムのハウジング
12 弾性ユニット
14 第1の当接部
15 第2の当接部/環状ピストン
16a、16b 案内表面
17 第1の液圧室
17a 第1の液圧室の前方液圧室領域
17b 第1の液圧室の後方液圧室領域
18 第2の液圧室
19 ハウジング11と第1の液圧室17との間のギャップ
21〜28 第1の移送フローシステムの通路
29 更なる通路
30 外側ハウジング
100 引張力および圧縮力を減衰させる装置

Claims (18)

  1. 引張力および圧縮力を減衰させる装置(100)であって、
    ハウジング(11)と、前記ハウジング(11)内に保持された弾性ユニット(12)および液圧減衰配列(13)とを有する減衰システム(10)と、
    長手方向(L)に前記ハウジング(11)に対して変位可能であり、その端部領域に形成されたピストンヘッド(3)を有するピストンロッド(2)と、を備え、
    前記弾性ユニット(12)は、前記ハウジング(11)に対して固定位置にある第1の当接部(14)と前記第1の当接部(14)に対して変位可能な第2の当接部(15)との間に配置されており、
    前記液圧減衰配列(13)は、液圧流体が充填される第1の液圧室(17)と、液圧流体が充填され、前記第1の液圧室(17)と前記第2の当接部(15)との間に形成された第2の液圧室(18)とを有し、
    前記ピストンヘッド(3)は、前記第1の液圧室(17)に対して前記長手方向(L)に変位可能に前記第1の液圧室(17)内に保持され、前記第1の液圧室(17)に対して前記長手方向(L)に変位することにより、前記ピストンヘッド(3)よりも前方に位置する前方液圧室領域(17a)と前記ピストンヘッド(3)よりも後方に位置する後方液圧室領域(17b)とに前記第1の液圧室(17)を分割可能であり、
    前記液圧減衰配列(13)は、第1の移送フローシステムと、第2の移送フローシステムとを有し、
    前記第1の移送フローシステムは、前記前方液圧室領域(17a)の方向への前記第1液圧室(17)に対する前記ピストンヘッド(3)の前記長手方向(L)の動きに伴って、液圧流体を、前記前方液圧室領域(17a)から少なくとも1つの増幅弁(4)を介して前記後方液圧室領域(17b)および前記第2の液圧室(18)に流すことができ、
    前記第2の移送フローシステムは、前記後方液圧室領域(17b)の方向への前記第1の液圧室(17)に対する前記ピストンヘッド(3)の前記長手方向(L)の動きに伴って、液圧流体を、前記後方液圧室領域(17b)および前記第2の液圧室(18)からボール逆止め弁(7)を介して前記前方液圧室領域(17a)に流すことができる、装置(100)。
  2. 前記第1の液圧室(17)を前記増幅弁(4)の入力側の部位へ接続する通路システムが設けられており、前記通路システムの有効フロー断面は、前記ピストンヘッド(3)が、前記前方液圧室領域(17a)の方向に前記第1の液圧室(17)に対してどの程度変位しているかに依存する、請求項1に記載の装置(100)。
  3. 前記通路システムは、複数の通路(21、22、23、24、25)を有し、
    前記複数の通路は、前記第1の液圧室(17)を前記増幅弁(4)の入口へ接続し、
    前記複数の通路(21、22、23、24、25)は、前記長手方向(L)に互いに距離をおいて設けられており、前記第1の液圧室(17)に接続されている、請求項2に記載の装置(100)。
  4. 前記ピストンヘッド(3)がその最大限の位置まで前記前方液圧室領域(17a)の方向に前記第1の液圧室(17)に対して変位されるとき、前記通路システムは、前記後方液圧室領域(17b)に連通する少なくとも1つの通路(21、22、23)、および前記前方液圧室領域(17a)に連通する少なくとも1つの通路(24、25)を有する、請求項2または3に記載の装置(100)。
  5. 前記ピストンヘッド(3)がその最大限の位置まで前記前方液圧室領域(17a)の方向に変位されるとき、前記後方液圧室領域(17b)に連通する前記通路システムの前記少なくとも1つの通路(21、22、23)は、ボール逆止め弁(8)を有し、前記ボール逆止め弁(8)は、液圧流体が前記少なくとも1つの通路(21、22、23)を通って前記後方液圧室領域(17b)に流入するのを自動的に妨げる、請求項4に記載の装置(100)。
  6. 前記第1の液圧室(17)と前記ハウジング(11)との間には、少なくとも1つの領域または複数の領域にギャップ(19)が形成されており、前記増幅弁(4)の前記入口は、前記ギャップ(19)を介して前記第1の液圧室(17)に接続されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置(100)。
  7. 前記第2の液圧室(18)と前記前方液圧室領域(17a)との間に設けられた前記ボール逆止め弁(7)は、前記第1の液圧室(17)と前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)との間で、少なくとも1つの領域または複数の領域の中に形成される前記ギャップ(19)へ前記前方液圧室領域(17a)を接続する通路(29)の中に配列され、前記ボール逆止め弁(7)は、液圧流体が前記ギャップ(19)から前記第2の液圧室(18)へ流れるのを自動的に妨げるように設計される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置(100)。
  8. 前記後方液圧室領域(17b)を前記第2の液圧室(18)に接続し、液圧流体が前記後方液圧室領域(17b)から前記第2の液圧室(18)に、またはこの逆に流れるのを許す少なくとも1つの通路(28)が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(100)。
  9. 前記増幅弁(4)の出口は、ボール逆止め弁(5)を介して前記後方液圧室領域(17b)に接続される弁室(6)につながっており、
    前記ボール逆止め弁(5)は、液圧流体が前記後方液圧室領域(17b)から前記弁室(6)に流れるのを自動的に妨げる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(100)。
  10. 前記弁室(6)を前記第2の液圧室(18)へ直接接続する少なくとも1つの通路(26)が設けられており、前記増幅弁(4)に設けられた制御ピストン(9)は、前記増幅弁(4)が完全に開いた状態にあるときに前記少なくとも1つの通路(26)を塞ぐ、請求項9に記載の装置(100)。
  11. 前記第1の液圧室(17)は、前記弾性ユニット(12)の方向に前記ハウジング(11)に対して変位可能に前記ハウジング(11)内に保持されており、
    前記弾性ユニット(12)の方向に前記第1の液圧室(17)の前記長手方向(L)の変位が生じたときに、前記第1の液圧室(17)の前側の端面と前記ハウジング(11)との間の空間における圧力は、周囲圧力よりも低くなる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置(100)。
  12. 前記第1の液圧室(17)が前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)に対して前記長手方向(L)に動き得る距離は、前記ピストンヘッド(3)が前記後方液圧室領域(17b)の方向へ前記第1の液圧室(17)に対して最大限に変位される後方位置から、前記ピストンヘッド(3)が前記前方液圧室領域(17a)の方向へ前記第1の液圧室(17)に対して最大限に変位される前方位置への前記ピストンヘッド(3)の移動に伴って前記弾性ユニット(12)が圧縮される距離に対応している、請求項11に記載の装置(100)。
  13. 前記ピストンヘッド(3)がその前方位置にあり、前記第1の液圧室(17)が前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)に対して前記長手方向(L)に変位されていないとき、前記弾性ユニット(12)は非圧縮状態にある、請求項11または請求項12に記載の装置(100)。
  14. 外側ハウジング(30)をさらに備え、
    前記外側ハウジング(30)には、前記ピストンヘッド(3)とは反対側の前記ピストンロッド(2)の端部領域が接続されており、
    前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)は、前記外側ハウジング(30)に対して入れ子状に前記長手方向(L)に変位可能なように、少なくとも一部が前記外側ハウジング(30)の内部に保持されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置(100)。
  15. 前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)が前記外側ハウジング(30)に対して変位可能な距離は、前記ピストンヘッド(3)が前記前方液圧室領域(17a)の方向に前記第1の液圧室(17)に対して最大限に変位される前方位置と、前記ピストンヘッド(3)が前記後方液圧室領域(17b)の方向に前記第1の液圧室(17)に対して最大限に変位される後方位置との間で、前記ピストンヘッド(3)が達成する移動に対応する、請求項14に記載の装置(100)。
  16. 前記減衰システム(10)の前記ハウジング(11)に対して前記ピストンロッド(2)の動きを案内する案内表面が設けられている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置(100)。
  17. 前記弾性ユニット(12)は少なくとも1つのバネを有し、前記バネは、前記第1の当接部(14)と前記第2の当接部(15)との間に挟まれた状態で保持されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置(100)。
  18. 前記液圧減衰配列(13)は過負荷弁を有し、
    前記過負荷弁は、コイルバネ、皿バネ、環状バネ、エラストマバネ、またはゴムバネによって予め荷重が付与されており、
    前記過負荷弁は、前記少なくとも1つの増幅弁(4)と並列に配列されて、液圧流体が前記前方液圧室領域(17a)から前記後方液圧室領域(17b)および前記第2の液圧室(18)へ流れるのを許す、請求項1〜17のいずれか1項に記載の装置(100)。
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