JP2000145868A - 両効き液圧式ショックアブソーバ - Google Patents

両効き液圧式ショックアブソーバ

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JP2000145868A
JP2000145868A JP10323034A JP32303498A JP2000145868A JP 2000145868 A JP2000145868 A JP 2000145868A JP 10323034 A JP10323034 A JP 10323034A JP 32303498 A JP32303498 A JP 32303498A JP 2000145868 A JP2000145868 A JP 2000145868A
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piston
liquid chamber
shock absorber
passage
chamber
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JP10323034A
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English (en)
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Katsura Mizuno
桂 水野
Junichi Aiki
純一 合木
Norihiko Kitahora
敬彦 北洞
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 伸び側と縮み側のいずれの側においても充分
な減衰量を得ることが出来、これにより擬似地震試験装
置に組み込まれる好適なショックアブソーバを提供す
る。 【解決手段】 第二の液室55と第三の液室56とを連
通する複数の通路の内、一の通路に第三の液室から第二
の液室への逆流を阻止する逆止弁58を介装し、他の通
路59を一の通路より小径にして絞り機能を持たせ、ピ
ストン往動時には絞り穴壁によりピストン往動面に位置
する第一の液室内54の作動液を加圧して往動方向の運
動エネルギーの吸収を図り、ピストン復動時には他の通
路の絞り機能によりピストン復動面に位置する第三の液
室内の作動液を加圧して復動方向の運動エネルギーの吸
収を図り、これにより両効き可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両効き液圧式ショッ
クアブソーバに係り、特に直下型地震に類する衝撃的な
応力波を効果的に付与可能な擬似地震試験装置に組み込
まれる両効き液圧式ショックアブソーバに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ショックアブソーバ
は、振動若しくは衝撃等の運動エネルギーを吸収し、該
運動エネルギーの作用/反作用力から生じる各種不具合
を解消させるために、自動車のサスペンションや後記す
る衝撃・振動試験装置等の各種産業機械に用いられてい
る。ショックアブソーバには、流体の粘性/乱流抵抗を
用いるもの、磁界の運動抵抗力を用いるもの、固体摩擦
力を用いるもの等があるが、大きな振動若しくは衝撃エ
ネルギーを吸収する場合には、ピストンロッドとシリン
ダからなる液圧式の筒型ショックアブソーバを用いる場
合が多い。
【0003】又、液圧式の筒型ショックアブソーバにお
いてピストンロッドの伸び側と縮み側の両方に減衰力を
発生させる両効きショックアブソーバが自動車工業界の
分野で開発されているが、かかる両効きアブソーバは伸
び側と縮み側の減衰量の割合が8:2〜7:3と大きく
片寄っており、このような両効きアブソーバを擬似地震
試験装置のような作用力も反作用力も大きい大型の衝撃
試験装置に適用するのは実用的に不可能である。
【0004】本発明はかかる課題に鑑み、伸び側と縮み
側のいずれの側においても充分な減衰量を得ることが出
来、これにより擬似地震試験装置に組み込まれるショッ
クアブソーバとして好適な両効き液圧式ショックアブソ
ーバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明においては、往復動可能なピ
ストンの往動面側に位置する第一の液室と、該第一の液
室の周囲に設けた絞り穴壁の外周側に位置する第二の液
室と、該第二の液室と一又は複数の通路を介して連通
し、前記ピストンの復動面側に位置する第三の液室とを
具えた液圧式ショックアブソーバにおいて、前記第二の
液室と第三の液室とを連通する複数の通路の内、一の通
路に第三の液室から第二の液室への逆流を阻止する逆止
弁を介装し、他の通路を前記一の通路より小径にして絞
り機能を持たせ、ピストン往動時には前記絞り穴壁によ
りピストン往動面に位置する第一の液室内の作動液を加
圧して往動方向の運動エネルギーの吸収を図り、ピスト
ン復動時には前記他の通路の絞り機能によりピストン復
動面に位置する第三の液室内の作動液を加圧して復動方
向の運動エネルギーの吸収を図り、これにより両効き可
能に構成したことを特徴とする。
【0006】かかる請求項1記載の発明によれば、ピス
トンの往動時には第一の液室と第二の液室との間に介装
した絞り穴壁によりピストン往動面に位置する第一の液
室内の作動液を加圧して往動方向の運動エネルギーの吸
収を図り、一方、ピストン復動時には該ピストンの復動
面側に位置する第三の液室と前記第二の液室間の逆流通
路としての他の通路の絞り機能によりピストン復動面に
位置する第三の液室内の作動液を加圧して復動方向の運
動エネルギーの吸収を図り、これによりピストン軸の伸
び側と縮み側のいずれの側においても充分な減衰量を得
ることが出来、擬似地震試験装置に組み込まれるショッ
クアブソーバとして好適な両効き液圧式ショックアブソ
ーバの提供が可能となる。
【0007】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の両効き液圧式ショックアブソーバにおいて、前記第二
の油室、若しくは第2の油室に通ずる部位に、圧縮空気
による予圧空間を形成し、ピストン往動時に、前記予圧
空間内の予圧を利用して第二の液室から第三の液室への
液流の侵入の容易化を図ったことを特徴とする。
【0008】かかる請求項2記載の発明によれば、前記
第二の油室、若しくは第2の油室に通ずる部位に、圧縮
空気による予圧空間を形成し、ピストン往動時に、前記
予圧空間内の予圧を利用して第二の液室から第三の液室
への液流の侵入の容易化を図ることにより、ピストン復
動時の効きの確実化を得ることが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0010】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
両効きショックアブソーバで、図1は正面断面図、図2
は図1のA−A断面図である。本ショックアブソーバ8
は、シリンダ61とピストン軸80からなる筒型油圧ア
ブソーバであり、そして該ピストン軸80を往復動可能
に支持するシリンダ61には、ピストン軸80の往動面
側に位置する第一の油室54と、該第一の油室54の周
囲に設けた絞り穴壁53の外周側に位置する第二の油室
55と、該第二の油室55と通路57,59を介して連
通し、前記ピストン軸80の復動面側に位置する第三の
油室56とからなり、前記第二の油室55と第三の油室
56とを連通する複数の通路57,59の内、一の通路
57に第三の油室56から第二の油室55への逆流を阻
止する逆止弁58を介装し、他の通路(絞り通路)59
を前記一の通路57より小径にして絞り機能を持たせ、
ピストン軸80往動時には前記絞り穴壁53によりピス
トン軸80往動面側に位置する第一の油室54内の作動
液を加圧して往動方向の運動エネルギーの吸収を図り、
ピストン軸80復動時には前記絞り通路59の絞り機能
によりピストン軸80復動面に位置する第三の油室56
内の作動液を加圧して復動方向の運動エネルギーの吸収
を図り、これにより両効き可能に構成している。
【0011】又前記第三の油室56反対側のピストンス
トローク終端側に位置する第二の油室55の背部(図上
上部)に圧縮空気による予圧空間60を形成し、ピスト
ン往動時に、前記予圧空間60内の予圧を利用して第二
の油室55から第三の油室56への液流の侵入の容易化
を図っている。
【0012】更に、該第一の油室54と第二の油室55
の間に設けた絞り穴壁53の形状を図2に示すように、
第三の油室56側の絞り通路59は小径にして絞り機能
を持たせ、又ピストン軸80のストローク側に位置する
絞り穴64は、ピストン初期位置においては大径64a
にし、往動方向に進むに連れ徐々に小径64bになるよ
うに構成している。
【0013】この結果、本ショックアブソーバ8によれ
ば、ピストン往動時、ピストン受圧面側に高圧を生じさ
せる絞り穴64が、ピストン初期位置においては大径6
4aにし、往動方向に進むに連れ徐々に小径64bに形
成している為に、流体圧を受圧して移動するピストンス
トローク初期位置においてのみピストン受圧面側に高圧
が生じない。この結果、流体圧の絞り調整のみで衝突体
の衝突直後の所定変位量若しくは所定時間、ショックア
ブソーバの作用力が作用しないように構成することが出
来る。
【0014】又、本アブソーバを後記する衝撃試験装置
に組み込み、衝突体の衝撃力を吸収する吸収体として機
能させた場合について説明すると、前記ショックアブソ
ーバ8は前記第三の油室56と絞り通路59及び一の通
路57に設けた逆止弁58の作用により、衝撃力付勢方
向と反対方向の両方向の運動エネルギーの吸収を図るこ
とができる。
【0015】即ち前記衝撃力付勢方向におけるピストン
往動時においては、前記逆止弁58が開放されているた
めに絞り通路59が作用することなく一の通路57を介
して第二の油室55より第三の油室56への作動油の流
入が容易な状態にある。この結果第一の油室54と第二
の油室55の間に設けた絞り穴壁53の形状によりエネ
ルギーの吸収が行なわれ、又第二の油室55には予圧空
間60が存在するために、その圧力により一の通路57
より第三の油室56側に円滑に油が流入する。
【0016】一方、ピストン軸80が衝撃力付勢方向の
反対方向である復動方向に作用する場合は、一の通路5
7は逆止弁58により閉塞されるために、前記第三の油
室56に貯溜した油が絞り通路59のみを介して第二の
油室55に連通する。そしてピストン軸80の復動によ
り前記第三の油室56に圧力がかかると、該第三の油室
56内の作動油が絞り通路59を戻る際に高圧化してエ
ネルギーの吸収が行なわれる。
【0017】次にかかる両効きショックアブソーバを組
み込んだ場合と組み込まない場合の効果の差異について
説明する。図3は特開平9−292304号に開示され
ている衝撃試験の後に連続して地震波等の振動試験を行
なうことが出来、公知の直撃地震に類する振動を発生す
る振動伝達体装置で、基礎100に一端が固定された三
軸方向(Χ、Y、Z)の加振機101に軸受102を介
して連結された振動伝達テーブル105が設けられてい
ると共に、該振動伝達テーブル105には穴が開けられ
軸受106を介して衝撃伝達テーブル107が差込まれ
ている。111は加振機101夫々に地震波等の振動を
付与する油圧源である。
【0018】衝撃伝達テーブル107は軸受106を介
して振動伝達テーブル105に対し、水平及び回転方向
に拘束され、垂直方向にのみ可動に構成され、供試体3
は前記衝撃伝達テーブル107上に搭載される。前記衝
撃伝達テーブル107下方には垂直方向に衝撃荷重を加
える衝撃衝突体109が、油圧シリンダにより高速昇動
可能に垂設されている。
【0019】かかる従来技術においては、衝撃荷重を加
える垂直方向以外は拘束されているために、前記衝撃衝
突体109を油圧シリンダにより高速に衝撃伝達テーブ
ル107下面に衝突させて該衝撃伝達テーブル107を
介して供試体3に衝撃荷重を加えた後、加振機101に
より振動及び衝撃伝達テーブル105,107を介して
前記衝撃試験の後に連続して地震波等の振動試験を行な
うことが出来る。
【0020】しかしながらかかる従来技術においては次
のような課題がある。即ち、衝撃衝突体109の高速昇
動により該衝突体頭部を衝撃伝達テーブル107下面に
衝突させた場合、衝突後衝撃伝達テーブル107が大き
く飛び上がり、落下時の衝突荷重が生じ無視できなくな
る。又逆に衝撃伝達テーブル107を振動伝達テーブル
105に剛性的に固定すれば前記衝撃荷重により振動伝
達テーブル105が破損してしまう。
【0021】このような従来技術において、衝撃伝達テ
ーブル107と基礎100との間に両効き用ショックア
ブソーバ8を介装すると前記欠点が解消される。
【0022】即ち、衝撃が作用したときに該両方向性の
ショックアブソーバ8を作用させ、前記ショックアブソ
ーバ8により衝撃伝達テーブル107の飛び上がりを少
なくし、両効きかつ確実に下方からの衝突体109の衝
撃力を忠実に供試体3に伝達することが出来るととも
に、衝撃伝達テーブル7を大きく飛び上がらせず且つ振
動伝達テーブル105上に軟着座させることが出来、こ
の結果衝突体109により突き上げられた供試体3やそ
の取り付け板が、自由落下により供試体や試験設備に悪
影響を与えてしまう恐れを解消できる。
【0023】又前記両効きショックアブソーバ8が、前
記衝突体109の衝突直後のピストンの初期ストローク
量(定変位量若しくは所定時間)をショックアブソーバ
の作用力が作用しないように構成したために精度よい衝
撃荷重の付与が可能である。
【0024】図4は前記ショックアブソーバ8が組込ま
れた本発明の他の実施形態に係る衝撃試験装置で、段差
状に上部を拡径した円筒状の穴部110を有するコンク
リート基礎100を設け、前記穴部110内に、衝撃伝
達テーブル2下方より衝突体1を衝突させる油圧シリン
ダ等の発射装置6を設けると共に、該衝撃伝達テーブル
2をゴム状の緩衝材112を介してコンクリート基礎1
00上面に設置する。
【0025】衝撃伝達テーブル2下面と、コンクリート
基礎穴部110の段差面110a間には、複数の両効き
用ショックアブソーバ8が介装され、衝突体1の衝突に
よる衝撃力を前記テーブル2を介して、前記衝撃力付勢
方向と反対方向の両方向に作用するように構成されてい
る。そして前記両効き用ショックアブソーバ8には、該
シリンダ作動油圧を受圧して移動するピストンストロー
ク初期位置においてのみピストン受圧面側に高圧が生じ
ないように流体圧の絞り調整をし、図1と逆に圧縮方向
の緩衝を主としたショックアブソーバ(図6参照)を用
いる(図1は引張り方向の緩衝を主としたショックアブ
ソーバである)。
【0026】図6は中心軸線B−Bを挟んで右側と左側
に夫々別異のショックアブソーバを開示した本発明の他
の実施形態に係る両効きショックアブソーバの軸半分正
面断面図を示す。図上左半分側の及び右半分側のショッ
クアブソーバ8のいずれも、シリンダ61とピストン軸
80からなる筒型油圧アブソーバであり、ピストン軸8
0は図1と異なり、シリンダ61の第一の油室54内を
貫通させ、第三の油室56と反対側に延在させている。
【0027】そして該ピストン軸80を往復動可能に支
持するシリンダ61には、ピストン軸80の往動面側に
位置する第一の油室54と、該第一の油室54の周囲に
設けた絞り穴壁53の外周側に位置する第二の油室55
と、該第二の油室55と通路57を介して連通し、前記
ピストン軸80の復動面(圧縮方向)側に位置する第三
の油室56とからなり、前記第二の油室55と第三の油
室56底面側の通路57との開口に、第三の油室56か
ら第二の油室55への逆流を阻止する逆止弁58を介装
する。又、第三の油室56周囲の絞り穴壁53には絞り
通路59を設け、該絞り通路59を前記一の通路57よ
り小径にして絞り機能を持たせて構成している。
【0028】更に、該第一の油室54と第二の油室55
の間に設けた絞り穴壁53の形状を図2に示すように、
第三の油室56側の絞り通路59は小径にして絞り機能
を持たせ、又絞り壁53に設ける絞り穴64は、ピスト
ン初期位置においては大径64aにし、往動方向(引張
り方向)に進むに連れ徐々に小径64bになるように構
成している。
【0029】又、図上左半分側のショックアブソーバ8
は、前記第三の油室56反対側のピストンストローク引
張り側の終端側に位置する第二の油室55の背部(図上
上部)に圧縮空気による予圧空間60を形成し、ピスト
ン往動時(引張り方向)に、前記予圧空間60内の予圧
を利用して第二の油室55から通路57及び逆止弁58
を介して第三の油室56への液流の侵入の容易化を図っ
ている。
【0030】一方、図上右半分側のショックアブソーバ
8は、前記第二の油室55の背部(図上上部)に直接予
圧空間60を形成することなく、前記第二の油室55A
の外側に通路70aを有する分離壁70を設け、該分離
壁70外側に予圧空間60形成用の油室55Bを設け、
該油室55Bの背部(図上上部)に圧縮空気による予圧
空間60Aを形成している。このように予圧空間60は
前記第二の油室55に直接設ける必要はない。
【0031】かかる実施形態によれば、前記衝撃伝達テ
ーブル2下面に衝突体1が衝突した直後の所定変位量若
しくは所定時間、ショックアブソーバ8の作用力が作用
しないように構成したために供試体3には、衝突体1の
衝撃力を忠実に付与することができ、精度のよい衝撃試
験が可能である。
【0032】又両効きショックアブソーバ8が衝撃力付
勢方向と反対方向の両方向に作用する為に、衝突体1に
より突き上げられた供試体3が、自由落下により供試体
やコンクリート基礎100に悪影響を与えてしまう恐れ
を解消できる。なお、衝突体1の発射装置6は、衝突体
1の衝突速度Vが調整できるものなら油圧利用式でも重
力利用式でも爆薬利用式等でのいずれでも可である。
【0033】図5は前記ショックアブソーバが組込まれ
た本発明の他の実施形態に係る衝撃振動装置で、コンク
リートからなる供試体本体31を鉄ブロック30,30
で上下に挟持して反射による衝撃波を得るようにした供
試体3を衝撃伝達テーブル2に設置した後、衝撃伝達テ
ーブル2下方より衝突体1を衝突させる油圧シリンダ等
の発射装置を設けると共に、衝撃伝達テーブル2は中央
に穴7aが開設された振動伝達テーブル7上に載設され
ている。
【0034】一方、固定ボルト軸10は、衝撃伝達テー
ブル2から振動伝達テーブル7、固定シリンダ9(中空
式)、連結リング13までを貫通し、かつ上端は固定ナ
ット2aにより衝撃伝達テーブル2上面と、下端は固定
ナット2bにより連結リング13下面と螺着され、一体
化されている。
【0035】又、前記両効き用ショックアブソーバ8は
上端を前記振動伝達テーブル7に、下端を連結リング1
3に螺着されている。
【0036】かかる構成によれば、固定シリンダ9の伸
張作動により前記衝撃伝達テーブル2と振動伝達テーブ
ル7は挟着固定され、逆に固定シリンダ9の縮小作動に
より衝撃伝達テーブル2と振動伝達テーブル7は、挟着
固定から解放される。
【0037】よって、固定シリンダ9を縮小作動させた
状態で、衝突体1により衝撃伝達テーブル2が衝撃を受
け、飛び上がり又は自由落下すると、連結リング13も
同じ動きとなり、振動伝達テーブル7と連結リング13
に挟着されているショックアブソーバ8は衝撃力付勢方
向と反対方向の両方向に作用し、図4の説明と同様な作
用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上記載のごとく請求項1記載の発明に
よれば、ピストンの往動時には第一の液室と第二の液室
との間に介装した絞り穴壁によりピストン往動面に位置
する第一の液室内の作動液を加圧して往動方向の運動エ
ネルギーの吸収を図り、一方、ピストン復動時には該ピ
ストンの復動面側に位置する第三の液室と前記第二の液
室間の逆流通路としての他の通路の絞り機能によりピス
トン復動面に位置する第三の液室内の作動液を加圧して
復動方向の運動エネルギーの吸収を図り、これにより両
効き可能なショックアブソーバの提供が可能となる。
【0039】又請求項2記載の発明によれば、前記第二
の油室、若しくは第2の油室に通ずる部位に、圧縮空気
による予圧空間を形成し、ピストン往動時に、前記予圧
空間内の予圧を利用して第二の液室から第三の液室への
液流の侵入の容易化を図ることにより、ピストン復動時
の効きの確実化を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る両効きショックアブ
ソーバの正面断面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 従来装置に本発明のショックアブソーバを組
み込んだ衝撃振動装置の概略図である。
【図4】 本発明のショックアブソーバを組み込んだ他
の実施形態に係る衝撃試験装置の概略図である。
【図5】 本発明のショックアブソーバを組み込んだ他
の実施形態に係る衝撃振動装置の概略図である。
【図6】 中心軸線B−Bを挟んで右側と左側に夫々別
異のショックアブソーバを開示した本発明の他の実施形
態に係る両効きショックアブソーバの軸半分正面断面図
を示す。
【符号の説明】
1 衝突体 8 ショックアブソーバ 10 固定ボルト軸 13 支持リング 54 第一の油室 53 絞り穴壁 55 第二の油室 56 第三の油室 57 一の通路 58 逆止弁 59 他の通路(絞り通路) 60 予圧空間 61 シリンダ 80 ピストン軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北洞 敬彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3J048 AA06 AC04 BE03 DA01 DA03 EA07 3J069 AA54 EE10 EE19 EE52

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動可能なピストンの往動面側に位置
    する第一の液室と、 該第一の液室の周囲に設けた絞り穴壁の外周側に位置す
    る第二の液室と、 該第二の液室と一又は複数の通路を介して連通し、前記
    ピストンの復動面側に位置する第三の液室とを具えた液
    圧式ショックアブソーバにおいて、 前記第二の液室と第三の液室とを連通する複数の通路の
    内、一の通路に第三の液室から第二の液室への逆流を阻
    止する逆止弁を介装し、他の通路を前記一の通路より小
    径にして絞り機能を持たせ、 ピストン往動時には前記絞り穴壁によりピストン往動面
    に位置する第一の液室内の作動液を加圧して往動方向の
    運動エネルギーの吸収を図り、 ピストン復動時には前記他の通路の絞り機能によりピス
    トン復動面に位置する第三の液室内の作動液を加圧して
    復動方向の運動エネルギーの吸収を図り、 これにより両効き可能に構成したことを特徴とする両効
    き液圧式ショックアブソーバ。
  2. 【請求項2】 前記第二の油室、若しくは第2の油室に
    通ずる部位に、圧縮空気による予圧空間を形成し、ピス
    トン往動時に、前記予圧空間内の予圧を利用して第二の
    液室から第三の液室への液流の侵入の容易化を図ったこ
    とを特徴とする請求項1記載の両効き液圧式ショックア
    ブソーバ。
JP10323034A 1998-11-13 1998-11-13 両効き液圧式ショックアブソーバ Pending JP2000145868A (ja)

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