JP2003343094A - 塔状構造物の解体方法 - Google Patents

塔状構造物の解体方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模の機材を用いて、限られた作業エリア
でも高層の塔状構造物の解体を容易かつ迅速に行える、
低コストな塔状構造物の解体方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 支持鉄塔2にガイド支持されつつ煙突1
をジャッキダウン装置3の支持のもとに下部から順次、
解体して搬出入装置4により撤去し、煙突1の解体を支
持鉄塔2の高さより下方まで行い、残った煙突1の上部
にて滑車8等により支持鉄塔2を支持しつつ該支持鉄塔
2の中間部から最上部までを順次解体・搬出した後に、
前記残った煙突1および支持鉄塔2の最下部2Aを解体
・搬出することを特徴とするもので、煙突1とその周囲
を支持する支持鉄塔2との解体途中にある相手側を互い
にガイドしつつ支持部材として利用することで、限られ
た作業エリアでも小規模の機材を用いて、高層の塔状構
造物の解体を地上付近での作業により安全に、容易かつ
迅速に行えて、低コストな解体がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙突と該煙突を支
持して周囲に設置された支持鉄塔からなる塔状構造物の
解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】煙突と該煙突を支持して周囲に設置され
た支持鉄塔からなる塔状構造物を解体・撤去する場合
は、高さがこれらの塔状構造物に匹敵する大型のクロー
ラクレーン等により解体していたが、この大型のクロー
ラクレーンは、使用料が高価で総工事費の高騰を招き、
また、大型のクローラクレーンを現地で組み立てる必要
があることから、広大な作業エリアを要し、クローラク
レーン等の大型の作業機械が適用できる塔状構造部の解
体には制限が伴うことが多かった。また、解体工事が殆
ど高所作業となることから安全性にも問題があった。
【0003】そこで、これらの問題を解決するものとし
て、図4に示したような特開2001−159249号
公報に開示されたタワークレーンを用いた鉄塔型高層煙
突の解体方法が提案された。この解体方法は、煙突(筒
身)101の下部にジャッキ装置106を設置し、煙突
101の下部側の単体を切断、撤去した後に、このジャ
ッキ装置106により、上部側煙突101を下降させな
がら、切断、撤去を順次繰り返して解体を行う。また、
支持鉄塔102の解体は、鉄塔102に支持させてタワ
ークレーン105を鉛直に設置し、このタワークレーン
105のタワー部105c上に設置したクレーン本体1
05aにおけるフック105bを用いて鉄塔102の切
断、撤去を頂部側から行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
ワークレーンを用いた解体方法では、タワークレーン1
05は解体すべき支持鉄塔102により支持させつつ支
持鉄塔102の解体を行うものであるが、支持鉄塔10
2の各部にタワークレーン105の支持のための支持部
材を設置する必要がある。ところが、通常、支持鉄塔1
02の断面積は基礎部から上部にかけて漸減しているた
め、支持鉄塔102の上部ではタワークレーン105と
支持鉄塔102との間が大きく離れてしまい支持部材の
取付けが困難であった。また、タワークレーン105の
高さを少なくとも支持鉄塔102の高さまで組み立てな
ければならず、規模が大型化する上に、タワークレーン
105の組立や解体にも多くの時間と労力を費やすこと
となって、コストアップにもつながった。
【0005】そこで、本発明は、前記従来の塔状構造物
の解体方法の諸課題を解決して、小規模の機材を用い
て、限られた作業エリアでも高層の塔状構造物の解体を
容易かつ迅速に行える、低コストな塔状構造物の解体方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、煙突
と該煙突を支持して周囲に設置された支持鉄塔からなる
塔状構造物の解体方法であって、前記支持鉄塔にガイド
支持されつつ煙突をジャッキダウン装置の支持のもとに
下部から順次、解体・搬出する塔状構造物の解体方法に
おいて、前記煙突の解体を支持鉄塔の高さより下方まで
行い、残った煙突の上部にて前記支持鉄塔を支持しつつ
該支持鉄塔の中間部から最上部までを順次解体・搬出し
た後に、前記残った煙突および支持鉄塔の最下部を解体
・搬出することを特徴とする。また本発明は、前記残っ
た煙突の上部にて前記支持鉄塔を支持しつつ該支持鉄塔
の中間部を解体するために、地上のウインチと支持鉄塔
の解体すべきユニット直上のユニットの下部とを接続し
たワイヤの折り返し点を、前記残った煙突の上部にて支
持し、中間部の順次解体に伴って前記ウインチのワイヤ
を繰り出して支持鉄塔を下降させることを特徴とする。
また本発明は、前記中間部が解体されて下降した残りの
支持鉄塔において、さらに解体すべき中間部のユニット
直上のユニットの下部にワイヤの末端を固定する盛替え
を行った後に、該支持鉄塔を前記残った煙突の上部にて
支持し、中間部の順次解体に伴って前記ウインチのワイ
ヤを繰り出して支持鉄塔を下降させることを特徴とす
る。また本発明は、前記支持鉄塔の中間部から最上部ま
での解体が完了した後に、ジャッキダウン装置の支持の
もとで残った煙突を下部から順次、解体・搬出すること
を特徴とする。また本発明は、前記ワイヤの折り返し点
における煙突上部への支持が滑車を介してなされること
を特徴とするもので、これらを課題解決のための手段と
するものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の塔状構造物の解体方法の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図
3は1実施の形態を示すもので、図1(A)〜(C)は
ステップ1〜ステップ3の解体工程を示し本発明の基本
概念図、図1(D)は地上(基礎)の平面図、図2
(A)〜(C)はステップ4〜ステップ6の解体後半の
工程を示し詳細実施の形態図、図3(A)は解体前の塔
状構造物の正面図、図3(B)は支持鉄塔ユニット2B
における水平支持部9Bの平面図である。本発明の基本
構成は、図1に示すように、煙突1と該煙突1を支持し
て周囲に設置された支持鉄塔2からなる塔状構造物の解
体方法であって、前記支持鉄塔2にガイド支持されつつ
煙突をジャッキダウン装置3の支持のもとに下部から順
次、解体・搬出する塔状構造物の解体方法において、前
記煙突1の解体を支持鉄塔2の高さより下方まで行い
(図1(B))、残った煙突1の上部にて前記支持鉄塔
2(ユニット2D〜2Hまで)を支持しつつ該支持鉄塔
の中間部から最上部まで(ユニット2B〜2H)を順次
解体・搬出した後に、前記残った煙突1および支持鉄塔
の最下部(ユニット2A)を解体・搬出することを特徴
とするものである。
【0008】以下詳細に説明する。図1(A)に示すよ
うに、基礎である地上G上に煙突1が鉛直に起立設置さ
れ、該煙突1の周囲には煙突1を支持すべく上方程断面
積が漸減する支持鉄塔2が設置されている。支持鉄塔2
には高さ方向に適宜の間隔を置いて水平支持部9A〜9
H(8段の場合、9Aは地上部)が架設され、これらの
水平支持部9A〜9Hの幾つか(後述するワイヤ6、7
の使用により支持鉄塔2を煙突1の上部にて支持しつつ
解体下降させる際に、水平支持部9に対してワイヤ6、
7をクリアさせる必要があることから、全ての水平支持
部9と煙突1とが支持関係にある必要はない。図3の太
線で示す、9B、9D、9Fおよび9Iが煙突の外周部
を保持しての支持部である。ワイヤ6、7が煙突1の外
周部と水平支持部9との間をクリアできる形状が採用さ
れるなら、各水平支持部9B〜9Iの全てで煙突1の外
周部を保持するように構成することもできる。)が図示
省略の適宜の固定手段によって前記煙突1の外周部を固
定支持している。したがって図示の例では、支持鉄塔2
はユニット2A〜2Hの8段から構成される。このよう
な煙突1と支持鉄塔2からなる塔状構造物を本発明の解
体方法によって解体するには、以下のような工程によっ
て行う。
【0009】図1(A)の状態のステップ1において、
煙突1の最下部の周囲において地上Gにジャッキダウン
装置3を設置する。支持鉄塔2におけるジャッキダウン
装置3の上側の水平支持部9B〜9Hの幾つかの支持部
における煙突1の外周との固定を解いて、煙突1が鉛直
方向に移動可能としておく。一方、図1(A)および
(D)に示すように、前記ジャッキダウン装置3の係合
部10と煙突1に設置した係止金具11とを係合した後
に、煙突1の最下部分を切断・解体して、該解体部分を
台車とレール等から構成される搬出入装置4により支持
鉄塔2の外方へ搬出・撤去する。切断、撤去されて空間
となった部分に、残った上側煙突部分1をジャッキダウ
ン装置3により下降させる。このとき、残った上側煙突
部分1は支持鉄塔2における各水平支持部9B〜9Hの
幾つかにより円滑にガイド支持されて安定して下降す
る。
【0010】前述のジャッキダウン装置3による煙突1
の固定、固定部より下部の煙突の切断、ジャッキダウン
装置3による固定解除と残った煙突部の下降、を順次繰
り返して、図1(B)に示すように、煙突1の解体を支
持鉄塔2の高さより下方まで行った時点で、本発明の最
も特徴的な方法によって、今度は支持鉄塔の解体がなさ
れる。残った煙突1の上部にて前記支持鉄塔2を支持し
つつ該支持鉄塔2の中間部を解体・搬出するものであ
る。つまり、地上Gに4つのウインチ5を均等に配設し
(図1(D)参照)、これらの各ウインチ5と支持鉄塔
2の解体すべきユニット2B、2C直上のユニット2D
の下部(ユニット2Cと2Dとの接続部)に設置した滑
車13等とを接続したワイヤ6A、6B(6Aがウイン
チ5側、6Bが支持鉄塔2C側)の折り返し点を、前記
残った煙突1の上部にて4つの滑車8等により支持す
る。この状態が図1(B)のステップ2である。
【0011】地上Gに均等に配設された4つのウインチ
5により各ワイヤ6Aを均等に支持することにより、中
間部および最下部の支持鉄塔ユニット2D〜2Hは残っ
た煙突1の上部にて確実に支持されることになる、この
状態にて、支持鉄塔2における地上より2番目の保持部
である水平支持部9Dから地上より1番目の保持部であ
る水平支持部9Bとの間の中間部側ユニット2Bおよび
2Cをを一点鎖線のように切断して解体・搬出、撤去し
た後に、順次、各ウインチ5における各ワイヤ6Aを繰
り出して支持鉄塔を下降させる。この状態を示したもの
が図1(C)であり、支持鉄塔2の最下部のユニット2
Aは残されて、該支持鉄塔ユニット2Aの上に最後に解
体されるべき支持鉄塔2D〜2Hが載置される。該ステ
ップ3では、ステップ2からステップ3の工程で上部支
持鉄塔ユニット2D〜2Hの支持、下降に使用したワイ
ヤ6A、6Bに代わって、さらに解体すべき中間部のユ
ニット2D〜2F直上のユニット2Gの下部(2Fとの
接続部)の滑車等にワイヤ7Bの末端を固定する盛替え
を行う。前記滑車8はそのまま使用し、ワイヤ6A、6
Bは取り外してもよいし、ワイヤ6Bの支持鉄塔ユニッ
ト2Dの下端部への接続を解いてワイヤ7Bとしてユニ
ット2Gの下端部に接続し直して使い回ししてもよい。
【0012】図2は本発明の解体工程の後半を示すもの
で、前記図1(C)のステップ3の状態から、上部の支
持鉄塔2G、2Hをワイヤ7A、7Bの支持のもとに支
持鉄塔ユニット2D、2E、3Fを解体、撤去した後
に、図2(A)のステップ4に示すように、ウインチの
ワイヤ7Aを繰り出していくことで、煙突1の上部の滑
車8にて支持された上部の支持鉄塔2G、2Hが下降す
る。最下部の支持鉄塔ユニット2Aの上でこれらの支持
鉄塔2G、2Hを解体した後これらを撤去する。次い
で、図2(B)のステップ5に示すように、ジャッキダ
ウン装置3による残った煙突1の外周部への固定と開放
を順次繰り返して、最下部分1nを切断・解体して、該
解体部分を搬出入装置4により支持鉄塔2の外方へ搬出
・撤去する。図2(C)はステップ6を示し、煙突1が
ジャッキダウン装置3とほぼ同じ高さにまで解体され、
支持鉄塔ユニット2Aとが残された状態である。最後に
残ったこれらの煙突1と支持鉄塔ユニット2Aとを解
体、撤去して塔状構造物の解体作業が完了する。なお、
残された煙突をジャッキダウン装置の支持と、これに支
持鉄塔の最下部の水平支持部とで支持させて解体するよ
うにしてもよい。さらに、残された煙突がジャッキダウ
ン装置の支持と、かつ煙突の上部と地上に設置されたウ
インチのワイヤでの支持が強度的に充分に安全である場
合は、支持鉄塔の解体の工程を最下部から順次最上部に
向けて行うこともできる。
【0013】以上、本発明の各実施の形態について説明
してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、煙突および支持
鉄塔の形状(図示の円柱状煙突の他、角形断面煙突とそ
れに対応する支持鉄塔の水平支持部の支持形状等)、形
式ならびに水平支持部材による支持形態を含むそれらの
間の関連構成、ジャッキダウン装置の形状、形式および
その煙突外周部への固定形態(図示のジャッキダウン装
置の係合部と煙突係止金具との固定、開放の他、ジャッ
キダウン装置の筒状部材の拡・縮による煙突外周部への
開放・締結等)、煙突の切断形態、支持鉄塔の解体形態
(解体された支持鉄塔を支持鉄塔外方の地上からワイヤ
でガイドしながら下降させてもよい。)、ウインチの形
状、形式、ワイヤの支持鉄塔への接続形態(既設の水平
支持部材に滑車を設置する他、必要に応じて支持鉄塔の
適宜位置に水平支持部材を追加設置して、該水平支持部
材に滑車等を設けてもよい。また、この位置から煙突を
別途のワイヤ等により水平支線を張設してもよい。)、
ワイヤの折り返し点の煙突上部への支持形態(滑車の
他、低摩擦フック等)、ウインチにおけるワイヤ繰出し
形態、ワイヤの盛替え形態等については適宜採用が可能
である。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明してきたように本発明
によれば、煙突と該煙突を支持して周囲に設置された支
持鉄塔からなる塔状構造物の解体方法であって、前記支
持鉄塔にガイド支持されつつ煙突をジャッキダウン装置
の支持のもとに下部から順次、解体・搬出する塔状構造
物の解体方法において、前記煙突の解体を支持鉄塔の高
さより下方まで行い、残った煙突の上部にて前記支持鉄
塔を支持しつつ該支持鉄塔の中間部から最上部までを順
次解体・搬出した後に、前記残った煙突および支持鉄塔
の最下部を解体・搬出することにより、煙突とその周囲
を支持する支持鉄塔との解体途中にある相手側を互いに
ガイドしつつ支持部材として利用することで、限られた
作業エリアでも小規模の機材を用いて、高層の塔状構造
物の解体を地上付近での作業により安全に、容易かつ迅
速に行えて、低コストな解体がなされる。
【0015】また、前記残った煙突の上部にて前記支持
鉄塔を支持しつつ該支持鉄塔の中間部を解体するため
に、地上のウインチと支持鉄塔の解体すべきユニット直
上のユニットの下部とを接続したワイヤの折り返し点
を、前記残った煙突の上部にて支持し、中間部の順次解
体に伴って前記ウインチのワイヤを繰り出して支持鉄塔
を下降させることにより、解体途中の煙突を有効に支持
部材として利用して、支持鉄塔を解体しながらウインチ
からの徐々のワイヤの繰り出しにより、水平支持部材を
介して互いをガイドしながら安全に下降させることがで
きる。さらに、前記中間部が解体されて下降した残りの
支持鉄塔において、さらに解体すべき中間部のユニット
直上のユニットの下部にワイヤの末端を固定する盛替え
を行った後に、該支持鉄塔を前記残った煙突の上部にて
支持し、中間部の順次解体に伴って前記ウインチのワイ
ヤを繰り出して支持鉄塔を下降させることにより、残っ
た煙突に支持された支持鉄塔の次工程の解体、下降への
移行を円滑に行うことができる。
【0016】さらにまた、前記支持鉄塔の中間部から最
上部までの解体が完了した後に、ジャッキダウン装置の
支持のもとで残った煙突を下部から順次、解体・搬出す
ることにより、煙突の残った部分の解体が適正な鉛直状
態を保持したままで安全に行うことができる。また、前
記ワイヤの折り返し点における煙突上部への支持が滑車
を介してなされることにより、支持鉄塔の下降が円滑に
行え、支持鉄塔へのワイヤの固定部を滑車としたものと
組み合わせれば、滑車倍力機構を形成して小さな保持力
で支持鉄塔を安全かつ円滑に下降させることができる。
かくして、本発明によれば、小規模の機材を用いて、限
られた作業エリアでも高層の塔状構造物の解体を容易か
つ迅速に行える、低コストな塔状構造物の解体方法が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塔状構造物の解体方法の1実施の形態
を示すもので、図1(A)〜(C)は解体工程の前半を
示す本発明の基本概念図、図1(D)は地上(基礎)の
平面図である。
【図2】同、図2(A)〜(C)はステップ4〜ステッ
プ6の解体後半の工程を示す詳細実施の形態図である。
【図3】同、図3(A)は解体前の塔状構造物の正面
図、図3(B)は支持鉄塔ユニット2Bにおける水平支
持部9Bの平面図である。
【図4】従来の鉄塔型高層煙突の解体方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・煙突 2・・・・支持鉄塔 2A〜2H・・・支持鉄塔ユニット 3・・・・ジャッキダウン装置 4・・・・搬出入装置 5・・・・ウインチ 6・・・・ワイヤ 6A・・・・上部支持側 6B・・・・下部ウインチ側 7・・・・ワイヤ 7A・・・・上部支持側 7B・・・・下部ウインチ側 8・・・・滑車 9・・・・水平支持部 9A〜9H・・・各水平支持部 10・・・・ジャッキダウン装置係合部 11・・・・煙突係止金具 13・・・・滑車 G・・・・基礎(地上)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 尚道 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 五十畑 登 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴技研内 (72)発明者 石井 貴之 東京都江東区豊洲3丁目4番5号 株式会 社巴技研内 Fターム(参考) 2E176 AA11 DD61

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙突と該煙突を支持して周囲に設置され
    た支持鉄塔からなる塔状構造物の解体方法であって、前
    記支持鉄塔にガイド支持されつつ煙突をジャッキダウン
    装置の支持のもとに下部から順次、解体・搬出する塔状
    構造物の解体方法において、前記煙突の解体を支持鉄塔
    の高さより下方まで行い、残った煙突の上部にて前記支
    持鉄塔を支持しつつ該支持鉄塔の中間部から最上部まで
    を順次解体・搬出した後に、前記残った煙突および支持
    鉄塔の最下部を解体・搬出することを特徴とする塔状構
    造物の解体方法。
  2. 【請求項2】 前記残った煙突の上部にて前記支持鉄塔
    を支持しつつ該支持鉄塔の中間部を解体するために、地
    上のウインチと支持鉄塔の解体すべきユニット直上のユ
    ニットの下部とを接続したワイヤの折り返し点を、前記
    残った煙突の上部にて支持し、中間部の順次解体に伴っ
    て前記ウインチのワイヤを繰り出して支持鉄塔を下降さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の塔状構造物の解
    体方法。
  3. 【請求項3】 前記中間部が解体されて下降した残りの
    支持鉄塔において、さらに解体すべき中間部のユニット
    直上のユニットの下部にワイヤの末端を固定する盛替え
    を行った後に、該支持鉄塔を前記残った煙突の上部にて
    支持し、中間部の順次解体に伴って前記ウインチのワイ
    ヤを繰り出して支持鉄塔を下降させることを特徴とする
    請求項2に記載の塔状構造物の解体方法。
  4. 【請求項4】 前記支持鉄塔の中間部から最上部までの
    解体が完了した後に、ジャッキダウン装置の支持のもと
    で残った煙突を下部から順次、解体・搬出することを特
    徴とする請求項3に記載の塔状構造物の解体方法。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤの折り返し点における煙突上
    部への支持が滑車を介してなされることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の塔状構造物の解体方
    法。
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