JP4959323B2 - 観覧車の架設方法及び架設装置 - Google Patents

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本発明は、有人ゴンドラを懸架または据え付けた娯楽展望施設である観覧車において、この観覧車を所定の設置場所に架設する観覧車の架設方法及び架設装置に関するものである。
一般的に、観覧車は、左右一対のトラスにより回転中心部に位置してスピンドル部が支持され、このスピンドル部に対して多数の軸材やワイヤにより外輪構造体が支持され、この外輪構造体に複数のゴンドラが連結されて構成されている。
このような観覧車を架設する場合、外輪構造体を構成する弧状をなすブロックを地上で組み立て、これを重機により連結している。このような従来の観覧車の架設方法としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1に記載された観覧車の架設方法は、外輪構造体を構成する弧状をなすブロックを地上で組み立て、このブロックを重機により回転軸とつなぎ合わせ、左ウインチにより時計回り方向に回転送りして引き上げる一方、次のブロックを重機により回転軸とつなぎ合わせ、右ウインチにより反時計回り方向に回転送りして引き上げ、そして、次のブロックを重機により回転軸とつなぎ合わせ、引き上げた左右のブロックとれ連結することで観覧車を架設するものである。
特開昭11−285585号公報
ところが、上述した従来の観覧車の架設方法にあっては、地上でブロックを組み立てる必要から、所定の広さの組立工場や組立作業場が必要となり、作業が大掛かりなものとなって作業コストが上昇してしまう。また、このブロックを重機により回転軸とつなぎ合わせ、ウインチにより回転送りして引き上げるため、大型の重機や高出力のウインチが必要となり、この点でも作業コストが上昇してしまう更に、重量物であるブロックをウインチにより引き上げて保持しておくため、ブロックの落下を防止するための安全設備が必要となり、設備コストも上昇してしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、製造コストの低減を図ると共に安全性の向上を図った観覧車の架設方法及び架設装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の観覧車の架設方法は、弧状をなす複数のリムが回転輪の外縁で周方向に沿って円形状に連結される外輪構造体を有する観覧車において、前記回転輪の外縁に沿って複数のリムを連結するリム連結工程と、複数の駆動ジャッキのうちの少なくとも2つの駆動ジャッキを前記リムに連結した状態で駆動して前記リムを前記回転輪の外縁に沿って移動するリム移動工程と、前記複数の駆動ジャッキのうちの前記リムに連結されていない駆動ジャッキを前記リムの移動方向と逆に移動するジャッキ戻し工程とを繰り返し行うことで前記外輪構造体を形成することを特徴とするものである。
請求項2の発明の観覧車の架設方法では、前記リム連結工程にて、前記回転輪の中心部に設けられたスピンドル部と前記リムとを仮支材により連結することを特徴としている。
請求項3の発明の観覧車の架設方法では、前記リム連結工程にて、前記回転輪の中心部に設けられたスピンドル部と前記リムとをスポークワイヤにより連結し、前記外輪構造体を形成した後に前記仮支材を解体することを特徴としている。
請求項4の発明の観覧車の架設方法では、前記ジャッキ戻し工程にて、ブレーキ機構により前記リムの移動を防止することを特徴としている。
また、請求項5の発明の観覧車の架設装置は、弧状をなす複数のリムが回転輪の外縁で周方向に沿って円形状に連結される外輪構造体を有する観覧車において、前記観覧車の設置場所に前記リムを搬入可能な作業台車と、該作業台車の搬入経路の両側に立設される2本のコラムと、該コラムに架設される架台と、該架台上に前記リムの搬入方向に沿って並設されて前記外輪構造体を構成する前記リムに対して着脱自在な少なくとも3つの駆動ジャッキとを具えたことを特徴とするものである。
請求項6の発明の観覧車の架設装置では、前記作業台車は、前記リムの支持角度を調整可能な複数の昇降ジャッキを有することを特徴としている。
請求項1の発明の観覧車の架設方法によれば、回転輪の外縁に沿って複数のリムを連結するリム連結工程と、複数の駆動ジャッキのうちの少なくとも2つの駆動ジャッキをリムに連結した状態で駆動してリムを回転輪の外縁に沿って移動するリム移動工程と、複数の駆動ジャッキのうちのリムに連結されていない駆動ジャッキをリムの移動方向と逆に移動するジャッキ戻し工程とを繰り返し行うことで外輪構造体を形成するので、予めブロックを組み立てる必要はなく、所定の広さの組立工場や組立作業場が不要となると共に、大型の重機や高出力のウインチも不要となり、作業コストや設備コストを低減することができると共に、安全性を向上することができる。
請求項2の発明の観覧車の架設方法によれば、リム連結工程にて、回転輪の中心部に設けられたスピンドル部とリムとを仮支材により連結するようにしたので、仮支材によりスピンドル部とリムを連結することで、リムの連結体を仮支持することができ、作業性を向上することができる。
請求項3の発明の観覧車の架設方法によれば、リム連結工程にて、回転輪の中心部に設けられたスピンドル部とリムとをスポークワイヤにより連結し、外輪構造体を形成した後に仮支材を解体するようにしたので、仮支材及びスポークワイヤによりスピンドル部とリムを連結することで、外輪構造体の組み立て中は、仮支材によりリムの連結体を仮支持することができ、外輪構造体の組立後は、仮支材を解体してスポークワイヤにより外輪構造体を支持することができ、作業性を向上することができる。
請求項4の発明の観覧車の架設方法によれば、ジャッキ戻し工程にて、ブレーキ機構によりリムの移動を防止するようにしたので、ブレーキ機構により外輪構造体の組み立て中におけるリムの移動が防止され、安全性を向上することができる。
また、請求項5の発明の観覧車の架設装置によれば、観覧車の設置場所にリムを搬入可能な作業台車と、作業台車の搬入経路の両側に立設される2本のコラムと、コラムに架設される架台と、架台上にリムの搬入方向に沿って並設されて外輪構造体を構成するリムに対して着脱自在な少なくとも3つの駆動ジャッキとを設けたので、作業台車により観覧車の設置場所に搬入されたリムに対して、少なくとも3つの駆動ジャッキをリムに対して着脱すると共に、駆動することで外輪構造体を形成することができ、予めブロックを組み立てる必要はなく、所定の広さの組立工場や組立作業場が不要となると共に、大型の重機や高出力のウインチも不要となり、作業コストや設備コストを低減することができると共に、安全性を向上することができる。
請求項6の発明の観覧車の架設装置によれば、作業台車にリムの支持調整を変更可能な複数の昇降ジャッキを設けるので、昇降ジャッキによりリムの支持角度を調整することで、リム同士の連結を容易に行うことができると共に、リムを回転輪の外縁に適正に沿わせることができ、作業性を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る観覧車の架設方法及び架設装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る観覧車の架設装置を表す正面図、図2は、実施例1の観覧車の架設装置を表す平面図、図3は、実施例1の観覧車の架設装置を表す側面図、図4は、実施例1の観覧車の架設装置におけるリム回転機構を表す正面図、図5乃至図8は、実施例1の観覧車の架設装置のリム回転機構によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程を表す概略図、図9乃至図20は、実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。
実施例1では、弧状をなす複数のリムが回転輪の外縁で周方向に沿って円形状に連結される外輪構造体有する観覧車において、この観覧車を架設する観覧車を架設方法及びその架設装置について説明する。
実施例1の観覧車の架設装置において、図1乃至図4に示すように、観覧車を設置するための設置用地盤11上には、左右のそれぞれ1箇所にコラム用基礎12が埋設されると共に、左右のそれぞれ2箇所にステイワイヤ固定用基礎13が埋設されている。また、2つのコラム用基礎12の間の地盤11上には、レール14が敷設されており、図示しない一端部は、資材置き場まで延設されている。そして、このレール14には、後述する仮支材41を搬送可能な第1搬送台者15とリム42を搬送可能な第2搬送台車16が自走可能に支持されている。
左右一対のコラム21は、コラム用基礎12にそれぞれ鉛直方向に沿って立設されており、各コラム21は、その頂部に軸部22を有するスピンドル部23により連結されており、このスピンドル部23に回転足場24が支持されている。また、各コラム21は、その中間高さよりも上方に位置して中間足場25が組み付けられると共に、この中間足場25よりも下方に下段足場26が組み付けられている。この中間足場25及び下段足場26の高さ位置は、複数(本実施例では、3個)の仮支材41を組み立てるとき、または、解体するときに適した位置、つまり、つなぎ目の高さ位置に設けられている。
また、下段足場26は、レール14に沿って所定長さを有して設けられており、外側部がコラム21に固定され、内側部における長手方向各端部が反力支持用斜柱27により支持され、この各反力支持用斜柱27は、下端部が設置地盤11上に埋設された斜柱用基礎28に支持されている。そして、本発明の架台としての左右の下部足場26上には、レール14(リム42の搬入方向)に沿って、外輪構造体43を構成するリム42に対して着脱自在な3つの油圧ジャッキ(駆動ジャッキ)29,30,31が並設されている。
第1油圧ジャッキ29は、外輪構造体43(リム42)の組立回転方向(図4の矢印方向)における前方側に位置し、基端部が下段足場26の取付部32に支持され、先端部に把持部29aを有している。第2油圧ジャッキ30は、この第1油圧ジャッキ29より外輪構造体43(リム42)の組立回転方向(図4の矢印方向)における後方側に位置し、基端部が下段足場26の取付部33に支持され、先端部に把持部30aを有している。第3油圧ジャッキ31は、この第2油圧ジャッキ30より外輪構造体43(リム42)の組立回転方向(図4の矢印方向)における後方側に位置し、基端部が下段足場26の取付部34に支持され、先端部に把持部31aを有している。そして、第1、第3油圧ジャッキ29,31は、各把持部29a,31aが外輪構造体43(リム42)の組立回転方向(図4の矢印方向)における後方側を向き、第2油圧ジャッキ30は、把持部30aが外輪構造体43(リム42)の組立回転方向(図4の矢印方向)における前方側を向いている。
なお、リム42は、左右一対の棒状をなす本体42aが平行状態で複数の連結材42bにより連結され、本体42aの外側にレール部42cが固定されて構成されている。上述した油圧ジャッキ29,30,31は、各把持部29a,30a,31aがリム42のレール部42cを上下から把持することができる。
また、第1搬送台車15は、図9に示すように、台車本体15aの下部に複数の車輪15bが装着されて構成され、仮支材41を搭載可能となっている。一方、第2搬送台車16は、図3及び図4に示すように、台車本体16aの下部に複数の車輪16bが装着され、この台車本体16aにスポークワイヤドラム16cが取付けられている。また、台車本体16a上には、複数の支持柱16dにより支持台16eが水平をなして設けられ、この支持台16e上の複数(本実施例では6個)の昇降ジャッキ16fが鉛直方向沿って伸縮可能に配置されている。従って、第2搬送台車16は、複数の昇降ジャッキ16f上にリム42を搭載可能であると共に、複数の昇降ジャッキ16fを昇降することでリム42の支持角度を調整可能となっている。
ここで、このように構成された実施例1の観覧車の架設装置を用いた架設方法について、図5乃至図8、図9乃至図20を用いて詳細に説明する。
実施例1の観覧車の架設装置を用いた架設方法について、図9に示すように、左右一対のコラム用基礎12にそれぞれコラム21を立設し、スピンドル部23によれ連結した後、このスピンドル部23から4箇所のステイワイヤ固定用基礎13へ向かってステイワイヤ44を展張する。仮支材41は3分割されており、順に吊り上げてスピンドル部23に連結する。即ち、第1搬送台者15により上部に取付けられる仮支材41を搬入し、地盤11に設置されたウインチ45から引き出されたウインチワイヤ46を、滑車47を通して上方に引き上げ、回転足場24の滑車(図示略)により折り返した後、端部を仮支材41の上端部に連結する。そして、ウインチ45によりウインチワイヤ46を巻き取ることで、仮支材41が上方に引き上げられ、回転足場24にいる作業者が仮支材41の上端部をスピンドル部23にボルト結合する。
同様に、第1搬送台者15により中間部に取付けられる仮支材41を搬入し、ウインチ45から引き出されたウインチワイヤ46の端部を仮支材41の上端部に連結し、ウインチ45によりウインチワイヤ46を巻き取ることで、仮支材41が上方に引き上げられ、中間足場25にいる作業者が仮支材41の上端部を既設の仮支材の下端部にボルト結合する。更に、第1搬送台者15により下部に取付けられる仮支材41を搬入し、ウインチ45から引き出されたウインチワイヤ46の端部を仮支材41の上端部に連結し、ウインチ45によりウインチワイヤ46を巻き取ることで、仮支材41が上方に引き上げられ、下部足場26にいる作業者が仮支材41の上端部を既設の仮支材の下端部にボルト結合する。
1本目の仮支材41の組付が完了すると、図10に示すように、第2搬送台者16により1つ目のリム42を搬入し、図11に示すように、第2搬送台者16の各昇降ジャッキ16fを伸縮駆動することで、リム42を昇降して高さ位置を調整し、端部を仮支材41の下端部にボルト締結する。この場合、仮支材41にリム42が連結されるまで、例えば、図示しないブレーキトラスなどによりこの仮支材41を仮支持することが望ましい。
仮支材41とリム42とが連結されたら、図12に示すように、第2搬送台者16を所定距離前進させることで、仮支材41をスピンドル部23の回転中心を支点として回転させる。このとき、リム42における仮支材41との連結部が若干上昇するが、第2搬送台者16の各昇降ジャッキ16fを伸張駆動することで、リム42の支持角度を変更して適正に支持する。また、この位置で、スピンドル部23とリム42との間にスポークワイヤ48を展張する。
スポークワイヤ48が展張されたら、図13に示すように、第2搬送台者16を更に所定距離前進させることで、仮支材41をスピンドル部23の回転中心を支点として回転させ、各昇降ジャッキ16fを伸張駆動することで、リム42の支持角度を変更して適正に支持する。ここで、例えば、ブレーキトラスなどによりリム42及び仮支材41を仮支持し、図14に示すように、第2搬送台車16は後退してリム42の下方から退避する。
1つ目のリム42の組付が完了すると、図15に示すように、第2搬送台者16により2つ目のリム42を搬入し、図16に示すように、第2搬送台者16の各昇降ジャッキ16fを伸縮駆動することで、リム42を昇降して高さ位置を調整し、端部を既設のリム42の端部にボルト締結する。そして、仮支材41とリム42とが連結されたら、図17に示すように、第2搬送台者16を所定距離前進させることで、仮支材41をスピンドル部23の回転中心を支点として回転させ、第2搬送台者16の各昇降ジャッキ16fを伸張駆動してリム42の支持角度を変更して適正に支持する。また、この位置で、スピンドル部23とリム42との間にスポークワイヤ48を展張する。
このように少なくともリム42が3つ連結されたら、本実施例では、3つの油圧ジャッキ29,30,31を用いてリム42を外輪構造体43の周方向に沿って移動していく。即ち、外輪構造体(回転輪)43の外縁に沿って複数のリム42を連結するリム連結工程と、3つの油圧ジャッキ29,30,31のうちの少なくとも2つの油圧ジャッキをリム42に連結した状態で駆動してリム42を外輪構造体(回転輪)43の外縁に沿って移動するリム移動工程と、3つの駆動ジャッキ29,30,31のうちのリム42に連結されていない油圧ジャッキをリム42の移動方向と逆に移動するジャッキ戻し工程とを繰り返し行うことで外輪構造体43を形成する。
ここで、3つの油圧ジャッキ29,30,31によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程について説明する。なお、ここで、リム42は、長尺のリム42A,42C,42E・・と、短尺のリム42B,42D・・・とを交互に連結する場合について説明する。また、図5乃至図8にて、各油圧ジャッキ29,30,31の把持部29a,30a,31a、斜線表示が把持状態、白抜き表示が解除状態を表す。
図5に示すように、仮支材41にリム42A,42B,42C,42Dが連結された状態で、第1油圧ジャッキ29は把持部29aがリムAを把持し、第2油圧ジャッキ30は把持部30aがリム42Cを把持し、第3油圧ジャッキ31は把持部31aが解除状態にある。この状態から、まず、図6に示すように、第1油圧ジャッキ29を収縮し、第2油圧ジャッキ30を伸長すると、連結状態にある仮支材41とリム42A,42B,42C,42Dを時計回り方向に移動することができる。また、同時に、第3油圧ジャッキ31を伸長することで、把持部31aを初期位置に戻すことができる。
次に、この状態から、図7に示すように、第2油圧ジャッキ30の把持部30aを解除状態とする一方、第3油圧ジャッキ31の把持部31aによりリム42Dを把持し、第1油圧ジャッキ29を更に収縮し、第3油圧ジャッキ31を収縮すると、連結状態にある仮支材41とリム42A,42B,42C,42Dを時計回り方向に移動することができる。また、同時に、第2油圧ジャッキ30を収縮することで、把持部30aを初期位置に戻すことができる。
続いて、この状態から、図8に示すように、第1油圧ジャッキ29の把持部29aを解除状態とする一方、第2油圧ジャッキ30の把持部30aによりリム42Cを把持し、第2油圧ジャッキ30を伸長し、第3油圧ジャッキ31を収縮すると、連結状態にある仮支材41とリム42A,42B,42C,42Dを時計回り方向に移動することができる。また、同時に、第1油圧ジャッキ29を伸長することで、把持部29aを初期位置に戻すことができる。
このように3つの油圧ジャッキ29,30,31の3つの油圧ジャッキ29,30,31のうちの2つの油圧ジャッキによりリム42を把持した状態で駆動することで、連結状態にある仮支材41とリム42A,42B,42C,42Dを時計回り方向に移動することができると共に、3つの駆動ジャッキ29,30,31のうちの1つの油圧ジャッキを解除状態で駆動することで、この油圧ジャッキを初期状態に戻すことができ、リム移動工程とジャッキ戻し工程に加えてリム連結工程を繰り返し行うことで、外輪構造体43を連続して形成することができる。
一方、油圧ジャッキ29,30,31によりリム42を連結して移動するとき、図18に示すように、4つのリム42が連結されたら、第1搬送台者15により仮支材41を搬入し、ウインチ45から引き出されたウインチワイヤ46の端部を仮支材41の上端部に連結し、ウインチ45によりウインチワイヤ46を巻き取ることで、仮支材41を上方に引き上げ、中間足場25にいる作業者が仮支材41の上端部をスピンドル部23にボルト結合する。同様に全ての残りの仮支材41を直線状に連結する。そして、2つの仮支材41同士をタイワイヤ49により連結する。その後、2本目の仮支材41の組付が完了すると、図19に示すように、第2搬送台者16によりリム42を搬入し、前述と同様の作動によりリム42を連結していく。
そして、全てのリム42を回転輪状に連結した後、全てリ仮支材42、タイワイヤ49を解体することで、図20に示すように、外輪構造体43を有する観覧車を架設することができる。
このように本実施例の観覧車の架設方法及び架設装置にあっては、観覧車の設置場所にリム42を搬入可能な第2搬送台車16と、第2搬送台者16の搬入経路の両側に立設される2本のコラム21と、このコラム21に架設される下部足場26と、下部足場26上にリム42の搬入方向に沿って並設されてリム42に対して着脱自在な3つの油圧ジャッキ29,30,31を設けている。
従って、第1搬送台車16により観覧車の設置場所に搬入されたリム42に対して、3つの油圧ジャッキ29,30,31をリム42に対して着脱すると共に、順次駆動することで外輪構造体43を形成することができ、予めブロックを組み立てる必要はなく、所定の広さの組立工場や組立作業場が不要となると共に、大型の重機や高出力のウインチも不要となり、作業コストや設備コストを低減することができると共に、安全性を向上することができる。
そして、この場合、外輪構造体43に沿って複数のリム42を連結するリム連結工程と、油圧ジャッキ29,30,31のうちの2つのジャッキをリム42に連結した状態で駆動してリム42を移動するリム移動工程と、駆動ジャッキ29,30,31のうちのリム42に連結されていない油圧ジャッキをリム42の移動方向と逆に移動するジャッキ戻し工程とを繰り返し行うことで、連結された複数のリム42を容易に連続して移動することができ、作業性を向上することができる。
また、本実施例では、リム連結工程にて、スピンドル部23とリム42とを仮支材41により連結しており、この仮支材41によりスピンドル部23とリム42を連結することで、リム42の連結体を仮支持することができ、作業性を向上することができる。
更に、本実施例では、リム連結工程にて、スピンドル部23とリム42とをスポークワイヤ48により連結し、外輪構造体43を形成した後に仮支材41を解体するようにしており、仮支材41及びスポークワイヤ48によりスピンドル部23とリム42を連結することで、外輪構造体43の組み立て中は、仮支材41によりリム42の連結体を仮支持することができ、外輪構造体43の組立後は、仮支材41を解体してスポークワイヤ48により外輪構造体43を支持することができ、作業性を向上することができる。
また、本実施例では、第1搬送台車16にリム42の支持調整を変更可能な複数の昇降ジャッキ16fを設けており、昇降ジャッキ16fによりリム42の支持角度を調整することで、リム42同士の連結を容易に行うことができると共に、リム42を適正形状に連結することができ、作業性を向上することができる。
図21は、本発明の実施例2に係る観覧車の架設装置を表す概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の観覧車の架設装置において、図21に示すように、下段足場26上には、外輪構造体43を構成するリム42に対して着脱自在となる3つの油圧ジャッキ29,30,31が並設されると共に、第3油圧ジャッキ31に隣接してブレーキ油圧ジャッキ(ブレーキ機構)51が設けられている。このブレーキ油圧ジャッキ51は、ジャッキ戻し工程にて、油圧ジャッキ29,30,31によるリム42の把持を切換えるとき、リム42の移動を防止するものである。
従って、この実施例2では、下段足場26上に油圧ジャッキ29,30,31を並設すると共に、第3油圧ジャッキ31に隣接してブレーキ油圧ジャッキ51が設け、ジャッキ戻し工程にて、ブレーキ油圧ジャッキ51によりリム42の移動を防止するようにしており、このブレーキ油圧ジャッキ51により外輪構造体43の組み立て中におけるリム42の移動が防止され、安全性を向上することができる。
なお、上述した各実施例では、下段足場26上に油圧ジャッキ29,30,31を3組設けたが、この数に限定されるものではなく、設置場所に制約を受けなければ4つ以上設けてもよい。
本発明に係る観覧車の架設方法及び架設装置は、製造コストの低減を図ると共に安全性の向上を図ったものであり、いずれの観覧車にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る観覧車の架設装置を表す正面図である。 実施例1の観覧車の架設装置を表す平面図である。 実施例1の観覧車の架設装置を表す側面図である。 実施例1の観覧車の架設装置におけるリム回転機構を表す正面図である。 実施例1の観覧車の架設装置のリム回転機構によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設装置のリム回転機構によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設装置のリム回転機構によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設装置のリム回転機構によるリム移動工程及びジャッキ戻し工程を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 実施例1の観覧車の架設方法を表す概略図である。 本発明の実施例2に係る観覧車の架設装置を表す概略図である。
符号の説明
15 第1搬送台車
16 第2搬送台車(作業台車)
16f 昇降ジャッキ
21 コラム
23 スピンドル部
26 下部足場(架台)
29,30,31 油圧ジャッキ(駆動ジャッキ)
29a,30a,31a 把持部
41 仮支材
42,42A〜42E リム
43 外輪構造体
48 スポークワイヤ
51 ブレーキ油圧ジャッキ(ブレーキ機構)

Claims (6)

  1. 弧状をなす複数のリムが回転輪の外縁で周方向に沿って円形状に連結される外輪構造体を有する観覧車において、前記回転輪の外縁に沿って複数のリムを連結するリム連結工程と、複数の駆動ジャッキのうちの少なくとも2つの駆動ジャッキを前記リムに連結した状態で駆動して前記リムを前記回転輪の外縁に沿って移動するリム移動工程と、前記複数の駆動ジャッキのうちの前記リムに連結されていない駆動ジャッキを前記リムの移動方向と逆に移動するジャッキ戻し工程とを繰り返し行うことで前記外輪構造体を形成することを特徴とする観覧車の架設方法。
  2. 請求項1に記載の観覧車の架設方法において、前記リム連結工程にて、前記回転輪の中心部に設けられたスピンドル部と前記リムとを仮支材により連結することを特徴とする観覧車の架設方法。
  3. 請求項2に記載の観覧車の架設方法において、前記リム連結工程にて、前記回転輪の中心部に設けられたスピンドル部と前記リムとをスポークワイヤにより連結し、前記外輪構造体を形成した後に前記仮支材を解体することを特徴とする観覧車の架設方法。
  4. 請求項1に記載の観覧車の架設方法において、前記ジャッキ戻し工程にて、ブレーキ機構により前記リムの移動を防止することを特徴とする観覧車の架設方法。
  5. 弧状をなす複数のリムが回転輪の外縁で周方向に沿って円形状に連結される外輪構造体を有する観覧車において、前記観覧車の設置場所に前記リムを搬入可能な作業台車と、該作業台車の搬入経路の両側に立設される2本のコラムと、該コラムに架設される架台と、該架台上に前記リムの搬入方向に沿って並設されて前記外輪構造体を構成する前記リムに対して着脱自在な少なくとも3つの駆動ジャッキとを具えたことを特徴とする観覧車の架設装置。
  6. 請求項5に記載の観覧車の架設装置において、前記作業台車は、前記リムの支持角度を調整可能な複数の昇降ジャッキを有することを特徴とする観覧車の架設装置。
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